JP3040874B2 - レール締結装置 - Google Patents

レール締結装置

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JP3040874B2
JP3040874B2 JP4067449A JP6744992A JP3040874B2 JP 3040874 B2 JP3040874 B2 JP 3040874B2 JP 4067449 A JP4067449 A JP 4067449A JP 6744992 A JP6744992 A JP 6744992A JP 3040874 B2 JP3040874 B2 JP 3040874B2
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Japan
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rail
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cam
rail fastening
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昌弘 三輪
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Central Japan Railway Co
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Central Japan Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鉄道等におけるレール
締結装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の、ねじでレール締結ばねをレールに
押圧するレール締結装置(直結8型一般用を例とした場
合)30では、図7、8に示すようにレール31は、鋼
板36、軌道パッド35、レール調節パッキン34を介
してタイプレート37上に載置され、レール31の基部
31aは、タイプレート37の平行する突条37a、3
7aに着脱自在の締結用ボルト48、ナット49及び座
金50と締結用ボルト48に挿通されたレール締結ばね
47とにより前記鋼板36、軌道パッド35、レール調
節パッキン34を介してタイプレート37に押圧され
る。なお、タイプレート37は絶縁板33を介して軌道
スラブ32上に載置される。軌道スラブ32には埋込栓
カラー44が埋設され、この埋込栓カラー44内に下端
がT型に形成されたアンカー用ボルト43が係止されて
いる。このアンカー用ボルト43にタイプレート37が
挿通され、同タイプレート37はカバープレート38、
絶縁カラー39、座金40、ばね座金41、座金42を
介してナット43aにより軌道スラブ32に締結され
る。なお、45は埋込栓カラー用蓋であり、46はアン
カープレートである。又レール31は垂直面に対し1:
40の傾斜をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のレール締結金具
30では、レール31がタイプレート37に締結される
締結力は、ナット49の回転角や締付トルク、あるいは
レール締結ばね47の変形状態を目視することにより行
われていたため、締結作業において発生する施工誤差は
不可避であり、所要レール締結力を確実に再現すること
は困難であった。また使用状態において、振動によりナ
ット49が緩んでレール締結ばね47が脱落したり、締
結用ボルト48とナット49との錆付防止のため定期的
な注油保守が必要であった。
【0004】この発明は従来のレール締結装置のように
作業による施工誤差が発生せず、所要レール締結力を確
実に再現することができ、さらに使用状態において長期
に亘って一定のレール締結力を保持することができ、締
結用ボルトの錆付防止のため特に注油保守作業を必要と
しないレール締結金具の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めこの発明は、円柱部とその両側面の中心部に固定した
同形、同位相角のカム部とからなる異径ピンと、この異
径ピンの円柱部を軸心周りに回動可能に支持する取付孔
を上部に有し、下部はレールを支持するタイプレートに
固定可能のアンカー金具と、異径ピンのカム部の下面に
接触し、異径ピンの円柱部の回転に伴い上下方向に移動
可能にアンカー金具の上部に外嵌するスペーサと、円柱
部とともに円柱部の軸心まわりに回動するカム部を所定
回動角に保持するための、カム部とスペーサとの少なく
とも一方に設けたカム部回動角保持機構と、スペーサと
タイプレートとの間でアンカー金具に挿通され、スペー
サに対するカム部の押圧力をレールに伝達するレール締
結ばねとから構成されている。
【0006】
【作用】異径ピンを円柱部の軸心周りにレンチ等により
回動すると、スペーサと接触状態にあるカム部も回動し
てスペーサを徐々に下方に押し下げる。これに伴いスペ
ーサとタイプレートとの間でアンカー金具に挿通されて
いるレール締結ばねがその弾性力に抗して下方に押さ
れ、レール締結ばねはレールの基部をタイプレートに押
し付ける。カム部が所定角回動した状態ではカム部はカ
ム部回動角保持機構によりその回動角を保持するのでレ
ンチを外しても異径ピンは回動しない。この結果、従来
のレール締結装置のように作業中での施工誤差が発生し
ない。又所要レール締結力が確実に再現される。さらに
使用状態において長期に亘って一定のレール締結力が保
持される。
【0007】
【実施例】以下一実施例を示す図1〜6によりこの発明
を説明する。本実施例のレール締結装置10はレール締
結装置30の改良であり、異径ピン11と、アンカー金
具12と、スペーサ13と、レール締結ばね14とから
構成されている。なお、構成の説明において、従来のレ
ール締結装置30と同じ構成要素に対しては同じ符号を
付しその説明を省く。異径ピン11は鉄製で図1に示す
ように3個の同径の円柱部11a、11b、11cが間
隔dを隔てて同心に配置され、円柱部11bの両側面は
断面ほぼ楕円形の同形のカム部11e、11fにより円
柱部11a、11cの一側面と結合されている。カム部
11e、11fは同位相角(即ち、断面ほぼ楕円形の両
カム部11e、11fの長軸が同一平面内に位置する)
で間隔d内に配置され、かつ円柱部11a、11b、1
1cと同心になっている。なお、カム部11e、11f
の長軸側の端部は長軸に直角方向にカットされ、平坦に
なっている。円柱部11aの他方(図1で左側)の側面
には断面正四角形のヘッド部11gが形成されている。
なお、ヘッド部11gの形状は正六角形、矩形、正三角
