JP4209562B2 - Ncデータの座標系補正指令付加方法およびその装置、並びにncデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

Ncデータの座標系補正指令付加方法およびその装置、並びにncデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばレーザ加工機やパンチング加工機に適用されるNCデータの座標系補正指令付加方法と、NCデータの座標系補正指令付加装置、並びにNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パンチング加工機で加工した材料をレーザ加工機で加工するため掴み換えをする場合や、レーザ加工機でレーザ加工を行う途中で材料の掴み換えをする場合には、材料の掴み換えにともなって座標系の補正をする必要があり、その補正指令をNCデータに付加しておかなければならない。
【0003】
このような材料の掴み換えにともなう座標系の補正を行う場合、その補正の基準とするとなるために必要な条件は、その穴が、掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域に位置し、しかも、掴み換え前に穴あけ加工が行われることである。
【0004】
そして、このような座標系の補正指令をNCデータに付加するにあたり、従来は、NCデータを作成するための工具軌跡割り付け時に、パンチング加工で割り付けた適宜の穴に対して、その穴を座標系の補正基準穴とするべくオペレータが指示し、この指示された補正基準穴を補正の基準とする座標系の補正指令を、NCデータ作成時にNCデータに付加していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものは、NCデータ作成前に座標系の補正基準穴を指示するため、NCデータ作成時に生成される材料の掴み換え指令については事前に把握することができず、したがって、座標系の補正指令で補正基準穴とされている穴が、材料の掴み換え前に穴あけ加工が行われるかどうかについては不明であり、その結果、座標系の補正指令で補正基準穴とされている穴が、実際には補正基準穴として使用できない場合があるという問題があった。
【0006】
この発明の課題は、上記従来のもののもつ問題点を排除して、座標系の補正基準として実際に使用可能なを、座標系補正指令に盛り込んでそれをNCデータに付加することのできるNCデータの座標系補正指令付加方法およびその装置、並びにNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、前記画面の工具軌跡中で指示されたが、座標系の補正基準として使用可能であるか否かを判定する工程と、使用可能な指示を補正基準とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する工程とからなるNCデータの座標系補正指令付加方法である。
【0008】
請求項2に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域内に補正基準用の穴あけが指示されたとき、その穴加工指令を生成して、NCデータに付加する工程と、前記穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する工程とからなるNCデータの座標系補正指令付加方法である。
【0009】
請求項3に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、穴あけまたは穴指示が選択される工程と、前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で指示された位置に穴あけする穴加工指令を生成して、NCデータに付加する工程と、前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であるか否かを判定する工程と、使用可能な指示穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する工程とからなるNCデータの座標系補正指令付加方法である。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1、2または3記載の発明において、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する工程を含むNCデータの座標系補正指令付加方法である。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1または請求項3記載の発明において、前記判定工程は、前記指示されたが、材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方に含まれる領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示されたが、座標系の補正基準穴として使用可能であると判定するNCデータの座標系補正指令付加方法である。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項1、2または3記載の発明において、前記座標系の補正指令は、NCデータの掴み換え指令の直後に付加するNCデータの座標系補正指令付加方法である。
【0013】
請求項7に係る発明は、請求項2または請求項3記載の発明において、前記穴加工指令は、NCデータの掴み換え指令の前に付加するNCデータの座標系補正指令付加方法である。
【0014】
請求項8に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する工程と、前記画面上で穴が指示されたとき、その穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する工程と、前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する工程とからなるNCデータの座標系補正指令付加方法である。
【0015】
請求項9に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する工程と、穴あけまたは穴指示が選択される工程と、前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で穴あけを指示された位置が前記領域内であるか否かを判定する工程と、前記指示された位置が前記領域内であるとき、前記穴あけ用の穴加工指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の前に付加する工程と、前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する工程と、前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する工程とからなるNCデータの座標系補正指令付加方法である。
