JP3037388B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3037388B2
JP3037388B2 JP2255936A JP25593690A JP3037388B2 JP 3037388 B2 JP3037388 B2 JP 3037388B2 JP 2255936 A JP2255936 A JP 2255936A JP 25593690 A JP25593690 A JP 25593690A JP 3037388 B2 JP3037388 B2 JP 3037388B2
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    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1647Cleaning of transfer member
    • G03G2215/1661Cleaning of transfer member of transfer belt

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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、転写手段として誘電体ベルトを使用した、
ファクシミリ及びプリンターの画像形成装置に関する。
(従来の技術) 従来、画像情報担持体(以下、感光体という)上に保
持された原稿の画像情報(トナー像)を普通紙からなる
記録媒体(以下、転写紙という)上に転写する、いわゆ
るカールソンプロセスを用いた画像形成装置の転写手段
に、電気抵抗が108〜1013Ω−cmの半導体材料よりなる
誘電体ベルトを使用した装置が本件出願人により提案さ
れ、既に公知となっている(特開昭53−96838号公
報)。
この誘導体ベルトを転写手段に使用された画像形成装
置は、感光体上に保持されたトナー像を転写紙に転写す
る手段としてコロナ放電を利用するコロトロンからなる
転写チャージャを使用し、このトナー像の転写された転
写紙を感光体から剥離する手段として転写紙の静電的な
吸着力を除去する分離チャージャを使用するとともに、
感光体から分離された転写紙の搬送手段として吸気搬送
ベルトを使用した従来の一般的な画像形成装置が有す
る、以下に述べるような欠点を解消することができる。
すなわち、上記従来の一般的な画像形成装置では、転
写紙上に感光体上のトナー像を転写するために転写紙が
電荷を持っていることが必要であり、一方、感光体から
転写紙を分離させるために転写紙が十分除電されている
ことが必要となる。
しかも、上記従来の一般的な画像形成装置では、これ
らの相反する作用を極めて近接した部位で行う必要があ
る。
このため、その転写チャージャの印加電圧を大きくし
て転写紙への電荷付与を増加させると、転写紙へのトナ
ー像の転写は確実になるも、分離チャージャによる転写
紙の除電が不十分になって、転写紙が感光体から分離さ
れずに吸着したまま巻き込まれる危険性がある。
一方、このような分離不良を防止すべく、上述とは逆
に、分離チャージャの作用を強くすると、この分離チャ
ージャの除電作用が転写チャージャの帯電範囲にまで及
んでしまうため、この転写チャージャによる転写紙への
トナー像の転写作用が不十分となって、トナー像の転写
抜けが発生し易くなる。
ここで明らかなように、転写紙へのトナー像の良好な
転写、及び転写紙の感光体からの確実な分離を行うため
には、転写チャージャと分離チャージャとの作用の強さ
が個々に安定するように調整する必要があるが、それら
の安定領域は狭くその調整作業には著しい困難を伴う。
また、上記従来の一般的な画像形成装置では、転写紙
自体が、感光体上のトナー像を転写するのに必要な電荷
を保持しており、且つ、転写紙が感光体に直接接触され
る。
このため、上述のように、帯電チャージャと除電チャ
ージャとが互いに接近して配置されていると、転写紙が
電荷供給源としての転写チャージャと、電荷吸収源とし
ての分離チャージャとを結ぶ電気抵抗体として機能し、
この転写紙の電気抵抗値の大小によって、転写紙が保持
する電荷の量が変化される。
従って、転写紙がトナー像の転写に必要な電荷を持つ
ためには、転写紙の電気抵抗の大きさに従って、転写チ
ャージャの電荷付与量をその都度調整する必要がある。
しかしながら、周知のように、この種の画像形成装置
に使用される転写紙には数多くの種類があり、その電気
抵抗値もその種類によって異なり、また、仮りにその種
類が一定であったとしても、その置かれる環境、特に湿
度条件等によってその電気抵抗値が大きく変化されるた
め、上述のように、転写紙の電気抵抗の大きさに従っ
て、転写チャージャの電荷付与量をその都度調整するこ
とは事実上不可能となる。
このため、この種の画像形成装置では、あらゆる環境
下において、全ての種類の転写紙について、その良好な
トナー像の転写を確保することは極めて困難となる。
また、転写紙にトナー像を転写するためには、転写紙
の表面電位が通常2KV以上となるように電荷を付与する
必要がある。
このため、上記従来の画像形成装置では、上記のよう
な高電位を有する転写紙が感光体に直接接触することに
より、感光体の感光層に絶縁破壊が生じて感光体の寿命
が短くなる不具合がある。
また、この種の画像形成装置における分離チャージャ
は、転写紙の持つ電荷を除去することはできるも、感光
体から転写紙を積極的に剥離させることはできない。
従って、この種の画像形成装置では、感光体からの転
写紙の剥離作用を転写紙の剛性によって行っているた
め、転写紙の剛性が低い場合や、感光体の回転速度が速
すぎる場合などに、分離不良や紙づまりが発生し易く、
装置の生産性が低下する不具合がある。
さらに、この種の画像形成装置では、感光体から分離
