JP3042828B2 - 除湿容器 - Google Patents

除湿容器

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JP3042828B2
JP3042828B2 JP7220837A JP22083795A JP3042828B2 JP 3042828 B2 JP3042828 B2 JP 3042828B2 JP 7220837 A JP7220837 A JP 7220837A JP 22083795 A JP22083795 A JP 22083795A JP 3042828 B2 JP3042828 B2 JP 3042828B2
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收 鎌田
浩二 杉山
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株式会社白元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潮解性吸湿剤を用
いて収納具内などの除湿を行なう除湿容器に関し、特
に、組立作業性を向上させる除湿容器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、押し入れやタンスなど収納具内部
の除湿を行なうことを目的として、潮解性吸湿剤を使用
した除湿容器が広く利用されている。例えば、図10に
示すように除湿容器81は、透湿非透水性被膜82で容
器本体83の開口部83aが塞がれており、この容器本
体83の内部空間部は突起部85a及び仕切部85bで
構成される受皿85によって上下2つの空間部に区画さ
れている。前記受皿85の突起部85a及び仕切部85
bには複数の滴下孔84が穿設されており、前記受皿8
5の仕切部85bを容器本体内部に形成したリブ86の
上端面に載置して区画される上部空間部87aに、粉
状、顆粒状または粒状の潮解性吸湿剤88を収容し、前
記潮解性吸湿剤88が大気中の水分を吸湿して潮解した
潮解液を前記滴下孔84を介して下部空間部87bに貯
溜する構造になっていた。
【0003】前記除湿容器81を組立てる際はまず、容
器本体83を所定位置に配置し、この所定位置に配置さ
れた容器本体83に形成されているリブ86の上端面に
受皿85を載置して、容器本体83の内部空間を上下2
つの空間部87a,87bに区画する。次に、前記受皿
85をリブ86に載置して区画された上部空間部87a
に潮解性吸湿剤88を適量充填する。次いで、この潮解
性吸湿剤88が充填された容器本体83の開口部83a
を透湿非透水性被膜82で塞ぐ一方、この透湿非透水性
被膜82を図示しない非透湿性シートで覆い、さらに容
器本体83に容器蓋89を被せて組み立てを完了する。
【0004】上述のように潮解性吸湿剤を用いた除湿容
器は、小型で収納具内部に配置したとき場所を取らず、
取り扱いが容易で、且つ安価なことから一般家庭などで
手軽に使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した受皿85を容器本体83のリブ86の上端面に
載置する際、前記受皿85の中央部に設けられた突起部
85aを把持して前記容器本体83の所定位置に載置す
るようにしていたが、前記受皿85の突起部85aをつ
まみ損ねたり、リブ86の上端面へ載置する途中で受皿
85を落としてしまうなど組み立て安定性が悪かった。
【0006】また、実開平6−64712号公報に示さ
れている突片を両端部に設けた中皿(前記図10中の受
皿と同様)を段部に載置するようにした除湿剤容器で
は、中皿の取り扱いは容易になるが、中皿を段部に載置
した際、この中皿が所定の位置に水平に載置されている
か否かを一目で確認することが難しかった。このため、
中皿が万一、段部の上に水平な状態で載置されていない
ときには、中皿外周面と除湿剤容器内壁面との間に所定
寸法より幅広な隙間が生じる。この幅広な隙間が中皿外
周面と除湿剤容器内壁面との間に生じると、例えば顆粒
状の潮解性吸湿剤を上部空間部に充填する際、この潮解
