JP3044986U - 往工程の後に復帰工程をそなえる加工装置 - Google Patents
往工程の後に復帰工程をそなえる加工装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 物品をコンベア装置によって搬送の途中に外
部から加工を施す装置において、無駄のない最少範囲の
設備と最少範囲のスペースとによって、必要最少限度の
人員のもとに高効率の作業を遂行し得る加工装置を提供
する。 【解決手段】 物品(菓子)aを搬送中のコンベア装置
においてベルト1上の物品aに加工を施した後のコンベ
ア装置の搬送方向を逆方向に変更できる切替手段として
の切替スイッチ9をそなえていることを特徴とする。
部から加工を施す装置において、無駄のない最少範囲の
設備と最少範囲のスペースとによって、必要最少限度の
人員のもとに高効率の作業を遂行し得る加工装置を提供
する。 【解決手段】 物品(菓子)aを搬送中のコンベア装置
においてベルト1上の物品aに加工を施した後のコンベ
ア装置の搬送方向を逆方向に変更できる切替手段として
の切替スイッチ9をそなえていることを特徴とする。
Description
【0001】
この考案は、物品をコンベア装置で搬送する途中において、外部から加工を施 す工程をそなえる加工装置に関する。
【0002】 一般に物品を製造し、または加工するラインにあっては、特に該工程が少品種 多量生産のための工程である場合、ラインの方式を一方向の流れ方式とすること が多い。その理由は、加工動作を複数の単位動作に分割することができ、各動作 の単純化が図られるとともに、当該作業の熟練度の向上が容易に図られること、 および物品の移動を一方向に限定することによって、運動方向の変換に際して必 要となる余分のエネルギーの消費が防がれるとともに、ライン上の故障あるいは 問題点の発見ならびに対応などのチェック作業の容易化が図られることなどにあ る。
【0003】 しかし、場合によっては、必ずしも前記の一般的な流れ方式の採用を得策とし ないことがある。たとえばその物品が菓子であって、特に高級和菓子の製造ライ ンであり、どうしてもその手順の途中に手作業による特別の加工工程を介在させ ないと所期の製品が得られない場合がある。この考案は、このように流れ方式の みでは所望の成果を上げ得ない場合に適用して、予期しない効果を上げることの できる加工装置に関するものである。
【0004】
物品をコンベア装置で搬送の途中に外部から加工を施す装置に関し、従来用い られている装置の一例について簡単に説明する。図4はこれを示すもので、菓子 用の成形機Aは、P矢の方向に移動するコンベアBによって運び込まれる菓子a に対し、整形装置Cによって形を整えたのち、コンベアBの下流側に運び出され る。整形装置Cの入口側には、菓子の幅を整える一組の調整ローラーDが設けら れている。作業員E1 はコンベアBの上流側に位置して、成形機Aに運び込まれ る菓子aに対する加工作業を行う。また、作業員E2 は、成形機Aを通過した菓 子aに対する別の加工作業を行う。
【0005】
図4の装置は、送り込まれた菓子aに対し、作業員E1 および作業員E2 によ って必要とされるそれぞれ異なる加工作業を順次に施すための装置である。この 方式は、言うまでもなく従来の流れ方式による加工装置そのものの一例であり、 さらに言えば作業員E2 の下流側には、 さらに作業員E3 ,E4 ‥‥が続いてそ れぞれ異なる加工作業を順次に施す一連の工程よりなる加工装置などの場合に、 すぐれた効果を発揮する方式である。しかし菓子aに対する加工作業が一人の熟 練工の手作業による反復加工作業によってはじめて完成する作業であって、かか る作業に従事し得る作業員が一人しか居ない場合、または菓子aに対する加工作 業が作業員E1 による加工をもって終了し、あとは単に菓子aをコンベア上から 下ろすだけのような単純な作業である場合、あるいは、工場内のレイアウトの都 合上、菓子の先送りは成形機Aまでとし、これ以上の直進が不可能である場合な どにおいては、図4の装置のコンベアB上の部分であって整形装置Cより下流側 に延びている部分は不要であるばかりでなく邪魔であり、また作業員E2 そのも のも不要となる。
【0006】 この考案は、前記のような場合に、無駄のない最少範囲の設備と最少範囲のス ペースとによって、必要最少限度の人員のもとに高品質の商品を得るための高効 率の作業を遂行し得る加工装置を提供することを目的としている。
【0007】
前記の課題を解決するために、この考案装置においては、物品をコンベア装置 で搬送の途中に外部から加工を施す装置において、加工を施した後のコンベア装 置の搬送方向を逆方向に変更できる切替手段をそなえている。
【0008】 物品の搬送装置をこのように構成すると、加工を施した後の物品の進路が反転 されて、該物品に対し往路を逆行して再び前記第1段の加工を施した地点に復帰 する工程を行わせることができる。そのため、物品に対し前記加工を施した後の 物品に対する第2段の加工、あるいはさらに第3段、第4段の加工も、すべて前 記第1段加工の場所で、第1段加工を施した作業員の手によって行うことが可能 となる。その結果として、第2段以後の加工が、例えばコンベア上の物品を下ろ すだけのような単純な作業の場合、あるいは該作業員の位置を起点とする別のコ ンベアへの乗せ換え作業などの単純な作業の場合はもとより、その他の複雑な加 工作業に対しても、第1段の加工作業と同一作業員に行わせ得る可能性が生じ、 その結果、無駄のない最少範囲の設備と最少範囲のスペースとによって、必要最 少限度の人員のもとに高効率の作業の遂行が可能となって、作業効率の向上に寄 与する。
