JP3038991B2 - 繊維集合体用水性インキ組成物 - Google Patents
繊維集合体用水性インキ組成物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色物質として錯体を
用いるインキに関する。更に詳しくは、型紙の図形など
を繊維集合体に筆記し裁断後、この図形などが消去でき
る所謂チャコマ−カ−のインキとして使用する繊維集合
体用水性インキ組成物に関する。
用いるインキに関する。更に詳しくは、型紙の図形など
を繊維集合体に筆記し裁断後、この図形などが消去でき
る所謂チャコマ−カ−のインキとして使用する繊維集合
体用水性インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インキの着色物質として特定の水
溶性有色錯体を使用するものとしては、例えば、特公昭
59−49950号「光学マ−ク読取装置用黒色水性イ
ンキ」のように、水溶性有機錯体が特定の波長の光を吸
収することや耐光性に優れていることを利用したインキ
がある。
溶性有色錯体を使用するものとしては、例えば、特公昭
59−49950号「光学マ−ク読取装置用黒色水性イ
ンキ」のように、水溶性有機錯体が特定の波長の光を吸
収することや耐光性に優れていることを利用したインキ
がある。
【0003】また、布地に文字や線、記号などを描写
し、使用後消去するインキとしては、pHにより消色、
発色する染料を用いたものがある。これらは使用する染
料がpH指示薬であるフェノ−ルフタレイン、チモ−ル
フタレイン、ブロムチモ−ルフタレインなどに限定さ
れ、その発色性が通常の染料よりも著しく低い。
し、使用後消去するインキとしては、pHにより消色、
発色する染料を用いたものがある。これらは使用する染
料がpH指示薬であるフェノ−ルフタレイン、チモ−ル
フタレイン、ブロムチモ−ルフタレインなどに限定さ
れ、その発色性が通常の染料よりも著しく低い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の所謂チ
ャコマ−カ−のインキでは色材としてpH指示薬を使用
していたので、通常の染料インキ程度の濃度を出すこと
は非常に難しく、布の色、柄などによっては、筆跡が判
読しにくい。更に、空気中の炭酸ガスや布地の処理剤な
どの影響を受けやすく、筆跡が経時により退色してしま
うなどの問題があった。
ャコマ−カ−のインキでは色材としてpH指示薬を使用
していたので、通常の染料インキ程度の濃度を出すこと
は非常に難しく、布の色、柄などによっては、筆跡が判
読しにくい。更に、空気中の炭酸ガスや布地の処理剤な
どの影響を受けやすく、筆跡が経時により退色してしま
うなどの問題があった。
【0005】本発明は上記の従来インキの問題点、すな
わち、経時により筆跡が退色してしまうこと、筆跡の濃
度が低いことを解決し、水により容易に消去できる繊維
集合体用水性インキ組成物を得ることを課題とする。
尚、ここでいう繊維集合体とは木綿や羊毛やなどの天然
繊維、ナイロンやポリエステルのような合成繊維などの
織物布のほかに不織布、フェルト、木材なども含むもの
とする。
わち、経時により筆跡が退色してしまうこと、筆跡の濃
度が低いことを解決し、水により容易に消去できる繊維
集合体用水性インキ組成物を得ることを課題とする。
尚、ここでいう繊維集合体とは木綿や羊毛やなどの天然
繊維、ナイロンやポリエステルのような合成繊維などの
織物布のほかに不織布、フェルト、木材なども含むもの
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色物質とし
てカテコールモノスルホン酸−鉄錯体、カテコールジス
ルホン酸−鉄錯体、ヒドロキシキノリンスルホン酸塩−
鉄錯体より選択される水性有色錯体を少なくとも1種も
しくは2種以上含む繊維集合体用水性インキ組成物を要
旨とする。
てカテコールモノスルホン酸−鉄錯体、カテコールジス
ルホン酸−鉄錯体、ヒドロキシキノリンスルホン酸塩−
鉄錯体より選択される水性有色錯体を少なくとも1種も
しくは2種以上含む繊維集合体用水性インキ組成物を要
旨とする。
【0007】以下、本発明のインキについて詳細に説明
する。水溶性有色錯体は着色物質として使用せられるも
のでありこれに必要な特性としては水及び水溶性有機
溶剤に溶解し易い、経時的に溶解が安定であり沈澱を