性吸湿剤が隙間を通って下部空間部に落下してしまうと
いう問題がある。
【0007】さらに、前記突片が容器体(前記図10中
の容器本体と同様)から突出した場合は、容器体の開口
部を透湿非透水性被膜で塞ごうとしたとき、この透湿非
透水性被膜が突出した突片に当たって破れてしまった
り、開口部を完全に塞ぐことができなくなるといった不
具合が生じる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、組立作業性及び生産性を向上させて安価な除湿容器
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の除湿容器は、上
方に開口部を有する容器本体と、この容器本体の内部空
間を潮解性吸湿剤を収容する上部空間部及び前記潮解性
吸湿剤の潮解液を貯溜する下部空間部とに区画する仕切
部を有する受皿と、前記容器本体の開口部を塞ぐ透湿非
透水性部材とを少なくとも備え、前記受皿の仕切部より
上方に突出して先端部に爪部を有する懸垂腕部を複数設
ける一方、前記容器本体の周部に前記爪部を載置する凹
部を設け、前記容器本体に設けた凹部に、前記懸垂腕部
の先端部に有する爪部を載置して、前記容器本体の内部
空間を、上部空間部と下部空間部とに区画している。
【0010】一方、前記容器本体に設けた凹部の平面
に、前記懸垂腕部の先端部に有する爪部の下面を載置し
た際、前記懸垂腕部の爪部の上端部が、前記容器本体の
周部の上面に対して平行で、且つ周部の上面より下側に
位置して配設される。
【0011】また、前記懸垂腕部の先端部に有する爪部
の上面が、容器本体の外周側から中央部側に向かう下り
勾配に傾斜した斜面である。
【0012】この構成によれば、容器本体の内部空間を
受皿の懸垂腕部の先端部に位置する爪部の下面を、容器
本体に設けた凹部の平面に載置することによって、前記
容器本体の内部空間が上部空間部と下部空間部とに区画
される。
【0013】このとき、受皿と容器本体との配置位置関
係を確認することによって、受皿が容器本体に対して所
定の位置に配設されているか否かの確認を容易に行え
る。
【0014】また、上部空間部に潮解性吸湿剤を充填す
る際、爪部の上面が、容器本体の外周側から中央部側に
向かう下り勾配に傾斜した斜面であるので、この爪部の
上面に載った潮解性吸湿剤が中央部側に落下する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図9は本発明の一実施
形態に係り、図1は除湿容器の概略構成を示す断面図、
図2は容器本体の上面図、図3は容器本体の下方よりの
斜視図、図4は容器本体に受皿を配設した状態を示す説
明図、図5は図4の受皿を配設した容器本体の上面図、
図6は受皿の容器本体への配設状態を説明する断面図、
図7は容器蓋の積み重ね状態を示す説明図,図8は受皿
の積み重ね状態を示す説明図,図9は容器本体の積み重
ね状態を示す説明図である。
【0016】図1に示すように除湿容器1は、空気取入
口と、後述する潮解性吸湿剤を充填する際の充填口と、
後述する下部空間部に貯溜された潮解液を排出するため
の排出口とを兼ねる開口部2aを上方に形成した容器本
体2と、この容器本体2の内部空間を上部空間部3aと
下部空間部3bとの上下2つの空間部に区画する仕切部
41及びこの仕切部41から突出する懸垂腕部4aを例
えば4つ設けた受皿4と、これら懸垂腕部4a...と
仕切部41とを設けた受皿4で区画された容器本体2の
上部空間部3aに充填される例えば顆粒状の潮解性吸湿
剤5と、前記容器本体2の開口部2aを塞ぐ透湿非透水
性部材である透湿非透水性膜6と、前記容器本体2の開
口部2aを覆うように被せて前記透湿非透水性膜6を保
護する容器蓋7とで主に構成されている。
【0017】前記潮解性吸湿剤5としては、塩化カルシ
ウム,塩化マグネシウムあるいは塩化カルシウムと塩化
マグネシウムの混合物などが用いられており、前記潮解
性吸湿剤5は空気中の水分を吸湿することにより潮解
し、潮解液8となって前記受皿4に形成されている後述
する滴下孔などより下部空間部3bに滴下して貯溜され
るようになっている。
