JPH10147737A - インク組成物 - Google Patents
インク組成物Info
- Publication number
- JPH10147737A JPH10147737A JP31077096A JP31077096A JPH10147737A JP H10147737 A JPH10147737 A JP H10147737A JP 31077096 A JP31077096 A JP 31077096A JP 31077096 A JP31077096 A JP 31077096A JP H10147737 A JPH10147737 A JP H10147737A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink composition
- washing
- cloth
- red
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カチオン系染料固着剤が塗布してある布地に
おいても水洗いで消去可能であり、また、充分には消去
できない場合でも漂白剤を使用することにより確実に消
去でき、且つ低粘度で保存安定性が良くインクジェット
ヘッドで印字できるインク組成物を提供することであ
る。 【解決手段】 インク組成物は、着色剤として食用色素
赤色１０２号(C.I. Acid Red 18)を使用している。
おいても水洗いで消去可能であり、また、充分には消去
できない場合でも漂白剤を使用することにより確実に消
去でき、且つ低粘度で保存安定性が良くインクジェット
ヘッドで印字できるインク組成物を提供することであ
る。 【解決手段】 インク組成物は、着色剤として食用色素
赤色１０２号(C.I. Acid Red 18)を使用している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、詳しくは布地、皮
革、紙等の被描画物に鮮明な画線や文字を描くことがで
き、且つ水洗によって除去することができるインク組成
物に関するものである。
革、紙等の被描画物に鮮明な画線や文字を描くことがで
き、且つ水洗によって除去することができるインク組成
物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、アパレル産業やホームソーイング
においては、布生地を縫製時に使用する形状に切断する
ために型紙が使用されている。また、縫製にあたって
は、切断パターンや縫目パターン、縫い合わせ箇所、縫
い方種類等の縫製情報は型紙上やマニュアルに記載され
ている。
においては、布生地を縫製時に使用する形状に切断する
ために型紙が使用されている。また、縫製にあたって
は、切断パターンや縫目パターン、縫い合わせ箇所、縫
い方種類等の縫製情報は型紙上やマニュアルに記載され
ている。
【０００３】これらの方法では、最終的には不要となる
型紙を紙で作成すること、型紙を用いて切断パターンや
縫目パターン等を布に描く手間、さらに、縫製情報をマ
ニュアル等を参照しながら縫製しなければならない手間
など、多くの手間や時間が必要となってしまう。
型紙を紙で作成すること、型紙を用いて切断パターンや
縫目パターン等を布に描く手間、さらに、縫製情報をマ
ニュアル等を参照しながら縫製しなければならない手間
など、多くの手間や時間が必要となってしまう。
【０００４】そこで、これまでに型紙を不要とし、縫製
情報を直接布生地に描画する縫製情報マーキング装置が
特開平４−９１２０７号公報や実開平４−１３１６１８
号公報等で提案されている。
情報を直接布生地に描画する縫製情報マーキング装置が
特開平４−９１２０７号公報や実開平４−１３１６１８
号公報等で提案されている。
【０００５】また、布地へ線引きし水洗いにより消去出
来る茶色インク組成物について特公平４−３４５６７４
号公報に提案されている。
来る茶色インク組成物について特公平４−３４５６７４
号公報に提案されている。
【０００６】前記発明の茶色インクは着色物質としてカ
テコ−ルモノスルホン酸−鉄錯体、カテコ−ルモノスル
ホン酸塩錯体、カテコ−ルジスルホン酸−鉄錯体、ヒド
ロキシキノリンスルホン酸塩−鉄錯体より選択される水
性有色錯体を少なくとも１種もしくは２種以上含む繊維
集合体用水性インク組成物である。
テコ−ルモノスルホン酸−鉄錯体、カテコ−ルモノスル
ホン酸塩錯体、カテコ−ルジスルホン酸−鉄錯体、ヒド
ロキシキノリンスルホン酸塩−鉄錯体より選択される水
性有色錯体を少なくとも１種もしくは２種以上含む繊維
集合体用水性インク組成物である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記発
明の茶色インク組成物はカチオン系染料固着剤が塗布し
てある布地に対して線引きした場合、水洗いでは殆ど消
去できないという問題がある。また一般に家庭で使用さ
れている酸素系漂白剤(以下漂白剤という)を使用して消
去しようとすれば、布が変退色したり或いは傷んだりし
てしまうという問題がある。これは漂白剤中の過酸化水
素が金属があると、その触媒作用によって分解が著しく
促進されて、その酸化力が異常に強まってしまい、その
ため普通ではこわれないはずの染料の構造や繊維の構造
までも損傷を受けてしまうためである。
明の茶色インク組成物はカチオン系染料固着剤が塗布し
てある布地に対して線引きした場合、水洗いでは殆ど消
去できないという問題がある。また一般に家庭で使用さ
れている酸素系漂白剤(以下漂白剤という)を使用して消
去しようとすれば、布が変退色したり或いは傷んだりし
てしまうという問題がある。これは漂白剤中の過酸化水
素が金属があると、その触媒作用によって分解が著しく
促進されて、その酸化力が異常に強まってしまい、その
ため普通ではこわれないはずの染料の構造や繊維の構造
までも損傷を受けてしまうためである。
【０００８】またさらに、前記の茶色インクは粘度が高
くインクジェットヘッド装置で印字するのは困難である
という問題がある。インクの粘度を下げるだけであれば
インク中の水の割合を増やしたり、増粘剤として使用さ
