JP3352478B2 - 印字体形成用シート - Google Patents
印字体形成用シートInfo
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- JP3352478B2 JP3352478B2 JP28154692A JP28154692A JP3352478B2 JP 3352478 B2 JP3352478 B2 JP 3352478B2 JP 28154692 A JP28154692 A JP 28154692A JP 28154692 A JP28154692 A JP 28154692A JP 3352478 B2 JP3352478 B2 JP 3352478B2
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- photosensitive
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンプ等に使用され
る多孔質印字体を作製するために用いられる印字体形成
用シートに関するものである。
る多孔質印字体を作製するために用いられる印字体形成
用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スタンプには、朱肉やスタンプパ
ッド等を使用することなく、長期にわたって捺印するこ
とができるものがあり、このスタンプは多孔質印字体に
インクが含浸されたものであった。
ッド等を使用することなく、長期にわたって捺印するこ
とができるものがあり、このスタンプは多孔質印字体に
インクが含浸されたものであった。
【0003】そして、前記多孔質印字体は、以下に示す
方法で作製されていた。まず始めに、版下を作製し、こ
れをもとに印刷用のシルクスクリーンを作製する。次
に、このシルクスクリーンを使用してアルミ板上にレジ
ストインクを印刷し、加熱してアルミ板上にパターンを
焼き付ける。次に、パターンが焼き付けられたアルミ板
にエッチングを施し、レジストインクを除去して凹凸パ
ターンを持つ母型を作製する。次に、この母型の凹凸パ
ターンを熱可塑性樹脂板上に加熱転写し、ゴム成形型を
作製する。その後、このゴム成形型に塩を練り込んだゴ
ムを入れて加圧加熱成形し、塩出しを経て乾燥させ、多
孔質印字体を得る。
方法で作製されていた。まず始めに、版下を作製し、こ
れをもとに印刷用のシルクスクリーンを作製する。次
に、このシルクスクリーンを使用してアルミ板上にレジ
ストインクを印刷し、加熱してアルミ板上にパターンを
焼き付ける。次に、パターンが焼き付けられたアルミ板
にエッチングを施し、レジストインクを除去して凹凸パ
ターンを持つ母型を作製する。次に、この母型の凹凸パ
ターンを熱可塑性樹脂板上に加熱転写し、ゴム成形型を
作製する。その後、このゴム成形型に塩を練り込んだゴ
ムを入れて加圧加熱成形し、塩出しを経て乾燥させ、多
孔質印字体を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の多孔質印字体の作製工程は非常に煩雑で
あり、また個別に型を作る必要があるためコストアップ
になり、多品種少量生産に対応するのが困難であった。
たような従来の多孔質印字体の作製工程は非常に煩雑で
あり、また個別に型を作る必要があるためコストアップ
になり、多品種少量生産に対応するのが困難であった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、多孔質印字体を、型を用いるこ
となく、簡単な工程で作製可能な印字体形成用シートを
提供することを目的とする。
になされたものであり、多孔質印字体を、型を用いるこ
となく、簡単な工程で作製可能な印字体形成用シートを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の印字体形成用シートは、露光により硬度変化
する感光性物質に発泡性物質を含んで形成した感光層を
支持体上に担持し、更に該感光層上に保護層を剥離可能
に担持して形成され、前記感光層に光照射し、感光層の
うち露光部と非露光部との間で感光性物質の硬度を変化
させた後に、硬度の低い方を前記発泡性物質と共に洗浄
除去し得るようにする一方、前記発泡性物質にエネルギ
ーを加えて発泡し得るようにしたものである。
に本発明の印字体形成用シートは、露光により硬度変化
する感光性物質に発泡性物質を含んで形成した感光層を
支持体上に担持し、更に該感光層上に保護層を剥離可能
に担持して形成され、前記感光層に光照射し、感光層の
うち露光部と非露光部との間で感光性物質の硬度を変化