析出しない、繊維に対する吸着力が小さい、錯体単
体での耐光性などの安定性が強い、があり、具体的に
は、カテコ−ルモノスルホン酸−鉄錯体としてカテコ−
ル−3−スルホン酸−鉄(2価)錯体、カテコ−ル−3
−スルホン酸−鉄(3価)錯体、カテコ−ル−4−スル
ホン酸−鉄(2価)錯体、カテコ−ル−4−スルホン酸
−鉄(3価)錯体、カテコ−ルモノスルホン酸塩錯体と
してカテコ−ル−3−スルホン酸塩−鉄(2価)錯体、
カテコ−ル−3−スルホン酸塩−鉄(3価)錯体、カテ
コ−ル−4−スルホン酸塩−鉄(2価)錯体、カテコ−
ル−4−スルホン酸塩−鉄(3価)錯体、カテコ−ルジ
スルホン酸−鉄錯体としてはカテコ−ル3,5−ジスル
ホン酸−鉄(2価)錯体、カテコ−ル−3,5−ジスル
ホン酸−鉄(3価)錯体、カテコ−ルジスルホン酸塩−
鉄錯体としてカテコ−ル−3,5−ジスルホン酸塩−鉄
(2価)錯体、カテコ−ル−3,5−ジスルホン酸塩−
鉄(3価)錯体が、ヒドロキシキノリンスルホン酸−鉄
錯体として8−ヒドロキシキノリン−5−スルホン酸−
鉄(2価)錯体、8−ヒドロキシキノリン−5−スルホ
ン酸−鉄(3価)錯体、ヒドロキシキノリンスルホン酸
塩−鉄錯体として8−ヒドロキシキノリン−5−スルホ
ン酸塩−鉄(2価)錯体、8−ヒドロキシキノリン−5
−スルホン酸塩−鉄(3価)錯体などが挙げられる。
する。水溶性有色錯体は着色物質として使用せられるも
のでありこれに必要な特性としては水及び水溶性有機
溶剤に溶解し易い、経時的に溶解が安定であり沈澱を
析出しない、繊維に対する吸着力が小さい、錯体単
体での耐光性などの安定性が強い、があり、具体的に
は、カテコ−ルモノスルホン酸−鉄錯体としてカテコ−
ル−3−スルホン酸−鉄(2価)錯体、カテコ−ル−3
−スルホン酸−鉄(3価)錯体、カテコ−ル−4−スル
ホン酸−鉄(2価)錯体、カテコ−ル−4−スルホン酸
−鉄(3価)錯体、カテコ−ルモノスルホン酸塩錯体と
してカテコ−ル−3−スルホン酸塩−鉄(2価)錯体、
カテコ−ル−3−スルホン酸塩−鉄(3価)錯体、カテ
コ−ル−4−スルホン酸塩−鉄(2価)錯体、カテコ−
ル−4−スルホン酸塩−鉄(3価)錯体、カテコ−ルジ
スルホン酸−鉄錯体としてはカテコ−ル3,5−ジスル
ホン酸−鉄(2価)錯体、カテコ−ル−3,5−ジスル
ホン酸−鉄(3価)錯体、カテコ−ルジスルホン酸塩−
鉄錯体としてカテコ−ル−3,5−ジスルホン酸塩−鉄
(2価)錯体、カテコ−ル−3,5−ジスルホン酸塩−
鉄(3価)錯体が、ヒドロキシキノリンスルホン酸−鉄
錯体として8−ヒドロキシキノリン−5−スルホン酸−
鉄(2価)錯体、8−ヒドロキシキノリン−5−スルホ
ン酸−鉄(3価)錯体、ヒドロキシキノリンスルホン酸
塩−鉄錯体として8−ヒドロキシキノリン−5−スルホ
ン酸塩−鉄(2価)錯体、8−ヒドロキシキノリン−5
−スルホン酸塩−鉄(3価)錯体などが挙げられる。
【0008】これらの水溶性有色錯体は、カテコ−ル−
3,5−ジスルホン酸ナトリウムのような配位子と塩化
第二鉄・6水塩のような金属塩から簡単に作ることがで
き、インキを調整する際に配位子、金属塩を溶剤に溶解
することにより得られる。この時、配位子と金属塩は、
両者をインキ溶剤に混入し、このインキ溶剤中で錯体を
形成しても、インキ溶剤とは別に錯体を作り、インキ溶
剤に混入しても良い。そして、これらをインキとして必
要な濃度になるまで1種もしくは2種以上を選択して使
用する。これら錯体の使用量はインキの全量に対して8
〜65重量%が好適であり、特に15〜65重量%が好
適である。錯体の使用量が8重量%以下の場合にはイン
キの濃度が低くなり、また、65重量%以上の場合には
溶解安定性が悪くなる。
3,5−ジスルホン酸ナトリウムのような配位子と塩化
第二鉄・6水塩のような金属塩から簡単に作ることがで
き、インキを調整する際に配位子、金属塩を溶剤に溶解
することにより得られる。この時、配位子と金属塩は、
両者をインキ溶剤に混入し、このインキ溶剤中で錯体を
形成しても、インキ溶剤とは別に錯体を作り、インキ溶
剤に混入しても良い。そして、これらをインキとして必
要な濃度になるまで1種もしくは2種以上を選択して使
用する。これら錯体の使用量はインキの全量に対して8
〜65重量%が好適であり、特に15〜65重量%が好
適である。錯体の使用量が8重量%以下の場合にはイン
キの濃度が低くなり、また、65重量%以上の場合には
