JP3038576B2 - フック・アイ金具縫い付けミシン - Google Patents

フック・アイ金具縫い付けミシン

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JP3038576B2
JP3038576B2 JP9321894A JP32189497A JP3038576B2 JP 3038576 B2 JP3038576 B2 JP 3038576B2 JP 9321894 A JP9321894 A JP 9321894A JP 32189497 A JP32189497 A JP 32189497A JP 3038576 B2 JP3038576 B2 JP 3038576B2
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B3/00Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing
    • D05B3/12Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing for fastening articles by sewing
    • D05B3/18Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing for fastening articles by sewing hooks or eyelets

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラジャー、ボディ
スーツ等のフック金具やアイ金具を長尺状のテープ生地
に、自動的に一定の間隔にて多数縫い付けるフック・ア
イ金具縫い付けミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フック・アイ金具縫い付けミシン
(以下、単に「フック・アイ縫い付けミシン」と言う)
は、基本的な構成として図7に示すように、長尺状のテ
ープ生地T(以下、単に「テープ」と言う)を折り畳む
ための折り曲げガイド45と、パルスモータ51の作動
によりテープTを移送するためのローラ送り機構50
と、金具シュート43からミシン縫合部82にフック金
具Hやアイ金具E(以下、単に「フック」や「アイ」と
言う)を供給するための挟持具41を有する金具供給機
構35と、フックHやアイEをテープTに縫付けるため
の針83と針振り機構85を有する1本針本縫い千鳥縫
いミシン80を備えているものであるが、フックHとア
イEの使い分けに際しては、前記金具供給機構35と金
具シュート43を交換することにより行っている。尚、
図7はアイE用のミシンを示している。
【0003】又、前記針振り機構85と金具供給機構3
5は、図7に示すように1本針本縫い千鳥縫いミシン8
0(以下、単に「ミシン」と言う)の上軸87に固定さ
れたウォーム88にウォームホイル89を介して設けら
れたカム軸25に装着された針振りカム32と2枚の供
給カム36、37によって制御されている。
【0004】そして、このフック・アイ縫い付けミシン
は、例えばアイ縫い付けミシンについて説明すると、ま
ず最初に、図7に示すように前記ミシン80の後方(図
7の左側)に配置されたローラ送り機構50の作用によ
って、ミシン80の前方(図7の右側)に配置されたテ
ープロールRからテープTを引き出し、そのテープTを
後方(Q矢印方向)に移送するに際して、先ず、テープ
Tを前記折り曲げガイド45によって図16に示すよう
に折り畳み、次いで、ミシン80を作動させると金具供
給機構35を介してミシン縫合部82にアイEを先に折
り畳まれたテープT間に供給し、次いで、前記針振り機
構85が作動して図15に示すようにアイEをテープT
に縫い付けるようになっている。
【0005】尚、フック縫付けミシンの場合には、フッ
クHは、前記金具供給機構35によって図14に示すよ
うに折り畳まれたテープT間に供給され、次いで、ミシ
ン80によって図13に示すようにテープTに縫い付け
られるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したフック・アイ
縫い付けミシンには次のような欠点があった。 a)針83を作動するミシン80の上軸87と、針振り
機構85を作動する針振りカム32や金具供給機構35
を作動する2枚の供給カム36、37を回転させるカム
軸25とを、ウォーム88とウォームホイル89を介し
