JP3039282B2 - 空気調和機用室内ユニット - Google Patents
空気調和機用室内ユニットInfo
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- JP3039282B2 JP3039282B2 JP6217498A JP21749894A JP3039282B2 JP 3039282 B2 JP3039282 B2 JP 3039282B2 JP 6217498 A JP6217498 A JP 6217498A JP 21749894 A JP21749894 A JP 21749894A JP 3039282 B2 JP3039282 B2 JP 3039282B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、例えば空調室の天井
に取付けられる天井設置形の空気調和機用室内ユニット
の構造に関するものである。
に取付けられる天井設置形の空気調和機用室内ユニット
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍サイクルを利用して冷暖房
を行ない、空調室内の温度や湿度を調節するヒートポン
プ式の空気調和機用室内ユニットには天井設置形のもの
がある(例えば特開平2−143035号公報参照)。
を行ない、空調室内の温度や湿度を調節するヒートポン
プ式の空気調和機用室内ユニットには天井設置形のもの
がある(例えば特開平2−143035号公報参照)。
【0003】このタイプの空気調和機用室内ユニット
は、天井プレートの裏面側に配置されるため、空調室に
おける配置スペースが不要であり、室内の美観を損ねる
ことがないという利点がある。この空気調和機用室内ユ
ニットの構成は、例えば図10及び図11に示すよう
に、天井プレートに沿うカセットケーシングの下面部に
空気吸込グリル11A,11Bとその両側の2つの吹出
口5a,5bとを有している(2方吹き)。そして、送風
機としての遠心ファン(所謂シロッコファン)32を回
転させて、上記空気吸込グリル11A,11Bから空気
吸込通路33を介し両端の空気吸込ベルマウス37A,
37Bより空調室内の空気をファンハウジング30内部
に吸い込む。
は、天井プレートの裏面側に配置されるため、空調室に
おける配置スペースが不要であり、室内の美観を損ねる
ことがないという利点がある。この空気調和機用室内ユ
ニットの構成は、例えば図10及び図11に示すよう
に、天井プレートに沿うカセットケーシングの下面部に
空気吸込グリル11A,11Bとその両側の2つの吹出
口5a,5bとを有している(2方吹き)。そして、送風
機としての遠心ファン(所謂シロッコファン)32を回
転させて、上記空気吸込グリル11A,11Bから空気
吸込通路33を介し両端の空気吸込ベルマウス37A,
37Bより空調室内の空気をファンハウジング30内部
に吸い込む。
【0004】そして、遠心ファン32の上記ファンハウ
ジング30内に吸込まれた空気は、同遠心ファン32を
挾むようにして設けられた左右両側の一対の熱交換器7
A,7Bに対して、図中に矢印で示すように、一旦天板
36に吹き付けた後、左右に分流させる形で送風され
る。そして、同空気は熱交換器7A,7Bを通して熱交
換され、当該各熱交換器7A,7Bにそれぞれ対応して
設けられた空気吹出通路2A,2Bを経て上記空気吹出
口5a,5bから空調室へ吹出される。
ジング30内に吸込まれた空気は、同遠心ファン32を
挾むようにして設けられた左右両側の一対の熱交換器7
A,7Bに対して、図中に矢印で示すように、一旦天板
36に吹き付けた後、左右に分流させる形で送風され
る。そして、同空気は熱交換器7A,7Bを通して熱交
換され、当該各熱交換器7A,7Bにそれぞれ対応して
設けられた空気吹出通路2A,2Bを経て上記空気吹出
口5a,5bから空調室へ吹出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
2方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットで
は、室内の空気は中央下部の空気吸込グリル11A,1
1Bから機内のファンハウジング30内へ吸い込まれ、
その単一の吹出口31から上記吹き出されて天板36に
あたって左右に分流し、対応する左右の熱交換器7A,
7Bを通過して、空気吸込グリル11A,11Bの左右
に設けられた空気吹き出し口5a,5bから室内へと戻さ
れるようになっている。そのため、上記ファン吹出流が
天板36に衝突することにより、熱交換器7A,7Bの
上流側での流れの乱れが大きくなって騒音を発生し、さ
らに流速分布が一様でないために空気流通路の圧力損失
も大きいなどの問題がある。
2方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットで
は、室内の空気は中央下部の空気吸込グリル11A,1
1Bから機内のファンハウジング30内へ吸い込まれ、
その単一の吹出口31から上記吹き出されて天板36に
あたって左右に分流し、対応する左右の熱交換器7A,
7Bを通過して、空気吸込グリル11A,11Bの左右
に設けられた空気吹き出し口5a,5bから室内へと戻さ
れるようになっている。そのため、上記ファン吹出流が
天板36に衝突することにより、熱交換器7A,7Bの
上流側での流れの乱れが大きくなって騒音を発生し、さ
らに流速分布が一様でないために空気流通路の圧力損失
も大きいなどの問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、上記の問
題を解決することを目的としてなされたものであって、
同目的を達成するために、次のような課題解決手段を備
えて構成されている。
題を解決することを目的としてなされたものであって、
同目的を達成するために、次のような課題解決手段を備
えて構成されている。