【0016】
請求項10に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する手段と、前記画面の工具軌跡中でを指示する手段と、前記指示されたが、座標系の補正基準として使用可能であるか否かを判定する手段と、使用可能な指示を補正基準とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する手段とを備えているNCデータの座標系補正指令付加装置である。
【0017】
請求項11に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する手段と、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域内に補正基準用の穴あけを指示する手段と、前記指示された穴の加工指令を生成して、NCデータに付加する手段と、前記穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する手段とを備えているNCデータの座標系補正指令付加装置である。
【0018】
請求項12に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する手段と、穴あけまたは穴指示を選択する手段と、前記画面上で穴あけ位置または穴を指示する手段と、前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で指示された位置に穴あけする穴加工指令を生成して、NCデータに付加する手段と、前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であるか否かを判定する手段と、使用可能な指示穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する手段とを備えているNCデータの座標系補正指令付加装置である。
【0019】
請求項13に係る発明は、請求項10、11または12記載の発明において、前記表示手段は、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示するNCデータの座標系補正指令付加装置である。
【0020】
請求項14に係る発明は、請求項10または請求項12記載の発明において、前記判定手段は、前記指示されたが、材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方に含まれる領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示されたが、座標系の補正基準穴として使用可能であると判定するNCデータの座標系補正指令付加装置である。
【0021】
請求項15に係る発明は、請求項10、11または12記載の発明において、前記座標系の補正指令の付加手段は、当該座標系の補正指令を、NCデータの掴み換え指令の直後に付加するNCデータの座標系補正指令付加装置である。
【0022】
請求項16に係る発明は、請求項11または請求項12記載の発明において、前記穴加工指令の付加手段は、当該穴加工指令を、NCデータの掴み換え指令の前に付加するNCデータの座標系補正指令付加装置である。
【0023】
請求項17に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示するとともに、その画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する手段と、前記画面上で穴を指示する手段と、前記指示された穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する手段と、前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する手段とを備えているNCデータの座標系補正指令付加装置である。
【0024】
請求項18に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示するとともに、その画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する手段と、穴あけまたは穴指示を選択する手段と、前記画面上で穴あけ位置または穴を指示する手段と、前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で穴あけを指示された位置が前記領域内であるか否かを判定する手段と、前記指示された位置が前記領域内であるとき、前記穴あけ用の穴加工指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の前に付加する手段と、前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する手段と、前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する手段とを備えているNCデータの座標系補正指令付加装置である。
【0025】
請求項19に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、前記画面の工具軌跡中で指示されたが、座標系の補正基準として使用可能であるか否かを判定する処理と、使用可能な指示を補正基準とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0026】
請求項20に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域内に補正基準用の穴あけが指示されたとき、その穴加工指令を生成して、NCデータに付加する処理と、前記穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0027】
請求項21に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、穴あけまたは穴指示が選択される処理と、前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で指示された位置に穴あけする穴加工指令を生成して、NCデータに付加する処理と、前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であるか否かを判定する処理と、使用可能な指示穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0028】