て回転させているので、例えば、ミシン80が作動して
針83が23針縫い付けると、前記カム32、36、3
7が1回転して、前記ローラ送り機構50との協働作用
により、図9に示すような運針(縫いパターン)でテー
プTにアイEを1個縫い付けるように構成したカムを使
用した場合、このカム32、36、37を備えたアイ縫
い付けミシンで、アイEの縫い付け間隔を、図10に示
すように19.1mm(標準の間隔)から図11に示す
ような12.7mm(小さい間隔)に狭くして縫い付け
るには、隣接するアイE〜E間の直線縫い部分L(図9
の15針目15から次の1針目1までの間)を短くしな
ければならない。 すなわち、この直線縫い部分Lにお
いて、ミシン80が1針縫い付けた後に行なわれる前記
ローラ送り機構50によるテープTの移送量(寸法)を
少なくしなければならない。これは一定寸法間に必要以
上の針数で縫い付けることになるため、無駄な縫いパタ
ーンとなり生産性を低下させていた。
【0007】又、アイEの縫い付け間隔を、図10に示
すように標準間隔19.1mmから図12に示すような
25.4mm(大きな間隔)に広くして縫付けるには、
前記隣接するアイE〜E間の直線縫い部分Lを長くしな
ければならない。すなわち、この直線縫い部分Lにおい
て、ミシン80が1針縫い付けた後に行われる前記ロー
ラ送り機構50によるテープTの移送量(寸法)を多く
しなければならなかった。これは縫い目の間隔が長くな
り、縫着力が低下して生地と生地を剥がれ易くしてい
た。
【0008】b)前記隣接するアイE〜E間における針
数を適正な針数に変えるには、ウォーム88、ウォーム
ホイル89及び供給カム36、37を取り替えなければ
ならない。これらを取り替えるには、上軸87、カム軸
25及びそれらに関連する部分の分解及び組付け作業を
必要とし、作業者にとっては時間と経費のかかる大変面
倒なものである。このため、現状ユーザーにおいては針
数変更作業は行われておらず、不適正な針数でも止むを
得ず一定の針数専用のフック・アイ縫い付けミシンを使
用している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決したもので、カム軸25をミシン80の上軸87と
連動させずに、サーボモータ(パルスモータでも可能)
を使用して独自に回転させるように構成し、隣接するフ
ック間やアイ間における直線縫い部分Lにおいて、上軸
87の回転に対して、カム軸25の回転を任意にコント
ロールすることにより、各フック間やアイ間の直線縫い
部分Lの針数を任意に変えて縫い目の間隔をほぼ一定ピ
ッチになるようにしたものである。
【0010】すなわち、本発明の第一は、金具シュート
43からミシン縫合部82にフック金具Hやアイ金具E
を供給するための金具供給機構35と、針83を作動す
る上軸87と、前記金具供給機構35を作動する2枚の
供給カム36、37を備えたカム軸25とを有する1本
針本縫い千鳥縫いミシン80において、前記上軸87の
回転に対し、カム軸25の回転をパルスモータ又はサー
ボモータ30により独自に回転させるように構成すると
共にミシン縫合部82の後部にパルスモータ51の作動
によりテープTを移送するためのローラ送り機構50を
設け、前記金具供給機構35によりフックH又はアイ金
具Eをテープに供給して縫い付けた後、カム軸25の回
転をコントロールすることにより、各金具間の直線縫い
部分Lの針数を任意に変えるように構成したフック・ア
イ金具縫い付けミシンである。
【0011】又、本発明の第二は、金具シュート43か
らミシン縫合部82にフック金具Hやアイ金具Eを供給
するための金具供給機構35と、ウォーム88を備えた
針83を作動する上軸87と、ウォームホイル89を備
えたカム軸25と、そのカム軸25に装着された前記
具供給機構35を作動する2枚の供給カム36、37と
を有する1本針本縫い千鳥縫いミシン80において、該
ウォーム88の一端に歯車69又はタイミングプーリ7
1を一体的に固定すると共に、この歯車69と一体のウ
ォーム88a又はタイミングプーリ71と一体のウォー
ム88bを上軸87に対して自由回転可能に取り付け、
一方、前記カム軸25の側部近傍に設けたパルスモータ
又はサーボモータ30の回転を歯車70又はタイミング
ベルト72を介して前記ウォーム88aの歯車69又は
ウォーム88bのタイミングプーリ71に伝達すること
によって、前記上軸87の回転とは独立した状態でカム
軸25をパルスモータ又はサーボモータ30により回転
させるように構成すると共にミシン縫合部82の後部に
