JP3417500B2 - 除湿容器 - Google Patents

除湿容器

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JP3417500B2
JP3417500B2 JP16793894A JP16793894A JP3417500B2 JP 3417500 B2 JP3417500 B2 JP 3417500B2 JP 16793894 A JP16793894 A JP 16793894A JP 16793894 A JP16793894 A JP 16793894A JP 3417500 B2 JP3417500 B2 JP 3417500B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潮解性吸湿剤を用いて
室内および収納庫等を除湿し繰り返し使用する除湿容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、押し入れ、タンス等内部の除
湿を目的として、潮解性吸湿剤を使用した除湿容器が多
く用いられ、このような除湿容器としては、例えば、透
湿非透水性被膜で閉塞された通気部を有する容器本体
を、複数の潮解液の滴下孔が穿設された一つの受皿によ
り2段に分け、上段に粉状、顆粒状または粒状の塩化カ
ルシウム・塩化マグネシウム等の潮解性吸湿剤を充填
し、この潮解性吸湿剤が大気中の水分を含んだ空気を吸
湿し、その潮解液を上記滴下孔を通じて下段に滴下させ
貯溜する構造のものが用いられている。
【0003】また、近年においては、資源の再利用の問
題、ゴミ処理問題等の観点から除湿容器についても、消
費される潮解性吸湿剤を詰め換えて何度でも使用できる
ようにしたものが提案され実用化されている。
【0004】例えば、実開平5−33826号公報で
は、容器本体の透湿非透水性被膜で閉塞された通気部と
独立した位置に、潮解性吸湿剤が収容される部分には潮
解性吸湿剤の出入口を、潮解液が貯溜される部分には排
出口をそれぞれ設け、これらの口に取付け取外し可能な
密閉キャップを設け、潮解性吸湿剤の補充と貯溜された
潮解液の排出を可能とし、容器本体は何度でも使用でき
るようにした除湿容器、あるいは、容器本体の透湿非透
水性被膜で閉塞された通気部と独立した位置に、潮解液
の排出口と兼用した潮解性吸湿剤の出入口を設け、この
口に取付け取外し可能な密閉キャップを設け、潮解性吸
湿剤の補充と貯溜された潮解液の排出を可能とし、容器
本体は何度でも使用できるようにした除湿容器が提案さ
れている。
【0005】また、実開平6−19817号公報では、
潮解液を貯溜する容器本体内に潮解性吸湿剤を収容した
内部容器を設け、潮解性吸湿剤が無くなった際に、この
内部容器ごと新たなものと交換して容器本体その他の部
分は再利用できるようにした除湿容器が提案されてい
る。尚、この技術では、容器本体内の潮解液の排出は、
上記内部容器を取外した状態のときに行う。この先行例
によれば、潮解性吸湿剤の補充の際、潮解性吸湿剤に直
接触れること無く潮解性吸湿剤の補充を容易に行うこと
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例の前者のものでは、通気部と独立した位置に潮解
性吸湿剤の出入口と潮解液の排出口とを設けるようにし
ているため、収納庫等で使用する際に小型であることが
望まれる除湿容器としては、小型化に限界を生じ、ま
た、構造も複雑になり部品点数が増加し、コスト的に不
利になるといった問題が生じる。また、潮解性吸湿剤の
出入口と潮解液の排出口とを兼用させても、やはり、小
型化に対する問題や、構造が複雑になるといった問題が
生じ、さらに、潮解液の排出に際し、容器本体内に貯溜
された潮解液を、再び網棚等を介して潮解性吸湿剤が収
容される部分に流し、排出するようになっているため、
スムーズな潮解液の排出ができないといった問題があ
る。
【0007】また、上述の従来例の後者のものでは、潮
解性吸湿剤が無くなった際に、除湿容器を構成する内部
容器は廃棄しなければならないため、このような内部容
器も廃棄することなく潮解性吸湿剤を補充するだけで何
度でも使用できる除湿容器が望まれている。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、小型化が可能であり、簡単な構造で、部品点数の低
減からのコスト低減および製造工程からのコスト低減も
図ることができ、また、潮解性吸湿剤の補充の際、潮解
性吸湿剤に直接触れることも無く潮解性吸湿剤の補充を
容易に行うことが可能で、さらに、潮解液の排出も容易
且つスムーズに行うことができ、潮解性吸湿剤を補充す