請求項22に係る発明は、請求項19、20または21記載の発明において、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する処理を含むプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0029】
請求項23に係る発明は、請求項19または請求項21記載の発明において、前記判定処理は、前記指示されたが、材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方に含まれる領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示されたが、座標系の補正基準穴として使用可能であると判定するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0030】
請求項24に係る発明は、請求項19、20または21記載の発明において、前記座標系の補正指令は、NCデータの掴み換え指令の直後に付加するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0031】
請求項25に係る発明は、請求項20または請求項21記載の発明において、前記穴加工指令は、NCデータの掴み換え指令の前に付加するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0032】
請求項26に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する処理と、前記画面上で穴が指示されたとき、その穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する処理と、前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0033】
請求項27に係る発明は、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する処理と、穴あけまたは穴指示が選択される処理と、前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で穴あけを指示された位置が前記領域内であるか否かを判定する処理と、前記指示された位置が前記領域内であるとき、前記穴あけ用の穴加工指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の前に付加する処理と、前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する処理と、前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0034】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明によるNCデータの座標系補正指令付加装置の一実施の形態を示すブロック図であり、このNCデータの座標系補正指令付加装置1は、実質的にコンピュータで構成されるものであって、処理装置(CPU)10、記憶装置20、入力装置30および表示装置40を備えている。
【0035】
処理装置(CPU)10は、描画処理部11、穴あけ/穴指示判定処理部12、穴あけ位置判定処理部13、穴あけ位置設定処理部14、穴加工指令生成/付加処理部15、補正基準穴判定処理部16、補正基準穴設定処理部17および座標系補正指令生成/付加処理部18を備えている。
【0036】
記憶装置20は、加工すべき図形が与えられ、その図形に加工のための工具軌跡を割り付けることで作成されたNCデータを記憶したNCデータ記憶部21を備えている。
【0037】
入力装置30は、マウス、キーボード等を備えた入力操作用のものであり、表示装置40は、CRT、LCD等の画像表示用のものである。
【0038】
処理装置(CPU)10において、描画処理部11は、NCデータ記憶部21に記憶された作成済みのNCデータを読み込み、そのNCデータに基づく図形を表示装置40の画面に表示するものであって、材料の工具軌跡を表示するとともに、材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域も表示するものである。
【0039】
すなわち、描画処理部11は、図3に示すように、表示装置40の画面中の図形表示領域41に、材料42、工具軌跡43、掴み換え前の加工範囲44aおよび掴み換え後の加工範囲44bを表示し、掴み換え前後の加工範囲を同時に表示することで、重なり合う領域44abも表示されるようになっている。
【0040】
また、表示装置40の画面には、コマンドボタンの表示領域45と、メッセージ表示領域49とが設けられ、コマンドボタンの表示領域45には少なくとも、穴あけボタン46、穴指示ボタン47、終了ボタン48が表示され、これらのコマンドボタン46、47、48は、オペレータが入力装置30のマウスを使って操作するようになっている。
【0041】
穴あけ/穴指示判定処理部12は、穴あけボタン46または穴指示ボタン47のどちらが操作されたかを判定するものであり、穴あけボタン46が操作された場合は、穴あけ位置判定処理部13、穴あけ位置設定処理部14および穴加工指令生成/付加処理部15を順に動作させ、また、穴指示ボタン47が操作された場合は、補正基準穴判定処理部16、補正基準穴設定処理部17および座標系補正指令生成/付加処理部18を順に動作させるようになっている。
【0042】
穴あけ位置判定処理部13は、オペレータが入力装置30のマウスを使って穴あけ位置の座標を指示すると、その指示された穴あけ位置が、掴み換え前後の加工範囲の重なり合う領域内であるか否かを判定するものであり、指示された穴あけ位置がその領域内であるときは、穴あけ位置設定処理部14がその位置を穴あけ位置として設定するようになっている。
【0043】
また、穴あけ位置判定処理部13および穴あけ位置設定処理部14は、描画処理部11を介して、表示装置40のメッセージ表示領域49に適宜のメッセージを表示するようになっている。
【0044】
穴加工指令生成/付加処理部15は、オペレータが入力装置30のマウスを使って終了ボタン48を操作すると、穴あけ位置設定処理部14が設定した穴あけ位置に所定の穴形状の工具軌跡51を生成するとともに、その穴形状の工具軌跡51を加工すべき穴加工指令を生成して、その穴加工指令をNCデータの掴み換え指令の前に付加するものである。
【0045】
すなわち、穴加工指令生成/付加処理部15は、掴み換え指令の前に穴加工指令が付加されたNCデータを出力して、NCデータ記憶部21に記憶されているNCデータを書き替えるようになっている。
【0046】
一方、補正基準穴判定処理部16は、オペレータが入力装置30のマウスを使って穴51の座標を指示すると、その指示された穴51を識別するための所定の囲み52を生成するとともに、その指示された穴51が、座標系の補正基準穴として使用可能であるか否かを判定するものである。