パルスモータ51の作動によりテープTを移送するため
のローラ送り機構50を設け、前記金具供給機構35に
よりフックH又はアイ金具EをテープTに供給して縫い
付けた後、カム軸25の回転をコントロールすることに
より、各金具間の直線縫い部分Lの針数を任意に変える
ように構成したフック・アイ金具縫い付けミシンであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の代表的な実施の形
態を図面に基づき説明する。図1は、本発明に係るフッ
ク・アイ縫い付けミシンの各機構を左斜前方より簡略的
に図示した斜視図で、図中、右側がフック・アイ縫い付
けミシンの前部、左側が後部となり、テープTがQ矢印
方向で示すように前部から後部に送られる過程におい
て、図1の場合テープTにアイE(又はフックH)が自
動的に所定の間隔にて縫い付けられるものである。
【0013】図1の二点鎖線で示す80は、公知の1本
針本縫い千鳥縫いミシンで、このミシン80は上軸87
の回転により針83を上下動させる針棒上下機構84
と、カム軸25の回転により針振りカム32と水平ロッ
ド86を介して針83を左右に移動させる針振り機構8
5を備えている。
【0014】そして、このミシン80の上軸87の中央
下部には、これと直交する方向に水平状のカム軸25が
回転可能に設けられ、このカム軸25の前端には、タイ
ミングプーリ26(大径プーリ)が設けられ、その側部
の支持ブラッケト29(二点鎖線で示す)に固定された
サーボモータ30の回転をタイミングプーリ28(小径
プーリ)とタイミングベルト27及び前記タイミングプ
ーリ26を介してカム軸25に伝えるように構成されて
いる。
【0015】尚、前記カム軸25のタイミングプーリ2
6は前記サーボモータ30のタイミングプーリ28より
歯数が数倍多い(プーリ径が数倍大きい)プーリを使用
することにより、カム軸25に対するバックラッシュの
影響を極力小さくするように考慮されていると共に、サ
ーボモータ30も比較的小トルクのものでカム軸25が
作動できるように考慮されている。
【0016】又、このカム軸25には前記針振り機構8
5を制御する針振りカム(溝カム)32と、アイE(又
はフックH)を供給するための金具供給機構35を制御
する2枚の供給カム(溝カム)36、37が各々固定さ
れている。
【0017】そして、前記針振りカム32にはカムロー
ラが係合されており、このカムローラは揺動レバー、リ
ンク及び継手等で構成された連結機構34を介して、前
記ミシン80の水平ロッド86に接続されている。そし
て、この水平ロッド86は、前記針振りカム32の制御
により、その先端に備えられた針棒上下機構84を水平
移動させることにより、針83を左右に振るように構成
されている。
【0018】一方、前記2枚の供給カム36、37に
は、各々カムローラが係合されており、このカムローラ
は各々揺動レバー、リンク及び継手等で構成された連結
機構38、39を介してミシン縫合部82の右側部に水
平状に設けられた前後及び左右に移動可能な金具供給ス
ライド40に接続されている。
【0019】尚、前記供給カム36は、前記金具供給ス
ライド40の左右方向に関する移動を制御し、一方、前
記供給カム37は、金具供給スライド40の前後方向に
関する移動を制御している。
【0020】そして、この金具供給スライド40は、そ
の先端に設けられたアイE(又はフックH)捕捉用の挟
持具41が、前記2枚の供給カム36、37の制御によ
り前記ミシン縫合部82と、その縫合部82の左側部に
配置されたアイE(又はフックH)用の金具シュート4
3の出口44との間を水平移動するように構成されてい
る。
【0021】又、前記ミシン縫合部82の前方には、図
1に示すようにテープロールRから引き出されたテープ
Tを折り畳むための折り曲げガイド45が設けられてお
り、この折り曲げガイド45は、テープTの移送方向
(Q矢印方向)に沿って前記ミシン縫合部82の直前の
出口46から、その前方の入口47までテープTの折り
畳み形態の種類によって約150〜350mm程度の長
さが有り、このガイド45の入口47より入れ込まれた
テープTはガイド45内を進行するに従い徐々に折り曲
げられ、ガイド45の出口46より出る時には、図16
に示すようにテープTの両端を各々内側に重ねるように
折り曲げ、さらに、その折り曲げた部分を重ねて二つ折
りされるようになっている。
【0022】一方、前記ミシン縫合部82の後方には、
図1に示すようにテープTをQ矢印方向に移送するため
のローラ送り機構50が設けられており、このローラ送
