JP3038728B2 - 工作機械の工具選択装置 - Google Patents

工作機械の工具選択装置

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JP3038728B2
JP3038728B2 JP1228648A JP22864889A JP3038728B2 JP 3038728 B2 JP3038728 B2 JP 3038728B2 JP 1228648 A JP1228648 A JP 1228648A JP 22864889 A JP22864889 A JP 22864889A JP 3038728 B2 JP3038728 B2 JP 3038728B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、工作機械の工具選択装置に係り、所定の条
件により主工具に替えて予備工具を自動的に選択する装
置に関する。
[従来の技術] 従来、所定の条件により主工具に替えて予備工具を自
動的に選択する装置として、主工具の使用回数を積算
し、この積算値が予め限界値として設定された寿命に達
した場合には、主工具に替えて予備工具を自動的に選択
する装置が知られている。この様な装置としては、例え
ば特公昭51−48825号があり、主工具は限界寿命に達す
るとリレ−が作動して予備工具が選択されるものであっ
た。なお、この場合には、新しい主工具を装着してその
寿命をリセットしない限り、寿命の尽きた主工具が使用
されることはなかった。
また、主工具が破損した場合に、破損検知信号に基づ
いて予備工具選択指令を送出し、予め準備された予備工
具と自動的に交換する装置があった。この装置の例とし
ては、特開昭54−10483号が挙げられる。
そこで、工場等における無人化の要求から、摩耗等の
時間的条件に基づく工具の自動交換ができ、かつ、折損
等による突発的な条件に対しても装置を停止することな
く自動工具交換が可能な装置の開発が望まれ、両者を組
み合わせる工夫が考えられた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来のこうした装置を組み合わせただけで
は、以下の問題が生じ、単なる組合せでは工具の寿命を
管理し、しかも突発的な破損にも対応した自動交換・連
続作業による無人化の要求を満足できないことが分かっ
た。
即ち、折損した主工具は、一旦予備工具に交換される
が、次のワ−クを加工する際、プログラムを変更してお
かない限り、加工プログラムは、再びこの折損した主工
具を選択することになる。この結果、ワ−クに損傷を与
える虞があった。従って、折損が発生した場合には、作
業者が速やかにその折れた工具を工具マガジンから取り
外し、正常なものと取り替えておく必要があった。
このため、従来の技術では、結局、自動的に予備工具
選択を行えるのは、折損が発生したその1回限りであっ
た。従って、前述の無人化の要求を満足し得ないもので
あった。
また、これを回避するためには、極めて複雑なプログ
ラムを必要とし、例えば折損が発生した後は、別プログ
ラムに従って必ず予備工具を選択させるべく限界寿命の
管理を停止する等煩雑な処理を必要とし、限界寿命が管
理できなければ、摩耗により弱くなった工具をいつまで
も使用しかねないという新たな問題を生じてしまう虞が
あった。
本発明の工具選択装置は、かかる課題を解決し、限界
寿命管理と突発的な破損の管理とを簡便になし、作業の
無人化を図ることを目的としている。
発明の構成 [課題を解決するための手段] 本発明の工作機械の工具選択装置は、第1図に例示す
る様に、加工プログラムに従って使用が指示される主工
具T1〜Tnと、使用により消耗した該主工具T1の代わりに
使用される予備工具Tkとを含む複数の工具T1〜Tnを収納
する工具マガジンM1と、前記各工具T1〜Tnの寿命の残存
分を、使用状況に応じて書き換え、記憶する残存寿命記
