JP3042210B2 - 感光性印字体 - Google Patents

感光性印字体

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JP3042210B2 JP25643192A JP25643192A JP3042210B2 JP 3042210 B2 JP3042210 B2 JP 3042210B2 JP 25643192 A JP25643192 A JP 25643192A JP 25643192 A JP25643192 A JP 25643192A JP 3042210 B2 JP3042210 B2 JP 3042210B2
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Brother Industries Ltd
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性印字体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スタンプなどに使用されている多
孔質印字体は、以下に示す方法で作製されている。ま
ず、版下を作製し、これをもとに印刷用シルクスクリー
ンを作製する。次に、シルクスクリーンを使用してアル
ミ板上にレジストインクを印刷し加熱して、アルミ板上
にパターンを焼き付ける。次に、パターンが焼き付けら
れたアルミ板をエッチング、レジストインクを除去して
凹凸パターンを持つ母型を作製する。この母型の凹凸パ
ターンを熱可塑性樹脂板上に加熱転写し、ゴム成形型を
作製する。このゴム成形型に、塩を練り込んだゴムを入
れ加圧加熱成形し、塩出しを経て乾燥させ、多孔質印字
体としていた。この多孔質印字体にスタンプインクを含
浸させることにより、朱肉やスタンプパッドを使用せず
に長期にわたって捺印することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その作
製工程は非常に煩雑であり、また個別に型を作る必要が
あるためコストアップになり、多品種少量生産に対応す
るのが困難であった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、作製工程が簡単であり、型を必
要としない印字体作製方法に寄与する感光性印字体を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の感光性印字体は、スタンプ内部の多孔質支持
体に含浸されたインクにより印字するものを対象とし
て、特に、前記多孔質支持体上に、露光されるとその粘
度が変化して最終的に感光性印字体の凹凸を形成する
光性物質と、該感光性物質中に溶解もしくは分散された
発泡性物質とを含む感光層を担持している。
【0006】
【作用】上記の構成を有する本発明の感光性印字体にお
いて、多孔質支持体はスタンプインクを含浸させる役割
を果たし、感光性物質は、露光されるとその粘度が変化
する性質のものであり、最終的に印字体の凹凸を形成す
る。発泡性物質は、感光性物質中に溶解もしくは分散さ
れた状態で存在し、露光前、露光中もしくは露光後に加
えられたエネルギーによって発泡し、感光層中に細孔を
多数発生させる役割をする。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0008】図1は、本実施例の感光性印字体の構造を
表す拡大断面図である。感光性印字体1は、多孔質支持
体2上に、感光性物質3とその中に溶解もしくは分散さ
れた発泡性物質4からなる感光層5が積層された構造を
持つ。
【0009】多孔質支持体2の具体例としては、その内
に連続した毛細管状の細孔を持ち、この細孔中にスタン
プインクを含浸させる機能を有しているものであり、織
布、不織布、紙、延伸されて細孔を有している樹脂フィ
ルム、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン
樹脂などの発泡体、金属、金属酸化物、金属窒化物、金
属炭化物、熱硬化性樹脂などの微粒子を焼き固めた焼結
体が使用できる。
【0010】感光性物質3の具体例としては、ケイ皮酸
残基、シンナミリデン残基、クマリン残基、スチルベン
残基等の感光基を持つ光二量化型樹脂、ジアゾニウム塩
残基、キノンジアジド残基、アジド残基、ジチオカルバ
メート残基、ベンゾイン残基等の感光基を持つ光分解型
樹脂、アクリロイル基、アリル基、ビニル基、エポキシ
基、アクリルアミド基、不飽和ポリエステル基などを持
つ光重合型樹脂等が任意に用いられるが、好ましくは光
重合型樹脂である。形状としては液体状、ワックス状の
ものが用いられる。
【0011】また、上記感光性物質3にバインダーを加
えて使用してもよい。バインダーとして用いられるもの
としてはポリマーが挙げられ、好ましくはアクリル系樹
脂、オレフィン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系
樹脂、石油樹脂、ロジンなどが挙げられる。また、ワッ
クス類を使用することもできる。
【0012】また、感光性物質を重合させる光重合開始
剤として、通常用いられている公知の化合物でよいが、
例えばベンゾインアルキルエーテル、ベンゾフェノン、
ミヒラーケトン類、チオキサントン類、アセトフェノン
類を、また重合開始剤の増感波長域を広げる効果のある
光増感助剤として例えばアントラキノン、5ーニトロフ
ルオレノン等を、そして保存性を向上させるために熱重
合防止剤等の安定剤、改質剤、比較的低分子量のオリゴ
マーまたはモノマー等の希釈剤等を同時に内包させる場
合もある。
【0013】発泡性物質4としては、加熱により気体を
発生する物質、露光により気体を発生する物質等が使用
可能である。
【0014】加熱により気体を発生する物質としては、
