JP3038972B2 - 加減速パターン生成装置及びパターン生成方法 - Google Patents

加減速パターン生成装置及びパターン生成方法

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    • G05B2219/40527Modeling, identification of link parameters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、お互いに力学的に干渉
作用を及ぼすように構成された複数の駆動軸を有するサ
ーボ系に対して、駆動源のパワーを最大限に引き出すた
めの適正な加減速パターンを生成し、移動に要する時間
を短縮することができるようにした新規な加減速パター
ン生成装置及びパターン生成方法を提供しようとするも
のである。
【0002】
【従来の技術】ロボットの運動能力を吟味する上での一
指標としてタクトタイム(作業時間)を挙げることがで
き、この時間をできるだけ短くし、しかも、その際不要
な振動を伴なわないようにすることが望ましいとされ
る。
【0003】従来からタクトタイムの短縮化を図る方法
には、幾つかの方法が知られているが、その一つとして
サーボ系に関する加減速曲線について最適化を図る方法
がある。
【0004】例えば、本願出願人が先の特願平2−28
3867号にて提案した方法を図10及び図11を用い
て簡単に説明する。
【0005】図10中のaは加減速曲線であり、加速開
始時間(t=0)から、速度ωがそのピーク値(ωP
に達する迄の時間(以下、「ピーク時間」といい、「T
P」と記す。)迄の加速パターンに対して、t=TPに関
する時間的な折り返し操作を施すことによって減速パタ
ーンを得る。
【0006】その際、移動量に応じてピーク時間TP
可変することで加減速曲線aの操作を行なう。
【0007】即ち、図11に示すように、予め移動量
(Δθ)とピーク時間TPについての特性を規定してお
き、加減速パターンの生成にあたっては、加速開始時点
から速度がピーク値となる時点迄の時間が、移動量に応
じたピーク時間となるように加速パターンを生成し、そ
の後、時間的な対称化により減速パターンを得るように
する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな方法は、直交型ロボットのように駆動軸同士に力学
的な相互作用のない系では充分に有効な方法であると言
えるが、多軸のスカラ型ロボットに適用しようとすると
次のような問題が生じる。
【0009】図12は、2軸のスカラ型ロボットbの動
きを略線図で示したものである。ロボットbは、その第
1アームb1の先端部に第2アームb2が回動可能な状
態で取り付けられている。
【0010】図中、(a)は2つのアームb1、b2が
完全に伸びている状態でΔθ1の角度だけ回動したとき
の状況を示し、(b)はアームb2がアームb1に対し
て折れ曲がった状態でやはりΔθ1の角度だけ回動した
ときの状況を示している。但し、いずれの場合のも第2
アームb2についての回転角Δθ2はゼロとする。
【0011】両者の動きを注意深く観察すれば判るよう
に、アームb1とb2との関係がどのような状態になっ
ているかによって、制御状況が異なってくる。即ち、第
1アームb1の回動中心についての慣性モーメントを考
えると、(a)の状況では(b)の状況に比してモーメ
ントが大きく、従って、同じΔθ1の移動量をもった動
作でありながら、より大きなパワーを必要とし、また、
停止に至る迄の時間もかかることになる。
【0012】ところが、このような事情を考慮せずに直
交型ロボットの場合と同じ考え方をもって各アームに関
する加減速パターンを生成したとすると、図12(a)
の動作でも図12(b)の動作でも同じピーク時間TP
を採用することになってしまう。
【0013】このため、図12(b)では、もっと小さ
なTP値を採ることが可能であるのに、大きなTP値でロ
ボットbを動作させることになり、タクトタイム(2・
P)が長くなってしまうことになる。
【0014】そこで、このような不都合を解消するため
には、アームの移動量Δθ1、Δθ2の如何に応じてT
P値を可変することが考えられる。
【0015】しかしながら、その決定には、数多くの実
験が必要であったり、設定者の経験や能力等に依存しや
すいという欠点がある。また、仮に良好な成果が得られ
たとしても、これが最良の方法であると確信することが
できなかったり、また、動作が意に沿わない場合には例
外についての処理が必要となる等の問題が残る。
【0016】例えば、動作について幾つかの場合分けを
行ない、各場合の実験データに基づいて適切なTP値を
見い出し、これをROM等に書き込み、加減速パターン
の生成時に参照する方法も考えられるが、ROM化の作
業が大変であり、また、新しいロボットを開発する度に
膨大な実験データが必要となる。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を解決するために、ロボットの動作を力学的に解
析し、アーム同士の干渉作用を理論式で表現して、動作
についての適正なピーク時間を算出して、加減速パター
ンの生成を行なうようにしたものである。
【0018】即ち、本発明では、先ず、定数設定手段に
より、サーボ系に固有の力学定数(慣性モーメント等)
の設定を行ない、力学変数については指令手段により移
動の起点や終点を移動命令に応じて指定する。
【0019】そして、これらの情報に基づいてピーク時
間算出手段が、ピーク時間を算出し、かつ、ピーク時間
