JP3004516U - 除湿装置 - Google Patents

除湿装置

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JP3004516U
JP3004516U JP1994005662U JP566294U JP3004516U JP 3004516 U JP3004516 U JP 3004516U JP 1994005662 U JP1994005662 U JP 1994005662U JP 566294 U JP566294 U JP 566294U JP 3004516 U JP3004516 U JP 3004516U
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dehumidifying
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收 鎌田
力 斉藤
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株式会社白元
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Abstract

(57)【要約】 【目的】除湿容器本体を大きくすることなく、潮解性吸
湿剤の充填量を増量し、且つ、潮解性吸湿剤と空気との
接触面積を増大させて、吸湿速度を上げ、空気中の水分
を吸湿して潮解した潮解液を速やかに下段空間部に滴下
する除湿装置を提供すること。 【構成】除湿装置1の吸湿剤受皿6には錐体状の突起部
6aが形成されている。この突起部6aの近傍には受皿
平面部6bを挟んで、下段空間部側に凹部6cが突起部
6aの両側に2つ設けられている。突起部6aの側面部
には幅狭で細長な透孔9が縦方向に複数形成されると共
に、先端部には容器本体2の開口部2aより侵入した空
気を下段空間部8に侵入させるための通気用透孔10が
幅狭に複数形成されている。凹部6cの側面には突起部
6aに形成した同様に縦方向に伸びる細長な透孔9が複
数形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、潮解性吸湿剤を使用して室内及び収納庫などの空気中に含まれてい る水分を捕捉して除湿を行う除湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、押し入れや洋服ダンス内の除湿を目的として、潮解性吸湿剤を使用 した除湿装置が多く利用されている。
【0003】 これら除湿装置では、除湿容器本体内部を、底部に複数の潮解液の排液孔を穿 設した1つの受皿により2つの空間部に分け、上段空間部に粉状、顆粒状あるい は粒状の塩化カルシウムなどの潮解性吸湿剤を充填し、この潮解性吸湿剤に空気 を接触させて、空気中の水分を吸湿し、その潮解液を上記排液孔を通して下段空 間部に落下させ貯溜する構造となっていた。
【0004】 このような構造の除湿容器では、上段空間部に充填する潮解性吸湿剤を顆粒状 または粒状にして空気との接触面積が大きくなっている。このため、除湿容器設 置直後においては粒状の潮解性吸湿剤の隙間に空気が速やかに流れ込んで除湿が 迅速に行なわれる。
【0005】 しかし、取り付け場所の室温変化などによる落下前の潮解液からの結晶析出な どにより、充填されていた潮解性吸湿剤が1つの塊となってしまう(以下ブロッ キング現象と記載)。その結果、除湿容器に取り込まれた空気が粒状の潮解性吸 湿剤の隙間に流れ込むことができなくなり、空気と潮解性吸湿剤との接触面が容 器本体の上方側一部のみとなってしまい、接触面積が縮小され、除湿速度が大幅 に低下する。
【0006】 さらに、容器本体の下段空間部に落下する前の上記潮解性吸湿剤の潮解液から の結晶析出などにより、受皿に設けた排液孔が塞がれ、潮解液の回収をうまく行 なうことができなくなる。
【0007】 このため、実公昭60−28483号公報には、受皿の中心部に透孔を有する 錐体状の排液器を上方に向けて突設させ、吸湿剤と空気との接触面積を増やすこ とによって吸湿速度を上げる一方、潮解液の落下をできるだけ円滑に行ない、除 湿効果を高めるようにした除湿容器が提案されている。
