JP3041811B2 - ホットランナ−タイプの射出成形金型におけるノズル部構造 - Google Patents
ホットランナ−タイプの射出成形金型におけるノズル部構造Info
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- JP3041811B2 JP3041811B2 JP5146707A JP14670793A JP3041811B2 JP 3041811 B2 JP3041811 B2 JP 3041811B2 JP 5146707 A JP5146707 A JP 5146707A JP 14670793 A JP14670793 A JP 14670793A JP 3041811 B2 JP3041811 B2 JP 3041811B2
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- hot runner
- nozzle
- bush
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はホットランナ−タイプ
の射出成形金型において、樹脂詰まりを軽減すべき提案
に関する。
の射出成形金型において、樹脂詰まりを軽減すべき提案
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種射出成形金型のノズル部の
構造は、図2に示すように、ホットランナ−ノズルブッ
シュaと、スプル−ブッシュbとの間は、密着して構成
されていた。なおこの図において、cはバンドヒ−タを
示し、前記ホットランナ−ノズルブッシュaはホットラ
ンナ−ブロックに連なり、スプル−ブッシュbは成形品
側に位置する。
構造は、図2に示すように、ホットランナ−ノズルブッ
シュaと、スプル−ブッシュbとの間は、密着して構成
されていた。なおこの図において、cはバンドヒ−タを
示し、前記ホットランナ−ノズルブッシュaはホットラ
ンナ−ブロックに連なり、スプル−ブッシュbは成形品
側に位置する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構成から
なる場合、ナイロンガラス入り等の高温な樹脂を成形す
る際に、バンドヒ−タcにより溶融した樹脂は、ホット
ランナ−ノズルブッシュaの先端が、スプル−ブッシュ
bに密着しているために、熱を奪われ固化してしまい詰
まりを生じていた。また、バンドヒ−タcの温度を上げ
すぎると溶融した樹脂がスプル−ブッシュb側に垂れて
しまい、詰まりを生じていた。この発明はこのような不
都合な事態が発生するのを阻止することが課題である。
なる場合、ナイロンガラス入り等の高温な樹脂を成形す
る際に、バンドヒ−タcにより溶融した樹脂は、ホット
ランナ−ノズルブッシュaの先端が、スプル−ブッシュ
bに密着しているために、熱を奪われ固化してしまい詰
まりを生じていた。また、バンドヒ−タcの温度を上げ
すぎると溶融した樹脂がスプル−ブッシュb側に垂れて
しまい、詰まりを生じていた。この発明はこのような不
都合な事態が発生するのを阻止することが課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ハンドヒータによって囲装されるホットランナーノ
ズルブッシュと、このホットランナーノズルブッシュと
スプルーブッシュとの間に断熱リングを介設し、ホット
ランナーノズルブッシュの先端に形成され熱伝導性のよ
いノズルピースと、このノズルピースに連なるスプルー
ブッシュとの間に微小な隙間を形成してなる。請求項2
に記載のノズル部構造において、ホットランナーノズル
ブッシュの先端のノズルピースをBe−Cu合金をもっ
て形成してなる。
は、ハンドヒータによって囲装されるホットランナーノ
ズルブッシュと、このホットランナーノズルブッシュと
スプルーブッシュとの間に断熱リングを介設し、ホット
ランナーノズルブッシュの先端に形成され熱伝導性のよ
いノズルピースと、このノズルピースに連なるスプルー
ブッシュとの間に微小な隙間を形成してなる。請求項2
に記載のノズル部構造において、ホットランナーノズル
ブッシュの先端のノズルピースをBe−Cu合金をもっ
て形成してなる。
【0005】
【作用】上記構成からなるこの発明のホットランナ−タ
イプの射出成形金型におけるノズル部構造において、ホ
ットランナ−ノズルブッシュの先端に形成したノズルピ
ースとスプル−ブッシュとの間にリング状の断熱層を介
設することにより、ホットランナ−ノズルブッシュが、
スプル−ブッシュに熱を奪われることを防止すると共
に、ノズルブッシュとスプルーブッシュとの間に微小な
隙間を設けたことにより、溶融した樹脂はこの隙間で半
溶融状態となり、スプル−ブッシュにまで到達すること
がない。なお、この隙間は、0.5mm以下であるとス
プル−ブッシュに樹脂が垂れてしまい、大きすぎると成
形時に固化した樹脂を突き破れないため、0.5〜1m
mが適当である。
イプの射出成形金型におけるノズル部構造において、ホ
ットランナ−ノズルブッシュの先端に形成したノズルピ
ースとスプル−ブッシュとの間にリング状の断熱層を介
設することにより、ホットランナ−ノズルブッシュが、
スプル−ブッシュに熱を奪われることを防止すると共
に、ノズルブッシュとスプルーブッシュとの間に微小な
隙間を設けたことにより、溶融した樹脂はこの隙間で半
溶融状態となり、スプル−ブッシュにまで到達すること
がない。なお、この隙間は、0.5mm以下であるとス
プル−ブッシュに樹脂が垂れてしまい、大きすぎると成
形時に固化した樹脂を突き破れないため、0.5〜1m
mが適当である。
【0006】またホットランナ−ノズルブッシュの先端
のノズルピ−スを、熱伝導性のよいBe−Cu合金で形
成することにより微小な隙間の樹脂を半溶融状態での保
持を容易にし、成形時には半溶融状態の樹脂層を突き破
ることが容易となる。
のノズルピ−スを、熱伝導性のよいBe−Cu合金で形
成することにより微小な隙間の樹脂を半溶融状態での保
持を容易にし、成形時には半溶融状態の樹脂層を突き破
ることが容易となる。
【0007】
【実施例】図1において、1はホットランナ−ブロック
(図示せず)側のホットランナ−ノズルブッシュであ
り、その先端にはノズルピ−ス2が構成されており、こ
のノズルピ−ス2は熱伝導性のよいBe−Cu合金をも
って構成する。
(図示せず)側のホットランナ−ノズルブッシュであ
り、その先端にはノズルピ−ス2が構成されており、こ
のノズルピ−ス2は熱伝導性のよいBe−Cu合金をも
って構成する。
【0008】ホットランナ−ノズルブッシュ1に相対す
るスプル−ブッシュ3は図にはあらわれない成形品側に
連なるものである。
るスプル−ブッシュ3は図にはあらわれない成形品側に