の設定を行なう。
【0020】その際、ピーク時間算出手段を構成するエ
ネルギー演算手段は、力学変数をピーク時間の関数とし
て表現し、移動に要する全運動エネルギーをピーク時間
の関数として求める。そして、該エネルギー演算手段
は、各エネルギー項がどの駆動源からパワー供給を受け
るかを規定して、当該エネルギー項を駆動源の許す最大
パワー値に等しいとおいてピーク時間を求める。
【0021】その後、ピーク時間算出手段を構成するピ
ーク時間設定部が、こうして求められた駆動軸毎のピー
ク時間のうち最も大きいものを全系のピーク時間として
採用する。
【0022】このピーク時間に基づいてパターン生成手
段が加減速パターンを生成する。即ち、加速開始時点を
起点として速度がピーク値になる迄に要する時間が、ピ
ーク時間設定手段によって得られた値となるように、各
駆動軸に係る加速パターンを生成し、該加速パターンに
対して時間的な対称操作を施すことによって、時間的に
折り返された減速パターンを生成する。
【0023】
【作用】本発明によれば、アーム同士の力学的な干渉作
用について、エネルギー式と駆動源のもつパワー及びパ
ワー配分に基づいてサーボ系を理論式としてモデル化
し、ピーク時間TPの最適値を算出して加減速パターン
の適正化を図ることができるので、駆動源のパワーを効
率的に利用してタクトタイムの短縮化を図ることができ
る。
【0024】しかも、そのアルゴリズムは理論的に明確
であり、この点について設計者の能力や経験等が介入す
る余地はなく、また、ロボット毎の個別的な実験データ
を膨大に入手して、これらを制御に利用する等の手間を
省くことができる。
【0025】
【実施例】本発明に係る加減速パターン生成装置の構成
を説明する前に、先ず、制御対象のロボットとして2軸
のスカラ型ロボットを例に挙げ、物理的解析に基づいた
本発明の原理について説明する。
【0026】本発明においては、ロボットの動作を力学
的に解析して、アーム同士の相互干渉(一方のアームの
動きが他のアームの動きに影響を与えてしまうこと)を
理論式で表現して、これをTP値の決定に反映させるも
のであり、最終的にタクトタイムを短縮化することを目
的とする。
【0027】図3は2軸のスカラ型ロボットをモデル化
して示すものであり、第1アームb1がX−Y直交座標
系の原点Oを中心として回動し、第2アームb2は、第
1アームの回動端部(点O´)を中心として回動し得る
ものとする。
【0028】この場合のアームb1、b2に関する諸量
の定義を[表1]に示す。
【0029】
【表1】
【0030】尚、角度パラメータθ2については、第2
アームb2の中心軸がX軸に対してなす角度としてでは
なく、該中心軸が、第1アームb1の中心軸に対してな
すX−Y平面内での角度により測っていることに注意す
る。
【0031】以下では、力学的な解析にあたって徒らに
話の内容が複雑化しないように下記に示す仮定や近似を
用いてロボット系を理想化する。
【0032】(1)粘性項はないものとする。
【0033】(2)アームはサーボ制御の指令値通りに
動くものとする。
【0034】(3)熱に変化して散逸するエネルギーは
小さいものとしてこれを無視する。
【0035】(4)加減速曲線については加速パターン
と減速パターンとが時間的な折り返し操作により対称化
されているものを用いる。
【0036】(5)加速時と減速時とで(アーム駆動
用)モーターの消費電力は等しいものとする。
【0037】さて、図3に示したロボット系について運
動エネルギーを求めることにする。
【0038】図においてX−Y座標を複素平面(Y軸を
虚軸に選ぶ)と見なして点P1、P2を極座標によって
表現すると、各点の位置は[数1]式のように表わすこ
とができる。
【0039】
【数1】
【0040】尚、上式中の「i」は虚数単位を意味して
いる。
【0041】点P1、P2における速度を求めるために
時間tで一次微分すると[数2]式が得られる。
【0042】
【数2】
【0043】全系の運動エネルギー(これを「E(al
l)」と記す)は、[数3]式に示すようにアームb
1、b2に関する並進運動エネルギーと各重心回りの回
転エネルギーとの総和である。
【0044】
【数3】
【0045】即ち、[数3]の右辺において、第1項が
第1アームb1の並進運動エネルギー、第2項はP1回
りの回転エネルギーに相当し、第3項が第2アームb2
の並進運動エネルギー、第4項はP2回りの回転エネル
ギーに相当する。
【0046】尚、P1、P2の一次の時間微分を含む項
に関しては、その絶対値の2乗となっているが、これは
一次微分項にそれぞれの複素共役を掛けることを意味
し、これによって各項の実数化を図っている(X−Y座
標系を複素平面と見なしたことに伴なう処理として必要
になる。)。
【0047】しかして、[数3]式の右辺に[数2]式
を代入して整理するとエネルギーE(all)は[数
4]に示すような形となる。
【0048】
【数4】
【0049】
【数5】
【0050】尚、ここで[数5]式に示すように角度パ
ラメータθ1、θ2についての一回の時間微分、即ち、
角速度をそれぞれω1、ω2と定義しており、これを用
いるとエネルギーE(all)はω1の2乗項と、ω2
の2乗項、さらにω1とω2との積に係る項の3つの項
に分けられることが判る。
【0051】そして、[数4]式は、第1アームb1の
角速度がω1で、かつ、第2アームb2の角速度がはω
2の状態で運動し、第2アームb2の位置がθ2のとき
の全系のエネルギーを意味する。
【0052】尚、[数5]式に示す定数(A1、A2、