【0018】前記容器本体2の開口部2aを塞ぐ透湿非
透水性部材は、湿気を含んだ空気を透過するが液体(潮
解液)を透過させない膜で形成される透湿非透水性膜
6、あるいはフィルム素材で形成される透湿非透水性フ
ィルムなどであり、容器本体2の開口部2aに溶着によ
って配設されるようになっている。このため、前記開口
部2aを透湿非透水性膜6で塞いだ状態のときには、前
記除湿容器1を倒した場合でも、下部空間部3bに貯溜
されていた潮解液8が前記透湿非透水性膜6に至るよう
なことがあっても、潮解液8の容器本体外部への流出
が、前記透湿非透水性膜6によって防止される。
【0019】なお、前記透湿非透水性膜6は、前記容器
本体2の開口部2aに対して、溶着によって配設するも
のに限定されるものではなく、透湿非透水性膜6を容器
蓋7で押圧して容器本体2の開口部2aを塞ぐように設
けたり、透湿非透水性膜6を容器蓋7に配設し、この容
器蓋7を容器本体2に被せて開口部2aを塞ぐようにし
てもよい。
【0020】図2及び図3に示すように容器本体2は、
略4角形形状の開口部2aと略4角形形状の底面部2b
とを有する略截頭四角錐形状をしており、前記開口部2
a近傍の周部21には、前記受皿4の仕切部41から突
出した懸垂腕部4aの先端部に形成されている爪部4b
の下面を載置するための凹部22が、点対象の位置関係
で、前記懸垂腕部4aに対応して4つ設けられている。
【0021】なお、前記周部21に凹部22を設けるた
め、前記容器本体2の外周面の凹部22に対応する位置
には凸部23が形成されている。
【0022】また、前記容器本体2の強度を高めるた
め、リブを容器本体内壁面側に形成する代わりに図3に
示すように底面部2bから高さhの絞り加工部24を容
器本体2の外周面に形成している。このため、前記容器
本体2の内壁面には段部24aが形成されるので、この
段部24aの高さhを適宜設定することにより、前記段
部24aの上面に受皿4を載置することや保持すること
が可能になる。
【0023】さらに、前記容器本体2を成型加工すると
き、樹脂の湯口となるゲート部25を底面部2bの外側
面略中央部に設ける一方、この底面部2bの内面側には
前記ゲート部25を囲むように円周凸部26,27を設
けている。この円周凸部26,27は、前記ゲート部2
5近傍の強度を高めるためのものであり、内面側、外面
側のどちらにも設けることが可能であるが、特に内面側
に、この円周凸部26,27をゲート部25の周囲に設
けることにより、成型加工中の型開きや成型品突き出し
の際に発生し易すかったゲート部25近傍での穴あきな
どの成型不良を無くすことができる。
【0024】図4及び図5に示すように前記受皿4は仕
切部41と、この仕切部41の略中央部に設けた凸部4
2とで構成され、前記仕切部41から上方に突出して設
けられている4つの懸垂腕部4aの爪部4bの下面を、
前記容器本体2の凹部22の平面に載置することによ
り、前記容器本体2の内部空間を上部空間部3aと下部
空間部3bとの2つに区画するものである。
【0025】前記受皿4の仕切部41及び凸部42に
は、潮解性吸湿剤5の潮解液8を下部空間部3bに滴下
させるためのスリット状の潮解液滴下孔43,43,4
3...が多数形成されている。この潮解液滴下孔43
のスリット幅は、前記顆粒状の潮解性吸湿剤5が、空気
中の水分を吸湿することによって潮解して小さくなっ
て、ほぼ吸湿作用を果たすまで下側への落下を防止する
と共に、前記潮解性吸湿剤5からの潮解液8が下部空間
部3bにスムーズに滴下する幅に設定されている。
【0026】また、図5に示すように前記受皿4を容器
本体2に懸吊させて所定位置に配置させたとき、前記受
皿4の仕切部41の外周面と容器本体2の内壁面との間
には隙間44が形成されるように寸法が設定されてい
る。この隙間44は、前記顆粒状の潮解性吸湿剤5が空
気中の水分を吸湿することにより、潮解して小さくなっ
て、ほぼ吸湿作用を果たすまで下側への落下を防止する
と共に、前記潮解性吸湿剤5からの潮解液8が内壁面を
伝って下部空間部3bにスムーズに滴下させるためのも
のであり、前記潮解液滴下孔43,43,43...が
