JP3673601B2 - 縫い目およびその形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縫い目およびその形成装置に係り、特に、2本の針の針糸によって形成する新規な縫い目およびその形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ボビンに収納された下糸の補充による作業能率の低下を防止するために下糸を用いることなく2本の針糸を用いて長時間の縫製作業を可能とする縫い目が提案されている。
【0003】
例えば、特公昭53−36376号公報には、図13に示すように、一条の単糸環縫い目糸Aとそれに平行する上縫い目糸Bとにより、布表においてはそれら縫い目糸A,Bを互いに密着して図13矢印Tにて示す縫い目形成方向(縫製方向)に平行させ、布裏においては単糸環縫い目糸Aの結束部Cを布に引き込むように上縫い目糸Bの環中にくぐらせた縫い目が記載されている。
【0004】
また、特公昭53−45739号公報には、前記特公昭53−36376号公報に記載の縫い目を形成する方法として、2本の針糸を伴う針の一方の針糸によりて布裏において糸環を形成するとともに他方の針糸により単糸環縫い目を形成しその縫い目の布裏の交叉部を一方の針糸の糸環中にくぐらせる縫い目形成方法が記載されている。
【0005】
さらに、特公昭53−45739号公報には、2つの針穴に各別に針糸を支持して上下運動する針(1本の針に2つの針穴がその軸方向を相互に直交するようにして配設されている)と、針の上下運動に調時し布裏において一方の針糸を捕捉して糸環を形成する針糸捕捉装置と、針の上下運動および針糸捕捉装置に調時し他方の針糸を捕捉し単糸環縫い目を形成しその縫い目の布裏の交叉部を一方の針糸の糸環中にくぐらせる単糸環縫い目形成装置とを備えた縫い目形成装置が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の2本の針糸を用いた縫い目およびその形成装置においては、1本の針に軸方向を相互に直交するようにして配設された2つの針穴を形成しこの針を用いて前述した縫い目を形成するために、2本の針糸を用いて長時間の縫製作業を行うことはできるものの、(1)2本の針糸が捩れて針に巻き付きやすい、(2)1本の針に2本の針糸を支持するため、布を針が通過する際の貫通抵抗が大きく、かつ、貫通孔が大きくなることにより、布裏に形成される針糸のループを形成する際の布抵抗が減少してループが小さくなる、(3)2本の針糸の糸番手、組み合わせを変えて使用する際に、太糸と細糸とのループが不安定になることなどにより、縫い目に目飛びが発生しやすく、高い縫製品質を保持することができないという問題点があった。
【0007】
また、軸方向を相互に直交する2つの針穴を形成した針は、一般的な針と形状が異なり、高価で入手に時間を要するという問題点があった。
【0008】
さらにまた、針糸を捕捉するための特殊形状をした特別な釜を必要とし、縫い目を形成するための縫い目形成装置が高価になるという問題点があった。
【0009】
そこで、目飛びを防止して高い縫製品質を保持することのできる2本の針糸を用いた新規な縫い目と、その新規な縫い目を容易に形成することのできる安価な縫い目形成装置が望まれている。
【0010】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、目飛びを防止して高い縫製品質を保持することのできる2本の針糸を用いた新規な縫い目と、この新規な縫い目を容易に形成することのできる安価な縫い目形成装置とを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の縫い目の特徴は、縫製方向に沿って1列状に並ぶ2本の針を有し、2本の針糸のうちの一方の針糸により形成された単糸環縫い目と、2本の針糸のうちの他方の針糸により形成されたロック縫い目とを具備するとともに、前記単糸環縫い目の結束部より間隔を隔てて縫製方向の上流側に前記ロック縫い目により前記単糸環縫い目に糸締めを施してなる点にある。
【0012】
そして、このような構成を採用したことにより、目飛びを防止することができる。
【0013】
また、特許請求の範囲の請求項2に記載の本発明の縫い目形成装置の特徴は、ほぼ縫製方向に間隔を隔てて平行に配設され、一方が単糸環縫い目を形成するための針糸を供給可能とされ、他方がロック縫い目を形成するための針糸を供給可能とされており、それぞれ上下方向に往復運動自在な縫製方向に沿って1列状に並ぶ2本の針と、前記2本の針が取着される針棒を具備し上軸に連動して前記2本の針を上下方向に往復運動させる上軸系駆動手段と、前記2本の針の上下運動に連動して布裏に形成される縫製方向の下流側に位置する一方の針の針糸のループを縫製方向の上流側に位置する他方の針の針糸のループの内部を通過するようにして捕捉可能なルーパーと、前記ルーパが捕捉した前記一方の針の針糸のループの内部に少なくとも1針後の前記一方の針の針糸が位置するまで保持可能な糸サバキと、前記ルーパおよび前記糸サバキを前記2本の針の上下運動に連動させて動作させる下軸系駆動手段とを有し、前記単糸環縫い目の結束部より縫製方向の上流側に前記ロック縫い目により前記単糸環縫い目に糸締めを施してなる縫い目を形成する点にある。