B1、C1、C2)は、ロボット系に固有の値である。
【0053】今、話を簡単化するために、アームb1、
b2の動作制御に係る加減速曲線として、図4に示すよ
うな三角形状のパターンを考える。
【0054】即ち、縦軸に角速度(ω1、ω2)をと
り、横軸に時間tをとってグラフ化したときに、ω1に
関しては原点から一定の傾き(加速度=一定)で立ち上
がった後にt=TPの時点でピーク値ω1(P)を示し
た後、一定の傾斜をもって減速してt=2・TPの時刻
で停止するようなパターンとする。また、ω2について
は、原点から一定の傾斜で立ち上がった後t=TPでピ
ーク値ω2(P)となった後減速してt=2・TPの時
刻で停止するようなパターンとする。
【0055】即ち、いずれのパターンにおいてもt=T
Pに関する線対称性を有しており、加速パターンと減速
パターンとは時間的な折り返し操作によって互いに重ね
合わせることができるようなパターンであり、また、加
速の開始時点や角速度のピーク時点(t=TP)、そし
て、停止時点(あるいは減速終了時点)は両アームにつ
いて同期関係がある。
【0056】このような加減速パターンにおいて角速度
のピーク時点(t=TP)における全系のエネルギー
(これを「E(all:P)」と記す。)は、[数4]
にω1=ω1(P)、ω2=ω2(P)、θ2=θ2
(P)(t=TPでのθ2の値)を代入することで得ら
れ、[数6]式のように求められる。
【0057】
【数6】
【0058】つまり、角速度ω1、ω2がピーク値ω1
(P)、ω2(P)に同時に達した時点での力学的な全
エネルギーE(all:P)が上記[数6]式で表わさ
れ、このエネルギーE(all:P)は当然ながらアー
ムの駆動系から供給されることになる。
【0059】ところで、ロボット系がE(all:P)
のエネルギーを有している時点t=TPから減速に移行
する場合において、アームの駆動系が、このエネルギー
を再利用できるように設計されていれば、このエネルギ
ーを利用することによって新たなエネルギーの供給なし
に減速開始から停止に至らしめることができる(但し、
摩擦による損失は無視する。)ことになる。
【0060】しかしながら、実際の駆動系では、このよ
うなエネルギーの再利用は可能でないどころか、減速時
にはほぼE(all:P)と同程度のエネルギーを消費
する構成となっている。例えば、図5に示すブリッジ型
のモータードライブ回路では加速時、減速時において同
程度のエネルギーが消費される。
【0061】従って、加減速に関してロボット系にはE
(all:P)の2倍のエネルギーが必要であることに
なる。
【0062】よって、アームb1、b2を駆動するモー
ターの総パワーを「W」とするとき、2・TP間の供給
エネルギーW・(2・TP)は必要エネルギー2・E
(all:P)に等しいはずであるから、[数7]式に
示すような関係が得られることになる。
【0063】
【数7】
【0064】また、図4において加減速曲線と時間軸の
間で囲まれる面積が角度変化に相当するので、それぞれ
の角度変化をΔθ1、Δθ2とすると、[数8]式が得
られる。
【0065】
【数8】
【0066】この[数8]式を[数6]式に代入して、
Pについて解くと[数9]式が得られ、[数7]式、
[数8]式を[数6]式に代入してTPについて解く
と、[数10]式が得られる。
【0067】
【数9】
【0068】
【数10】
【0069】[数9]式は、アームb1、b2について
の移動量がそれぞれΔθ1、Δθ2であって、第2アー
ムb2の速度がピークになるとき(t=TP)の位置を
θ2(P)として図4に示した加減速曲線に従って移動
したときに、TPを諸パラメータ(Δθ1、Δθ2、θ
2(P))とエネルギーE(all:P)で表現した式
であり、力学定数A1、A2、B1等を決定するのに有
用な式である。
【0070】例えば、ロボットに対して休みない往復運
動をさせるとき、その1回当りの全エネルギーは2・E
(all:P)であるから、TPは[数9式]で与えら
れることになる。
【0071】今、定数A1の値を算出するためにΔθ2
=0、θ2(P)=π/2の場合を考える。これらの値
を[数9]式に代入すると[数11]式が得られる。
【0072】
【数11】
【0073】これは、第1アームb1だけが三角形状の
加減速曲線に従って動作している状況を表わしている。
【0074】ここで、第1アームb1のモーターに関す
る等価回路を示すと図6のようになり、電圧V、電流
I、内部抵抗R、逆起電力定数KE(1)、角速度ω1
の関係は[数12]式のようになる。
【0075】
【数12】
【0076】[数12]式の両辺にdtをかけたものが
[数13]式であり、左辺は供給エネルギーを表わし、
右辺第1項は抵抗損、右辺第2項がモーターの力学的エ
ネルギーを表わしている。
【0077】
【数13】
【0078】つまり、2・E(all:P)は[数1
3]式の右辺第2項の時間積分(区間0≦t≦2・
P)で与えられ、[数14]式に示すようになる。
【0079】
【数14】
【0080】尚、[数14]式中の右辺においては、加
減速時の加速度が一定であることからI=一定であり積
分外に出ていること、及び、加減速曲線のもつ対称性か
ら積分値が区間(0≦t≦TP)での積分値の2倍にな
ることに注意を要する。
【0081】図4に示した加減速曲線において、加速パ
ターンは一定の傾きをもった直線の式[数15]で表わ
すことができる。
【0082】
【数15】
【0083】従って、[数15]式を[数14]式に代
入して積分を遂行すると共に、[数8]の最初の式を用