るだけで何度でも使用することのできる除湿容器を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1の除湿容器は、透湿非透水性構造の空
気取入部を有し潮解性吸湿剤を収容して下側に潮解液滴
下部と上記潮解性吸湿剤の補充口とを形成した内部容器
と、この内部容器を取外し自在に収納する収納部と上記
内部容器からの潮解液を貯溜する貯溜部とを備える容器
本体と、上記内部容器の上記補充口を開口、閉塞自在な
補充口栓を上記内部容器の上記補充口に設けたものであ
る。
【0010】また、上記目的を達成するため本発明の請
求項2の除湿容器は、透湿非透水性構造の空気取入部を
有し潮解性吸湿剤を収容して底部に潮解液滴下部と上記
潮解性吸湿剤の補充口とを形成した内部容器と、この内
部容器を取外し自在に収納する収納部と上記内部容器か
らの潮解液を貯溜する貯溜部とを備える容器本体と、上
記内部容器の上記底部を上側に向けた際、上記潮解性吸
湿剤の上記補充口を開口する一方、上記内部容器の上記
底部を下側に向けた際、上記潮解性吸湿剤の上記補充口
を閉塞する補充口栓を上記内部容器の上記補充口に設け
たものである。
【0011】望ましくは、請求項1又は請求項2の除湿
容器は、前記補充口の前記補充口栓を、段を有する錐体
状に形成し、この錐体状の頂点側を前記容器本体の前記
貯溜部側に向けて上記補充口に遊挿したものとする。
【0012】
【作 用】前記請求項1の除湿容器にて屋内や収納庫等
の除湿を行う際は、透湿非透水性構造の空気取入部から
水分を含む空気が容器本体の収納部に収納されている内
部容器内に侵入し、この内部容器内に収容されている潮
解性吸湿剤と接触する。すると、空気中の水分が上記潮
解性吸湿剤に吸収され潮解液となって、上記内部容器の
下側に形成した潮解液滴下部から滴下され上記容器本体
の貯溜部に貯溜される。このように水分の吸収を行い上
記内部容器内の上記潮解性吸湿剤が無くなって、上記容
器本体の上記貯溜部に貯溜された潮解液の排出と上記内
部容器内に新たに潮解性吸湿剤の補充を行う際は、ま
ず、上記容器本体の上記収納部に取外し自在に収納され
ている上記内部容器を取外す。そして、上記容器本体の
上記貯溜部に貯溜されている潮解液を排出し、また、上
記内部容器の下側を上側に向けて、補充口栓を、潮解性
吸湿剤の補充口が開口した状態とし、新たな潮解性吸湿
剤を補充する。この補充が完了した後、補充口栓で上記
補充口を閉塞して、再び元のように上記内部容器を上記
容器本体の上記収納部に取り付ける。
【0013】次に、前記請求項2の除湿容器にて屋内や
収納庫等の除湿を行う際は、透湿非透水性構造の空気取
入部から水分を含む空気が容器本体の収納部に収納され
ている内部容器内に侵入し、この内部容器内に収容され
ている潮解性吸湿剤と接触する。すると、空気中の水分
が上記潮解性吸湿剤に吸収され潮解液となって、上記内
部容器の底部に形成した潮解液滴下部から滴下され上記
容器本体の貯溜部に貯溜される。このように水分の吸収
を行い上記内部容器内の上記潮解性吸湿剤が無くなっ
て、上記容器本体の上記貯溜部に貯溜された潮解液の排
出と上記内部容器内に新たに潮解性吸湿剤の補充を行う
際は、まず、上記容器本体の上記収納部に取外し自在に
収納されている上記内部容器を取外す。そして、上記容
器本体の上記貯溜部に貯溜されている潮解液を排出し、
また、上記内部容器の上記底部を上側に向けて、補充口
栓を、潮解性吸湿剤の補充口が開口した状態とし、新た
な潮解性吸湿剤を補充する。この補充が完了した後、上
記内部容器の上記底部を下側に向けて、補充口栓で、潮
解性吸湿剤の上記補充口を閉塞し、再び元のように上記
内部容器を上記容器本体の上記収納部に取り付ける。
【0014】また、請求項1又は請求項2の除湿容器
で、前記補充口の前記補充口栓を、段を有する錐体状に
形成し、この錐体状の頂点側を前記容器本体の前記貯溜
部側に向けて上記補充口に遊挿したものとすれば、上記
補充口栓は簡単な形状でありながら錐体状の上記補充口
栓が上下に移動することで確実な上記補充口の開閉が行
われる。さらに、錐体状の上記補充口栓の頂点側が上記
容器本体の上記貯溜部側となるため、上記補充口栓の表
面に沿って滴下していく潮解液の水切れが良く、効率の
良い除湿を行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1〜図4は本発明の第一実施例を示し、図1は
潮解性吸湿剤の補充を行う際の内部容器の説明図、図2
は除湿容器の構造を示す平面図、図3は除湿容器の構成
部品を示す断面説明図、図4は除湿中の除湿容器の説明
図である。
【0016】これらの図において、符号1は除湿容器を
示し、この除湿容器1は、上方が開口された容器本体2
の上側の収納部2aに内部容器3が取外し自在に収納さ
れ構成されている。