された転写紙を吸気搬送しているため、比較的小サイズ
の吸着面積の小さな転写紙や、カールした転写紙等のよ
うに、十分な搬送力が得られない場合に、転写紙が感光
体と定着装置との間で紙づまりを起こすことが多い。
これに対し、転写手段に誘電ベルトを使用した画像形
成装置では、例えば、特開昭63−83762号公報に記載さ
れているように、誘電体ベルトに電荷を与えることによ
り、転写紙には直接電荷を与えずに、転写紙の静電誘導
による分極電荷と、上記誘電体ベルトの電荷の静電引力
とで、この誘電体ベルトに転写紙が吸着されるので、感
光体上のトナー像を転写する力が、誘電体ベルトに付与
された電荷によって発生する。
従って、この画像形成装置によれば、転写紙の種類
や、環境条件等の違いに影響されること無く、感光体か
らの転写紙の分離、転写紙へのトナー像の転写、及び定
着装置への転写紙の搬送等を、感光体の劣化や紙づまり
を発生させること無く、安定、且つ、迅速に行うことが
できる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、前述の特開昭63−83762号公報に記載され
ているような、従来の画像形成装置の転写手段に使用さ
れる誘電体ベルトは、少なくとも、駆動ローラと、従動
ローラとの複数のローラで張架され、さらに、コロナ放
電器からなる帯電手段により、誘電体ベルト、及び転写
紙を帯電させて、転写紙の転送・搬送を行うように構成
されている。
しかしながら、このような構成の誘電体ベルトユニッ
トは、その構成部品の点数が多くなるため、コスト高に
なる欠点を有していた。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであって、
その目的は、上記駆動ローラをバイアスローラで構成し
て、このバイアスローラで、誘電体のベルトの張架手段
と、上記転写手段とを兼用させるとともに、上記従動ロ
ーラの替わりに、ローラ以外の支持部材で上記誘電体ベ
ルトを張架するか、あるいは、上記コロナ放電器のケー
シングと、上記駆動ローラとで上記誘電体ベルトを張架
することにより、構成部品の低減、及び簡易化を図るこ
とのできる安価な画像形成装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述の課題を解決するために、画像情報担
持体上に保持された画像情報を記録媒体に転写する転写
装置を具備し、上記転写装置が、記録媒体を搬送するベ
ルトと、このベルトを張架する張架手段と、このベルト
を上記画像情報担持体に対して可動自在に支持する支持
手段と、上記ベルトと上記張架手段とを一体的に収容し
且つ上記記録媒体の転写面側に開口部が形成された収容
手段とを有する画像形成装置において、上記張架手段
が、上記画像情報担持体に対向して配設された転写ロー
ラを有し、上記画像情報担持体の幅を、上記転写ローラ
の幅より小さくした構成とする。
また、本発明は、上述の問題を解決するために、請求
項1記載の画像形成装置において、上記転写ローラが、
その両端部に絶縁体を有する構成とする。
また、本発明は、上述の問題を解決するために、画像
情報担持体上に保持された画像情報を記録媒体に転写す
る転写装置を具備し、上記転写装置が、記録媒体を搬送
するベルトと、このベルトを張架する張架手段と、この
ベルトを上記画像情報担持体に対して可動自在に支持す
る支持手段と、上記ベルトと上記張架手段とを一体的に
収容し且つ上記記録媒体の転写面側に開口部が形成され
た収容手段とを有する画像形成装置において、上記張架
手段が、上記画像情報担持体に対向して配設された転写
ローラを有し、上記転写ローラが、その両端部に絶縁体
を有する構成とする。
また、本発明は、上述の問題を解決するために、請求
項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置におい
て、上記転写ローラが、画像形成装置本体に対して着脱
自在である構成とする。
また、本発明は、上述の問題を解決するために、請求
項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置におい
て、上記ベルトの幅を、上記転写ローラの幅より大きく
した構成とする。
また、本発明は、上述の問題を解決するために、請求
項1ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置におい
て、上記ベルトと上記画像情報担持体とのニップ部より
も、上記画像情報担持体の回転方向における下流側に、
上記画像情報担持体から記録媒体を分離する分離位置を
設定した構成とする。
また、本発明は、上述の問題を解決するために、画像
情報担持体上に保持された画像情報を記録媒体に転写す
る転写装置を具備し、上記転写装置が、記録媒体を搬送
するベルトと、このベルトを張架する張架手段と、この
ベルトを上記画像情報担持体に対して可動自在に支持す
る支持手段と、上記ベルトと上記張架手段とを一体的に
収容し且つ上記記録媒体の転写面側に開口部が形成され
た収容手段とを有する画像形成装置において、上記張架
手段が、上記画像情報担持体に対向して配設された転写
チャージャを有する構成とする。
また、本発明は、上述の問題を解決するために、請求
項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置におい
て、上記支持手段は、上記ベルトを上記画像情報担持体
に対して接離させる構成とする。
(作 用) 本発明によれば、上記記録媒体を搬送するベルトと、
このベルトを張架する張架手段と、記録媒体をガイドす
るガイド板とが、収容手段に一体的に収容される。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
