JPH0660675U - 芳香剤容器およびそれを用いた薬剤容器 - Google Patents

芳香剤容器およびそれを用いた薬剤容器

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JPH0660675U
JPH0660675U JP237193U JP237193U JPH0660675U JP H0660675 U JPH0660675 U JP H0660675U JP 237193 U JP237193 U JP 237193U JP 237193 U JP237193 U JP 237193U JP H0660675 U JPH0660675 U JP H0660675U
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JP237193U
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Inventor
横山光広
由上康雄
Original Assignee
エステー化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トイレ内の芳香および洗浄 【構成】 水洗トイレの貯水タンクの給水受皿11の上
面に載置される芳香剤容器1であって、芳香剤4を収納
可能であるとともに、下部が開口する椀状の容器本体2
と、この容器本体2がその開口部7を下向きにした状態
で取付け可能であるとともに、前記給水受皿11の上面
に載置可能であり、さらに、下部に切欠部5が形成され
た筒状の台部材3とからなる芳香剤容器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は芳香剤容器およびそれを用いた薬剤容器に関し、特に、水洗トイレ の貯水タンクに載置される芳香剤容器およびそれを用いた薬剤容器に関するもの である。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】
従来、図10に示すような水洗トイレの貯水タンク10に用いられる芳香剤容 器としては、例えば、実開昭58−171969号等に示されるような、貯水タ ンク10の給水受皿11に架設されたワイヤーに吊設される芳香剤容器が知られ ている。
【0003】 しかしながら、この芳香剤容器は意匠的美観においては優れているが、手洗い 時に邪魔となる不便さを有しているとともに、水が通気孔を介して容器内部に入 って芳香剤の揮散を低下させるという問題点を有していた。
【0004】 一方、貯水タンク10の給水受皿11に載置されて、水に芳香剤を溶解させる 芳香剤容器が提案されている。実開昭59−192968号および実公平2−3 0538号に示される芳香剤容器はその一例である。
【0005】 しかしながら、これらの芳香剤容器においては、内部に収納した芳香剤を水と 接触させて、この芳香剤を水に溶解させ、便器の洗浄時に芳香を付与するもので あるが、芳香剤に不純物が含まれていると、貯水タンクを汚染したり、貯水タン クの内部に不純物が蓄積して配管を詰まらせる等の問題点を有していた。
【0006】 この考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、水 に濡れて芳香剤の揮散が低下する恐れがないとともに、貯水タンクを汚染しない 芳香剤容器およびそれを用いた薬剤容器を提供することを目的とするものである 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案による芳香剤容器は、水洗トイレの貯 水タンクの給水受皿の上面に載置される芳香剤容器であって、芳香剤を収納可能 であるとともに、下部が開口する容器本体と、この容器本体がその開口部を下向 きにした状態で取付け可能であるとともに、前記給水受皿の上面に載置可能であ り、さらに通気部が形成された筒状の台部材とからなる手段を採用したものであ る。 また、前記通気部は、台部材の側面に形成された通気孔であり、前記通気部は 、台部材の下部に形成された切欠部であり、或いは前記通気部は、台部材の下部 と給水受皿の載置面との間に形成された間隙であるという手段を採用したもので ある。 また、前記容器本体と台部材とが一体に形成され、また、前記容器本体の開口 部を覆うように気体透過性部材が配設された手段を採用したものである。 さらに、前記容器本体の開口内周縁部に環状の嵌合溝が形成され、この嵌合溝 に気体透過性部材が嵌合され、或いは前記容器本体の開口周縁部に環状部材が嵌 着し、前記気体透過性部材が容器本体と環状部材との間で挟持される手段を採用 したものである。 また、前記容器本体の開口部に、この開口部を密封する気体不透過性の密封部 材が配設されている手段を採用したものである。
