JP3042808U - ガス整圧器用収納小屋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性のある簡易な構成のロックハンドルを
用いて低コストで製作できると共に、気密性，安全性が
優れたガス整圧器用収納小屋を提供する。 【解決手段】 鋼板により形成された略直方形の小屋本
体１の前壁面２および両側壁面４，５に夫々外方に観音
開式に開く一対の扉板８，９，１０，１１を枢着すると
共に、両側壁面の各扉板１０，１１および前壁面の一方
の扉板８の内面の上下縁部に夫々ロックハンドル１７を
軸支し該ロックハンドルの先端部１８が該各壁面の開口
縁の内側に係合し得るようにすると共に、前壁面の他方
の扉板９に外部から鍵によって開閉し得る小扉２１を設
け、かつ該扉板９の自由端縁にロックハンドル２５を軸
支し、該小扉を開けて該ロックハンドル２５を操作する
ことにより該ロックハンドルの先端部２７を前記の一方
の扉板８の自由端縁の内側に係脱し得るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、都市ガスをその流量や圧力を調整して家庭等に供給するためのガス 整圧器を収納する屋外設置用の収納小屋の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

屋外に放置されるガス整圧器用収納小屋は、専門の作業者が保守・点検等のた めに扉を開ける場合以外は不特定の者によって容易に開けられないようにして、 安全を図ることが必要とされる。かかるガス整圧器用収納小屋は、従来実用新案 登録３０２９４７１に記載されたものが知られており、開閉扉の内側に上下方向 に長手のロックロッドを回転可能に軸支すると共に、該ロックロッドを外部から 操作できるように該開閉扉の一部に特定の鍵によって開閉し得る小扉を設けてな るものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記刊行物に記載のロック機構を構成するには、ロックロッド等の 特有な形態の部品を製作せねばならないので、製作コストが高くならざるを得な いという問題があった。

【０００４】 そこで本考案は市販されていて汎用性のある簡易な構成のロックハンドルを用 いて低コストで製作でき、しかも気密性，安全性が優れたガス整圧器用収納小屋 を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのために本考案のガス整圧器用収納小屋は、鋼板により形成された略直方形 の小屋本体の前壁面および両側壁面に夫々外方に観音開式に開く一対の扉板を枢 着すると共に、両側壁面の各扉板および前壁面の一方の扉板の内面の上下縁部に 夫々ロックハンドルを軸支し該ロックハンドルの先端部が該各壁面の開口縁の内 側に係合し得るようにすると共に、前壁面の他方の扉板に外部から鍵によって開 閉し得る小扉を設け、かつ該扉板の自由端縁にロックハンドルを軸支し、該小扉 を開けて該ロックハンドルを操作することにより該ロックハンドルの先端部を前 記の一方の扉板の自由端縁の内側に係脱し得るようにしたことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

次に図面と共に本考案の実施の形態を説明する。図１にこのガス整圧器用収納 小屋の水平断面図、図２にその正面図、図３にその左右の側面図を示す。この小 屋本体１は、鋼板により前壁面２と後壁面３と両側壁面４，５と後方傾斜屋根６ と床板７により略直方形箱状に形成されたものである。そして、前壁面２に外方 に観音開式に開く一対の扉板８，９が蝶番３０により枢着され、側壁面４，５に も夫々外方に観音開式に開く一対の扉板１０，１１が蝶番３０により枢着されて いる。なお、１２，１３は側壁面４，５に開設されたスリット状鎧形の通気孔で ある。

【０００７】 この側壁面４，５の扉板１０，１１は、図４に示したように、内面の上縁およ び下縁の自由端縁寄りに軸受部１５を固着し該軸受部１５に突設された支軸１６ によりロックハンドル１７を鉛直面内で回転自在なるように設ける。そして該ロ ックハンドル１７の先端部１８が係合し得る鉤状の係合片１９を側壁面４，５の 開口縁の内側に固着している。このため扉板１０，１１を閉じ小屋本体１内から 該ロックハンドル１７を操作し先端部１８を係合片１９に係合させることにより 、扉板１０，１１をロック状態に密閉することができる。