憶手段M2と、加工プログラムに従って、該複数の工具T1
〜Tnの内から一の主工具T1の選択を指示する主工具指示
手段M3と、前記残存寿命記憶手段M2を参照して、前記指
示された主工具T1の寿命が残存する場合は該主工具T1を
選択し、一方、寿命が尽きた主工具T1が指示された場合
は当該主工具T1に対応付けられた予備工具Tkを選択する
工具選択手段M4とを備える工作機械の工具選択装置にお
いて、前記各工具T1〜Tnの破損状況を検出する破損検出
手段M5と、該破損検出手段M5により破損していると検出
された工具T1〜Tnに対しては、前記残存寿命記憶手段M2
に記憶された当該工具T1〜Tnの寿命の残存分を強制的に
消滅させる残存寿命強制消滅手段M6と、前記主工具指示
手段M3が主工具T1の選択を指示するために用いられ、前
記加工プログラムで指定された指定工具と当該指定工具
に対応する主工具T1とを対応付ける対応関係を記憶する
対応関係記憶手段と、前記工具選択手段M4によって主工
具T1に対応付けられた予備工具Tkが選択されると、当該
予備工具Tkを前記指定工具に対応する主工具Tkとして前
記対応関係記憶手段に記憶された対応関係を更新する対
応関係更新手段とを備えることを特徴とする。
[作用] 本発明の工作機械の工具選択装置においては、残存寿
命記憶手段M2が、各工具T1〜Tnの寿命の残存分を、使用
状況に応じて書き換え、記憶している。主工具指示手段
M3は、加工プログラムで指定された指定工具に対応する
主工具T1を選択指示するのであるが、このとき、指定工
具と主工具T1〜Tnとの対応関係を記憶した対応関係記憶
手段に基づいて主工具T1の選択を指示する。工具選択手
段M4は、主工具指示手段M3の指示する主工具T1につい
て、残存寿命記憶手段M2を参照し、この主工具T1の寿命
が残存する場合は当該主工具T1を選択し、一方、寿命が
尽きた主工具T1が指示された場合は当該主工具T1に対応
付けられた予備工具Tkを選択する。工具選択手段M4によ
って予備工具Tkが選択されると、対応関係更新手段は、
その予備工具Tkを指定工具に対応する主工具Tkとして対
応関係記憶手段を更新する。一方、破損検出手段M5が、
各工具T1〜Tnの破損状況を検出し、この検出結果により
破損が認められた工具T1〜Tnに対しては、残存寿命強制
消滅手段M6が、残存寿命記憶手段M2に記憶された当該工
具T1〜Tnの寿命の残存分を強制的に消滅させる。
従って、主工具T1の破損が検出された場合には、その
後の使用には、通常の消耗に対して実行される限界寿命
管理の手法に基づいて予備工具Tkが選択され、しかも、
対応関係記憶手段に記憶された対応関係が対応関係更新
手段によって更新され、加工プログラムの指定工具に予
備工具Tkが対応する。このため、以後、加工プログラム
によって指定される指定工具に対応して予備工具Tkが直
接選択されることになり、主工具T1が誤って選択される
ことがない。つまり、予備工具Tkが主工具Tkとして扱わ
れることになる。
従って、この主工具Tkに新たな予備工具Tlを対応させ
れば、主工具Tkの寿命が尽きた場合(折損による場合を
含む)、同様に、予備工具Tlが選択され、対応関係更新
手段によって対応関係記憶手段が更新されるため、加工
プログラムの指定工具に予備工具Tlが主工具Tlとして対
応することになる。これによって、主工具T1→予備工具
Tk(主工具Tk)→予備工具Tl(主工具Tl)→・・・とい
う連なりを作成することができる。
そして、このように指定工具と主工具との対応関係を
更新することによって、例えば主工具T1の寿命が尽きた
後には、主工具T1→予備工具Tという主工具と予備工具
との対応付けが必要なくなる。従ってソフトウェア設計
上も多大な工数節減効果を奏する。
[実施例] 次に、本発明を具体化した実施例を図面に基づき詳細
に説明する。
第2図に実施例としての小型のマシニングセンタを、