溶解安定性が悪くなる。
【0009】筆跡のにじみを防ぐため、インキの粘度を
調整するのに水溶性高分子を用いるこもができる。具体
的にはポリエチレンオキサイド、メチルセルロ−ス、ポ
リビニルピロリドン、エチルセルロ−ス、ハイドロキシ
エチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、ポリ
ビニルアルコ−ル、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンイミン、グア−ガム、ロ−カストビン
ガム、クインスシ−ド、ガラクタン、アラビアガム、ト
ラガントガム、キサンタンガム、デキストランなどがあ
り、1種もしくは2種以上を選択して使用する。その使
用量はインキ全量に対して0.01〜20重量%(粘度
5〜1000c.p)が好適であり。さらに、0.10
〜10重量%(粘度50〜300c.p)がより好適で
ある。水溶性高分子の使用量が0.01重量%以下の場
合はインキの粘度調整が充分に行えず、にじみが大きく
なる。また、20重量%以上の場合は消去性が悪くな
る。
調整するのに水溶性高分子を用いるこもができる。具体
的にはポリエチレンオキサイド、メチルセルロ−ス、ポ
リビニルピロリドン、エチルセルロ−ス、ハイドロキシ
エチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、ポリ
ビニルアルコ−ル、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンイミン、グア−ガム、ロ−カストビン
ガム、クインスシ−ド、ガラクタン、アラビアガム、ト
ラガントガム、キサンタンガム、デキストランなどがあ
り、1種もしくは2種以上を選択して使用する。その使
用量はインキ全量に対して0.01〜20重量%(粘度
5〜1000c.p)が好適であり。さらに、0.10
〜10重量%(粘度50〜300c.p)がより好適で
ある。水溶性高分子の使用量が0.01重量%以下の場
合はインキの粘度調整が充分に行えず、にじみが大きく
なる。また、20重量%以上の場合は消去性が悪くな
る。
【0010】ここで、一般に上記のような水溶性高分子
を含有するインキは、その筆跡が乾燥すると水溶性高分
子が、筆記面に定着して水洗いなどの簡単な洗浄では落
ちにくい。しかし、本発明のように水溶性の錯体と併用
することにより筆跡が乾燥した後も筆記面に定着しない
ので水洗いなどの簡単な洗浄で筆跡を落とすことができ
る。
を含有するインキは、その筆跡が乾燥すると水溶性高分
子が、筆記面に定着して水洗いなどの簡単な洗浄では落
ちにくい。しかし、本発明のように水溶性の錯体と併用
することにより筆跡が乾燥した後も筆記面に定着しない
ので水洗いなどの簡単な洗浄で筆跡を落とすことができ
る。
【0011】その他、必要に応じて、エチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ト
リエチレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、
チオジグリコ−ル、グリセリン、ポリエチレングリコ−
ル、N−メチル−2−ピロリドン、ソルビット、ソルビ
タン、アセチン、尿素、エチレン尿素、などの溶解助剤
及び乾燥剤、防錆剤、防腐剤、更にポリオキシエチレン
アルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルアリ−
ルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルエステルなど
の各種非イオン界面活性剤、二塩基性脂肪酸エステル、
高級アルコ−ルの硫酸エステル塩などの陰イオン界面活
性剤、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのpH調
整剤などを適宣添加することができる。
ル、プロピレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ト
リエチレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、
チオジグリコ−ル、グリセリン、ポリエチレングリコ−
ル、N−メチル−2−ピロリドン、ソルビット、ソルビ
タン、アセチン、尿素、エチレン尿素、などの溶解助剤
