JP3039192B2 - 車体に対する開閉体の支持装置 - Google Patents

車体に対する開閉体の支持装置

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JP3039192B2
JP3039192B2 JP5085908A JP8590893A JP3039192B2 JP 3039192 B2 JP3039192 B2 JP 3039192B2 JP 5085908 A JP5085908 A JP 5085908A JP 8590893 A JP8590893 A JP 8590893A JP 3039192 B2 JP3039192 B2 JP 3039192B2
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直樹 平子
正義 楠原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車体の開口とその開口を
開閉するサイドドアやトランクリッドなどの開閉体との
間に設けられ、開閉体による開口閉鎖時の車体剛性を上
げるための車体に対する開閉体の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には両側部に乗員が乗降するための
ドア開口が形成され、このドア開口にはこれを開閉する
ためのサイドドアが装着されている。そして、このドア
開口とサイドドアとの間にはウェザーストリップが取付
けられている。図23にウェザーストリップが設けられ
たドア開口上部の断面を示す。
【0003】図23に示すように、サイドドア開口を形
成する車体フレーム11はサイドフレームアウタ12と
サイドフレームインナ13とが閉断面をなすように溶着
されて構成され、サイドドア開口の周縁部(溶着連結
部)には全周にわたってオープニングウェザーストリッ
プインナ14が装着されている。オープニングウェザー
ストリップインナ14は中空部15を有しており、この
中空部15はドアサッシュ16に圧接することで変形可
能となっている。一方、ドアサッシュ16は図示しない
ドアの上部に枠状をなして一体に構成され、ドア及びド
アサッシュ16の外周縁部には全周にわたってオープニ
ングウェザーストリップアウタ17が装着されている。
オープニングウェザーストリップアウタ17は中空部1
8及び2つのリップ部19,20を有しており、このリ
ップ部19,20は車体フレーム11に圧接することで
変形可能となっている。なお、21はドアの窓開口を開
閉するドアガラス17である。
【0004】而して、ドアによって車体開口が閉鎖され
たとき、オープニングウェザーストリップインナ14の
中空部15がドアサッシュ16に圧接することで車室内
の遮音性が向上され、また、オープニングウェザースト
リップアウタ17の各リップ部19,20が車体フレー
ム11に圧接することで走行時の風切り音の減少や閉ま
り性、シール性が向上される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動車の車体は衝突や
横転などに備えて所定の車体強度となるように設計され
ている。そして、車体の両側部にはドア開口が形成さ
れ、このドア開口による車体剛性や強度の低下を抑制す
るために各種の補強部材が装着されている。ところが、
車体の剛性を上げるために各種の補強部材を装着するこ
とは車両の重量を増加させて燃費向上を阻害するばかり
でなく、コストも増加させてしまうという問題があっ
た。
【0006】車両のドア開口にサイドドアを強固に装着
して車体のねじり剛性の低下を抑制しようとすること
で、サイドドアの下方にドアロックとは別のドア拘束装
置を設けることも考えられているが、これではただ単に
サイドドアの閉扉時の拘束に寄与するのみで車体の剛性
アップには寄与しない。また、ドア開口とサイドドアと
の間に設けられたウェザーストリップを加圧式とするこ
とでドア開口とサイドドアとを更に密着させることが、
特開昭59−128030号公報にて開示されている。
ところが、この公報に開示されている加圧式ウェザース
トリップは、ドアの閉扉時に膨張したウェザーストリッ
プがドア開口の端面とサイドドアの端面とにドア開閉方
向に圧接するものであり、車室内の遮音性や閉まり性、
シール性の向上、あるいは走行時の風切り音の減少など
には寄与するものの、車体の剛性アップには寄与してい
ない。
【0007】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、車体振動の低減及び車体剛性の向上を図ると共
にその駆動制御の作動性及び容易性の向上を図った車体
に対する開閉体の支持装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の車体に対する開閉体の支持装置は、車体に
設けられた開口の周縁部に少なくとも互いに対向する一
対の第1の平坦部を形成する一方、前記開口部に開閉自
在に装着された開閉体の周縁部に前記第1の平坦部と対
向して平行をなす一対の第2の平坦部を形成し、前記第
1の平坦部あるいは第2の平坦部のいずれか一方に前記
開閉体が前記開口を閉鎖したときに該第1の平坦部及び
第2の平坦部に対して略直交方向に押圧する押圧部材を
設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、押圧部材は基部が固着される一方の平坦部に対
し対向する他方の平坦部より所要間隙を存して縮形状態
部が設けられ、前記基部と該縮形状態部とが間に中空部
ができるよう連続して形成され、該中空部内に圧力流体
が供給されて所定量加圧されたときに前記縮形状態部が
突出して前記他方の平坦部に密接し得るようになされた
ストローク可変許容部を有し、前記加圧流体の圧力を所
定量以上加えられると形状変化はほぼ生じずに前記押圧
部材自体の剛性増大化が図られる強度を有する可撓性材
料で形成されたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、縮形状態部が加圧されない通常状態にて少なく
とも基部側に凹んだ凹形部が形成されていることを特徴
とするものである。
【0011】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、前記押圧部材は、一方の平坦部に固定される断
面がコ字状をなす支持部材と、該支持部材に対向する他
方の平坦部方向に向かって移動自在な移動部材と、該移
動部材を加減圧によってストローク変位可能とさせるス
トローク可変手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0012】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、ストローク可変手段が膨張収縮可能な中空断面
を有する弾性部材で形成されていることを特徴とするも
のである。
【0013】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、押圧部材は一方の平坦部に一端が支持され、他
端が他方の平坦部に押圧離脱自在な可動体をもって構成
されるパワーアクチュエータ手段が用いられることを特
徴とするものである。
【0014】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、押圧部材は一方の平坦部に固着される基部と加
圧膨張して他方の平坦部側に突出自在な中空部とを有す
るソリッドゴムにより形成されていることを特徴とする
ものである。
【0015】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、車体の開口部全周にわたって枠組される開閉体
に対して、押圧部材が前記開口部あるいは開閉体の全周
に配設されていることを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、車体の開口部全周にわたって枠組される開閉体
に対して、押圧部材が前記開口部あるいは開閉体の少な
くとも上下、前後いずれかに対向して連続または断続的
に配設されていることを特徴とするものである。
【0017】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、車体開口部の略半分のみに枠組された開閉体に