【０００８】 また、前壁面２の一方の扉板８は、扉板１０，１１と同様に内面の上下縁の自 由端寄りにロックハンドル１７が設けられ、前壁面２の開口縁の内側に固着され た係合片１９に該ロックハンドル１７を小屋本体１内から回転操作することによ り、その先端部１８が係合し、該扉板８をロック状態に密閉できるようにしてい る。

【０００９】 また、前壁面２の他方の扉板９には小扉２１が蝶番２２により開閉可能に枢支 され、該小扉２１の自由端縁寄りに所定の鍵を鍵孔２３に差し込むことにより施 錠または解錠し得る錠金具２４を設けている。そして図６に示すように該扉板９ の自由端縁に軸受部２８を固着し前記ロックハンドル１７と同様のロックハンド ル２５を枢支すると共に、該ロックハンドル２５の先端部１８が係合し得る係合 片２６を扉板８の自由端縁に固着している。

【００１０】 このため、扉板８を閉じた後、小屋本体１の外から扉板９を閉じ、小扉２１を 開けてその開口中に手を差し入れてロックハンドル２５を回転操作し該ロックハ ンドル２５の先端部２７を係合片２６に係合させることにより該扉板９を密閉で き、その後で小扉２１を閉じて鍵孔２３に差し込んだ鍵により錠金具２４を施錠 することによりロックハンドル２５の操作は小扉２１を開けない限りできなくな りロック状態が保たれる。

【００１１】 従って、所定の鍵を鍵孔２３に差し込んで錠金具２４を解施して小扉２１を開 けない限り、ロックハンドル２５に手が届かず開操作ができないので、不特定の 者が侵入するおそれはなく安全が保たれる。

【００１２】

【考案の効果】

このように本発明のガス整圧器要収納小屋では、両側壁面に設けられた一対の 観音開式の扉板がロックハンドルを操作することにより密閉状にロックでき、し かも前壁面に設けた一対の観音開式の扉板はその一方の扉板の自由端縁の内側に 他方の扉板の自由端縁に設けたロックハンドルの先端部を係脱させるようにした ので、全部の扉板に同じ機構の簡単な構造の汎用品のロックハンドルを設けるこ とで構成でき、製作コストを大幅に軽減できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るガス整圧器用収納小屋の水平断面
図。

【図２】図１のガス整圧器用収納小屋の正面図。

【図３】図１のガス整圧器用収納小屋の左右の側面図。

【図４】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図５】図４のＢ−Ｂ線断面図。

【図６】図１のＣ−Ｃ線断面図。

【図７】図６のＤ−Ｄ線断面図。

【符号の説明】

１ 小屋本体 ２ 前壁面 ３ 後壁面 ４，５ 側壁面 ８，９ 扉板 １０，１１ 扉板 １６ 支軸 １７ ロックハンドル １８ 先端部 １９ 係合片 ２１ 小扉 ２４ 錠金具 ２５ ロックハンドル ２６ 係合片 ２７ 先端部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鋼板により形成された略直方形の小屋本
   体の前壁面および両側壁面に夫々外方に観音開式に開く
   一対の扉板を枢着すると共に、両側壁面の各扉板および
   前壁面の一方の扉板の内面の上下縁部に夫々ロックハン
   ドルを軸支し該ロックハンドルの先端部が該各壁面の開
   口縁の内側に係合し得るようにすると共に、前壁面の他
   方の扉板に外部から鍵によって開閉し得る小扉を設け、
   かつ該扉板の自由端縁にロックハンドルを軸支し、該小
   扉を開けて該ロックハンドルを操作することにより該ロ
   ックハンドルの先端部を前記の一方の扉板の自由端縁の
   内側に係脱し得るようにしたことを特徴とするガス整圧
   器用収納小屋。