目詰まりした状態になった場合でも、この隙間44と内
壁面を伝って潮解液8が下部空間部3bに滴下する。
【0027】ここで、受皿4の容器本体2への懸吊状態
を説明する。図6に示すように前記受皿4を容器本体2
に懸吊するとき、前記受皿4の懸垂腕部4aの先端部に
形成されている爪部4bの平らに形成した下面4cを、
前記容器本体2の開口部2a近傍の周部21に設けた凹
部22の平面に載置するようになっている。すなわち、
本図に示すように前記受皿4の爪部4bの下面4cを、
容器本体2の凹部22の平面に載置することによって、
図4に示すように前記容器本体2の内部空間が上部空間
部3aと下部空間部3bとの2つに区画される。
【0028】図6に示すように前記爪部4bの上面4d
は、容器本体の外周側から中央部側に向かって下り勾配
に傾斜した斜面として形成している。この爪部4bの上
面4dを下り勾配の斜面にすることにより、上部空間部
3aに潮解性吸湿剤を充填する際、爪部4bの上面4d
に潮解性吸湿剤5の粒が載った場合でも、この潮解性吸
湿剤5が斜面を滑り落ちて、この上面4dに潮解性吸湿
剤5の粒が載ったままの状態になることを防止してい
る。
【0029】前記除湿容器1を構成する容器蓋7,受皿
4及び容器本体2は、運搬や組立ての際、図7,図8,
図9(a)に示すように積み重ねられた状態になってい
る。ここで、図9(b)に示す従来の容器本体90と、
図9(a)に示す本実施形態の容器本体2との積み重ね
た状態を比較する。
【0030】同図の(b)に示すように容器本体90に
は補強及び受皿載置のため、前記容器本体90の内壁面
より突出した複数のリブ91が設けられている。これに
対して図9(a)の容器本体2には前記リブ91の代わ
りに、補強のための絞り部24が内壁面に設けられ、受
皿載置のための凹部22が周部21に設けられている。
このため、2種類の容器本体どおしを積み重ねて、本実
施形態の絞り部24を設けた容器本体2を積み重ねたも
のと、従来の内壁面にリブ91を設けた容器本体90を
積み重ねたものとを比較すると、容器本体の上端面間の
ピッチP1 ,P2 が大きく変化していることがわかる。
【0031】すなわち、図9(b)の容器本体90は、
図に示すようにリブ91の上面に容器本体90の底面9
2が載置されて積み重ねられるのに対して、図9(a)
の容器本体2では、図に示すように容器本体2の内壁面
に容器本体2の外周面が当接して積み重ねられている。
このため、容器本体2どおしの上端面間のピッチP1が
容器本体90どおしの上端面間のピッチP2 より大幅に
減少して、容器本体90にリブ91を設けたものより効
率良く積み重ねられるようになっている。なお、容器本
体2の補強のために、ピッチP1 に影響を与えない範囲
でリブ29を設けるようにしてもよい。
【0032】除湿容器1の組立手順を説明する。除湿容
器1を組み立てる際、容器蓋7,受皿4及び容器本体2
を図7,図8,図9(a)に示したように積み重ねて所
定の位置に用意しておく、そしてまず、前記容器本体2
を所定位置に配置する。
【0033】次に、この所定位置に配置された容器本体
2の内部空間に受皿4を配設するため、前記受皿4の懸
垂腕部4aを把持して、受皿4の仕切部41を容器本体
2の開口部2aに対向させる。このとき、前記受皿4の
仕切部41から突出する懸垂腕部4aと容器本体2の開
口部2a近傍の周部21に設けた凹部22とが点対称の
位置関係で設けられているので、受皿4の仕切部41と
容器本体2の開口部2aとの向きを考慮することなく、
長手方向の向きだけを一致させることにより、前記懸垂
腕部4aの爪部4bと容器本体2に設けた凹部22とが
所定の向きで対向する。
【0034】次いで、前記受皿4を容器本体2の内部空
間に挿入していく。そして、容器本体2の周部21に設
けた凹部22と、受皿4の懸垂腕部4aに設けた爪部4
bとの位置を合わせて、前記凹部22の平面に爪部4b
の下面4cを載置する。すると、容器本体2の内部空間
は、潮解性吸湿剤5が収容される上部空間部3aと潮解
性吸湿剤5の潮解液8が貯溜される下部空間部3bとの
2つに区画される。
【0035】次に、前記受皿4から突出する爪部4bの