【0008】 しかし、上記排液器を設けた除湿容器であっても、ブロッキング現象により、 潮解性吸湿剤と空気との接触面が容器本体の開放されている部分のみとなってし まい、潮解速度が低下し、この結果、除湿速度が低下することは避けられなかっ た。
【0009】 このようなことから、実開平4―137727号公報には潮解性吸湿剤の受皿 に複数段よりなる突起部を形成すると共に、複数の透孔を穿設した吸湿剤受皿を 容器本体中途部に配設した除湿容器が提案されている。
【0010】 この技術により、簡単な構造で、容器を大型化することなく、且つ、潮解性吸 湿剤と空気との接触面積を大きくして、潮解性吸湿剤の潮解速度の低下を防ぐと 共に、潮解液の排出を円滑に行なって潮解性吸湿剤のブロッキング現象による影 響をできるだけ最小限に抑えることが可能である。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記除湿容器の吸湿量は、この除湿容器の上段空間部に充填さ れる潮解性吸湿剤の重量の約1.5〜2倍であるため、上記実開平4―1377 27号公報に示した除湿容器では吸湿剤受皿に複数段からなる突起部を形成した ことにより、空気と潮解性吸湿剤との接触面積は増大したが、潮解性吸湿剤の充 填量が減り、この結果吸湿量が減少してしまった。
【0012】 このため、除湿装置の吸湿量を増やすべく、この除湿容器の上段空間部に充填 される潮解性吸湿剤の量を増量することが考えられる。しかし、潮解性吸湿剤を 増量するために除湿容器そのものを大きくしたのでは、押し入れや洋服ダンスな どに設置する際、場所を取り邪魔になってしまう。
【0013】 また、除湿容器を大きくすることなく吸湿剤だけを増量する場合には、水分透 過性シートを容器本体の上方開口部にシールするとき、増量された潮解性吸湿剤 によってシール不良の発生するおそれがあることから生産性が低下する。
【0014】 さらに、潮解性吸湿剤と潮解液とが分離し、潮解液が下段空間部に滴下する速 度が充分とはいえなかった。
【0015】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、除湿容器本体を大きくするこ となく、潮解性吸湿剤の充填量を増量し、且つ、潮解性吸湿剤と空気との接触面 積を増大させて、吸湿速度を上げ、空気中の水分を吸湿して潮解した潮解液を速 やかに下段空間部に滴下する除湿装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案の除湿装置は、容器本体内部を、潮解性吸湿剤を充填する上段空間部と 、上記潮解性吸湿剤の潮解液を貯溜する下段空間部とに区分する吸湿剤受皿を備 える除湿装置であって、上記吸湿剤受皿にこの吸湿剤受皿の平面部を挟んで、上 段空間部側に位置して上方に向かうにしたがって徐々に細くなる錐体状の突起部 と、下段空間部側に位置する凹部とをそれぞれ1つ以上設け、上記突起部の先端 部に上段空間部と下段空間部とを連通する通気用もしくは排液用の少なくとも一 方を兼ねる1つ以上の透孔を形成すると共に、上記突起部,凹部の側面部及び平 面部と受皿平面部とに複数の透孔が穿設され、この突起部及び凹部の側面部に穿 設されている複数の透孔が縦方向に伸びる細長な透孔である。
【0017】 また、上記凹部の側面部を下方に向かうにしたがって徐々に幅狭になるテーパ ー面としたり、この幅狭になる側面部の長手側テーパー面を当接させて稜線部を 形成したり、あるいは、凹部の側面部や上記突起部の側面部に1つ以上の段部を 設けるようにしている。
【0018】 一方、上記吸湿剤受皿にこの吸湿剤受皿の平面部を挟んで、上段空間部側に位 置して上方に向かうにしたがって徐々に細くなる錐体状の突起部と、下段空間部 側に位置して突起部を囲繞する溝部とをそれぞれ1つ以上設けて除湿装置を構成 し、さらにこの除湿装置に上記吸湿剤受皿の平面部を挟んで、上段空間部側に位 置して上方に向かうにしたがって徐々に細くなる錐体状の突起部と、下段空間部 側に位置する凹部とをそれぞれ1つ以上設けた上記除湿装置と同様に、突起部及 び凹部の側面部に穿設されている複数の透孔を縦方向に伸びる細長な透孔とし、 さらに上記凹部の側面部を下方に向かうにしたがって徐々に幅狭になるテーパー 面とし、この幅狭になる側面部の長手側テーパー面を当接させて稜線部を形成し 、あるいは、凹部の側面部や上記突起部の側面部に1つ以上の段部を設けるよう に構成している。