但し、本明細書の記述から明らかに想起し得る範囲の
構成・作用、及び本発明の前記並びにその他の目的と新
規な特徴については、説明の煩雑化を避ける上から、そ
の図示並びに開示を省略、もしくは簡略化する。
本発明による画像形成装置の転写装置は、第1図に示
すような転写搬送ユニット4において、全体がユニット
化されている。
第1図において、転写搬送ユニット4は、図示しない
画像形成装置(例えば複写機)の装置本体のユニット支
持部材15によって、装置本体に対して着脱自在に支持さ
れている。
この転写搬送ユニット4の転写面側(第1図の上方
側)には、開口部4aが形成されている。
この開口部4aの転写位置(第1図の右上方)には、周
知のように回転自在に構成された感光体12が配置されて
いる。
また、転写搬送ユニット4の上流側(第1図の右方)
には、開口部4aの転写位置に向けて転写紙Pを給送ため
のレジストローラ1が配置されている。
一方、転写搬送ユニット4の下流側(第1図の左方)
には、開口部4aの排紙位置から排紙される転写紙Pに感
光体12から転写されたトナー像を定着させるための定着
装置16が配置されている。
転写紙Pは、周知のように、レジストローラ1によっ
て、感光体12の回転に同期して、所定のタイミングで、
感光体12と転写搬送ユニット4との間の転送位置に給送
される。
この転写位置に給送された転写紙Pには、周知の作像
プロセスによって感光体12上に形成されたトナー像が転
写される。
トナー像の転写された転写紙Pは、後述の誘導体ベル
トからなる転写ベルト11によって、転写搬送ユニット4
の開口部4aの下流側の排紙位置から排紙され、定着装置
16によって、感光体12から転写されたトナー像が定着さ
れる。
一方、転写搬送ユニット4には、第1図に示すよう
に、ベルト駆動ローラ9、テンションローラ10、転写前
ローラ17、転写チャージャ6、バックアップローラ7、
クリーニングブレード8、及び、廃トナー回収ボトル5
などが、それぞれユニット化されて一体に支持されてい
る。
転写ベルト11は、第1図に示すように、ベルト駆動ロ
ーラ9、テンションローラ10、転写前ローラ17、及び、
バックアップローラ7によって、適度のテンションを付
勢されて矢印方向(第1図において反時計方向)に回転
自在に張架されている。
ベルト駆動ローラ9は、転写紙Pの排紙位置側に接地
されて配設されており、転写搬送ユニット4の両側部を
貫通して突出されたその支軸9aの両端部が、装置本体の
ユニット支持部材15によってそれぞれ支持されている。
これにより、転写搬送ユニット4は、ベルト駆動ロー
ラ9の支軸9aを中心として、その全体が感光体12に対し
て接離自在に回動するように構成されている(第2図参
照)。
ここで、第1図に示した実施例は、図示しない給紙手
段による給紙後、レジストローラ1により給送された転
写紙Pをその転写位置までガイドするための、一対の転
写前ガイド板18のうちの下方側のガイド板18aが、転写
搬送ユニット4と一体に構成されている。
また、この実施例では、転写搬送ユニット4の排紙位
置に配置されて、トナー像の転写された転写紙Pを定着
装置16の定着入口位置までガイドするための定着入口ガ
イド板19も、転写搬送ユニット4と一体に構成されてい
る。
一方、クリーニングブレード8は、駆動ローラ9の下
流側の転写ベルト11の表面、すなわち、第1図における
転写ベルト11の下方側の表面に当接するように、転写搬
送ユニット4のフレームに一体化されて支持されてお
り、転写ベルト11の表面に付着した廃トナー(転写時に
転写紙P上に転写されずに転写ベルト11上に付着したト
ナー)や、転写紙Pの搬送時に発生した紙粉等を掻き落
す働きをしている。
このクリーニングブレード8によって掻き落された廃
トナーや紙粉は、転写搬送ユニット4内に一体化されて
配設された廃トナー回収ボトル5内に収容される。
このように構成された転写搬送ユニット4は、前述し
たように、ベルト駆動ローラ9の支軸9aを中心として、
その全体が感光体12に対して接離自在に回動するように
構成されている。
この転写搬送ユニット4の感光体12に対する接離動作
は、支持手段を構成するユニット押し上げレバー2によ
って行われる。
ユニット押し上げレバー2は、第1図に示すように、
転写搬送ユニット4の下部に横架された支軸2aによって
揺動自在に配設されている。
このユニット押し上げレバー2の揺動は、ユニット押
し上げレバー2の基端に係合して配置され、ユニット押
し上げレバー2とともに支持手段を構成する押し上げレ
バーソレノイド3のオン・オフによって行われる。
すなわち、第1図において、押し上げレバーソレノイ
ド3がオフの状態では、転写搬送ユニット4の自重によ
ってユニット押し上げレバー2が時計方向に揺動し、転
写搬送ユニット4が支軸9aを中心として時計方向に回動
して、転写搬送ユニット4の転写ベルト11が感光体12か
ら離隔される。
一方、第1図において、押し上げレバーソレノイド3
がオンの状態では、転写搬送ユニット4の自重に抗して
ユニット押し上げレバー2が反時計方向に揺動し、転写
搬送ユニット4が支軸9aを中心として反時計方向に回動
されて、転写搬送ユニット4の転写ベルト11が感光体12
に当接される。
この転写ベルトと感光体12との当接時における転写ベ
ルト11の位置精度は、転写搬送ユニット4の反時計方向
への回動により、その転写位置の近傍の両側部に形成さ
れた凸部20が、感光体12の両端部(非画像領域部)に形
成されたフランジ12aに当接係合することによって確保
されている。
また、転写搬送ユニット4は、前述したように、装置
本体のユニット支持部材15によって、装置本体に対して
着脱自在に支持されている。
すなわち、この転写ユニット4は、押し上げレバーソ
レノイド3がオフとなり、転写ベルト11が感光体12から