させた後に、硬度の低い方を前記発泡性物質と共に洗浄
除去し得るようにする一方、前記発泡性物質にエネルギ
ーを加えて発泡し得るようにしたものである。
【0007】
【作用】上記の構成を有する本発明の印字体形成用シー
トにおいて、感光層は露光により粘度、すなわち硬度が
変化する感光性物質に発泡性物質を含んで形成されてい
る。この感光層は支持体上に担持され、その感光層上に
は保護層が剥離可能に担持されている。保護層は未露光
状態の感光層を保護するものであり、露光に際して感光
層から剥離されるものである。発泡性物質は、感光性物
質中に含まれ、露光前、露光中もしくは露光後に加えら
れたエネルギーによって発泡し、感光層中に細孔を多数
発生させる役割をする。そして、感光層に所望の画像を
露光すると、感光性物質の硬度は変化することとなる。
このため、感光層のうち露光部と非露光部の間で感光性
物質の硬度が変化することとなるので、硬度の低い方を
発泡性物質と共に選択的に洗浄除去し得る。このため、
洗浄により残った印字体の前記細孔にインクを浸透させ
ることができ、印字体を被印字物に接触させれば浸透し
たインクが被印字物に転写されるのである。
トにおいて、感光層は露光により粘度、すなわち硬度が
変化する感光性物質に発泡性物質を含んで形成されてい
る。この感光層は支持体上に担持され、その感光層上に
は保護層が剥離可能に担持されている。保護層は未露光
状態の感光層を保護するものであり、露光に際して感光
層から剥離されるものである。発泡性物質は、感光性物
質中に含まれ、露光前、露光中もしくは露光後に加えら
れたエネルギーによって発泡し、感光層中に細孔を多数
発生させる役割をする。そして、感光層に所望の画像を
露光すると、感光性物質の硬度は変化することとなる。
このため、感光層のうち露光部と非露光部の間で感光性
物質の硬度が変化することとなるので、硬度の低い方を
発泡性物質と共に選択的に洗浄除去し得る。このため、
洗浄により残った印字体の前記細孔にインクを浸透させ
ることができ、印字体を被印字物に接触させれば浸透し
たインクが被印字物に転写されるのである。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0009】図1は、本発明の印字体形成用シートの構
造を表す拡大断面図である。印字体形成用シート1は、
支持体2上に、感光性物質3と、その中に溶解もしくは
分散された発泡性物質4からなる感光層5が積層され、
更にその上に保護層6が形成されることにより構成され
ている。
造を表す拡大断面図である。印字体形成用シート1は、
支持体2上に、感光性物質3と、その中に溶解もしくは
分散された発泡性物質4からなる感光層5が積層され、
更にその上に保護層6が形成されることにより構成され
ている。
【0010】支持体の具体例としては、透明性の高いフ
ィルム形状の物が好ましく、材質的には、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、
アイオノマー、ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリメチルペンテン、アセチルセルロース、
セルロースエステル、ポリビニルアセタール、フッ素樹
脂、セロハン等のポリマーフィルム、薄層ガラス等が挙
げられる。
ィルム形状の物が好ましく、材質的には、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、
アイオノマー、ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリメチルペンテン、アセチルセルロース、
セルロースエステル、ポリビニルアセタール、フッ素樹
脂、セロハン等のポリマーフィルム、薄層ガラス等が挙
げられる。
【0011】感光性物質の具体例としては、ケイ皮酸残
基、シンナミリデン残基、クマリン残基、スチルベン残
基等の感光基を持つ光二量化型樹脂、ジアゾニウム塩残
基、キノンジアジド残基、アジド残基、ジチオカルバメ
ート残基、ベンゾイン残基等の感光基を持つ光分解型樹
脂、アクリロイル基、アリル基、ビニル基、エポキシ
基、アクリルアミド基、不飽和ポリエステル基などを持
つ光重合型樹脂等が任意に用いられるが、好ましくは光
重合型樹脂である。形状としては液体状、ワックス状の
ものが用いられる。
基、シンナミリデン残基、クマリン残基、スチルベン残
基等の感光基を持つ光二量化型樹脂、ジアゾニウム塩残
基、キノンジアジド残基、アジド残基、ジチオカルバメ
ート残基、ベンゾイン残基等の感光基を持つ光分解型樹
脂、アクリロイル基、アリル基、ビニル基、エポキシ
