JP2604332Y2 - 除湿剤容器 - Google Patents

除湿剤容器

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JP2604332Y2
JP2604332Y2 JP1993011484U JP1148493U JP2604332Y2 JP 2604332 Y2 JP2604332 Y2 JP 2604332Y2 JP 1993011484 U JP1993011484 U JP 1993011484U JP 1148493 U JP1148493 U JP 1148493U JP 2604332 Y2 JP2604332 Y2 JP 2604332Y2
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Iris Ohyama Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、任意により、室内の局
所に布置し、空気中の水分の吸湿及び貯留することを目
的とした除湿剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汎用される除湿剤容器は、図7及
び図8に示すように、外容器a内の上方に嵌入される内
容器bの底面部外周に溝cが設けられ、該溝cには複数
の小孔dが蔽設されている。内容器b底部には塩化カル
シウムeが置かれ、この塩化カルシウムeにより空気中
の水分が吸湿され、外容器a内に貯留される。こうして
吸湿された水分により溶解された塩化カルシウムは塩化
カルシウム液eとなって前記小孔dより滴下し、外容器
aに貯留されるよう構成されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の除湿剤容器においては、塩化カルシウム液eが粘性
であることや、溝c及び小孔dの径が小さく形状されて
いることを誘因として、溝c及び小孔dにおいて塩化カ
ルシウムによる目詰まりが発生し易く、結果、空気の疎
通が妨げられる為、水分の外容器aへの円滑な滴下が困
難となり、除湿効果が低下するという問題があった。
【0004】本考案は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、空気中の水分を長期に渡って有効
的に吸湿、貯留させることができる除湿剤容器の提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本考案における除湿剤容器にあっては、上面開口状
の容器体に、複数の透孔を有した板状の中皿内嵌
れ、前記容器体の内部が、除湿剤を収容する上方側空間
、溶解された除湿剤を滴下させる下方側空間とに隔成
され、当該容器体の上面開口部が、通気性を有した蓋に
より閉鎖される除湿剤容器であって、前記中皿の外周部
に、内側に後退する切欠、及び該切欠の縁より上方へ延
出し、かつ上端に設けられた上部フランジにより上方へ
の開口が阻止された突片を設け、該突片と当該突片に対
向した前記容器体の内壁面との間に、前記切欠を介して
前記下方側空間へ連通する排出空間を確保する一方、前
記突片の壁部にて上下に延在するとともに前記上部フラ
ンジに沿って横方向に延在するスリットを前記突片に形
成し、該突片の高さ寸法を、前記上部フランジと前記蓋
との間に間隙が形成される寸法に設定した。
【0006】
【作用】前記構成に於いて、中皿により隔成された上方
側空間の除湿剤が吸湿して溶解された際には、溶解され
た除湿剤は、前記中皿の透孔を介して下方側空間へ滴下
される。このとき、前記中皿には、前記下方側空間へ連
通した排出空間を形成する突片が突設されており、該突
片には、その壁部にて上下に延在するとともに、上部フ
ランジに沿って横方向に延在するスリットが形成されて
いる。このため、溶解されて粘性を有した除湿剤が、前
記中皿の透孔で目詰まりを起こし、前記中皿上に貯留さ
れた場合には、この突片の壁部に形成されたスリットを
介して、前記突片により形成された排出空間へ流出され
た後、前記下方側空間へ排出される。そして、粘性を有
した除湿剤が前記突片の壁部にて上下に延在するスリッ
トを通過する際には、その表面張力により前記スリット
に滞留する恐れがある。しかし、このスリットは、前記
突片の上部フランジに達するとともに、該上部フランジ
に沿って横方向に延在しており、該上部フランジと蓋と
の間には間隙が形成されている。これにより、前記上方
側空間と前記下方側空間との空気の通流は、前記上部フ
ランジに形成された前記スリットにより確保される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に従って説明
する。図1〜6に示すように、除湿剤容器1は上面開口
状の容器体2と、該容器体2の中程部に内嵌された簀の
子型の中皿3、及び容器体2の上部開口部2aを閉鎖す
る嵌脱自由なネット状の蓋3から構成されている。
【0008】前記容器体2は上部開口部2aよりやや小
さな略楕円形の底部2bを有している。容器体2の外周