離隔された状態で、その給紙側及び排紙側のそれぞれの
底部が、感光体12の軸方向に対して略平行となるように
装置本体側に形成された一対のガイドレール14上に載置
されるように構成されている。
これにより、この転写搬送ユニット4は、その転写ベ
ルト11が感光体12から離隔された状態で、第3図の矢印
方向に向けて、ガイドレール14に沿って装置本体から引
き出すことができる。
従って、この画像形成装置では、上述のように転写搬
送ユニット4を装置本体から引き出すことにより、ジャ
ムを生じた際の転写紙の除去や、転写搬送ユニット自体
の交換及びメンテナンスを極めて容易に行うことができ
る。
なお、感光体12の両端部に形成されたフランジ12aの
外径は、感光体12の画像形成領域の外径よりも僅かに小
さくなるように形成されている。
従って、第1図に示すように、押し上げレバーソレノ
イド3がオンとなり、転写ベルト11が感光体12に当接さ
れた状態では、前述したように、転写搬送ユニット4の
両側部に形成された凸部20が、フランジ12aに当接する
ことによって、凸部20が感光体12の両端部に係合される
ので、転写搬送ユニット4の感光部12からの離脱が阻止
される。
一方、転写搬送ユニット4の排紙位置に配設された定
着入口ガイド板19は、転写ベルト11に対して極めて近接
して配置されている。
このように、定着入口ガイド板19と、転写ベルト11と
のギャップを微小にすることによって、転写ベルト11か
ら転写紙Pが分離される際の転写紙Pの転写ベルト11へ
の巻き込みが防止されるとともに、クリーニングブレー
ド8により転紙やベルト11から掻き落された廃トナーの
転写ベルト11の上面側への飛散が防止される。
一方、転写チャージャ6のケーシング6aは、接地され
ており、転写搬送ユニット4と一体化されることによっ
て、転写搬送ユニット4の補強ステーを兼ねている。
また、転写チャージャ6のチャージワイヤ6bは、転写
ベルト11の奥側で、装置本体に配設された図示しない電
源の端子に着脱自在に結合され、これによって、この電
源よりチャージワイヤ6bに対して所定の電力が供給され
る。
次に、第4図に基づいて、本発明の他の実施例を説明
する。
第4図に示す画像形成装置は、転写搬送ユニット4の
転写ベルト11の表面の濃度を検出するための第1濃度検
出センサ21、及び、第2濃度検出センサ22を配設したこ
とを特徴としている。
ここで、第1濃度検出センサ21は、クリーニングブレ
ード8の上流側に配設されており、クリーニングされる
前の状態の転写ベルト11の表面濃度を検出するように構
成されている。
一方、第2濃度検出センサ22は、クリーニングブレー
ド8の下流側に配設されており、クリーニングされた後
の状態の転写ベルト11の表面濃度を検出するように構成
されている。
従って、この実施例によれば、これらの第1濃度セン
サ21、及び、第2濃度センサ22の出力に基づいて、クリ
ーニングブレード8のクリーニング前とクリーニング後
の転写ベルト11の表面濃度を比較することにより、クリ
ーニングブレード8の劣化状態を検出することができ、
転写搬送ユニット4のメンテナンス、もしくは、交換時
期を判断することができる。
なお、ここで、第1濃度検出センサ21を省略して第2
濃度検出センサ22のみを配置し、この第2濃度検出セン
サ22の出力値が、予め設定した転送ベルト11の使用限界
表面濃度に応じた出力値に達した場合に、転写ベルト11
の表面汚れの限界を知らせて、転写搬送ユニット4のメ
ンテナンス、または、交換の時期を検知するように構成
しても良い。
次に、第5図に基づいて、本発明のさらに他の実施例
を説明する。
第5図に示す画像形成装置は、所定のプロセスにより
感光体12に形成されたトナーパターンの濃度を検出する
ための第1濃度検出センサ21と、第3濃度検出センサ23
を配設したことを特徴としている。
ここで、第3濃度検出センサ23は、感光体12の近傍の
転写位置よりも前の位置に配置されていて、転写ベルト
11に転写される以前のトナーパターンの濃度を検出する
ように構成されている。
一方、第1濃度検出センサ21は、転写位置の下流側に
配設されており、転写ベルト11に転写されたトナーパタ
ーンの濃度を検出するように構成されている。
従って、この実施例によれば、これらの第1濃度セン
サ21、及び、第3濃度センサ23の出力に基づいて、トナ
ーパターンの転写以前の濃度と転写後の濃度とを比較す
ることによって、転写ベルト11へのトナーパターンの転
写率を算出することができるので、転写ベルト11の寿命
を判断したり、その転写条件を変化させてトナーの濃度
調整等を行うことができる。
次に、第6図に基づいて、本発明のさらに他の実施例
を説明する。
第6図に示す画像形成装置は、転写ベルト11の表面電
位を検出するための表面電位検出センサ24を配設したこ
とを特徴としている。
ここで、表面電位検出センサ24は、転写ベルト11の転
写位置の下流側に配設されており、転写ベルト11の表面
電位を検出するように構成されている。
従って、この実施例によれば、表面電位検出センサ24
によって検出された転写ベルト11の表面電位によって、
転写ベルト11の寿命を判断したり、その転写電流を制御
することができる。
次に、第7図及び第8図に基づいて、本発明のさらに
他の実施例を説明する。
この実施例は、第7図に示すように、転写ベルト11を
駆動する駆動ローラ9への駆動力の伝達をトルクリミッ
ター25を介して行うことを特徴としている。
すなわち、本実施例では、駆動源(モータ)25の動力
が、先ず、駆動ギヤ36に伝達され、この駆動ギヤ36を経
てトルクリミッター25の入力ギヤ25aに伝達される。
次いで、このトルクリミッター25の入力ギヤ25aに伝
達された動力は、第8図に示すように、磁気を利用した
トルクリミッター25の出力軸25bに伝達される。