いてω1(P)・TPをΔθ1に置き換え、その結果を
[数11]式に代入すると、最終的に[数16]式が得
られる。
【0084】
【数16】
【0085】[数16]式から、定数A1を実測で求め
る場合には、Δθ2=0、θ2(P)=π/2の条件下
で、第1アームb1のみを移動量Δθ1、ピーク時間T
Pで休みなく動作させ、モーターに流れる実効電流Iを
測定して[数16]式に代入すれば、A1を算出するこ
とができる(但し、KE(1)は既知とする。)。
【0086】定数A2、B1についても上記と同様の考
え方で実測することができ、A2の算出についてはΔθ
2=0、θ2(P)=0の条件下で[数17]式が得ら
れ、また、B1については、Δθ1=0の条件下で[数
18]式が得られる。
【0087】
【数17】
【0088】
【数18】
【0089】尚、[数17]式と先の[数16]式とを
連立して解くことによりA1、A2が求まる。また、
[数18]式については第2アームb2のみの運動を繰
り返して実効電流を測定すれば良い(但し、第2アーム
の駆動モーターに係る逆起電力定数KE(2)は既知と
する。)。
【0090】このようにしてA1、A2、B1が算出さ
れると、残りの定数C1やC2は、[数5]式の関係式
C1=2・B1、C2=A2から容易に求まる。
【0091】これらの定数は、本来[数5]式に示すよ
うに力学的な諸量が正確に知られているならば、計算に
よって求めることができるという性質を有するが、現実
には重心位置等を正確に求めるには困難が伴なうこと等
を考慮すると、上記した定数を実際のロボットの動作に
基づいて算出する方が、ロボットの動作を忠実に反映し
ているという点で優れているし、かつ、簡便な方法であ
ると言える。
【0092】以上で、ロボット系に関する力学的な解析
を通して一通りの下準備が整ったので、以下では前記し
た[数10]式のもつ意味について考察する。
【0093】[数10]式は、その導出過程から判るよ
うに、アームb1、b2の駆動モーターのパワーWとピ
ーク時間TPとの関係を表わしている。
【0094】即ち、パワーWが3乗根の分母に位置して
いることから明らかなようにタクトタイム(=2・
P)を小さくするには、このWを大きくすれば良いこ
とが判る。
【0095】しかしながら、パワーWはアームb1、b
2の各駆動モーターのパワーの和であるから無制限に大
きくすることはできない。
【0096】即ち、第1アームb1の駆動モーターに関
して、その出力を「W1」とし、最大出力を「W1m」
とするとともに、第2アームb2の駆動モーターに関し
て、その出力「W2」とし、最大出力を「W2m」とし
たとき、パワーWには[数19]式に示すような条件が
課せられることになる。
【0097】
【数19】
【0098】つまり、「WはW1m+W2mを超えては
ならない」という総量規制と共に、「各モーターの出力
W1、W2がそれぞれの最大出力W1m、W2mを超え
てはならない。」という個別規制とが同時に満たさなけ
ればならないということである。
【0099】この[数19]式と[数10]式との関連
を見やすくするために、[数10]式を[数20]式の
ように変形をする。
【0100】
【数20】
【0101】尚、[数20]式では、式の形を見やすく
するために定数の置き換えにより新しい定数(A、B、
C)を定義している。
【0102】さて、[数19]式の条件下で、タクトタ
イムを短縮するためには、どのようにすれば良いかにつ
いて次のような問題を提起し、これについて考察する。
【0103】即ち、「アームb1、b2の移動量をそれ
ぞれΔθ1、Δθ2とし、ピーク時間TPの加減速曲線
(図4参照)に従ってロボットを動作させるにあたり、
[数19]式の条件下で、TPを最小とするWの値(換
言すれば最大となるWの値)を求めよ。但し、[数2
1]式に示す境界条件を満足しなければならない。」。
【0104】
【数21】
【0105】上記した境界条件はどちらか一方のアーム
を動かさないときには、動かす方のアームについてはモ
ーターを最大出力で回転させれば、タクトタイムが最小
になるということを意味する。
【0106】上記の問題の解としてWが求まることにな
り、この場合において、アームの駆動モーターのパワー
を最大限に利用して最小のピーク時間でロボットを動作
させることが可能となる。
【0107】ところで、上記した問題をみて考えつくこ
とは、各アームの駆動モーターをともにその最大出力に
してロボットを動作させれば、タクトタイムが最も小さ
くなるのではないかということである。
【0108】しかし、これでは、両アームの加減速曲線
についての同期関係が保証されないし、モーターの出力
が[数20]の右辺の各項にどのように割り当てられる
のかも明らかでない。
【0109】上記の設問をもう少しかみくだいて表現す
ると次のような状況になる。
【0110】先ず、ロボットのアーム先端部をある場所
から別の場所に移動したいとすると、これに必要なエネ
ルギーは前述したように2・E(all:P)である。
【0111】このエネルギーは[数7]式に示すように
ロボットが動いている0≦t≦2・TPの間に両アーム
の駆動モーターから供給されることになり、単位時間当
りのエネルギーWに所要時間2・TPを掛けたものに等
しい。
【0112】ところで、一方のアーム駆動用のモーター
のエネルギーが他方のアームの運動に使われるというよ
うに「両アーム間でのエネルギーの授受が完全に可能」
であれば、各駆動モーターを最大出力で稼動することで
タクトタイムを最小にすることができる。
【0113】しかしながら、現実にはエネルギー配分に