【0007】(1) 請求項1の発明 すなわち、先ず本願請求項1の発明の空気調和機用室内
ユニットは、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、フ
ァンハウジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16
A,16Bを持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設け
てなる2方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニ
ットにおいて、上記ファンハウジング3aを、上記2組
の熱交換器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20
Bから遠心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次
第に流路面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等
に吹き出させるように構成する一方、上記遠心ファンロ
ータ10A,10Bの各羽根10a,10a・・の外周端側
を、回転方向後方側に所定角大きく傾斜させて構成され
ている。
ユニットは、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、フ
ァンハウジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16
A,16Bを持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設け
てなる2方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニ
ットにおいて、上記ファンハウジング3aを、上記2組
の熱交換器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20
Bから遠心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次
第に流路面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等
に吹き出させるように構成する一方、上記遠心ファンロ
ータ10A,10Bの各羽根10a,10a・・の外周端側
を、回転方向後方側に所定角大きく傾斜させて構成され
ている。
【0008】(2) 請求項2の発明 次に、本願請求項2の発明の空気調和機用室内ユニット
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるように構成する一方、上記遠心ファンロータ10
A,10Bの中心とファンハウジング3aの左右2つの舌
部20A,20Bの頂点とを結んでできる直線のなす角
度が、室内ユニットの空気吸い込み側では180°より
小さく、その反対側の室内ユニットの天板22側では1
80°よりも大きくなるように構成されている。
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるように構成する一方、上記遠心ファンロータ10
A,10Bの中心とファンハウジング3aの左右2つの舌
部20A,20Bの頂点とを結んでできる直線のなす角
度が、室内ユニットの空気吸い込み側では180°より
小さく、その反対側の室内ユニットの天板22側では1
80°よりも大きくなるように構成されている。
【0009】(3) 請求項3の発明 次に、本願請求項3の発明の空気調和機用室内ユニット
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるように構成する一方、上記ファンハウジング3a
の左右2つの舌部20A,20Bから遠心ファンロータ
10A,10Bの回転方向に拡大する流路面積の拡大率
は、室内ユニットの吸い込みグリル11A,11B側の
ファンハウジングよりも、その反対側の室内ユニット天
板22側のファンハウジングの方を大きくして構成され
ている。
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるように構成する一方、上記ファンハウジング3a
の左右2つの舌部20A,20Bから遠心ファンロータ
10A,10Bの回転方向に拡大する流路面積の拡大率
は、室内ユニットの吸い込みグリル11A,11B側の
ファンハウジングよりも、その反対側の室内ユニット天
板22側のファンハウジングの方を大きくして構成され
ている。
【0010】(4) 請求項4の発明 次に、本願請求項4の発明の空気調和機用室内ユニット
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるようにする一方、上記ファンハウジング3a外側
のコーナ部23a〜23d、24a〜24dの各々がアール
面に形成されている。
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるようにする一方、上記ファンハウジング3a外側
のコーナ部23a〜23d、24a〜24dの各々がアール
面に形成されている。
【0011】(5) 請求項5の発明 次に、本願請求項5の発明の空気調和機用室内ユニット
は、上記請求項2,3又は4の発明の構成において、上
記遠心ファンロータ10A,10Bの各羽根10a,10a
・・・,10a,10a・・・の外周端側を、回転方向後方
側に所定角大きく傾斜させた構成としている。
は、上記請求項2,3又は4の発明の構成において、上
記遠心ファンロータ10A,10Bの各羽根10a,10a
・・・,10a,10a・・・の外周端側を、回転方向後方
側に所定角大きく傾斜させた構成としている。
【0012】(6) 請求項6の発明 次に、本願請求項6の発明の空気調和機用室内ユニット
は、上記請求項1,2又は3の発明の構成において、上