【0008】 また、この考案による薬剤容器は、芳香剤を収納する芳香剤容器と、洗浄剤を 収納する洗浄剤容器とからなり、水洗トイレの貯水タンクの給水受皿の上面に載 置される薬剤容器であって、前記洗浄剤容器は貯水タンクの給水受皿の上面に載 置され、下部が閉塞し、閉塞した下部に開口部が形成され、内部に洗浄剤を収納 可能であり、一方、前記芳香剤容器は芳香剤を収納可能であるとともに、下部が 開口する容器本体と、この容器本体がその開口部を下向きにした状態で取付け可 能であるとともに、前記給水受皿の上面に載置可能であり、さらに通気部が形成 された筒状の台部材とからなり、この台部材の内径は前記洗浄剤容器の外径より も大径に形成され、前記芳香剤容器は前記洗浄剤容器と離間し、かつ、前記洗浄 剤容器を覆うように前記貯水タンクの給水受皿の上面に載置される手段を採用し たものである。 また、前記通気部は、台部材の側面に形成された通気孔であり、前記通気部は 、台部材の下部に形成された切欠部であり、或いは前記通気部は、台部材の下部 と給水受皿の載置面との間に形成された間隙であるという手段を採用したもので ある。 また、前記容器本体と台部材とが一体に形成され、また、前記容器本体の開口 部を覆うように気体透過性部材が配設された手段を採用したものである。 さらに、前記容器本体の開口内周縁部に環状の嵌合溝が形成され、この嵌合溝 に気体透過性部材が嵌合され、或いは前記容器本体の開口周縁部に環状部材が嵌 着し、前記気体透過性部材が容器本体と環状部材との間で挟持されている手段を 採用したものである。 また、前記容器本体の開口部に、この開口部を密封する気体不透過性の密封部 材が配設され、また、前記洗浄剤容器の開口部の周縁部にじゃま板が設けられた 手段を採用したものである。
【0009】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、この考案による芳香剤容器の場 合においては、貯水タンクの給水受皿に載置すると、芳香剤の揮散ガスは下方に 沈降して、台部材の内側に充満する。 そして、便器を洗浄すると、貯水タンクの水位が下降し、この水位の下降に伴 って貯水タンクの内部に芳香剤の揮散ガスが吸引され、一方、蛇口から水が供給 されると、貯水タンクの水位が上昇し、この水位の上昇に伴って給水孔から芳香 剤の揮散ガスが排気されてトイレ内に広く芳香剤の揮散ガスが拡散し、便器の洗 浄時に強い芳香が得られる。 また、この考案による薬剤容器の場合においては、前記芳香剤容器の機能を有 しているとともに、給水受皿に水が供給されると、この水は開口部を介して洗浄 剤容器の内部に流入し、内部に収納されている固型の洗浄剤を溶解して開口部か ら流出し、洗浄剤を溶解した水が給水孔を介して貯水タンクの内部に貯溜され、 便器の洗浄に使用される。
【0010】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。 図1にはこの考案による芳香剤容器の第1の実施例が示されていて、この芳香 剤容器1は下部が開口する椀状の容器本体2と、この容器本体2の下部に取付け られて貯水タンクの給水受皿に載置される台部材3とからなっている。
【0011】 前記容器本体2には芳香剤4が収納されるようになっていて、芳香剤4として は、流動性のないゲル状芳香剤等が好適である。
【0012】 また、前記台部材3は、円筒形状であるとともに、下端部に通気部となる波型 の切欠部5が形成され、上端部の内周側に前記容器本体2を載置する環状の突起 6が設けられている。