【0017】上記内部容器3は、上方に空気取入部とし
ての開口部3aが形成され、内部に顆粒状の潮解性吸湿
剤4が収容されるように形成されている。この潮解性吸
湿剤4としては、塩化カルシウム,塩化マグネシウムあ
るいは塩化カルシウムと塩化マグネシウムの混合物等が
用いられている。
【0018】また、上記内部容器3は、上方に拡径され
た形状で、上縁部3bがフランジ状に形成されており、
上記容器本体2の収納部2aに取外し自在に嵌装され、
上記内部容器3の上記上縁部3b下側が、上記容器本体
2の上縁部2cに係止されるように形成されている。こ
の容器本体2の上縁部2cは、後述する容器蓋6が係止
可能なように、略上記内部容器3の上縁部3bと同じ外
径のフランジ状に形成されている。
【0019】さらに、上記内部容器3の上記上縁部3b
には、上記内部容器3の上記開口部3aを閉塞する透湿
非透水性膜5が溶着されている。この透湿非透水性膜5
は、湿気を含む空気は透過するが液体(潮解液)は透過
しない膜あるいはフィルム素材で形成され、例えば、除
湿容器1が倒れて内部に貯溜されていた潮解液4aが、
上記透湿非透水性膜5に至るような場合が生じても、こ
の潮解液4aの外部への流出が防止できるようになって
いる。
【0020】また、上記透湿非透水性膜5外側には、上
記内部容器3の上記開口部3aおよび上記容器本体2の
上方開口部を覆う容器蓋6が設けられている。この容器
蓋6には、水分を含んだ空気が侵入できるように複数の
スリット状の通気孔6aが設けられ、主に、上記透湿非
透水性膜5を保護する目的で設けられており、上記容器
蓋6とともに上記内部容器3を上記容器本体2に取り付
けることにより、上記内部容器3が確実に水密を保って
上記容器本体2に固定されるようになっている。尚、上
記容器蓋6は、上記内部容器3から取り外すこともでき
るように形成されている。
【0021】また、上記内部容器3の底部3cには、潮
解性吸湿剤4の潮解液4aを滴下させる潮解液滴下部と
してのスリット状の潮解液滴下孔3dが複数形成され、
さらに、上記底部3cの略中央には、略円形状の孔が形
成され、この孔が潮解性吸湿剤4の補充口7となってい
る。
【0022】上記潮解液滴下孔3dは、上記顆粒状の潮
解性吸湿剤4が、十分吸湿して潮解し小さくなり、ほぼ
吸湿作用を果たすまで下側への落下を防止するととも
に、潮解性吸湿剤4からの潮解液4aを、上記容器本体
2の収納部2aの下側に設けた潮解液4aの貯溜部2b
へスムーズに滴下させる大きさに形成されている。尚、
上記容器本体2の貯溜部2bは、上記内部容器3内の潮
解性吸湿剤4が全て潮解して潮解液となっても十分に貯
溜できる容量に形成されている。
【0023】また、上記潮解液滴下孔3dは、上記内部
容器3側面にも縦長のスリット状に形成されており、上
記内部容器3内の側面に補充されている潮解性吸湿剤4
からの潮解液4aの滴下をスムーズに行わせるととも
に、潮解性吸湿剤4と空気との接触面積の増大が図られ
吸湿効果の向上が図られている。
【0024】さらに、上記内部容器3側面の上記潮解液
滴下孔3dは、新たな潮解性吸湿剤4を上記内部容器3
内に補充し、この内部容器3を上記容器本体2の上記収
納部2aに取り付けた際においても、上記潮解液滴下孔
3dの潮解性吸湿剤4上方部分が上記容器本体2内と連
通され、この連通部分から水分を含む空気が上記容器本
体2内に侵入して、上記内部容器3の上記底部3cに形
成されている上記潮解液滴下孔3dや、後述する補充口
栓8に形成されている潮解液滴下孔8aを通じ潮解性吸
湿剤4の下側表面と接触可能となっている。
【0025】このため、水分を含む空気は、上記内部容
器3内の潮解性吸湿剤4の上側表面,側面,下側表面か
ら潮解性吸湿剤4と接触できるため、一層の吸湿効果の
向上、吸湿速度の向上が図られる。
【0026】また、上記内部容器3の上記底部3cの上
記補充口7には、上記容器本体2の上記貯溜部2bに向
けて突出した補充口栓8が、上記内部容器3の内側から
遊挿されている。
【0027】上記補充口栓8は、上記内部容器3の上記
開口部3a側を底辺とする段状の円錐形状に形成されて
おり、上記内部容器3内に潮解性吸湿剤4が無い状態
で、上記内部容器3を逆さまの状態(上記開口部3aを
下側,上記底部3cを上側とした状態)のとき、上記透
湿非透水性膜5内側から突出して、上記補充口7を開口
するようになっている。
【0028】また、上記補充口栓8は、上記補充口7を
開口している状態においても、上記補充口栓8の上記底
部3c側は、容易に摘むことができる高さに形成されて
おり、上記補充口栓8の上記底部3c側が摘み易い形状
となっている。
【0029】また、上記内部容器3の上記開口部3aを
上側,上記底部3cを下側とした状態のときは、上記補
充口7は、上記補充口栓8の上記内部容器3の上記開口