記ファンハウジング3a外側のコーナ部23a〜23d、
24a〜24dの各々をアール面に形成している。
は、上記請求項1,2又は3の発明の構成において、上
記ファンハウジング3a外側のコーナ部23a〜23d、
24a〜24dの各々をアール面に形成している。
【0013】
【作用】本願各発明の空気調和機用室内ユニットは、上
記の各構成に対応して各々次のような作用を奏する。
記の各構成に対応して各々次のような作用を奏する。
【0014】(1) 請求項1の発明 上述のように本願請求項1の発明の空気調和機用室内ユ
ニットの構成では、先ず左右2組の熱交換器7A,7B
の間に、ファンハウジング3aを介して前後に吸込ベル
マウス16A,16Bを持つ遠心ファンロータ10A,1
0Bを設けてなる2方吹き天井カセット型の空気調和機
用室内ユニットにおいて、上記ファンハウジング3a
を、上記2組の熱交換器7A,7Bの間に左右2つの舌
部20A,20Bから遠心ファンロータ10A,10Bの
回転方向に次第に流路面積が大きくなる構造とし、左右
2方向に均等に吹き出させるようにしており、結局ファ
ン吹き出し口(8,9)が左右2方向にあるため、同一
風量で比較すると平均風速が小さく、ファンハウジング
吹出口(8,9)から吹き出た流れが、ほぼ一様に左右
の熱交換器7A,7Bを通過するようになるため、送風
音低減性能、圧力損失低減性能が優れていることはもち
ろん、従来のようなファン吹出し流を2分するための天
板下部の高圧室が不要となり、製品をコンパクト(特に
上下高さ)にすることができる。
ニットの構成では、先ず左右2組の熱交換器7A,7B
の間に、ファンハウジング3aを介して前後に吸込ベル
マウス16A,16Bを持つ遠心ファンロータ10A,1
0Bを設けてなる2方吹き天井カセット型の空気調和機
用室内ユニットにおいて、上記ファンハウジング3a
を、上記2組の熱交換器7A,7Bの間に左右2つの舌
部20A,20Bから遠心ファンロータ10A,10Bの
回転方向に次第に流路面積が大きくなる構造とし、左右
2方向に均等に吹き出させるようにしており、結局ファ
ン吹き出し口(8,9)が左右2方向にあるため、同一
風量で比較すると平均風速が小さく、ファンハウジング
吹出口(8,9)から吹き出た流れが、ほぼ一様に左右
の熱交換器7A,7Bを通過するようになるため、送風
音低減性能、圧力損失低減性能が優れていることはもち
ろん、従来のようなファン吹出し流を2分するための天
板下部の高圧室が不要となり、製品をコンパクト(特に
上下高さ)にすることができる。
【0015】しかも、その場合において、上記遠心ファ
ンロータ10A,10Bの各羽根10a,10a・・の外周
端側を、通常よりも回転方向後方側に所定角大きく傾斜
させた構成としているので、上記の場合において可能な
限りファンハウジング3a内の吹出流の動圧を回収して
静圧を高めることが可能となり、2方向吹出しとして静
圧を確保しにくくなった欠点を有効に改善することがで
きる。
ンロータ10A,10Bの各羽根10a,10a・・の外周
端側を、通常よりも回転方向後方側に所定角大きく傾斜
させた構成としているので、上記の場合において可能な
限りファンハウジング3a内の吹出流の動圧を回収して
静圧を高めることが可能となり、2方向吹出しとして静
圧を確保しにくくなった欠点を有効に改善することがで
きる。
【0016】(2) 請求項2の発明 次に、本願請求項2の発明の空気調和機用室内ユニット
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるようにする一方、上記遠心ファンロータ10A,
10Bの中心とファンハウジング3aの左右2つの舌部
20A,20Bの頂点とを結んでできる直線のなす角度
が、室内ユニットの空気吸い込み側では180°より小
さく、その反対側の室内ユニットの天板22側では18
0°よりも大きくなるように構成されている。
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるようにする一方、上記遠心ファンロータ10A,
10Bの中心とファンハウジング3aの左右2つの舌部
20A,20Bの頂点とを結んでできる直線のなす角度
が、室内ユニットの空気吸い込み側では180°より小
さく、その反対側の室内ユニットの天板22側では18
0°よりも大きくなるように構成されている。
【0017】したがって、天板22側のファンハウジン
グの方へ空気を吸い込みやすくなり、例えば本体ケーシ
ング下部の空気吸い込み口から室内の空気を吸い込むた
めに、ファンハウジング3aの形状がファンロータ10
A,10Bの回転軸に対してまったくの軸対称な形状に
すると、空気吸い込み口に近い側のファンハウジングの
方に流れる空気の量が多くなり、左右の吹き出し風量が
均等でなくなる可能性が生じる問題を有効に改善するこ
とができる。
グの方へ空気を吸い込みやすくなり、例えば本体ケーシ
ング下部の空気吸い込み口から室内の空気を吸い込むた
めに、ファンハウジング3aの形状がファンロータ10
A,10Bの回転軸に対してまったくの軸対称な形状に
すると、空気吸い込み口に近い側のファンハウジングの
方に流れる空気の量が多くなり、左右の吹き出し風量が
均等でなくなる可能性が生じる問題を有効に改善するこ
とができる。
【0018】(3) 請求項3の発明 次に、本願請求項3の発明の空気調和機用室内ユニット
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるようにする一方、上記ファンハウジング3aの左
右2つの舌部20A,20Bから遠心ファンロータ10
A,10Bの回転方向に拡大する流路面積の拡大率を、
室内ユニットの吸い込みグリル11A,11B側のファ
ンハウジングよりも、その反対側の室内ユニット天板2
2側のファンハウジングの方を大きくしている。
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるようにする一方、上記ファンハウジング3aの左