対して、押圧部材が前記枠組された部分と対向する車体
開口部周縁に配設されていることを特徴とするものであ
る。
【0018】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、車体開口部の略半分のみに枠組された開閉体に
対して、押圧部材が前記枠組された部分と対向する車体
開口部周縁に少なくとも前後に対向して連続または断続
的に配設されていることを特徴とするものである。
【0019】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、車体に設けられた開口の周縁部に少なくとも互
いに対向する一対の第1の平坦部を形成する一方、前記
開口部に開閉自在に装着された開閉体の周縁部に前記第
1の平坦部と対向して平行をなす一対の第2の平坦部を
形成し、前記第1の平坦部あるいは第2の平坦部のいず
れか一方に前記開閉体が前記開口を閉鎖したときに該第
1の平坦部及び第2の平坦部に対して略直交方向に押圧
する押圧部材を設けると共に、該押圧部材を駆動する駆
動制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0020】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、押圧部材は中空形状をなす可撓性材料で形成さ
れ、また、駆動制御手段は該押圧部材を増圧または減圧
させる加圧流体供給手段を有すると共に、該加圧流体供
給手段による前記押圧部材への加圧流体の供給圧を第1
所定圧に制御する第1所定圧制御手段及び押圧部材への
加圧流体の供給圧を前記第1所定圧より高い第2所定圧
に制御する第2所定圧制御手段を有することを特徴とす
るものである。
【0021】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、第1の制御手段は押圧部材が車体開口部と開閉
体との間の隙間を接離して該押圧部材の形態がストロー
ク変位するストローク可変領域の供給圧設定を行い、第
2制御手段は、押圧部材自体の剛性増大化が図られる領
域の供給圧設定を行うことを特徴とするものである。
【0022】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、第1所定圧は車体のアイドル振動低減効果に寄
与する圧力であることを特徴とするものである。
【0023】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、第1所定圧よりも高い第2所定圧は押圧部材自
体の剛性増大化による車体剛性強化に寄与する圧力であ
ることを特徴とするものである。
【0024】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、押圧部材は中空形状をなす可撓性材料で形成さ
れ、また、駆動制御手段は、イグニッションスイッチ検
出センサと、車速センサと、開閉体の開閉動作検出セン
サと、押圧部材を増圧または減圧させる加圧流体供給手
段と、該加圧流体供給手段による前記押圧部材への加圧
流体の供給圧を第1所定圧に制御する第1所定圧制御手
段と、前記押圧部材への加圧流体の供給圧を前記第1所
定圧より高い第2所定圧に制御する第2所定圧制御手段
と、前記イグニッション検出センサ及び車速センサ、開
閉動作検出センサの検出信号に基づいて前記第1所定圧
制御手段あるいは第2所定圧制御手段のいずれか一方を
駆動する所定圧選定手段とを有し、該所定圧選定手段は
イグニッションスイッチがオンで車速が所定値以下で開
閉体が閉状態であるときに前記第1所定圧制御手段を駆
動する一方、イグニッションスイッチがオンで車速が所
定値よりも大きく開閉体が閉状態であるときに前記第2
形定圧制御手段を駆動することを特徴とするものであ
る。
【0025】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置は、車体開口の周縁部に互いに対向して形成された
一対の第1の平坦部と前記開口に開閉自在に装着された
開閉体の周縁部に前記第1の平坦部と対向し平行をなし
て形成された一対の第2の平坦部とのいずれか一方に設
けられて該第1の平坦部及び第2の平坦部に対して略直
交方向に移動する押圧部材と、前記車体に搭載され前記
押圧部材を駆動する加圧流体供給源と、該加圧流体供給
源と前記押圧部材とを連結する管路と、前記開閉体の開
閉動作を検出する検出センサと、前記開閉体に設けられ
前記管路途中に介在して該管路を大気開放する排気弁
と、前記検出センサの検出信号に基づいて前記排気弁を
開閉制御する制御装置とを具えたことを特徴とするもの
である。
【0026】
【作用】開閉体が開口を閉鎖したときに、押圧部材が車
体開口周縁部の第1の平坦部と開閉体周縁部の第2の平
坦部とに対して略直交方向に押圧することで、この押圧
部材により車体と開閉体とが一体に結合して両者は車体
を構成する構造部材として機能し、車体剛性がアップす
ると共に車体振動が低減する。
【0027】そして、押圧部材の中空部内に圧力流体が
供給されていない状態では、一方の平坦部に基部が固着
された押圧部材の縮形状態部が他方の平坦部に対して所
要間隙をもって離間している。そして、押圧部材の中空
部内に圧力流体が供給されて所定量加圧された状態で
は、ストローク可変許容部が他方の平坦部に密接して押
圧部材自体の剛性増大化が図られる。
【0028】また、押圧部材は駆動制御手段により駆動
することとなっており、所定圧選定手段はイグニッショ
ンスイッチがオンで車速が所定値以下で開閉体が閉状態
であるときに第1所定圧制御手段を駆動することで、加
圧流体供給手段による押圧部材への加圧流体の供給圧を
第1所定圧に制御する。また、イグニッションスイッチ
がオンで車速が所定値よりも大きく開閉体が閉状態であ
るときに第2形定圧制御手段を駆動することで、押圧部
材への加圧流体の供給圧を第1所定圧より高い第2所定
圧に制御する。
【0029】乗員が開閉体の開口を閉鎖すると、検出セ
ンサは開閉体の閉鎖動作を検出し、制御装置は排気弁を
閉じる。すると、加圧流体供給源により流体が管路を介
して押圧部材に供給され、この押圧部材は車体開口周縁
部の第1の平坦部と開閉体周縁部の第2の平坦部とに対
して略直交方向に接近移動して両者を押圧することで、
この押圧部材により車体と開閉体とが一体に結合して両
者は車体を構成する構造部材として機能する。一方、乗
員が開閉体の開口を開放すると、検出センサは開閉体の
開放動作を検出し、制御装置は排気弁を大気開放する。
すると、押圧部材に供給されている流体が排気弁により
外部に排出され、押圧部材は第1の平坦部と第2の平坦
部とに対して離間移動して両者の押圧が解除されること
で、開閉体を開けることができる。
【0030】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0031】図1に本発明の一実施例に係る車体に対す
る開閉体の支持装置を表す概略構成、図2に押圧部材の
装着状態を表すフロントドアの斜視、図3に図1のIII
−III 断面、図4に本実施例の押圧部材の断面、図5に
車体に対する開閉体の支持装置のシステムブロック、図
6に車体に対する開閉体の支持装置の作動を現すフロー
チャート、図7に押圧部材の内圧に対するばね定数を表
すグラフを示す。なお、従来と同様の機能を有する部材
には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0032】本実施例にあっては、4ドアセダンの車両
に本発明の車体に対する開閉体の支持装置を適用した場
合について説明するものであり、図1に示すように、自
動車の車体31にはその両側部に4つ(図示は2つ)の
ドア開口32が形成されており、このドア開口32には
フロントドア33及びリアドア34がそれぞれ開閉自在
に装着されている。この各ドア33,34はドアロック
35によって閉扉位置に拘束することができ、アウトサ
イドハンドル36及びインサイドハンドル37を操作す
ることで、ドアロック35による拘束を解除することが
できるようになっている。
【0033】このドア開口32とドア33,34との間
に本実施例の押圧部材41がウェザーストリップと並設
された状態で装着されている。図2及び図3に示すよう
に、ドア開口32を形成する車体フレーム11の周縁部