り機構50は、前記ミシン80の後部に固定的に設けら
れたパルスモータ51(サーボモータでも可能)に連結
された下送りローラ52を設け、この下送りローラ52
の上部には、図8に示すように、この下送りローラ52
と歯車53、54を介して回転可能に連結された上送り
ローラ55が、テープTを挟持する状態にて設けられて
いる。
【0023】そして、この上送りローラ55は、常時下
向きのバネ圧力が掛けられ、前記下送りローラ52に圧
接しており、この上送りローラ55は、図1に示すよう
にテコ機構を介して係合された持ち上げレバー57を操
作することにより、下送りローラ52から6mm程度持
ち上げられるように構成されている。
【0024】尚、この上送りローラ55は、フック縫い
付けミシンの場合には図8の二点鎖線で示すように、そ
の外周面にテープTに縫い付けられたフックHを通過さ
せるための透し溝56が設けられている。
【0025】図1の60は、ミシン80の右端部にブラ
ケット81を介して設けられたエンコーダで、このエン
コーダ60は前記上軸87の端部に継手61を介して連
結されており、このエンコーダ60にて上軸87の回転
角変位を検出することにより、ミシン80の針83の上
下位置の変位を検出すると共に、その検出信号を図2に
示すように制御部65に送るようになっている。
【0026】そして、制御部65は、このエンコーダ6
0から出力される検出信号を入力することにより、図2
に示すように前記ローラ送り機構50のパルスモータ5
1及び前記カム軸25回転用のサーボモータ30を各々
コントロールするように構成されている。
【0027】又、図2の67は、フックやアイを種々の
間隔(寸法)に縫い付けるために、制御部65に予めプ
ログラムされた複数の縫いパターンを番号化し、それら
の中から所望の縫いパターンを選択して、その番号を設
定するための縫いパターン選択スイッチで、このスイッ
チ67は制御部65に接続されており、このスイッチ6
7に所望の番号を設定することにより、制御部65が働
いて、予め入力された前記所望の番号の縫いパターンの
プログラムに従って、前記サーボモータ30及びパルス
モータ51をコントロールするようになっている。
【0028】すなわち、この縫いパターン選択スイッチ
67の縫いパターン番号を変えることにより、制御部6
5が働いてテープTの隣接するアイE〜Eまでの直線縫
い部分Lにおいて、上軸87の回転(回転数)に対して
カム軸25の回転を任意にコントロール(停止させるこ
とも含む)することにより、ミシン80がテープTに縫
い付ける針数を変え、又、上軸87が1回転して針83
が上昇した後にテープTをQ矢印方向(図1参照)へ移
送するための上下の送りローラ52、55の回転角を変
えることにより、ミシン80がテープTを縫い付けた後
のテープTの移送量(縫い目の間隔)を変え得るように
なっている。
【0029】尚、本発明においてはカム軸25を回転さ
せる方法として、上軸87とカム軸25とを連動させ
ず、サーボモータ30によりカム軸25を独自に回転さ
せる手段について説明したが、従来のウォーム88とウ
ォームホイル89を利用した形態を生かした手段とし
て、図3に示すようにウォーム88に歯車69を一体的
に固定すると共に、この歯車69と一体のウォーム88
aを上軸87に対して自由回転可能に取り付け、一方、
前記カム軸25の側部近傍に設けたサーボモータ30の
回転を歯車70を介して前記ウォーム88aの歯車69
に伝達することによって、上軸87の回転とは独立した
状態でカム軸25をサーボモータ30により回転させて
もよい。
【0030】又、図4に示すようにウォーム88にタイ
ミングプーリ71を一体的に固定すると共に、このタイ
ミングプーリ71と一体のウォーム88bを上軸87に
対して自由回転可能に取り付け、一方、前記カム軸25
の側部近傍に設けたサーボモータ30の回転をタイミン
グプーリ73とタイミングベルト72を介して前記ウォ
ーム88bのタイミングプーリ71に伝達することによ
って、上軸87の回転とは独立した状態でカム軸25を
サーボモータ30により回転させてもよい。
【0031】これら図3、図4の構造を採用すれば、従
来のミシンの基本構造がほとんど利用でき、しかも、カ
ム軸25の回転をサーボモータ30を介して任意にコン
トロールできる。
【0032】又、前記した本発明の実施の形態における
テープの移送、ミシン針の作動、フックやアイの供給、
ミシン針の振り等の各動作はマイクロコンピュータ制御
あるいはシーケンス制御によりコントロールされるもの
である。
【0033】