右2つの舌部20A,20Bから遠心ファンロータ10
A,10Bの回転方向に拡大する流路面積の拡大率を、
室内ユニットの吸い込みグリル11A,11B側のファ
ンハウジングよりも、その反対側の室内ユニット天板2
2側のファンハウジングの方を大きくしている。
【0019】したがって、天板22側のファンハウジン
グの方へ空気を吸い込みやすくなり、例えば本体ケーシ
ング下部の空気吸い込み口から室内の空気を吸い込むた
めに、ファンハウジング3aの形状がファンロータ10
A,10Bの回転軸に対してまったくの軸対称な形状に
すると、空気吸い込み口に近い側のファンハウジングの
方に流れる空気の量が多くなり、左右の吹き出し風量が
均等でなくなる可能性が生じる問題を有効に改善するこ
とができる。
グの方へ空気を吸い込みやすくなり、例えば本体ケーシ
ング下部の空気吸い込み口から室内の空気を吸い込むた
めに、ファンハウジング3aの形状がファンロータ10
A,10Bの回転軸に対してまったくの軸対称な形状に
すると、空気吸い込み口に近い側のファンハウジングの
方に流れる空気の量が多くなり、左右の吹き出し風量が
均等でなくなる可能性が生じる問題を有効に改善するこ
とができる。
【0020】(4) 請求項4の発明 次に、本願請求項4の発明の空気調和機用室内ユニット
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるようにする一方、上記ファンハウジング3a外側
のコーナ部23a〜23d、24a〜24dの各々をアール
面に形成している。
は、左右2組の熱交換器7A,7Bの間に、ファンハウ
ジング3aを介して前後に吸込ベルマウス16A,16B
を持つ遠心ファンロータ10A,10Bを設けてなる2
方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニットにお
いて、上記ファンハウジング3aを、上記2組の熱交換
器7A,7Bの間に左右2つの舌部20A,20Bから遠
心ファンロータ10A,10Bの回転方向に次第に流路
面積が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出
させるようにする一方、上記ファンハウジング3a外側
のコーナ部23a〜23d、24a〜24dの各々をアール
面に形成している。
【0021】このようにすると、上記ファンハウジング
3aの吹出口(8,9)から吹き出された空気が、可及的
に熱交換器7A,7Bの前後方向全体に均等に広がって
供給されるようになり、偏流が防止されて熱交換性能が
向上する。
3aの吹出口(8,9)から吹き出された空気が、可及的
に熱交換器7A,7Bの前後方向全体に均等に広がって
供給されるようになり、偏流が防止されて熱交換性能が
向上する。
【0022】(5) 請求項5の発明 次に、本願請求項5の発明の空気調和機用室内ユニット
は、上記請求項2,3又は4の発明の構成において、上
記遠心ファンロータ10A,10Bの各羽根10a,10a
・・・,10a,10a・・・の外周端側を、回転方向後方
側に所定角大きく傾斜させた構成としている。
は、上記請求項2,3又は4の発明の構成において、上
記遠心ファンロータ10A,10Bの各羽根10a,10a
・・・,10a,10a・・・の外周端側を、回転方向後方
側に所定角大きく傾斜させた構成としている。
【0023】したがって、該構成では、上記請求項2,
3又は4の各発明の場合において、上記遠心ファンロー
タ10A,10Bの各羽根10a,10a・・の外周端側
を、通常よりも回転方向後方側に所定角大きく傾斜させ
ることによって、可能な限りファンハウジング3a内の
吹出流の動圧を回収して静圧を高めることが可能とな
り、上記2方向吹出しとして静圧を確保しにくくなった
欠点をも有効に改善することができる。
3又は4の各発明の場合において、上記遠心ファンロー
タ10A,10Bの各羽根10a,10a・・の外周端側
を、通常よりも回転方向後方側に所定角大きく傾斜させ
ることによって、可能な限りファンハウジング3a内の
吹出流の動圧を回収して静圧を高めることが可能とな
り、上記2方向吹出しとして静圧を確保しにくくなった
欠点をも有効に改善することができる。
【0024】(6) 請求項6の発明 次に、本願請求項6の発明の空気調和機用室内ユニット
は、上記請求項1,2又は3の発明の構成において、上
記ファンハウジング3a外側のコーナ部23a〜23d、
24a〜24dの各々をアール面に形成している。
は、上記請求項1,2又は3の発明の構成において、上
記ファンハウジング3a外側のコーナ部23a〜23d、
24a〜24dの各々をアール面に形成している。
【0025】このように上記ファンハウジング3a外側
のコーナ部23a〜23d、24a〜24dの各々をアール
面に形成すると、上記請求項1,2又は3各発明の構成
において、上記ファンハウジング3aの吹出口(8,9)
から吹き出された空気が、可及的に熱交換器7A,7B
の前後方向全体に均等に広がって供給されるようにな
り、偏流が防止されて熱交換性能が向上する。
のコーナ部23a〜23d、24a〜24dの各々をアール
面に形成すると、上記請求項1,2又は3各発明の構成
において、上記ファンハウジング3aの吹出口(8,9)
から吹き出された空気が、可及的に熱交換器7A,7B
の前後方向全体に均等に広がって供給されるようにな
り、偏流が防止されて熱交換性能が向上する。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本願各発明の空気調和機
用室内ユニットによると、その何れにあっても、ファン
吹き出し口が左右2方向にあるため、同一風量で比較す
ると平均風速が小さく、ファンハウジング吹出口から吹
き出た空気の流れが、ほぼ一様に熱交換器を通過するよ
うになるため、送風音、圧力損失の低減に優れているこ
とはもちろん、従来のようなファン吹出流を2分するた
めの天板下部の高圧室が不要となるため、製品を可能な