ニトロソ系化合物、スルホヒドラジド系化合物、ヒドラ
ゾ化合物およびアゾ化合物を使用することができる。
【0015】ニトロソ系化合物の具体例としては、ジニ
トロソペンタメチレンテトラミン、N,N−ジメチル−
N,N−ジニトロソテレフタラミド、トリニトロソトリ
メチレントリアミンなどがあげられる。
【0016】スルホヒドラジド系化合物の具体例として
は、p−トルエンスルホヒドラジド、ベンゼンスルホヒ
ドラジド、p,p−オキシビス(ベンゼンスルホヒドラ
ジド)、ベンゼン−1,3−ジスルホヒドラジド、3,
3−ジスルホヒドラジドフェニルスルホン、トルエン−
2,4−ジスルホヒドラジド、p,p−チオビス(ベン
ゼンスルホヒドラジド)などがあげられる。
【0017】ヒドラゾ化合物の具体例としては、ヒドラ
ゾジカルボアミド、N,N−ジベンゾイルヒドラジン、
β−アセチルフェニルヒドラジン、1,1−ジフェニル
ヒドラジンなどがあげられる。
【0018】アゾ化合物の具体例としては、アゾビスイ
ソブチリロニトリル、アゾビスホルムアミド、ジアゾア
ミノベンゼン、アゾカルボン酸ジエチルエステルなどが
挙げられる。これらの化合物は、加熱により窒素ガスを
放出する。
【0019】露光により気体を発生する物質としては、
ジアゾニウム化合物、アジド化合物、ジアジド化合物お
よび有機ジカルボン酸が使用できる。
【0020】ジアゾニウム化合物の具体例としては、
2,5−ジエトキシ−ベンゼンジアゾニウムクロライ
ド、p−ジメチルアミノ−ベンゼンジアゾニウムクロラ
イド、p−ジエチルアミノ−ベンゼンジアゾニウムクロ
ライド、2,5−ジクロロ−4−ベンジルアミノ−ベン
ゼンジアゾニウムクロライド、2,5−ジブトキシ−4
−モルホリノ−ベンゼンジアゾニウムクロライドおよび
4−フェニルアミノ−ベンゼンジアゾニウムクロライド
などが挙げられる。これらの化合物は、露光により分解
し窒素ガスを放出する。
【0021】アジド化合物の具体例としては、4,4’
−ジアジド−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸およ
びそのナトリウム塩、4,4’−ジアジドカルコンなら
びに2−アジド−1,4−ナフタレン−ジベンゼン−ス
ルホンアミドがある。ジアジド化合物の具体例として
は、2−ジアゾ1−ナフトール−5−スルホン酸エチル
エーテルなどがある。以上の化合物は、露光により分解
し窒素ガスを放出する。
【0022】有機ジカルボン酸の具体例としては、シュ
ウ酸第2鉄、シュウ酸第2鉄アンモニウムがあり、これ
らの化合物は、露光により分解して二酸化炭素を放出す
る。
【0023】次に、上述した感光性印字体1を用いた製
版方法について説明する。
【0024】図2において、感光性印字体1に、透過型
の原稿6を重ね合わせ、ランプ(図示せず)で露光す
る。ここで、原稿の透明部分においてはランプからの光
が原稿を透過し、感光性印字体1上の感光層5を露光す
る。露光された部分の感光層5は、光硬化反応により感
光性物質3の硬度が上昇すると同時に発泡物質4がガ
スを放出し、図3に示すように連続的な毛細管構造を持
つ発泡体部7に形態が変化する。一方、原稿の不透明部
分に対応する部分の感光層5では、光硬化反応、ガス放
出ともおこらないので、感光層の形態は変化しない。従
って、必要とする印版のネガ像を記録した透過原稿を感
光性印字体に重ね合わせ露光することにより、印字部分
のみが発泡体に変化した印版8が得られる。
【0025】上記の手順で作製された印版8を図4に示
すように印版保持体9にセットし、印版保持体9内部に
インク12を導入する。インク12は印版8の発泡体部
7中に形成されている連続的な毛細管構造に沿って浸透
する。
【0026】この状態で、印版保持体9を保持し、印版
8の発泡体部7を被印字物20に重ね合わせ加圧する
と、発泡部7に浸透したインクが被印字物に転写され
る。
【0027】以上、説明したことから明らかなように、
本実施例の感光性印字体1を使用することにより、従来
の製法に比べて非常に少ない工程で、且つ型を使用せず
に、多孔質印版を使用することが可能となり、他品種少
量生産に対応することができる。
【0028】尚、本発明は以上詳述した実施例に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲の変更は
可能である。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したことから明かなように、
本発明の感光性印字体を使用することにより、従来の製
法に比べて非常に少ない工程で、且つ型を使用せずに、
多孔質印版を製作することが可能となり、多品種少量生
産に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光性印字体の構造を示す拡大断面図である。
【図2】感光性印字体への露光状態を示す説明図であ
る。
【図3】露光後の感光性印字体上の形態の変化を示す説
明図である。
【図4】印版を印版保持体にセットした状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 感光性印字体 2 多孔質支持体 3 感光性物質 4 発泡性物質 5 感光層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタンプ内部の多孔質支持体に含浸され
    たインクにより印字する感光性印字体において、 前記 多孔質支持体上に、露光されるとその粘度が変化し
    て最終的に感光性印字体の凹凸を形成する感光性物質
    と、該感光性物質中に溶解もしくは分散された発泡性物
    質とを含む感光層を担持したことを特徴とする感光性印
    字体。
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