第3図(イ),(ロ)にそのマシニングセンタに取り付
けられる工具マガジンを示す。
マシニングセンタ1は、加工に用いる工具3nowを着脱
可能に保持する主軸ヘッド5を、ワ−クテ−ブル7に対
して近接・離間可能にコラム9に支持し、主軸ヘッド5
の側部において、複数の工具3を回転割り出し可能に支
持した工具マガジン11を主軸の軸線Lに直交するマガジ
ン軸線Mに回転自在に一体に組み付けてなる。
マシニングセンタ1では、工具マガジン11に収納され
た複数の工具3を自動交換しつつ、ワ−クの連続加工が
実行される。加工時は、主軸モ−タ13を駆動し、主軸ヘ
ッド5に保持した現工程の工具3nowを回転してワ−クを
加工する。工具交換タイミングになると、上下動モ−タ
15を駆動して主軸ヘッド5を上方へ退避させ、さらに主
軸モ−タ13を駆動して主軸オリエンテ−ションを実行す
る。続いて、マガジンモ−タ17を駆動して工具マガジン
11を回転し、8個の工具ポット19a〜19hの内から、次工
程の工具3nextを収納した工具ポット19nextを回転割り
出しし、揺動モ−タ21を駆動して図示しない揺動機構を
作動させ、工具ポット19nextを下方へ揺動し、工具取出
位置NPにて下向きに工具取出可能とする。さらに、工具
交換モ−タ23を駆動して交換用ア−ム25を作動させ、現
工程工具3now及び次工程工具3nextに対して、同時に把
持・抜取・回転・挿入・開放動作を実行して工具を交換
する。これら一連の動作を繰り返してワ−クの連続加工
が実行される。
この一連の工具交換動作の完了後、今まで使用されて
いた現工程工具3nowを収納した工具ポット19nextが揺動
機構により上方へ揺動され、再び工具を水平方向に立ち
上がらせる。
本実施例においては、第3図(イ),(ロ)に示す様
に、工具マガジン11の工具収納面側の左下部の工具の折
損を検出する折損センサ27を備えている。
折損センサ27は、工具マガジン11の前面左側部に設け
られたブラケット29上に回動可能に支持されたニ−ドル
31と、このニ−ドル31を回動するニ−ドルモ−タ33とを
備える。ニ−ドル31は、ニ−ドルモ−タ33により、工具
マガジン11下部に位置する工具ポット19eに収納された
工具3eを横切る様に、所定の揺動面S内を約90度回動さ
れる。この回動面Sは、工具3eの先端より所定距離Rだ
け工具マガジン11側とされている。
工具3eが正常な場合は、このニ−ドル回動時にニ−ド
ル31と工具3eとが接触することにより検出信号が発生
し、電子制御装置40へ送られる。第4図に、電子制御装
置40を、各モ−タやセンサ等との関係において示す。
電子制御装置40は、ワ−ク加工,工具交換,折損検出
及び寿命管理といった各種制御全体を司るマスタ−CPU4
1と、ワ−ク加工を司るスレ−ブCPU42と、自動工具交換
を司る自動工具交換CPU(ATC部CPU)43との三つのCPUを
中心に構成される。
マスタ−CPU41には、制御装置自体を動作させるプロ
グラムや定数等を格納するマスタ−部ROM44と、制御実
行中の変数やフラグ等を一時記憶する第1マスタ−部RA
M45と、ワ−ク加工プログラムや工具マガジン11に収納
された各工具に残存している寿命を管理する寿命管理テ
−ブル等の情報を格納した第2マスタ−部RAM46とが接
続されている。なお、この第2マスタ−部RAM46は、電
源オフ時にもバックアップされている。
スレ−ブCPU42には、ワ−ク加工のためのモ−タ駆動
プログラムや定数等を格納するスレ−ブ部ROM47と、ワ
−ク加工制御実行中の変数やフラグ等を一時記憶するス
レ−ブ部RAM48とが接続されている。
ATC部CPU43には、工具交換のための交換ア−ム駆動プ
ログラムや定数等を格納するATC部ROM47と、工具交換制
御実行中の変数やフラグ等を一時記憶するATC部RAM48と
が接続されている。
マスタ−CPU41とスレ−ブCPU42との間には、マスタ−
