JP3043916B2 - 半割り式研磨ロール及びその製造方法 - Google Patents

半割り式研磨ロール及びその製造方法

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JP3043916B2 JP5018014A JP1801493A JP3043916B2 JP 3043916 B2 JP3043916 B2 JP 3043916B2 JP 5018014 A JP5018014 A JP 5018014A JP 1801493 A JP1801493 A JP 1801493A JP 3043916 B2 JP3043916 B2 JP 3043916B2
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昭 角田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】イ.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 この発明は、IC基板等のワーク研磨に供せられるバフ
態様の研磨ロールに関し、更に詳しくは、回転軸に分割
されて装着される半割り式研磨ロールに関する。
【0002】(2) 従来の技術 半割り式研磨ロールは、回転軸への取付け作業が容易で
あることから普及しつつある。この半割り研磨ロールに
は従来より、積層構造式及び放射構造式の2種類の
構造形式がある。の積層構造式の研磨ロール100
は、図6(a)に示すように、コア円筒体101にバフ
体102が固設され、該コア円筒体101を介して回転
軸103に取付けボルトをもって取り付けられ、回転動
されるものである。そして、この研磨ロール100のバ
フ体102は、製作工程において円環状をなすバフ要素
102aを多数枚積み重ね、これらのバフ要素102a
相互を接着剤を介して固結させ、その中心軸を含む平面
で切断し、それぞれの半割り状のバフ体を半割りコア円
筒体101に固着させてなるものである。図6(b)は
バフ要素102aを互いに分離した状態を示す。の放
射構造式の研磨ロール110は、図7に示すように、コ
ア円筒体111とバフ体112とからなるものである
が、バフ体112は、矩形状のバフ要素112aを多数
枚積み重ね、これらのバフ要素112a相互を接着剤を
介して固結させ、これを半円状に展開させて折り込み、
コア円筒体111の表面に固着させてなるものである。
【0003】しかしながら、の積層式研磨ロール10
0においては、円環状のバフ要素102aを個々に接着
させていく製作作業に手間を要し、非効率的である。か
つその不整に帰因して、コア円筒体101との接着が十
分強固に行われ難く、使用中における剥離の原因とな
る。また、の研磨ロール110においては、製造手間
が懸かるうえ、バフ要素112a間の接合力が内径側と
外径側とで相違し、剥れが生じ易い。
【0004】(3) 発明が解決しようとする問題点 本発明は上記従来の技術の半割り式研磨ロールの製法の
もつ欠点を克服すべくなされたものであり、製造手間の
削減をなすとともに、構造的にも強固な半割り研磨ロー
ルを提供することを目的とするものである。
【0005】ロ. 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明の半割り式研磨ロール及びその製造方法は上記目
的を達成するため、次の技術的手段を採る。すなわち、
本発明の半割り式研磨ロールは、所定の一定内径の中空
部を保持し、螺旋状に捲回された際に下層において砥粒
が含まれず、上層において砥粒が付着された研磨シート
を螺旋状に多層にわたって捲回されるとともにそれぞれ
の層間は接着剤をもって固着された研磨シートの円筒体
をその中心軸を含む平面により2分割し、前記2分割さ
れた研磨シートよりなるバフをそれぞれ2分割された前
記バフと中心軸を共有する半割りコア円筒の外周に固着
してなることを特徴とする。また、本発明の半割り式研
磨ロールの製造方法は、(a) 所定の一定径の円柱状の芯
棒に研磨シートを接着剤を介して螺旋状に緊密に巻き付