基、アクリルアミド基、不飽和ポリエステル基などを持
つ光重合型樹脂等が任意に用いられるが、好ましくは光
重合型樹脂である。形状としては液体状、ワックス状の
ものが用いられる。
【0012】また、上記感光性物質にバインダーを加え
て使用してもよい。バインダーとして用いられるものと
してはポリマーが挙げられ、好ましくはアクリル系樹
脂、オレフィン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系
樹脂、石油樹脂、ロジンなどが挙げられる。また、ワッ
クス類を使用することもできる。
て使用してもよい。バインダーとして用いられるものと
してはポリマーが挙げられ、好ましくはアクリル系樹
脂、オレフィン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系
樹脂、石油樹脂、ロジンなどが挙げられる。また、ワッ
クス類を使用することもできる。
【0013】また、感光性物質を重合させる光重合開始
剤として、通常用いられている公知の化合物でよいが例
えばベンゾインアルキルエーテル、ベンゾフェノン、ミ
ヒラーケトン類、チオキサントン類、アセトフェノン類
を、また重合開始剤の増感波長域を広げる効果のある光
増感助剤として例えばアントラキノン、5ーニトロフル
オレノン等を、そして保存性を向上させるために熱重合
防止剤等の安定剤、改質剤、比較的低分子量のオリゴマ
ーまたはモノマー等の希釈剤等を同時に内包させる場合
もある。
剤として、通常用いられている公知の化合物でよいが例
えばベンゾインアルキルエーテル、ベンゾフェノン、ミ
ヒラーケトン類、チオキサントン類、アセトフェノン類
を、また重合開始剤の増感波長域を広げる効果のある光
増感助剤として例えばアントラキノン、5ーニトロフル
オレノン等を、そして保存性を向上させるために熱重合
防止剤等の安定剤、改質剤、比較的低分子量のオリゴマ
ーまたはモノマー等の希釈剤等を同時に内包させる場合
もある。
【0014】発泡性物質としては、加熱により気体を発
生する物質、露光により気体を発生する物質等が使用可
能である。
生する物質、露光により気体を発生する物質等が使用可
能である。
【0015】加熱により気体を発生する物質としては、
ニトロソ系化合物、スルホヒドラジド系化合物、ヒドラ
ゾ化合物およびアゾ化合物を使用することができる。
ニトロソ系化合物、スルホヒドラジド系化合物、ヒドラ
ゾ化合物およびアゾ化合物を使用することができる。
【0016】ニトロソ系化合物の具体例としては、ジニ
トロソペンタメチレンテトラミン、N,N−ジメチル−
N,N−ジニトロソテレフタラミド、トリニトロソトリ
メチレントリアミン等が挙げられる。
トロソペンタメチレンテトラミン、N,N−ジメチル−
N,N−ジニトロソテレフタラミド、トリニトロソトリ
メチレントリアミン等が挙げられる。
【0017】スルホヒドラジド系化合物の具体例として
は、p−トルエンスルホヒドラジド、ベンゼンスルホヒ
ドラジド、p,p−オキシビス(ベンゼンスルホヒドラ
ジド)、ベンゼン−1,3−ジスルホヒドラジド、3,
3−ジスルホヒドラジドフェニルスルホン、トルエン−
2,4−ジスルホヒドラジド、p,p−チオビス(ベン
ゼンスルホヒドラジド)等が挙げられる。
は、p−トルエンスルホヒドラジド、ベンゼンスルホヒ
ドラジド、p,p−オキシビス(ベンゼンスルホヒドラ
ジド)、ベンゼン−1,3−ジスルホヒドラジド、3,
3−ジスルホヒドラジドフェニルスルホン、トルエン−
2,4−ジスルホヒドラジド、p,p−チオビス(ベン
ゼンスルホヒドラジド)等が挙げられる。
【0018】ヒドラゾ化合物の具体例としては、ヒドラ
ゾジカルボアミド、N,N−ジベンゾイルヒドラジン、
β−アセチルフェニルヒドラジン、1,1−ジフェニル
ヒドラジン等が挙げられる。
ゾジカルボアミド、N,N−ジベンゾイルヒドラジン、
β−アセチルフェニルヒドラジン、1,1−ジフェニル
ヒドラジン等が挙げられる。
【0019】アゾ化合物の具体例としては、アゾビスイ
ソブチリロニトリル、アゾビスホルムアミド、ジアゾア
ミノベンゼン、アゾカルボン酸ジエチルエステル等が挙
げられる。これらの化合物は、加熱により窒素ガスを放
出する。
ソブチリロニトリル、アゾビスホルムアミド、ジアゾア
ミノベンゼン、アゾカルボン酸ジエチルエステル等が挙
げられる。これらの化合物は、加熱により窒素ガスを放
出する。
【0020】露光により気体を発生する物質としては、
ジアゾニウム化合物、アジド化合物、ジアジド化合物お
よび有機ジカルボン酸が使用できる。
ジアゾニウム化合物、アジド化合物、ジアジド化合物お
よび有機ジカルボン酸が使用できる。