【0019】
【作用】
この構成によれば、除湿装置の容器本体の上段空間部に侵入した空気は、吸湿 剤受皿に設けた突起部の先端部に形成されている透孔から容器本体の下段空間部 に侵入する。上段空間部に侵入した空気は、上段空間部に充填されている潮解性 吸湿剤に上方側から接触し、下段空間部に侵入した空気は突起部,凹部及び受皿 平面部に穿設されている複数の透孔を介して上段空間部に充填されている潮解性 吸湿剤に下方側から接触する。
【0020】 そして、上段空間部に充填されている潮解性吸湿剤に空気が接触することによ り、潮解性吸湿剤は空気中の水分を吸湿して潮解する。
【0021】 このときの潮解液は、受皿平面部に形成した複数の透孔や突起部及び凹部ある いは突起部を囲繞する溝部の側面部に穿設されている複数の縦方向に伸びる細長 な透孔を伝い、突起部,凹部及び溝部のテーパー面及び段部や凹部及び溝部の稜 線部から下段空間部に水切れ良く、速やかに滴下する。
【0022】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図1ないし図3は本考案の第1実施例に係り、図1は除湿装置の概略構成を示 す断面図、図2は吸湿剤受皿の説明図、図3は除湿装置の作用を説明する図であ る。
【0023】 図1に示すように除湿装置1は、上方に開口した開口部2aを有する容器本体 2と、この容器本体2の上方の開口部2aを塞ぐ水分透過性シート3と、この水 分透過性シート3の上方に配設され、上記開口部2aに着脱自在に冠着する複数 の空気取入孔4aを有する容器用蓋4と、上記容器本体2の内側中途部に形成し た縦状の支持部5に着脱自在に支持される吸湿剤受皿6とから構成されている。
【0024】 容器本体2は、上記支持部5に吸湿剤受皿6が支持されることによって上段空 間部7と下段空間部8とに分割されるようになっている。上記吸湿剤受皿6で分 割された上段空間部7には空気中に含まれている水分を吸収することによって潮 解する潮解性吸湿剤として例えば、粒状の塩化カルシウムが充填され、下段空間 部8には上段空間部7に充填した潮解性吸湿剤が空気中の水分を吸収して潮解し たときの潮解液が貯溜されるようになっている。なお、この下段空間部8には、 上段空間部7に充填されている潮解性吸湿剤が全て潮解したときの潮解液を貯溜 することができる容積となっている。
【0025】 図1及び図2に示すように吸湿剤受皿6の略中央部には上方に向かうにしたが って徐々に細くなる錐体状の突起部6aを形成している。また、この突起部6a の近傍には受皿平面部6bを挟んで、下方に窪んだ凹部6cが上記突起部6aを 挟むように2つ設けてある。
【0026】 そして、上記突起部6aの傾斜した側面には、粒状の塩化カルシウムの直径よ り幅狭で細長な透孔9が容器本体2に対して縦方向に複数形成されると共に、こ の突起部6aの先端部に容器本体2の開口部2aより上段空間部7に侵入した空 気を下段空間部8に侵入させるための排液用孔を兼ねた通気用透孔10を粒状の 塩化カルシウムの直径より幅狭で細長に複数形成している。
【0027】 また、上記2つの凹部6cの側面には上記突起部6aの側面に形成した透孔9 と同様に粒状の塩化カルシウムの直径より幅狭で容器本体2aに対して縦方向に 伸びる細長な透孔9aを複数形成すると共に、この凹部6cの底面及び受皿平面 部6bに粒状の塩化カルシウムの直径より幅狭で細長な透孔11を複数形成して いる。
【0028】 上述のように構成した除湿装置1の作用を図3を参照して説明する。 図に示すように上記上段空間部7に充填される粒状の塩化カルシウム13は、 上記突起部6aの先端部に形成した通気用透孔10が露呈するように充填されて いる。