【0047】
すなわち、補正基準穴判定処理部16は、指示された穴51が、掴み換え前後の加工範囲の重なり合う領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、その穴51が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定するものであり、座標系の補正基準穴として使用可能であるときは、補正基準穴設定処理部17がその穴51を座標系の補正基準穴として設定するようになっている。
【0048】
また、補正基準穴判定処理部16および補正基準穴設定処理部17は、描画処理部11を介して、表示装置40のメッセージ表示領域49に適宜のメッセージを表示するようになっている。
【0049】
座標系補正指令生成/付加処理部18は、オペレータが入力装置30のマウスを使って終了ボタン48を操作すると、補正基準穴設定処理部17が設定した穴51を基準として座標系を補正すべき座標系補正指令を生成して、その座標系補正指令をNCデータの掴み換え指令の直後に付加するものである。
【0050】
すなわち、座標系補正指令生成/付加処理部18は、掴み換え指令の直後に座標系補正指令が付加されたNCデータを出力して、NCデータ記憶部21に記憶されているNCデータを書き替えるようになっている。
【0051】
次に、上記の実施の形態の作用について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0052】
まず、あらかじめ作成されたNCデータがNCデータ記憶部21に記憶されたのち、そのNCデータに基づいて実際の加工が行われる前に、描画処理部11が動作して、NCデータ記憶部21に記憶された作成済みのNCデータを読み込む(ステップS1)。
【0053】
そして描画処理部11は、図3に示すように、表示装置40の画面中の図形表示領域41に、読み込んだNCデータに基づく材料42の工具軌跡43を表示するとともに、掴み換え前の加工範囲44aおよび掴み換え後の加工範囲44bを同時に表示することで、重なり合う領域44abを表示する(ステップS2)。
【0054】
オペレータが表示装置40の画面表示を見て、重なり合う領域44ab内に適当な穴が見つからないときは、マウスを使って穴あけボタン46を選択するとともに(ステップS3)、穴あけ位置の座標をマウスで指示する(ステップS11)。
【0055】
すると、穴あけ位置判定処理部13は、指示された穴あけ位置が、掴み換え前後の加工範囲の重なり合う領域44ab内であるか否かを判定し(ステップS12)、重なり合う領域44ab内であるときは、穴あけ位置設定処理部14が、その位置を穴あけ位置として設定する(ステップS13)。
【0056】
そして、穴指示ボタン47または終了ボタン48を操作しない限り(ステップS14)、ステップS11〜S14を繰り返すことで、穴あけ位置を必要数だけ指示、設定することができる。
【0057】
オペレータが、穴あけ位置を必要数だけ指示したうえ、マウスを使って終了ボタン48を操作すると(ステップS14、S3)、穴加工指令生成/付加処理部15は、穴あけ位置設定処理部14が設定した穴あけ位置に所定の穴形状の工具軌跡51を生成するとともに、その穴形状の工具軌跡51を加工すべき穴加工指令を生成して、その穴加工指令をNCデータの掴み換え指令の前に付加する(ステップS31)。
【0058】
そして、穴加工指令を掴み換え指令の前に付加したNCデータによって、NCデータ記憶部21に記憶されているNCデータを書き替える(ステップS32)。
【0059】
一方、オペレータが表示装置40の画面表示を見て、重なり合う領域44ab内に適当な穴を見つけたときは、マウスを使って穴指示ボタン47を選択するとともに(ステップS3)、その穴形状の工具軌跡51をマウスで指示する(ステップS21)。
【0060】
すると、補正基準穴判定処理部16は、指示された穴51が、掴み換え前後の加工範囲の重なり合う領域44ab内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、その穴51が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する(ステップS22)。
【0061】
補正基準穴判定処理部16が使用可能であると判定したときは、補正基準穴設定処理部17が、その穴51を座標系の補正基準穴として設定する(ステップS23)。
【0062】
そして、穴あけボタン46または終了ボタン48を操作しない限り(ステップS24)、ステップS21〜S24を繰り返すことで、座標系補正基準穴を必要数だけ指示、設定することができる。
【0063】
オペレータが、座標系の補正基準穴として設定する穴を必要数だけ指示したうえ、マウスを使って終了ボタン48を操作すると(ステップS24、S3)、座標系補正指令生成/付加処理部18は、補正基準穴設定処理部17が設定した穴51を基準として座標系を補正すべき座標系補正指令を生成して、その座標系補正指令をNCデータの掴み換え指令の直後に付加する(ステップS31)。
【0064】
そして、座標系補正指令を掴み換え指令の直後に付加したNCデータによって、NCデータ記憶部21に記憶されているNCデータを書き替える(ステップS32)。
【0065】
このようにして、表示装置40の画面表示で重なり合う領域44ab内に適当な穴が見つからないときは、穴あけ位置を指示して、穴加工指令をNCデータの掴み換え指令の前に付加するとともに、その穴の工具軌跡を指示して、座標系補正指令をNCデータの掴み換え指令の直後に付加することとなる。
【0066】
一方、表示装置40の画面表示で重なり合う領域44ab内に適当な穴を見つけたときは、その穴の工具軌跡を指示して、座標系補正指令をNCデータの掴み換え指令の直後に付加することとなる。
【0067】
図4は、上記のようなNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例としてCD−ROM2を示したものであり、CD−ROM2に格納されたNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムは、CD−ROMドライブ3にセットされて所定の読み出し動作が行われることで、コンピュータシステム(NCデータの座標系補正指令付加装置1)にインストールされるものである。
【0068】
CD−ROM2に記録されたプログラムは、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるものであって、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する処理と、穴あけまたは穴指示が選択される処理と、前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で穴あけを指示された位置が前記領域内であるか否かを判定する処理と、前記指示された位置が前記領域内であるとき、前記穴あけ用の穴加工指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の前に付加する処理と、前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する処理と、前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0069】
