JP4774683B2 - サーボ制御装置の支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、包装機や印刷機等の工作機械等に搭載され、当該工作機械が搬送や切断等の目的とする動作を適正に行なうように制御する複数のサーボ制御装置に対して、通信によってデータの設定やモニタリング及び制御指令等の各種操作を行うサーボ制御装置の支援装置に関する。
一般的に、工作機械には搬送や切断等の目的の動作を行うように制御するサーボ制御装置が目的動作毎に対応付けられて複数搭載されている。これらのサーボ制御装置は、目的動作に関連する名称が付けられて識別されている事が多い。
従来は、これらのサーボ制御装置にデータの設定やモニタリング及び制御指令等の各種操作を行う場合、操作者が予めサーボ制御装置毎に対応付けられた通信局番号(以降、局番とも略す)を指定することによって所望のサーボ制御装置の操作を行うようになっている。
この種の従来の通信装置として、例えば特許文献1に記載のものがある。
特開2001−22420号公報
しかし、従来のサーボ制御装置においては、操作者が所望のサーボ制御装置の操作を行う場合、該当サーボ制御装置に対応付けられた通信局番号を指定するようになっているので、操作者がサーボ制御装置の名称(以降、装置名称と称す)と局番との対応関係を常時認識しておく必要がある。
このため、サーボ制御装置が多数使用される大型の機械や、類似した構成の機械が何セットもある場合など、操作を行う際に局番を誤ったり、データを保存する際のファイル名称に本来であれば該当装置名称を付ける所を異なる名称を付けてしまったりする等のミスが生じやすくなる。つまり、データの設定やモニタリング及び制御指令等の各種操作を行う際に、操作対象であるサーボ制御装置を誤って指定するミスが生じやすくなるという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、機械に搭載された複数のサーボ制御装置に対するデータの設定やモニタリング及び制御指令等の各種操作を行う際に、操作対象であるサーボ制御装置を容易且つ的確に指定することができるサーボ制御装置の支援装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1によるサーボ制御装置の支援装置は、機械が目的の動作を行なうように制御する当該機械に搭載された複数のサーボ制御装置に対して、通信によってデータの設定やモニタリング及び制御指令等の各種操作を行うサーボ制御装置の支援装置において、前記通信を行う際にサーボ制御装置を識別するための局番と、サーボ制御装置の名称とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたサーボ制御装置の名称を指定するためのサーボ制御装置指定画面を表示し、該サーボ制御装置指定画面から各種操作の対象とされる所望のサーボ制御装置の名称指定された際に、前記記憶手段を参照して前記入力された名称に対応付けられた局番のサーボ制御装置を通信対象として指定する指定手段と、該指定手段で指定されたサーボ制御装置に対して通信を行い各種データを受信する通信部と、前記通信部によって通信対象となるサーボ制御装置から受信されたデータに、前記記憶手段を参照して該当サーボ制御装置の局番に対応付けられた名称のデータを付加して表示するデータ名編集部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、操作者がサーボ制御装置の名称にて操作対象のサーボ制御装置を指定することができるようにしたので、機械に複数のサーボ制御装置が搭載されていても、操作対象のサーボ制御装置を容易且つ的確に指定することができる。
また、サーボ制御装置のデータを受信して表示した際に、データ送信元のサーボ制御装置の名称を表示することができるので、操作者にデータ送信元のサーボ制御装置を適正に認識させることができる。
また、本発明の請求項によるサーボ制御装置の支援装置は、請求項1において、前記記憶手段は、各サーボ制御装置を識別するための局番と、各サーボ制御装置の名称とをそれぞれ対応付けて記憶した当該機器の名称テーブルファイルを保存し、前記指定手段は、保存されている前記名称テーブルファイルを読み出して設定可能とすることを特徴とする。
この構成によれば、操作者が名称によって容易に必要なサーボ制御装置のデータを保存して次回に読み出すことができるので、再設定の必要がなく、設定が容易となる。