部3a側の平面状に形成された部分で閉塞されるように
なっている。
【0030】さらに、上記補充口栓8には、潮解性吸湿
剤4の潮解液4aを滴下させる潮解液滴下孔8aが複数
形成されている。また、上述したように、この潮解液滴
下孔8aを介して、水分を含む空気が潮解性吸湿剤4の
下側表面と接触するようになっている。
【0031】また、上記補充口栓8は、除湿している際
は、上記内部容器3の上記補充口7から下方に向けて錐
体が突出した状態となるため、上記内部容器3の下側に
形成された上記潮解液滴下孔3dおよび上記補充口栓8
の潮解液滴下孔8aからの潮解液4aの排水が促進され
る(水切れが良くなる)ようになっている。
【0032】また、図3に示すように、上記除湿容器1
は、部品点数も少なく、各部品は樹脂成型により形成す
ることが可能であり、各部品を樹脂成型で製造すること
により、製造コストの低減を図ることができる。
【0033】尚、上記除湿容器1を組み立てるときは、
上記容器本体2の収納部2aに上記内部容器3を収納
し、この内部容器3の上記補充口7に上記内部容器3内
側から上記補充口栓8を遊挿した後、上記内部容器3内
に予め所定量の潮解性吸湿剤4を補充して、上記透湿非
透水性膜5を溶着し、上記容器蓋6を被せることにより
行われる。また、上記除湿容器1を出荷する際等では、
上記透湿非透水性膜5は、アルミシート等の非通気性シ
ート(図示せず)でシールされ出荷される。
【0034】次に、上記構成による実施例の作用につい
て説明する。まず、除湿容器1にて屋内およびタンス等
の収納庫の除湿を行う際は、図4に示すように、内部容
器3の開口部3aを閉塞している容器蓋6の通気孔6a
および透湿非透水性膜5を通じて水分を含んだ空気が上
記内部容器3内に侵入し、この内部容器3内に収容され
ている潮解性吸湿剤4と接触する。
【0035】すると、空気中の水分が潮解性吸湿剤4に
吸収され潮解液4aとなって、上記内部容器3の潮解液
滴下孔3d、或いは、補充口栓8の潮解液滴下孔8aか
ら滴下され容器本体2内の貯溜部2bに貯溜される。
【0036】尚、この除湿している状態においては、潮
解性吸湿剤4の補充口7は、上記補充口栓8の上記内部
容器3の上記開口部3a側の平面状に形成された部分で
閉塞された状態になっている。
【0037】上述のように水分の吸収を行い上記内部容
器3内の潮解性吸湿剤4が無くなり、上記容器本体2内
の貯溜部2bに貯溜された潮解液4aの排出と上記内部
容器3内に新たな潮解性吸湿剤4の補充を行う際は、ま
ず、上記容器本体2から上記容器蓋6を上記内部容器3
とともに外す。
【0038】そして、上記容器本体2内の貯溜部2bに
貯溜された潮解液4aを、上記容器本体2の上縁部2c
から、定められた場所で、上記容器本体2を傾けて、生
活排水として排出する。
【0039】次に、図1(a)に示すように、外した上
記内部容器3を取り付けられていた状態とは逆さの状態
とする。すると、上記補充口栓8は、上記内部容器3の
開口部3a側に落下して、上記透湿非透水性膜5内側か
ら突出したような状態となり、上記補充口7が開口され
る。
【0040】この状態で所定量の新たな潮解性吸湿剤4
を補充した後、図1(b)に示すように、上記補充口栓
8を上方に引き(図中、白ぬき矢印)、この補充口栓8
と上記内部容器3内側とに挟まれる潮解性吸湿剤4を上
記内部容器3内に落下して上記補充口7を閉塞する。
【0041】そして、図1(c)に示すように、上記内
部容器3を取り付けられていた状態に再び戻し、この状
態のまま、再び上記容器本体2の上記収納部2aに取り
付ける。
【0042】このように、本第一実施例による除湿容器
によれば、潮解液の排出および潮解性吸湿剤の補充が、
簡単かつ容易に行うことができ、作業性の向上を図るこ
とができる。また、内部容器を取り外して潮解液の排出
を行い、内部容器の底面から潮解性吸湿剤の補充を行う
ようにしているため、除湿容器の大きさが大型化するこ
とがない。
【0043】さらに、潮解性吸湿剤の補充を、補充口を
簡単な構造で補充口栓を用い開閉させて行える構造とし
ているため、潮解性吸湿剤に直接触れること無く行うこ
とができる。
【0044】また、除湿容器を構成する各容器を、それ
ぞれ樹脂成型により形成するようにしたので、部品点数
の削減を図ることができ、大幅なコスト低減を図ること
ができる。
【0045】尚、本第一実施例による除湿容器では、補
充口を内部容器の底部の略中央に略円形状に形成するよ
うにしたが、潮解性吸湿剤の補充に問題がなければ、補
充口の位置は底部の略中央でなくても良く、また、補充
口の形状も他の形状、例えば、四角等の角形状、楕円状
等であっても良い。このように、補充口の形状を変えた
場合、補充口栓の形状も補充口の形状に合わせて変更さ