このようなプログラムを記録する記録媒体は、CD−ROM2に限定するものでなく、例えば、各種のディスクメモリ、半導体メモリその他適宜のものを使用することが可能である。
【0070】
なお、上記の実施の形態では、重なり合う領域44ab内に適当な穴が見つからないときは、穴あけボタン46を選択するとともに穴あけ位置を指示することで、穴加工指令を生成/付加したのち、あらためて、穴指示ボタン47を選択するとともに前記の穴を指示することで、その穴を補正基準穴とする座標系補正指令を生成/付加したが、これに限定するものでなく、例えば、穴あけボタン46を選択するとともに穴あけ位置を指示したときは、その後あらためて指示するまでもなく、その穴を補正基準穴とする座標系補正指令を自動的に生成/付加するようにしてもよい。
【0071】
また、上記の実施の形態では、座標系の補正基準として穴51を例示したが、これに限定するものでなく、穴以外の適宜の工具軌跡を座標系の補正基準要素として採用することが可能である。
【0072】
また、上記の実施の形態では、掴み換えを1回行うことで材料全体を加工範囲がカバーする例を示したが、これに限定するものでなく、例えば、材料が大きいため掴み換えを1回行うだけでは材料全体を加工範囲がカバーできない場合には、材料全体を加工範囲がカバーするのに必要な回数だけ掴み換えを行うことが可能である。
【0073】
【発明の効果】
この発明は以上のように、材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するにあたり、あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示し、前記画面の工具軌跡中で指示されたが、座標系の補正基準として使用可能であるか否かを判定し、使用可能な指示を補正基準とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加するように構成したので、座標系の補正基準として実際に使用可能なを、座標系補正指令に盛り込んでそれをNCデータに付加することができ、そのため、材料の掴み換えにともなう座標系の補正を確実に実行することができる効果がある。
【0074】
また、画面に表示した工具軌跡上に適当な要素が存在しない場合、適宜の位置にを作成したうえ、その作成したを指示することで、その指示されたが、座標系の補正基準として使用可能であるか否かを判定し、使用可能な指示を補正基準とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加することができ、そのため、事前のNCデータに適当なが存在する場合はもちろん、存在しない場合であっても、材料の掴み換えにともなう座標系の補正を確実に実行することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】NCデータの座標系補正指令付加装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のものの動作を示すフローチャートである。
【図3】表示装置の表示画面の一例を示す説明図である。
【図4】NCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 NCデータの座標系補正指令付加装置
2 CD−ROM
3 CD−ROMドライブ
10 処理装置(CPU)
11 描画処理部
12 穴あけ/穴指示判定処理部
13 穴あけ位置判定処理部
14 穴あけ位置設定処理部
15 穴加工指令生成/付加処理部
16 補正基準穴判定処理部
17 補正基準穴設定処理部
18 座標系補正指令生成/付加処理部
20 記憶装置
21 NCデータ記憶部
30 入力装置
40 表示装置
41 図形表示領域
42 材料
43 工具軌跡
44a 掴み換え前の加工範囲
44b 掴み換え後の加工範囲
44ab 重なり合う領域
45 コマンドボタンの表示領域
46 穴あけボタン
47 穴指示ボタン
48 終了ボタン
49 メッセージ表示領域
51 穴(穴形状の工具軌跡)
52 囲み

Claims (27)

  1. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、
    前記画面の工具軌跡中で指示されたが、座標系の補正基準として使用可能であるか否かを判定する工程と、
    使用可能な指示を補正基準とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する工程と、からなることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加方法。
  2. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、
    前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域内に補正基準用の穴あけが指示されたとき、その穴加工指令を生成して、NCデータに付加する工程と、
    前記穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する工程と、からなることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加方法。
  3. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、
    穴あけまたは穴指示が選択される工程と、
    前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で指示された位置に穴あけする穴加工指令を生成して、NCデータに付加する工程と、
    前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であるか否かを判定する工程と、
    使用可能な指示穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する工程と、からなることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加方法。
  4. 前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する工程を含むことを特徴とする請求項1、2または3記載のNCデータの座標系補正指令付加方法。