上面4dの端部が容器本体2の周部21の上面から突出
しているか否かを目視もしくは指で触れて確認する。こ
のとき、前記爪部4bの上面4dが容器本体2の周部2
1から突出していなければ、前記受皿4が容器本体2に
対して所定の位置に平行に配設されたことであり、前記
爪部4bの上面4dが容器本体2の周部21の上面から
突出しているときには前記受皿4が容器本体2に対して
所定の位置に平行に配設されていないことになるので、
受皿4の爪部4bを確実に凹部22の所定位置に配設し
直す。なお、前記凹部22を設ける位置は、開口部2a
近傍の周部が好ましいが、この開口部2a近傍の周部2
1に限定されるものではなく、周部21の中途部であっ
てもよい。このとき、前記受皿4から突出する爪部4b
の上面4dの端部が容器本体2の周部21の上面から突
出しているか否かを確認する代わりに、前記受皿4の仕
切部41の外周面と容器本体2の内壁面との間の隙間4
4が均一であるか否かを確認することによって、前記受
皿4が容器本体2に対して所定の位置に平行に配設され
たか否かを確認することができるようになっている。
【0036】次いで、前記受皿4が容器本体2に対して
所定の位置に平行に配設されていることが確認されたな
ら、受皿4で区画された容器本体2の上部空間部3aに
潮解性吸湿剤5を開口部2aから所定量充填する。
【0037】そして最後に、前記容器本体2の開口部2
aを透湿非透水性膜6を溶着して塞いだ後、前記容器本
体2の前記開口部2aを塞ぐ透湿非透水性膜6にアルミ
シートなどの非通気性シート(不図示)を被せてシール
した後、容器蓋7を容器本体2の開口部2aに被せて組
み立てを完了する。
【0038】上述のように組み立てられた除湿容器1の
作用を説明する。除湿容器1にてタンスなど収納庫の除
湿を行う際まず、透湿非透水性膜6をシールしているア
ルミシートをはがした状態にしておく。すると、図1に
示すように、容器本体2の開口部2aを塞ぐ透湿非透水
性膜6を水分を含んだ湿った空気が通過して前記容器本
体2の上部空間部3aに侵入する。そして、この上部空
間部内3aに収容されている潮解性吸湿剤5に接触す
る。この水分を含んだ湿った空気が、前記潮解性吸湿剤
5に接触すると、空気中の水分が吸収されて潮解液8と
なり、この潮解液8が前記受皿4の仕切部41と凸部4
2とに形成されている潮解液滴下孔43,43,4
3...及び受皿4の仕切部41と容器本体2の内壁面
との間の隙間44から滴下して下部空間部3bに貯溜さ
れていく。
【0039】このように、除湿容器を組み立てる際、容
器本体の周部に設けた凹部の平面に、受皿の仕切部より
突出する懸垂腕部の爪部を載置するだけで、容易に受皿
を容器本体に配設して、容器本体の内部空間を上部空間
部と下部空間部とに区画することができる。このことに
より、受皿を容器本体に配設する作業性が大幅に向上す
る。
【0040】また、前記受皿を容器本体に配設した際、
前記受皿が容器本体に対して所定の位置に配置されてい
るか否かを、前記受皿の爪部の上面端部と容器本体の周
部の上面との位置関係や前記受皿の仕切部の外周面と容
器本体の内壁面との間の隙間を、目視などで確認するだ
けで容易に行なうことができる。このことにより、受皿
が容器本体に斜めに配設されていることによって発生し
ていた潮解性吸湿剤の下部空間部への落下や、受皿に設
けた突片が、容器本体から出っ張っていることによって
発生していた、透湿非透水性膜を容器本体の開口部に溶
着するときの溶着不良及び透湿非透水性膜が破ぶれてし
まうなどの不良を無くして生産性を大幅に向上させるこ
とができる。
【0041】さらに、前記受皿の仕切部から突出する懸
垂腕部の爪部上面を、外周側から中央部側に向かって下
り勾配に傾斜する斜面にしたことにより、この容器本体
の上部空間部に潮解性吸湿剤を充填するとき、爪部上面
に潮解性吸湿剤の粒が落下して載ったままの状態になる
ことを防止することができる。このことにより、透湿非
透水性部材で容器本体の開口部を塞ぐ際、前記潮解性吸
湿剤が爪部上面に載っかっていることにより発生する透
湿非透水性部材の破れや閉塞不良などを大幅に減少する
