JP3040213U - 分流弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、家屋等の屋根に降った雨水を有効
利用するために、縦樋から雨水を分流する装置に関する
ものである。 【構成】 請求項１ （イ）じゃま板２を差し込むためのスリット３を有し
た、上部および下部の配管差込口の内径が同サイズのテ
ィー１を設ける。 請求項２ （イ）じゃま板２を差し込むためのスリット３を有し、
さらに、上部の配管差込口の内径が、付属品として設け
るスリーブ４の外径よりわずかに大きく、下部の配管差
込口の内径は請求項１と同サイズの異径のティー１を設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案により、主に家屋等の屋根からの雨水を有効利用することができる。

【０００２】

【従来の技術】

従来雨水は、縦樋を経由して下水に排水されるかあるいは縦樋下部から垂れ流し されているのが一般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題点】

本考案は、従来捨てられていた雨水を防火用水、非常用飲料、庭木灌水等に有効 利用しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段 】

本考案は、一般家庭に於いても簡単に取り付けや保守が出来るよう、ティー１に 設けられたスリット３に、じゃま板２を挿入する単純な構造により縦樋から雨水 を分流するものである。

【０００５】

【使用方法】

本分流弁の使用方法は、 ａ）雨水を利用する場合 （イ）じゃま板２を、ティー１に設けられたスリット３に差し込む。 （ロ）分流された雨水は必要に応じ、貯水槽や対象物まで配管等により導く 。 ｂ）雨水を排水する場合 （イ）じゃま板２を、ティー１に設けられたスリット３から抜き取る。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施にあたり、以下のことが出来る。 請求項１の分流弁は、家屋等の縦樋新設時に同時に組み込む場合に適しており、 請求項２のそれは、既設の縦樋に後からでも容易に設置出来るものである。 請求項２の分流弁の既設縦樋への設置方法は、以下の通りである。 （イ）既設縦樋の任意の箇所を、ティー１の縦方向の全長より若干長く水平 に切り取る。 （ロ）スリーブ４を上部の既設縦樋の外側にはめ込み押し上げておく。 （ハ）分流弁本体を下部の既設縦樋に差し込む。 （ニ）スリーブ４を押し下げ、分流弁本体上部の配管差込口に差し込む。 （ホ）必要に応じ、予め接触面に接着剤を塗布すれば水密性が向上する。

【０００７】

【考案の効果】

家屋等の屋根に降った雨水の有効利用がはかれると同時に、大雨時や必要水量が 確保された場合には、じゃま板２を抜き取ることによって通常の縦樋としての機 能をはたす事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の正面図（請求項１）

【図２】 本考案の平面図（請求項１）

【図３】 本考案の実施例を示す正面図（請求項
２）

【符号の説明】

１は ティー ２は じゃま板 ３は スリット ４は スリーブ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）上部および下部の配管差込口の内径
   が同サイズの配管継手ティー１の側面から、じゃま板２
   を挿入するためのスリット３を設ける。以上の如く構成
   された分流弁。
2. 【請求項２】（イ）ティー１上部の配管差込口に差し込
   む配管の外径よりわずかに大きい内径を有するスリーブ
   ４を設け、ティー１上部の配管差込口の内径をスリーブ
   ４の外径よりわずかに大きくした、請求項１の分流弁。