【0014】
そして、このような構成を採用したことにより、請求項1に記載の縫い目を容易に形成することができるとともに、布裏に形成される2本の針糸のそれぞれのループを適正に形成することができるので、目飛びを確実に防止することができる。さらに、一般的な針、ルーパーおよび糸サバキを用いて縫い目を形成することができるので、針の入手を容易にすることができるとともに、構造が簡単で安価なものとすることができる。
【0015】
また、特許請求の範囲の請求項3に記載の本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項2において、前記2本の針の針先を段違いに配設した点にある。
【0016】
そして、このような構成を採用したことにより、ルーパは、一方の針糸により形成される単糸環縫い目を形成するループを他方の針糸が布裏で形成するループの中を容易にくぐりぬけて容易に捕捉することができる。
【0017】
また、特許請求の範囲の請求項4に記載の本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項3において、前記縫製方向の下流側に位置する一方の針の針先および針穴を前記縫製方向の上流側に位置する他方の針の針先および針穴よりそれぞれ上方に配設した点にある。
【0018】
そして、このような構成を採用したことにより、ルーパは、一方の針糸により形成される単糸環縫い目を形成するループを他方の針糸が布裏で形成するループの中を容易にくぐりぬけてより容易に捕捉することができる。
【0019】
また、特許請求の範囲の請求項5に記載の本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項2乃至請求項4の何れか1項において、前記2本の針の間隔を可変とした点にある。
【0020】
そして、このような構成を採用したことにより、一方の針糸により形成される単糸環縫い目の結束部と他方の針糸により形成されるロック縫い目が単糸環縫い目を糸締めする位置との間隔を調節することができる。
【0021】
また、特許請求の範囲の請求項6に記載の本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項5において、前記2本の針の間隔を針留を交換することにより可変とした点にある。
【0022】
そして、このような構成を採用したことにより、一方の針糸により形成される単糸環縫い目の結束部と他方の針糸により形成されるロック縫い目が単糸環縫い目を糸締めする位置との間隔を容易に調節することができる。
【0023】
また、特許請求の範囲の請求項7に記載の本発明の縫い目形成装置の特徴は、請求項5において、前記上軸系駆動手段および前記下軸系駆動手段とを1つの駆動源によって駆動可能に形成した点にある。
【0024】
そして、このような構成を採用したことにより、経済的負担を低減することができ、より安価なものとすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態により説明する。
【0026】
まず、本発明に係る縫い目の実施の形態について作用とともに図1により説明する。
【0027】
図1は本発明に係る縫い目を示す説明図である。
【0028】
図1に示すように、本実施の形態の縫い目1は、2本の針糸2a,2bによって形成されている。そして、2本の針糸2a,2bのうちの図1に白抜きにて示す一方の針糸2aは、公知の単糸環縫い目1aを形成しており、図1に斜線にて示す他方の針糸2bは、前記単糸環縫い目1aの結束部3から間隔Pbを隔てて図1矢印Tにて示す縫製方向の上流側(図1右方)の図示しない縫製物としての布の裏面たる布裏で前記単糸環縫い目1aを糸締めするロック縫い目1bとされている。さらに、単糸環縫い目1aは、布裏でロック縫い目1bの内部を通過するようにされており、ロック縫い目1bが単糸環縫い目1aを布裏で糸締めする位置は、単糸環縫い目1aのピッチを形成する結束部3と結束部3との間隔Paの間とされている。
【0029】
すなわち、本実施の形態の縫い目1は、一方の針糸2aで単糸環縫い目1aを形成しながら、同時に、他方の針糸2bでロック縫い目1bを形成し、単糸環縫い目1aの結束部3の図1矢印Tにて示す縫製方向の上流側をロック縫い目1bで糸締めするようにされており、これにより、単糸環縫い目1aのほつれ易さを確実に防止することができるようになっている。
【0030】
また、本実施の形態の縫い目1は、布表および布裏それぞれで各2本糸となり、単糸環縫い目1aによる伸縮性を保持したうえで単糸環縫い目1aの欠点である縫合後の弱さを防止するとともに、肌当たりを良好とするなど縫製状態を高品質とすることができる。