CPU41からスレ−ブCPU42への指令或はその逆方向の情報
等が格納されるMS間共通RAM51が接続されている。MS間
共通RAM51は、マスタ−CPU41及びスレ−ブCPU42の双方
から情報が書き込まれ或は参照される。同様に、マスタ
−CPU41とATC部CPU43との間には、MA間共通RAM52が接続
されている。
また、マスタ−CPU41には、加工プログラム或は工具
の寿命を管理する寿命管理テ−ブル等の各種情報を入力
するためのキ−ボ−ド53と、入力された加工プログラム
や工具の寿命等に関する情報等を表示して参照するため
のCRT54とが接続されている。また、マスタ−CPU41は、
上下動モ−タ15の回転に伴う、主軸ヘッド5の上下方向
アブソリュ−ト位置を検出する上下位置センサ55及び折
損センサ27と接続されており、この検出信号を受け取
る。
また、スレ−ブCPU42は、ワ−クテ−ブル7をX軸方
向に移動させるX軸モ−タ7a、同じくY軸方向へ移動さ
せるY軸モ−タ7bと接続されており、これらに制御信号
を送出してワ−クWの被加工位置を変更する。さらに、
スレ−ブCPU42は、上下動モ−タ15及び主軸モ−タ13と
接続されており、これに制御信号を送出し、ワ−クWに
対して所定の工具による加工を実行する。
一方、ATC部CPU43は、マガジンモ−タ17及び揺動モ−
タ21と接続されており、マガジンモ−タ17に制御信号を
送出して工具マガジン11を回転させて次工程の工具3nex
tを割出し、揺動モ−タ21へ制御信号を送出して次工程
工具ポット19nextを工具取出位置NPへ揺動して次工程工
具3nextを取出す準備をする。また、ATC部CPU43は、工
具交換モ−タ23と接続されており、これに制御信号を送
出して工具交換を実行する。さらに、ATC部CPU43は、ニ
−ドルモ−タ33とも接続されており、これに制御信号を
送出して使用後の工具の折損状況を検出する。
次に、キ−ボ−ド53から入力される工具の寿命等に関
する情報を格納した工具情報テ−ブルTBを第5図に示
す。
工具情報テ−ブルTBは、第2マスタ−部RAM76内に格
納されており、三つのエリアAR1〜AR3からなる。
第1番目のエリアAR1は使用工具エリアであり、加工
プログラム上の指定工具番号Tprogと実際に使用される
工具の番号Tuseとの対応を示すものである。このエリア
の情報は、実際に使用されている工具が主工具から予備
工具に変わるとマスタ−CPU41により書き換えられる。
この例では、指定された工具指定番号2番に対して、使
用工具番号60番が対応しており、既に工具番号2番の主
工具の寿命が尽きた後の状態を現している。
第2番目のエリアAR2は、ポット番号Pnと工具番号Tn
との対応を現し、工具マガジン11の各工具ポット19a〜1
9hのいずれに工具番号何番の工具が収納されているかを
示す情報を格納している。以下、第2番目のエリアAR2
をマガジン工具設定エリアAR2と呼ぶ。マガジン工具設
定エリアAR2の一番右側の欄には主工具情報Qmが与えら
れおり、各工具に対して主工具として指定された工具が
あればその工具番号が記されている。例えば、ポット番
号7番の工具ポットに収納された工具番号60番の工具
は、工具番号2番を主工具とする予備工具であることが
分かる。なお、主工具の指定のないものは、それ自身が
主工具であることを現している。
また、この例では、ポット番号1番ないし4番の工具
ポットに主工具が収納され、7番の工具ポットに予備工
具が収納されているが、5番,6番及び8番の工具ポット
には工具が収納されていないことが分かる。9番,10番
の工具ポットは本実施例では存在しないが、エリアとし
てとってある。従って、例えば10番には主軸に保持した
工具の工具番号Tnを表示する構成とすることも可能であ
る。マガジン工具設定エリアAR2の情報は、工具交換が
なされる毎に、マスタ−CPU41により書き換えられる。
第3番目のエリアAR3は、工具番号何番の工具に何分
