JP3041584U

JP3041584U - クレーン装置

Info

Publication number: JP3041584U
Application number: JP1997003165U
Authority: JP
Inventors: 幸喜山中
Original assignee: 株式会社南星
Priority date: 1997-03-18
Filing date: 1997-03-18
Publication date: 1997-09-22
Anticipated expiration: 2003-03-18

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】台座やクレーンポストにかかる曲げモーメント
を減らし、安定度を増大し、かつ必要な動力の省エネル
ギーを図る。【解決手段】クレーンポスト２の上部に旋回自在に取り
付けられた台座３に接合した起伏ブーム４を起伏用油圧
シリンダ１０によって起伏動作ができるようにする。起
伏ブームの先端に屈伸ブーム５を接合し、屈伸用の油圧
シリンダ１６を取り付けて、屈伸ブームが起伏ブームに
対して屈伸動作ができるようにする。屈伸ブームの先端
に油圧式つかみ装置１１を取り付け、起伏ブームの後端
に、バランスウエイト７を取付けた支持アーム６を接合
し、バランスウエイト支持アームと屈伸ブームに、連接
竿８を接合し、屈伸ブームの折曲げ角度によって、バラ
ンスウエイト支持アームの傾斜角が変化し、バランスウ
エイトの重心位置が変るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スクラップなどの重量物を吊上げるクレーン装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のクレーン装置は、荷重によってブームの前方側にかかるモーメントを減らすため、後方にバランスウエイトを設置して安定性を高める仕組になっていた。しかし、このバランスウエイト装置は、重心位置が固定されているため、クレーン作業において、作業半径の変化に応じて、荷重による転倒モーメントが大きく変動するにもかかわらず、一定の安定モーメントしか作用せず、きわめて不安定である等の欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の欠点に鑑み、これを解決すべくしたもので、屈伸ブームの折曲角度にリンクする機構によって、バランスウエイトの重心位置を変化させ、台座やクレーンポストにかかる曲げモーメントを減らし、安定度を増大し、かつ必要な動力の省エネルギーを図ることができるクレーン装置を得ることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

これを達成する手段として、本考案は、クレーンポストの上部に台座を旋回自在に取り付け、また、起伏ブームを台座にピンで接合し、また、起伏ブームが起伏用油圧シリンダによって起伏作動ができるようにし、また、起伏ブームの先端に屈伸ブームをピンで接合し、また、屈伸ブームが屈伸用油圧シリンダによって、起伏ブームに対して折曲げ屈伸作動ができるようにし、また、屈伸ブームの先端に油圧式つかみ装置やクレーンフックを取り付け、また、起伏ブームの後端に、バランスウエイトを取付けたアームをピンで接合し、さらに、バランスウエイト支持アームと屈伸ブームに、連接竿をピン接合し、屈伸ブームの折曲げ角度によって、リンク運動し、バランスウエイト支持アームの傾斜角が変化し、バランスウエイトの重心位置が変るようにしたものである。

【０００５】

【実施例】

本考案の構成を図面に示す実施例によって詳細に説明する。１は基礎ボルト、２はクレーンポストであって、クレーンポスト２の上部に台座３を旋回自在に取り付ける。また、起伏ブーム４を台座３にピン１２で接合する。また、起伏用の油圧シリンダ１０を取り付け、この起伏用の油圧シリンダ１０によって、起伏ブーム４の起伏動作ができるようにする。また、起伏ブーム４の先端に屈伸ブーム５をピン１３で接合し、また、屈伸用の油圧シリンダ１６を取り付け、この屈伸用の油圧シリンダ１６によって、屈伸ブーム５が起伏ブーム４に対して屈伸動作ができるようにする。また、屈伸ブーム５の先端に油圧式つかみ装置１１またはクレーンフック等を取り付ける。また、起伏ブーム４の後端に、バランスウエイト７を取付けた支持アーム６をピン１４で接合し、さらに、バランスウエイト支持アーム６と屈伸ブーム５に、連接竿８をピン１５、１５で接合し、屈伸ブーム５の折曲げ角度によって、バランスウエイト支持アーム６の傾斜角が変化し、バランスウエイト７の重心位置が変るようにしたものである。なお、図示を省略したが、連接竿８を分割し、補助リンクなどで中継しても作用効果に変りはない。

【０００６】次に、本考案クレーン装置の第１の実用効果について説明する。本考案クレーン装置は、図２に示す如く、屈伸ブーム５は、ピン１３を支点にして、油圧シリンダ１６によって屈伸し、荷を上方に吊上げるが、バランスウエイト７から連接竿８を通じて作用する力は、モーメントを相殺するので、油圧シリンダ１６の出力は小さいものでよく、省エネルギーの効果がある。

【０００７】次に、本考案クレーン装置の第２の実用効果について説明する。本考案クレーン装置は、図２に示す如く、起伏ブーム４に作用するモーメントは、後端のバランスウエイト７によって、一定割合相殺されるので、油圧シリンダ１０の出力も小さなものでよく、省エネルギーの効果がある。

【０００８】次に、本考案クレーン装置の第３の実用効果について説明する。本考案クレーン装置は、図２に示す如く、クレーン作業をする時、これを支える台座３、クレーンポスト２には、前方へ転倒するモーメントが作用するが、一方、バランスウエイト７は、後方へ安定するモーメントとして作用し、転倒モーメントと安定モーメントの差が小さくなる。このため、クレーン装置全体の安定性がよくなると同時に、台座３およびクレーンポスト２にかかる曲げモーメントが軽減され、基礎構造部分が簡素化でき、製作費が軽減できる効果がある。

【０００９】

【考案の効果】

以上、実施例で説明したように、本考案のクレーン装置は、屈伸ブームの折曲角度にリンクする機構によって、バランスウエイトの重心位置を変化させ、台座やクレーンポストにかかる曲げモーメントを軽減させ、また、クレーン装置の安定度を増大し、かつ必要な動力の省エネルギーの効果を高めることができるすぐれた効果を有するものである。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案クレーン装置の正面図。

【図２】本考案クレーン装置の作動状態図。

【符号の説明】

１基礎ボルト２クレーンポスト３台座４起伏ブーム５屈伸ブーム６支持アーム７バランスウエイト８連接竿９補助リンク１０起伏用油圧シリンダ１１油圧つかみ装置１２ピン１３ピン１４ピン１５ピン１６屈伸用油圧シリンダ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】クレーンポストの上部に台座を旋回自在
に取り付け、また起伏ブームを台座にピンで接合し、ま
た、起伏ブームが起伏用油圧シリンダによって起伏動作
ができるようにし、また、起伏ブームの先端に屈伸ブー
ムをピンで接合し、また、屈伸ブームが屈伸用油圧シリ
ンダによって、起伏ブームに対して折曲げ屈伸作動がで
きるようにし、また、屈伸ブームの先端に油圧式つかみ
装置やクレーンフックを取り付け、また、起伏ブームの
後端に、バランスウエイトを取付けたアームをピンで接
合し、さらに、バランスウエイト支持アームと屈伸ブー
ムに、連接竿をピン接合し、屈伸ブームの折曲げ角度に
よって、リンク運動し、バランスウエイト支持アームの
傾斜角が変化し、バランスウエイトの重心位置が変るよ
うにしたことを特徴とするクレーン装置。