【0031】
さらに、本実施の形態の縫い目1は、2本の針糸2a,2bを用いて形成されるので、各針糸2a,2bを糸量の多い図示しない糸巻きから供給することができ、長時間の縫製作業を効率よく行うことができる。
【0032】
さらにまた、本実施の形態の縫い目1は、2本の針糸2a,2bの糸経路が分割されているので、目飛びを確実に防止して高い縫製品質を保持することができる。
【0033】
つぎに、本発明に係る縫い目を形成するための本発明に係る縫い目形成装置の実施の形態について図2から図4により説明する。
【0034】
図2から図4は本発明に係る縫い目形成装置の実施の形態を示すものであり、図2は針の取付状態を示す正面図であり、図3は要部の構成を示す斜視図であり、図4はルーパー支持台近傍を示す斜視図である。
【0035】
本実施の形態の縫い目形成装置4は、図示しない公知のミシン、特に、工業用ミシンに配設して用いられるものであり、布送り機構、天秤機構などの各部の機構の説明は省略する。
【0036】
図2に示すように、本実施の形態の縫い目形成装置4は、2本の針5a,5bを有している。この2本の針5a,5bは、ミシンモータを駆動源として回転駆動する上軸に連動する針棒駆動機構などと称される公知の上軸系駆動手段(図示せず)によって、上下方向に所定のストロークをもって往復運動自在とされた針棒6に針留7をもって取着されるようになっている。この上軸系駆動手段についての詳しい説明は省略する。また、2本の針5a,5bは、図2矢印Tにて示す縫製方向にほぼ沿うようにして平行に配設されている。そして、2本の針5a,5bのうちの図2矢印Tにて示す縫製方向の下流側に位置する図2左方に示す一方の針5aは、単糸環縫い目1aを形成するためのものであり、図2矢印Tにて示す縫製方向の上流側に位置する図2右方に示す他方の針5bは、ロック縫い目1bを形成するためのものである。そして、単糸環縫い目1aを形成する一方の針5aの針先および針穴5aaは、ロック縫い目1bを形成する他方の針5bの針先および針穴5baよりそれぞれ上方に配設されている。さらに、針留7を交換することにより、一方の針5aと他方の針5bとの間隔たる針間隔NPを変更できるようになされている。この針間隔NPにより、前記単糸環縫い目1aを糸締めするロック縫い目1bの単糸環縫い目1aの結束部3からの間隔Pbが決定されるようになっている。したがって、針間隔NPを可変とすることにより、単糸環縫い目1aを糸締めするロック縫い目1bの単糸環縫い目1aの結束部3からの間隔Pbを調節できるようになっている。また、2本の針5a,5bは、一般的に市販されている市販品が用いられている。
【0037】
なお、前記針間隔NPを針留7を交換することにより可変とする具体的構成としては、2本の針5a,5bを装着可能な針間隔NPの異なる針留7を複数個形成して、針留7を交換することにより所望の針間隔NPを選択する構成や、図示しない複数の針装着溝を具備する針留7に対して所望の針間隔NPの針装着溝に2本の針5a,5bを固定して所望の針間隔NPを選択する構成などを例示することができる。
【0038】
また、本実施の形態の縫い目形成装置4は、図3に示すように、前記各針5a,5bの下方に配設される公知のルーパー8および糸サバキ9を有している。これらルーパー8および糸サバキ9は、図示しないミシンのベッドの内部に回転自在に支持され図示しない上軸に連動して2倍の速さで回転する下軸10を駆動源とする下軸系駆動手段11によって前記2本の針5a,5bの上下方向の往復運動に連動可能とされている。
【0039】
すなわち、本実施の形態の下軸系駆動手段11は、上軸系駆動手段を駆動する図示しない1つのミシンモータを駆動源としている。
【0040】
前記下軸系駆動手段11は、下軸10に取着された平歯車状の出力ギア12から出力される下軸10の出力たる回転をルーパー8へ伝達してルーパー8をほぼ台形形状の移動軌跡を得るように動作させるルーパー系駆動手段13と、出力ギア12から出力される下軸10の出力たる回転を揺動運動に変換して糸サバキ9へ伝達する糸サバキ系駆動手段14とを有している。
【0041】
前記ルーパー系駆動手段13は、出力ギア12の図3右斜め下方に配設され出力ギア12と回転比が1:1で常に噛合する平歯車状のルーパー用従動ギア15を有している。このルーパー用従動ギア15は、図示しないベッド内部に回転自在に支持されたルーパー揺動軸16の図3左方に示す左端部に取着されており、このルーパー揺動軸16の図3右方に示す右端部には、ほぼ円筒形状に形成されたルーパー揺動体17が取着されている。このルーパー揺動体17の図3右方に示す右端面には、ルーパー揺動軸16の軸心位置から直交する方向に間隔を隔てて偏心ピン18が突設されており、この偏心ピン18の先端には、ほぼL字状に形成されたクランクアーム19の一端部が回転自在に取着されている。また、クランクアーム19の他端部には、支持ピン20の先端が回転自在に取着されており、この支持ピン20は、ルーパー台21の長手方向のほぼ中央部に突設されている。さらに、ルーパー台21の図3上方に示す先端部には、先端に一方の針糸2aを捕捉するフック8aを備えた公知のルーパー8が取着されている。
