JP3044794U - 艶出し模様のアクリル・起毛パイル布 - Google Patents

艶出し模様のアクリル・起毛パイル布

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JP3044794U JP1997001148U JP114897U JP3044794U JP 3044794 U JP3044794 U JP 3044794U JP 1997001148 U JP1997001148 U JP 1997001148U JP 114897 U JP114897 U JP 114897U JP 3044794 U JP3044794 U JP 3044794U
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仁志 橘
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洋和繊維株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本パイル布が 該模様付きベルト(凸凹構
造)上を通過する際、凸部状の模様に当たるパイル繊維
部を 強く艶出しする為、凹部との著しい艶、光沢、濃
度差が起こり、パイル布表面を地模様的な濃淡の艶、模
様を現出するアクリル・起毛パイル布。 【解決手段】 染色後のアクリル・起毛パイル布の全面
を 毛割(毛捌)、毛刈、艶出し機の組合せ、反復加工
で、光沢、艶出し加工し、さらに、既存の艶出し装置
に、模様付きコンベアーベルト布送り装置を設置、適宜
な幅、厚み、本体部、模様部(凸凹構造)、接続(ジョ
イント)部を有する該ベルト上で、該模様部(凸部)に
当たるパイル繊維(部分)を その裏側から押し上げ、
高温、高速回転のヒート・シリンダーで、強く摩擦、艶
出し加工するので、色艶の濃く出る凸部と、出ない凹部
の間に 著しい光沢、色艶、色の深み差が生じ、鮮明な
艶・模様を現出するアクリル・起毛パイル布。

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 近年、国内の衣料、寝装、寝具、インテリア売り場等に安価で、良質の海外商 品が大量に出回り、国産品は苦戦している。特に、アクリル、起毛パイル布(例 、衣料、カーペット、マイヤー毛布等)の染色、整理仕上げの加工ノウハウは既 に、海外流出し、従来、各種仕上げ加工による付加価値化、差別化では 海外品 に対抗できない。そこで、本案は 従来にない、仕上げ加工装置(艶出し装置内 、模様付きコンベアーベルト布送り装置の新設)の開発と、それに係わる起毛パ イル布を考案する。
(従来の技術) 従来、染色後のアクリル・起毛パイル布は 毛割(毛捌)機、毛刈機、起毛機 、艶出し機(いわゆるポリシャー機)等、各種加工機を組合せて、仕上げ加工( 通称、ポリシャー加工)する。特に、従来の艶出し加工は 図のように、高速回 転するヒート・シリンダーと、表面が平滑なゴム製の、エンドレス(つなぎ目の ない)・コンベアーベルトの布送り装置により、本起毛パイル布を本ベルト上で 、適度なテンション、接圧(間隙)、接触面を維持し、本シリンダーの高温、高 速の回転摩擦で、そのパイル布全面を均等に、摩擦、艶出し加工するが、(染色 技術では表現できない)、輝き、艶、光沢、色の深み、濃度を上げ、発色のよい 、起毛パイル布を作る。次に、一般に、アクリル繊維起毛パイル布の表面加工に は、デザインロールや、コンピューター柄出し装置によるデザインカット(毛刈 加工)や、耐熱ブラシロール、パターン(柄)ロール、エンボスロール、蒸気ノ ズル等、高温、高熱発生装置による種々の模様、柄出し加工があり、パイル繊維 の毛足の長短や、毛足の方向性を変え、凹凸柄、浮き(沈み)模様を加工してい るが、本案は全く、従来の柄、模様加工にない考案である。
(考案が解決しようとする課題) 本案は 既存の仕上げ装置、及び加工工程に 今までにない新規発想の装置、及 び加工工程を導入して、全く新しいイメージの、アクリル・起毛パイル布の柄付 け、艶出し模様を実現する。また、新規考案の本布が 新たな加工機導入による 割高コストにならないよう、飽くまで、従来、既存の加工機(艶出し機、通称ポ リシャー機)を活用し、従来のゴム製エンドレス・コンベアーベルトの上へ、適 宜な幅、厚み、本体部、模様部、接続部から成る、柔軟で、弾力的、耐久性のあ るワンタッチ・ジョイント式、模様付きコンベアーベルト布送り装置を設置する 。本ベルトの模様部、接続部(ジョイント構造)と、組成、厚み等は 本艶出し 模様の鮮明度に係わる重要な課題である。また、アクリル繊維は他のどの繊維よ りも、艶出し装置のヒート・シリンダー温度の 高温から低温への移行時に、敏 感に反応し、特に、染色濃度の高い、濃いパイル布 は変化が顕著で、発色、光 沢、色艶、輝き、明度差、濃度差(色の深み)を増幅するので、本案は アクリ ル100%素材を中心に、アクリル混(綿、毛、シルク、レーヨン、エステル) を使用する。また、本案艶出し浮き模様加工を完成するのに、前段階の艶出し加 工(高温処理)は重要な要点である。