【0009】 前記の切替手段は、請求項2のように、前記加工を施す工程の完了を検知して 発動するコンベア装置の駆動モーターの回転方向切替スイッチとすることができ る。コンベアの搬送方向の切替手段を、このように駆動モーターの回転方向切替 スイッチとすると、切り替えの発動がきわめて簡単容易に行われ、そのための装 置の大きさも小型軽量なものとなる。
【0010】 あるいは前記の切替手段が、請求項3のように、前記加工を施す工程の完了を 検知して発動するコンベア装置の逆転クラッチ嵌脱装置であってもよい。コンベ アの搬送方向切替手段を、このようにコンベア装置のそなえる逆転クラッチの嵌 脱装置とすると、切り替えの操作が信頼性の高い機械的手段を経て行われること になり、嵌脱装置の介設による価格増加と、駆動モーターの可逆式から非可逆式 への価格減少との見合いにより、信頼性の特に高い切替手段が要求される場合な どに本構成を適用すると好適である。
【0011】
この考案の加工装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2 は、加工装置の一例として示した菓子成形機に適用される往工程の後に復帰工程 をそなえる加工装置の図であって、図1はその要部の斜視図、図2は図1のII− II線に沿って切断した断面図である。ベルト1は菓子aをその上面に乗せて可逆 式の駆動モーター2により駆動される。割型3は、シリンダ4によってベルト1 に対し、接近方向に移動あるいは反対方向に開放される。割型駆動装置5および チェン6は、いずれも一対の割型3,3を相互に同期的に移動させるための機構 として働く。上型7および押上器8は、菓子aが所定の位置に達して割型3,3 が両側から接近方向に移動したとき、上下から前進して菓子aを整形するための ものである。9は、可逆式の駆動モーター2に付設される回転方向の切替スイッ チで、押上器8の作動と連動して切り替えられ、ベルト1の搬送方向の切替操作 が行われる。
【0012】 以上の構成をそなえる加工装置によって、菓子の加工を行う作用について以下 に説明する。上流側から送り込まれて加工作業が行われる手前の位置に達した菓 子aが、ベルト1の往行程方向の走行によって成形が行われる割型の位置まで前 進し、その位置でベルト1は駆動モーター2の停止によって走行を停止する。つ ぎにシリンダ4が稼働して一方の割型3および他方の割型3が割型駆動装置5な らびにチェン6を介して相互に連動して両側から菓子aを押し包み、同時に上型 7および押上器8が上下からベルト1を介して菓子aを挟んで、上下左右から菓 子aに対する成形作業が完成する。その後、型の開放が行われるが、開放完了の タイミングと連動して、切替スイッチ9による駆動モーター2の回転方向切替操 作が行われ、続いて逆転始動を開始したベルト1によって、成形作業の完了した 菓子aは、もと来た往行路に沿って復帰工程に入り、前記加工作業を行う手前の 位置まで再び戻される。
【0013】 その作用の特長を具体的に説明するための一例が図3に示される。 図において、作業員E1 はベルト1の上流側から送り込まれた菓子aに対し、 整形装置11に持ち込まれる以前の必要処置を行う。その後、菓子aはベルト1 のP矢の方向の走行により、調整ローラー12を通過して所定の横幅に加工され た後、整形装置11に持ち込まれる。整形装置11による加工が行われた後、加 工の終了と同期して駆動方向切替操作の行われたベルト1の復帰行程により、菓 子aはQ矢の方向に戻ってくる。このとき調整ローラー12は、すでに整形の終 わった菓子aに傷をつけるなどのことがないように、左右のローラー間隔を広げ て、菓子aの自由な通過ができる位置(図中一点鎖線の位置)にローラーを置く必 要がある。 Q矢の方向に戻って来た菓子aに対し、作業員E1 はその位置のまま で、同一作業員の手によって、つぎに必要な加工作業などを行うことが可能であ る。このようにして、無駄のない設備と最少範囲のスペースと最少限度の人員と によって、作業効率の向上を図ることができる。
【0014】 請求項3のように、コンベア装置の搬送方向を逆方向に変更するための切替手 段を、加工が施される工程の完了を検知して発動するコンベア装置の逆転クラッ チ嵌脱装置とした場合の構成の実施例については、特に図示はしないが図1を参 考にして説明すると、公知技術としての逆転クラッチを駆動モーター2の駆動軸 側に設け、この逆転クラッチの切替スイッチに対する結線を、図1の切替スイッ チ9に対するのと同一要領で行うことによって構成される。なお、この場合の作 用については前記図1の実施例の場合と全く同様であり、重ねての説明は省略す る。
【0015】
この考案にかかる往工程の後に復帰工程をそなえる加工装置は以上のように構 成されるので、つぎのような効果が得られる。
【0016】 (1)請求項1では、加工を施した物品に対するそれ以後の第2段、第3段の 加工も前記第1段加工と同じ場所で、第1段加工を施した作業員の手によって行 うことが可能となる。その結果、第2段加工が例えばコンベア上の物品を下ろす だけのような単純な作業の場合、あるいは該作業員の位置を起点とする別のコン ベアへの乗せ換え作業などのような場合はもとより、それ以外の複雑な加工作業 に対しても、一人の作業員で十分に作業を行わせ得ることの可能性が生じ、その 結果、無駄のない最少範囲の設備と最少範囲のスペースとによって、必要最少限 度の人員のもとに高効率の作業の遂行が可能となって、作業効率の向上に寄与す る。