【0042】
すなわち、ルーパー揺動体17、偏心ピン18およびクランクアーム19により、下軸10の回転を揺動運動に変換してルーパー8に伝達するように形成されている。
【0043】
前記ルーパー台21の下端部には、二股とされた左右1対の軸取着部22,22が形成されており、この軸取着部22,22には、孔23がそれぞれ形成されている。そして、各孔23を貫通するようにしてルーパー台21を支持するルーパー支持軸24が配設されている。このルーパー支持軸24は、図4に示すように、ルーパー台21を間に挟み込むようにして配設されたルーパー支持台25に形成されたほぼ長孔形状のガイド孔26によって上下方向の移動軌跡が規制されるようにして回動自在に支持されている。そして、ルーパー支持軸24には、ルーパー台21を上下運動させるための後述するルーパーカム32のカム面32aに接するカムフォロアとしての主コロ27が回転自在に取着されている。この主コロ27は、前記ルーパー台21の左右1対の軸取着部22,22の間に位置するようにして配設されている。
【0044】
前記下軸10の図3右方に示す一端には駆動用歯付きベルトプーリ28が取着されている。この駆動用歯付きベルトプーリ28の図3下方には、駆動用歯付きベルトプーリ28と対をなす従動用歯付きベルトプーリ29が配設されており、駆動用歯付きベルトプーリ28および従動用歯付きベルトプーリ29のそれぞれの外周面と接触するようにして歯付きベルト30が巻回されている。
【0045】
前記従動用歯付きベルトプーリ29は、カム軸31の図3左方に示す左端部に取着されており、このカム軸31の図3右方に示す右端にはルーパー8を上下運動させるための板状のルーパーカム32が取着されている。そして、ルーパーカム32は、前記主コロ27の下方に配設されており、ルーパーカム32の外周面に形成されたカム面32aが前記主コロ27の外周面に下方から接するようにされている。
【0046】
前記ルーパーカム32の下方には、ルーパーカム32によってルーパー8を降下させる際にルーパー台21を強制的に降下させるための副コロ33が取着されており、前記ルーパーカム32の外周面に形成されたカム面32aに対して副コロ33の外周面が下方から接するようにされている。この副コロ33は、カム軸31と前記ルーパー支持軸24との間に掛け渡されたリンク板34の下端部近傍の側面に回転自在に取着されている。そして、リンク板34の中央部には、カム軸31が板厚方向に挿通される長孔形状の貫通孔(図示せず)が形成されており、リンク板34の上部近傍には、ルーパー支持軸24が板厚方向に挿通される貫通孔(図示せず)が形成されている。なお、リンク板34に、カム軸31およびルーパー支持軸24の両者を挿通可能な1つの長孔形状の共通貫通孔を形成する構成としてもよい。
【0047】
前記糸サバキ系駆動手段14は、出力ギア12の図3左斜め下方に配設されアイドルギア35を介して出力ギア12と回転比が1:2、すなわち、出力ギア12の1/2で回転する平歯車状の大径の糸サバキ用従動ギア36を有している。この糸サバキ用従動ギア36は、図示しないベッド内部に回転自在に支持された糸サバキ軸37の図3左方に示す左端部に取着されている。そして、糸サバキ軸37の図3右方に示す右端部には、糸サバキ軸37に固定され偏心して回転する偏心カラー38を介して糸サバキ台39の基端部が取着されている。この糸サバキ台39の図3上方に示す先端部には、一方の針糸2aを捕捉するフック9aを備えた糸サバキ9が取着されている。
【0048】
また、糸サバキ台39の先端部近傍には、ほぼ円弧状に形成されたガイド孔40が形成されており、このガイド孔40には、図示しない支持フレームに固定されたガイドピン41の先端部が挿通されており、ガイド孔40の形状により糸サバキ9の移動軌跡を規制することができるようになっている。
【0049】
なお、出力ギア12、ルーパー用従動ギア15、アイドルギア35および糸サバキ用従動ギア36をはすば歯車とし、ルーパー揺動体17およびクランクアーム19を、偏心カラー38および糸サバキ台39のような形態に置き換えることにより、高速運転時の騒音の低減を図る構成としてもよい。
【0050】
さらに、出力ギア12、ルーパー用従動ギア15、アイドルギア35および糸サバキ用従動ギア36を全てベルト伝動に置き換えて高速運転時の騒音の低減をより図る構成としてもよい。
【0051】
さらにまた、ルーパー8および糸サバキ9を駆動する下軸系駆動手段11としては、電気、空気、油圧などにより動作するアクチュエータなどを制御手段により2本の針5a,5bの上下運動に連動させて制御する構成としてもよい。
【0052】
つぎに、前述した構成からなる本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作について図1から図12により説明する。