には全周にわたってオープニングウェザーストリップイ
ンナ14が装着されている。一方、ドアサッシュ16は
ドア33の上部に枠状をなして一体に構成され、ドア3
3及びドアサッシュ16の外周縁部には全周にわたって
オープニングウェザーストリップアウタ17が装着され
ている。そして、このオープニングウェザーストリップ
アウタ17に隣接して押圧部材41が装着されている。
【0034】ドア開口32を形成する車体フレーム11
の周縁部にはドア33の開閉方向に沿う上下一対の第1
の平坦部42(下側は図示略)が形成される一方、ドア
サッシュ16及びドア33の周縁部には第1の平坦部4
2と平行をなし、ドア33の閉扉時にこの第1の平坦部
42と対向して位置する上下一対の第2の平坦部43
(下側は図示略)が形成されている。
【0035】押圧部材41は、図4(a)に詳細に示す
ように、第2の平坦部43に固着される基部44と、通
常時に第1の平坦部42より所要間隙Sをもって凹形状
をなす縮形状態部45と、基部44と縮形状態部45の
間に形成される中空部46と、加圧膨張時に第1の平坦
部42側に突出形成されるストローク可変許容部47と
を有している。この場合、オープニングウェザーストリ
ップアウタ17はスポンジゴムにより、また、押圧部材
41はソリッドゴムにより一体成形して加工されている
ものである。なお、押圧部材41の断面形状はこれに限
定されるものではなく、例えば、図4(b)に示すよう
に凹形状の縮形状態部45の中央部に第1の平坦部42
側に突出する凸部48を形成することで、加圧膨張時に
第1の平坦部42に密着しやすいようにしてもよい。
【0036】ここで押圧部材41を作動させる駆動機構
について説明する。図1及び図5に示すように、車両の
エンジン51が搭載されたエンジンルーム52内には駆
動モータ53によって作動するコンプレッサ54が装着
され、このコンプレッサ54にはアキュムレータ55が
内蔵されている。そして、コンプレッサ54(アキュム
レータ55)に接続された管路56には2方向制御弁5
7及び圧力スイッチ58が接続されている。2方向制御
弁57は2つの状態を維持することができるものであ
り、開状態では2方向制御弁57の上流側の管路56と
下流側の管路59を連通し、閉状態では下流側の管路5
9を大気に開放するようになっている。また、圧力スイ
ッチ58は2方向制御弁57の下流側の管路59内の空
気圧力を検出するものである。
【0037】そして、圧力スイッチ58から延びる管路
59はジョイント60により分岐し、管路61,62を
介して各フロントドア33内に装着された急速排気弁6
3に接続され、更に、押圧部材41にそれぞれ接続さ
れ、また、ジョイント60により分岐した管路64はジ
ョイント65により分岐し、管路66,67を介して各
リアドア34内に装着された急速排気弁68に接続さ
れ、更に、押圧部材41にそれぞれ接続されている。急
速排気弁63,68は押圧部材41内の加圧空気を急速
に排気するものであって、入力側と出力側の圧力差に応
じて作動するものである。即ち、急速排気弁63,68
は入力側の圧力が出力側の圧力よりも高ければ閉じて連
通し、逆に出力側の圧力が入力側の圧力よりも高ければ
開けて大気開放する。
【0038】制御装置71は圧力スイッチ58に接続さ
れ、この圧力スイッチ58の出力、即ち、圧力スイッチ
58が検出した2方向制御弁57の下流側の管路59内
の空気圧力に基づき、これを一定に保持するためにコン
プレッサ54の駆動モータ53の作動を制御できるよう
になっている。また、制御装置71は各ドア33,34
の開状態を検出するドアスイッチ72及びアウトサイド
ハンドル36及びインサイドハンドル37の操作を検出
するドアハンドルスイッチ73が接続されており、各ス
イッチ72,73の出力に基づいて2方向制御弁57を
作動できるようになっている。なお、制御装置71はイ
グニッションスイッチ74に接続され、このイグニッシ
ョンスイッチ74がONされることで作動するものであ
る。
【0039】次に、本実施例の車体に対する開閉体の支
持装置の作動制御を図5に示すシステムブロック及び図
6に示すフローチャートに基づいて説明する。ステップ
S1において、制御装置71はイグニッションスイッチ
74がONされているかどうかを検出し、イグニッショ
ンスイッチ74がONされていればステップS2に移行
する一方、ONされていなければステップS7に移行す
る。ステップS2において、制御装置71はドアハンド
ルスイッチ73がONされているかどうか、即ち、アウ
トサイドハンドル36あるいはインサイドハンドル37
が操作されたかどうかを検出し、ドアハンドルスイッチ
73がONされていればステップS7に移行する一方、
ONされていなければステップS3に移行する。ステッ
プS3において、ドアスイッチ72がONされているか
どうか、即ち、フロントドア33あるいはリアドア34
が開いているかどうかを検出し、ドアスイッチ72がO
NされていればステップS7に移行する一方、ドアスイ
ッチ72がONされていなければステップS4に移行す
る。
【0040】ステップS4において、制御装置71がイ
グニッションスイッチ74がONされて各ドアハンドル
36,37が操作されておらずにかつ各ドア33,34
が開いていないと判断すると、2方向制御弁57を開け
て管路56と管路59を連通する。すると、コンプレッ
サ54によって加圧された空気が管路56及び2方向制
御弁57、管路59を介して下流側の各管路61,6
2,64,66,67に供給される。ステップS5にお
いて、各急速排気弁63,68は入力側の圧力が高くな
るので閉じ、ステップS6において、加圧空気が各ドア
33,34の押圧部材41内に供給されて膨張する。
【0041】一方、ステップS7において、制御装置7
1がイグニッションスイッチ74がOFFか、各ドアハ
ンドル36,37が操作されるか、各ドア33,34が
開いているかと判断すると、2方向制御弁57を閉じて
管路59を大気に開放する。すると、コンプレッサ54
によって加圧された空気は下流側の各管路61,62,
64,66,67に供給されず、ステップS8におい
て、各急速排気弁63,68は入力側の圧力が低くなる
ので開け、ステップS9において、各ドア33,34の
押圧部材41内に供給された加圧空気は各急速排気弁6
3,68によって排気される。
【0042】即ち、上述の作動制御を具体的に説明する
と、イグニッションスイッチ74がONされている状態
で、乗員がドア33あるいは34を閉めるとドアスイッ
チ72がOFFとなり、制御装置71は2方向制御弁5
7を開けると共に急速排気弁63,68を閉じて全ての
管路56,59,61,62,64,66,67を連通
する。すると、コンプレッサ54によって加圧された空
気がこの各管路56,59及び61,62,64,6
6,67を介して各ドア33,34の押圧部材41内に
供給される。
【0043】このとき、図3及び図4に示すように、サ
ッシュ16の第2の平坦部43に取付けられた押圧部材
41は中空部46内に加圧空気が供給され、縮形状態部
45が加圧空気によって膨張する。すると、縮形状態部
45のみが形状変形してストローク可変許容部47が車
体フレーム11の第1の平坦部42を押圧する。従っ
て、車体11とフロントドア33及びリアドア34とが
膨張した押圧部材41の押圧力により互いに突っ張り合
って一体に結合し、両者は車体11を構成する構造部材
として機能することで車体剛性がアップし、また、車体
振動が低減される。
【0044】なお、押圧部材41への加圧空気の給排の
制御はドア33,34の閉扉検知によって所定圧力であ
る6kgf/cm2 abs まで加圧し、車両のアイドリング時や
走行時にこの所定圧力を維持するようにし、ドアハンド
ル36,37の操作検知によって加圧空気を排気して1
kgf/cm2 abs とするようにしてある。そして、押圧部材
41のばね定数は、図7に示すように、通常使用される
ウェザーストリップのばね定数0.1kgf/mm程度に対し
て大幅に上回っている。
【0045】本実施例の車体に対する開閉体の支持装置
にあっては、前述したように、4ドアセダンの車両にお
いて、車体剛性の向上と車体振動の低減に寄与すること
ができる。図8には本実施例の押圧部材41による周波
数ごとのモーメント感度を示してある。このグラフによ
れば、本実施例のように、押圧部材41を1.5〜4.