【0021】ジアゾニウム化合物の具体例としては、
2,5−ジエトキシ−ベンゼンジアゾニウムクロライ
ド、p−ジメチルアミノ−ベンゼンジアゾニウムクロラ
イド、p−ジエチルアミノ−ベンゼンジアゾニウムクロ
ライド、2,5−ジクロロ−4−ベンジルアミノ−ベン
ゼンジアゾニウムクロライド、2,5−ジブトキシ−4
−モルホリノ−ベンゼンジアゾニウムクロライドおよび
4−フェニルアミノ−ベンゼンジアゾニウムクロライド
等が挙げられる。これらの化合物は露光により分解し、
窒素ガスを放出する。
2,5−ジエトキシ−ベンゼンジアゾニウムクロライ
ド、p−ジメチルアミノ−ベンゼンジアゾニウムクロラ
イド、p−ジエチルアミノ−ベンゼンジアゾニウムクロ
ライド、2,5−ジクロロ−4−ベンジルアミノ−ベン
ゼンジアゾニウムクロライド、2,5−ジブトキシ−4
−モルホリノ−ベンゼンジアゾニウムクロライドおよび
4−フェニルアミノ−ベンゼンジアゾニウムクロライド
等が挙げられる。これらの化合物は露光により分解し、
窒素ガスを放出する。
【0022】アジド化合物の具体例としては、4,4’
−ジアジド−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸およ
びそのナトリウム塩、4,4’−ジアジドカルコンなら
びに2−アジド−1,4−ナフタレン−ジベンゼン−ス
ルホンアミド等が挙げられる。
−ジアジド−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸およ
びそのナトリウム塩、4,4’−ジアジドカルコンなら
びに2−アジド−1,4−ナフタレン−ジベンゼン−ス
ルホンアミド等が挙げられる。
【0023】ジアジド化合物の具体例としては、2−ジ
アゾ1−ナフトール−5−スルホン酸エチルエーテル等
が挙げられる。以上の化合物は、露光により分解し窒素
ガスを放出する。
アゾ1−ナフトール−5−スルホン酸エチルエーテル等
が挙げられる。以上の化合物は、露光により分解し窒素
ガスを放出する。
【0024】有機ジカルボン酸の具体例としては、シュ
ウ酸第2鉄、シュウ酸第2鉄アンモニウム等があり、こ
れらの化合物は、露光により分解して二酸化炭素を放出
する。
ウ酸第2鉄、シュウ酸第2鉄アンモニウム等があり、こ
れらの化合物は、露光により分解して二酸化炭素を放出
する。
【0025】保護層の具体例としては、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、
アイオノマー、ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリメチルペンテン、アセチルセルロース、
セルロースエステル、ポリビニルアセタール、フッ素樹
脂、セロハン等のポリマーフィルム、金属箔、紙、樹脂
材料によってラミネートされた紙等が挙げられる。ま
た、必要に応じて、上記の保護層の片面または両面に濡
れ性の悪い材料例えばシリコーン樹脂、フッ素樹脂等を
用いた薄層を形成してもよい。
ン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、
アイオノマー、ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリメチルペンテン、アセチルセルロース、
セルロースエステル、ポリビニルアセタール、フッ素樹
脂、セロハン等のポリマーフィルム、金属箔、紙、樹脂
材料によってラミネートされた紙等が挙げられる。ま
た、必要に応じて、上記の保護層の片面または両面に濡
れ性の悪い材料例えばシリコーン樹脂、フッ素樹脂等を
用いた薄層を形成してもよい。
【0026】次に、本発明の印字体形成用シートを用い
た製版方法について図を参照しながら説明する。
た製版方法について図を参照しながら説明する。
【0027】まず始めに図2に示すように、印字体形成
用シート1の保護層6を剥離する。保護層6の表面は濡
れ性が悪いので保護層6は感光層5との界面で容易に剥
離することができる。次に図3に示すように、多孔質基
材7上に感光層5が相対するように重ね合わせ、加圧し
て固定する。感光層5は粘着性を持っており、その粘着
力で多孔質基材7に固着することができる。
用シート1の保護層6を剥離する。保護層6の表面は濡
れ性が悪いので保護層6は感光層5との界面で容易に剥
離することができる。次に図3に示すように、多孔質基
材7上に感光層5が相対するように重ね合わせ、加圧し
て固定する。感光層5は粘着性を持っており、その粘着
力で多孔質基材7に固着することができる。
【0028】次に図4に示すように、透過型の原稿8を
重ね合わせ、ランプ(図示せず)で支持体体2側から露