【0053】
図5から図12は本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作を示すものであり、図5はループ通過後状態を示す説明図であり、図6はループ捕捉状態を示す説明図であり、図7はループ捕捉通過状態を示す説明図であり、図8はループ受け渡し状態を示す説明図であり、図9は単糸環縫い目形成直前状態を示す説明図であり、図10は単糸環縫い目の形成状態を示す説明図であり、図11は再ループ通過後状態を示す説明図であり、図12は再ループ捕捉状態を示す説明図である。
【0054】
本実施の形態の縫い目形成装置4においては、ミシンが起動すると図示しないミシンモータが駆動され上軸が回転を開始し、上軸の回転は、図示しない公知の上軸系駆動手段により針棒6に伝達され、針5a,5bが連動して動作を開始する。また、上軸の回転は、図示しない公知の伝達機構により下軸10に伝達され、下軸10が上軸に連動して動作する。この時、下軸10は上軸の2倍で回転し、この下軸10の回転は、出力ギア12を介して下軸系駆動手段11に伝達され、その結果、2本の針5a,5bの上下運動に連動してルーパー8および糸サバキ9が動作を開始する。
【0055】
そして、上軸の回転にともなって、2本の針5a,5bが上軸に連動して降下し、各針5a,5bが図示しない縫製物としての例えば布をそれぞれ貫通して各針糸2a,2bを布裏へ位置させる。この時、各針5a,5bが段違いに配設されているので、2本の針5a,5bが同時に布を貫通する場合に比べて布を貫通する際の貫通抵抗を少なくすることができる。また、図2矢印Tにて示す縫製方向の下流側に位置する単糸環縫い目1aを形成する一方の針5aの針先および針穴5aaは、図2矢印Tにて示す縫製方向の上流側に位置するロック縫い目1bを形成する他方の針5bの針先および針穴5baよりそれぞれ上方に配設されているので、ロック縫い目1bを形成する針糸2bは、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aより布裏へ多く引き出される。
【0056】
ついで、上軸の回転の進行にともなって、各針5が下死点より例えば1〜1.5mm程度上昇すると布の抵抗によって各針糸2a,2bのループLa,Lbが形成される。この時、ロック縫い目1bを形成する針糸2bは、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aより布裏へ多く引き出されているので、ロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLbは、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaより確実に大きくすることができるとともに、ロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLbは、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaより下方に形成することができる。
【0057】
そして、各針5a,5bの針糸2a,2bのループLa,Lbが形成されるタイミングで、上軸の2倍の速さで回転する下軸10に連動して動作するルーパー系駆動手段13は、偏心ピン18がクランクアーム19を図3左方に付勢してルーパー台21を前進させ、ルーパーカム32はルーパー台21を下方に向かって降下させるように動作し、これにより、ルーパー8が布裏の針糸2a,2bに向かって前進、降下して、ルーパー8のフック8aが縫製方向の上流側に位置するロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLbの内部を通過し、縫製方向の下流側に位置する単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaの下方を越えてループ通過後状態となる。このループ通過後状態を図5に示す。
【0058】
この時、図5に示すように、ロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLbは、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaより大きくかつループLbの下部が下方に形成されているので、ルーパー8、詳しくは、ルーパー8のフック8aをロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLbの内部をくぐらせて単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaの下方に位置させることが容易かつ確実にできる。
【0059】
また、下軸10の回転にともない糸サバキ系駆動手段14は、糸サバキ台39を押し上げて糸サバキ9を各ループLa,Lbに向かって前進させるが、糸サバキ系駆動手段14は、糸サバキ用従動ギア36によりルーパー8の動作速度より遅くされている、詳しくは、糸サバキ9はルーパー8の1/2の速度で動作するので、糸サバキ9は、各ループLa,Lbの形成位置に到達しない。