0kgf/cm2 程度加圧した場合、この押圧部材41による
モーメント感度(エンジンにモーメント入力時のシート
ライザの応答性)は、図8に実線にて示すように、通常
使用されているドアウエザーストリップのモーメント感
度(図8にて点線)に対して低減されているのがわか
る。そして、この押圧部材41による車体のモーメント
感度は、ドアと車体とを接着した図8に一点鎖線で示す
理想的なモーメント感度に近いものである。
【0046】また、図9には本実施例の車体に対する開
閉体の支持装置を適用したときのエンジン回転数に対す
るフロントシートライザの取付位置での上下アイドル振
動のレベルを表すグラフを示してある。このグラフによ
れば、従来の車体のアイドル振動に比べて本実施例の車
体に対する開閉体の支持装置を適用した車体のアイドル
振動がエンジン回転数0〜900rpm 付近で低レベルと
なり、アイドル振動が良化していることがわかる。
【0047】また、図10には本実施例の車体に対する
開閉体の支持装置を適用したときのエンジン回転数に対
する前席中央付近でのこもり音のレベルを表すグラフを
示してある。このグラフによれば、従来のものに比べて
本実施例の場合のこもり音がエンジン回転数0〜800
rpm 付近で低レベルとなっている。更に、図11には本
実施例の車体に対する開閉体の支持装置を適用したとき
の車速に対するフロントシートライザの取付位置での上
下振動のレベルを表すグラフを示してある。このグラフ
によれば、従来のものに比べて本実施例の場合の振動が
車速40km/h以上で低レベルとなり、この車速から上昇
するに従ってその差が顕著となっている。
【0048】図12には本実施例の車体に対する開閉体
の支持装置を適用したときの周波数ごとの車体先端部で
の伝達関数のレベルを表すグラフを示してある。このグ
ラフによれば、従来のものに比べて本実施例の場合の主
共振が23Hzから25.3Hzへとアップしていることが
わかり、アイドル振動が良化していることがわかる。図
13には本実施例の車体に対する開閉体の支持装置を適
用したときの異なる車体部位での曲げ剛性(変位)を表
すグラフを示してある。このグラフによれば、従来のも
のに比べて本実施例の場合の曲げ剛性が約10%程度ア
ップしていることがわかる。
【0049】このように本実施例の車体に対する開閉体
の支持装置にあっては、車体フレーム11のドア開口3
2周縁部に第1の平坦部42を形成する一方、ドア33
の周縁部に第1の平坦部42と平行をなしてドア33の
閉扉時にこの第1の平坦部42と対向する第2の平坦部
43を形成し、この第2の平坦部43に押圧部材41を
固着したことで、車両のアイドリング時や走行時には押
圧部材41はストローク可変許容部45に加圧空気を供
給し、膨張させて車体フレーム11の第1の平坦部42
を押圧するようにする。従って、この押圧力により車体
11とフロントドア33及びリアドア34とが一体に結
合し、車体剛性がアップすると共に車体振動が低減す
る。
【0050】また、ドア33の閉扉動作をドアスイッチ
72が検出することで制御装置71が2方向制御弁57
を閉じてコンプレッサ54から各管路を介して押圧部材
41に加圧空気を供給する。一方、ドア33の開扉動作
をドアハンドルスイッチ73が検出することで制御装置
71が2方向制御弁57を開けて各ドア33,34に独
立して設けられている急速排気弁63,68から押圧部
材41内の加圧空気を大気開放する。従って、押圧部材
41を急速排気弁63,68との距離が短いために排気
の際の配管抵抗がなく、押圧部材41内の排気、即ち、
収縮を素早く短時間で行うことができる。また、2方向
制御弁57の開放、即ち、急速排気弁63,68の作動
をドアハンドルスイッチ73によって行うことで、ドア
33,34の開扉動作以前に押圧部材41による押圧を
解除することができ、押圧部材41の押圧力がドア開閉
操作に支障をきたすことはなく、ドア33,34を容易
に開扉することができる。
【0051】図14に本発明の車体に対する開閉体の支
持装置において押圧部材の別の実施例を表すドア開口上
部の断面を示す。図14に示すように、本実施例の押圧
部材81は、ドアサッシュ16の第2の平坦部43に固
定された断面がコ字形状をなす支持部材82と、同じく
断面がコ字形状をなしてこの支持部材82に嵌合する移
動部材83と、互いに嵌合状態にある支持部材82と移
動部材と83との間に内蔵されたゴムチューブ84とを
有している。そして、このゴムチューブ84には、前述
した実施例と同様に、このゴムチューブ84に加圧空気
を給排して作動させる図示しない駆動機構が接続されて
いる。
【0052】従って、乗員がドア33あるいは34を閉
めると、制御装置71によりコンプレッサ54から加圧
された空気が各ドア33,34のゴムチューブ84内に
供給されて膨張し、サッシュ16の第2の平坦部43に
取付けられた支持部材82に対して移動部材83が移動
することで車体フレーム11の第1の平坦部42を押圧
する。従って、車体11とフロントドア33及びリアド
ア34とがこの押圧力により一体に結合し、両者は車体
11を構成する構造部材として機能することで車体剛性
がアップすると共に車体振動が低減される。
【0053】このように本発明の車体に対する開閉体の
支持装置にあっては、ドア33,34の閉扉時に車体1
1とフロントドア33及びリアドア34との間に装着さ
れた押圧部材41に押圧力を発生させることで、両者を
一体に結合して車体剛性を向上させるものであり、シー
ル機能向上に寄与させたり、ウェザーストリップとは別
体に設けたりしてもよく、その構造は前述した実施例に
限定されるものではない。
【0054】なお、上述の実施例において、ドア33,
34の開扉前に押圧部材41内の加圧空気を急速に排気
する急速排気弁63,68を各ドア33,34ごとにそ
の内部に設けたが、この急速排気弁をエンジンルーム5
2内に1つだけ設けて共用してもよい。また、この急速
排気弁63,68を2方向制御弁57の大気開放による
急速排気弁63,68の入力側の圧力低下で大気開放作
動するようにしたが、急速排気弁63,68の上流側の
管路59に第2の排気弁を設けてこの第2の排気弁をド
アスイッチ72あるいはドアハンドルスイッチ73に連
動するようにしてもよい。更に、急速排気弁63,68
をドアスイッチ72あるいはドアハンドルスイッチ73
に基づいて直接作動するようにしてもよい。
【0055】また、上述の実施例において、制御装置7
1は急速排気弁63,68の開閉動作させるための2方
向制御弁57の作動制御をドアスイッチ72あるいはド
アハンドルスイッチ73の出力信号、即ち、ドア33,
34の閉扉動作とアウトサイドハンドル36及びインサ
イドハンドル37の回動操作に基づいて行ったが、ドア
ハンドルスイッチ73についてはアウトサイドハンドル
36及びインサイドハンドル37に直接設けなくともよ
く、例えば、ドアロック装置に設けて解除レバーやラッ
チ等の作動を検出するようにしてもよいものである。
【0056】図15に本発明の車体に対する開閉体の支
持装置において他のシステムを表す制御ブロック、図1
6にその制御装置のブロック、図17に制御装置による
加圧空気の供給圧力を表すグラフ、図18に車体に対す