【0017】 なお、この加工装置によれば、すべての工程が機械化された従来の装置では製 造が不可能な製品、たとえば少数の限られた熟練工によってのみ加工が可能な製 品の一つである高級和菓子などの製造も、最少の人員と省スペースのもとできわ めて容易に、かつ高能率のもとに達成することが可能となる。
【0018】 (2)請求項2では、往工程と、その後に行われる復帰工程との切替操作の発 動がきわめて簡単容易に行われるとともに、切替装置の大きさも小型軽量なもの とすることができる。
【0019】 (3)請求項3では、往工程と復帰工程との切替操作が信頼性の高い機械的手 段を経て行われることになり、嵌脱装置の介設による価格増加と、駆動モーター の可逆式から非可逆式への価格減少との見合いにより、信頼性の特に高い切替手 段が要求される場合などに使用して好適な成果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案装置の一実施例の斜視図である。
【図2】図1の考案装置の図中のII−II線に沿って切断
した断面図である。
した断面図である。
【図3】この考案装置の作用を説明するための平面図で
ある。
ある。
【図4】従来装置の作用を説明するための平面図であ
る。
る。
a 菓子 E1 作業員 1 ベルト 2 駆動モーター 9 切替スイッチ 10 菓子成形機
Claims (3)
- 【請求項1】 物品をコンベア装置で搬送の途中に外部
から加工を施す装置において、 加工を施した後のコンベア装置の搬送方向を逆方向に変
更できる切替手段をそなえることを特徴とする往工程の
後に復帰工程をそなえる加工装置。 - 【請求項2】 前記の切替手段が、前記加工を施す工程
の完了を検知して発動するコンベア装置の駆動モーター
の回転方向切替スイッチである請求項1記載の往工程の
後に復帰工程をそなえる加工装置。 - 【請求項3】 前記の切替手段が、前記加工を施す工程
の完了を検知して発動するコンベア装置の逆転クラッチ
嵌脱装置である請求項1記載の往工程の後に復帰工程を
そなえる加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997004655U JP3044986U (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 往工程の後に復帰工程をそなえる加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997004655U JP3044986U (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 往工程の後に復帰工程をそなえる加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3044986U true JP3044986U (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=43179391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997004655U Expired - Lifetime JP3044986U (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 往工程の後に復帰工程をそなえる加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044986U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006304664A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Rheon Autom Mach Co Ltd | 食品製造装置 |
CN107536090A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-01-05 | 唐路生 | 烧麦整形装置及整形方法 |
CN107568287A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-01-12 | 唐路生 | 烧麦整形吹气装置及整形方法 |
-
1997
- 1997-06-03 JP JP1997004655U patent/JP3044986U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006304664A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Rheon Autom Mach Co Ltd | 食品製造装置 |
CN107536090A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-01-05 | 唐路生 | 烧麦整形装置及整形方法 |
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