けるとともに、下層部を除いて砥粒を付加する工程、
(b) 前記研磨シートの固結を待って前記芯棒を引き抜く
工程、(c) 前記螺旋状に巻かれた研磨シートの円筒体を
中空部の軸中心を含む平面をもって2分割に切断して半
割り状のバフを得る工程、(d) それぞれの半割り状のバ
フを前記芯棒の外径と同一曲率の半割りコア円筒の外周
に固着する工程、よりなることを特徴とする。
【0006】(2) 作用 ワークの研磨において、研磨ロールのシート層は次第に
磨耗減耗するが、螺旋状であるので、シート層間の接着
剤部が同時に露出することなく、かつ、砥粒が常時存在
し、安定した良好な研磨作業を維持できる。
【0007】(3) 実施例 本発明の半割り式研磨ロール及びその製造方法の実施例
を図面に基づいて説明する。図1〜図4はその一実施例
の半割り式研磨ロールを示す。すなわち、図1はその全
体構成を示し、図2〜図4は各部分構成を示す。図にお
いて、1は半割り式研磨ロール(以下、単に「研磨ロー
ル」という)であり、該研磨ロール1は回転軸2に取り
付けられて回転駆動される。
【0008】しかして、この半割り式研磨ロール1は、
図2に示すように、装着される回転軸2の中心を含む平
面をもって2分割された半割り体1a,1bが合わさっ
て一体とされ、それぞれの半割り体1a,1bは、半円
筒状をなすコア円筒4と、該コア円筒4の外側に積層状
に巻き付けられる同じく半円筒状のバフ5とからなる。
そして、この半割り研磨ロール1は、それぞれの半割り
体1a,1bが独立して回転軸2に取り付けられるが、
一体となったとき、コア円筒4並びにバフ5は断面にお
いて真円状を保持する。
【0009】研磨ロール1の回転軸2への取付け構造に
ついては、図3に示すように、コア円筒4の端部に、公
知のとおりボルト挿通孔10が穿設され、このボルト挿
通孔10に対応して回転軸2にねじ孔11が螺設され、
これらの孔10,11にボルト頭部12a、ねじ部12
bを有する取付けボルト12が装着される。そして、取
付けボルト12のねじ部12bのねじ孔11への締込み
により、ボルト頭部12aをコア円筒4に押圧し、コア
円筒4ひいては研磨ロール1を回転軸2に固定する。こ
の取付け態様に限らず、取付けボルト12が回転軸2を
貫通して上下の半割り体1a,1bにわたって挿通さ
れ、ボルト・ナットにより締付け固定する旧来の固定方
法によることもできる。
【0010】本実施例において、バフ5の構造、特には
その積層構造に特徴を有する。もっと詳しくは、バフ5
は所定厚の合成樹脂製のシートを素材とし、円筒状をな
すコア円筒4の周表面と中心を共有する多層(本実施例
では9層)の積層状態に形成される。図2にその積層断
面の一部が示され、図4はその拡大図である。図示され
るように、バフ5の各層51 〜59 は相互に接着剤をも
って上下に積層状に固着され、その下層(本実施例では
1〜3層)部分には砥粒が含まれず、それより上層部分
のシート層54 〜59 には砥粒15が付着されている。
すなわち、シートは網状もしくは多孔状の合成樹脂材が
好ましいものとして使用され、その空隙部に砥粒15を
包持し、接着剤をもって固定される。しかして、バフ5
は、上下の半割り体1a,1bが合わさったとき、螺旋
状、渦巻き状となっている。
【0011】上記の半割り式研磨ロール1は次のように
して製作される。図5はその工程の一部を示す。 (a) 所定の径の円柱状の芯棒20が用意され、該芯棒2
0の表面に剥離剤を塗布し、しかる後、この芯棒20に
一連の研磨シート21を張力を導入しつつ螺旋状に巻き
付ける。すなわち、螺旋状の各層は中心軸に向かって圧
力が加わり、緊密な螺旋体となる。なお、この研磨シー
ト21は既述したように、網状もしくは多孔状の合成樹
脂材よりなる。 (b) 図5に示すように、研磨シート21に接着剤22
塗布し、研磨シート21相互の重なり部分を接着してゆ
く。芯棒20に近い下層(本実施例では1層〜3層)部
分は接着剤のみとする。4層以後の層には砥粒15が加
えられる。 (c) この螺旋状に巻かれた研磨シートの円筒体が十分な
強度をもって固結したとき、芯棒20を引き抜く。 (d) 上記の研磨シートの円筒体を中空部の軸中心を含む