【0013】 そして、前記容器本体2は前記台部材3の環状の突起6にその開口周縁部を当 接させた状態で載置される。なお、容器本体2の開口周縁部に台部材3を一体に 設けても良いことは言うまでもないことである。
【0014】 つぎに、上記のように構成された芳香剤容器1の作用について説明する。 まず、図2、図10に示すように、貯水タンク10の給水受皿11に形成され た給水孔12を前記台部材3が囲うように前記芳香剤容器1を載置する。
【0015】 そうすると、前記容器本体2の内部に収納された芳香剤4の揮散ガスは一般に 空気よりも比重が重いため、芳香剤4の揮散ガスは下部に沈降して、台部材3の 内側に充満するとともに、一部は切欠部5を介して給水受皿11に沈滞する。
【0016】 つぎに、貯水タンク10のレバー14を倒すと、貯水タンク10に貯溜されて いた水が便器に流れ、この際、前記貯水タンク10の内部は負圧状態となるため 、台部材3の内側に充満している芳香剤4の揮散ガスは、給水受皿11の給水孔 12を介して貯水タンク10の内部に吸引される。
【0017】 そして、蛇口13から貯水タンク10に水が供給されると、貯水タンク10の 水位が上昇するため、貯水タンク10の内部に充満していた芳香剤4の揮散ガス は前記給水受皿11の給水孔12を介して貯水タンク10の外部に排気され、こ の時の勢いで揮散ガスは給水受皿11を中心に四方に拡散する。
【0018】 このように、前記貯水タンク10の水位の上下が丁度ポンプのように作用し、 芳香剤4の揮散効率が向上し、しかも、便器の洗浄時に強い芳香を得ることがで きる。
【0019】 なお、前記台部材3が筒状に形成されているため、芳香剤4の揮散ガスが効率 よく貯水タンク10の内部に吸引され易くなる。
【0020】 また、芳香剤容器1は、容器本体2の開口部7が下向きで載置され、この開口 部7には円筒状の台部材3が取付けられているため、芳香剤4に水がかかる恐れ がなく、水濡れによる揮散の低下がない。さらに、芳香剤4を水に接触させて使 用するものではないため、貯水タンク10の内部を汚染したり、配管を詰まらせ ることもない。
【0021】 図3にはこの考案による芳香剤容器の第2の実施例が示されていて、この芳香 剤容器21は前記芳香剤容器の第1の実施例における容器本体2を変形したもの で、他の構成は前記芳香剤容器の第1の実施例と同様であるため、同一の箇所は 同一の符号を使用してその詳しい説明は省略する。
【0022】 すなわち、この芳香剤容器21は芳香剤24が収納される容器本体22と、こ の容器本体22を貯水タンクの給水受皿に載置するための台部材3とからなって いる。
【0023】 前記容器本体22は、下部が開口する椀状をなし、その内部に芳香剤24が収 納され、その開口部27にこれを覆うように閉塞する気体透過性部材23が配設 され、その開口周縁部に環状部材25が嵌着されている。
【0024】 そして、前記気体透過性部材23は容器本体22と環状部材25との間で挟持 され、容器本体22と気体透過性部材23との間で前記芳香剤24が保持される ようになっている。
【0025】 なお、前記芳香剤24には、流動性のあるゲル状芳香剤等が好適であり、前記 気体透過性部材23としては、微多孔性膜、濾紙、フィルター等が好適である。
【0026】 また、前記容器本体22は前記台部材3の環状の突起6にその開口周縁部を当 接させた状態で載置される。なお、前記容器本体22の開口周縁部に台部材3を 一体に設けても良いことは言うまでもないことである。
【0027】 そして、図4、図10に示すように、貯水タンク10の給水受皿11に形成さ れた給水孔12を前記台部材3が囲うように前記芳香剤容器21を載置する。
【0028】 この時、前記芳香剤24は流動性があるため、揮散によって減少しても、芳香 剤24が流動して気体透過性部材23と接触する面積を一定にするため、揮散量 も一定になる。なお、他の作用効果は前記第1の実施例と同様であるためその説 明は省略する。
【0029】 図5にはこの考案による芳香剤容器の第3の実施例が示されていて、前記芳香 剤容器の第1の実施例と同一の箇所は同一の符号を使用してその詳しい説明は省 略する。