る開閉体の支持装置の作動を表すフローチャートを示
す。なお、前述した実施例と同様の機能を有する部材に
は同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0057】本実施例の車体に対する開閉体の支持装置
において、押圧部材の構成及びその取付構造については
前述した実施例のもの(図2、図3、図4参照)と同様
である。即ち、押圧部材41はドア33,34の周縁部
に全周にわたって装着されており、基部44と縮形状態
部45と中空部46とストローク可変許容部47とを有
しており、加圧膨張時に車体のドア開口32に圧接する
ようになっている。
【0058】ここで押圧部材41を作動させる駆動機構
について説明する。図15に示すように、車両には駆動
モータ53によって作動するコンプレッサ54が装着さ
れ、このコンプレッサ54にはアキュムレータ55が内
蔵されている。そして、コンプレッサ54(アキュムレ
ータ55)圧力調整弁86及び2方向制御弁57、圧力
スイッチ58が接続されている。そして、圧力スイッチ
58から延びる管路59は分岐し、管路61,62を介
して各フロントドア33内に装着された急速排気弁63
を介して押圧部材41にそれぞれ接続され、また、管路
64は管路66,67を介して各リアドア34に装着さ
れた急速排気弁68及び押圧部材41にそれぞれ接続さ
れている。
【0059】また、制御装置91にはドアスイッチ7
2、ドアハンドルスイッチ73、イグニッションスイッ
チ74及び車速センサ87が接続されている。そして、
この制御装置91は駆動モータ53及び圧力制御弁8
6、2方向制御弁57に接続しており、それぞれの駆動
を制御することができるようになっている。また、制御
装置91には圧力スイッチ58が接続されており、管路
59内の圧力を検出することができるようになってい
る。
【0060】この制御装置91は、図16に示すよう
に、所定圧選定手段92と第1所定圧制御手段93と第
2所定圧制御手段94とを有している。そして、所定圧
選定手段92にはイグニッションスイッチ73及び車速
センサ83、ドアの開閉動作検出センサとしてのドアス
イッチ72及びドアハンドルスイッチ73が接続されて
いる。また、第1及び第2所定圧制御手段93,94に
は加圧流体供給手段95が接続されている。なお、この
加圧流体供給手段95は本実施例ではコンプレッサ54
及び圧力調整弁86、2方向制御弁57等に相当するも
のである。
【0061】所定圧選定手段92はイグニッションスイ
ッチ74及び車速センサ86、ドア開閉動作検出センサ
72,73の検出信号が入力されて押圧部材41への加
圧空気の供給圧の選定、即ち、第1所定圧制御手段93
あるいは第2所定圧制御手段94のいずれか一方を駆動
するものである。第1所定圧制御手段93は所定圧選定
手段92の出力に基づいて押圧部材41への加圧空気の
供給圧を第1所定圧に制御するものである。また、第2
所定圧制御手段94は同じく所定圧選定手段92の出力
に基づいて押圧部材41への加圧空気の供給圧を第1所
定圧より高い第2所定圧に制御するものである。
【0062】具体的には、所定圧選定手段92はイグニ
ッションスイッチがONで車速が所定値以下(V≦0)
でドア33,34が閉状態のときに第1所定圧制御手段
93を選択駆動する。一方、イグニッションスイッチが
ONで車速が所定値よりも大きく(V>0)ドア33,
34が閉状態であるときに第2所定圧制御手段94を選
択駆動する。そして、図17に示すように、第1所定圧
制御手段93は車体開口32とドア33,34との隙間
を押圧部材41が接離してその形態がストローク変位す
るストローク可変領域の供給圧設定を行うものであり、
車体のアイドル振動を低減することができる第1所定圧
は2〜3kgf/cm2 である。また、第2所定圧制御手段9
4は押圧部材41自体の剛性増大化を図る領域の供給圧
設定を行うものであり、車体の剛性強化を可能とする第
2所定圧は5〜7kgf/cm2 である。
【0063】次に、本実施例の車体に対する開閉体の支
持装置の作動制御を図15に示すシステムブロック及び
図8に示すフローチャートに基づいて説明する。ステッ
プT1において、制御装置91はイグニッションスイッ
チ74がONされているかどうかを検出し、イグニッシ
ョンスイッチ74がONされていればステップT2に移
行する一方、ONされていなければステップT10に移
行する。ステップT2において、制御装置91はドアハ
ンドルスイッチ73がONされているかどうか、即ち、
アウトサイドハンドル36あるいはインサイドハンドル
37が操作されたかどうかを検出し、ドアハンドルスイ
ッチ73がONされていればステップT10に移行する
一方、ONされていなければステップT3に移行する。
ステップT3において、ドアスイッチ72がONされて
いるかどうか、即ち、フロントドア33あるいはリアド
ア34が開いているかどうかを検出し、ドアスイッチ7
2がONされていればステップT10に移行する一方、
ドアスイッチ72がONされていなければステップT4
に移行する。
【0064】ステップT4において、制御装置91は車
速センサ87により車速Vが0km/hより大きいかどうか
を検出し、V>0km/hであればステップT9に移行する
一方、V≦0km/hであればステップT5に移行する。そ
して、ステップT5では圧力調整弁86を制御して加圧
空気の供給圧を2.5kgf/cm2 に設定してステップT6
に移行する。また、ステップT9では圧力調整弁86を
制御して加圧空気の供給圧を0kgf/cm2 に設定してステ
ップT6に移行する。
【0065】ステップT6において、制御装置91は2
方向制御弁57を開けて管路56と管路59を連通す
る。すると、コンプレッサ54によって加圧された空気
が管路56及び圧力調整弁86、2方向制御弁57、管
路59を介して下流側の各管路61,62,64,6
6,67に供給される。ステップT7において、各急速
排気弁63,68は入力側の圧力が高くなるので閉じ、
ステップT8において、加圧空気が各ドア33,34の
押圧部材41内に供給されて膨張する。
【0066】一方、ステップT10において、制御装置
91は2方向制御弁57を閉じて管路59を大気に開放
する。すると、コンプレッサ54によって加圧された空
気は下流側の各管路61,62,64,66,67に供
給されず、ステップT11において、各急速排気弁6
3,68は入力側の圧力が低くなるので開け、ステップ
T12において、各ドア33,34の押圧部材41内に
供給された加圧空気は各急速排気弁63,68によって
排気される。
【0067】即ち、上述の作動制御を具体的に説明する
と、イグニッションスイッチ74がONされている状態
で、乗員がドア33あるいは34を閉めるとドアスイッ
チ72がOFFとなり、制御装置91は2方向制御弁5
7を開けると共に急速排気弁63,68を閉じて全ての
管路56,59,61,62,64,66,67を連通
する。すると、コンプレッサ54によって加圧された空
気がこの各管路56,59及び61,62,64,6
6,67を介して各ドア33,34の押圧部材41内に
供給される。すると、ドア33,34に取付けられた押