れることはいうまでもない。
【0046】また、容器本体等の形状も円筒形に限るこ
となく、デザイン・樹脂成型の可否に応じて他の形状と
しても良い。
【0047】さらに、容器蓋のスリット状の通気孔も、
本実施例に限ること無く、空気の透過性と透湿非透水性
膜の保護ができれば、単なるスリット形状に限らず他の
デザイン(例えば、放射状や格子状等)のものであって
も良い。また、内部容器の底部に形成されている潮解液
滴下孔も、本実施例に限ること無く、例えば、放射状
や、孔とスリットを組み合わせたもので形成しても良
い。
【0048】さらに、潮解性吸湿剤として、塩化カルシ
ウム,塩化マグネシウムあるいは塩化カルシウムと塩化
マグネシウムの混合物等以外の薬剤であっても、空気中
の水分を吸収して液体として滴下させることができるも
のであれば、本発明の除湿容器は適応できる。
【0049】次に、図5は本発明の第一実施例の変形例
による除湿容器の構成部品を示す断面説明図である。
尚、この変形例は、内部容器を容器本体に、ねじ結合で
固定し収納するようにするとともに、内部容器と容器蓋
とをヒンジ部を介した一体部品として形成したものであ
る。
【0050】すなわち、図5に示すように、内部容器1
3の外側表面の開口部13e側には、容器本体12上縁
部と当接可能なフランジ部13aが形成されており、こ
のフランジ部13aの下面と上記容器本体12の上縁部
とは、水密を保って確実に合致するようにテーパ状に形
成されている。
【0051】また、上記内部容器13の上記フランジ部
13a下方の外側表面には、ねじ部13bが螺設され、
一方、上記容器本体12の上側内面には、上記内部容器
13のねじ部13bと螺合するねじ部12cが螺設さ
れ、上記内部容器13の収納部12aを形成している。
【0052】さらに、上記内部容器13の上記フランジ
部13aには、ヒンジ部16cを介して、上記内部容器
13の開口部13eを透湿非透水性膜5の上から覆う容
器蓋16が一体に設けられている。この容器蓋16に
は、水分を含んだ空気が侵入できるように複数のスリッ
ト状の通気孔16aが設けられている。
【0053】また、上記内部容器13の上記フランジ部
13a上方外周には、上記容器蓋16の内面に形成され
ている凹部16bと嵌合自在な凸部13cが形成されて
おり、上記凹部16bと上記凸部13cとを嵌合させる
ことにより、上記容器蓋16が上記透湿非透水性膜5の
外側で確実に上記内部容器13の開口部13eを閉塞で
きるようになっている。
【0054】尚、図中、符号12bは容器本体12の潮
解液の貯溜部を、符号13fは内部容器13の潮解液滴
下孔を、符号13gは内部容器13の底部を示す。
【0055】このように、内部容器13を容器本体12
に、ねじ結合で固定し収納するようにすれば、内部容器
13と容器本体12との固定が確実に行われ、また、水
密性も高めることができる。
【0056】さらに、内部容器と容器蓋とをヒンジ部を
介した一体部品として形成することにより、部品点数の
低減と製造工程の簡素化を図ることができる。
【0057】また、本変形例では内部容器と容器蓋とが
一体に形成された除湿容器の例を説明したが、容器本体
と容器蓋とを一体とし、内部容器を別体とするような構
造であっても、部品点数の低減と製造工程の簡素化を図
ることができる。
【0058】次に、図6および図7は本発明の第二実施
例を示し、図6は潮解性吸湿剤の補充を行う際の内部容
器の説明図、図7は除湿中の除湿容器の説明図である。
尚、この第二実施例は、所定量の新たな潮解性吸湿剤を
補充した後、補充口栓を上方に引くことなく内部容器内
に新たな潮解性吸湿剤の補充を行うことができるように
したもので、前記第一実施例と同じ部品には同一の符号
を記し説明は省略する。
【0059】すなわち、図6,図7に示すように、内部
容器23は、容器本体2の上側の収納部2aに取外し自
在に収納されており、上記内部容器23は、前記第一実
施例と同様、上方に空気取入口としての開口部23aが
形成され、内部に顆粒状の潮解性吸湿剤4が収容される
ように形成されている。
【0060】また、上記内部容器23は、上方に拡径さ
れた形状で、上縁部23bがフランジ状に形成されてお
り、上記容器本体2の収納部2aに取外し自在に嵌装さ
れ、上記内部容器23の上記上縁部23b下側が、上記
容器本体2の上縁部2cに係止されるように形成されて
いる。さらに、上記内部容器23の上記上縁部23bに
は、上記内部容器23の上記開口部23aを閉塞する透
湿非透水性膜5が溶着されている。
【0061】この透湿非透水性膜5外側には、上記内部
容器23の上記開口部23aおよび上記容器本体2の上
方開口部を覆う容器蓋6が設けられており、この容器蓋
6とともに上記内部容器23を上記容器本体2に取り付
