JP3041576U - 木炭入りマット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 快眠を誘って健康を促進するという木炭の作
用を発揮させながら、低価格で製造することができる木
炭入りマットを提供する。 【解決手段】 布が二重に重ねられ更にこれが複数の領
域に区分されて形成される複数の収容部を有するカバー
と、このカバーの前記各収容部にそれぞれ設けられた開
口部と、前記の各開口部から出し入れ可能な不織布製の
袋状のシートであって、その内部に多数の木炭の小塊が
封入された木炭入りシートと、を備えている。また、前
記木炭入りシートは、多数の袋状の領域に区分された木
炭収容部を有しており、前記各木炭収容部内では、それ
ぞれ、前記の多数の木炭の小塊の少なくとも一部が、前
記木炭収納部内にほぼ均等に分布されるように、前記木
炭収容部の内表面（の一部又は全体）に接着されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、就寝、旅先、ソファー、オフィスのイス、或いは自動車のシートな どの様々な目的に合わせて使用することができ、更に使用者の健康を促進するこ ともできる木炭入りマットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、就寝用のマットとして、木炭を入れたマットが知られて入る。周知 のように、木炭には、消臭、除湿、防ダニ、マイナスイオン化などの作用がある ため、この木炭をマットの内部に入れることにより、快眠を誘って健康を促進し ようとするものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のマットは、通常の寝具と同様の構造のマット に木炭を入れているため、その全体の価格が高価になってしまうという問題があ る。 本考案はこのような従来技術の課題に着目してなされたもので、快眠を誘って 健康を促進するという木炭の作用を発揮させながら、低価格で製造することがで きる木炭入りマットを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の木炭入りマットは、布が二重に重ねられ更 にこれが複数の領域に区分されて形成される複数の収容部を有するカバーと、こ のカバーの前記各収容部にそれぞれ設けられた開口部と、前記の各開口部から出 し入れ可能な不織布製の袋状のシートであって、その内部に多数の木炭の小塊が 封入された木炭入りシートと、を含むことを特徴としている。 また、本発明による木炭入りマットでは、前記木炭入りシートは、多数の袋状 の領域に区分された木炭収容部を有しており、前記各木炭収容部内では、それぞ れ、前記の多数の木炭の小塊の少なくとも一部が、前記木炭収納部内にほぼ均等 に分布されるように、前記木炭収容部の内表面（の一部又は全体）に接着されて いる、ことが望ましい。

【０００５】

【考案の実施の形態】

実施形態１． 図１は本考案の実施形態１を示す斜視図である。図１において、１はキルティ ング（キルト綿入り）の布を二重に重ねて製作した袋状のカバーである。このカ バー１は、図１に示すように、縫製により３つの収容部１ａ，１ｂ，１ｃに区分 されている。また、前記各収容部１ａ，１ｂ，１ｃは、図の右側の端辺がそれぞ れ開口部２ａ，２ｂ，２ｃとなっている。これらの各開口部２ａ，２ｂ，２ｃに は、多数の木炭の小塊が封入された不織布製の木炭入りシート３ａ，３ｂ，３ｃ がそれぞれ出し入れ可能となっている。

【０００６】 本実施形態を使用するときは、前記の各シート３ａ，３ｂ，３ｃを前記各開口 部２ａ，２ｂ，２ｃから前記各収容部１ａ，１ｂ，１ｃの内部へ入れて、前記各 開口部２ａ，２ｂ，２ｃをそれぞれその周囲に設けられたファスナー４ａ，４ｂ ，４ｃで閉じるようにする。なお前記カバー１の寸法は、例えば縦１４５ｃｍ、 横６５ｃｍに形成されている。

【０００７】 次に、前記木炭入りシート３ａ，３ｂ，３ｃの構造を図２に基づいて説明する 。この木炭入りシート３ａ，３ｂ，３ｃは、図２（ｂ）及び図２（ｂ）に示すよ うな、通気性のある不織布製の袋１２の中に、木炭の小塊１３を多数個封入して 構成されている。前記の通気性のある不織布製の袋１２は、２枚の通気性のある 正方形状の不織布が重ねられ、その重ねられたものが、その縦方向と横方向にそ れぞれ多数本の直線状に（格子状に）熱圧着され、その結果、多数個の小ブロッ クに分割される。そして、この多数個の小ブロックの内部の空間の中に、前記の 多数の木炭の小塊１３がそれぞれ封入されて、前記木炭入りシート３ａ，３ｂ， ３ｃが構成されている。また、この実施形態１では、前記の多数の木炭の小塊１ ３は、その多くが、前記不織布製の袋１２の内側の表面（の全体又は一部）にほ ぼ均等に接着剤で接着されている。これは、前記多数の木炭の小塊１３が前記の 各小ブロックの内部で一つの方向に片寄ってしまうことを防止して、前記各小ブ ロックの中にほぼ均等に前記小塊１３が分布するようにすることを狙ったもので ある。また、この実施形態１では、前記の木炭の小塊１３は、備長炭の小塊を使 用している。