以上説明したように本発明によれば、機械に搭載された複数のサーボ制御装置に対するデータの設定やモニタリング及び制御指令等の各種操作を行う際に、操作対象であるサーボ制御装置を容易且つ的確に指定することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るサーボ制御装置の支援装置を用いたシステムの構成を示すブロック図である。
このシステムは、パーソナルコンピュータ等からなる支援装置11と、この支援装置11に通信ケーブル13によって接続された複数のサーボ制御装置15a,15b,15cとを備えて構成されている。ここでは、サーボ制御装置15a,15b,15cは、本実施の形態では3軸ロボットの各モータ17a,17b,17cの駆動を制御するものを例に挙げて説明する。
支援装置11は、図2に示すように、主制御部21と、操作部22と、画面表示部23と、表示制御部24と、名称テーブル設定部25と、名称テーブルファイル26を記憶する記憶部27と、名称テーブル指定部28と、サーボ制御装置指定部29と、データ読書制御部30と、データ名編集部32と、通信部31とを備えて構成されている。この構成は、コンピュータ内のハードウエアに連携させたアプリケーションプログラムによって実現することが可能である。
通信部31は、支援装置11と各サーボ制御装置15a,15b,15cとの間で各種データ19の送受信を行う。この送受信される各種データ19は、表示制御部24の制御によって画面表示部23に表示されるようになっている。
ここで、各種データ19の代表的なものは、図3に示すような、サーボ制御装置15a,15b,15cの動作を設定するパラメータデータ19aや、モータ17a,17b,17cの速度やトルク等の波形を表示する波形表示データ19bなどがある。
更に、支援装置11の機能の例としては、それらデータ19a,19bの遣り取りの他、図4に示すような、実際にモータを回転させるための試運転機能19cや、機械の共振周波数を調べるためのサーボアナライズ機能19dなどがある。
名称テーブルファイル26は、図5に示すような1つの機械に搭載された各サーボ制御装置15a,15b,15cの局番01,02,03と、各サーボ制御装置15a,15b,15cの装置名称「水平X軸,水平Y軸,垂直Z軸」とを対応付けてファイル化したものであり、図5の場合は、そのファイル名を「3軸ロボット」と定義したものを表示している。また、名称テーブルファイル26は、機能の異なる複数の機械毎に作成したものを記憶部27に保存可能となっており、各機械の特徴を表す名称「3軸ロボット」など操作者が任意にファイル名を付けることができる。
また、図5では、装置名称を「水平X軸,水平Y軸,垂直Z軸」として、サーボ制御装置15a,15b,15cの駆動制御の特徴を表す名称が付けられる場合を示しているが、例えば、「右から2番目」や「赤い機械」などサーボ制御装置に関連する装置名称の他、操作者が識別可能な名称を任意に付けることができる。
名称テーブル設定部25は、操作部22の操作に応じて入力される装置名称「水平X軸,水平Y軸,垂直Z軸」を、局番01,02,03に対応付けてテーブルファイル化し、これを名称テーブルファイル26として記憶部27に記憶するものである。
即ち、名称テーブル設定部25は、名称テーブルファイル26を記憶部27に記憶する設定を行う場合、表示制御部24との連携処理によって画面表示部23に、図6に示すような名称テーブル設定画面41を表示し、ここで操作者が、図5に示すように局番01を選んで名称設定欄42にサーボ制御装置15aの名称「水平X軸」が入力されると、局番01の名称表示欄43−1に「水平X軸」を表示し、同様に、局番02を選んで名称設定欄42に「水平Y軸」、局番03を選んで名称設定欄42に「垂直Z軸」が入力されると、各名称表示欄43−2,43−3に「水平Y軸」と「垂直Z軸」を表示する。
また、名称テーブル設定部25は、先の表示後、操作者によって決定ボタン44が押されると、表示内容を後述で説明する図7に示すサーボ制御装置指定画面51の表示などの関連する機能へ反映する。
また、名称テーブル設定部25は、先の表示後、操作者によって保存ボタン45が押されると、データ読書制御部30との連携処理によって、表示中の各サーボ制御装置15a,15b,15cの局番01,02,03と、名称「水平X軸,水平Y軸,垂直Z軸」とを対応付けてテーブルファイル化し、これを名称テーブルファイル26として記憶部27に記憶する。
また、名称テーブル設定部25は、開くボタン46が押されると、データ読書制御部30との連携処理によって、記憶部27に記憶された名称テーブルファイル26を読み出し、図5に示したように表示する。