及び乾燥剤、防錆剤、防腐剤、更にポリオキシエチレン
アルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルアリ−
ルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルエステルなど
の各種非イオン界面活性剤、二塩基性脂肪酸エステル、
高級アルコ−ルの硫酸エステル塩などの陰イオン界面活
性剤、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのpH調
整剤などを適宣添加することができる。
【0012】本発明の繊維集合体用水性インキ組成物は
上記必須成分を従来公知の撹拌機を用いて混合撹拌し、
均一に溶解させることによって容易に得られる。
上記必須成分を従来公知の撹拌機を用いて混合撹拌し、
均一に溶解させることによって容易に得られる。
【0013】
【作用】本発明の繊維集合体用水性インキ組成物は、着
色物質として特定の錯体を用いており、水に対する溶解
力が繊維に対する吸着力よりもはるかに大きいため繊維
表面から脱離しやすく、このため、水で洗い流し易いも
のと考えられる。
色物質として特定の錯体を用いており、水に対する溶解
力が繊維に対する吸着力よりもはるかに大きいため繊維
表面から脱離しやすく、このため、水で洗い流し易いも
のと考えられる。
【0014】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明する
が、実施例、比較例中に単に「部」とあるのは「重量
部」を示す。
が、実施例、比較例中に単に「部」とあるのは「重量
部」を示す。
【0015】実施例1 カテコ−ル−3,5−ジスルホン酸ナトリウム(配位子) 16.0部 塩化第二鉄・6水塩(金属塩) 8.0部 アルコックスR−1000(ポリエチレンオキサイド、水溶性高分子、明成化学 工業(株)製) 7.0部 エチレングリコ−ル 10.0部 水酸化ナトリウム(pH調整剤) 5.0部 水 54.0部 上記成分を撹拌、溶解して黒色インキを得た。
【0016】実施例2 カテコ−ル−3,5−ジスルホン酸−鉄(3価)錯体 20.0部 メトロ−ズSM(重合度340、メチルセルロ−ス、水溶性高分子、信越化学工業 (株)製) 1.5部 エチレングリコ−ル 5.0部 ノイゲンP(非イオン界面活性剤、第一工業製薬(株)製) 0.1部 水酸化ナトリウム(pH調整剤) 5.0部 水 68.4部 上記成分を撹拌、溶解して黒色インキを得た。
【0017】実施例3 8−ヒドロキシキノリン−5−スルホン酸−鉄(3価)錯体 35.0部 ルビスコ−ルK−90(ポリビニルピロリドン、水溶性高分子、BASF社製) 8.0部 グリセリン 5.0部 炭酸ナトリウム(pH調整剤) 9.0部 水 43.0部 上記成分を撹拌、溶解して黒色インキを得た。
【0018】比較例1 市販のチャコマ−カ−ペン (商品名:チャコパ−、茶色インキ、西日本チャコペ−
パ−(株)製)pH指示薬を着色物質としたインキ。
パ−(株)製)pH指示薬を着色物質としたインキ。
【0019】比較例2 カテコ−ル−3,5−ジスルホン酸−銅(3価)錯体 20.0部 メトロ−ズSM(重合度340、メチルセルロ−ス、水溶性高分子、信越化学工業 (株)製) 1.5部 エチレングリコ−ル 5.0部 ノイゲンP(非イオン界面活性剤、第一工業製薬(株)製) 0.1部 水酸化ナトリウム(pH調整剤) 5.0部 水 68.4部 上記成分を撹拌、溶解して褐色インキを得た。
【0020】比較例3 ウオ−タ−ブラックR510(水溶性染料、オリエント化学工業(株)製) 14.0部 ルビスコ−ルK−90 8.0部 グリセリン 5.0部 水 73.0部 上記成分を撹拌、溶解して黒色インキを得た。
【0021】
【発明の効果】実施例1〜3、比較例1〜3で得られ
た、各々のインキを用い市販のエアブラシ(ホ−ミハン
ドピ−スY−3型、伊東屋(株)製)により、試験布
(ポリエステル65%、綿35%のブロ−ド、色、紺)
上に直線を筆記して試験を行った。結果を表1に示す。
た、各々のインキを用い市販のエアブラシ(ホ−ミハン
ドピ−スY−3型、伊東屋(株)製)により、試験布
(ポリエステル65%、綿35%のブロ−ド、色、紺)
上に直線を筆記して試験を行った。結果を表1に示す。
【0022】
【表1】 濃度: 筆跡の濃度を目視により判定…○判読可能 ×