けることにより、上記内部容器23が確実に水密を保っ
て上記容器本体2に固定されるようになっている。
【0062】また、上記内部容器23の底部23cに
は、潮解性吸湿剤4の潮解液4aを滴下させるスリット
状の潮解液滴下孔23dが複数形成され、さらに、上記
底部23cの略中央には、上記内部容器23内側に向け
て延出されたガイド部29を有する略円形状の孔が形成
され、この孔が潮解性吸湿剤4の補充口27となってい
る。
【0063】上記潮解液滴下孔23dは、上記顆粒状の
潮解性吸湿剤4が、十分吸湿して潮解し小さくなり、ほ
ぼ吸湿作用を果たすまで下側への落下を防止するととも
に、潮解性吸湿剤4からの潮解液4aを、上記容器本体
2の収納部2aの下側に設けた潮解液4aの貯溜部2b
へスムーズに滴下させる大きさに形成されている。
【0064】また、上記潮解液滴下孔23dは、上記内
部容器23側面にも縦長のスリット状に形成されてお
り、上記内部容器23内の側面に補充されている潮解性
吸湿剤4からの潮解液4aの滴下をスムーズに行わせる
とともに、潮解性吸湿剤4と空気との接触面積の増大が
図られ吸湿効果の向上が図られている。
【0065】さらに、上記内部容器23側面の上記潮解
液滴下孔23dは、新たな潮解性吸湿剤4を上記内部容
器23内に補充し、この内部容器23を上記容器本体2
の上記収納部2aに取り付けた際においても、上記潮解
液滴下孔23dの潮解性吸湿剤4上方部分が上記容器本
体2内と連通され、この連通部分から水分を含む空気が
上記容器本体2内に侵入して、上記内部容器23の上記
底部23cに形成されている上記潮解液滴下孔23d
や、後述する補充口栓28に形成されている潮解液滴下
孔28aを通じ潮解性吸湿剤4の下側表面と接触可能と
なっている。
【0066】このため、水分を含む空気は、上記内部容
器23内の潮解性吸湿剤4の上側表面,側面,下側表面
から潮解性吸湿剤4と接触できるため、一層の吸湿効果
の向上、吸湿速度の向上が図られる。
【0067】また、上記内部容器23の上記底部23c
の上記補充口27には、上記容器本体2の上記貯溜部2
bに向けて突出した補充口栓28が、上記内部容器23
の内側から遊挿されている。
【0068】上記補充口栓28は、上記内部容器23の
上記開口部23a側を底辺とする2段状の円錐形状に形
成されており、上記内部容器23内に潮解性吸湿剤4が
無い状態で、上記開口部23aを下側,上記底部23c
を上側とした状態のとき、上記内部容器23の上記ガイ
ド部29端部と上記補充口栓28との間に隙間が形成さ
れ、この隙間から潮解性吸湿剤4を補充することができ
るようになっている。尚、上記補充口栓28は、全体形
状がテーパ状となっており、潮解性吸湿剤4の補充に際
し、潮解性吸湿剤4が上記補充口栓28に載ることがな
いように形成されている。
【0069】また、上記内部容器23の上記開口部23
aを上側,上記底部23cを下側とした状態のときは、
上記補充口27は、上記補充口栓28の1段目と2段目
との境のテーパの緩やかな部分と上記ガイド部29端部
とで、閉塞されるようになっている。
【0070】さらに、上記補充口栓28には、潮解性吸
湿剤4の潮解液4aを滴下させる潮解液滴下孔28aが
複数形成されている。また、上述したように、この潮解
液滴下孔28aを介して、水分を含む空気が潮解性吸湿
剤4の下側表面と接触するようになっている。
【0071】このように構成された除湿容器で、屋内お
よびタンス等の収納庫の除湿を行う際は、図7に示すよ
うに、内部容器23の開口部23aを閉塞している容器
蓋6の通気孔6aおよび透湿非透水性膜5を通じて水分
を含んだ空気が上記内部容器23内に侵入し、この内部
容器23内に収容されている潮解性吸湿剤4と接触す
る。すると、空気中の水分が潮解性吸湿剤4に吸収され
潮解液4aとなって、上記内部容器23の潮解液滴下孔
23d、或いは、補充口栓28の潮解液滴下孔28aか
ら滴下され容器本体2内の貯溜部2bに貯溜される。
【0072】尚、この除湿中の状態では、潮解性吸湿剤
4の補充口27は、上記補充口栓28の1段目と2段目
との境のテーパの緩やかな部分と上記ガイド部29端部
とで閉塞されている。
【0073】上述のように水分の吸収を行い上記内部容
器23内の潮解性吸湿剤4が無くなり、上記容器本体2
内の貯溜部2bに貯溜された潮解液4aの排出と上記内
部容器23内に新たな潮解性吸湿剤4の補充を行う際
は、まず、上記容器本体2から上記容器蓋6を上記内部
容器23とともに外す。
【0074】そして、上記容器本体2内の貯溜部2bに
貯溜された潮解液4aを、上記容器本体2の上縁部2c
から、定められた場所で、上記容器本体2を傾けて、生
活排水として排出する。
【0075】次に、図6(a)に示すように、外した上
記内部容器23を取り付けられていた状態とは逆さの状