形でもよい。
【0008】アンカー金具12は鉄製で異径ピン11の
円柱部11bの幅とほぼ同じ寸法の肉厚を有しており、
図2に示すように幅の広い上部12a、上部12aより
幅の狭い中部12b、図6に示すようにタイプレート3
7の平行する突条37a、37aに設けた蟻溝37bに
係脱可能の下部係合部12cとからなっている。上部1
2aは部分円弧部12ab、中部12bに接続するテー
パー部12ac、部分円弧部12abとテーパー部12
acとを連結する平行部12adとから構成されてい
る。そして上部12aには異径ピン11の円柱部11b
を回動可能に支持する取付孔12dが部分円弧部12a
bと同心に設けられている。
【0009】スペーサ13は鉄製で図4に示すように平
行直線部13a、13aと端部を形成する部分円弧部1
3b、13bとからなり、その中心部にはアンカー金具
12の上部12aに摺動自在に嵌合する矩形孔13cが
設けられている。平行部13aと矩形孔13cとの間の
幅は異径ピン11の間隔dより小さく設定され、これに
よりスペーサ13は異径ピン11の円柱部11a、11
b、11c相互間の間隔d内に嵌まるように設定されて
いる。即ち、スペーサ13はアンカー金具13の上部1
3aに対し摺動可能であるとともに異径ピン11の間隔
d内を上下方向に移動することができる。スペーサ13
は異径ピン11のカム部11e、11fの下面に接触可
能に配置される。
【0010】レール締結ばね14は図4、5に示すよう
に矩形のばね板を180度折曲して製作され、アンカー
金具12の中部12bに摺動自在の矩形孔を介して中部
12bに挿通され、スペーサ13とタイプレート37の
突条37aとの間に配置されている。ばね14の自由端
14aはレール31の基部31aに当接し、折曲部14
bはタイプレート37の上面に当接する。
【0011】上記の構成において、図1の状態にある異
径ピン11のヘッド部11gにレンチを挿入して異径ピ
ン11を回動すると、水平状態にあったカム部11e、
11fは垂直状態に立ち上がり、図5に示すようにスペ
ーサ13を下方に押し下げる。これに伴いタイプレート
37及びレール31の基部31aに支持されているレー
ル締結ばね14がその弾性力に抗して下方に押され、ば
ね14の自由端14aがレール31の基部31aを、鋼
板36、軌道パッド35、レール調整パッキン34を介
してタイプレート37に押し付けて固定する。この際カ
ム部11e、11fの長軸側の端部は長軸に直角方向に
カットされ平坦になっているので、ヘッド部11gから
レンチを除去してもカム部11e、11fの長軸側の平
坦な端部11hとスペーサ13との押圧力により異径ピ
ン11は回動しない。従って使用状態において、振動に
よりカム部11e、11fが回動してスペーサ13を押
圧する機能を失うことがなく、レール31を固定する力
は長期に亘り安定している。然し、安全のために異径ピ
ン11によるレール31の締め付け後、異径ピン11の
ヘツド部11gに回り止めを施してもよい。又カム部1
1e、11fの長軸側端部をカットしないで、スペーサ
13の上面にカム部11e、11fの長軸側端部を係止
する係止溝を設けてもよい。この場合には前述の異径ピ
ン11に対する回り止めは不要になる。
【0012】異径ピン11には従来のレール締結装置3
0の締結ボルト48のようなねじ部がないので錆付きを
防止するための注油の必要がない。又レール31をタイ
プレート37に締め付ける締結力は、異径ピン11を回
動してカム部11e、11fのカットされた端部でスペ
ーサ13を押圧することにより、又はカム部11e、1
1fの長軸側の端部がスペーサ13上の係止溝に係止さ
れてスペーサ13を押圧することにより一義的に定まっ
てしまうので施工誤差による締結力のむらがなくなり、
所要レール締結力を確実に再現することができる。
【0013】
【効果】この発明は上記の構成を有するので次のような
優れた効果を有する。 (イ)レール締結作業が簡単であり、施工誤差が発生せ
ず、所要レール締結力を確実に再現することができる。 (ロ)使用状態において、レール締結力が振動により影
響を受けることなく、長期に亘って一定の値に保持され
る。 (ハ)従来のレール締結装置のように締結ボルトを使用
しないので保守のため注油作業を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】異径ピンの正面図である。
【図2】アンカー金具の正面図である。
【図3】アンカー金具の側面図でほある。
【図4】レール締結装置の平面図である。
【図5】レール締結装置の正面図である。
【図6】アンカー金具とタイプレートとの結合部の側面
図である。
【図7】従来のレール締結装置の平面図である。
【図8】従来のレール締結装置の正面図である。
【符号の説明】
10 レール締結装置 11 異径ピン 11h 平坦な端部(カム部回動角保持機構) 12 アンカー金具 13 スペーサ 14 レール締結ばね 31 レール 32 軌道スラブ 37 タイプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 9/38 E01B 9/28 E01B 9/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱部とその両側面の中心部に固定した
    同形、同位相角のカム部とからなる異径ピンと、この異
    径ピンの円柱部を軸心周りに回動可能に支持する取付孔
    を上部に有し、下部はレールを支持するタイプレートに
    固定可能のアンカー金具と、異径ピンのカム部の下面に
    接触し、異径ピンの円柱部の回転に伴い上下方向に移動
    可能にアンカー金具の上部に外嵌するスペーサと、円柱
    部とともに円柱部の軸心まわりに回動するカム部を所定
    回動角に保持するための、カム部とスペーサとの少なく
    とも一方に設けたカム部回動角保持機構と、スペーサと
    タイプレートとの間でアンカー金具に挿通され、スペー
    サに対するカム部の押圧力をレールに伝達するレール締
    結ばねとからなることを特徴とするレール締結装置。
JP4067449A 1992-03-25 1992-03-25 レール締結装置 Expired - Lifetime JP3040874B2 (ja)

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CN203475241U (zh) * 2013-03-13 2014-03-12 沃斯洛工厂有限公司 用于在基座上固定轨道的系统

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