このトルクリミッター25の出力軸25bは、転写ベルト1
1を駆動する駆動ローラ9の支軸9aに一体的に装着され
ている。
従って、これによって、この出力軸25bに伝達された
動力が、転写ベルト11の駆動ローラ9に伝達される。
ここで、このトルクリミッター25の伝達トルク(磁
力)は、クリーニングブレード8の劣化や、転写ベルト
11を駆動する駆動ローラ9等の軸受の劣化などが激しく
なって、駆動ローラ9の負荷トルクが増大し、転写ベル
ト11が正常に動作し得なくなった時点で、トルクリミッ
ター25の入力ギヤ25aと出力軸25bとの間に滑りが生じる
ように、予め設定されている。
すなわち、この実施例によれば、クリーニングブレー
ド8の劣化や、転写ベルト11を駆動する駆動ローラ9等
の軸受の劣化などが激しくなって、駆動ローラ9の負荷
トルクが増大し、転写ベルト11が正常に動作し得なくな
った時点で、駆動ローラ9の回転が停止される。
従って、これにより、転写搬送ユニット4の異常を察
知することができ、そのメンテナンスや、交換の時期を
判断することができる。
なお、ここで、転写ベルト11の駆動手段としては、転
写位置側の転写前ローラ17を転写ベルト11の駆動ローラ
として構成しても良い。
一方、上述の各実施例の他、例えば、第1図に示すよ
うに、転写搬送ユニット4の廃トナー回収ボトル5に、
回収された廃トナーが満杯になったことを検出して検知
信号を出力する廃トナー満杯検知センサ26を配置して
も、転写搬送ユニット4のメンテナンスや、交換の時期
を判断することができる。
すなわち、ここで、廃トナー回収ボトル5に貯蔵され
る廃トナーが満杯になるまでに要する時間、つまり、廃
トナー回収ボトル5の容量的な寿命と、転写ベルト11の
寿命とが、同一時期となるように、廃トナー回収ボトル
5の容量を予め設定しておけば、廃トナー満杯検知セン
サ26の作動により、転写搬送ユニット4の交換時期を知
ることができる。
また、この検知方法によれば、廃トナー回収ボトル5
に貯蔵された廃トナーが満杯になると同時に、転写ベル
ト11が寿命となるので、転写ベルト11の使用が可能な状
態で廃トナーが満杯になることが無く、装置の使用途中
における廃トナーの廃棄等の面倒な作業が不要となる。
ところで、この転写搬送ユニット4のように、無端状
に形成された比較的幅広の転写ベルト11が回転駆動され
るように構成されている場合には、転写ベルト11の回転
に従って、転写ベルト11がその一端側に次第に片寄った
り、蛇行したりすることが多い。
そこで、本発明の実施例では、第9図に示すように、
転写ベルト11を弾性体で形成するとともに、この転写ベ
ルト11を張架する駆動ローラ9及び転写前ローラ17等の
各ローラの幅よりも転写ベルト11の幅を大きく形成し、
各ローラの両端の外方側に、この転写ベルト11の両端を
回り込ませるように構成する。
これにより、自己の弾性によって、転写ベルト11に、
その両側外方へ伸長しようとする張力が作用し、転写ベ
ルト11の蛇行が防止される。
ここで、転写ベルト11の幅よりも小さな幅に形成する
ローラは、少なくとも1本以上あればよく、全てのロー
ラの幅を転写ベルト11の幅よりも小さく形成する必要は
無い。
また、この実施例で使用する転写ベルト11としては、
第10図に示すように、その両側端部に弾性率の高い素材
で形成された帯状の弾性体11aを貼付して、その張架時
における転写ベルト11の寄り止め効果を向上させるよう
に構成したものであっても良い。
さらに、この実施例で使用する転写ベルト11として
は、第11図の断面で示すように、転写ベルト11の両側端
部の厚みを他の部分の厚みよりも厚く形成し、転写ベル
ト11の両側端部の剛性を高めることによって、転写ベル
ト11の蛇行防止効果を向上させるように構成したもので
あっても良い。
また、この転写ベルト11を張架する駆動ローラ9及び
転写前ローラ17等の形状としては、第12図に示すよう
に、ローラの外径がその中央に向けて徐々に大きくなる
ように形成された太鼓型のローラとすることが望まし
い。
また、転写ベルト11の寄りや蛇行を防止するための他
の手段としては、第13図に示すように、転写ベルト11の
両側端部にリブ11bを形成するとともに、第14図に示す
ように、転写搬送ユニット4の収容部材(ハウジング)
の開口部4aの両側端縁4bに、転写ベルト11の両側端部の
リブ11bを係合させて、転写ベルト11の寄り止め及び蛇
行防止を図るように構成したものであっても良い。
次に、本発明の他の実施例を説明する。
この実施例は、転写搬送ユニット4に配置される転写
手段として、転写チャージャ6ではなく、転写用バイア
スローラを使用したことを特徴としている。
すなわち、この実施例では、第15図に示すように、転
写搬送ユニット4内に配設された、転写用バイアスロー
ラ27と、駆動ローラ9とで、転写ベルト11が張架されて
いる。
また、クリーニングブレード8、及び、廃トナー回収
ボトル5も、転写搬送ユニット4内に一体に支持されて
いる。
ここで、転写用バイアスローラ27は、装置本体に対し
て着脱自在に構成されており、この装置本体側の電源の
端子に結合することにより、電力の供給を受けるように
構成されている。
また、転写ベルト11は、弾性体ベルトで形成されてお
り、その幅が、第16図に示すように、転写用バイアスロ
ーラ27の幅よりも大きくなるように構成されている。
そして、転写用バイアスローラ27の両端部に、この転
写ベルト11の両端部を回り込ませて張架することによっ
て、転写ベルト11の蛇行を防止するように構成されてい
る。
さらに、感光体12の幅は、転写用バイアスローラ27の
幅よりも短く形成されており、これにより、感光体12の
画像形成領域12Aの全面が、転写ベルト11に接するよう
に構成されている。
また、転写用バイアスローラ27の両端部には、感光体
