JP3037782U - ヘアクリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用しやすいヘアクリップの提供。 【解決手段】 上挟持片、下挟持片、止め合わせ部、挟
持部より構成し、その中、挟持部を、ばねの作用によ
り、未係合状態にある上挟持片と下挟持片を開放状態と
なすものとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のヘアクリップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、図１に示されるような大型の挟持片を有するヘアクリップは、前端が 常態で閉じ合った状態を維持しており、使用時には、尾部への施力により挟持片 が張開させられ、さらに頭髪中に差し置かれていた。この種のヘアクリップは使 用者から見ると、ヘアクリップの尾部をずっと持って挟持片を張開した状態に維 持しなければ、頭髪を挟持する動作を完成できず、使いにくく、特に挟持片が大 きいものの場合は操作しにくかった。

【０００３】 このほか、上述のようなヘアクリップの前端に設計された挟持片の止め合わせ 構造は、一つの差し込み部材１１と貫通孔１２からなる簡単なもので、ゆえに挟 持片を止め合わせる作用がゆるく、使用者が頭を大きく動かすと、ヘアクリップ が脱落しやすいという問題を有していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ヘアクリップにおいて、その未使用時に、挟持部に設けたばねの作 用によりヘアクリップの上挟持片と下挟持片に張開状態を維持させ、それにより 使用者が楽にヘアクリップを頭髪中に直接さしこめるようにし、同時に、止め合 わせ部の係止部材を、ただヘアクリップの上下の挟持片を止め合わせられるだけ でなく、軽く止め合わせ部の両側のばね片を押せば、簡単に挟持片の止め合わせ を解除できるものとすることを以て、ヘアクリップの実用性を高めることを課題 としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、上挟持片２１、下挟持片２２、止め合わせ部及び挟持部で 構成され、その中、上挟持片２１の下挟持片２２との対向面に、頭髪を把持する ための複数の針状歯２２１が設けられており、該対向面の尾端に突出する相互に 平行な一対の凸耳２１２が設けられ、該凸耳２１２間に、下挟持片２２の上挟持 片２１との対向面尾端に突設された平行な一対の凸耳２２１と、下挟持片２２の 一対の凸耳２１２間のばね２３が置かれ、上挟持片２１と下挟持片２２の凸耳２ １２とばね２３が一つのピン２４で連接されてヘアクリップの挟持部が形成され 、ばね２３の両端に設けられた延伸端の一つが上挟持片２１に、もう一つが下挟 持片２２に同一方向を向くように粘着されて、ばね２３の支承力により上挟持片 ２１と下挟持片２２が張開した状態に維持され、上挟持片２１の上記対向面の前 端両側にそれぞれ金属ばね片２５１が連接され、二つのばね片２５１に、二つの ばね片２５１の間の中央で、交錯し重なり合うフック片２５２がそれぞれ連接さ れ、下挟持片２２において、該フック片２５２に対応する位置に、係止孔２６が 設けられてヘアクリップの止め合わせ部が形成されていることを特徴とする、ヘ アクリップとしている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案のヘアクリップは、上挟持片、下挟持片、止め合わせ部、挟持部より構 成され、その中、挟持部が、ばねの作用により、未係合状態にある上挟持片と下 挟持片を開放状態となすものとされ、ゆえに、使用者がヘアクリップを直接頭髪 の適当な位置に差し込むか、或いは、必要に応じて、上挟持片と下挟持片を挟持 部の作用を利用しさらに張開させて、頭髪中に差し置いて固定でき、最後に、止 め合わせ部の係止部材で上挟持片と下挟持片を結合させることで、頭髪を挟持す る作用を形成し、且つ脱落しにくいことを特徴としている。

【０００７】

【実施例】

図２に示されるように、本考案のヘアクリップは、上挟持片２１、下挟持片２ ２、止め合わせ部及び挟持部で構成される。その中、上挟持片２１の内側面に頭 髪を把持するための複数の針状歯２２１が設けられており、上挟持片２１の尾端 内側面に突出する相互に平行な二つの凸耳２１２が設けられ、該凸耳２１２間に 、下挟持片２２の凸耳２２１と、下挟持片２２の凸耳２１２間のばね２３が置か れ、一つのピン２４で連接されてヘアクリップの挟持部が形成され、別に、上挟 持片２１の内側面の前端両側にそれぞれ金属ばね片２５１が連接され、二つのば ね片２５１の中央に二つの交錯し重なり合ったフック片２５２が設けられ、下挟 持片２２において、該フック片２５２に対応する位置に、係止孔２６が設けられ てヘアクリップの止め合わせ部が形成されている。