面の下方側には、容器体2の内側に向かって縮退した段
差面2cが底面部2bの長尺方向両端側に夫々連続して
形成されており、これによって容器体2の内周壁2dに
は段部5,5が形成されている。
【0009】一方、前記中皿3は容器体2の内部におい
て前記段部5,5に載置されている。中皿3は、容器体
2に内嵌する形状を有した板状の中皿本体6と、その長
尺方向両端部に立設された突片7とを有している。中皿
本体6にはその全域に複数の通孔である第1のスリット
8・・・が規則的に開口されている。前記突片7,7
は、中皿本体6の長尺方向両端部に設けられた切欠9,
9に沿って立設されており、他方側の突片7に対向する
縦壁7aと該縦壁7aの両側に設けられた側部フラン
ジ7bと、縦壁7aの上辺に設けられた上部フランジ7
cにより形成されている。又、縦壁7aには上下方向に
延在する複数の第2のスリット11・・・が並んで開口
されており、この第2のスリット11・・・は、図1に
示したように、前記上部フランジ7cに達するととも
に、該上部フランジ7cに沿って横方向に延在してい
る。さらに、前記突片7,7は、図5及び図6に示した
ように、前記上部フランジ7c、7cと前記蓋4との間
に間隙が形成される高さ寸法に設定されている。
【0010】そして、図5、図6に示すように、容器体
2の内部は前記中皿本体6によって上下に隔成されてお
り、上方側に除湿剤収容空間Aが、また下方側に貯留空
間Bが形成されている。又、容器体2の内部には、その
内周壁2dと中皿3の前記突片7、すなわち前記縦壁7
a及び側部フランジ7b、上部フランジ7cとによって
貯留空間Bに連続する排水空間C,Cが形成されてい
る。
【0011】以上の構成を有する本実施例において、
器体2に中皿3を内嵌するとともに、該中皿3を容器体
2の段部5,5に載置した状態で固定する。すると、前
記容器体2内部は、上方側空間としての除湿剤収容空間
Aと、下方側空間である貯留空間Bとに隔成される。そ
して、前記除湿剤収容空間Aに塩化カルシウム12を収
容した後、前記容器体2の上部開口部をネット状の蓋4
により閉鎖し、除湿が必要と思われる室内の任意の局所
に布置する。塩化カルシウム12はその表面が空気に触
れると空気中の水分を吸湿して溶解し、中皿3の第1の
スリット8・・・より容器体2の貯留空間Bへ滴下し始
め、液状のまま貯留される。この時、中皿3のスリット
8・・・が粘性を有する溶解した塩化カルシウムによ
って目詰まりを起こした場合でも、塩化カルシウム液は
中皿3の両端に突設された突片7,7の複数の第2のス
リット11・・・を通過し、排水空間C,Cを通して貯
留空間Bへ漸次滴下され、そのまま貯留される。
【0012】また、前記第2のスリット11・・・は、
前述したように排水管として機能するとともに、通気孔
としても機能するため、従来品に見られるような目詰ま
りによる通気性不良が防止され、溶解された塩化カルシ
ウム液は、その融解途中で中皿3に滞留することなく、
漸次滴下される。よって、空気中の水分の吸湿、貯留が
有効的に実施されるため、除湿効果が向上する。そし
て、粘性を有した塩化カルシウム液が前記突片7,7の
縦壁7aにて上下に延在する第2のスリット11・・・
を通過する際には、その表面張力により第2のスリット
11・・・に滞留する恐れがある。しかし、この第2の
スリット11・・・は、前記突片7,7の上部フランジ
7c、7cに達するとともに、該上部フランジ7c、7
cに沿って横方向に延在しており、この上部フランジ7
c、7cと前記蓋4との間には、間隙が形成されてい
る。これにより、前記上部フランジ7c、7cに形成さ
れた前記第2のスリット11・・・によって、前記除湿
剤収容空間Aと前記貯留空間Bとの通気性を確保するこ
とができる。また、前記中皿3上に貯留された塩化カル
シウム液を流出させる前記突片7,7の縦壁7a,7a
に上下に延在した第2のスリット11・・・と、前記除
湿剤収容空間Aと貯留空間Bとの通気性を確保する上部
フランジ7cに沿って横方向に延在した前記第2のスリ
ット11・・・との間には、折曲部分が形成されるの
で、前記表面張力による滞留を、この折曲部分にて阻止
することができる。これにより、前記上部フランジ7
c、7cの第2のスリット11・・・による通気性の確
保を確実なものとし、前記貯留空間B内の圧力を前記除
湿剤収容空間Aへ逃がすことにより、前記塩化カルシウ
ム液の滴下を促進させることができる。さらに、前記突
片7,7は、前記中皿3の外周部に形成された切欠9,
9の縁より上方へ延出するとともに、上端に設けられた
上部フランジ7c、7cにより上方への開口が阻止され
ているので、当該突片7,7の上端が開口された場合の
ように、前記除湿剤収容空間Aに収容された塩化カルシ
ウム12・・・の前記貯留空間Bへの落下を防止するこ
とができる。一方、前記容器体2の内部を、前記除湿剤
収容空間Aと前記貯留空間Bとに隔成する構造を、前記
容器体2に内嵌される板状の中皿3により構成するとと
もに、該中皿3に、第2のスリット11,・・・が形成
された突片7,7を突設する最小限の 構成により、前記