判読不可能 にじみ: 筆跡のにじみを目視により判定…○にじみ小
×にじみ大 消去性: サンプルを室温1日放置後、水中に浸漬し、
1時間後、取り出し筆跡の状態を目視により判定…○完
全に消去 ×消去せず 経時退色: サンプルを室温1ヶ月間経時し、退色の状
態を目視により判定…○退色なし
判読不可能 にじみ: 筆跡のにじみを目視により判定…○にじみ小
×にじみ大 消去性: サンプルを室温1日放置後、水中に浸漬し、
1時間後、取り出し筆跡の状態を目視により判定…○完
全に消去 ×消去せず 経時退色: サンプルを室温1ヶ月間経時し、退色の状
態を目視により判定…○退色なし
【0023】上記の試験は試験布としてポリエステル6
5%、綿35%混紡を使用したがナイロン、ビニロン、
アセテ−ト、アクリル、ポリエステルの各繊維において
は、消去性においてさらに良好な結果が得られる。
5%、綿35%混紡を使用したがナイロン、ビニロン、
アセテ−ト、アクリル、ポリエステルの各繊維において
は、消去性においてさらに良好な結果が得られる。
【0024】以上のように本発明の繊維集合体用水性イ
ンキ組成物は、水によって洗い流れやすく、筆跡を消す
ことをこの水洗いにより簡単にできる。このため、イン
キの化学的変化により筆跡を消すインキのように、空気
中の炭酸ガスや布地の処理液などによって経時的な退色
を起こすことはない。また、筆跡の濃度も高くすること
ができる。
ンキ組成物は、水によって洗い流れやすく、筆跡を消す
ことをこの水洗いにより簡単にできる。このため、イン
キの化学的変化により筆跡を消すインキのように、空気
中の炭酸ガスや布地の処理液などによって経時的な退色
を起こすことはない。また、筆跡の濃度も高くすること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−132929(JP,A) 特開 昭51−103527(JP,A) 特開 昭53−108527(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20
Claims (1)
- 【請求項1】 着色物質としてカテコールモノスルホン
酸−鉄錯体、カテコールジスルホン酸−鉄錯体、ヒドロ
キシキノリンスルホン酸塩−鉄錯体より選択される水性
有色錯体を少なくとも1種もしくは2種以上含む繊維集
合体用水性インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14673691A JP3038991B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 繊維集合体用水性インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14673691A JP3038991B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 繊維集合体用水性インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04345674A JPH04345674A (ja) | 1992-12-01 |
JP3038991B2 true JP3038991B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=15414434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14673691A Expired - Lifetime JP3038991B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 繊維集合体用水性インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038991B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP14673691A patent/JP3038991B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04345674A (ja) | 1992-12-01 |
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