間の寿命Lrが残存しているかを現す工具寿命管理エリア
である。工具寿命管理エリアAR3は、60本の工具の残存
寿命Lrを管理可能とされており、加工に使用された各工
具に対して、マスタ−CPU41が、実際の使用時間を残存
寿命Lrから減じることにより逐次書き換えている。工具
番号1番〜60番の各工具に対する元々の寿命は、予め、
キ−ボ−ド53から入力されている。なお、例えば58番,5
9番の工具については、現在は工具マガジン11に収納さ
れていないが、残存寿命Lrの情報としてはバックアップ
されている。58番,59番の工具が工具マガジン11にセッ
トされると、後述の寿命管理処理において参照されるこ
とになる。
次に、マスタ−CPU41の実行する工具交換処理を説明
する。
工具交換処理は、加工開始または次工程への移行の前
に実行され、第6図に示す様に、まず、工具選択処理が
実行される(ステップS10;以下、各ステップをS10等と
いう)。この工具選択処理を第7図に示す。
工具選択処理においては、加工プログラムを参照して
指定工具番号Tporgを読み込む(S1)。続いて、この指
定工具番号Tporgに対応する使用工具番号Tuseを、使用
工具エリアAR1で参照し(S2)、この使用工具番号Tuse
と同一の工具番号Tnの工具の残存寿命Lrを、工具寿命管
理エリアAR3で参照する(S3)。
工具寿命Lrがゼロより大きいか否かを判断し(S4)、
ゼロより大きい場合は、現在の使用工具番号Tuseに対応
する工具番号Tnの工具が収納されているポット番号Pn
を、マガジン工具設定エリアAR2で参照し、このポット
番号Pnを割出すべく、ATC部CPU43へ指令を送出する(S
5)。
一方、残存寿命Lrがゼロ以下の場合には、マガジン工
具設定エリアAR2の主工具情報Qnを参照し(S6)、この
情報Qnの指定に従って、使用工具番号Tuseを書き換え
(S7)、再び書き換えられた使用工具番号Tuseについて
S3以下の処理を実行する。しかし、マガジン工具設定エ
リアAR2に主工具情報Qmが発見できない指定工具番号Tpr
ogが指示されていた場合であれば、CRT84にエラ−表示
を出力して処理を終了する(S8)。
この間の処理を具体的に述べる。一番最初は、各指定
工具番号1番〜4番に対応する主工具1番〜4番は寿命
が十分に残存しているから、使用工具番号は指定工具番
号と同じ番号である。使用が繰り返されて工具番号2番
の主工具の残存寿命がゼロになった後、指定工具番号2
番が指示されると(S1)、工具寿命管理エリアAR3が参
照され(S2,S3)、残存寿命がゼロであることからマガ
ジン工具設定エリアAR2が参照されて工具番号2番の主
工具に対する予備工具は、工具番号60番であることが分
かる(S4,S6)。従って、使用工具エリアAR1の情報が書
き換えられ(S7)、第5図に示す様に、指定工具番号2
番に対しては、工具番号60番の工具が使用工具として対
応することになる。
ここで、例えば、図示点線の様に、ポット番号5番に
工具番号60番を主工具とする工具番号58番の工具が収納
されている場合には、同様の手順により、60番の工具の
残存寿命がゼロとなった後は、工具番号58を使用するこ
とが可能である。この様に、次々と予備工具を指定する
ことができる。
この工具選択処理(第6図;S10)が終了すると、マス
タ−CPU41が、ATC部CPU43へ、次工程の工具の割り出し
を指令する(S20)。この指令に基づいて、ATC部CPU43
がマガジンモ−タ17,揺動モ−タ21及び工具交換モ−タ2
3が駆動して工具交換を実行する。
マスタ−CPU41は、この工具交換の結果工具マガジン1
1に戻された現工程工具3nowの工具番号Tnを、次工程工
具3nextを収納していた工具ポット19nextのポット番号P
nに対応する様に、マガジン工具設定エリアAR2を書き換
える(S30)。
また、工具ポット19nextが揺動されて水平位置へ戻る