【０００８】 図３に示されるように、本考案のヘアクリップが未使用状態の時は、挟持部内 に設けられたばね２３の二つの末端に延設された延伸端２３１、２３２は、上挟 持片と下挟持片に粘着されており、同一方向を向いており、且つ開放状態を呈し ている。ゆえにヘアクリップの上挟持片と下挟持片はばね２３による支承を受け て張開した状態にあるため、頭髪に差し込む際、使用者が上挟持片と下挟持片を 張開した状態に保持する必要がなく、使用しやすい。

【０００９】 図４と図５には、本考案のヘアクリップの上挟持片と下挟持片を止め合わせた 後の状態が示される。使用者は図３に示される状態のヘアクリップを直接頭髪の 適当な位置に差し込むか、或いは二つの挟持片の末端に加力して両挟持片の張開 の角度をさらに大きくしてから頭髪中に差し置き、さらに、止め合わせ部で二つ の挟持片を止め合わせればよい。その使用状況は図８に示される通りである。

【００１０】 本考案の止め合わせ部の動作状況については、図６と図７を参照されたい。下 挟持片２２の前端には一つの止め合わせ部の係止孔２６が設けられている。該係 止孔２６は上挟持片２１に設けられた二つのフック片２５２に対応する。上挟持 片２１が押し下げられて発生する止め合わせ動作により、二つのフック片２５２ は金属ばね片２５１の間の連動関係と、フック片の交錯し重なり合った設置状態 により、フック片２５２が滑らかに係止孔２６内に進入し係止し、並びにそれに 連接する両側の金属ばね片２５１に内向きの圧力を発生させる。反対に、使用者 が止め合わせ部の止め合わせを解除する場合には、ただ軽く上挟持片２１の両側 の金属ばね片２５１を押せば、フック片２５２のフック体が係止孔２６に対する 係止を解除し、同時に下挟持片２２をそれにより弾開させるため、順調に下挟持 片２２と上挟持片２１の止め合わせ関係が解除される。

【００１１】

【考案の効果】

総合すると、本考案のヘアクリップは、使用者がヘアクリップの挟持部を押し て止め合わせ、髪に止め付けるという操作習慣を変化させないという条件の下で 、従来のものより操作を楽に行えるようにし、且つしっかりと髪を挟持する効果 を増加して実用的な価値を高めたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のヘアクリップの構造を示す斜視図であ
る。

【図２】本考案のヘアクリップの分解斜視図である。

【図３】本考案のヘアクリップの未使用状態での側面図
である。

【図４】本考案のヘアクリップの挟持片結合後の斜視図
である。

【図５】本考案のヘアクリップの挟持片結合後の側面図
である。

【図６】本考案のヘアクリップの止め合わせ部の動作表
示図である。

【図７】本考案のヘアクリップの上挟持片と下挟持片が
止め合わせ状態を解除された状態表示図である。

【図８】本考案のヘアクリップの使用状態表示図であ
る。

【符号の説明】

２１ 上挟持片 ２２ 下挟持片 ２２１ 針状歯 ２１２ 凸耳 ２３ ばね ２４ ピン ２５１ 金属ばね片 ２５２ フック片 ２６ 係止孔 ２３１ ２３２ 延伸端

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上挟持片２１、下挟持片２２、止め合わ
   せ部及び挟持部で構成され、その中、上挟持片２１の下
   挟持片２２との対向面に、頭髪を把持するための複数の
   針状歯２２１が設けられており、該対向面の尾端に突出
   する相互に平行な一対の凸耳２１２が設けられ、該凸耳
   ２１２間に、下挟持片２２の上挟持片２１との対向面尾
   端に突設された平行な一対の凸耳２２１と、下挟持片２
   ２の一対の凸耳２１２間のばね２３が置かれ、上挟持片
   ２１と下挟持片２２の凸耳２１２とばね２３が一つのピ
   ン２４で連接されてヘアクリップの挟持部が形成され、
   ばね２３の両端に設けられた延伸端の一つが上挟持片２
   １に、もう一つが下挟持片２２に同一方向を向くように
   粘着されて、ばね２３の支承力により上挟持片２１と下
   挟持片２２が張開した状態に維持され、上挟持片２１の
   上記対向面の前端両側にそれぞれ金属ばね片２５１が連
   接され、二つのばね片２５１に、二つのばね片２５１の
   間の中央で、交錯し重なり合うフック片２５２がそれぞ
   れ連接され、下挟持片２２において、該フック片２５２
   に対応する位置に、係止孔２６が設けられてヘアクリッ
   プの止め合わせ部が形成されていることを特徴とする、
   ヘアクリップ。