ついて一定の制約があるため、上記したような事情とは
話が異なる。
【0114】つまり、[数20]式の右辺第1項と第3
項については第1アームb1の駆動モーターからエネル
ギー供給がなされ、同式の右辺第2項については第2ア
ームb2の駆動モーターからエネルギー供給がなされる
ことが以下に示す物理的な考察により明らかとなるから
である。
【0115】図7は2軸のスカラ型ロボットを概略的に
示す平面図であり、第2アームb2の駆動モーターM2
は第1アームb1上にネジ止め等により固定されてい
る。
【0116】第1アームb1は基軸部cに回動可能な状
態で取り付けられているが、今、仮に第1アームb1に
ついてのサーボ制御を開放したとすると、基軸部cに固
定した座標系で見た場合、モーターM2の発生トルクは
第1アームb1を含めて考えると内力(トルク)であ
り、これは所謂偶力である。故に、この偶力は第1アー
ムb1の角度θ1を変えることはできない。
【0117】しかしながら、このトルクにより第2アー
ムb2が移動(回転)した場合には第2アームb2の慣
性中心が移動することになるが、第1、第2アームの全
系の慣性中心は不変であるはず(M2のトルクが内トル
クであることによる)だから、この要請を満たそうとし
て第1アームb1の慣性中心が移動することにより、角
度θ1が変化することになる。
【0118】よって、この場合にはモーターM2のパワ
ーW2はアームb1、b2のエネルギーとして分配され
ることになる。
【0119】ところが、ここで第1アームb1が基軸部
に固定した状態(つまり、位置サーボ制御がかかった状
態)になっているとすると、第2アームb2だけが移動
し、その出力W2はそのためだけに費やされることにな
る。
【0120】実は、ロボットの動作時には、第1アーム
b1の駆動モーターにサーボ制御がかけられており、こ
れが充分に機能していれば、第1アームb1を固定する
のとほぼ同様の効果を持つ。ロボット系の解析前提とし
て(2)に示した「アームが指令値通り動く」ことが、
このような事情を保証していると言うことができる。
【0121】要約すると、[数22]式に示すように、
W1が[数20]式におけるΔθ1の2乗項及びΔθ1
とΔθ2との結合項のパワーとして費やされ、W2が
[数20]式におけるΔθ2の2乗項のパワーとして費
やされることになる。
【0122】
【数22】
【0123】このように問題の所在が明らかになってく
ると、タクトタイムの短縮、即ち、TPを最小にするに
は次のように考えれば良いことになる。
【0124】図8は問題となるエネルギーの関係を概念
的に示す図であり、ロボットの動作に必要な総エネルギ
ー2・E(all:P)は、第2アームb2の移動に必
要なE2と、それ以外のE1とからなっているものと
し、E1については単位時間当りW1(但し、その最大
値はW1m)のパワーで供給し、E2については、単位
時間当りW2(但し、その最大値はW2m)のパワーで
供給する。
【0125】この場合、所要時間2・TPの間にW1、
W2のパワーを供給して、それぞれの必要エネルギーE
1、E2がちょうど得られるようにすると共に、TP
最小にする、つまり最小回数でパワーの供給を行なうに
はどのようにすれば良いかということが問題の核心であ
る。
【0126】その答えは、W1の最大値W1mでパワー
供給を行なってE1が得られる迄に要する時間と、W2
の最大値W2mでパワー供給を行なってE2が得られる
迄に要する時間との大小関係による。
【0127】つまり、所要時間E1/W1とE2/W2
とを比べて、前者の方が長いとすれば、所要時間をこれ
以下にすることはできないし、逆に後者の方が長いとす
ると、所要時間をこれ以下にはできないことになる。
【0128】この事を数学的に説明したものが[数2
3]式乃至[数27]式である。
【0129】先ず、[数22]式でW1=W1mとおい
て求めた時間TPをTP(1)とし、W2=W2mとおい
て求めた時間TPをTP(2)とする。つまり、これらの
P(1)、TP(2)は下記の[数23]式を満たす解
として得られるものである。
【0130】
【数23】
【0131】これらのT(1)、 T(2)の2倍
の値が、各場合のエネルギー供給に要する時間に相当
し、最終的なTとしては、サーボ制御のf(周波数)
特性上の制約から生じるT の最小値を「T MIN
とするとき、[数24]式に示すようにT (1)、T
(2)、T MIN のうちで最も大きいものを採用す
る。
【0132】
【数24】
【0133】こうして求められたTPを用いてW1、W
2の値が決定される。
【0134】この状況をTP(1)、TP(2)の大小関
係に応じた場合分けを行なって説明すると以下のように
なる。
【0135】(i)TP=TP(1)>TP(2)の場
合。
【0136】この場合にはW1がその最大値W1mに等
しく、W2については、TP=TP(1)を[数22]式
の第3式に代入した値となり、[数25]式で表現する
ことができる。
【0137】
【数25】
【0138】(ii)TP=TP(2)>TP(1)の場
合。
【0139】(i)の場合とは全く逆にW2がその最大
値W2mに等しく、W1についてはTP=TP(2)を
[数22]式の第2式に代入した値となり、[数26]
式で表現することができる。
【0140】
【数26】
【0141】(iii)TP=TP(1)=TP(2)の
場合。
【0142】この場合にはW1、W2とともに最大値に
等しく、よって、「数27]式で表現することができ
る。
【0143】
【数27】
【0144】上記した(i)乃至(iii)の状況につ