【0030】 すなわち、この芳香剤容器31は芳香剤24が収納された容器本体32と、こ の容器本体32を貯水タンクの給水受皿に載置するための台部材33とからなっ ている。
【0031】 前記容器本体32は、下部が開口する椀状をなし、その内部に芳香剤24が収 納され、その開口部37にこれを覆うように閉塞する気体透過性部材23が配設 されている。
【0032】 また、前記容器本体32の開口部37の内周には、環状の嵌合溝35が設けら れ、前記気体透過性部材23はこの嵌合溝35で支持され、容器本体32と気体 透過性部材23との間で前記芳香剤24が保持されるようになっている。
【0033】 前記台部材33は、円筒形状であるとともに、上端部の内周側に前記容器本体 32を載置する環状の突起36が設けられている。
【0034】 そして、前記容器本体32は前記台部材33の環状の突起36にその開口周縁 部を当接させた状態で載置される。なお、前記容器本体32の開口周縁部に台部 材33を一体に設けても良いことは言うまでもないことである。
【0035】 そして、前記芳香剤容器の第1の実施例と同様に、貯水タンク10の給水受皿 11に形成された給水孔12を前記台部材33が囲うように前記芳香剤容器31 を載置する。
【0036】 一般に、前記給水受皿11の上面は給水孔12側に下り傾斜しているため、下 端が直線状に形成されている台部材33を載置すると、前記給水受皿11の上面 と台部材33の下端との間に通気部となる間隙38が形成される。
【0037】 従って、蛇口13から供給された水は、この間隙38を介して貯水タンク10 に貯溜されるとともに、貯水タンク10の内部に充満していた芳香剤24の揮散 ガスは前記間隙38を介して貯水タンク10の外部に排気され、この時の勢いで 揮散ガスは給水受皿11を中心に四方に拡散する。
【0038】 また、この芳香剤容器31を前記給水受皿11の上面に載置すると、前記間隙 38以外は、この給水受皿11の上面で閉塞されるため、ポンプ作用を強く受け 、芳香剤24の揮散効率が向上し、しかも、便器の洗浄時に強い芳香を得ること ができる。
【0039】 また、前記芳香剤24は流動性があるため、揮散によって減少しても、芳香剤 24が流動して気体透過性部材23と接触する面積を一定にするため、揮散量も 一定になる。
【0040】 図6にはこの考案による芳香剤容器の第4の実施例が示されていて、この芳香 剤容器41は、前記芳香剤容器の第1の実施例における台部材3を変形したもの で、その他の構成は前記芳香剤容器の第1の実施例と同様であるため、同一の箇 所は同一の符号を使用してその詳しい説明を省略する。
【0041】 台部材43は、円筒形状であるとともに、下部に前記芳香剤容器の第1の実施 例における切欠部5よりも小さい半円形状の切欠部45が複数形成され、上部の 内周に図示しないが、前記芳香剤容器の第1の実施例と同様に環状の突起が形成 されている。また、側面には通気部となる通気孔44が穿設されている。なお、 前記切欠部45も通気部の役割を果たす。
【0042】 そして、前記芳香剤容器の第1の実施例と同様に、貯水タンク10の給水受皿 11に形成された給水孔12を前記台部材43が囲うように前記芳香剤容器41 を載置する。
【0043】 また、前記台部材43の側面には、通気孔44が形成されているため、貯水タ ンク10から揮散ガスが排気される際に、台部材43の内部に充満した揮散ガス が円滑に揮散される。
【0044】 さらに、この芳香剤容器41を後述の薬剤容器に用いれば切欠部45が水の流 量を制限するため、洗浄剤と接触する水量を調整して、洗浄剤の溶解にばらつき がなくなる。
【0045】 なお、この実施例では、通気部として通気孔44と切欠部45とを設けたが、 何れか一方でも通気部としての機能を発揮することは言うまでもないことである 。
【0046】 つぎに、前記芳香剤容器を用いた薬剤容器の実施例について説明する。図7に はこの考案による薬剤容器の第1の実施例が示されていて、この薬剤容器51は 、芳香剤4が収納された芳香剤容器1と、洗浄剤55が収納された洗浄剤容器5 2とからなっている。
【0047】 前記芳香剤容器1は下部が開口する椀状の容器本体2と、この容器本体2を貯 水タンクの給水受皿に載置するための台部材3とからなっている。