(課題を解決するための手段) 本案は 図のように、従来、既存のポリシャー機の布送り装置(輪状の、コンベ アーベルト上)に 本案模様付きコンベアーベルト布送り装置を設置する。本案 ベルトは 既設のコンベアーベルト上に、ワンタッチで装着できる強力な接続部 と、ベルト本体部、凸凹模様部の構造を有し、しかも、本案ベルトは 適宜な幅 と高さ(厚み)、弾力性、耐久性(耐高温、耐摩耗、衝撃)構造をもつ。本案起 毛パイル布の艶出し模様加工は エンドレスに回転する本案模様付きコンベアー ベルト上を、凸凹模様のアクリル・起毛パイル繊維(凸部)が 高温、高速回転 する熱シリンダーで、瞬時にして、擦られ、磨かれ、延長され、色艶、光沢、色 の深みを増大する。その際、本案パイル布(表面)と熱シリンダー(表面)間の 、適宜な接圧(間隙)、接触面、テンションは 熱シリンダーの温度と共に、発 色、光沢、艶、濃淡を決定する要素である。ところで、本案起毛パイル素材をア クリル(合成繊維)に特定するのは、各種アクリル(例、メーカー別組成、形状 、デニール、混綿、ダル、セミダル、ブライト、丸型、角型、偏平など)の特性 、発色性が 本案の艶出し模様に最適であり、熱シリンダーの温度、作用に、最 も敏感に反応し、効果的に発色するからである。また、本起毛パイル布の毛密度 は 仕上がり風合い、模様の鮮明さに重大な関係があり、本案は ダブルラッセ ル製の経編みマイヤー毛布や、各種の高密度パイル布(例、モケット、シンカー 、シール・ボアー、各種丸編み、織り、タフト不織布、起毛、カット、パイル布 )を使用する。染色加工による着色、発色、濃度、光沢、色の深み、明度にはお のずと表現上、限界があり、本案模様艶出し加工は その染色加工の限界を越え て、考案したもので、染色後のパイル布の、1−2回目の艶出し加工(温度設定 )と、本案艶出し模様の艶出し加工(温度設定)は 重要である。つまり、染色 後のパイル布は先ず、起毛、毛割(毛捌)、艶出し(1−2回)、毛刈加工機で 前処理加工して、最終段階で、本模様付きコンベアーベルト装着の艶出し(ポリ シャー)機にかけ、柄付け、艶・模様出し加工する。
(実施例) 本案起毛パイル布の、アクリル(アクリル混)パイルのマイヤー毛布の原反を 反染め染色(連続染め、バッチ染め)か、プリント染色(オーバー、バック)加 工し、その後、毛割(毛捌)加工、毛刈加工、艶出し加工(1−2回)、起毛加 工を適宜、反復し、最後に、本模様付きコンベアーベルト装着の艶出し装置(1 回通し加工)、毛刈装置を経て、仕上げる考案である。本案ベルト模様部(凸部 )上の、本起毛パイル繊維が ヒート・シリンダーの高温、高速摩擦を受け、急 速、瞬間的な変化を起こし、際立った艶、光沢を放ち、凹部との発色差、濃度差 、明度差、輝き差を表現する加工、パイル布である。本案艶出し模様加工は そ の前段階で、従来、艶出し機による、全面、平滑、平面的なコンベアーベルト方 式の艶出し加工(1−2回)の反復加工が 必ず必要である。その場合、熱シリ ンダーの表面温度は 布速度に応じ、約200度前後(高温)から、順次、低く 下げ、約100度前後(低温)の間を 適温で熱処理する。本案模様付きコンベ アーベルト布送り装置は 図のように、適宜な幅(機械が実働する有効幅)と、 厚み(本体基布部と、模様部約3−5ミリメートル高)と、接続部(ジョイント 部)からなる構造で、取り外しが可能で、取り付け、取り外しがワンタッチで、 簡単で、手間、時間が掛からない。もっとも、接続ジョイント部のない、本案模 様付きエンドレス・コンベアーベルト方式を採用、設置する場合もある。本案の 模様は 例えば、2本格子柄や、直線、曲線、丸、三角、四角、多角、変形の幾 何柄、バラ、チューリップなどの花柄や、動物など、種々のデザイン、図案、影 絵的模様など、無限である。尚、本案ベルト構造は 本体部、模様部、接続部か らなり、本体基布は 引っ張り、引き裂き、衝撃に強い、耐熱、耐震、耐久性の 布で、模様部は 合成ゴム製の、耐熱処理布(例、ニトリル系、シリコン系樹脂 など)、耐摩耗布である。本案模様部は 熱シリンダーの高温、高速で回転する 摩擦に、長時間、耐え得る組成をもち、かつ、弾力性があり、パイル布(裏面) とのフィット性がよく、効果的に艶出しできるものである。本案接続部は 本案 ベルトの端と端を特殊な止め具でネジ止めし、強方にジョイントする構造でる。