いて視覚的な理解を促すために、横軸にW1をとり、縦
軸にW2をとって図示したものが図9である。
【0145】前述した[数19]式から明らかなように
W1、W2の変域として許される領域は、図9上におい
て原点O(0、0)と、点A(W1m、0)、点B
(0、W2m)、点C(W1m、W2m)を頂点とする
長方形内の領域(境界を含む。)である。尚、点Aが
[数21]式で示す境界条件のうち最初の方、つまり、
W=W1=W1m、W2=0(Δθ2=0)に対応し、
点Bが後の方、つまり、W=W2=W2m、W1=0
(Δθ1=0)に対応している。例えば、点Aは図12
に示した状況を含んでいるが、(a)、(b)における
アーム状態の相違が[数20]式に示す係数Aのcos
項に反映されている。
【0146】上記した(i)乃至(iii)の状況は、
W1=W1m、W2=W2mという境界線上に位置して
おり、このライン上に位置するときが駆動モーターのパ
ワーを最も効率良く引き出すことができ、タクトタイム
を小さくすることができる。
【0147】即ち、W1=W1m上の点が(i)の場合
を代表し、W2=W2mの点が(ii)の場合を代表し
ており、両者の交点である点Cが(iii)の場合を代
表している。
【0148】以上で、タクトタイムを最小とする解が得
られたので、次に、上記の理論に基づいた加減速パター
ン生成装置及びパターン生成方法について説明する。
【0149】装置の構成を示す前に、これ迄の議論をま
とめるという意味もこめて、制御方法を先に説明する。
【0150】本発明に係る加減速パターンの生成方法は
図2に示すように大まかに分けると以下に示す3つの手
順からなっている。
【0151】イ)パラメータや定数の設定。
【0152】即ち、前もって力学定数(A1、A2、B
1等)や駆動モーターの最大出力値W1m、W2m)等
を設定する。以後、この値は固定されたままとなる。そ
して、ロボットの動作指令に応じた力学パラメータ(Δ
θ1、Δθ2等)については、指令の毎にパラメータ値
を設定する。
【0153】ロ)ピーク時間TPを求める。
【0154】前述した議論の大半がこの理論的な解明に
費やされた訳であり、要点をまとめると次のようにな
る。
【0155】ロ−1)エネルギー式の算出。
【0156】ロボットの力学的解析から[数4]式に示
すような全系のエネルギーを求める。
【0157】ロ−2)パワー配分の規定。
【0158】各アームの駆動モーターのもつパワーが上
記エネルギー式の各項に対してどのように寄与するかを
力学的に明らかにする。
【0159】ロー3)アーム毎のTP値の算出。
【0160】パワーの分配が明らかになったところで、
[数23]式に示したように、アーム毎のパワー項を各
モーターの最大出力値に等しいとしたときの仮定的なT
P値(TP(1)、TP(2))を求める。
【0161】ロー4)TP値の決定。
【0162】上記した幾つかのTP値から最大のものを
実際のTP値として採用する。
【0163】ハ)加減速パターンの生成。
【0164】具体的な生成方法については、本願出願人
が先の特願平2−283867号で提示した方法を用い
ることができる。以下では、その要点だけを示す。
【0165】ハ−1)加速パターンの生成。
【0166】先ず、移動量に関して規格化を施した関数
を用いて表現した加速パターンの標準形を用意してお
く。尚、そのピーク時間は予め決められた値とする。
【0167】そして、加速パターンを生成する際には、
標準形の関数に移動量を掛けた関数(厳密には移動量に
関する補正のための比例係数が掛けられる。)を得ると
共に、ロ)で求めたTP値を標準形のTP値で割った比率
を変換パラメータとして、標準形の関数に対して時間的
なスケール変換を施す。つまり、特願平2−28386
7号では移動量に基づいてTP値を規定するのに対し
て、本発明ではロボット系の力学的解析に基づいて最適
なTP値を規定するという発想に立脚している。
【0168】ハ−2)減速パターンの生成。
【0169】加速パターンに対して時間的な対称操作を
施す、つまり、加速時の速度経過とは、全く逆の経過を
たどることによって減速パターンを生成する。
【0170】尚、上記したような加減速パターンの生成
は各アーム毎に生成されることは勿論である(図4参
照)。
【0171】ここで、注意すべき点は、本発明に関して
加減速曲線の具体的な形は問わないことである。
【0172】即ち、前述の議論では理解し易いように三
角形状の加減速曲線を例示したが、加減速曲線の形状そ
のものはどのような形であっても構わない。ただ、一般
には[数23]式に対応する方程式が複雑化するためT
Pを[数9]式や[数10]式に示したように代数的に
は解けなくなるが、[数23]式に関する一般式F(T
P)=W1m、G(TP)=W2mを数値的に解いてTP
(1)やTP(2)を算出することは可能であり、この
ような数学的な問題は本発明の本質には何ら関係がな
い。
【0173】しかして、上記したパターン生成方法を具
現化する装置例を図示すると図1のような構成となる。
【0174】加減速パターン生成装置1は、図示するよ
うに指令部2、定数設定部3、ピーク時間算出部4、パ
ターン生成部5から構成され、生成後の加減速パターン
に係る制御信号が第1アームb1に関するサーボ系6
(1)、第2アームb2に関するするサーボ系6(2)
に送出されるようになっている。
【0175】尚、加減速パターン生成装置1を構成する
各部は実際にはソフトウェア処理により実現されるもの
であるが、図ではその機能を視覚的に示している。
【0176】指令部2はロボットの動作命令に従ってΔ
