JP3071898U - 屋外設置型設備機器用収納筐体の開閉扉施錠構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】開閉扉開閉用の錠前を人目に触れないようにし
て、錠前の破損や開閉扉の安易な開放を防ぎ、安全性が
高く、見栄えの良い収納筐体を提供すること。 【解決手段】屋外設置型設備機器の収納筐体において、
開閉扉１１の内面側にキーボックス１８を設けるととも
に、このキーボックスの前面開口にこれを開閉する小扉
２３を開閉扉１１と同一面上に設け、キーボックス１８
には、開閉扉１１の操作レバー１５をキー操作により施
錠、解錠する錠前２１を内設し、小扉には、キー操作な
しでその施錠、解錠を行なう簡易式の平面ラッチ錠２４
を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば、末端家庭にガス供給を行なうに際し、供給ガスの流量や圧 力を調整するガス整圧器等、屋外設置型設備機器を収納する筐体に関し、特に、 その開閉扉の施錠構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より用いられているガス整圧器等の収納筐体は、出入用の開閉扉を施錠、 解錠する南京錠等の錠前が、扉面から剥き出しにして取り付けられているものが ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、ガス整圧器のような屋外に設置する設備機器は、その保守、点検あ るいは操作を専門の作業員に委ねる必要があり、専門外の者に無暗に筐体内に入 られ、当該機器を操作あるいは汚損されないよう、安全対策は万全でなければな らない。 ところが、上記従来の収納筐体では、開閉扉の施錠を行なう錠前が扉面から剥 き出しであるため、不心得者には格好の玩具にもなりかねず、損壊されたりする 場合もあった。

【０００４】 本考案は、上記課題を解決するもので、開閉扉の錠前を人目に触れないように して、錠前の破損や開閉扉の安易な開放を防ぎ、安全性が高く、外観上見栄えの 良い収納筐体を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決する本考案は、屋外設置型設備機器の収納筐体において、開閉 扉の内面側にキーボックスを設けるとともに、このキーボックスの前面開口にこ れを開閉する小扉を開閉扉と同一面上に設け、キーボックス内に、前記開閉扉の 操作レバーをキー操作により施錠、解錠する錠前を配設し、小扉には、キー操作 なしでその施錠、解錠を行なう簡易式の平面ラッチ錠を設けたことを特徴とする 。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。屋外設備機器を収納 する筐体１０は、その正面部となる箇所に出入用の開閉扉１１を備えている。開 閉扉１１は、ロック式になっており、回動可能に保持されたロックロッド１２、 このロックロッド１２の上下端に固設されたカム１３、このカム１３がロックロ ッド１２の回動とともに係脱するロックピン１４およびロックロッド１２を回動 操作する操作レバー１５を備えている。操作レバー１５は、ブラケット１６の回 動軸１７を中心に上下方向に回動可能である。したがって、開閉扉１１は、操作 レバー１５を、上方に回動させた後、手前方向（二点鎖線で示す位置）に引き出 すと、ロックロッド１２を回動させ、そのカム１３がロックピン１４への係合を 解除することで、手前開放が可能となる。

【０００７】 開閉扉１１の内面側には、キーボックス１８が設けられており、操作レバー１ ５は、このキーボックス１８内に臨ませてある。キーボックス１８の奥壁には、 レバー受け片１９が固設されており、操作レバー１５側には、このレバー受け片 １９と面部で当接する施錠片２０が固設されている。そして、レバー受け片１９ と施錠片２０には、それぞれ図示しない施錠孔が開けられ、この施錠孔に、錠前 ２１が取り付けられるようになっている。したがって、錠前２１はキーボックス １８内に配設されることになる。錠前２１は、本実施例では南京錠を用いている が、施錠の機能を有するものであれば、これに限られるものではない。なお、符 号２２は、操作レバー１５の下方回動を規制するすストッパである。

【０００８】 キーボックス１８の前面開口には、これを開閉する小扉２３が取り付けられて いる。小扉２３は、その前面が開閉扉１１の前面と同一面上に配設されており、 この小扉２３に、キー操作せずに施錠、解錠を行なう簡易式の平面ラッチ錠２４ が配設されている。この平面ラッチ錠２４も、小扉２３と同一平面に設けられて いる。したがって、開閉扉１１は、外面に突出物のないシンプルな面部を構成し ており、筐体１０全体の視覚的美観を向上させている。

【０００９】 開閉扉１１を開けるには、先ず、キー操作のいらない平面ラッチ錠２４のロッ クを解いて小扉２３を手前に引き開ける。これでキーボックス１８が開放される 。次いで、キーボックス１８内にある錠前２１をキー操作により解錠し、錠前２ １を取り外せば、操作レバー１５は解錠され、開閉扉１１は、開放可能な状態と なる。操作レバー１５を上方に回動させて引き上げた後、手前に引き出すと、こ れと連動してロックロッド１２が回動し、それまでロックピン１４と係合してい たカム１３がその係合を解く。そして、この状態を維持してさらに操作レバー１ ５を引き動かすことで、開閉扉１１は手前に開くようになる。このように、開閉 扉１１の開放を、小扉の簡易解錠と操作レバー１５のキー操作解錠という２段階 で行ない、しかも、錠前２１をキーボックス１８内に配設したことで、開閉扉１ １のいたずらな開放を防ぐことができる。

【００１０】 開閉扉１１を閉めるには、操作レバー１５を引き回し、予めロックロッド１２ のカム１４をロックピン１４に対し非係合状態にしたうえで、開閉扉１１を筐体 １０側に押し付け、操作レバー１５を戻せば、ロックロッド１２の回動により、 カム１３がロックピン１４に係合し、ロックされる。このとき、操作レバー１５ 側の施錠片２０がレバー受け片１９に当接し、施錠孔が一致するので、この施錠 孔に錠前２１を取り付け施錠する。最後に、小扉２３を閉めれば、平面ラッチ錠 ２４のロック爪２５がキーボックス１８の内壁部と係合し、小扉２３も施錠され る。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、開閉扉の操作レバーを施錠、解錠する 錠前を、開閉扉の内面側に設けたキーボックス内に配設して外部から認識できな いようにし、キーボックスの開口を開閉する小扉を開閉扉と同一面上に設けたの で、錠前の破損や開閉扉の安易な開放が避けられ、安全性が高く、外観上見栄え の良い収納筐体を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による開閉扉施錠構造の図２におけるＡ
−Ａ線に沿う断面図である。

【図２】本考案による開閉扉施錠構造の一部破断の正面
図である。

【図３】本考案構造の概略平面図である。

【符号の説明】

１０ 筐体 １１ 開閉扉 １２ ロックロッド １３ カム １４ ロックピン １５ 操作レバー １６ ブラケット １８ キーボックス １９ レバー受け片 ２０ 施錠片 ２１ 錠前 ２３ 小扉 ２４ 平面ラッチ錠

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】屋外設置型設備機器の収納筐体において、
   開閉扉の内面側にキーボックスを設けるとともに、この
   キーボックスの前面開口にこれを開閉する小扉を前記開
   閉扉と同一面上に設け、キーボックス内に、前記開閉扉
   の操作レバーをキー操作により施錠、解錠する錠前を配
   設し、小扉には、キー操作なしでその施錠、解錠を行な
   う簡易式の平面ラッチ錠を設けたことを特徴とする屋外
   設置型設備機器用収納筐体の開閉扉施錠構造。