と、工具の折損検出の実行を指令し(S40)、ATC部CPU4
3が折損検出処理を実行する。即ち、ニ−ドルモ−タ33
を駆動してニ−ドル31を回動させる。この結果、工具3n
owが正常な場合は、検出信号がマスタ−CPU41へ送出さ
れる。
マスタ−CPU41は、この検出信号が得られた場合は、
先に実行されたワ−ク加工中にスレ−ブCPU42で積算し
ておいた主軸モ−タ13の駆動時間t useを残存寿命Lrか
ら減算して工具寿命管理エリアAR3の該当する箇所を書
き換える(S60)。
一方、折損検出処理において検出信号が得られなかっ
た場合には、この工具3nowに該当する残存寿命Lrを強制
的にゼロに書き換える(S70)。こうして、工具選択及
び工具交換の後に寿命書換え等が自動的に実行され、次
の工具交換のタイミングになると同様の処理が再び自動
的に繰り返される。
以上説明した様に、本実施例によれば、主工具の寿命
が尽きた場合には、残存寿命の情報及び予備工具の指定
に基づいて、自動的に予備工具を選択して加工を中断す
ることなく続行できる。また、工具が折損した場合に
は、強制的に残存寿命をゼロにするという手法により、
残存寿命を管理するという構成を利用して、突発的な折
損に対しても確実に対応できる。
また、折損管理という別の処理を設ける必要がなく、
極めて簡便に両処理を実行できるから、ソフトウェア設
計上も多大な工数節減効果を奏する。
さらに、折損した工具は残存寿命がゼロとされている
ことから、誤って再使用されることがない。この結果、
加工作業の完全無人化を実施しても、ワ−クや機械自体
を損傷する虞がない。
また、主工具と予備工具とを、予備工具側に持たせた
情報により対応付けた上、加工プログラム上の指定工具
番号Tprogと使用工具番号Tuseとを対応させることによ
り、第5図に示す様に、例えば、工具番号2番が消耗し
たら工具番号60番を使用し、さらにその次には工具番号
58番を使用し、これ以後も順次主工具情報Qmを持たせる
ことにより、工具マガジン11に収納可能な本数の範囲
で、多くの予備工具群の連なりを極めて容易に指定する
ことができる。
この結果、使用頻度に応じた数の予備工具を簡便に指
定でき、さらに、途中で新しく予備工具を補充する場合
も、新たに補充する工具に情報を与えるだけでよい。ま
た、予備工具をたくさん持たせる場合も、極めて簡便に
優先順位を付与できるという効果がある。
さらに、使用工具エリアAR1に持たせた使用工具番号T
useを書き換える構成を採用したことにより、加工プロ
グラムは、常に同一の指定工具番号を送出することによ
り同一種類の工具を選択できる。従って、加工プログラ
ムの作成や変更等が極めて容易である。
加えて、マガジン工具設定エリアAR2を備え、工具交
換時にこれを書換える構成としたことにより、加工プロ
グラム上は、工具を収納するポットまで考慮する必要が
ない。
なお、実施例においては、残存寿命の管理において使
用時間を減算する手法を採用したが、使用時間を積算し
て、限界使用時間の情報と比較して残存寿命を判断する
手法も本発明思想を逸脱するものではないことは勿論で
ある。
さらに、折損検出には、他のタイプのセンサを用いる
こともできる。例えば、リングセンサを用いて、加工中
のワ−クと工具との導通を取り、折損検出時には、直ち
に寿命管理テ−ブルを書き換えて迅速に予備工具と交換
することとしてもよい。
以上本発明の実施例を説明したが、本発明は何らこれ
に限定されず、例えば、残存寿命の管理において使用時
間ではなく使用回数を利用する構成等、その要旨を逸脱
しない範囲の種々なる態様を採用できる。
発明の効果 以上説明した様に、本発明によれば、主工具の寿命が
尽きた場合には、残存寿命の情報に基づいて、工具交換
時に自動的に予備工具を選択して加工を続行できる。ま
た、工具が破損した場合には、強制的に残存寿命を消滅
させるという手法により、残存寿命を管理するという構