れる水溶性高分子の添加量を減らせば可能であるが、例
えばインク中の水の割合を増やした場合であれば、水は
揮発しやすいため蒸発すればインクの粘度が上昇したり
溶媒に溶かした固形物が析出するという問題が起こり、
また増粘剤の添加量を減らすと筆跡のにじみが悪化する
等の問題がある。
くインクジェットヘッド装置で印字するのは困難である
という問題がある。インクの粘度を下げるだけであれば
インク中の水の割合を増やしたり、増粘剤として使用さ
れる水溶性高分子の添加量を減らせば可能であるが、例
えばインク中の水の割合を増やした場合であれば、水は
揮発しやすいため蒸発すればインクの粘度が上昇したり
溶媒に溶かした固形物が析出するという問題が起こり、
また増粘剤の添加量を減らすと筆跡のにじみが悪化する
等の問題がある。
【０００９】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、カチオン系染料固着剤が塗布し
てある布地においても水洗いで消去可能であり、また、
充分には消去できない場合でも漂白剤を使用することに
より確実に消去でき、且つ低粘度で保存安定性が良くイ
ンクジェットヘッド装置で印字できるインク組成物を提
供することを目的としている。
になされたものであり、カチオン系染料固着剤が塗布し
てある布地においても水洗いで消去可能であり、また、
充分には消去できない場合でも漂白剤を使用することに
より確実に消去でき、且つ低粘度で保存安定性が良くイ
ンクジェットヘッド装置で印字できるインク組成物を提
供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項１記載のインク組成物は、食用色素
赤色１０２号(C.I. Acid Red 18)を着色剤として使用し
ている。
に、本発明の請求項１記載のインク組成物は、食用色素
赤色１０２号(C.I. Acid Red 18)を着色剤として使用し
ている。
【００１１】その結果、カチオン系染料固着剤が塗布し
てある布地についても水洗いで消去可能となり、また、
より確実に消去するために漂白剤を使用することもで
き、さらに、低粘度で保存安定性がよくインクジェット
ヘッド装置で印字できるようになる。
てある布地についても水洗いで消去可能となり、また、
より確実に消去するために漂白剤を使用することもで
き、さらに、低粘度で保存安定性がよくインクジェット
ヘッド装置で印字できるようになる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【００１３】本実施形態のインク組成物は、着色剤とし
て食用色素赤色１０２号(C.I. AcidRed 18)を使用する
ことにより、カチオン系染料固着剤が塗布してある布地
について水洗いでの消去性が良好であり、必要であれば
漂白剤を使用することもでき、また低粘度で保存安定性
がよく、インクジェットヘッド装置で印字できるように
なる。
て食用色素赤色１０２号(C.I. AcidRed 18)を使用する
ことにより、カチオン系染料固着剤が塗布してある布地
について水洗いでの消去性が良好であり、必要であれば
漂白剤を使用することもでき、また低粘度で保存安定性
がよく、インクジェットヘッド装置で印字できるように
なる。
【００１４】以下に本実施例の赤インクの具体的な処方
と効果について説明する。 （実施例）以下の組成にてインクを作成した。 食用色素赤色１０２号(C.I. Acid Red 18) ５.０重量部 純水 ４９.０重量 部 グリセリン ４０.５重 量部 ジエチレングリコールモノブチルエ−テル ５.０ 重量部 トリエタノ−ルアミン ０. ５重量部 上記の材料を公知の手法を用いて溶解させ赤色インクを得た。常温 における粘度は６.５ｃｐｓ，表面張力は３６.２ｍＮ／ｍ，ｐＨは７.０，導電 率は７０２μＳ／ｃｍであった。
と効果について説明する。 （実施例）以下の組成にてインクを作成した。 食用色素赤色１０２号(C.I. Acid Red 18) ５.０重量部 純水 ４９.０重量 部 グリセリン ４０.５重 量部 ジエチレングリコールモノブチルエ−テル ５.０ 重量部 トリエタノ−ルアミン ０. ５重量部 上記の材料を公知の手法を用いて溶解させ赤色インクを得た。常温 における粘度は６.５ｃｐｓ，表面張力は３６.２ｍＮ／ｍ，ｐＨは７.０，導電 率は７０２μＳ／ｃｍであった。
【００１５】前記赤色インクをインクジェット装置に搭
載して、カチオン系染料固着剤が塗布してある布地上に
印字テストを行った。印字する際、ヘッドノズルが詰ま
る等の問題は見られなかった。
載して、カチオン系染料固着剤が塗布してある布地上に
印字テストを行った。印字する際、ヘッドノズルが詰ま
る等の問題は見られなかった。
【００１６】できあがった文字像は濃度が高く認識する
ことが容易であった。また、できあがった文字像を水洗
いにて洗浄したところほぼ文字像は消滅し、さらに、酸
素系漂白剤を使用して洗浄したところ文字像は確実に消
滅し、また、布地についても変退色や傷む等の問題は全
く起きなかった。
ことが容易であった。また、できあがった文字像を水洗
いにて洗浄したところほぼ文字像は消滅し、さらに、酸
素系漂白剤を使用して洗浄したところ文字像は確実に消
滅し、また、布地についても変退色や傷む等の問題は全
く起きなかった。
【００１７】また、前記赤インクを密閉された瓶に入れ
て、７０℃、５℃、−１５℃のそれぞれの温度で一週間
の保存試験、及び温度５０℃湿度８０％の条件で四週間
の保存試験を行ったところ染料の析出や物性値の変化等
の不具合は全く起こらなかった。また、前記インクを蒸
発皿に入れ温度５０℃湿度８０％の条件で一週間の保存
試験を行ったところ、染料の析出や物性値の変化等の不
具合も全く起きなかった。
て、７０℃、５℃、−１５℃のそれぞれの温度で一週間
の保存試験、及び温度５０℃湿度８０％の条件で四週間
の保存試験を行ったところ染料の析出や物性値の変化等
の不具合は全く起こらなかった。また、前記インクを蒸
発皿に入れ温度５０℃湿度８０％の条件で一週間の保存
試験を行ったところ、染料の析出や物性値の変化等の不