θ1やΔθ2等の所定の力学パラメータに関する指令信
号(これを「S(PRM)」とする。)をピーク時間算
出部4やパターン生成部5に送出する。
【0177】定数設定部3は予め調べられている力学定
数(A1、A2、B1等)や駆動モーターの最大出力
(W1m、W2m)等を装置に設定するものであり、こ
の設定は一旦行なった後は、制御対象となるロボットが
変らない限り変更されない。
【0178】ピーク時間算出部4は、エネルギー演算部
4aとTP値設定部4bとからなっている。
【0179】エネルギー演算部4aは、定数設定部3か
らの定数に関する設定信号(これを「S(CNS)」と
記す。)や指令部2からの信号S(PRM)を受ける
と、これらの情報に基づいて、[数23]式で示したよ
うな演算を行ない、その結果、つまり、TP(1)やTP
(2)の値をTP値設定部4bに引き渡す。
【0180】TP値設定部4bは[数24]式に従っ
て、最も大きなものをTP値として採用し、パターン生
成部5に対して指令信号(これを「S(TP)」と記
す。)を送出する。
【0181】パターン生成部5は関数演算部5a、条件
判断部5b、記憶部5c、対称操作部5dからなってい
る。
【0182】関数演算部5aは、指令部2からの信号S
(PRM)やピーク時間算出部4からの信号S(TP
に応じた加減速パターンを生成すべく関数演算を行なう
ために設けられている。
【0183】つまり、前に生成方法のハ)で説明したよ
うに標準形の関数に対する操作がなされる。
【0184】記憶部5cと対称操作部5dは減速パター
ンの生成に関与する。
【0185】つまり、関数演算部5aによって得られた
加速パターンに係る速度値が時間経過の順に従って記憶
部5cに格納された後減速時には対称操作部5dによっ
て、記憶部5cに格納された速度値を、格納した順とは
逆の順序で取り出してパターン生成を行なう。これによ
って加速パターンの速度経過を時間的にひっくり返した
減速パターンが得られることになる。
【0186】条件判断部5bは指令信号S(PRM)に
応じて、制御モードに関する判断、例えば、角速度につ
いての演算結果がモーターにおいて許される最大値を超
える虞れのあるときには加速後に定速制御を経て減速さ
せるような制御モードへと移行させる判断等の、パター
ン生成に関する各種の判断を行なって関数演算部5aに
指示を与える。
【0187】加減速パターンの生成は、各アームの駆動
軸に関して並行して行なわれ、パターン生成の結果とし
て得られる制御値はサーボ系6(1)、6(2)にそれ
ぞれ送出される。
【0188】即ち、関数演算部5aの出力する制御値の
うち、第1アームb1の制御に係るものは、サーボ系6
(1)のサーボ回路7(1)に送出され、これにより、
図4に示したような加減速曲線(山の高さが高い方)に
従ってモーター8(1)の回転制御がなされ、駆動機構
9(1)を介して第1アームb1が動作される。
【0189】尚、第2アームb2に関するサーボ系6
(2)についてはサーボ系6(1)と同様の構成をして
いるのでその内部についての図示は省略する。また、そ
の動作については関数演算部5aの出力する制御値によ
り、図4に示したような加減速曲線(山の高さが低い
方)に従ってモーターが回転制御されて最終的に第2ア
ームb2の運動が規定されることになる。
【0190】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明では、サーボ系についてエネルギー及びパワ
ー配分の解析に基づき、互いに力学的な干渉作用を及ぼ
す関係をもった複数の駆動軸のうちのどれかは駆動源の
許す最大のパワーをもって運動することになるため、駆
動源の能力を最大限に発揮させることができる結果とし
て、移動に要する時間を短縮することができる。
【0191】しかも、そのアルゴリズムのもつ明晰性の
故に、実験データや設計者の経験等によって制御の良し
悪しが左右されることはない。
【0192】尚、本発明でも力学定数(A1、A2、B
1等)については、[数5]式を用いて計算せずに、
[数16]乃至[数18]式に基づいた測定データから
算出するという点では、必要最小限の実験を行なうこと
になるが、これはあくまで理論的な解析に基づくもので
あって、しかも、各アームの実際の運動を反映した制御
を目的としてなされる性質のものである。
【0193】よって、制御の仕方を模索するためになさ
れる実験とはその性質を異にする。
【0194】また、本発明は、一般に多数の駆動軸をも
ったサーボ系に適用することができることは勿論であ
る。この場合には駆動軸についてのパワー配分を規定し
たら、軸毎の最大パワー値に基づいて、各軸についての
仮定的なピーク時間を求め、そのうちの最も大きい値を
全系のピーク時間として採用すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加減速パターン生成装置の構成例
を示す図である。
【図2】本発明に係る加減速パターンの生成方法につい
てアルゴリズムの流れを示す図である。
【図3】2軸のスカラ型ロボットをモデル化して示す図
である。
【図4】加減速曲線を示すグラフ図である。
【図5】モーター駆動回路の構成を概略的に示す図であ
る。
【図6】モーター回路についての等価回路図である。
【図7】2軸のスカラ型ロボットの構成を示す平面図で
ある。
【図8】エネルギー及びパワー配分について示す概念図
である。
【図9】制御状況を示すために各駆動モーターのパワー
を2次元的に表現したグラフ図である。
【図10】一の駆動軸について加減速パターンの生成例