成を利用して突発的な破損に対しても確実に対応でき
る。
また、破損管理という別の処理を設ける必要がなく、
極めて簡便に両処理を実行できるから、ソフトウェア設
計上も多大な工数節減効果を奏する。
さらに、破損した工具に代えて予備工具が選択される
と、その予備工具を加工プログラムで指定される指定工
具に対応する工具として、対応関係が更新されるため、
以後、加工プログラムによって指定される指定工具に対
応してその予備工具が選択されることになり、破損した
工具が誤って選択されることがない。この結果、加工作
業の完全無人化を実施しても、ワ−クや機械自体を損傷
する虞がない。
また、上述したように対応関係が更新されるため、寿
命の尽きた主工具と予備工具との対応付けは必要なくな
る。その理由は、対応関係の更新によって直接予備工具
の選択が指示されるからである。寿命の付きた主工具と
予備工具との対応付けが必要なくなることによって、ソ
フトウェア設計上の多大な工数節減効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を例示するブロック図、第2図は
実施例のマシニングセンタを示す斜視図、第3図
(イ),(ロ)はそのマシニングセンタに取り付けられ
る工具マガジンの正面図及び側面図、第4図は実施例の
制御装置と各モ−タ,センサ等との関係を示すブロック
図、第5図は工具の寿命等に関する情報を格納した工具
情報テ−ブルを示す説明図、第6図は工具交換処理のフ
ロ−チャ−ト、第7図は工具選択処理のフロ−チャ−ト
である。 M1……工具マガジン M2……残存寿命記憶手段 M3……主工具指示手段、M4……工具選択手段 M5……破損検出手段 M6……残存寿命強制消滅手段 T1〜Tn……主工具、Tk……予備工具 1……マシニングセンタ 3……工具、11……工具マガジン 27……折損センサ、40……電子制御装置 41……マスタ−CPU 44……マスタ−部ROM 45……第1マスタ−部RAM 46……第2マスタ−部RAM 53……キ−ボ−ド TB……工具情報テ−ブル AR1……使用工具エリア AR2……マガジン工具設定エリア AR3……工具寿命管理エリア

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工プログラムに従って使用が指示される
    主工具と、使用により消耗した該主工具の代わりに使用
    される予備工具とを含む複数の工具を収納する工具マガ
    ジンと、 前記各工具の寿命の残存分を、使用状況に応じて書き換
    え、記憶する残存寿命記憶手段と、 加工プログラムに従って、該複数の工具の内から一の主
    工具の選択を指示する主工具指示手段と、 前記残存寿命記憶手段を参照して、前記指示された主工
    具の寿命が残存する場合は該主工具を選択し、一方、寿
    命が尽きた主工具が指示された場合は当該主工具に対応
    付けられた予備工具を選択する工具選択手段と を備える工作機械の工具選択装置において、 前記各工具の破損状況を検出する破損検出手段と、 該破損検出手段により破損していると検出された工具に
    対しては、前記残存寿命記憶手段に記憶された当該工具
    の寿命の残存分を強制的に消滅させる残存寿命強制消滅
    手段と、 前記主工具指示手段が主工具の選択を指示する際に参照
    され、前記加工プログラムで指定される指定工具に対し
    対応する主工具を対応付ける対応関係を記憶する対応関
    係記憶手段と、 前記工具選択手段によって主工具に対応付けられた予備
    工具が選択されると、当該予備工具を前記指定工具に対
    応する主工具として前記対応関係記憶手段に記憶された
    対応関係を更新する対応関係更新手段と を備えることを特徴とする工作機械の工具選択装置。
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