【0029】 容器蓋4に設けた複数の空気取入孔4a及び水分透過性シート3を透過した空 気は、吸湿剤受皿6で分割された上段空間部7に侵入する一方、上記吸湿剤受皿 6の突起部6aに形成してある通気用透孔10及び粒状の塩化カルシウム13の 隙間を通って下段空間部8に侵入していく。
【0030】 そして、上段空間部7に侵入した空気は、上段空間部7に充填されている塩化 カルシウム13に上方側から接触し、下段空間部8に侵入した空気は突起部6a ,受皿平面部6b及び凹部6cに形成した細長な透孔9,11を介して上段空間 部7に充填されている塩化カルシウム13に下方側から接触する。
【0031】 上段空間部7及び下段空間部8に侵入した空気が塩化カルシウム13に接触す ることにより、この塩化カルシウム13は、接触した空気中に含まれている水分 を吸湿して潮解していく。このとき、潮解液は、上記吸湿剤受皿の突起部6a及 び凹部6cに形成した容器本体2に対して縦方向に伸びる細長な透孔9を伝って 下段空間部8に滴下すると共に、受皿平面部6b及び凹部底面の透孔11から滴 下して下段空間部8に貯溜されていく。
【0032】 このように、下段空間部側に突設する凹部を設けることにより、潮解性吸湿剤 の充填量を凹部の窪み空間容積分だけ増量させることによってたくさんの空気中 の水分を吸湿することができる。
【0033】 また、吸湿剤受皿の突起部の先端部に上段空間部と下段空間部とを連通する通 気用透孔を形成したことにより、上段空間部に侵入した空気がこの通気用透孔を 介して下段空間部に侵入して、上段空間部に充填した潮解性吸湿剤に上方側及び 下方側から接触するので、潮解性吸湿剤と空気との接触面積を大幅に増大するの で、速やかに空気中の水分を吸湿することができる。
【0034】 さらに、突起部及び凹部の側面部に容器本体に対して縦方向に伸びる細長な透 孔を形成したことにより、空気中の水分を吸湿して潮解した潮解液を速やかに上 方から下方に流して下段空間部に効率良く滴下することができる。
【0035】 又、上段空間部に充填した塩化カルシウムの隙間を通っていく空気と接触して 潮解した潮解液が下段空間部に流れ落ちていく際、ブロッキング現象によって空 気の流れる隙間を塞いでしまった場合でも、吸湿剤受皿の突起部の先端部に形成 した通気用透孔を通って下段空間部に空気が侵入して吸湿剤受皿の突起部,平面 部及び凹部に設けた複数の透孔を介して、上段空間部に充填した塩化カルシウム に下方側から接触できるので、空気と潮解性吸湿剤との接触を確実に確保するこ とができる。
【0036】 なお、受皿平面部に穿設される透孔は、細長な透孔に限定されるものではなく 、網目状孔や格子状孔であってもよい。このとき、網目状孔、あるいは格子状孔 のそれぞれの孔の大きさは、当然、塩化カルシウム粒の直径より小さいものとす る。
【0037】 また、図4ないし図6に示すように除湿装置1の凹部6cの側面部6dを下方 に向かうにしたがって徐々に幅狭になるテーパー面とし、このテーパー状の側面 部6dに縦方向に細長な透孔を穿設しておくことにより、空気中の水分を吸湿し て潮解した潮解液が細長な透孔の上方から下方に向かって流れ落ちる間に下段空 間部に滴下したり、細長な透孔の下端部まで流れた潮解液が速やかに下段空間部 に滴下するので、さらに効率良く潮解液を下段空間部に貯溜することができる。 その他の構成及び作用・効果は上記実施例と同様であり、同部材には同符号を付 して説明を省略する。
【0038】 さらに、図7及び図8に示すように前記図4ないし図6に示したテーパー状の 側面部6dのうち、長手側テーパー面を当接させて稜線部6eを形成し、この稜 線部6eに細長な透孔11aを形成することによって、凹部6cの下端部まで流 れ落ちた潮解液をさらに効率良く下段空間部8に滴下することができる。その他 の構成及び作用・効果は上述の実施例と同様であり、同部材には同符号を付して 説明を省略する。