圧部材41は膨張して車体フレーム11の開口32を押
圧する。従って、車体11とフロントドア33及びリア
ドア34とが膨張した押圧部材41の押圧力により互い
に突っ張り合って一体に結合し、両者は車体11を構成
する構造部材として機能することで車体剛性がアップ
し、また、車体振動が低減される。
【0068】このとき、車速が0km/hであれば加圧空気
を2.5kgf/cm2 とすることで、車体の剛性が上がって
アイドル振動を低減することができ、また、車速0km/h
より大きければ加圧空気を6kgf/cm2 とすることで、よ
り以上の車体剛性の強化を図って走行中の車両の安全を
確保することができる。
【0069】なお、前述の実施例にあっては、本発明の
車体に対する開閉体の支持装置における押圧部材41を
サッシュドア33,34の周縁部の全周にわたって装着
したが、本発明の車体に対する開閉体の支持装置はこの
構成に限定されるものではなく、多種多様に考えられる
ものである。図19にサッシュドアへの押圧部材の別の
装着例を表す概略を示す。
【0070】図19(a)に示すものは、サッシュドア
33の前後にのみ押圧部材41を装着したものであり、
図19(b)に示すものは、サッシュドア33の上下に
のみ押圧部材41を装着したものである。また、図19
(c)に示すものは、サッシュドア33の前後で且つ断
続的に押圧部材41を装着したものである。更に、図1
9(d)に示すものは、サッシュドア33の対向する角
部に押圧部材41を装着したものである。このように本
発明の車体に対する開閉体の支持装置にあっては、車体
開口の周縁部に互いに対向する第1の平坦部とドアの周
縁部に第1の平坦部と対向して平行をなす第2の平坦部
のいずれか一方に押圧部材を設ければよいものであり、
その装着位置が限定されるものではない。
【0071】また、前述の実施例にあっては、本発明の
車体に対する開閉体の支持装置における押圧部材41を
サッシュ16を有するサッシュドア33,34に装着し
たが、本発明の車体に対する開閉体の支持装置はこの構
成に限定されるものではなく、例えば、サッシュレスド
アに適用することも可能である。図20に本発明の車体
に対する開閉体の支持装置における押圧部材が装着され
たサッシュレスドアの斜視、図21にそのサッシュレス
ドアの断面を示す。
【0072】本実施例にあっては、2ドアハードトップ
の車両に本発明の車体に対する開閉体の支持装置を適用
した場合について説明するものであり、図20及び図2
1に示すように、車体101にはその両側部に2つのド
ア開口102が形成されており、このドア開口102に
はドア103がそれぞれ開閉自在に装着されている。ま
た、ドア開口102の周縁部には全周にわたってウェザ
ーストリップ104が装着されている。一方、ドア10
3は上部に枠状をなすドアサッシュがないサッシュレス
タイプであって、ドアガラス105が昇降自在に支持さ
れている。そして、このドア開口102とドア103と
の間に本実施例のU字形をなす押圧部材41がウェザー
ストリップ104と並設された状態で装着されている。
【0073】即ち、ドア開口102の周縁部にはドア1
03の開閉方向に沿う第1の平坦部106が形成される
一方、ドア103の周縁部には第1の平坦部106と平
行をなしてドア103の閉扉時にこの第1の平坦部10
6と対向して位置する第2の平坦部107が形成されて
いる。そして、押圧部材41は第2の平坦部107に固
着されて加圧膨張時には第1の平坦部106に密接する
ことができるようになっている。なお、この押圧部材の
構成並びにその作動機構等は前述の実施例とほぼ同様の
機構であるため詳細な説明は省略する。
【0074】なお、前述の実施例にあっては、本発明の
車体に対する開閉体の支持装置における押圧部材41を
サッシュレスドア103の周縁部に装着したが、本発明
の車体に対する開閉体の支持装置はこの構成に限定され
るものではない。図22にサッシュレスドアへの押圧部
材の別の装着例を表す概略を示す。
【0075】図22(a)に示すものは、サッシュレス
103の前後にのみ押圧部材41を装着したものであ
り、図19(b)に示すものは、サッシュドア33の前
後あるいは下部に断続的に押圧部材41を装着したもの
である。このように本発明の車体に対する開閉体の支持
装置にあっては、サッシュレスタイプのドアであっても
その装着位置が限定されるものではない。
【0076】また、上述の実施例では、本発明の車体に
対する開閉体の支持装置において、押圧部材をドアの周
縁部に装着したが、押圧部材の装着位置は車体開口の周
縁部であってもよい。更に、上述の実施例では、本発明
の車体に対する開閉体の支持装置を車両のサイドドアに
適用した場合について説明したが、バックドアやトラン
クリッド、フードリッドに適用しても同様の作用効果を
得ることができるものである。
【0077】なお、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置における押圧部材は上述したものにかぎるものでは
なく、例えば、一端が一方の平坦部に支持されて他端が
他方の平坦部に押圧離脱自在な可動体をもって構成され
るパワーアクチュエータ手段であってもよい。
【0078】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに、本発明の車体に対する開閉体の支持装置によれ
ば、車体に設けられた開口の周縁部に互いに対向する第
1の平坦部を形成する一方、開口部に開閉自在に装着さ
れた開閉体の周縁部に第1の平坦部と対向して平行をな
す第2の平坦部を形成し、この第1の平坦部あるいは第
2の平坦部のいずれか一方に開閉体が開口を閉鎖したと
きに第1の平坦部及び第2の平坦部に対して略直交方向
に押圧する押圧部材を設けたので、開閉体による開口の
閉鎖時にこの押圧部材により車体と開閉体とが一体に結
合して両者は車体を構成する構造部材として機能するこ
ととなり、車体剛性を向上させることができると共に車
体振動を低減することができる。また、車両走行時の開
閉体の相対移動を抑制して開閉体のばたつきを防止する
ことで車両の移住性や乗り心地、剛性感を向上させるこ
とができる。
【0079】また、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置によれば、車体に設けられた開口の周縁部に互いに
対向する第1の平坦部を形成する一方、開口部に開閉自
在に装着された開閉体の周縁部に第1の平坦部と対向し
て平行をなす第2の平坦部を形成し、この第1の平坦部
あるいは第2の平坦部のいずれか一方に開閉体が開口を
閉鎖したときに第1の平坦部及び第2の平坦部に対して
略直交方向に押圧する押圧部材を設けると共にこの押圧
部材を駆動する駆動制御手段を設けたので、押圧部材を
簡単に駆動制御することができる。また、この押圧部材
を中空形状をなす可撓性材料で形成し、駆動制御手段を
押圧部材を増圧または減圧させる加圧流体供給手段と押
圧部材への加圧流体の供給圧を第1所定圧に制御する第
1所定圧制御手段と押圧部材への加圧流体の供給圧を前
記第1所定圧より高い第2所定圧に制御する第2所定圧
制御手段とで構成したので、車両の状態に合わせて、適