【作用】次に、上記のように構成されたフック・アイ縫
い付けミシンの作用を、図1に示すアイ縫い付けミシン
によりアイEを図10に示すように標準間隔(19.1
mm)で縫い付ける場合について説明する。最初、作業
者が図1に示すように、テープロールRからテープTを
引き出し、そのテープTをミシン縫合部82の前方に配
置された折り曲げガイド45内に通して折り畳む。
【0034】次いで、前記折り曲げガイド45の出口4
6より図16に示すように折り畳まれたテープTを引き
出して、前記ミシン縫合部82内を通過させる。
【0035】次いで、図1に示すように前記ミシン縫合
部82の後方に配置された上送りローラ55の持ち上げ
レバー57を操作して上送りローラ55を持ち上げ、そ
の下に前記折り畳まれたテープTの先端部を通す。
【0036】次いで、上送りローラ55を下げて折り畳
まれたテープTに圧接させる。
【0037】次いで、図2に示されている縫いパターン
選択スイッチ67に、図10に示すようにアイEを1
9.1mmの間隔で縫い付ける縫いパターンの番号を設
定する。以上で、作業者による運転開始前の全ての準備
が完了する。
【0038】次いで、作業者がアイ縫い付けミシン始動
用スイッチ(図示せず)をONにすると、自動運転を開
始する。図1に示すサーボモータ30が作動し、カム軸
25と共に2枚の供給カム36、37と針振りカム32
が回転する。
【0039】すると、図1に示すように金具供給スライ
ド40の挟持具41が、前記供給カム36、37の作用
によりアイE用の金具シュート43の出口44からアイ
Eを捕捉して、そのアイEをミシン縫合部82に位置す
る折り畳まれたテープTの間隙内に供給(図16参照)
する。
【0040】同時に、ミシン80の上軸87も回転し
て、図9、に示すようにテープTに1針目1が縫い付け
られる。そして、針83が1針目1を縫い付けて上昇す
ると、前記針振りカム32の作用により、針83が右方
(図10の上側)に約2.5mm移動して2針目2が縫
い付けられる。
【0041】次いで、針83が2針目2を縫い付けて上
昇すると、前記針振りカム32の作用により針83が左
方(図10の下側)に約2.5mm移動して、3針目3
が縫い付けられる。以下、針83が縫い終えた後、針振
りカム32の作用により前記と同様に右と左に各々移動
して7針目7まで縫い付ける。この間、前記アイEを供
給した金具供給スライド40の挟持具41はテープT上
のアイEを保持している。
【0042】次いで、図1に示すように前記ローラ送り
機構50のパルスモータ51が作動し、下送りローラ5
2と上送りローラ55を回転させて、図10に示すよう
にテープTを後方(Q矢印方向)に約2.8mm移送す
る。この時、前記金具供給スライド40の挟持具41も
前記供給カム36、37の作用によりアイEを保持した
状態で、テープTの後方への移送と同調して後方(Q矢
印方向)へ約2.8mm移送する。
【0043】次いで、針83が8針目8を縫い付ける
と、再度、前記パルスモータ51が作動してテープTを
後方に約2.8mm移送すると同時に、前記挟持具41
も供給カム36、37の作用によりアイEを保持した状
態でテープTの後方への移送と同調して後方へに約2.
8mm移送する。
【0044】次いで、針83が9針目9を縫い付ける
と、前記針振りカム32の作用により針83を右方に約
2.5mm移動させて、10針目10を縫い付ける。
【0045】次いで、前記針振りカム32の作用により
針83を左方に2.5mm移動させて、11針目11を
縫い付ける。以下、針83が縫い終えた後、針振りカム
32の作用によって前記と同様に右と左に各々移動して
15針目15まで縫い付ける。この間、前記挟持具41
が供給カム36、37の作用によりテープT上のアイE
から左方へ向って離れ、前記金具シュート43の出口4
4へ戻る。
【0046】次いで、前記金具供給スライド40の挟持
具41が金具シュート43の出口44から新たなアイE
を捕捉して、そのアイEをミシン縫合部82に位置する
テープT上に供給する動作をし始める。そして、この時
点でアイEをテープTに縫い付ける作業が完了する。
【0047】次いで、直線縫い部分Lの縫い付けを開始
する。先ず、パルスモータ51が作動し、図10に示す
ようにテープTを後方に約1.5mm移送すると、針8
3が図9に示すように16針目16を縫い付ける。以
下、針83がテープTを縫い付けた後、パルスモータ5
1が作動して図9、図10に示すようにテープTを約
1.5mm後方へ移送することを交互に繰り返すことに
より、23針目23まで縫い付ける。