【0039】 又、図9に示すように突起部6aを複数設ける一方で、これら複数の突起部6 aに対応するように複数の凹部6cを設けることにより、万一、この除湿装置1 aの一方の突起部6aに形成した通気用透孔10がブロッキング現象によって閉 塞された場合でも、他方の突起部6aに形成した通気用透孔10を介して上段空 間部7から下段空間部8に空気が侵入するので、空気と塩化カルシウム13との 接触を常に確保することができる。その他の構成及び作用・効果は上述の実施例 と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0040】 更に、図10及び図11に示すように除湿装置1bの凹部6cに例えば1つの 段部14を形成したり、図12に示すように除湿装置1bの突起部6aに例えば 1つの段部14aを形成したり、図13に示すように除湿装置1bの突起部6a 及び凹部6cの両方にそれぞれ1つの段部14を形成することによって、吸湿剤 受皿に充填する塩化カルシウム13と空気との接触面積を更に増大すると共に、 テーパー面に形成した透孔9を伝わる潮解液が段部14を形成する平面部近傍で 速やかに滴下するので、除湿効率をさらに向上させることができる。その他の構 成及び作用・効果は上述の実施例と同様であり、同部材には同符号を付して説明 を省略する。
【0041】 図14及び図15は本発明の第2実施例に係り、図14は除湿装置の概略構成 を示す断面図、図15は吸湿剤受皿の説明図である。
【0042】 図に示すように本実施例の除湿装置1Aは、上記第1実施例で示したように突 起部6aの近傍に凹部6cを設ける代わりに、突起部6aを囲繞する溝部15を 下段空間部側に設けている。この溝部15の側面には容器本体2aに対して縦方 向に細長で粒状の塩化カルシウムの直径より幅狭な透孔9が複数形成されると共 に、この溝部15の底面及び受皿平面部6bに粒状の塩化カルシウムの直径より 幅狭で細長な透孔11を形成している。その他の構成は上記第1実施例と同様で あり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0043】 このように突起部を囲繞して溝部を設けることにより、塩化カルシウムの充填 量を溝部の溝空間容積分だけ増量させることができる。また、上段空間部に充填 する潮解性吸湿剤と空気との接触面積が大幅に増大されて、さらに効率良く除湿 することができる。その他の作用及び効果は第1実施例と同様である。
【0044】 また、図16及び図17に示すように突起部6aを囲繞する溝部15の外側の 受皿平面部6bに凹部6cを設けることによって、塩化カルシウムの充填量を凹 部6cの空間容積分だけさらに増量させることができる。その他の構成は上述の 実施例と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0045】 さらに、図18及び図19に示すように除湿装置1の突起部6aを囲繞する溝 部15の側面部15aを下方に向かうにしたがって徐々に幅狭になるテーパー面 とし、このテーパー状の側面部15aに縦方向に細長な透孔9を穿設しておくこ とにより、空気中の水分を吸湿して潮解した潮解液が細長な透孔9の上方から下 方に向かって流れ落ちる間に下段空間部8に滴下したり、細長な透孔9の下端部 まで流れた潮解液が速やかに下段空間部8に滴下するので、さらに効率良く潮解 液を下段空間部に貯溜することができる。その他の構成及び作用・効果は上記実 施例と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0046】 又、図20及び図21に示すように前記図18及び図19に示したテーパー状 の側面部6dのうち、長手側テーパー面を当接させて稜線部15bを形成し、こ の稜線部15bに細長な透孔11aを形成することによって、溝部15の下端部 まで流れ落ちた潮解液をさらに効率良く下段空間部8に滴下することができる。 その他の構成及び作用・効果は上記実施例と同様であり、同部材には同符号を付 して説明を省略する。
【0047】 又、図22及び図23に示すように突起部6aを複数設ける一方で、それぞれ の突起部6aを囲繞する溝部15,15...を複数設けることにより、万一、 一方の突起部6aに形成した通気用透孔10がブロッキング現象によって閉塞さ れた場合でも、他方の突起部6aに形成した通気用透孔10を介して上段空間部 7に侵入した空気を下段空間部8に侵入させることができるので、空気と塩化カ ルシウムとの接触を常に確保することができる。