切な圧力の加圧流体を押圧部材に供給することができ、
高精度な押圧部材の駆動制御を行うことができる。
【0080】更に、本発明の車体に対する開閉体の支持
装置によれば、車体開口の周縁部に互いに対向する第1
の平坦部とその開口を開閉自在な開閉体の周縁部に第1
の平坦部と対向し平行をなす第2の平坦部とのいずれか
一方に第1の平坦部及び第2の平坦部に対して略直交方
向に移動する押圧部材を設け、この押圧部材に管路を介
して加圧流体供給源を連結し、制御装置が開閉体の開閉
動作を検出する検出センサの検出信号に基づいて開閉体
に設けられた管路途中の排気弁を開閉制御するようにし
たので、開閉体の開口閉鎖時に加圧流体が管路を介して
押圧部材に供給されて押圧部材が車体開口周縁部と開閉
体周縁部とに対して接近移動して両者を押圧することに
より車体と開閉体とが一体に結合して両者は車体を構成
する構造部材として機能することとなり、車体剛性を向
上させることができると共に車体振動を低減することが
できる。そして、開閉体の開口開放時に検出センサが開
閉体の開放動作を検出して制御装置は排気弁を大気開放
することで押圧部材に供給されている空気が排気弁によ
り早期に外部に排出されることとなり、押圧部材による
車体及び開閉体への押圧が解除されて押圧部材が開閉体
の開放動作に支障をきたすことはなく開閉体を容易に開
けることができ、ドア開閉の操作性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車体に対する開閉体の
支持装置を表す概略構成図である。
【図2】押圧部材の装着状態の表すフロントドアの斜視
図である。
【図3】図1のIII −III 断面図である。
【図4】本実施例の押圧部材の断面図である。
【図5】車体に対する開閉体の支持装置のシステムブロ
ック図である。
【図6】車体に対する開閉体の支持装置の作動のフロー
チャートである。
【図7】押圧部材の内圧に対するばね定数を表すグラフ
である。
【図8】本実施例の押圧部材による周波数ごとの車体の
モーメント感度を表すグラフである。
【図9】本実施例の車体に対する開閉体の支持装置を適
用した場合のエンジン回転数に対する振動を表すグラフ
である。
【図10】本実施例の車体に対する開閉体の支持装置を
適用した場合のエンジン回転数に対するこもり音を表す
グラフである。
【図11】本実施例の車体に対する開閉体の支持装置を
適用した場合の車速に対する振動を表すグラフである。
【図12】本実施例の車体に対する開閉体の支持装置を
適用した場合の周波数ごとの車体伝達関数を表すグラフ
である。
【図13】本実施例の車体に対する開閉体の支持装置を
適用した場合のことなる車体部位での曲げ剛性を表すグ
ラフである。
【図14】本発明の車体に対する開閉体の支持装置にお
いて押圧部材の別の実施例を表すドア開口上部の断面図
である。
【図15】本発明の他の実施例に係る車体に対する開閉
体の支持装置のシステムブロック図である。
【図16】制御装置のブロック図である。
【図17】押圧部材への加圧空気の供給圧を表すグラフ
である。
【図18】車体に対する開閉体の支持装置の作動のフロ
ーチャートである。
【図19】本発明の車体に対する開閉体の支持装置のサ
ッシュドアへの別の装着状態を表す概略図である。
【図20】本発明の車体に対する開閉体の支持装置にお
ける押圧部材のサッシュレスドアへの装着状態を表すフ
ロントドアの斜視図である。
【図21】押圧部材が装着されたサッシュレスドアの断
面図である。
【図22】本発明の車体に対する開閉体の支持装置へサ
ッシュレスドアへの別の装着状態を表す概略図である。
【図23】ウェザーストリップが設けられた従来の車両
ドア開口上部の断面図である。
【符号の説明】
11 車体フレーム 14 オープニングウェザーストリップインナ 17 オープニングウェザーストリップアウタ 31 車体 32 ドア開口 33 フロントドア 34 リアドア 35 ドアロック 36 アウトサイドハンドル 37 インサイドハンドル 41,81 押圧部材 42 第1の平坦部 43 第2の平坦部 44 基部 45 縮形状態部 46 中空部 47 ストローク可変許容部 54 コンプレッサ 57 2方向制御弁 63,68 急速排気弁 71,91 制御装置 72 ドアスイッチ 73 ハンドルスイッチ 74 イグニッションスイッチ 86 圧力調整弁 87 車速センサ 92 所定圧選定手段 93 第1所定圧制御手段 94 第2所定圧制御手段 95 加圧流体供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−12415(JP,A) 特開 昭62−12416(JP,A) 実開 昭58−76418(JP,U) 実開 昭51−36819(JP,U) 実開 昭60−142150(JP,U) 実開 平3−112419(JP,U) 実開 平1−59723(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/02 B60J 5/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に設けられた開口の周縁部に少なく
    とも互いに対向する一対の第1の平坦部を形成する一
    方、前記開口部に開閉自在に装着された開閉体の周縁部
    に前記第1の平坦部と対向して平行をなす一対の第2の
    平坦部を形成し、前記第1の平坦部あるいは第2の平坦
    部のいずれか一方に前記開閉体が前記開口を閉鎖したと
    きに該第1の平坦部及び第2の平坦部に対して略直交方
    向に押圧する押圧部材を設けたことを特徴とする車体に
    対する開閉体の支持装置
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車体に対する開閉体の支
    持装置において、押圧部材は基部が固着される一方の平
    坦部に対し対向する他方の平坦部より所要間隙を存して
    縮形状態部が設けられ、前記基部と該縮形状態部とが間
    に中空部ができるよう連続して形成され、該中空部内に
    圧力流体が供給されて所定量加圧されたときに前記縮形
    状態部が突出して前記他方の平坦部に密接し得るように
    なされたストローク可変許容部を有し、前記加圧流体の
    圧力を所定量以上加えられると形状変化はほぼ生じずに
    前記押圧部材自体の剛性増大化が図られる強度を有する
    可撓性材料で形成されたことを特徴とする車体に対する
    開閉体の支持装置
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車体に対する開閉体の支
    持装置において、縮形状態部が加圧されない通常状態に
    て少なくとも基部側に凹んだ凹形部が形成されているこ
    とを特徴とする車体に対する開閉体の支持装置
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車体に対する開閉体の支
    持装置において、前記押圧部材は、一方の平坦部に固定
    される断面がコ字状をなす支持部材と、該支持部材に対
