JP3041565U - 取外し型ロックハンドル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施錠及び解錠を的確に行い、施錠状態及び解
錠状態を強固に保持できる取外し型ロックハンドル装置
を提供する。 【解決手段】 扉１に穿設された非円形透孔２に回転不
能に嵌挿され、前端部に正面鍔部３を連接し、背面側に
係止溝部１８を設けた正面板４に鍵穴５を穿設し、後端
部には回転角度規制用突起６が突設され、表面に螺子加
工を施し、軸筒部７を設けた円筒形の錠本体８と；軸筒
部７に移動可能に嵌め入れられ、ガイド用突起９及び１
０を備えた円柱状のプラグ１１と、軸筒部７に回転可能
に嵌め入れられ、前記プラグ１１に対して回転不能に係
合され、後端部に止め金板１２を固着し、前端部にガイ
ド溝１３を備えたロータ１４とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】 本考案は、配電盤等の扉等に使用される取外し 型ロックハンドル装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 配電盤等の扉等に装置する施錠装置において、把手を取外 し自在に構成し、該把手を挿脱することによって錠を開閉するようにしたものは 、実公昭４１−９５９８号公報に開示されているが、施錠装置の施錠及び解錠を 的確に行い、施錠状態及び解錠状態の保持が強固であるとは言えない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 したがって本考案の目的は、施錠及び解 錠を的確に行い、施錠状態及び解錠状態を強固に保持できる取外し型ロックハン ドル装置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明 すると、本考案の取外し型ロックハンドル装置では、扉１に穿設された非円形透 孔２に回転不能に嵌挿され、前端部に正面鍔部３を連接し、背面側に係止溝部１ ８を設けた正面板４に鍵穴５を穿設し、後端部には回転角度規制用突起６が突設 され、表面に螺子加工を施し、軸筒部７を設けた円筒形の錠本体８と、軸筒部７ に移動可能に嵌め入れられ、ガイド用突起９及び１０を備えた円柱状のプラグ１ １と、軸筒部７に回転可能に嵌め入れられ、前記プラグ１１に対して回転不能に 係合され、後端部に止め金板１２を固着し、前端部にガイド溝１３を備えたロー タ１４とから成る。

【０００５】 そして、施錠時はプラグ１１の本体円柱部１７とガイド用突起９が正面板４に 設けた鍵穴５に回転不能に嵌め込まれ、解錠時に鍵１５の突部１６がロータ１４ のガイド溝１３に係合して鍵と一体回転するように設け、解錠状態では、プラグ １１に備えたガイド用突起９が正面板４の背面側に設けた係止溝部１８に移動不 能に当接するように形成する。

【０００６】 図９に示すように施錠時にはプラグ１１は圧縮コイルバネ１９の応力によって 錠本体８に対して最も前進した位置にあり、該プラグ１１の本体円柱部１７とガ イド用突起９が正面板４に穿設した鍵穴５に対して回転不能に嵌め込まれ、該プ ラグ１１に備えたガイド用突起９及び１０が、ロータ１４の前端部に備えたガイ ド溝１３に回転不能に係合している。この時、前記ロータ１４の後端部に固着さ れた止め金板１２が固定枠体に設けた受部等に係合し扉１は固定枠体に対して閉 鎖施錠される。

【０００７】 鍵穴５に鍵１５を押し込み挿入すると図８に示したようにプラグ１１はガイド 溝１３に案内されて最も後退した位置になり、該鍵１５の突部１６がロータ１４ の前端部に設けたガイド溝１３ａ及び１３ｂに当接し、鍵１５を右回りに９０度 回転することにより、図１０のようにロータ１４が鍵１５と一体回転する。その 為、止め金板１２は固定枠体に設けた受部より離脱し、最終的には扉１の内側に 引き込み回転させられる。これによって、固定枠体に対する扉１の係止施錠が解 除され、扉１は鍵１５に設けたハンドル部２０を手前に引くことにより開放され る。

【０００８】 この時、鍵１５を左回りに９０度回転させた後、該鍵１５を引き抜くと図１１ のように前記プラグ１１が圧縮コイルバネ１９の応力によって前進付勢し、該プ ラグ１１のガイド用突起９の前端部９ａが正面板４の背面側に設けた係止溝部１ ８に移動不能に当接し、これにより、解錠状態を維持することができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】 図示の実施例では、前端部に正面鍔部３を連接し、 背面側に係止溝部１８を設けた正面板４に鍵穴５を穿設し、後端部には回転角度 規制用突起６が突設され、表面に螺子加工を施し、軸筒部７を設けた円筒形の錠 本体８を扉１に穿設した非円形透孔２に正面側から挿通し、扉１の背面側からナ ット２１によって扉１に固着されている。