ことができる。
【0042】又、前記容器本体に絞り加工部を形成する
ことによって容器本体の内壁面に設けられる段部の高さ
hを適宜設定して、この段部の上面に受皿の仕切部を載
置して容器本体の内部空間を上部空間部と下部空間部と
の2つに区画したり、受皿を補助的に保持することによ
って安定性が向上する。このことにより、受皿を容器本
体に配置することが容易になるばかりでなく、受皿を容
器本体に安定的に保持することが可能になる。
【0043】更に、容器本体にリブを設ける代わりに絞
り部を設けることにより、前記容器本体を積み重ねたと
き、容器本体どうしを積み重ねたときのピッチが、内壁
面にリブを形成した従来の容器本体より短くなるので、
積み重ねる数量を増大させることができるので、箱詰め
の際や運搬の際の効率が大幅に向上するばかりでなく、
組み立ての際にもスペースを有効利用することができ
る。
【0044】また更に、前記受皿の仕切部から突出する
懸垂腕部と、容器本体の周部に設けた凹部とを点対称の
位置関係で設けているので、受皿の仕切部と容器本体の
開口部との向きを一切考慮することなく、長手方向の位
置関係を一致させるだけで懸垂腕部の爪部と容器本体に
設けた凹部とを対向させることができる。このことによ
り、受皿を容器本体に配設する作業性が向上するばかり
でなく、受皿及び容器本体を組立位置に配置する際に向
きを考慮することなく用意することができるので、全体
の作業効率が向上する。
【0045】なお、潮解性吸湿剤として、塩化カルシウ
ム,塩化マグネシウムあるいは塩化カルシウムと塩化マ
グネシウムの混合物など以外の薬剤であっても、空気中
の水分を吸収して液体として滴下させることができるも
のであれば、本発明の除湿容器は適応できる。
【0046】また、受皿のスリット状の通気孔の形状パ
ターンは、本実施の形態に限定されるものではなく、潮
解性吸湿剤が、空気中の水分を十分吸湿して潮解し小さ
くなり、ほぼ吸湿作用を果たすまで下側への落下を防止
すると共に、前記潮解性吸湿剤からの潮解液を下部空間
部にスムーズに滴下させることができれば、他のデザイ
ン例えば、放射状や格子状、孔とスリットの組み合わせ
などであっても良い。
【0047】[付記] (1)上面に開口部を有する容器本体と、この容器本体
の内部空間を潮解性吸湿剤を収容する上部空間部及び前
記潮解性吸湿剤の潮解液を貯溜する下部空間部とに区画
する仕切部を有する受皿と、前記容器本体の開口部を塞
ぐ透湿非透水性部材とを少なくとも備え、前記受皿の仕
切部より上方に突出して先端部に爪部を有する懸垂腕部
を複数設ける一方、前記容器本体の周部に前記爪部を載
置する凹部を設け、前記容器本体に設けた凹部に、前記
懸垂腕部の先端部に有する爪部を載置して、前記容器本
体の内部空間を、上部空間部と下部空間部とに区画する
除湿容器。
【0048】(2)前記容器本体に設けた凹部の平面
に、前記懸垂腕部の先端部に有する爪部の下面を載置す
る付記1記載の除湿容器。このことにより、容器本体に
設けた凹部の平面上に、懸垂腕部の有する爪部の下面を
配置するだけで、容器本体の内部空間が上部空間部と下
部空間部とに分かれる。
【0049】(3)前記懸垂腕部の有する爪部の下面
を、前記容器本体の凹部の平面に載置したとき、前記懸
垂腕部の爪部の上端部が、前記容器本体の周部の上面に
対して平行で、且つ周部の上面より下側に位置して配設
される付記1記載の除湿容器。このことにより、受皿に
設けた懸垂腕部の爪部の上端部が容器本体の周部の上面
に対して突出しているか、あるいは前記爪部の上端部と
周部の上面とが平行であるか否かを確認することによっ
て、容易に受皿が容器本体の所定位置に配設されている
か否かがわかる。
【0050】(4)前記懸垂腕部の先端部に有する爪部
の上面が、容器本体の外周側から中央部側に向かう下り
勾配に傾斜した斜面である付記1記載の除湿容器。この
ことにより、爪部の上面に一旦載った潮解性吸湿剤が上
部空間部に落下する。
【0051】(5)前記容器本体及び受皿を点対象に形
成した付記1記載の除湿装置。
【0052】このことにより、受皿の仕切部と容器本体
の開口部との向きを一切考慮することなく、組立作業が