限りコンパクトにすることができる。また、熱交換性能
そのものも向上する。
用室内ユニットによると、その何れにあっても、ファン
吹き出し口が左右2方向にあるため、同一風量で比較す
ると平均風速が小さく、ファンハウジング吹出口から吹
き出た空気の流れが、ほぼ一様に熱交換器を通過するよ
うになるため、送風音、圧力損失の低減に優れているこ
とはもちろん、従来のようなファン吹出流を2分するた
めの天板下部の高圧室が不要となるため、製品を可能な
限りコンパクトにすることができる。また、熱交換性能
そのものも向上する。
【0027】
【実施例】(実施例1) 図1〜図4は、本願発明の実施例1に係る2方吹き天井
カセツト型空気調和機用室内ユニットの構成を示してい
る。
カセツト型空気調和機用室内ユニットの構成を示してい
る。
【0028】図中、先ず符号1は当該室内ユニットの長
方形状のカセット型ケーシングであり、該ケーシング1
内には幅方向左右両側には上下方向に延びる空気吹出通
路2A,2Bが、また中央部上下に遠心ファン3および
空気吸込通路4が各々設けられている。
方形状のカセット型ケーシングであり、該ケーシング1
内には幅方向左右両側には上下方向に延びる空気吹出通
路2A,2Bが、また中央部上下に遠心ファン3および
空気吸込通路4が各々設けられている。
【0029】空気吹出通路2A,2Bは、それぞれ下部
側に空気吹出口5a,5bが形成され、該空気吹出口5a,
5bには風向板14a,14bが設けられている。
側に空気吹出口5a,5bが形成され、該空気吹出口5a,
5bには風向板14a,14bが設けられている。
【0030】遠心ファン3は、前後両端側に空気吸込用
のベルマウス16A,16Bを有するとともに左右2方
向に空気吹出口8,9を有するファンハウジング3aと、
該ファンハウジング3a内中央に回転可能に設けられた
前後一対のファンロータ10A,10Bと、該ファンロ
ータ10A,10Bを駆動軸15a,15bを介して駆動す
るファンモータ15とを備えて構成されている。
のベルマウス16A,16Bを有するとともに左右2方
向に空気吹出口8,9を有するファンハウジング3aと、
該ファンハウジング3a内中央に回転可能に設けられた
前後一対のファンロータ10A,10Bと、該ファンロ
ータ10A,10Bを駆動軸15a,15bを介して駆動す
るファンモータ15とを備えて構成されている。
【0031】上記ファンハウジング3aは、その左右各
舌部20A(下部側),20B(上部側)からファンロ
ータ10A,10Bの回転方向に向けて次第に流路面積
が拡大される構造に形成されており、左右均等に空気が
吹出されるようになっている。
舌部20A(下部側),20B(上部側)からファンロ
ータ10A,10Bの回転方向に向けて次第に流路面積
が拡大される構造に形成されており、左右均等に空気が
吹出されるようになっている。
【0032】そして、それらの拡大された左右各吹出口
8,9は、各々上下に延びて配設された熱交換器7A,7
Bの上下方向略全面に対応して連通せしめられている。
熱交換器7A,7Bの下部は、上部にドレン受けを有し
たドレンパン6a,6b上に当該ドレンパン6a,6bとの隙
間がないように配置され、またドレンパン6a,6bは、
上記ケーシング1下面側の枠部材13A,13Bとも隙
間がないように、その上部に配置されている。
8,9は、各々上下に延びて配設された熱交換器7A,7
Bの上下方向略全面に対応して連通せしめられている。
熱交換器7A,7Bの下部は、上部にドレン受けを有し
たドレンパン6a,6b上に当該ドレンパン6a,6bとの隙
間がないように配置され、またドレンパン6a,6bは、
上記ケーシング1下面側の枠部材13A,13Bとも隙
間がないように、その上部に配置されている。
【0033】一方、該枠部材13A,13Bの内側に
は、中央の仕切板(盲板)21を介して左右両側に空気
吸込グリル(空気吸込口)11A,11Bが設けられて
いる。また、該空気吸込グリル11A,11Bのケーシ
ング内上部にはエアフィルタ12が設けられている。
は、中央の仕切板(盲板)21を介して左右両側に空気
吸込グリル(空気吸込口)11A,11Bが設けられて
いる。また、該空気吸込グリル11A,11Bのケーシ
ング内上部にはエアフィルタ12が設けられている。
【0034】上記空気吸込グリル11A,11Bから吸
い込まれた空気は、該エアフィルタ12を介して上記空
気吸込通路4を通り、上記前後一対のベルマウス16
A,16Bから上記ファンロータ10A,10B部に吸込
まれる。
い込まれた空気は、該エアフィルタ12を介して上記空
気吸込通路4を通り、上記前後一対のベルマウス16
A,16Bから上記ファンロータ10A,10B部に吸込
まれる。
【0035】そして、同空気は、ファンロータ10A,
10Bを介して上記ファンハウジング3aの空気吹出口
8,9から上記熱交換器7A,7Bに左右均等に吹き出さ
れ、該熱交換器7A,7Bによって熱交換された後に、
上記空気吹出通路2A,2Bを経て左右の空気吹出口5
a,5bより空調室内に吹き出される。
10Bを介して上記ファンハウジング3aの空気吹出口
8,9から上記熱交換器7A,7Bに左右均等に吹き出さ
れ、該熱交換器7A,7Bによって熱交換された後に、
上記空気吹出通路2A,2Bを経て左右の空気吹出口5
a,5bより空調室内に吹き出される。
【0036】以上のように、本実施例の空気調和機用室
内ユニットの構成では、左右の熱交換器7A,7Bの間
に位置して、前後に空気吸い込み用ベルマウス16A,
16Bをもつ遠心ファンロータ10A,10Bを設ける
とともに、さらにその上下に左右2つの舌部20A,2
0B部分から上記ファンロータ10A,10Bの回転方
向に向けて次第に流路断面積が大きくなったファンハウ
ジング3aを配置して、上記ファンロータ10A,10B
からの空気流を左右2方向に均等に吹き出す構造にした
ことを特徴としている。つまり、1つのファンハウジン