特に、本模様ベルト本体部の、接続部の真上に設置する模様部の取り外しや、取 り付け(接着式)の、ジョイント部の模様箇所が、他の模様部と同じように、折 れ曲がり、亀裂、口開き、摩耗、剥がれ等ないよう、耐熱、耐久性に優れた接着 テープを使用する。ところで、本案起毛パイル布に使用するパイル素材は アク リル100%が中心であるが、アクリル・綿混や、アクリル・毛混、アクリル・ 絹混、アクリル・レーヨン混、アクリル・エステル混などがある。何れも、アク リル(合成繊維)が ポリシャー(艶出し)加工の 1回目のヒート・シリンダ ーの高温処理から、2回目の約30度低い(1回目より)低温処理すると、極め て敏感に反応し、発色がよくなり、光沢、艶、輝きが増大する繊維であるからで ある。ところで、本案艶・模様出し、アクリル起毛パイル布は プリント、無地 染め・マイヤー毛布、布団製品の表や、裏の側地(2枚張り合わせマイヤー毛布 や布団、1枚両面起毛ニューマイヤー毛布)に使用したり、マイヤー・カーペッ トカバー類に使用する。衣料用のニット・ボアー布や、丸編みシンカーベロア、 フリース地がある。
(作用と効果) 本案は 従来の艶出し(ポリシャー)機の布送り装置の一部である、既設のエン ドレス・コンベアーベルト(平面、平滑状)を取り外し、凸凹状の模様部をもつ 本案模様付きコンベアーベルトに替えて使用するか、従来のエンドレス・コンベ アーベルト上に、別途、模様付きベルトを重ねて装着し、新たに蛇行修正装置を 併設して使用する。本案は 艶出し加工による、模様部(凸部)と、凹部の発色 、光沢、艶、濃度差を特徴とする浮き模様のパイル布であるので、希に、アクリ ル・起毛パイル面の発色、艶、光沢は 重要である。本来、アクリル繊維の最も 、発色、光沢の出やすい、2回−3回、艶出し加工を行う。従来より、アクリル ・起毛パイル布の艶出しは 適宜な熱シリンダーの温度(約摂氏170−180 度前後)と、適宜な接圧(間隙、接触面)、テンション、布送り速度を維持して 、程よい光沢、艶、発色を出すが、より効果的、深みのある発色、光沢を出すの に、1回目通布時の温度より、約30度低い 温度設定で、2回、3回と、通布 、艶出し加工するが、非常に効果的に発色、光沢が出る。そこで、本案模様付き コンベアーベルト装着の 本模様艶出し加工は その前段階で、最低1回か、1 回以上の毛割、毛刈、艶出し(ポリシャー)工程を組み入れる。ところで、従来 、一般の柄、模様出し加工は 加工箇所と未加工箇所で、パイルの毛足(長、短 )、方向性が 明らかに異なる加工であるが、本案艶出し模様加工布は 加工、 未加工箇所のパイル長、方向性が同じであるのに、模様が浮き出る加工である。
厳密には、加工部分のパイルと、未加工部分のパイルで 繊維の太さ(デニール )、繊維の表面、断面形状が異なるといえる。本案は パイルの長短、方向性の 違いによる模様出し加工(布)ではなく、パイルの発色差、光沢差、濃度差、明 度差、艶差による模様出しである為、その可視的効果は 極めて柔らかく、反射 光線による微妙な色(濃度)差は 地模様的、高尚なイメージ、雰囲気を醸し出 す考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】・・・艶出し機(通称、ポリシャー機)の概略
図(側面図)(参考図・・・艶出し模様アクリル・起毛
パイル布の仕上がり参考見本)
【図2】・・・艶出し機(通称、ポリシャー機)の要部
拡大図
【図3】・・・艶出し機内、別途、模様付きコンベアー
ベルト設置の概略図
【図4】・・・本案模様付きコンベアーベルトの展開
図、斜視図
【図5】・・・本案模様付きコンベアーベルトの接続部
の断面図
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月22日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図5】
【図1】
【図4】
【図2】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 染色後のアクリル・起毛パイル布の艶出し加工に関し、
    既存の艶出し(通称、ポリシャー)装置内に 模様付き
    コンベアーベルトの布送り装置を設置し、本パイル布が
    適宜な模様部(凸凹構造)を有する該ベルト上を通過
    する際、該模様部(凸部)に当たるパイル繊維を裏側か
    ら押し上げ、高温、高速で回転するヒートシリンダー
    で、強く摩擦、引き延ばし、艶出しする構成で、凸部と
    凹部のパイル繊維間の、著しい色艶、光沢、濃度(色の
    深み)差を現出する、地模様的、色艶・模様を特徴とす
    るアクリル・起毛パイル布
JP1997001148U 1997-01-23 1997-01-23 艶出し模様のアクリル・起毛パイル布 Expired - Lifetime JP3044794U (ja)

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