【0048】 更に、図24及び図25に示すように除湿装置1Aの溝部15に例えば1つの 段部16を形成したり、図26に示すように除湿装置1Aの突起部6aに例えば 1つの段部14aを形成したり、図27に示すように除湿装置1Aの突起部6a 及び溝部15の両方にそれぞれ1つの段部14aを形成することによって、上段 空間部7に充填する塩化カルシウムと空気との接触面積を更に増大すると共に、 テーパー状の側面部15aに形成した透孔9を伝わる潮解液が段部16を形成す る平面部近傍で速やかに滴下するので、除湿効率をさらに向上させることができ る。
【0049】 なお、上述の実施例では容器本体の内側に形成した支持部を縦状に形成してい るが、支持部は縦状に限定されるものではなく、横状に形成したものでもよく、 さらには、容器本体が有するテーパー面を支持部となるように形成してもよい。
【0050】 また、複数の突起部にそれぞれ段部を形成するようにしてもよい。
【0051】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、除湿容器本体を大きくすることなく、潮 解性吸湿剤の充填量を増量し、且つ、潮解性吸湿剤と空気との接触面積を増大さ せて、吸湿速度を上げ、空気中の水分を吸湿して潮解した潮解液を速やかに下段 空間部に滴下する除湿装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、
図1は除湿装置の概略構成を示す断面図
【図2】吸湿剤受皿の説明図
【図3】除湿装置の作用を説明する図
【図4】図4ないし図6は上記第1実施例の他の構成に
係り、図4は除湿装置の概略構成を示す断面図
【図5】吸湿剤受皿の説明図
【図6】除湿装置の作用を説明する図
【図7】図7及び図8は上記第1実施例の別の構成に係
り、図7は除湿装置の概略構成を示す断面図
【図8】吸湿剤受皿の説明図
【図9】第1実施例のその他の構成の除湿装置の概略構
成を示す断面図
【図10】図10ないし図13は上記第1実施例のまた
別の構成に係り、図10は凹部に段部を有する除湿装置
の概略構成を示す断面図
【図11】吸湿剤受皿の説明図
【図12】突起部に段部を有する除湿装置の概略構成を
示す断面図
【図13】凹部及び突起部に段部を有する除湿装置の概
略構成を示す断面図
【図14】図14及び図15は本発明の第2実施例に係
り、図14は除湿装置の概略構成を示す断面図
【図15】吸湿剤受皿の説明図
【図16】図16及び図17は上記第2実施例の他の構
成に係り、図16は除湿装置の概略構成を示す断面図
【図17】吸湿剤受皿の説明図
【図18】図18及び図19は上記第2実施例の別の構
成に係り、図18は除湿装置の概略構成を示す断面図
【図19】吸湿剤受皿の説明図
【図20】図20及び図21は上記第2実施例のその他
の構成に係り、図20は除湿装置の概略構成を示す断面
【図21】吸湿受皿の説明図
【図22】図22及び図23は第2実施例のそのまた他
の構成に係り、図22は除湿装置の概略構成を示す断面
【図23】吸湿受皿の説明図
【図24】図24ないし図27は上記第2実施例のまた
別の構成に係り、図24は溝部に段部を有する除湿装置
の概略構成を示す断面図
【図25】吸湿剤受皿の説明図
【図26】突起部に段部を有する除湿装置の概略構成を
示す断面図
【図27】溝部及び突起部に段部を有する除湿装置の概
略構成を示す断面図
【符号の説明】
1…除湿装置 2…容器本体 6…吸湿剤受皿 6a…突起部 6b…平面部 6c…凹部 9…透孔(縦方向に細長) 10…通気用透孔 11…透孔(容器本体底面に略平行)

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体内部を、潮解性吸湿剤を充填する
    上段空間部と、上記潮解性吸湿剤の潮解液を貯溜する下
    段空間部とに区分する吸湿剤受皿を備える除湿装置にお
    いて、 上記吸湿剤受皿に、この吸湿剤受皿の受皿平面部を挟ん
    で、上段空間部側に位置して上方に向かうにしたがって