  5. 前記判定工程は、前記指示されたが、材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方に含まれる領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示されたが、座標系の補正基準穴として使用可能であると判定することを特徴とする請求項1または請求項3記載のNCデータの座標系補正指令付加方法。
  6. 前記座標系の補正指令は、NCデータの掴み換え指令の直後に付加することを特徴とする請求項1、2または3記載のNCデータの座標系補正指令付加方法。
  7. 前記穴加工指令は、NCデータの掴み換え指令の前に付加することを特徴とする請求項2または請求項3記載のNCデータの座標系補正指令付加方法。
  8. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、
    前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する工程と、
    前記画面上で穴が指示されたとき、その穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する工程と、
    前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する工程と、からなることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加方法。
  9. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する方法において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する工程と、
    前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する工程と、
    穴あけまたは穴指示が選択される工程と、
    前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で穴あけを指示された位置が前記領域内であるか否かを判定する工程と、
    前記指示された位置が前記領域内であるとき、前記穴あけ用の穴加工指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の前に付加する工程と、
    前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する工程と、
    前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する工程と、からなることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加方法。
  10. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する手段と、
    前記画面の工具軌跡中でを指示する手段と、
    前記指示されたが、座標系の補正基準として使用可能であるか否かを判定する手段と、
    使用可能な指示を補正基準とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する手段と、を備えていることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加装置。
  11. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する手段と、
    前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域内に補正基準用の穴あけを指示する手段と、
    前記指示された穴の加工指令を生成して、NCデータに付加する手段と、
    前記穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する手段と、を備えていることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加装置。
  12. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する手段と、
    穴あけまたは穴指示を選択する手段と、
    前記画面上で穴あけ位置または穴を指示する手段と、
    前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で指示された位置に穴あけする穴加工指令を生成して、NCデータに付加する手段と、
    前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であるか否かを判定する手段と、
    使用可能な指示穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する手段と、を備えていることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加装置。
  13. 前記表示手段は、前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示することを特徴とする請求項10、11または12記載のNCデータの座標系補正指令付加装置。
  14. 前記判定手段は、前記指示されたが、材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方に含まれる領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示されたが、座標系の補正基準穴として使用可能であると判定することを特徴とする請求項10または請求項12記載のNCデータの座標系補正指令付加装置。
  15. 前記座標系の補正指令の付加手段は、当該座標系の補正指令を、NCデータの掴み換え指令の直後に付加することを特徴とする請求項10、11または12記載のNCデータの座標系補正指令付加装置。
  16. 前記穴加工指令の付加手段は、当該穴加工指令を、NCデータの掴み換え指令の前に付加することを特徴とする請求項11または請求項12記載のNCデータの座標系補正指令付加装置。
  17. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示するとともに、その画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する手段と、
    前記画面上で穴を指示する手段と、
    前記指示された穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する手段と、