を示すグラフ図である。
【図11】移動量とピーク時間との関係を示すグラフ図
である。
【図12】問題点を説明するために2軸のスカラ型ロボ
ットの動きを示す略線図であり、(a)はアームが伸び
きった状態で回動したときの状況を示し、(b)はアー
ムが折れ曲がった状態で回動したときの状況を示す。
【符号の説明】
1 加減速パターン生成装置 2 指令手段 3 定数設定手段 4 ピーク時間算出手段 4a エネルギー演算手段 4b ピーク時間設定手段 5 加減速パターン生成手段 6(1) サーボ系 6(2) サーボ系 8(1) 駆動源 9(1) 駆動軸 TP ピーク時間 S(PRM) 力学変数に関する指令 S(CNS) 力学定数に関する指令 S(TP) TP値に関する指令
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G05D 3/00 G05D 3/00 Q (56)参考文献 特開 昭60−233715(JP,A) 特開 昭60−48514(JP,A) 特開 平3−130808(JP,A) 特開 平4−14113(JP,A) 特開 平4−157508(JP,A) 特開 昭61−159391(JP,A) 特開 平1−131905(JP,A) 特開 平2−106284(JP,A) 特開 昭60−108283(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 3/00 - 3/20 B25J 9/16 B25J 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある駆動軸による運動が別の駆動軸によ
    る運動に対して力学的な影響を及ぼすように構成された
    サーボ系について、各駆動軸に関する加減速パターンの
    加速開始時点、速度のピーク時点、そして、減速終了時
    点が同期した関係になるようにそれぞれの加減速パター
    ンを生成する加減速パターン生成装置であって、(イ)
    サーボ系に固有の力学定数の設定を行なうための定数設
    定手段と、力学変数について移動の開始位置や終了位置
    を移動命令に応じて指示する指令手段とを有すること、
    (ロ)定数設定手段からの力学定数に関する情報や指令
    手段からの力学変数に関する情報を受けて、加減速パタ
    ーンにおいて速度がピークに達するまでのピーク時間を
    算出して設定するピーク時間算出手段が、エネルギー演
    算手段とピーク時間設定手段とを有すること、(ハ)エ
    ネルギー演算手段が、力学変数をピーク時間の関数とし
    て表わし、力学定数及び力学変数に基づいて移動に要す
    る全運動エネルギーをピーク時間の関数として算出する
    とともに、各エネルギー項がその駆動源からパワーの供
    給を受けるかを規定し、さらに、ある駆動軸の駆動源か
    らパワー供給を受けるエネルギー項を駆動源の許す最大
    パワー値に等しいとおいてこの時のピーク時間を求める
    こと、(ニ)ピーク時間設定手段が、エネルギー演算手
    段によって駆動軸毎に求められたピーク時間について、
    その最大の値をサーボ系のピーク時間として設定するこ
    と、(ホ)加減速パターン生成手段は、ピーク時間設定
    手段からピーク時間に関する指令を受けて、加速開始時
    点から速度のピーク時点までに要する時間がピーク時間
    設定手段により得られたピーク時間となるように、各駆
    動軸に係る加速パターンを生成し、減速パターンの生成
    に際しては加速パターンに対して時間的な対称操作を施
    し、時間的に折り返されたパターンとして減速パターン
    を生成すること、を特徴とする加減速パターン生成装
    置。
  2. 【請求項2】 ある駆動軸による運動が別の駆動軸によ
    る運動に対して力学的な影響を及ぼすように構成された
    サーボ系について、各駆動軸に関する加減速パターンの
    加速開始時点、速度のピーク時点、そして、減速終了時
    点が同期した関係になるようそれぞれの加減速パターン
    を生成するパターン生成方法であって、(イ)先ず、サ
    ーボ系に固有の力学定数の設定を行なった後、力学変数
    については移動の開始位置と終了位置とを指定するとと
    もに、これらの力学変数を加減速パターンにおいて速度
    がピークに達するまでのピーク時間を関数として表わ
    し、(ロ)上記した力学定数及び力学変数に基づいて移
    動に要する全運動エネルギーをピーク時間の関数として
    算出し、各エネルギー項がどの駆動軸の駆動源からパワ
    ーの供給を受けるかを規定し、(ハ)ある駆動軸の駆動
    源からパワー供給を受けるエネルギー項を駆動源の許す
    最大パワー値に等しいとおいてこの時のピーク時間を求
    め、(ニ)駆動軸毎に求められたピーク時間について、
    その最大の値をサーボ系のピーク時間として採用し、
    (ホ)加速開始時点から速度のピーク時点までに要する
    時間が(ニ)で得られたピーク時間となるように、各駆
    動軸に係る加速パターンを生成し、減速パターンの生成
    に際しては加速パターンに対して時間的な対称操作を施
    し、時間的に折り返されたパターンとして減速パターン
    を生成する、ようにしたことを特徴とするパターン生成
    方法。
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