【００１０】 ロータ１４は、軸筒部７に隙間なく嵌め込まれ、その後端部には縮径軸部２２ が連接されており、該縮径軸部２２の先には角軸部２３が連接され、更にその先 には螺子軸部２４が連設されている。 またロータ１４の先端部側中央には圧縮コイルバネ１９を嵌め込む為の凹部２ ５が設けてある。

【００１１】 錠本体８の軸筒部７には溝２６が設けてあり、錠本体８の背面側から軸筒部７ にプラグ１１と圧縮コイルバネ１９とロータ１４を嵌め入れ、その後溝２６に止 めリング２７を嵌め込むことによって、該ロータ１４及び、プラグ１１が軸筒部 ７に対して脱落することなく保持されている。

【００１２】 本実施例において回転角度規制板２８及び止め金板１２はそれぞれ異なる部品 として構成されており、各々に非円形透孔２９、３０が穿設されているが、この 回転角度規制板２８と止め金板１２を一体形成することも可能である。 また図示の実施例において鍵１５の把手２０は平板状であるが、これは任意の 形状にすることができる。

【００１３】

【考案の効果】 以上のように、本考案の取外し型ロックハンドル装置では 、扉１の非円形透孔２に回転不能に嵌挿された錠本体８の正面板４に鍵穴５を穿 設し、更に正面板４の背面側に係止溝部１８を設けることにより、施錠時はプラ グ１１の本体円柱部１７とガイド用突起９が該鍵穴５に回転不能に嵌め込まれ、 解錠状態では、プラグ１１に備えたガイド用突起９が該係止溝部１８に移動不能 に当接し、プラグ１１のガイド用突起９及び１０が該ロータ１４のガイド溝１３ に係合することによって、ロータ１４がプラグ１１に対して回転不能に係合して いることから、施錠及び解錠を的確に行うと同時に、施錠状態及び解錠状態を強 固に保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例に係る取外し型ロックハン
ドル装置の分解斜視図である。

【図２】 該ロックハンドル装置に組み込んだ錠本体の
正面図である。

【図３】 該錠本体の側面断面図である。

【図４】 該ロックハンドル装置に組み込んだロータの
正面図である。

【図５】 該ロータの平面図である。

【図６】 該ロックハンドル装置に組み込んだプラグの
正面図である。

【図７】 該プラグの平面図である。

【図８】 該ロックハンドル装置の鍵挿入時の主要部側
面断面図である。

【図９】 該ロックハンドル装置の施錠時の主要部側面
断面図である。

【図１０】 該ロックハンドル装置において鍵が右回り
に９０度回転した時の主要部側面断面図である。

【図１１】 該ロックハンドル装置の解錠時の主要部側
面断面図である。

【符号の説明】

１ 扉 ２ 非円形透孔 ３ 正面鍔部 ４ 正面板 ５ 鍵穴 ６ 回転角度規制用突起 ７ 軸筒部 ８ 錠本体 ９ ガイド用突起 １０ ガイド用突起 １１ プラグ １２ 止め金板 １３ ガイド溝 １４ ロータ １５ 鍵 １６ 突部 １７ 本体円柱部 １８ 係止溝部 １９ 圧縮コイルバネ ２０ ハンドル部 ２１ ナット ２２ 縮径軸部 ２３ 角軸部 ２４ 螺子軸部 ２５ 凹部 ２６ 溝 ２７ 止めリング ２８ 回転角度規制板 ２９ 非円形透孔 ３０ 非円形透孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 扉１に穿設された非円形透孔２に回転不
   能に嵌挿され、前端部に正面鍔部３を連接し、背面側に
   係止溝部１８を設けた正面板４に鍵穴５を穿設し、後端
   部には回転角度規制用突起６が突設され、表面に螺子加
   工を施し、軸筒部７を設けた円筒形の錠本体８と、軸筒
   部７に移動可能に嵌め入れられ、ガイド用突起９及び１
   ０を備えた円柱状のプラグ１１と、軸筒部７に回転可能
   に嵌め入れられ、前記プラグ１１に対して回転不能に係
   合され、後端部に止め金板１２を固着し、前端部にガイ
   ド溝１３を備えたロータ１４とから成り、施錠時はプラ
   グ１１の本体円柱部１７とガイド用突起９が正面板４に
   設けた鍵穴５に回転不能に嵌め込まれ、解錠時に鍵１５
   の突部１６がロータ１４のガイド溝１３に係合して、鍵
   と一体回転するようにし、解錠状態では、プラグ１１に
   備えたガイド用突起９が正面板４の背面側に設けた係止
   溝部１８に移動不能に当接するように形成された取外し
   型ロックハンドル装置。