JP3045006B2 - キャビネット成形方法及びキャビネット - Google Patents

キャビネット成形方法及びキャビネット

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清治 渋谷
俊之 花田
握士 北条
宏 越智
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外面に微小な凹凸によ
る梨地処理を施す例えば電子機器の筐体に用いられるキ
ャビネットの成形方法及びこの方法によって成形したキ
ャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の筐体は、内蔵した回路部品な
どを保護すると共に、見て楽しむというファッション機
能が要求されている。そのため、キャビネット外面に塗
装が施されたり、フィルムが転写されている。
【0003】近年は、電子機器には多くの操作ボタンが
配置されるなどデザイン面及び機能面からも筐体の構造
が複雑になっており、前記操作ボタンを設置する孔が存
在するので、キャビネット表面にフィルムを転写するの
は容易でない。また、設備やコストなどの観点より、前
記した技術に代わって、金型表面に形成した梨地模様を
プラスチック表面に転写する技術を用いてキャビネット
の成形が行われている。
【0004】この技術は、図3に示すように、微小な凹
凸による梨地模様を形成した面11aを有する固定金型
11と、この固定金型11の面11aに連続して微小な
凹凸による梨地模様を形成した面13aを有し、この面
13aの所定位置に操作ボタンなどの孔を形成する突起
部13bを設けた可動金型13、これら固定金型11と
可動金型13の面11a,13aと対向し、キャビネッ
トの内面を転写する面12aを有する可動金型12のそ
れぞれの面11a,12a,13aによって形成された
空間14内にピンゲート15から溶融した樹脂を射出し
てキャビネットを成形するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した技
術を用いて例えば図4に示すような前キャビネット21
の内面に挿入されるリブ22aを端面22cより突出さ
せ、端面22cの全周を前キャビネット21の対向する
端面21aと合致させる後キャビネット22を製造する
場合、後キャビネット22の端面22c成形部を可動金
型12・13の合わせ目(以下、「パーティングライ
ン」という)P11と同一になして成形しているので、空
間14内に射出した溶融樹脂から発生するガスがパーテ
ィングラインP11に生じる微小な隙間から流出し、空間
14内のパーティングラインP11近傍において減圧が生
じる。このようにして生じた減圧によって、パーティン
グラインP11近傍では、空間14に射出された樹脂は可
動金型13に対してくいつきがよくなり、成形された後
キャビネット22の端面22d周辺部の外面には梨地模
様が強く転写され、白濁する。いわゆるカジリ現象を起
こす。
【0006】このように、端面22d周辺部が白濁した
後キャビネット22は外観構造部品として不適当である
ので、図5に示すように、後キャビネット22の端面2
2c周辺部に金型12・13のパーティングラインP11
に沿った帯状の鏡面部22bを形成して対処している。
しかし、このようなキャビネットはデザインに対して制
約を加えるという問題を有する。
【0007】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、光沢面を形成することなく、端面周辺部の
外面にも梨地模様を確実に転写したキャビネットと、そ
の成形方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、微小な凹凸による梨地模様を形成し
た面を有する固定金型と、この固定金型の前記面に連続
して微小な凹凸による梨地模様を形成した面を有し、こ
の面に対して垂直方向に移動自在な可動金型と、これら
固定金型と可動金型のそれぞれの面と対向してキャビネ
ットを成形する空間を形成する面を有し、前記可動金型
と垂直方向に移動自在な可動金型を備え、これら金型の
それぞれの面によって形成された前記空間に溶融樹脂を
射出して、その外面に前記固定金型及び可動金型に形成
した梨地模様を転写したキャビネットを成形するキャビ
ネット成形方法において、前記2つの可動金型の合わせ
目をキャビネットの合わせ目である端面成形部と異なら
せるのである。
【0009】
【作用】本発明は、上記したように成形を行うので、キ
ャビネットの合わせ目である端面成形部近辺における可
動金型からのガスの流出が減少して減圧が抑制され、キ
ャビネットの合わせ目での可動金型への樹脂のくいつき
が防止される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付した図1・2
に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明方法の金型構成を示す図、図
2は同キャビネットの形状を示す断面図である。
【0012】図1において、1は図示しない射出成形機
に固設され、微小な凹凸による梨地模様を形成した面1
aを有する固定金型であって、この固定金型1には溶融
樹脂を射出するピンゲート2が設けられている。そし
て、この固定金型1の前記面1aと連続して微小な凹凸
による梨地模様を形成した面4aを有し、この面4aに
対して垂直方向に移動自在な可動金型4と、これら固定
金型1及び可動金型4の面1a,4aと対向する面3a
を有し、前記可動金型4と垂直方向に移動自在な可動金