平面をもって2分割に切断し、半割りバフロール5を得
る。 (e) 上記の半割りバフロール5を別途用意された半割り
コア円筒4の表面に接着剤をもって固着させ、それぞれ
一対の半割り体1a,1bを得る。
【0012】本実施例の研磨ロール1を使用してなされ
るワークの研磨作業において、研磨ロールの研磨シート
層は次第に磨耗減耗するが、螺旋状であるので、シート
層間の接着剤部が同時に露出することなく、安定した良
好な研磨作業を維持できる。更にまた、バフ5の渦巻き
状のシート層は外側から消費されてゆき、一定の厚さに
達したとき、砥粒のない層となり、交換の目安とされ
る。このとき、砥粒のない層の色が変えられていれば、
色変を見て交換時期を容易に知ることができる。また、
研磨ロール1の製作において、螺旋状の各層は緊密に固
着されて強固な構造となり、また砥粒の有無の層が容易
かつ連続的に作成され、効率良く製作され、製造コスト
の低減をなすことができる。
【0013】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更
が可能である。
【0014】ハ. 発明の効果 本発明によれば以下の特有の効果を有する。 本発明
の半割り式研磨ロールによれば、半割り式研磨ロールの
装着性の利便性を活用できるとともに、ワークの研磨作
業において、研磨ロールのシート層の減耗につれて、
旋状であるのでシート層間の接着剤部が同時に露出する
ことなく、安定した研磨作業を維持できる。 本研磨
ロールによれば、バフの渦巻き状のシート層は外側から
消費されてゆき、一定の厚さに達したとき砥粒のない層
となり、容易に交換の目安を検知することができる。
本発明の研磨ロールの製造方法によれば、螺旋状の各
層は緊密に固着されて強固な構造となり、また砥粒の有
無の層が容易かつ連続的に作成され、効率良く製作さ
れ、製造コストの低減をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半割り式研磨ロールの全体
構成を示す縦断面図。
【図2】図1のII−II線拡大断面図。
【図3】図1の III部拡大図。
【図4】図2のIV−IV線断面図。
【図5】本発明の半割り式研磨ロールの製造工程中の一
工程を示す図。
【図6】従来の積層構造式の研磨ロールを示す図。
【図7】従来の放射構造式の研磨ロールを示す図。
【符号の説明】
1…半割り式研磨ロール、1a,1b…半割り体、2…
回転軸、4…コア円筒、5…バフ、15…砥粒、20…
芯棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24D 13/02 B24D 3/00 340 B24D 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の一定内径の中空部を保持し、螺旋
    状に捲回された際に下層において砥粒が含まれず、上層
    において砥粒が付着された研磨シートを螺旋状に多層に
    わたって捲回されるとともにそれぞれの層間は接着剤を
    もって固着された研磨シートの円筒体をその中心軸を含
    む平面により2分割し、 前記2分割された研磨シートよりなるバフをそれぞれ2
    分割された前記バフと中心軸を共有する半割りコア円筒
    の外周に固着してなる、 ことを特徴とする半割り式研磨ロール。
  2. 【請求項2】(a) 所定の一定径の円柱状の芯棒に研磨シ
    ートを接着剤を介して螺旋状に緊密に巻き付けるととも
    に、下層部を除いて砥粒を付加する工程、 (b) 前記研磨シートの固結を待って前記芯棒を引き抜く
    工程、 (c) 前記螺旋状に巻かれた研磨シートの円筒体を中空部
    の軸中心を含む平面をもって2分割に切断して半割り状
    のバフを得る工程、 (d) それぞれの半割り状のバフを前記芯棒の外径と同一
    曲率の半割りコア円筒の外周に固着する工程、 よりなることを特徴とする半割り式研磨ロールの製造方
    法。
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