    向する他方の平坦部方向に向かって移動自在な移動部材
    と、該移動部材加減圧によってストローク変位可能と
    させるストローク可変手段とを有することを特徴とする
    車体に対する開閉体の支持装置
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車体に対する開閉体の支
    持装置において、ストローク可変手段が膨張収縮可能な
    中空断面を有する弾性部材で形成されていることを特徴
    とする車体に対する開閉体の支持装置
  6. 【請求項6】 請求項1記載の車体に対する開閉体の支
    持装置において、押圧部材は一方の平坦部に一端が支持
    され、他端が他方の平坦部に押圧離脱自在な可動体をも
    って構成されるパワーアクチュエータ手段が用いられる
    ことを特徴とする車体に対する開閉体の支持装置
  7. 【請求項7】 請求項1記載の車体に対する開閉体の支
    持装置において、押圧部材は一方の平坦部に固着される
    基部と加圧膨張して他方の平坦部側に突出自在な中空部
    とを有するソリッドゴムにより形成されていることを特
    徴とする車体に対する開閉体の支持装置
  8. 【請求項8】 請求項1記載の車体に対する開閉体の支
    持装置において、車体の開口部全周にわたって枠組され
    る開閉体に対して、押圧部材が前記開口部あるいは開閉
    体の全周に配設されていることを特徴とする車体に対す
    る開閉体の支持装置
  9. 【請求項9】 請求項1記載の車体に対する開閉体の支
    持装置において、車体の開口部全周にわたって枠組され
    る開閉体に対して、押圧部材が前記開口部あるいは開閉
    体の少なくとも上下、前後いずれかに対向して連続また
    は断続的に配設されていることを特徴とする車体に対す
    る開閉体の支持装置
  10. 【請求項10】 請求項1記載の車体に対する開閉体の
    支持装置において、車体開口部の略半分のみに枠組され
    た開閉体に対して、押圧部材が前記枠組された部分と対
    向する車体開口部周縁に配設されていることを特徴とす
    車体に対する開閉体の支持装置
  11. 【請求項11】 請求項1記載の車体に対する開閉体の
    支持装置において、車体開口部の略半分のみに枠組され
    た開閉体に対して、押圧部材が前記枠組された部分と対
    向する車体開口部周縁に少なくとも前後に対向して連続
    または断続的に配設されていることを特徴とする車体に
    対する開閉体の支持装置
  12. 【請求項12】 車体に設けられた開口の周縁部に少な
    くとも互いに対向する一対の第1の平坦部を形成する一
    方、前記開口部に開閉自在に装着された開閉体の周縁部
    に前記第1の平坦部と対向して平行をなす一対の第2の
    平坦部を形成し、前記第1の平坦部あるいは第2の平坦
    部のいずれか一方に前記開閉体が前記開口を閉鎖したと
    きに該第1の平坦部及び第2の平坦部に対して略直交方
    向に押圧する押圧部材を設けると共に、該押圧部材を駆
    動する駆動制御手段を設けたことを特徴とする車体に対
    する開閉体の支持装置
  13. 【請求項13】 請求項12記載の車体に対する開閉体
    の支持装置において、押圧部材は中空形状をなす可撓性
    材料で形成され、また、駆動制御手段は該押圧部材を増
    圧または減圧させる加圧流体供給手段を有すると共に、
    該加圧流体供給手段による前記押圧部材への加圧流体の
    供給圧を第1所定圧に制御する第1所定圧制御手段及び
    押圧部材への加圧流体の供給圧を前記第1所定圧より高
    い第2所定圧に制御する第2所定圧制御手段を有するこ
    とを特徴とする車体に対する開閉体の支持装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の車体に対する開閉体
    の支持装置において、第1の制御手段は押圧部材が車体
    開口部と開閉体との間の隙間を接離して該押圧部材の形
    態がストローク変位するストローク可変領域の供給圧設
    定を行い、第2制御手段は、押圧部材自体の剛性増大化
    が図られる領域の供給圧設定を行うことを特徴とする
    体に対する開閉体の支持装置
  15. 【請求項15】 請求項13記載の車体に対する開閉体
    の支持装置において、第1所定圧は車体のアイドル振動
    低減効果に寄与する圧力であることを特徴とする車体に
    対する開閉体の支持装置
  16. 【請求項16】 請求項13記載の車体に対する開閉体
    の支持装置において、第1所定圧よりも高い第2所定圧
    は押圧部材自体の剛性増大化による車体剛性強化に寄与
    する圧力であることを特徴とする車体に対する開閉体の
    支持装置
  17. 【請求項17】 請求項12記載の車体に対する開閉体
    の支持装置において、押圧部材は中空形状をなす可撓性
    材料で形成され、また、駆動制御手段は、イグニッショ
    ンスイッチ検出センサと、車速センサと、開閉体の開閉
    動作検出センサと、押圧部材を増圧または減圧させる加
    圧流体供給手段と、該加圧流体供給手段による前記押圧
    部材への加圧流体の供給圧を第1所定圧に制御する第1
    所定圧制御手段と、前記押圧部材への加圧流体の供給圧
    を前記第1所定圧より高い第2所定圧に制御する第2所
    定圧制御手段と、前記イグニッション検出センサ及び車
    速センサ、開閉動作検出センサの検出信号に基づいて前
    記第1所定圧制御手段あるいは第2所定圧制御手段のい
    ずれか一方を駆動する所定圧選定手段とを有し、該所定
    圧選定手段はイグニッションスイッチがオンで車速が所
    定値以下で開閉体が閉状態であるときに前記第1所定圧
    制御手段を駆動する一方、イグニッションスイッチがオ
    ンで車速が所定値よりも大きく開閉体が閉状態であると
    きに前記第2形定圧制御手段を駆動することを特徴とす
    車体に対する開閉体の支持装置
  18. 【請求項18】 車体開口の周縁部に互いに対向して形
    成された一対の第1の平坦部と前記開口に開閉自在に装
    着された開閉体の周縁部に前記第1の平坦部と対向し平
    行をなして形成された一対の第2の平坦部とのいずれか
    一方に設けられて該第1の平坦部及び第2の平坦部に対
    して略直交方向に移動する押圧部材と、前記車体に搭載
    され前記押圧部材を駆動する加圧流体供給源と、該加圧
    流体供給源と前記押圧部材とを連結する管路と、前記開
    閉体の開閉動作を検出する検出センサと、前記開閉体に
    設けられ前記管路途中に介在して該管路を大気開放する
    排気弁と、前記検出センサの検出信号に基づいて前記排
    気弁を開閉制御する制御装置とを具えたことを特徴とす
    車体に対する開閉体の支持装置
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