    徐々に細くなる錐体状の突起部と、下段空間部側に位置
    する凹部とをそれぞれ1つ以上設け、上記突起部の先端
    部に上段空間部と下段空間部とを連通する通気用もしく
    は排液用の少なくとも一方を兼ねる1つ以上の透孔を形
    成すると共に、上記突起部,凹部の側面部及び平面部と
    受皿平面部とに複数の透孔が穿設されていることを特徴
    とする除湿装置。
  2. 【請求項2】上記突起部及び凹部の側面部に穿設されて
    いる複数の透孔が縦方向に伸びる細長な透孔であり、上
    記受皿平面部に穿設されている複数の透孔が細長な透孔
    であることを特徴とする請求項1記載の除湿装置。
  3. 【請求項3】上記受皿平面部に穿設される複数の透孔が
    網目状孔、あるいは格子状孔であることを特徴とする請
    求項1記載の除湿装置。
  4. 【請求項4】上記凹部の側面部を下方に向かうにしたが
    って徐々に幅狭になるテーパー面としたことを特徴とす
    る請求項1記載の除湿容器。
  5. 【請求項5】上記凹部の下方に向かうにしたがって徐々
    に幅狭になる側面部のうち、長手側のテーパー面を当接
    させて稜線部を形成し、この稜線部に細長な透孔を形成
    したことを特徴とする請求項4記載の除湿容器。
  6. 【請求項6】上記凹部の側面部、あるいは上記突起部の
    側面部の少なくともどちらか一方に1つ以上の段部を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の除湿装置。
  7. 【請求項7】容器本体内部を、潮解性吸湿剤を充填する
    上段空間部と、上記潮解性吸湿剤の潮解液を貯溜する下
    段空間部とに区分する吸湿剤受皿を備える除湿装置にお
    いて、 上記吸湿剤受皿にこの吸湿剤受皿の平面部を挟んで、上
    段空間部側に位置して上方に向かうにしたがって徐々に
    細くなる錐体状の突起部と、下段空間部側に位置して突
    起部を囲繞する溝部とをそれぞれ1つ以上設け、上記突
    起部の先端部に上段空間部と下段空間部とを連通する通
    気用もしくは排液用の少なくとも一方を兼ねる1つ以上
    の透孔を形成すると共に、上記突起部,溝部の側面部及
    び平面部と受皿平面部とに複数の透孔が穿設されている
    ことを特徴とする除湿装置。
  8. 【請求項8】上記受皿平面部に1つ以上の凹部を形成し
    たことを特徴とする請求項7記載の除湿装置。
  9. 【請求項9】上記突起部,溝部及び凹部の側面部に穿設
    されている複数の透孔が縦方向に伸びる細長な透孔であ
    り、上記受皿平面部に穿設されている複数の透孔が細長
    な透孔であることを特徴とする請求項7記載の除湿装
    置。
  10. 【請求項10】上記受皿平面部に穿設される複数の透孔
    が網目状孔、あるいは格子状孔であることを特徴とする
    請求項7記載の除湿装置。
  11. 【請求項11】上記溝部の側面部あるいは上記凹部の側
    面部の少なくともどちらか一方の側面部を下方に向かう
    にしたがって徐々に幅狭になるテーパー面としたことを
    特徴とする請求項7記載の除湿容器。
  12. 【請求項12】上記溝部及び凹部の下方に向かうにした
    がって徐々に幅狭になる側面部のうち、長手側のテーパ
    ー面を当接させて稜線部を形成し、この稜線部に細長な
    透孔を形成したことを特徴とする請求項11記載の除湿
    容器。
  13. 【請求項13】上記突起部の側面部あるいは、上記溝部
    の側面部の少なくともどちらか一方に1つ以上の段部を
    設けたことを特徴とする請求項7記載の除湿装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021112025A1 (ja) * 2019-12-05 2021-06-10 シャープ株式会社 除湿装置及び除湿方法

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