光する。ここで、原稿の透明部分においてはランプから
の光が原稿を透過し、感光層5を露光する。感光層5の
露光された部分9は、光硬化反応により感光性物質3の
硬度が上昇すると同時に発泡物質4がガスを放出し、図
5に示すように連続的な毛細管構造を持つ発泡体部10
に形態が変化する。一方、原稿の不透明部分では、ラン
プからの光が透過せず、対応する感光層5の露光されな
い部分11では、光硬化反応、ガス放出ともおこらない
ので、感光層の形態は変化しない。
重ね合わせ、ランプ(図示せず)で支持体体2側から露
光する。ここで、原稿の透明部分においてはランプから
の光が原稿を透過し、感光層5を露光する。感光層5の
露光された部分9は、光硬化反応により感光性物質3の
硬度が上昇すると同時に発泡物質4がガスを放出し、図
5に示すように連続的な毛細管構造を持つ発泡体部10
に形態が変化する。一方、原稿の不透明部分では、ラン
プからの光が透過せず、対応する感光層5の露光されな
い部分11では、光硬化反応、ガス放出ともおこらない
ので、感光層の形態は変化しない。
【0029】この後、図6に示すように、支持体2を剥
離し、続いて図7に示すようにアルカリ水やアルコール
等の特定の溶媒12で感光層5の表面を洗浄する。この
工程に於て、発泡体部10では、発泡が起こると同時に
感光層5も硬化しているので、感光層5は溶媒で溶解し
ないが、露光されない部分11では感光層5が硬化して
いないので感光層5が溶媒12で溶解、除去され、その
結果図8に示すように、多孔質基材7上に毛細管構造を
持つ発泡体部10が形成された印版13が形成される。
離し、続いて図7に示すようにアルカリ水やアルコール
等の特定の溶媒12で感光層5の表面を洗浄する。この
工程に於て、発泡体部10では、発泡が起こると同時に
感光層5も硬化しているので、感光層5は溶媒で溶解し
ないが、露光されない部分11では感光層5が硬化して
いないので感光層5が溶媒12で溶解、除去され、その
結果図8に示すように、多孔質基材7上に毛細管構造を
持つ発泡体部10が形成された印版13が形成される。
【0030】上記の手順で作製された印版13を図9に
示すように印版保持体14にセットし、インク保持部1
5にインク16を導入する。インク16は印版の発泡体
部10中に形成されている連続的な毛細管構造に沿って
浸透する。
示すように印版保持体14にセットし、インク保持部1
5にインク16を導入する。インク16は印版の発泡体
部10中に形成されている連続的な毛細管構造に沿って
浸透する。
【0031】この状態で、発泡体部10と被印字物17
とを重ね合わせ加圧すると、発泡体部10に浸透したイ
ンクが被印字物17に転写される。
とを重ね合わせ加圧すると、発泡体部10に浸透したイ
ンクが被印字物17に転写される。
【0032】尚、本発明の内容は、その主旨を逸脱しな
い限りに於て変更が可能であることは言うまでもない。
い限りに於て変更が可能であることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明の印字体形成用シートは、感光層が露光により硬
度変化する感光性物質に発泡性物質を含んで形成されて
いる。この感光層は支持体上に担持され、その感光層上
には保護層が剥離可能に担持されている。発泡性物質
は、感光性物質中に含まれ、露光前、露光中もしくは露
光後に加えられたエネルギーによって発泡し、感光層中
に細孔を多数発生させる役割をする。そして、感光層に
所望の画像を露光すると、感光性物質の硬度は変化し、
感光層のうち露光部と非露光部の間で感光性物質の硬度
が変化することとなるので、硬度の低い方を発泡性物質
と共に選択的に洗浄除去し得る。このため、洗浄により
残った印字体の前記細孔にインクを浸透させることがで
き、印字体を被印字物に接触させれば浸透したインクが
被印字物に転写されるのである。従って、従来の製法に
比べて非常に少ない工程で、且つ型を使用せずに多孔質
印判を制作することが可能となり、多品種少量生産に対
応することができる。更に、保護層が設けられているた
め、保存中あるいは取り扱い中に、感光層表面に傷が付
かないよう保護する効果をも有する。
本発明の印字体形成用シートは、感光層が露光により硬
度変化する感光性物質に発泡性物質を含んで形成されて
いる。この感光層は支持体上に担持され、その感光層上
には保護層が剥離可能に担持されている。発泡性物質
は、感光性物質中に含まれ、露光前、露光中もしくは露
光後に加えられたエネルギーによって発泡し、感光層中
に細孔を多数発生させる役割をする。そして、感光層に
所望の画像を露光すると、感光性物質の硬度は変化し、