グ3aにファン吹き出し口8,9が左右2方向にあるた
め、同一風量で比較すると平均風速が小さく、ファンハ
ウジング3aの各空気吹出口8,9から吹き出た流れが、
ほぼ一様に熱交換器を通過するようになり、送風音、圧
力損失低減機能に優れていることはもちろん、従来のよ
うなファン吐出流を2分するための天板下部の高圧室が
不要となるため、製品自体の大きさ、特に上下方向の高
さを相当にコンパクトにすることができる。また、熱交
換性能も向上する。
内ユニットの構成では、左右の熱交換器7A,7Bの間
に位置して、前後に空気吸い込み用ベルマウス16A,
16Bをもつ遠心ファンロータ10A,10Bを設ける
とともに、さらにその上下に左右2つの舌部20A,2
0B部分から上記ファンロータ10A,10Bの回転方
向に向けて次第に流路断面積が大きくなったファンハウ
ジング3aを配置して、上記ファンロータ10A,10B
からの空気流を左右2方向に均等に吹き出す構造にした
ことを特徴としている。つまり、1つのファンハウジン
グ3aにファン吹き出し口8,9が左右2方向にあるた
め、同一風量で比較すると平均風速が小さく、ファンハ
ウジング3aの各空気吹出口8,9から吹き出た流れが、
ほぼ一様に熱交換器を通過するようになり、送風音、圧
力損失低減機能に優れていることはもちろん、従来のよ
うなファン吐出流を2分するための天板下部の高圧室が
不要となるため、製品自体の大きさ、特に上下方向の高
さを相当にコンパクトにすることができる。また、熱交
換性能も向上する。
【0037】(他の実施例) ところで、図1〜図4の室内ユニットでは、上下のファ
ンハウジングの形状を各舌部20A,20Bから吹き出
し口8,9側にかけて途中までファンロータ10A,10
Bの回転軸15a,15bに対して軸対称な形状にする一
方、それ以後は左右の熱交換器7A,7Bの高さを等し
くするため、途中から非対称な形状(P点で吹出口8を
絞った形状)に構成した。
ンハウジングの形状を各舌部20A,20Bから吹き出
し口8,9側にかけて途中までファンロータ10A,10
Bの回転軸15a,15bに対して軸対称な形状にする一
方、それ以後は左右の熱交換器7A,7Bの高さを等し
くするため、途中から非対称な形状(P点で吹出口8を
絞った形状)に構成した。
【0038】ところが、本願発明の対象である上述のよ
うな2方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニッ
トでは、本体側カセットケーシング1下部の空気吸込グ
リル11A,11Bから室内の空気を吸い込むようにな
っているために、ファンハウジング3aの形状がファン
ロータ10A,10Bの回転軸15a,15bに対してまっ
たくの軸対称な形状をしているとすると、空気吸込グリ
ル11A,11Bに近い右側のファンハウジング部分の
方が流れる空気の量が多くなり、左右の吹き出し風量が
均等でなくなる可能性が生じる。
うな2方吹き天井カセット型の空気調和機用室内ユニッ
トでは、本体側カセットケーシング1下部の空気吸込グ
リル11A,11Bから室内の空気を吸い込むようにな
っているために、ファンハウジング3aの形状がファン
ロータ10A,10Bの回転軸15a,15bに対してまっ
たくの軸対称な形状をしているとすると、空気吸込グリ
ル11A,11Bに近い右側のファンハウジング部分の
方が流れる空気の量が多くなり、左右の吹き出し風量が
均等でなくなる可能性が生じる。
【0039】そこで、そのような問題の対策として、例
えば空気吸込グリル11A,11Bから遠い天板22側
ファンハウジングの吹出口8方向への流路径を図5のよ
うに拡大して空気流を増大させることが考えられる。
えば空気吸込グリル11A,11Bから遠い天板22側
ファンハウジングの吹出口8方向への流路径を図5のよ
うに拡大して空気流を増大させることが考えられる。
【0040】そして、そのための具体的な構成として、
例えばファンロータ10A,10Bの中心とファンハウ
ジング3aの2つの舌部20A,20Bの頂点とを結んで
できる直線のなす角度が室内ユニットの空気吸い込み側
で180°より小さく、その反対側の室内ユニットの天
板22側で180°より大きくするか、あるいは又ファ
ンハウジング3aの舌部20A,20Bからファンロータ
10A,10Bの回転方向に拡大する流路面積の拡大率
を、室内ユニットの空気吸い込み側ハウジングよりも、
その反対側の室内ユニットの天板22側ハウジングの方
を大きくするようにすると、天板22側のファンハウジ
ングの方へ空気を吸い込みやすくなるようにさせること
ができる。
例えばファンロータ10A,10Bの中心とファンハウ
ジング3aの2つの舌部20A,20Bの頂点とを結んで
できる直線のなす角度が室内ユニットの空気吸い込み側
で180°より小さく、その反対側の室内ユニットの天
板22側で180°より大きくするか、あるいは又ファ
ンハウジング3aの舌部20A,20Bからファンロータ
10A,10Bの回転方向に拡大する流路面積の拡大率
を、室内ユニットの空気吸い込み側ハウジングよりも、
その反対側の室内ユニットの天板22側ハウジングの方
を大きくするようにすると、天板22側のファンハウジ
ングの方へ空気を吸い込みやすくなるようにさせること
ができる。
【0041】すなわち、図6は、左右の吹き出し風量を
等しくするため、実施例2として、ファンロータ10
A,10Bの中心とファンハウジング3aの2つの舌部2
0A,20Bの頂点を結んでできる直線のなす角度αが
室内ユニットの吸い込み側α2で180°より小さく、
その反対の室内ユニット天板22側α1では180°よ
りも大きく、すなわち、α1>α2とした例である。
等しくするため、実施例2として、ファンロータ10
A,10Bの中心とファンハウジング3aの2つの舌部2
0A,20Bの頂点を結んでできる直線のなす角度αが
室内ユニットの吸い込み側α2で180°より小さく、
その反対の室内ユニット天板22側α1では180°よ
りも大きく、すなわち、α1>α2とした例である。