【0048】そして、針83が23針目23を縫い付け
てテープTを約1.5mm後方へ移送した時点で、金具
供給スライド40の挟持具41がアイEをミシン縫合部
82に位置するテープT上の定位置に供給する。以下、
上記した動作を繰り返すことにより、前記縫いパターン
選択スイッチ67に設定した番号の縫いパターンに従っ
て、すなわち図10に示すようにアイEを19.1mm
の間隔で次々とテープTに縫い付ける。
【0049】尚、テープTにアイEを小さい間隔(1
2.7mm)と標準間隔(19.mm)で交互に縫い
付けるには、前記縫いパターン設定スイッチ67に、図
5に示すようにアイEを12.7mmと19.mmの
間隔で交互に縫い付ける縫いパターンの番号を設定す
る。すると、制御部65のプログラムが働いて、前記サ
ーボモータ30及びパルスモータ51の回転を各々コン
トロールすることにより、前記縫いパターン選択スイッ
チ67に設定した番号の縫いパターンに従って、すなわ
ち図5に示すようにアイEを小さい間隔で縫い付けると
きには、隣接するアイE〜Eまでの直線縫い部分Lの針
83の縫い数(針数)を5針にすると共に、その針83
が縫い付けた後の上下の送りローラ55、52によるテ
ープTの移送量(寸法)を1.42mmにすることと、
アイEを標準間隔で縫い付ける時には、前記直線縫い部
分Lの縫い数を9針にすると共に、テープTの移送量を
1.5mmにすることにより、アイEを12.7mmと
19.1mmの間隔で交互に次々と縫い付けることがで
きる。
【0050】又、テープTにアイEを標準間隔(19.
1mm)と大きな間隔(25.4mm)で縫い付けるに
は、前記縫いパターン選択スイッチ67に、図6に示す
ようにアイEを19.1mmと25.4mmの間隔で交
互に縫い付ける縫いパターンの番号を設定する。する
と、制御部65のプログラムが働いて、前記サーボモー
タ30及びパルスモータ51の回転をコントロールする
ことにより、前記縫いパターン選択スイッチ67に設定
した番号の縫いパターンに従って、すなわち図6に示す
ようにアイEを標準間隔で縫い付ける時には、隣接する
アイE〜Eまでの直線縫い部分Lの縫い数(針数)を9
針にすると共に、その針83が縫い付けた後の上下の送
りローラ55、52によるテープTの移送量(寸法)を
1.5mmにすることと、アイEを大きな間隔で縫い付
ける時には、前記直線縫い部分Lの縫い数を12針にす
ると共に、テープTの移送量を1.52mmにすること
により、アイEを19.1mmと25.4mmの間隔で
交互に次々と縫い付けることができる。従って、小さい
間隔と大きな間隔とをどの様に組み合わせることも、予
めプログラムすることにより可能である。
【0051】上記はアイEについて説明したが、図1
3、図14に示すようなフックHについては、従来と同
様に金具シュート43と金具供給機構35の挟持具41
の形態及び、3枚のカム32、36、37のカム溝の形
状を変えるだけでミシン縫いの作動については前記と同
様の構成にて適正な所望の縫い付けを行い得るものであ
る。
【0052】
【発明の効果】本発明によればフック又はアイ金具の縫
い付け間隔を変える際、縫いパターン選択スイッチ67
に設定する縫いパターンの番号を変え、その信号により
制御部65を働かせてサーボモータ30(パルスモータ
でも可能)をコントロールすることにより、隣接するフ
ック間やアイ間における直線縫い部分Lの針数を容易に
変えることができるので、各フック間やアイ間における
ミシン縫いの縫い目ピッチを適正にする事が出来る。そ
してフック間やアイ間が小さい間隔の場合には針数を少
なくできて能率がよくなり、逆に大きな間隔の場合には
針数を多くできて縫い目ピッチが適正になり、縫着力を
適正にする事が出来る。従って、能率よく適正な縫着力
で見栄えのよい高品質の製品ができる。
【0053】又、本発明によればカム軸25を、ウォー
ム88及びウォームホイル89を介して、ミシン80の
上軸87に連動させずに、サーボモータ30を使用して
独立的に回転させるようにしたので、従来の機構に比し
てカム軸25の上軸87に対する取り付け精度(特に軸
間距離及び直交度)も、特に高い精密度を要しない。
【0054】又、本発明によれば、従来フック又はアイ
の縫い付け間隔を変える際に各フック間やアイ間におけ
る縫い目ピッチを適正にするためには必ず必要とするウ
ォーム88とウォームホイル89及び供給カム36、3
7の取り替えと、その取り替えに伴う上軸87、カム軸
25及びそれらに関連する部分の分解及び組み付け作業