型3の面1a,3a,4aによってキャビネットを成形
する空間5を形成する。なお、4bは、キャビネット外
面に操作ボタンなどの孔を形成するために可動金型4の
面4aの所定位置に設けた突起である。
【0013】ピンゲート2からこの空間5内に射出され
た樹脂は、図2に示すように、操作ボタン取り付け用の
孔6aと、図示しない相対するキャビネットの内面に挿
入され、筐体としての強度を補強するリブ6cを端面6
bに設けたキャビネット6に成形されるが、本発明で
は、キャビネット6の端面6b成形部を可動金型3と可
動金型4のパーティングラインP1 とは異なり、キャビ
ネット6の端面6bと一致しない位置に形成した金型を
使用して行う。なお、P2 はキャビネット6の曲面中央
付近に形成される可動金型4と固定金型1とのパーティ
ングラインである。
【0014】本発明は、上記したような金型を用いてキ
ャビネット6を成形するのであって、可動金型3・4を
矢印と反対方向に移動させ、金型1・3・4を当接させ
て空間5を形成した後に、ピンゲート2から空間5内に
溶融した例えばポリスチレンの樹脂を射出する。そし
て、樹脂を冷却硬化させた後に可動金型3・4を矢印方
向に移動させて、成形されたキャビネット6を取り出
す。
【0015】ピンゲート2から射出した樹脂は最後にリ
ブ6cに相当する空間を充たして抽入を完了するが、こ
のとき融解していた空気や反応によって生ずるガスがパ
ーティングラインP1 を通って放出される。しかし、端
面6d付近は袋状になり、上記の空気やガスが抜けにく
いことから減圧が生じない。そのことにより、樹脂の金
型面への圧力は減殺されて可動金型4への樹脂のくいつ
きが防止され、空間5で成形されるキャビネット6は従
来と同形状であるが、キャビネット6の端面6d周辺の
外面にも可動金型4の面4aに形成された梨地模様が転
写されるが、白濁したかじり跡はなくなる。また、固定
金型1と可動金型4とのパーティングラインP2 からも
樹脂から発生するガスが流出し、減圧が生じるが、パー
ティングラインP2 が流路途中にあり、従来金型でも、
この付近での金型面の受ける圧力は小さく、梨地模様の
転写性は小さい。つまり、カジリ現象は起こりにくい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微小な凹凸による梨地模様を形成した面を有する固定金
型と、この固定金型の前記面に連続して微小な凹凸によ
る梨地模様を形成した面を有し、この面に対して垂直方
向に移動自在な可動金型と、これら固定金型と可動金型
のそれぞれの面と対向してキャビネットを成形する空間
を形成する面を有し、前記可動金型と垂直方向に移動自
在な可動金型を備え、これら金型のそれぞれの面によっ
て形成された前記空間に溶融樹脂を射出して、その外面
に前記固定金型及び可動金型に形成した梨地模様を転写
したキャビネットを成形するキャビネット成形方法にお
いて、前記2つの可動金型の合わせ目をキャビネットの
合わせ目である端面成形部と異ならせるので、キャビネ
ットの合わせ目である端面成形部近辺における可動金型
からのガスの流出が減少して減圧が抑制され、キャビネ
ットの合わせ目での可動金型への樹脂のくいつきが防止
されることにより、キャビネットの合わせ目にも梨地模
様を転写できる。
【0017】また、成形されたキャビネットの外面全域
に梨地模様が転写されるので、デザインに対する制約が
なくなり、安価な外観構造部品を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の金型構成を示す図
【図2】同キャビネットの形状を示す断面図
【図3】従来の方法の金型構成を示す図
【図4】同電子機器筐体の構成を示す断面図
【図5】同キャビネットの形状を示す断面図
【符号の説明】
1 固定金型 1a 面 3 可動金型 4 可動金型 4a 面 5 空間 6 キャビネット P1 パーティングライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北条 握士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 越智 宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 H05K 5/02 A47B 96/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小な凹凸による梨地模様を形成した面
    を有する固定金型と、この固定金型の前記面に連続して
    微小な凹凸による梨地模様を形成した面を有し、この面
    に対して垂直方向に移動自在な可動金型と、これら固定
    金型と可動金型のそれぞれの面と対向してキャビネット
    を成形する空間を形成する面を有し、前記可動金型と垂
    直方向に移動自在な可動金型を備え、これら金型のそれ
    ぞれの面によって形成された前記空間に溶融樹脂を射出
    して、その外面に前記固定金型及び可動金型に形成した
    梨地模様を転写したキャビネットを成形するキャビネッ
    ト成形方法において、前記2つの可動金型の合わせ目を
    キャビネットの合わせ目である端面成形部と異ならせる
    ことを特徴とするキャビネット成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のキャビネット成形方法に
    よって成形し、その外面に梨地模様を転写したことを特
    徴とするキャビネット。
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