態とする。すると、上記補充口栓28は、上記内部容器
23の開口部23a側に落下して、上記透湿非透水性膜
5内側から突出したような状態となり、上記内部容器2
3の上記ガイド部29端部と上記補充口栓28との間に
隙間が形成され上記補充口27が開口される。
【0076】この状態で所定量の新たな潮解性吸湿剤4
を、上記ガイド部29に沿って補充した後、図6(b)
に示すように、上記内部容器23を取り付けられていた
状態に再び戻す。このとき、補充した潮解性吸湿剤4
は、上記補充口栓28と略同じタイミングで上記内部容
器23の底部23c側に落下させられる。また、上記補
充口栓28に潮解性吸湿剤4が載ることがないように形
成され、上記補充口27は、上記補充口栓28の1段目
と2段目との境のテーパの緩やかな部分と上記内部容器
23の上記ガイド部29端部とで閉塞されるため、上記
補充した潮解性吸湿剤4が外にこぼれることがない。
【0077】そして、上記内部容器23を、この状態の
まま、再び上記容器本体2の上記収納部2aに取り付け
る。
【0078】このように、本第二実施例によれば、前記
第一実施例の効果に加え、新たな潮解性吸湿剤を補充し
た後、補充口栓を上方に引くことなく内部容器内に新た
な潮解性吸湿剤の補充を行うことができ、また、潮解性
吸湿剤の補充もガイド部に沿って確実かつスムーズに行
われるので潮解性吸湿剤の補充が、一層容易なものとな
る。
【0079】尚、本第二実施例においても、前記第一実
施例の変形例のように、内部容器を容器本体に、ねじ結
合で固定し収納するようにすれば、内部容器と容器本体
との固定が確実に行われ、また、水密性も高めることが
できる。さらに、内部容器と容器蓋とをヒンジ部を介し
た一体として形成、或いは、容器本体と容器蓋とを一体
として形成することにより、部品点数の低減と製造工程
の簡素化を図ることができる。
【0080】次に、図8は別素材で形成した容器蓋の説
明図である。すなわち、図8(a)に示すように、容器
蓋32は、除湿容器の容器蓋を、通気性を有し液体(潮
解液)を通さない微小な孔が多く設けられた多孔質材で
形成されている。尚、この容器蓋32の強度は、上部か
らの圧力等に充分耐えられるように形成されている。
【0081】一方、図8(b)に示すように、容器蓋3
4は、通気性を有し、液体(潮解液)を通さない透湿非
透水性樹脂素材で形成され、その強度も、上部からの圧
力等に充分耐えられるように形成されている。
【0082】このように除湿容器の容器蓋を多孔質材、
或いは、透湿非透水性樹脂素材で形成するようにすれ
ば、内部容器に透湿非透水性膜を設ける必要がなくな
り、部品点数の削減、容器組み立て工程の簡素化を図る
ことができる。
【0083】尚、上記各実施例において、容器本体は、
通気性を有し液体(潮解液)を通さない微小な孔が多く
設けられた多孔質材、あるいは、透湿非透水性樹脂素材
で形成するようにしても良い。
【0084】また、上記各実施例において、内部容器
は、底部を透水性構造を有する別体の部品(例えば、複
数のスリット状の潮解液滴下孔が形成されたもの、網状
の潮解液滴下孔が形成されたもの、透水性の膜・袋・フ
ィルム素材のもの)とし、他の部分(透湿非透水性膜で
閉塞される開口部,内部容器側部)を透湿非透水性構造
を有する素材(多孔質素材や透湿非透水性樹脂材)で一
体に形成するようにしても良い。
【0085】[付記] (1)空気取入口としての上方開口部を透湿非透水性構
造の閉塞部材で閉塞し潮解性吸湿剤を収容して底部に上
記潮解性吸湿剤の潮解液を滴下させる潮解液滴下孔と上
記内部容器内に延出したガイド部を有する上記潮解性吸
湿剤の補充口とを形成した内部容器と、この内部容器を
取外し自在に収納する上部側に設けた収納部と上記内部
容器からの潮解液を貯溜する上記収納部下方に設けた貯
溜部とを備える容器本体と、上記内部容器の上記底部を
上側に向けた際、上記潮解性吸湿剤の上記補充口を開口
する一方、上記内部容器の上記底部を下側に向けた際、
上記潮解性吸湿剤の上記補充口を閉塞する補充口栓を上
記内部容器の上記補充口に設けた除湿容器。上記除湿容
器では、除湿容器にて屋内や収納庫等の除湿を行う際
は、透湿非透水性構造を有する閉塞部材を介し、空気取
入口としての上方開口部から水分を含む空気が容器本体
の収納部に収納されている内部容器内に侵入し、この内
部容器内に収容されている潮解性吸湿剤と接触する。す
ると、空気中の水分が上記潮解性吸湿剤に吸収され潮解
液となって、上記内部容器の底部に形成した潮解液滴下
孔から滴下され上記容器本体の貯溜部に貯溜される。こ
のように水分の吸収を行い上記内部容器内の上記潮解性
吸湿剤が無くなって、上記容器本体の上記貯溜部に貯溜
された潮解液の排出と上記内部容器内に新たに潮解性吸