除湿剤収容空間Aと前記貯留空間Bとの通気性を確保す
ることができるので、前記容器体2内に、内容器を内嵌
させるとともに、該内容器の側壁を内側へ膨出させ、こ
の膨出部にスリットを形成する場合と比較して、製造コ
ストを押さえることができる。
【0013】更に、貯留空間Bに貯留された水分は嵌脱
自由なネット状の蓋4を外容器2の上部開口部2aより
取り外した後、下水に排液し、容器は不燃ごみとして処
理する。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案にあっては、
容器体の上方側空間にて溶解された粘性を有する除湿剤
が、中皿の透孔で目詰まりを起こし、前記中皿上に貯留
された場合であっても、該中皿より前記上方側空間に突
出した突片の壁部におけるスリットを介して、下方側空
間へ排出することができる。また、前記スリットは、前
述したように排水管として機能するとともに、通気孔と
しても機能するため、従来品に見られるような目詰まり
による通気性不良が防止され、溶解された除湿剤は、
の融解途中で中皿に滞留することなく、漸次滴下され
る。よって、空気中の水分を長期に渡って有効的に吸
湿、貯留させることができる。そして、粘性を有した除
湿剤が前記突片の壁部にて上下に延在するスリットを通
過する際には、その表面張力により前記スリットに滞留
する恐れがある。しかし、このスリットは、前記突片の
上部フランジに達するとともに、該上部フランジに沿っ
て横方向に延在しており、該上部フランジに形成された
スリットによって、前記上方側空間と前記下方側空間と
の通気性を確保することができる。また、前記中皿上に
貯留された除湿剤を流出させる前記突片の壁部に上下に
延在したスリットと、前記上方側空間と下方側空間との
通気性を確保する上部フランジに沿って横方向に延在し
たスリットとの間には、折曲部分が形成されるので、前
記表面張力による滞留を、この折曲部分にて阻止するこ
とができる。これにより、前記上部フランジのスリット
による通気性の確保を確実なものとし、前記下方側空間
内の圧力を前記上方側空間へ逃がすことにより、溶解さ
れた除湿剤の滴下を促進させることができる。さらに、
前記突片は、前記中皿の外周部に形成された切欠の縁よ
り上方へ延出するとともに、上端に設けられた上部フラ
ンジにより上方への開口が阻止されているので、当該突
片の上端が開口された場合のように、前記上方側空間に
収容された除湿剤の前記下方側空間への落下を防止する
ことができる。一方、前記容器体の内部を前記上方側空
間と前記下方側空間とに隔成する構造を、容器体に内嵌
される板状の中皿によって構成するとともに、該中皿
に、スリットが形成された突片を突設する最小限の構成
によって、前記上方空間と前記下方空間との通気性を確
保することができるので、前記容器体内に、内容器を内
嵌させるとと もに、該内容器の側壁を内側へ膨出させ、
この膨出部にスリットを形成する場合と比較して、製造
コストを押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同実施例における外観斜視図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2の底面図である。
【図5】図2のI−I線断面図である。
【図6】図2のII−II線断面図である。
【図7】従来の例を示す除湿剤容器の断面図である。
【図8】第7図のIII−III線断面図である。
【符号の説明】
1 除湿容器 2 容器体 2b 底面部 2d 内周面 3 中皿 6 中皿本体 7 突片 7a 縦壁 7b 側部フランジ 7c 上部フランジ 8 第1のスリット(透孔) 9 切欠11 第2のスリット(スリット) 12 塩化カルシウム A 除湿剤収容空間(上方側空間) B 貯留空間(下方側空間) C 排水空間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開口状の容器体に、複数の透孔を有
    した板状の中皿内嵌され、前記容器体の内部が、除湿
    剤を収容する上方側空間と、溶解された除湿剤を滴下さ
    せる下方側空間とに隔成され、当該容器体の上面開口部
    が、通気性を有した蓋により閉鎖される除湿剤容器であ
    って、 前記中皿の外周部に、内側に後退する切欠、及び該切欠
    の縁より上方へ延出し、かつ上端に設けられた上部フラ
    ンジにより上方への開口が阻止された突片を設け、該突
    と当該突片に対向した前記容器体の内壁面との間に、
    前記切欠を介して前記下方側空間へ連通する排出空間を
    確保する一方、 前記突片の壁部にて上下に延在するとともに前記上部フ
    ランジに沿って横方向に延在するスリットを前記突片に
    形成し、該突片の高さ寸法を、前記上部フランジと前記
    蓋との間に間隙が形成される寸法に設定した ことを特徴
    とする除湿剤容器。
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