行えるので作業性が向上する。
【0053】(6)前記容器本体に絞り部を形成した付
記1記載の除湿装置。容器本体に絞り部を形成したこと
により、容器本体を積み重ねる際、容器本体どうしの積
み重ねピッチが、容器本体に受皿を載置することを兼ね
るリブを設けたものより、効率良く積み重ねられる。
【0054】(7)前記絞り部の上面に、受皿の仕切部
を載置して、容器本体の内部空間を、上部空間部と下部
空間部とに区画する除湿容器。
【0055】(8)前記容器本体に前記受皿を載置した
とき、前記容器本体の内壁面と前記受皿の外周面との間
に隙間を設定する付記1記載の除湿容器。
【0056】(9)前記容器本体の底部外側面の中央部
に成型用の湯口を形成する一方、この湯口に対応する底
面内面側の湯口周囲に円周凸部を設けた付記1記載の除
湿容器。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、組
立作業性及び生産性を向上させて安価な除湿容器を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図9は本発明の一実施形態に係り、
図1は除湿容器の概略構成を示す断面図
【図2】容器本体の上面図
【図3】容器本体の下方よりの斜視図
【図4】容器本体に受皿を配設した状態を示す説明図
【図5】図4の受皿を配設した容器本体の上面図
【図6】受皿の容器本体への配設状態を説明する一部断
面図
【図7】容器蓋の積み重ね状態を示す説明図
【図8】受皿の積み重ね状態を示す説明図
【図9】容器本体の積み重ね状態を示す説明図
【図10】従来の除湿容器の1例を説明する断面図
【符号の説明】
1…除湿容器 2…容器本体 3a…上部空間部 3b…下部空間部 4…受皿 4b…爪部 5…潮解性吸湿剤 22…凹部 41…仕切部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/26 101 B65D 81/26

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口部を有する容器本体と、 この容器本体の内部空間を潮解性吸湿剤を収容する上部
    空間部及び前記潮解性吸湿剤の潮解液を貯溜する下部空
    間部とに区画する仕切部を有する受皿と、 前記容器本体の開口部を塞ぐ透湿非透水性部材とを少な
    くとも備え、 前記受皿の仕切部より上方に突出して先端部に爪部を有
    する懸垂腕部を複数設ける一方、前記容器本体の周部に
    前記爪部を載置する凹部を設け、 前記容器本体に設けた凹部に、前記懸垂腕部の先端部に
    有する爪部を載置して、前記容器本体の内部空間を、上
    部空間部と下部空間部とに区画することを特徴とする除
    湿容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体に設けた凹部の平面に、前
    記懸垂腕部の先端部に有する爪部の下面を載置すること
    を特徴とする請求項1記載の除湿容器。
  3. 【請求項3】 前記懸垂腕部の有する爪部の下面を、前
    記容器本体の凹部の平面に載置したとき、前記懸垂腕部
    の爪部の上端部が、前記容器本体の周部の上面に対して
    平行で、且つ周部の上面より下側に位置して配設される
    ことを特徴とする請求項1記載の除湿容器。
  4. 【請求項4】 前記懸垂腕部の先端部に有する爪部の上
    面が、容器本体の外周側から中央部側に向かう下り勾配
    に傾斜した斜面である請求項1記載の除湿容器。
  5. 【請求項5】 前記容器本体に、容器本体の強度の向上
    と、受け皿の容器本体への保持安定性とを図る絞り部を
    設けることを特徴とする請求項1記載の除湿容器。
  6. 【請求項6】 前記容器本体に前記受皿を載置したと
    き、前記容器本体の内壁面と前記受皿の外周面との間に
    間隙が設定されることを特徴とする請求項1記載の除湿
    容器。
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