湿剤の補充を行う際は、まず、上記容器本体の上記収納
部に取外し自在に収納されている上記内部容器を取外
す。そして、上記容器本体の上記貯溜部に貯溜されてい
る潮解液を排出し、また、上記内部容器の上記底部を上
側に向けて、補充口栓を、潮解性吸湿剤の補充口が開口
した状態とし、新たな潮解性吸湿剤を上記補充口のガイ
ド部に沿って補充する。この補充が完了した後、上記内
部容器の上記底部を下側に向けて、補充口栓で、潮解性
吸湿剤の上記補充口を閉塞し、再び元のように上記内部
容器を上記容器本体の上記収納部に取り付ける。このた
め、小型化が可能であり、簡単な構造で、部品点数の低
減からのコスト低減および製造工程からのコスト低減も
図ることができ、また、潮解性吸湿剤の補充も、潮解性
吸湿剤に直接触れることも無く潮解性吸湿剤の補充を容
易に行うことが可能で、さらに、潮解液の排出も容易且
つスムーズに行うことができ、潮解性吸湿剤を補充する
だけで何度でも使用することができる。
【0086】(2)前記内部容器の透湿非透水性構造の
前記閉塞部材を、通気自在で非透水性の微小な孔を複数
有する多孔質素材で形成した付記1に記載の除湿容器。
この除湿容器では、上記閉塞部材が1部品で形成できる
ので部品点数を削減することができ、コストの低減を図
ることができる。
【0087】(3)前記内部容器の透湿非透水性構造の
前記閉塞部材を、透湿非透水性樹脂で形成した付記1に
記載の除湿容器。この除湿容器でも、前記付記3と同様
の効果を得ることができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、小
型化が可能であり、簡単な構造で、部品点数の低減から
のコスト低減および製造工程からのコスト低減も図るこ
とができ、また、潮解性吸湿剤の補充の際、潮解性吸湿
剤に直接触れることも無く潮解性吸湿剤の補充を容易に
行うことが可能で、さらに、潮解液の排出も容易且つス
ムーズに行うことができ、潮解性吸湿剤を補充するだけ
で何度でも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による潮解性吸湿剤の補充
を行う際の内部容器の説明図
【図2】本発明の第一実施例による除湿容器の構造を示
す平面図
【図3】本発明の第一実施例による除湿容器の構成部品
を示す断面説明図
【図4】本発明の第一実施例による除湿中の除湿容器の
説明図
【図5】本発明の第一実施例の変形例による除湿容器の
構成部品を示す断面説明図
【図6】本発明の第二実施例による潮解性吸湿剤の補充
を行う際の内部容器の説明図
【図7】本発明の第二実施例による除湿中の除湿容器の
説明図
【図8】別素材で形成した容器蓋の説明図
【符号の説明】
1 除湿容器 2 容器本体 2a 収納部 2b 貯溜部 3 内部容器 3a 開口部(空気取入部) 3c 底部 3d 潮解液滴下孔(潮解液滴下部) 4 潮解性吸湿剤 4a 潮解液 5 透湿非透水性膜 7 補充口 8 補充口栓
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−137727(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透湿非透水性構造の空気取入部を有し潮
    解性吸湿剤を収容して下側に潮解液滴下部と上記潮解性
    吸湿剤の補充口とを形成した内部容器と、この内部容器
    を取外し自在に収納する収納部と上記内部容器からの潮
    解液を貯溜する貯溜部とを備える容器本体と、上記内部
    容器の上記補充口を開口、閉塞自在な補充口栓を上記内
    部容器の上記補充口に設けたことを特徴とする除湿容
    器。
  2. 【請求項2】 透湿非透水性構造の空気取入部を有し潮
    解性吸湿剤を収容して底部に潮解液滴下部と上記潮解性
    吸湿剤の補充口とを形成した内部容器と、この内部容器
    を取外し自在に収納する収納部と上記内部容器からの潮
    解液を貯溜する貯溜部とを備える容器本体と、上記内部
    容器の上記底部を上側に向けた際、上記潮解性吸湿剤の
    上記補充口を開口する一方、上記内部容器の上記底部を
    下側に向けた際、上記潮解性吸湿剤の上記補充口を閉塞
    する補充口栓を上記内部容器の上記補充口に設けたこと
    を特徴とする除湿容器。
  3. 【請求項3】 前記補充口の前記補充口栓を段を有する
    錐体状に形成し、この錐体状の頂点側を前記容器本体の
    前記貯溜部側に向けて上記補充口に遊挿したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の除湿容器。
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