【0060】
ついで、上軸の回転が進行すると連動して下軸10の回転が進行し、ルーパー系駆動手段13により、ルーパー8が後退、上昇して、ルーパー8のフック8aが縫製方向の下流側に位置する単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaを下方から引っかけて捕捉してループ捕捉状態となる。このループ捕捉状態を図6に示す。
【0061】
ついで、上軸の回転が進行すると連動して下軸10の回転が進行し、ルーパー8は、後退運動を継続して、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaを捕捉した状態でロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLbの内部をくぐり抜けて通過する。この時、ロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLbが大きく形成されているので、ルーパー8は、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaがロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLbの内部を容易にくぐりぬけてループ捕捉通過状態となる。このループ捕捉通過状態を図7に示す。
【0062】
ついで、上軸の回転のさらなる進行にともなって、2本の針5a,5bは上死点に向かって上昇し、各ループLa,Lbを布表へ引き上げようとするが、一方の単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaは布裏でルーパー8に保持され、他方のロック縫い目1bを形成する針糸2bのループLbは、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaを単糸環縫い目1aの結束部3から間隔Pbを隔てて縫製方向の上流側で糸締めする。この時、ルーパー8は後退を継続し、このルーパー8が後退する際に、ルーパー8が捕捉保持している単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaは、前進する糸サバキ9によりルーパー8から外され、糸サバキ9のフック9aがルーパー8から外したループLaを捕捉して保持し、その後、糸サバキ9が後退を開始する。
【0063】
すなわち、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaがルーパー8から糸サバキ9に受け渡されてループ受け渡し状態となる。このループ受け渡し状態を図8に示す。
【0064】
また、ループLaがルーパー8から糸サバキ9に受け渡される間に、布は予め設定された間隔Paの送りピッチにしたがい移動して1針分送られる。
【0065】
ついで、上軸の回転のさらなる進行にともなって、2本の針5a,5bが上死点に達した後再び降下し、各針5a,5bが図示しない縫製物としての例えば布をそれぞれ貫通して各針糸2a,2bを布裏へ位置させる。この時、2本の針5a,5bと、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aの1針前のループLaを保持している糸サバキ9とが図示しない針板の針穴の下の布裏で出会い、単糸環縫い目1aを形成する針5aは、糸サバキ9に保持されている単糸環縫い目1aを形成する針糸2aの1針前のループLaの内部に位置し、ロック縫い目1bを形成する針5bは、糸サバキ9に保持されているループLaの縫製方向の上流側の外部に位置して単糸環縫い目形成直前状態となる。この単糸環縫い目形成直前状態を図9に示す。
【0066】
すなわち、糸サバキ9は、ルーパー8が捕捉した単糸環縫い目1aを形成する針5aの針糸2aのループLaの内部に少なくとも1針後の単糸環縫い目1aを形成する針5aの針糸2aが位置するまで保持可能とされている。
【0067】
ついで、上軸の回転のさらなる進行にともなって、2本の針5a,5bが下死点に向かって降下し、2本の針5a,5bが下死点に到達する前に、糸サバキ9がさらに後退し、糸サバキ9に保持された1針前のループLaが糸サバキ9から離脱し、布裏に位置する単糸環縫い目1aを形成する針5aの針糸2aを包むようにして針5aに保持されて最初の単糸環縫い目1aを形成する。つまり、単糸環縫い目1aを形成する針糸2aは、1針前の単糸環縫い目1aを形成する針糸2aのループLaの内部に位置することになる。この単糸環縫い目の形成状態を図10に示す。
【0068】