【0042】さらに、図7は、実施例3として、ファン
ハウジング3aの舌部20A,20Bからファンロータ1
0A,10Bの回転方向に拡大する流路面積の拡大率
を、室内ユニットの吸い込み側のハウジングよりも、そ
の反対側の室内ユニットの天板22側のハウジングの方
を大きくした例であり、ファンロータ10A,10Bの
中心とファンハウジング3aの2つの舌部20A,20B
のファンロータ10A,10Bに最も近い点を結ぶ直線
(長さr0)とファンロータ10A,10Bの中心とファ
ンハウジング3a内面の任意の位置を結ぶ直線とのなす
角度がθであるとき、その直線の長さrを、例えば、r=
r0×enθで表わしたとき、このnの値がn1>n2となるよ
うなファンハウジング形状を用いた例である。
ハウジング3aの舌部20A,20Bからファンロータ1
0A,10Bの回転方向に拡大する流路面積の拡大率
を、室内ユニットの吸い込み側のハウジングよりも、そ
の反対側の室内ユニットの天板22側のハウジングの方
を大きくした例であり、ファンロータ10A,10Bの
中心とファンハウジング3aの2つの舌部20A,20B
のファンロータ10A,10Bに最も近い点を結ぶ直線
(長さr0)とファンロータ10A,10Bの中心とファ
ンハウジング3a内面の任意の位置を結ぶ直線とのなす
角度がθであるとき、その直線の長さrを、例えば、r=
r0×enθで表わしたとき、このnの値がn1>n2となるよ
うなファンハウジング形状を用いた例である。
【0043】さらに、実施例4として、上記各実施例の
構成において、好ましくは上記ファンロータ10A,1
0Bの各羽根10aの外周端側の傾斜角(翼角)を、従
来の羽根32a(図10のシロッコファンのものを参
照)の外周端側傾斜角に比べて回転方向後方側に所定角
大きく傾斜させたラディアル構成が採用される。そのよ
うにすると、可能な限りファンハウジング3a内の吹出
流の動圧を回収して静圧を高めることができ、送風性能
を向上させることができる。
構成において、好ましくは上記ファンロータ10A,1
0Bの各羽根10aの外周端側の傾斜角(翼角)を、従
来の羽根32a(図10のシロッコファンのものを参
照)の外周端側傾斜角に比べて回転方向後方側に所定角
大きく傾斜させたラディアル構成が採用される。そのよ
うにすると、可能な限りファンハウジング3a内の吹出
流の動圧を回収して静圧を高めることができ、送風性能
を向上させることができる。
【0044】さらに、また、実施例5として、上記各実
施例の構成において、例えば上記各ファンハウジング3
aの外側コーナ部23a〜23d、24a〜24dの形状を
各々図9に示すように水平方向にアール面となった形状
に形成することも可能である。このような構成にする
と、ファンハウジング3aの中央吹出口8,9から吹き出
された空気流が熱交換器7A,7Bの前後方向全体に均
等に広がって供給されるようになり、偏流が防止されて
熱交換性能が向上する。
施例の構成において、例えば上記各ファンハウジング3
aの外側コーナ部23a〜23d、24a〜24dの形状を
各々図9に示すように水平方向にアール面となった形状
に形成することも可能である。このような構成にする
と、ファンハウジング3aの中央吹出口8,9から吹き出
された空気流が熱交換器7A,7Bの前後方向全体に均
等に広がって供給されるようになり、偏流が防止されて
熱交換性能が向上する。
【図1】図1は、本願発明の実施例1に係る空気調和機
用室内ユニットの横断面図(図2のA−A)である。
用室内ユニットの横断面図(図2のA−A)である。
【図2】図2は、同空気調和機用室内ユニットの縦断面
図(図1のB−B)である。
図(図1のB−B)である。
【図3】図3は、図1のC−C断面図である。
【図4】図4は、図1のD−D断面図である。
【図5】図5は、本願発明の実施例1に係る空気調和機
用室内ユニットの問題点を改善した空気調和機用室内ユ
ニットの横断面図(原理図)である。
用室内ユニットの問題点を改善した空気調和機用室内ユ
ニットの横断面図(原理図)である。
【図6】図6は、本願発明の実施例2に係る空気調和機
用室内ユニットの横断面図である。
用室内ユニットの横断面図である。
【図7】図7は、本願発明の実施例3に係る空気調和機
用室内ユニットの横断面図である。
用室内ユニットの横断面図である。
【図8】図8は、本願発明の実施例5に係る空気調和機
用室内ユニットの図3と同様の断面図である。
用室内ユニットの図3と同様の断面図である。
【図9】図9は、同空気調和機用室内ユニットの図4と
同様の断面図である。
同様の断面図である。
【図10】図10は、従来の空気調和機用室内ユニット
の横断面図である。
の横断面図である。
【図11】図11は、図10のE−E断面図である。
1はカセットケーシング、2A,2Bは空気吹出口、3
は遠心ファン、3aはファンハウジング、4は空気吸込
通路、5a,5bは空気吹出通路、7A,7Bは熱交換器、
8,9はファンハウジング空気吹出口、10A,10Bは
ファンロータ、11A,11Bは空気吸込グリル、20
A,20Bは舌部、23a〜23d,24a〜24dはファン
ハウジング外側のコーナ部である。
は遠心ファン、3aはファンハウジング、4は空気吸込
通路、5a,5bは空気吹出通路、7A,7Bは熱交換器、
8,9はファンハウジング空気吹出口、10A,10Bは
ファンロータ、11A,11Bは空気吸込グリル、20
A,20Bは舌部、23a〜23d,24a〜24dはファン
ハウジング外側のコーナ部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−44736(JP,A) 特開 平6−2875(JP,A) 実開 昭61−55623(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 306
Claims (6)
- 【請求項1】 左右2組の熱交換器(7A),(7B)
の間に、ファンハウジング(3a)を介して前後に吸込