名称テーブル指定部28は、機能の異なる複数の機械毎に作成された複数の名称テーブルファイル26が記憶部27に記憶されている場合、又は名称テーブルファイル26が単独で記憶されている場合に、その名称テーブルファイル26のファイル名を表示し、操作者に指定を促し、これによって指定された名称テーブルファイル26を画面表示部23に表示する。
サーボ制御装置指定部29は、名称テーブル指定部28で指定された名称テーブルファイル26をもとに図7に示すように局番01,02,03と装置名称「水平X軸,水平Y軸,垂直Z軸」との対応関係を示すサーボ制御装置指定画面51を表示し、操作者にサーボ制御装置15a,15b,15cの指定を促し、これによって指定された装置名称に対応付けられた局番のサーボ制御装置と通信を行うように指定する。
この指定後、通信部31によって指定サーボ制御装置との各種データ19の通信が行われる。
データ名編集部32は、通信部31を介してサーボ制御装置15a,15b,15cから受信した各種データ19に、名称テーブルファイル26を参照して送信元のサーボ制御装置の局番に対応する装置名称を付けて表示する。これは、例えば図8に符号61,62,63で示すパラメータデータのように表示される。
このような構成の支援装置11を用いたシステムにおいて、所望のサーボ制御装置へのデータの設定やモニタリング及び制御指令等の各種操作を行う際に、該当サーボ制御装置を指定する等の支援処理を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
但し、サーボ制御装置が搭載される機械は3軸ロボットの1台であり、この3軸ロボットに3つのモータ17a,17b,17cを駆動制御するサーボ制御装置15a,15b,15cが搭載されているとする。
まず、ステップS1において、操作者が予め、3軸ロボットに搭載された各サーボ制御装置15a,15b,15cの局番に装置名称を対応付ける。これは、操作者が操作部22から所定の操作を行うと、名称テーブル設定部25と表示制御部24との連携処理によって、図6に示すように画面表示部23に名称テーブル設定画面41が表示される。
ここで、ステップS2において操作者が、図5に示すように名称設定欄42にサーボ制御装置15aの名称「水平X軸」を入力すると、局番01の名称表示欄43−1に「水平X軸」が表示される。
操作者が局番02を選んで名称設定欄42に「水平Y軸」を入力すると、局番02の名称表示欄43−2に「水平X軸」が表示され、局番03を選んで名称設定欄42に「垂直Z軸」を入力すると、局番03の名称表示欄43−3に「垂直Z軸」が表示される。ここで、決定ボタン44を押すと、表示内容がサーボ制御装置指定画面51の表示などの関連する機能へ反映され、更に、保存ボタン45を押すと、表示中の局番01,02,03と名称「水平X軸」「水平Y軸」「垂直Z軸」とがそれぞれ対応付けられてテーブルファイル化され、これが名称テーブルファイル26として記憶部27に記憶される。
なお、上記ステップS2に代えてステップS2aとして、既に作成して記憶してある名称テーブルファイル26を記憶部27から読み出し、この名称テーブルファイル26を表示し、決定ボタン44を押すことにより設定することも可能である。
次に、ステップS3において、操作者がデータの設定やモニタリング及び制御指令等の各種操作を行うために、所望のサーボ制御装置15a,15b,15cを指定する。これは、操作者が操作部22から所定の操作を行うと、サーボ制御装置指定部29とデータ読書制御部30との連携処理によって、上記ステップS2又はS2aにて設定された名称テーブルファイル26が記憶部27から読み出され、サーボ制御装置指定画面51として図7に示したように表示される。
ここで、ステップS4において、操作者がサーボ制御装置指定画面51において、所望のサーボ制御装置である例えば「水平X軸」を指定すると、ステップS5において、通信部31によって指定サーボ制御装置15aとの間で各種データ19の通信が行われる。
この際、ステップS6において、データ名編集部32によって、各種データ19に名称テーブルファイル26の参照によって送信元のサーボ制御装置15aの局番01に対応する装置名称「水平X軸」が付けられて図8の61に示すように表示される。
このような本実施の形態のサーボ制御装置の支援装置11によれば、各サーボ制御装置15a,15b,15cと通信を行う際に通信対象のサーボ制御装置15aを識別するための局番01と、サーボ制御装置の名称「水平X軸」とを名称テーブルファイル26に対応付けて記憶部27に記憶する。そして、各種操作の対象とされるサーボ制御装置15aが名称「水平X軸」の入力によって指定された際に、名称テーブルファイル26を参照して入力された名称「水平X軸」に対応付けられた局番01のサーボ制御装置15aを通信対象として指定するようにした。