ついで、上軸の回転のさらなる進行にともなって、2本の針5a,5bが下死点よりわずかに上昇したときに、各針5a,5bの針糸2a,2bに新たなループLa’,Lb’が形成されるとともに、ルーパー8が再び前進、降下して、ルーパー8のフック8aが縫製方向の上流側に位置するロック縫い目1bを形成する針糸2bの新たなループLb’の内部を通過し、縫製方向の下流側に位置する単糸環縫い目1aを形成する針糸2aの新たなループLa’の下方を越えて再ループ通過後状態となる。この再ループ通過後状態を図11に示す。
【0069】
ついで、上軸の回転が進行すると連動して下軸10の回転が進行し、ルーパー系駆動手段13により、ルーパー8が後退、上昇して、ルーパー8のフック8aが縫製方向の下流側に位置する単糸環縫い目1aを形成する針糸2aの新たなループLa’を下方から引っかけて捕捉して再ループ捕捉状態となる。この再ループ捕捉状態を図12に示す。
【0070】
以下、図8に示すループ受け渡し状態、図9に示す単糸環縫い目形成直前状態、図10に示す単糸環縫い目の形成状態、図11に示す再ループ通過後状態および図12に示す再ループ捕捉状態をこの順に繰り返すことにより、図1に示す単糸環縫い目1aとロック縫い目1bが合わさった本実施の形態の縫い目1を連続的に形成することができる。
【0071】
このような構成からなる本実施の形態の縫い目形成装置4によれば、2本の針5a,5bを用いることにより、糸道と称される単糸環縫い目1aを形成する針糸2aの糸経路とロック縫い目1bを形成する針糸2bの糸経路とをそれぞれ独立して形成できること、および、2本の針5a,5bが平行に並んだ形態で縫製動作を施すことができることにより、針糸2a,2bの捩れ、針糸2a,2bの針5a,5bへの巻き付きを確実に防止することができ、その結果、縫い目1に目飛びが発生するのを確実に防止し、高い縫製品質を保持することができる。
【0072】
そして、2本の針5a,5bに2本の針糸2a,2bを個別に用いることができるので、従来の1本の針で2本の針糸を用いる縫い目に比べて、針5a,5bが布を貫通する際の貫通抵抗および針5a,5bが布を貫通する際の貫通孔の大きさをともに小さくすることができ、各針糸2a,2bのループLa,Lbを安定させることができる。その結果、縫い目1に目飛びが発生するのを確実に防止し、高い縫製品質を保持することができる。なお、針5a,5bが布を貫通する際の貫通孔を従来より小さくすることができるので、2つ穴ではあるものの縫跡が小さいので、レザー製品の縫製などに用いることもできる。
【0073】
さらに、2本の針5a,5bに2本の針糸2a,2bを個別に用いることができるので、2本の針糸2a,2bの糸番手、組み合わせを変えて使用する際に、太糸と細糸とを用いた場合においても各針糸2a,2bのループLa,Lbが安定し、縫い目1に目飛びが発生するのを確実に防止し、高い縫製品質を保持することができる。
【0074】
また、本実施の形態の縫い目形成装置4に用いる2本の針5a,5bは、一般的に市販されている市販品を用いているので、針5a,5bの入手が容易であるとともに安価でもある。
【0075】
さらに、本実施の形態の縫い目形成装置4によれば、釜を使用せずに、前記2本の針5a,5b、ルーパー8、糸サバキ9とを2本の針5a,5bの上下運動に連動させて動作させる下軸系駆動手段11により縫い目1を形成する構成とされているので、構造が簡単で、製造を容易とすることができるとともに、安価なもの、すなわち、経済的負担を確実に低減することができる。
【0076】
さらにまた、本実施の形態の縫い目形成装置4によれば、2本の針5a,5bの間隔NPを針留7を交換することにより可変とされており、これにより、一方の針糸2aにより形成される単糸環縫い目1aの結束部3と他方の針糸2bによる単糸環縫い目1aを糸締めする位置との間隔Pbを容易に調節することができるので、全体として1列状に並ぶ2本の針5a,5bによる縫跡のパターンを縫製品の種類などの必要に応じて容易に変更することができる。
【0077】
またさらに、本実施の形態の縫い目形成装置4によれば、下軸系駆動手段11の駆動源が上軸系駆動手段を駆動するミシンモータとされている、すなわち、1つの駆動源によって上軸系駆動手段および下軸系駆動手段11が駆動可能に形成されているので、経済的負担をより低減することができ、より安価なものとすることができる
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の縫い目によれば、長時間の縫製作業を効率よく行うことができるとともに、目飛びを防止して高い縫製品質を保持することができるという極めて優れた効果を奏する。また、本発明の縫い目形成装置によれば、本発明の縫い目を確実かつ容易に形成するとともに、経済的負担を低減することができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る縫い目を示す説明図
【図2】 本発明に係る縫い目形成装置の実施の形態の針の取付状態を示す正面図
【図3】 本発明に係る縫い目形成装置の実施の形態の要部の構成を示す斜視図
【図4】 本発明に係る縫い目形成装置の実施の形態のルーパー支持台近傍を示す斜視図