【0048】 この容器本体2には芳香剤4が収納されるようになっていて、芳香剤4として は、流動性のないゲル状芳香剤等が好適である。
【0049】 また、前記台部材3は、円筒形状であるとともに、下端部に波型の切欠部5が 形成され、上端部の内周側に前記容器本体2を載置する環状の突起6が設けられ ている。
【0050】 そして、前記容器本体2は前記台部材3の環状の突起6にその開口周縁部を当 接させた状態で載置される。なお、容器本体3の開口周縁部に台部材3を一体に 設けても良いことは言うまでもないことである。
【0051】 前記洗浄剤容器52は、図8に示すように、上部が開口するとともに、下部が 閉塞した椀状をなし、閉塞した下部に開口部53が形成されている。
【0052】 そして、前記開口部53の開口周縁部には周方向に所定の間隔で中心に向かう 支持部56が形成され、この支持部56の先端部に下方に垂下する脚部54が形 成され、前記支持部56の下部にじゃま板57が形成されている。
【0053】 また、この洗浄剤容器52は、その内部に固型の洗浄剤55が収納されて、貯 水タンク10の給水受皿11の給水孔12に前記脚部54を挿入した状態で、前 記給水受皿11に載置されるようになっている。
【0054】 そして、この洗浄剤容器52の外径は前記台部材3の内径よりも小径に形成さ れ、この洗浄剤容器52と離間するとともに、この洗浄剤容器52を覆うように 前記芳香剤容器1を載置することができるようになっている。
【0055】 つぎに、上記のように構成された薬剤容器51の作用について説明する。 まず、前記洗浄剤容器52を貯水タンク10の給水受皿11にその脚部54を 挿入した状態で載置する。そして、この洗浄剤容器52を覆うように前記芳香剤 容器1を載置する。
【0056】 まず、蛇口13から貯水タンク10の給水受皿11に水が供給されると、この 水は切欠部5を介して台部材3の内部に流入し、洗浄剤容器52の開口部53を 介してその内部に流入する。
【0057】 そして、洗浄剤容器52の内部に流入した水は、内部に収納された固型の洗浄 剤55と接触して、これを溶解し、再び開口部53を介して洗浄剤容器52の外 部に流出し、洗浄剤55を溶解した水は給水孔12を介して貯水タンク10の内 部に流入し、便器の洗浄に使用される。
【0058】 また、前記支持部56の下部にはじゃま板57が設けられていて、給水受皿1 1に供給された水はこのじゃま板57で上方に向きを変えられるため、蛇口13 から供給される水の量が少ない場合でも洗浄剤55に水を充分に接触させること ができる。
【0059】 さらに、洗浄剤容器52の下部には脚部54が設けられているため、この脚部 54を給水孔12に挿入しておけば、水流によって洗浄剤容器52がずれる恐れ がない。
【0060】 そして、この薬剤容器51は、芳香剤容器1と洗浄剤容器52とが別体に形成 されているとともに、両者間が離間した状態で給水受皿11に載置されるので、 それぞれの薬剤が効力を失った場合でも別々に交換することができ、経済的であ る。なお、前記芳香剤容器1は前記第1の実施例と同様の作用効果を発揮するこ とは言うまでもなく、その説明は省略する。
【0061】 図9にはこの考案による薬剤容器の第2の実施例が示されていて、この薬剤容 器61は、芳香剤24が収納された芳香剤容器21と、洗浄剤55が収納された 洗浄剤容器52とからなっている。
【0062】 この芳香剤容器21は芳香剤24が収納される容器本体22と、この容器本体 22を貯水タンクの給水受皿に載置するための台部材3とからなっている。
【0063】 前記容器本体22は、下部が開口する椀状をなし、その内部に芳香剤24が収 納され、その開口部27にこれを覆うように閉塞する気体透過性部材23が配設 され、その開口周縁部に環状部材25が嵌着されている。
【0064】 そして、前記気体透過性部材23は容器本体22と環状部材25との間で挟持 され、容器本体22と気体透過性部材23との間で前記芳香剤24が保持される ようになっている。なお、この芳香剤24には、流動性のあるゲル状芳香剤等が 好適である。