【０００８】 この実施形態１においては、前記木炭入りシート３ａ，３ｂ，３ｃは、通気性 が良好なので、前記木炭入りシート３ａ，３ｂ，３ｃを前記カバー１の各収容部 １ａ，１ｂ，１ｃの内部に収容した場合は、睡眠中の身体の汗や髪の臭いを、前 記木炭の小塊１３が吸着し、除湿できるようになるので、ダニなどの害虫の繁殖 を抑えることが可能になる。また、前記木炭入りシート３ａ，３ｂ，３ｃ内の木 炭の小塊１３から発する遠赤外線の効果から、夏は涼しく冬は暖かいという効果 や除湿の効果により、爽やかな睡眠が得られるようになり、美容と健康にも役立 つようになる。さらに、前記木炭入りシート３ａ，３ｂ，３ｃ内の木炭の小塊１ ３から発するマイナスイオン又はアルカリ性物質が、ユーザーの身体の健康を増 進させる効果も期待できる。また、本実施形態１によるマットは、折り畳むこと により小さなサイズになるので、旅行などに携帯するのも便利である。

【０００９】 なお、上記の実施形態１においては、前記カバー１の各収容部１ａ，１ｂ，１ ｃの各開口部２ａ，２ｂ，２ｃを閉じるためにファスナー４ａ，４ｂ，４ｃを設 けているが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば紐やボタンなどの公 知の手段を使用することができる。

【００１０】 実施形態２． 次に、本発明の実施形態２を図３に基づいて説明する。この実施形態２は、実 施形態１とその基本的構造はほぼ同様である。この実施形態２が実施形態１と異 なっているのは、キルティングの布製のカバー２１の寸法が、例えば縦１３２ｃ ｍで横４５ｃｍと比較的小さく形成されている点、及び、前記カバー２１が２つ の収容部２１ａ，２１ｂに区分され、これらの２つの収容部２１ａ，２１ｂの開 口部２２ａ，２２ｂからそれぞれ木炭入りシート２３ａ，２３ｂを挿入するよう になっている点、などである。これらの点以外は実施形態１とその構成がほぼ同 様であるので、説明は省略する。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によるマットにおいては、前記カバーの各収容部の中に、多数の木炭の 小塊を入れた木炭入りシートを収納するようにしているので、マットの使用者に は、前記の多数の木炭の小塊が発揮する除湿作用、悪臭吸着作用、及び遠赤外線 効果などの効果が得られ、特に介護用などに使用すると使用者の健康増進が期待 できるようになる。また、前記の多数の木炭の小塊から発するマイナスイオンや アルカリ性物質によるユーザーの健康増進効果も期待できる。さらに、キルティ ングなどの袋状のカバーの各収容部の中に木炭入りシートを入れるようにしてい るので、木炭入りの就寝用マットなどを極めて安価に製造できるようになる。ま た、前記のカバーの各収容部から前記木炭入りシートを容易に出し入れできるの で、前記木炭入りシートのみを取り出して天日干しをすることもできるし、木炭 入りシートを取り外してカバーだけを洗濯することもできるようになり、ユーザ ーの保守が容易になる。またさらに、本発明によるマットは、折り畳むことによ りコンパクトなサイズにすることができるので、旅行などに携帯するのも極めて 便利である。

【００１２】 さらに本発明では、前記木炭入りシートを、多数の袋状の領域に区分された木 炭収容部の内表面のほぼ全体に、多数の木炭の小塊をほぼ均等に接着させている ので、前記各木炭収容部の中で多数の木炭の小塊が一方に片寄ってしまうことが 防止されるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施形態１を説明するための斜視図
である。

【図２】 （ａ）は図１の木炭入りシート３ａ，３ｂ，
３ｃを示す部分斜視図、（ｂ）はその部分断面図であ
る。

【図３】 本発明の実施形態２を示す斜視図である。

【符号の説明】

１，２１ カバー １ａ，１ｂ，１ｃ，２１ａ，２１ｂ 収容部 ２ａ，２ｂ，２ｃ，２２ａ，２２ｂ 開口部 ３ａ，３ｂ，３ｃ，２３ａ，２３ｂ 木炭入りシート ４ａ，４ｂ，４ｃ ファスナー １２ 不織布製袋 １３ 木炭の小塊

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 布が二重に重ねられ更にこれが複数の領
   域に区分されることにより形成される、複数の袋状の収
   容部を有するカバー、 前記カバーの各収容部にそれぞれ設けられた開口部、及
   び、 前記各収容部に対して前記開口部から出し入れ可能な不
   織布製の袋状のシートであって、その内部に多数の木炭
   の小塊が封入された木炭入りシート、を備えたことを特
   徴とする木炭入りマット。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記木炭入りシート
   は、多数の袋状の領域に区分された木炭収容部を有して
   おり、これらの各木炭収容部の内部では、それぞれ、前
   記の多数の木炭の小塊の少なくとも一部が、前記木炭収
   納部内にほぼ均等に分布するように、前記木炭収容部の
   内表面に接着されている、ことを特徴とする木炭入りマ
   ット。