感光層のうち露光部と非露光部の間で感光性物質の硬度
が変化することとなるので、硬度の低い方を発泡性物質
と共に選択的に洗浄除去し得る。このため、洗浄により
残った印字体の前記細孔にインクを浸透させることがで
き、印字体を被印字物に接触させれば浸透したインクが
被印字物に転写されるのである。従って、従来の製法に
比べて非常に少ない工程で、且つ型を使用せずに多孔質
印判を制作することが可能となり、多品種少量生産に対
応することができる。更に、保護層が設けられているた
め、保存中あるいは取り扱い中に、感光層表面に傷が付
かないよう保護する効果をも有する。
【図1】本発明の印字体形成用シートの構成を具体化し
た一実施例を示す拡大図である。
た一実施例を示す拡大図である。
【図2】印字体形成用シートから保護層を剥離する工程
を示す図である。
を示す図である。
【図3】保護層を剥離した印字体形成用シートを多孔質
基材に固定する工程を示す図である。
基材に固定する工程を示す図である。
【図4】多孔質基材に固定した印字体形成用シートを露
光する工程を示す図である。
光する工程を示す図である。
【図5】露光後の感光層の状態を示す図である。
【図6】支持体を剥離する工程を示す図である。
【図7】感光層を溶媒で洗浄する工程を示す図である。
【図8】印版の表面状態を示す図である。
【図9】印版を印版保持体にセットした状態を示す図で
ある。
ある。
1 印字体形成用シート 2 支持体 3 感光性物質 4 発泡性物質 5 感光層 6 保護層
Claims (1)
- 【請求項1】 露光により硬度変化する感光性物質に発
泡性物質を含んで形成した感光層を支持体上に担持し、
更に該感光層上に保護層を剥離可能に担持して形成さ
れ、 前記感光層に光照射し、感光層のうち露光部と非露光部
との間で感光性物質の硬度を変化させた後に、硬度の低
い方を前記発泡性物質と共に洗浄除去し得るようにする
一方、前記発泡性物質にエネルギーを加えて発泡し得る
ようにしたことを特徴とする印字体形成用シート。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28154692A JP3352478B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 印字体形成用シート |
US08/125,790 US5443938A (en) | 1992-09-25 | 1993-09-24 | Photosensitive printing member having ink-receptive capillary structures in the support and photosensitive layer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28154692A JP3352478B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 印字体形成用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06127101A JPH06127101A (ja) | 1994-05-10 |
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Family
ID=17640689
Family Applications (1)
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JP28154692A Expired - Fee Related JP3352478B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-10-20 | 印字体形成用シート |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3352478B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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-
1992
- 1992-10-20 JP JP28154692A patent/JP3352478B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06127101A (ja) | 1994-05-10 |
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