連なるものである。
【0009】この発明においては、ホットランナ−ノズ
ルブッシュ1とスプル−ブッシュ3との間に、ホットラ
ンナ−ブッシュとスプル−ブッシュの熱伝導を最小限に
すべく、リング状の断熱層4を介設することにより、ノ
ズルピ−ス2とスプル−ブッシュ3との間に微小な隙間
gを設けるものであって、この隙間gは実用上は0.5
〜1mm程度が適当である。なお図に5はバンドヒ−タ
を示し、ホットランナーノズルブッシュ1に囲装され
て、このホットランナーノズルブッシュ1を加熱するも
のである。
ルブッシュ1とスプル−ブッシュ3との間に、ホットラ
ンナ−ブッシュとスプル−ブッシュの熱伝導を最小限に
すべく、リング状の断熱層4を介設することにより、ノ
ズルピ−ス2とスプル−ブッシュ3との間に微小な隙間
gを設けるものであって、この隙間gは実用上は0.5
〜1mm程度が適当である。なお図に5はバンドヒ−タ
を示し、ホットランナーノズルブッシュ1に囲装され
て、このホットランナーノズルブッシュ1を加熱するも
のである。
【0010】上述の構成からなるこの発明のノズル部構
造によれば、ホットランナ−ノズルブッシュとスプル−
ブッシュの密着面が小さいために、バンドヒ−タの熱が
奪われることが少なく、樹脂の詰まりを生じるおそれが
ない。また、バンドヒ−タ5により溶融した樹脂は、隙
間gで半溶融状態となり、スプル−ブッシュ3には到達
しないので、樹脂の詰まりを生じるおそれがない。
造によれば、ホットランナ−ノズルブッシュとスプル−
ブッシュの密着面が小さいために、バンドヒ−タの熱が
奪われることが少なく、樹脂の詰まりを生じるおそれが
ない。また、バンドヒ−タ5により溶融した樹脂は、隙
間gで半溶融状態となり、スプル−ブッシュ3には到達
しないので、樹脂の詰まりを生じるおそれがない。
【0011】また前記ノズルピ−ス2を熱伝導性のよい
Be−Cu合金で形成することにより、隙間の樹脂を半
溶融状態とし、仮に固化しても成形時に樹脂層を突き破
り易いという工夫が施されているのである。
Be−Cu合金で形成することにより、隙間の樹脂を半
溶融状態とし、仮に固化しても成形時に樹脂層を突き破
り易いという工夫が施されているのである。
【0012】
【発明の効果】上述したようにこの発明によれば、隙間
の存在により、溶融した樹脂がこの隙間で半溶融状態と
なり、したがって、溶融した樹脂がスプル−ブッシュ側
に垂れて、以後の成形作業に障害となるような詰まりを
生ずるおそれをなくすると共に、ノズルピ−スが熱伝導
性のよいBe−Cu合金で形成されることにより、成形
時に隙間で固化した樹脂層を突き破り易いという効果も
得られる。
の存在により、溶融した樹脂がこの隙間で半溶融状態と
なり、したがって、溶融した樹脂がスプル−ブッシュ側
に垂れて、以後の成形作業に障害となるような詰まりを
生ずるおそれをなくすると共に、ノズルピ−スが熱伝導
性のよいBe−Cu合金で形成されることにより、成形
時に隙間で固化した樹脂層を突き破り易いという効果も
得られる。
【図1】この発明の一実施例の要部断面図である。
【図2】従来例の要部断面図である。
1 ホットランナ−ノズルブッシュ 2 ノズルピ−ス 3 スプル−ブッシュ 4 断熱リング 5 バンドヒ−タ g 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−41931(JP,A) 特開 平2−289320(JP,A) 特開 平4−168012(JP,A) 実開 平4−60415(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84
Claims (2)
- 【請求項1】 ハンドヒータによって囲装されるホット
ランナーノズルブッシュと、このホットランナーノズル
ブッシュとスプルーブッシュとの間に断熱リングを介設
し、ホットランナーノズルブッシュの先端に形成され熱
伝導性のよいノズルピースと、このノズルピースに連な
るスプルーブッシュとの間に微小な隙間を形成してなる
ホットランナ−タイプの射出成形金型におけるノズル部
構造。 - 【請求項2】 ホットランナーノズルブッシュの先端の
ノズルピースをBe−Cu合金をもって形成してなる請
求項1記載のホットランナータイプの射出成形金型にお
けるノズル部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5146707A JP3041811B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | ホットランナ−タイプの射出成形金型におけるノズル部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5146707A JP3041811B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | ホットランナ−タイプの射出成形金型におけるノズル部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06335942A JPH06335942A (ja) | 1994-12-06 |
JP3041811B2 true JP3041811B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=15413731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5146707A Expired - Fee Related JP3041811B2 (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | ホットランナ−タイプの射出成形金型におけるノズル部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041811B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2671787B2 (ja) * | 1993-12-24 | 1997-10-29 | 日本電気株式会社 | 出力バッファ回路 |
-
1993
- 1993-05-27 JP JP5146707A patent/JP3041811B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06335942A (ja) | 1994-12-06 |
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Legal Events
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