JPH088182Y2 - はいどい用排水エルボ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は軒樋に排水するためにはいどいの水下側端部
に取付けられるはいどい用排水エルボに関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来、二階建て家屋等の下階に位置する屋根面に沿っ
て配設されるはいどいは水下側の下端にはいどい用排水
エルボを取付けてあり、このはいどい用排水エルボにて
軒樋に雨水を排水するということが行なわれている。そ
して、このはいどい用エルボの下端が一般的にストレー
トに形成されており、軒樋との距離が離れている場合に
は下部に落とし口を取付けるようにしてその距離を調整
し、軒樋との距離が短い場合には下端を軒樋内に位置さ
せるようにして単品で使用するというものであった。

［考案が解決しようとする課題］ ところで、上述のように軒樋までの距離が短く落とし
口を取付けることができない場合は単品にて使用するこ
とが行なわれるが、上述のような従来例にあっては、下
端はストレートに形成されているため、雨水は下端周縁
からばらついた状態で軒樋内に排水されることとなり、
水の流れが悪く飛散するという問題があった。また、落
とし口を取付ける場合にあっても、ストレートに形成さ
れているため位置合わせを正確に行わないと落とし口を
嵌込むことができず、取付けに手間がかかるという問題
があった。

本考案は上記問題点を解決しようとするものであり、
その目的とするところは、単品で使用する場合であって
も水の流れを良くし、飛散したりするのを防止すること
ができ、また、落とし口を取付ける場合にあっても手間
取ることなく簡単に落とし口を取付けることができるは
いどい用排水エルボを提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案におけるはいどい
用排水エルボＡは、はいどい１の水下側端部に取付けら
れるはいどい用排水エルボにおいて、エルボ本体２の下
端部より下端程細くなった排水ガイド片３を垂設し、こ
の排水ガイド片３をエルボ本体２の前後部より一対突設
すると共に両排水ガイド片３間の両側を側方に開口させ
たものである。

［作用］ はいどい用排水エルボＡを単品で使用する場合におい
て、はいどい１と直交するように配置された軒樋４内に
配置される排水ガイド片３は軒樋４の長手方向と平行と
なるように軒樋４の内面に沿って配置され、しかも、両
排水ガイド片３間は軒樋４の長手方向に向けて側方に開
口した状態となり、軒樋４内を流れる雨水の流れを阻害
することがないと共にはいどい用排水エルボＡを介して
軒樋４内に排水される雨水は排水ガイド片３によってガ
イドされて軒樋４外に漏れ出にくいものである。また、
落とし口５を取付ける場合には下端程細い形状となった
排水ガイド片にてガイドされることとなり落とし口５を
嵌込みやすい。

［実施例］ 第１図は本考案のはいどい用排水エルボＡの一実施例
を示す斜視図である。

角筒状に形成されたエルボ本体２の上部にははいどい
１の水下側端部に嵌込み固定される上開口部2aを設けて
あり、下部には軒樋４内に位置した状態で開口する下開
口部2bを設けてある。このエルボ本体２の下端縁には、
下端縁より下端程細くなった排水ガイド片３を垂設して
あり、この排水ガイド片３によって軒樋４内に排水され
る雨水はガイドされることとなり、飛散したりすること
なく、まとまった状態で排水されるようにしてある。こ
の排水ガイド片３はエルボ本体２の下部四面の内、相対
向する外面にそれぞれ対向するように形成してある。こ
のはいどい用排水エルボＡは第３図に示されるように二
階建て家屋等の下階に位置する屋根面イに沿って配設さ
れるはいどい１の水下側端部に取着されるものであり、
上階の軒樋６にて受けられた雨水をはいどい１を介して
下階の軒樋４に排水されるようにしてある。そして、軒
樋４とエルボ本体２の下端との距離が長い場合にはエル
ボ本体２の下部に落とし口５を取付けるようにするもの
であるが、排水ガイド片３は下端程細く形成してあり、
先細形状としてあることによって、落とし口５を嵌込ん
で取付ける場合には落とし口５を排水ガイド片３によっ
てガイドされることとなり、落とし口５の取付けを手間
取ることなく簡易に行うことができるものである。

第４図は本考案の他の実施例を示すものであり、エル
ボ本体２の上部を円筒状に形成してあり、下端を角筒状
に形成したものである。このように形成してあるとはい
どい１が円筒状に形成されている場合であっても、はい
どい１の形状に対応して取付けを行うことができ、ま
た、下部を角筒状に形成してあることで、エルボ本体２
下部の排水スペースを大きくとることができるものであ
る。

また、エルボ本体２が全体に亘って円筒状に形成され
たものにあっては、排水ガイド片３はエルボ本体２の下
部を斜め下方に向けてカットすることによって形成して
ある。

上述した実施例にあっては、エルボ本体２は全体に亘
って角筒状のもの、円筒状のもの、上部が円筒状で下部
が角筒状に形成されたものを示したが、このもののみに
限定されるものではなく、上部が角筒状で下部が円筒状
に形成されるもの等種々の形状のものが考えられる。

［考案の効果］ 本考案のはいどい用排水エルボは叙述のようにエルボ
本体の下端縁より下端程細くなった排水ガイド片を垂設
し、この排水ガイド片をエルボ本体の前後部より一対突
設すると共に両排水ガイド片間の両側を側方に開口させ
てあるので、単品で使用する場合において、はいどいと
直交するように配置された軒樋内に配置される排水ガイ
ド片は軒樋の長手方向と平行となるように軒樋の内面に
沿って配置され、しかも、両排水ガイド片間は軒樋の長
手方向に向けて側方に開口した状態となり、軒樋内を流
れる雨水の流れを阻害することがないと共にはいどい用
排水エルボを介して軒樋内に排水される雨水は排水ガイ
ド片によってガイドされて軒樋外に漏れ出にくいもので
ある。また、落とし口を取付ける場合にあっても排水ガ
イド片は下端程細くしてあるので、落とし口は排水ガイ
ド片によってガイドされることとなり、取付けを行いや
すいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のはいどい用排水エルボと落
とし口との斜視図、第２図は同上の取付状態を示す断面
図、第３図は取付箇所を示す概略側面図、第４図は他の
実施例を示すはいどい用排水エルボと落とし口との斜視
図であって、Ａははいどい用排水エルボ、１ははいど
い、２はエルボ本体、３は排水ガイド片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】はいどいの水下側端部に取付けられるはい
   どい用排水エルボにおいて、エルボ本体の下端縁より下
   端程細くなった排水ガイド片を垂設し、この排水ガイド
   片をエルボ本体の前後部より一対突設すると共に両排水
   ガイド片間の両側を側方に開口させて成るはいどい用排
   水エルボ。