具合も全く起きなかった。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
記載のインク組成物は着色剤として食用色素赤色１０２
号(C.I. Acid Red 18)を使用することにより、カチオン
系染料固着剤が塗布してある布地においても水洗いで消
去可能であり、また、充分には消去できない場合でも漂
白剤を使用することにより確実に消去でき、且つ低粘度
で保存安定性が良くインクジェットヘッド装置で印字で
きるインク組成物を提供することができる。
記載のインク組成物は着色剤として食用色素赤色１０２
号(C.I. Acid Red 18)を使用することにより、カチオン
系染料固着剤が塗布してある布地においても水洗いで消
去可能であり、また、充分には消去できない場合でも漂
白剤を使用することにより確実に消去でき、且つ低粘度
で保存安定性が良くインクジェットヘッド装置で印字で
きるインク組成物を提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 被描画物の表面に一時的に残留するが、
最終的には洗浄によって前記表面から除去可能なインク
組成物において、 そのインク組成物に含まれる着色剤として、食用色素赤
色102号(C.I. Acid Red 18)を使用したことを特徴とす
るインク組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31077096A JPH10147737A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | インク組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31077096A JPH10147737A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | インク組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10147737A true JPH10147737A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18009273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31077096A Pending JPH10147737A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | インク組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10147737A (ja) |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP31077096A patent/JPH10147737A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN107001811B (zh) | 染色用着色组合物、印花用着色组合物、印花方法、喷墨印花用油墨及被染色的布帛 | |
| JPH10501006A (ja) | 織物に使用するインキ組成物 | |
| US5972083A (en) | Ink composition writing instrument containing same method of forming pattern on receiving surface of object and pattern forming kit | |
| JPH10147737A (ja) | インク組成物 | |
| EP0032216B1 (de) | Färbe- und Aufzeichnungsmittel | |
| DE60026827T2 (de) | Entfärbungsverfahren eines gefärbten materials in einem vorherbestimmten muster | |
| JP4069696B2 (ja) | インクジェット捺染用インクセット | |
| JPH1192698A (ja) | インク組成物 | |
| US2068204A (en) | Indelible ink | |
| JPH11116868A (ja) | インク組成物 | |
| JP3900857B2 (ja) | インクジェット捺染用インクセット | |
| US6521033B1 (en) | Ink composition, writing instrument containing same and method of forming image on receiving surface | |
| JPH05148435A (ja) | 消去性水溶性インキ筆跡の消去方法 | |
| JPH04239064A (ja) | インク組成物 | |
| US3985500A (en) | Black dye formulation | |
| JP2000127358A (ja) | インクジェット記録方法を用いた潜像印刷方法ならびにその随時可能な現像方法 | |
| JPH0532926A (ja) | 消去性水溶性インキ組成物 | |
| JPH11140358A (ja) | インク組成物 | |
| KR20200001057A (ko) | 나일론 원단용 열 전사지 및 그 제조방법 | |
| JP2982245B2 (ja) | 布地、皮革への印字装置 | |
| US2322928A (en) | Color printing method | |
| JPH09255903A (ja) | インク組成物 | |
| JPH0485374A (ja) | インク組成物 | |
| JP2001322316A (ja) | 手芸用布地上に下絵を描くための装置および方法ならびに手芸用布地 | |
| JP4321953B2 (ja) | インク組成物及び下図作成方法 |