12へのリークを防止するために、絶縁体部分27aが設け
られている。
ここで、転写ベルト11の蛇行を防止する他の方法とし
ては、例えば、第17図に示すように、転写ベルト11の内
周側の両端部に、リブ11cを設け、転写バイアスローラ2
7の両端部に、これらのリブ11cを係合させても良く、あ
るいは、前述の第9図乃至第12図に示した方法で、転写
ベルト11と転写用バイアスローラ27とを係合させても良
い。
第18図に、本発明による転写搬送ユニットのさらに他
の実施例を示す。
この実施例は、感光体12の周囲に配置されている転写
手段以外の各手段の内、転写前除電ランプ29と、転写後
の転写紙を感光体12から分離する分離爪30と、感光体ク
リーニング装置31の廃トナー貯蔵部31aとを、転写搬送
ユニット4に一体化して配設したことを特徴としてい
る。
第19図に、本発明による転写搬送ユニットのさらに他
の実施例を示す。
この実施例では、転写ベルト11の駆動手段として、前
述した転写用バイアスローラ27を使用するとともに、こ
の転写用バイアスローラ27と、転写搬送ユニット4に一
体化されて半円筒状に形成されたベルト摺動部材32と
で、転写ベルト11を張架したことを特徴としている。
ここで、転写用バイアスローラ27としては、駆動ロー
ラとしての機能を向上させるために、抵抗値が、1013Ω
・cm以下のゴムローラで構成することが望ましい。
また、ベルト摺動部材32には、転写ベルト11との摩擦
係数を小さくするために、その転写ベルトと摺擦する面
に、フッ素コーティング等の加工が施されている。
第20図に、本発明による転写搬送ユニットのさらに他
の実施例を示す。
この実施例では、転写手段として、転写チャージャ6
を使用するとともに、この転写チャージャ6のケーシン
グ6aに、前述したベルト摺動部材32と同様な半円筒状の
ベルト摺動部33を一体形成し、このベルト摺動部33と、
駆動ローラ9とで、転写ベルト11を張架したことを特徴
としている。
また、これにより、この転写チャージャ6のケーシン
グ6a、感光体12に転写ベルト11を押圧させるためのバッ
クアップ機能を持たせることができる。
転写チャージャのバックアップ機能に関しては、実開
昭54−168845号公報に詳述されているので、ここでの説
明を省略する。
ところで、第15図に示したように、転写搬送ユニット
4に配置される転写手段として、弾性体からなる転写用
バイアスローラが使用され、この転写用バイアスローラ
27と、駆動ローラ9とで、転写ベルト11が張架されてい
る場合には、この転写用バイアスローラ27と、感光体12
との圧接により、第21図に示すように、感光体12と、転
写ベルト11とのニップ部の幅Bが、かなり大きくなる。
このため、感光体12からの転写紙の分離位置Aが、感
光体12と、転写ベルト11とのニップ部に位置している
と、このニップ部に生じる転写用バイアスローラ27の凹
部により、転写ベルトの張架方向と、転写紙の搬出方向
とが、それぞれ異なるため、転写紙がこのニップ部の曲
率によって分離されて、転写紙の円滑な搬送ができなく
なる不具合がある。
そこで、本発明によるこの種の転写手段においては、
第21図に示すように、感光体12と転写ベルト11とのニッ
プ部よりも下流側の位置に、感光体12からの転写紙の分
離位置Aが設定されている。
これにより、転写ベルト11の張架方向と、転写紙の搬
出方向とを、それぞれ一致させることができ、転写紙の
ニップ部の曲率による分離が防止されて、転写紙の円滑
な搬送が実現される。
第22図に、本発明による画像形成装置のさらに他の実
施例を示す。
この実施例は、レジストローラ1、転写搬送ユニット
4、定着装置16、転写前ガイド板18、及び定着入口ガイ
ド板19を、収容手段としての収容部材34で一体的に支持
したことを特徴としている。
すなわち、収容部材34は、第22図に示すように、レジ
ストローラ1、転写搬送ユニット4、定着装置16、転写
前ガイド板18、及び、定着入口ガイド板19を収容し得る
十分な大きさに形成されている。
ここで、図示の実施例では、転写搬送ユニット4と、
全体を収容する収容部材34とを、それぞれ独立して形成
し、それらを一体化して構成した例を示しているが、こ
れらの各収容部材を一つの容器に形成しても良い。
このように、レジストローラ1、転写搬送ユニット
4、定着装置16、転写前ガイド板18、及び定着入口ガイ
ド板19を、収容部材34で一体的に支持することにより、
装置本体に対して、この収容部材34を着脱することによ
って、レジストローラ1、転写搬送ユニット4、及び、
定着装置16のメンテナンスや交換を極めて容易に行うこ
とができる。
また、上述のように、レジストローラ1、転写搬送ユ
ニット4、定着装置16、転写前ガイド板18、及び、定着
入口ガイド板19、収容部材34で一体的に支持することに
より、感光体12に対するレジストローラ1、転写前ガイ
ド板18、及び、転写ベルト11の転写部での位置精度が正
確になるので、この転写部での転写紙のジャムや耳折
れ、及び、画像の転写抜け等を防止することができると
ともに、転写ローラ16、定着入口ガイド板19、及び、転
写ベルト11の分離部での位置精度が正確になるので、こ
の転写部での転写紙のジャムや耳折れ、及び、画像のぶ
れや擦れ等を防止することができる。
次に、従来の画像形成装置における基本プロセスと比
較しながら、上述のように構成された本発明の実施例の
原理プロセスについて、その相違点を説明する。
ここで、従来の基本プロセスと共通する周知のプロセ
ス、例えば、帯電、露光、イレース、現像(モノクロま
たはカラー)、及び、転写前除電等のプロセスに関して
は、煩雑化を避けるために、その説明を省略する。
本発明の実施例の原理プロセスを第23図に、同実施例
における転写紙の搬送プロセスを第24図に、従来の画像