これによって、機械に複数のサーボ制御装置15a,15b,15cが搭載されていても、操作対象のサーボ制御装置15aを容易且つ的確に指定することができる。
また、名称テーブルファイル26は、一度作成したものを保存/読出ができるので、同じ構成の機械ならば、毎回設定する必要はない。
また、通信によってサーボ制御装置15aから受信されたデータに、名称テーブルファイル26を参照して該当サーボ制御装置15aの局番01に対応付けられた名称のデータを付加するようにした。
これによって、サーボ制御装置15aのパラメータ等のデータを受信して表示した際に、データ送信元のサーボ制御装置15aの名称「水平X軸」を表示することができるので、操作者にデータ送信元のサーボ制御装置15aを適正に認識させることができる。従って、操作者は各データを局番ではなく、制御内容に関連した名称で認識できるため、編集したデータを書き込む際の誤送信を防ぐことができる。また、各種データを保存する際のデフォルト名にもこの名称が入るため、ファイル管理も簡単になる。
本発明の実施の形態に係るサーボ制御装置の支援装置を用いたシステムの構成を示すブロック図である。 上記実施の形態に係るサーボ制御装置の支援装置の構成を示すブロック図である。 上記システムにおいて支援装置とサーボ制御装置間で通信されるパラメータデータ及び波形表示データに基づく画面表示図である。 上記システムにおいて支援装置とサーボ制御装置間で通信される試運転機能データ及びサーボアナライズ機能データに基づく画面表示図である。 上記実施の形態に係るサーボ制御装置の支援装置に表示される名称テーブル設定画面(名称入力後)の図である。 上記実施の形態に係るサーボ制御装置の支援装置に表示される名称テーブル設定画面(名称入力前)の図である。 上記実施の形態に係るサーボ制御装置の支援装置に表示されるサーボ制御装置指定画面の図である。 上記システムにおいて支援装置とサーボ制御装置間で通信されるパラメータデータに装置名称を付けた状態を示す図である。 上記実施の形態に係るサーボ制御装置の支援装置を用いた所望のサーボ制御装置を指定する等の支援処理を示すフローチャートである。
符号の説明
11 支援装置
13 通信ケーブル
15a,15b,15c サーボ制御装置
17a,17b,17c モータ
21 主制御部
22 操作部
23 画面表示部
24 表示制御部
25 名称テーブル設定部
26 名称テーブルファイル
27 記憶部
28 名称テーブル指定部
29 サーボ制御装置指定部
30 データ読書制御部
31 通信部
32 受信データ名編集部
41 名称テーブル設定画面
42 名称設定窓
43−1〜43−3 名称表示欄
44 決定ボタン
45 保存ボタン
46 開くボタン
51 サーボ制御装置指定画面

Claims (2)

  1. 機械が目的の動作を行なうように制御する当該機械に搭載された複数のサーボ制御装置に対して、通信によってデータの設定やモニタリング及び制御指令等の各種操作を行うサーボ制御装置の支援装置において、
    前記通信を行う際にサーボ制御装置を識別するための局番と、サーボ制御装置の名称とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたサーボ制御装置の名称を指定するためのサーボ制御装置指定画面を表示し、該サーボ制御装置指定画面から各種操作の対象とされる所望のサーボ制御装置の名称指定された際に、前記記憶手段を参照して前記入力された名称に対応付けられた局番のサーボ制御装置を通信対象として指定する指定手段と、
    該指定手段で指定されたサーボ制御装置に対して通信を行い各種データを受信する通信部と、
    前記通信部によって通信対象となるサーボ制御装置から受信されたデータに、前記記憶手段を参照して該当サーボ制御装置の局番に対応付けられた名称のデータを付加して表示するデータ名編集部と、
    を備えたことを特徴とするサーボ制御装置の支援装置。
  2. 前記記憶手段は、各サーボ制御装置を識別するための局番と、各サーボ制御装置の名称とをそれぞれ対応付けて記憶した当該機器の名称テーブルファイルを保存し、前記指定手段は、保存されている前記名称テーブルファイルを読み出して設定可能とする
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーボ制御装置の支援装置。
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