ベルマウス(16A),(16B)を持つ遠心ファンロ
ータ(10A),(10B)を設けてなる2方吹き天井
カセット型の空気調和機用室内ユニットにおいて、上記
ファンハウジング(3a)を、上記2組の熱交換器(7
A),(7B)の間に左右2つの舌部(20A),(20
B)から遠心ファンロータの回転方向に次第に流路面積
が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出させ
るようにする一方、上記遠心ファンロータ(10A),
(10B)の各羽根(10a,10a・・・),(10a,1
0a・・・)の外周端側を、回転方向後方側に所定角大
きく傾斜させたことを特徴とする空気調和機用室内ユニ
ット。 - 【請求項2】 左右2組の熱交換器(7A),(7B)
の間に、ファンハウジング(3a)を介して前後に吸込
ベルマウス(16A),(16B)を持つ遠心ファンロ
ータ(10A),(10B)を設けてなる2方吹き天井
カセット型の空気調和機用室内ユニットにおいて、上記
ファンハウジング(3a)を、上記2組の熱交換器(7
A),(7B)の間に左右2つの舌部(20A),(20
B)から遠心ファンロータの回転方向に次第に流路面積
が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出させ
るようにする一方、上記遠心ファンロータ(10A),
(10B)の中心とファンハウジング(3a)の左右2
つの舌部(20A),(20B)の頂点とを結んででき
る直線のなす角度が、室内ユニットの空気吸い込み側で
は180°より小さく、その反対の室内ユニットの天板
(22)側では180°よりも大きくなるように構成し
たことを特徴とする空気調和機用室内ユニット。 - 【請求項3】 左右2組の熱交換器(7A),(7B)
の間に、ファンハウジング(3a)を介して前後に吸込
ベルマウス(16A),(16B)を持つ遠心ファンロ
ータ(10A),(10B)を設けてなる2方吹き天井
カセット型の空気調和機用室内ユニットにおいて、上記
ファンハウジング(3a)を、上記2組の熱交換器(7
A),(7B)の間に左右2つの舌部(20A),(20
B)から遠心ファンロータの回転方向に次第に流路面積
が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出させ
るようにする一方、上記ファンハウジング(3a)の左
右2つの舌部(20A),(20B)から遠心ファンロ
ータ(10A),(10B)の回転方向に拡大する流路
面積の拡大率は、室内ユニットの吸い込みグリル(11
A),(11B)側のファンハウジングよりも、その反
対側の室内ユニット天板(22)側のファンハウジング
の方を大きくしたことを特徴とする空気調和機用室内ユ
ニット。 - 【請求項4】 左右2組の熱交換器(7A),(7B)
の間に、ファンハウジング(3a)を介して前後に吸込
ベルマウス(16A),(16B)を持つ遠心ファンロ
ータ(10A),(10B)を設けてなる2方吹き天井
カセット型の空気調和機用室内ユニットにおいて、上記
ファンハウジング(3a)を、上記2組の熱交換器(7
A),(7B)の間に左右2つの舌部(20A),(20
B)から遠心ファンロータの回転方向に次第に流路面積
が大きくなる構造とし、左右2方向に均等に吹き出させ
るようにする一方、上記ファンハウジング(3a)外側
のコーナ部(23a)〜(23d)、(24a)〜(24
d)の各々をアール面に形成したことを特徴とする空気
調和機用室内ユニット。 - 【請求項5】 上記遠心ファンロータ(10A),(1
0B)の各羽根(10a,10a・・・),(10a,10a
・・・)の外周端側を、回転方向後方側に所定角大きく
傾斜させたことを特徴とする請求項2,3又は4記載の
空気調和機用室内ユニット。 - 【請求項6】 上記ファンハウジング(3a)外側のコ
ーナ部(23a)〜(23d)、(24a)〜(24d)の
各々をアール面に形成したことを特徴とする請求項1,
2又は3記載の空気調和機用室内ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6217498A JP3039282B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 空気調和機用室内ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6217498A JP3039282B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 空気調和機用室内ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0882427A JPH0882427A (ja) | 1996-03-26 |
JP3039282B2 true JP3039282B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=16705187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6217498A Expired - Fee Related JP3039282B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 空気調和機用室内ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3039282B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103267341A (zh) * | 2013-05-31 | 2013-08-28 | 青岛海尔空调电子有限公司 | 一种风嘴结构及风管机 |
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