【0065】 また、前記容器本体22は前記台部材3の環状の突起6にその開口周縁部を当 接させた状態で載置される。なお、前記容器本体23の開口周縁部に台部材3を 一体に設けても良いことは言うまでもないことである。
【0066】 また、前記洗浄剤容器52は前記薬剤容器の第1の実施例で示した洗浄剤容器 52であるため、同一の符号を使用してその説明を省略する。
【0067】 そして、前記洗浄剤容器52を貯水タンク10の給水受皿11にその脚部54 を挿入した状態で載置する。そして、前記洗浄剤容器52を覆うように芳香剤容 器21を載置すると、前記薬剤容器の第1の実施例と同様の作用効果を発揮する 。
【0068】 なお、容器本体の開口部に、この開口部を覆う気体不透過性の密封部材、例え ばアルミナ箔製、または合成樹脂製等の密封部材を設けることもでき、使用時に この密封部材を取り去るようにすれば、使用前の芳香剤の揮散を防止することが できる。
【0069】 また、洗浄剤容器に設けた脚部54は流量が少ない場合は特に必要がないし、 じゃま板57も流量が充分である場合は特に必要ではない。
【0070】
【考案の効果】
この考案は前記のように構成したことにより、芳香剤容器の場合には、貯水タ ンクの給水受皿に載置するだけで、芳香剤の揮散ガスが、貯水タンクの水位の変 化によるポンプ作用で貯水タンクの内部に吸引され、或いは貯水タンクの外部に 排気されて、トイレ内に広く拡散し、便器の洗浄時に強い芳香を付与する。 また、この芳香剤容器は、容器本体の開口部が下向きであるとともに、開口部 に台部材が設けられ、この台部材によって貯水タンクの給水受皿に載置されてい るため、芳香剤に水がかかる恐れがなく、従って、揮散の低下もない。 さらに、薬剤容器の場合には、前記芳香剤容器としての機能を有するとともに 、じゃま板の作用で洗浄剤に充分に水を接触させることができるため、蛇口から の水流が弱い場合であっても、洗浄剤容器としての機能を充分に発揮することが できる。 またさらに、芳香剤容器と洗浄剤容器とが別体に形成されているため、それぞ れの薬剤の効力の消滅時点に合わせてそれぞれ別々に交換することができ経済的 である等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による芳香剤容器の第1の実施例を示
す概略断面図である。
【図2】この考案による芳香剤容器の第1の実施例にお
いて、貯水タンクの給水受皿に載置した状態を示す概略
断面図である。
【図3】この考案による芳香剤容器の第2の実施例を示
す概略断面図である。
【図4】この考案による芳香剤容器の第2の実施例にお
いて、貯水タンクの給水受皿に載置した状態を示す概略
断面図である。
【図5】この考案による芳香剤容器の第3の実施例を示
す概略断面図である。
【図6】この考案による芳香剤容器の第4の実施例を示
す概略正面図である。
【図7】この考案による薬剤容器の第1の実施例を示す
概略断面図である。
【図8】この考案による薬剤容器の第1の実施例におけ
る洗浄剤容器を示す概略斜視図である。
【図9】この考案による薬剤容器の第2の実施例を示す
概略断面図である。
【図10】一般的な貯水タンクを示す概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、21、31、41……芳香剤容器 2、22、32……容器本体 3、33、43……台部材 4、24……芳香剤 5、45……切欠部 6、36……突起 7、27、37……開口部 10……貯水タンク 11……給水受皿 12……給水孔 13……蛇口 14……レバー 23……気体透過性部材 25……環状部材 35……嵌合溝 38……間隙 44……通気孔 51、61……薬剤容器 52……洗浄剤容器 53……開口部 54……脚部 55……洗浄剤 56……支持部 57……じゃま板

Claims (19)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗トイレの貯水タンクの給水受皿の上
    面に載置される芳香剤容器であって、芳香剤を収納可能
    であるとともに、下部が開口する容器本体と、該容器本
    体がその開口部を下向きにした状態で取付け可能である
    とともに、前記給水受皿の上面に載置可能であり、さら