形成装置の基本プロセスを第25図にそれぞれ示す。
第23図、及び、第24図において、レジストローラ1ま
で給紙されて待機していた転写紙Pは、感光体12とのタ
イミングをとって、感光体12の回転に同期して転写部に
向けて供給される。
この転写紙Pの先端が、感光体12と転写ベルト11との
当接部付近まで供給されると、これと同時に、ユニット
押し上げソレノイド3により、ユニット押し上げレバー
2が、クリーニングブレード8、転写チャージャ6、バ
ックアップローラ7、及び、廃トナー回収ボトル5等を
含む転写搬送ユニット4を押し上げる。
これにより、感光体12に対して、バックアップローラ
7の作用で、転写ベルト11が所定のニップ幅を持って当
接する。
このとき、転写チャージャ6に対して、同時に、所定
の電圧が印加され、転写ベルト11に負の電荷が付与され
る。
ここで、転写チャージャ6は、細いタングステンワイ
ヤを張架して構成されたコロナ放電器からなり、感光体
12の内側の接地された導体部を対向電極としている。
また、転写ベルト11は、電気抵抗値が、108〜1013Ω
・cmの半導体ベルト(本願と同一出願人による、特開昭
53−96838号公報により既に公知)で構成されている。
従って、この転写ベルト11の感光体12の近傍では、負
の電荷が帯電し、この負の電荷によって転写紙Pが分極
して、転写ベルト11上の真電荷と転写紙Pの分極電荷と
により静電引力が発生し、転写紙Pが転写ベルト11上に
吸着される。
一方、正帯電した感光体12上のトナー粒子は、第26図
に示すように、転写ベルト11、転写紙P、及び、空隙G
を、それぞれ誘電率の異なった誘電体として考えること
で、転写チャージャ6によって付与された負の電荷によ
る静電引力によって転写紙P上に転写される。
このとき、感光体12の表面電位は、通常、800V前後に
設定されているので、転写チャージャ6の印加により転
写ベルト11の表面電位が2kV〜3kVになるように予め設定
しておけば、安定した転写を実現することができる。
本実施例では、この転写をより確実なものとするため
に、バックアップローラ7により、転写ベルト11と感光
体12とをニップ幅を十分に持たせて当接させることで、
その転写効率を高めている。
上述のようにしてトナー粒子の転写を終えた転写紙P
は、静電引力により転写ベルト11上に吸着されたまま、
定着部に向けて搬送される。
従って、本発明の原理プロセスでは、第25図に示す従
来の基本プロセスにおける分離チャージャや分離爪によ
る転写紙Pの分離プロセスが不要となる。
すなわち、従来の基本プロセスでは、その転写工程
で、転写紙Pに与えられた負の電荷を分離チャージャ
(AC)により除電して、感光体12と転写紙Pとの吸着力
を無くすことにより転写紙Pの分離が行われる。
さらに、従来の基本プロセスでは、この転写紙Pの分
離を確実にするために、分離爪が必要となる。
また、本発明の原理プロセスでは、転写ベルト11が転
写紙Pの搬送機能を備えているので、従来の基本プロセ
スの転写紙搬送部(図示せず)に使用されている転写紙
搬送ベルトや、この転写紙搬送ユニットに転写紙を吸引
させるための吸引ファンが不要となる。
ところで、本発明の原理プロセスにより転写・搬送さ
れた転写紙Pは、その搬送中において、接地ローラ(図
示の例では駆動ローラ9)から転写ベルト11を通して、
その帯電量が徐々に緩和される。
そして、上述のようにして静電引力の弱められた転写
紙Pは、定着部の入口部において、小径(例えばφ20)
の接地ローラ9と転写紙Pの腰の強さによる曲率分離に
より、転写ベルト11から分離されて、定着部へ送られ
る。
一方、転写紙Pの後端が、感光体12と転写ベルト11の
ニップ部から抜けると同時に、ユニット押し上げソレノ
イド3がオフし、転写搬送ユニット4が感光体12から離
れる。
これにより、感光体12と転写ベルト11の接触に伴う、
感光体12の摩擦による劣化が防止される。
また、転写工程において、転写紙P上に転写されずに
飛散して、搬送中の転写ベルト11上に直接付着した残留
トナーは、接地ローラ9によりその帯電量が緩和された
後、クリーニングブレード8により転写ベルト11上から
掻き落されて廃トナー回収ボトル5内に回収される。
ここで、転写ベルト11のクリーニング性をよくするた
めには、離型性の良い材質で転写ベルト11を形成する
か、もしくは、転写ベルト11の外周面に離型性を高める
物質をコーティングする必要がある。
そこで、本実施例では、ウレタンゴムを素材とするベ
ルトの表面に、フッ素コーティングを施した転写ベルト
11が使用されている。
また、本実施例では、上述したように、転写ベルト11
の素材として半導体が使用されている。
これは、転写ベルト11に導体ベルトを使用すると、転
写チャージャ6からの電荷が逃げてしまって、トナーが
転写紙Pへ転写されなくなり、逆に、転写ベルト11に絶
縁体ベルトを使用すると、接地ローラ9によりこのベル
ト上の電荷を徐々に緩和することが不可能となって、除
電チャージャなどの除電装置が必要となる。
(発明の効果) 本発明によれば、誘電体ベルト(転写ベルト)の張架
手段、及び駆動手段の構成が簡素化されるので、このベ
ルトユニットの構成部品の低減、及び簡易化を図ること
ができ、安価な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における転写搬送ユニットの概
略断面図、第2図は上記転写搬送ユニットの動作態様を
示す概略断面図、第3図は上記転写搬送ユニットの概略
斜視図、第4図は本発明の実施例における他の転写搬送
ユニットの概略断面図、第5図は本発明の実施例におけ
るさらに他の転写搬送ユニットの概略断面図、第6図は
本発明の実施例におけるさらに他の転写搬送ユニットの
概略断面図、第7図は上記転写搬送ユニットにおける転
写ベルトの張架方法を示す平面図、第8図は上記転写ベ