    前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する手段と、を備えていることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加装置。
  18. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加する装置において、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示するとともに、その画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する手段と、
    穴あけまたは穴指示を選択する手段と、
    前記画面上で穴あけ位置または穴を指示する手段と、
    前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で穴あけを指示された位置が前記領域内であるか否かを判定する手段と、
    前記指示された位置が前記領域内であるとき、前記穴あけ用の穴加工指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の前に付加する手段と、
    前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する手段と、
    前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する手段と、を備えていることを特徴とするNCデータの座標系補正指令付加装置。
  19. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、
    前記画面の工具軌跡中で指示されたが、座標系の補正基準として使用可能であるか否かを判定する処理と、
    使用可能な指示を補正基準とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、
    前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域内に補正基準用の穴あけが指示されたとき、その穴加工指令を生成して、NCデータに付加する処理と、
    前記穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  21. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、
    穴あけまたは穴指示が選択される処理と、
    前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で指示された位置に穴あけする穴加工指令を生成して、NCデータに付加する処理と、
    前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であるか否かを判定する処理と、
    使用可能な指示穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータに付加する処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  22. 前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する処理を含むことを特徴とする請求項19、20または21記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  23. 前記判定処理は、前記指示されたが、材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方に含まれる領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示されたが、座標系の補正基準穴として使用可能であると判定することを特徴とする請求項19または請求項21記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  24. 前記座標系の補正指令は、NCデータの掴み換え指令の直後に付加することを特徴とする請求項19、20または21記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  25. 前記穴加工指令は、NCデータの掴み換え指令の前に付加することを特徴とする請求項20または請求項21記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  26. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、
    前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する処理と、
    前記画面上で穴が指示されたとき、その穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する処理と、
    前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  27. 材料の掴み換えにともなう座標系の補正指令をNCデータに付加するNCデータの座標系補正指令付加を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    あらかじめ作成されたNCデータに基づく材料の工具軌跡を画面に表示する処理と、
    前記画面上で材料の掴み換え前の加工範囲および掴み換え後の加工範囲の両方が重なり合う領域を表示する処理と、
    穴あけまたは穴指示が選択される処理と、
    前記穴あけが選択されたとき、前記画面上で穴あけを指示された位置が前記領域内であるか否かを判定する処理と、
    前記指示された位置が前記領域内であるとき、前記穴あけ用の穴加工指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の前に付加する処理と、
    前記穴指示が選択されたとき、前記画面上で指示された穴が、前記領域内に位置し、かつ、掴み換え前に加工が行われるものであるとき、当該指示された穴が座標系の補正基準穴として使用可能であると判定し、それ以外のときは使用不能であると判定する処理と、
    前記指示された穴が使用可能であると判定されたとき、当該穴を補正基準穴とする座標系の補正指令を生成して、NCデータの掴み換え指令の直後に付加する処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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