    に通気部が形成された筒状の台部材とからなることを特
    徴とする芳香剤容器。
  2. 【請求項2】 前記通気部は、台部材の側面に形成され
    た通気孔である請求項1記載の芳香剤容器。
  3. 【請求項3】 前記通気部は、台部材の下部に形成され
    た切欠部である請求項1記載の芳香剤容器。
  4. 【請求項4】 前記通気部は、台部材の下部と給水受皿
    の載置面との間に形成された間隙である請求項1記載の
    芳香剤容器。
  5. 【請求項5】 前記容器本体と台部材とが一体に形成さ
    れた請求項1記載の芳香剤容器。
  6. 【請求項6】 前記容器本体の開口部を覆うように気体
    透過性部材が配設された請求項1記載の芳香剤容器。
  7. 【請求項7】 前記容器本体の開口内周縁部に環状の嵌
    合溝が形成され、該嵌合溝に気体透過性部材が嵌合され
    た請求項6記載の芳香剤容器。
  8. 【請求項8】 前記容器本体の開口周縁部に環状部材が
    嵌着し、前記気体透過性部材が容器本体と環状部材との
    間で挟持されている請求項6記載の芳香剤容器。
  9. 【請求項9】 前記容器本体の開口部に、該開口部を密
    封する気体不透過性の密封部材が配設されている請求項
    1記載の芳香剤容器。
  10. 【請求項10】 芳香剤を収納する芳香剤容器と、洗浄
    剤を収納する洗浄剤容器とからなり、水洗トイレの貯水
    タンクの給水受皿の上面に載置される薬剤容器であっ
    て、前記洗浄剤容器は貯水タンクの給水受皿の上面に載
    置され、下部が閉塞し、閉塞した下部に開口部が形成さ
    れ、内部に洗浄剤を収納可能であり、一方、前記芳香剤
    容器は芳香剤を収納可能であるとともに、下部が開口す
    る容器本体と、該容器本体がその開口部を下向きにした
    状態で取付け可能であるとともに、前記給水受皿の上面
    に載置可能であり、さらに通気部が形成された筒状の台
    部材とからなり、該台部材の内径は前記洗浄剤容器の外
    径よりも大径に形成され、前記芳香剤容器は前記洗浄剤
    容器と離間し、かつ、前記洗浄剤容器を覆うように前記
    貯水タンクの給水受皿の上面に載置されることを特徴と
    する薬剤容器。
  11. 【請求項11】 前記通気部は、台部材の側面に形成さ
    れた通気孔である請求項10記載の薬剤容器。
  12. 【請求項12】 前記通気部は、台部材の下部に形成さ
    れた切欠部である請求項10記載の薬剤容器。
  13. 【請求項13】 前記通気部は、台部材の下部と給水受
    皿の載置面との間に形成された間隙である請求項10記
    載の薬剤容器。
  14. 【請求項14】 前記容器本体と台部材とが一体に形成
    された請求項10記載の薬剤容器。
  15. 【請求項15】 前記容器本体の開口部を覆うように気
    体透過性部材が配設された請求項10記載の薬剤容器。
  16. 【請求項16】 前記容器本体の開口内周縁部に環状の
    嵌合溝が形成され、該嵌合溝に気体透過性部材が嵌合さ
    れた請求項15記載の薬剤容器。
  17. 【請求項17】 前記容器本体の開口周縁部に環状部材
    が嵌着し、前記気体透過性部材が容器本体と環状部材と
    の間で挟持されている請求項15記載の薬剤容器。
  18. 【請求項18】 前記容器本体の開口部に、該開口部を
    密封する気体不透過性の密封部材が配設されている請求
    項10記載の薬剤容器。
  19. 【請求項19】 前記洗浄剤容器の開口部の周縁部にじ
    ゃま板が設けられた請求項10記載の薬剤容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309651A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 T Hasegawa Co Ltd オンタンク型薬剤供給容器
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