ルトの駆動手段に配置されたトルクリミッタの概略断面
図、第9図は上記転写搬送ユニットにおける転写ベルト
の他の張架方法を示す平面図、第10図は上記転写ベルト
の一例の部分断面図、第11図は上記転写ベルトの他の一
例の部分断面図、第12図は上記転写ベルトを張架するロ
ーラの概略側面図、第13図は上記転写ベルトのさらに他
の一例の部分断面図、第14図は上記転写搬送ユニットに
おける転写ベルトのさらに他の張架方法を示す概略断面
図、第15図は本発明の実施例におけるさらに他の転写搬
送ユニットの概略断面図、第16図は第15図に示す転写ユ
ニットの転写部の概略斜視図、第17図は第15に示す転写
ユニットにおける転写ベルトの他の張架方法を示す転写
部のみの側面図、第18図は本発明の実施例におけるさら
に他の転写搬送ユニットの概略断面図、第19図は本発明
の実施例におけるさらに他の転写搬送ユニットの概略断
面図、第20図は本発明の実施例におけるさらに他の転写
搬送ユニットの概略断面図、第21図は第15に示す転写ユ
ニットの転写部の要部断面図、第22図は本発明の実施例
におけるさらに他の転写搬送ユニットの概略断面図、第
23図は本発明の実施例における原理プロセスの説明図、
第24図は本発明の実施例における転写紙の搬送プロセス
の説明図、第25図は従来の画像形成装置における基本プ
ロセスの説明図、第26図は本発明の実施例における原理
プロセスの転写工程の説明図である。 1……レジストローラ、4……転写搬送ユニット、5…
…廃トナー回収ボトル、6……転写チャージャ、8……
クリーニングブレード、9……駆動ローラ、11……転写
ベルト、12……感光体、27……転写用バイアスローラ、
32……ベルト摺動部材、33……ベルト摺動部、34……収
容部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田鍋 史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭61−67049(JP,A) 特開 平2−73385(JP,A) 特開 平1−292378(JP,A) 特開 平3−230186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報担持体上に保持された画像情報を
    記録媒体に転写する転写装置を具備し、 上記転写装置が、 記録媒体を搬送するベルトと、 このベルトを張架する張架手段と、 このベルトを上記画像情報担持体に対して可動自在に支
    持する支持手段と、 上記ベルトと上記張架手段とを一体的に収容し且つ上記
    記録媒体の転写面側に開口部が形成された収容手段と を有する画像形成装置において、 上記張架手段が、上記画像情報担持体に対向して配設さ
    れた転写ローラを有し、上記画像情報担持体の幅を、上
    記転写ローラの幅より小さくしたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、上
    記転写ローラが、その両端部に絶縁体を有することを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】画像情報担持体上に保持された画像情報を
    記録媒体に転写する転写装置を具備し、 上記転写装置が、 記録媒体を搬送するベルトと、 このベルトを張架する張架手段と、 このベルトを上記画像情報担持体に対して可動自在に支
    持する支持手段と、 上記ベルトと上記張架手段とを一体的に収容し且つ上記
    記録媒体の転写面側に開口部が形成された収容手段と を有する画像形成装置において、 上記張架手段が、上記画像情報担持体に対向して配設さ
    れた転写ローラを有し、上記転写ローラが、その両端部
    に絶縁体を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れか1つに記載の画
    像形成装置において、上記転写ローラが、画像形成装置
    本体に対して着脱自在であることを特徴とする画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか1つに記載の画
    像形成装置において、上記ベルトの幅を、上記転写ロー
    ラの幅より大きくしたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れか1つに記載の画
    像形成装置において、上記ベルトと上記画像情報担持体
    とのニップ部よりも、上記画像情報担持体の回転方向に
    おける下流側に、上記画像情報担持体から記録媒体を分
    離する分離位置を設定したことを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】画像情報担持体上に保持された画像情報を
    記録媒体に転写する転写装置を具備し、 上記転写装置が、 記録媒体を搬送するベルトと、 このベルトを張架する張架手段と、 このベルトを上記画像情報担持体に対して可動自在に支
    持する支持手段と、 上記ベルトと上記張架手段とを一体的に収容し且つ上記
    記録媒体の転写面側に開口部が形成された収容手段と を有する画像形成装置において、 上記張架手段が、上記画像情報担持体に対向して配設さ
    れた転写チャージャを有することを特徴とする画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れか1つに記載の画
    像形成装置において、 上記支持手段は、上記ベルトを上記画像情報担持体に対
    して接離させることを特徴とする画像形成装置。
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