【図5】 本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作のループ通過後状態を示す説明図
【図6】 本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作のループ捕捉状態を示す図5と同様の図
【図7】 本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作のループ捕捉通過状態を示す図5と同様の図
【図8】 本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作のループ受け渡し状態を示す図5と同様の図
【図9】 本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作の単糸環縫い目形成直前状態を示す図5と同様の図
【図10】 本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作の単糸環縫い目の形成状態を示す図5と同様の図
【図11】 本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作の再ループ通過後状態を示す図5と同様の図
【図12】 本実施の形態の縫い目形成装置を用いた本実施の形態の縫い目の形成動作の再ループ捕捉状態を示す図5と同様の図
【図13】 従来の2本の針糸を用いて長時間の縫製作業を可能とする縫い目を示す説明図
【符号の説明】
1 縫い目
1a 単糸環縫い目
1b ロック縫い目
2a (単糸環縫い目を形成する)針糸
2b (ロック縫い目を形成する)針糸
3 (単糸環縫い目の)結束部
4 縫い目形成装置
5a (単糸環縫い目を形成する)針
5b (ロック縫い目を形成する)針
5aa (単糸環縫い目を形成する針の)針穴
5ba (ロック縫い目を形成する針の)針穴
6 針棒
7 針留
8 ルーパー
9 糸サバキ
10 下軸
11 下軸系駆動手段
13 ルーパー系駆動手段
14 糸サバキ系駆動手段
La、La’ (単糸環縫い目を形成する針糸の)ループ
Lb、Lb’ (ロック縫い目を形成する針糸の)ループ
Pa (単糸環縫い目のピッチを形成する結束部と結束部との)間隔
Pb (ロック縫い目が単糸環縫い目を布裏で糸締めする位置である単糸環縫い目の結束部からの)間隔
NP (2本の針の)間隔
T 縫製方向

Claims (7)

  1. 縫製方向に沿って1列状に並ぶ2本の針を有し、2本の針糸のうちの一方の針糸により形成された単糸環縫い目と、2本の針糸のうちの他方の針糸により形成されたロック縫い目とを具備するとともに、前記単糸環縫い目の結束部より間隔を隔てて縫製方向の上流側に前記ロック縫い目により前記単糸環縫い目に糸締めを施してなることを特徴とする縫い目。
  2. ほぼ縫製方向に間隔を隔てて平行に配設され、一方が単糸環縫い目を形成するための針糸を供給可能とされ、他方がロック縫い目を形成するための針糸を供給可能とされており、それぞれ上下方向に往復運動自在な縫製方向に沿って1列状に並ぶ2本の針と、
    前記2本の針が取着される針棒を具備し上軸に連動して前記2本の針を上下方向に往復運動させる上軸系駆動手段と、
    前記2本の針の上下運動に連動して布裏に形成される縫製方向の下流側に位置する一方の針の針糸のループを縫製方向の上流側に位置する他方の針の針糸のループの内部を通過するようにして捕捉可能なルーパーと、
    前記ルーパが捕捉した前記一方の針の針糸のループの内部に少なくとも1針後の前記一方の針の針糸が位置するまで保持可能な糸サバキと、
    前記ルーパおよび前記糸サバキを前記2本の針の上下運動に連動させて動作させる下軸系駆動手段と、
    を有し、
    前記単糸環縫い目の結束部より間隔を隔てて縫製方向の上流側に前記ロック縫い目により前記単糸環縫い目に糸締めを施してなる縫い目を形成することを特徴とする縫い目形成装置。
  3. 前記2本の針の針先を段違いに配設したことを特徴とする請求項2に記載の縫い目形成装置。
  4. 前記縫製方向の下流側に位置する一方の針の針先および針穴を前記縫製方向の上流側に位置する他方の針の針先および針穴よりそれぞれ上方に配設したことを特徴とする請求項3に記載の縫い目形成装置。
  5. 前記2本の針の間隔を可変としたことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の縫い目形成装置。
  6. 前記2本の針の間隔を針留を交換することにより可変としたことを特徴とする請求項5に記載の縫い目形成装置。
  7. 前記上軸系駆動手段および前記下軸系駆動手段とを1つの駆動源によって駆動可能に形成したことを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1項に記載の縫い目形成装置。
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