とを必要としなくなるので時間と経費の大きな節約にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明のフック・アイ金具縫い付けミシンの
要部を簡略的に示す斜視図。
【図 2】本発明の制御回路のブロック線図。
【図 3】本発明のカム軸作動手段の別の実施例を示す
正面図。
【図 4】本発明のカム軸作動手段のさらに別の実施例
を示す正面図。
【図 5】本発明のアイ金具縫い付けミシンでアイ金具
を小さい間隔と標準間隔とで交互に縫い付けたテープの
平面図。
【図 6】本発明のアイ金具縫い付けミシンでアイ金具
を標準間隔と大きな間隔とで交互に縫い付けたテープの
平面図。
【図 7】従来のフック・アイ金具縫い付けミシンの要
部を簡略的に示す斜視図。
【図 8】従来のローラ送り機構の正面図。
【図 9】アイ金具を縫い付けるための針の運針図。
【図10】図9の運針でアイ金具を標準間隔で縫い付け
たテープの平面図。
【図11】図9の運針でアイ金具を標準間隔より小さい
間隔で縫い付けたテープの平面図。
【図12】図9の運針でアイ金具を標準間隔より大きな
間隔で縫い付けたテープの平面図。
【図13】フック金具を一定の間隔で縫い付けたテープ
の平面図。
【図14】図13のA−A断面図。
【図15】アイ金具を一定の間隔で縫い付けたテープの
平面図。
【図16】図15のB−B断面図。
【符号の説明】
25 カム軸 30 サーボモータ 35 金具供給機構 36 供給カム 37 供給カム 69 歯車 70 歯車 71 タイミングプーリ 72 タイミングベルト 80 1本針本縫い千鳥縫いミシン 83 針 87 上軸 88 ウォーム 88a 歯車と一体のウォーム 88b タイミングプーリと一体のウォーム 89 ウォームホイル E アイ金具 H フック金具

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金具シュート43からミシン縫合部82に
    フック金具Hやアイ金具Eを供給するための金具供給機
    構35と、針83を作動する上軸87と、前記金具供給
    機構35を作動する2枚の供給カム36、37を備えた
    カム軸25とを有する1本針本縫い千鳥縫いミシン80
    において、前記上軸87の回転に対し、カム軸25の回
    転をパルスモータ又はサーボモータ30により独自に回
    転させるように構成すると共にミシン縫合部82の後部
    にパルスモータ51の作動によりテープTを移送するた
    めのローラ送り機構50を設け、前記金具供給機構35
    によりフックH又はアイE金具をテープTに供給して縫
    い付けた後、カム軸25の回転をコントロールすること
    により、各金具間の直線縫い部分Lの針数を任意に変え
    るように構成したフック・アイ金具縫い付けミシン。
  2. 【請求項2】金具シュート43からミシン縫合部82に
    フック金具Hやアイ金具Eを供給するための金具供給機
    構35と、ウォーム88を備えた針83を作動する上軸
    87と、ウォームホイル89を備えたカム軸25と、そ
    のカム軸25に装着された前記金具供給機構35を作動
    する2枚の供給カム36、37とを有する1本針本縫い
    千鳥縫いミシン80において、該ウォーム88の一端に
    歯車69又はタイミングプーリ71を一体的に固定する
    と共に、この歯車69と一体のウォーム88a又はタイ
    ミングプーリ71と一体のウォーム88bを上軸87に
    対して自由回転可能に取付け、一方、前記カム軸25の
    側部近傍に設けたパルスモータ又はサーボモータ30の
    回転を歯車70又はタイミングベルト72を介して前記
    ウォーム88aの歯車69又はウォーム88bのタイミ
    ングプーリ71に伝達することによって、前記上軸87
    の回転とは独立した状態でカム軸25をパルスモータ又
    はサーボモータ30により回転させるように構成すると
    共にミシン縫合部82の後部にパルスモータ51の作動
    によりテープTを移送するためのローラ送り機構50を
    設け、前記金具供給機構35によりフックH又はアイE
    金具をテープTに供給して縫い付けた後、カム軸25の
    回転をコントロールすることにより、各金具間の直線縫
    い部分Lの針数を任意に変えるように構成したフック・
    アイ金具縫い付けミシン。
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