JP3036331B2 - 中空射出成形装置 - Google Patents
中空射出成形装置Info
- Publication number
- JP3036331B2 JP3036331B2 JP27999193A JP27999193A JP3036331B2 JP 3036331 B2 JP3036331 B2 JP 3036331B2 JP 27999193 A JP27999193 A JP 27999193A JP 27999193 A JP27999193 A JP 27999193A JP 3036331 B2 JP3036331 B2 JP 3036331B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- gas
- pressure
- thick
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂の射出成形時にキ
ャビティ内の樹脂材料のなかにガスを導入することによ
って、樹脂成形品の一部である厚肉部に中空部を形成す
るようにした中空射出成形装置に関する。
ャビティ内の樹脂材料のなかにガスを導入することによ
って、樹脂成形品の一部である厚肉部に中空部を形成す
るようにした中空射出成形装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】樹脂成形品を射出成形法によって成形す
るにあたり、「ひけ」あるいは「そり」等の成形欠陥の
発生を防止するために、成形品の一部に不完全なループ
状の厚肉部を形成し、その厚肉部の内部に不活性ガスを
導入することによって中空部を形成するようにした技術
が特開平４−２０１５３１号公報に示されている。
るにあたり、「ひけ」あるいは「そり」等の成形欠陥の
発生を防止するために、成形品の一部に不完全なループ
状の厚肉部を形成し、その厚肉部の内部に不活性ガスを
導入することによって中空部を形成するようにした技術
が特開平４−２０１５３１号公報に示されている。
【０００３】これは図６に示すように、成形品３１の厚
肉部３２の長手方向の略中央部にゲート部３３が連続す
るようにそのゲート部３３の位置を設定するとともに、
厚肉部３２のうちゲート部３３から最も離れた位置すな
わち厚肉部３２の両端末部に図示外のガスノズルを臨ま
せてある。また、前記ゲート部３３の上流側のランナ３
４にはピストン３５を臨ませてあり、必要に応じてこの
ピストン３５を矢印ｃ方向に移動させることによりゲー
ト部３３の上流側の容積を拡大させることができるよう
になっている。
肉部３２の長手方向の略中央部にゲート部３３が連続す
るようにそのゲート部３３の位置を設定するとともに、
厚肉部３２のうちゲート部３３から最も離れた位置すな
わち厚肉部３２の両端末部に図示外のガスノズルを臨ま
せてある。また、前記ゲート部３３の上流側のランナ３
４にはピストン３５を臨ませてあり、必要に応じてこの
ピストン３５を矢印ｃ方向に移動させることによりゲー
ト部３３の上流側の容積を拡大させることができるよう
になっている。
【０００４】そして、図示外の射出ノズルからスプルー
３６、ランナ３４およびゲート部３３を通してキャビテ
ィ３７に樹脂材料を射出し、この射出完了と相前後して
厚肉部３２の両端末部に予め臨ませたガスノズルから不
活性ガスＧを導入することになるのであるが、射出量に
よっては厚肉部３２の双方の端末部から導入された不活
性ガスが、厚肉部３２とゲート部３３との接続部近傍で
合流することができずに一本の連続した中空部が形成さ
れず（図７参照）、その合流部近傍での「ひけ」の発生
を回避することができない。
３６、ランナ３４およびゲート部３３を通してキャビテ
ィ３７に樹脂材料を射出し、この射出完了と相前後して
厚肉部３２の両端末部に予め臨ませたガスノズルから不
活性ガスＧを導入することになるのであるが、射出量に
よっては厚肉部３２の双方の端末部から導入された不活
性ガスが、厚肉部３２とゲート部３３との接続部近傍で
合流することができずに一本の連続した中空部が形成さ
れず（図７参照）、その合流部近傍での「ひけ」の発生
を回避することができない。
【０００５】そこで、図６に示すピストン３５を所定の
タイミングで矢印ｃ方向に移動させてゲート部３３の上
流側の容積を拡大させ、不活性ガスＧによって押された
樹脂材料をゲート部３３からランナ３４側に逆流させて
蓄えることにより、厚肉部３２の両端末部から導入され
た不活性ガスＧを確実に合流させることができるように
なる。
タイミングで矢印ｃ方向に移動させてゲート部３３の上
流側の容積を拡大させ、不活性ガスＧによって押された
樹脂材料をゲート部３３からランナ３４側に逆流させて
蓄えることにより、厚肉部３２の両端末部から導入され
た不活性ガスＧを確実に合流させることができるように
なる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
造では、ピストン３５の移動に伴うランナ３４側の容積
拡大作用によって、ゲート部３３からランナ３４側への
樹脂材料の逆流を容認するようにしているものである
が、樹脂材料とともに不活性ガスＧまでもランナ３４側
に引き込んでしまい、その不活性ガスＧがスプルー３６
を通って射出ノズル側に逆流するおそれがある。
造では、ピストン３５の移動に伴うランナ３４側の容積
拡大作用によって、ゲート部３３からランナ３４側への
樹脂材料の逆流を容認するようにしているものである
が、樹脂材料とともに不活性ガスＧまでもランナ３４側
に引き込んでしまい、その不活性ガスＧがスプルー３６
を通って射出ノズル側に逆流するおそれがある。
【０００７】そして、不活性ガスＧが射出ノズル側に逆
流すると、次のショットの際に計量したとしても実際の
射出量にばらつきが生じ、不活性ガス本来の保圧効果が
発揮できないばかりでなく、なおも「ひけ」や「そり」
等の成形欠陥が発生することとなって好ましくない。
流すると、次のショットの際に計量したとしても実際の
射出量にばらつきが生じ、不活性ガス本来の保圧効果が
発揮できないばかりでなく、なおも「ひけ」や「そり」
等の成形欠陥が発生することとなって好ましくない。
【０００８】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたものでその目的とするところは、射出ノズル側への
ガスの逆流を防止した構造を提供することにある。
れたものでその目的とするところは、射出ノズル側への
ガスの逆流を防止した構造を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、射出
成形金型のゲート部を通してキャビティに樹脂材料を射
出して、前記ゲート部に連続する厚肉部を有する成形品
を成形するとともに、前記キャビティ内の樹脂材料が未
凝固の状態のもとで厚肉部に相当する部分にガスを導入
して該厚肉部の内部にその長手方向に沿って中空部を形
成するようにした中空射出成形装置であって、前記キャ
ビティの厚肉部に相当する部分のうちゲート部のゲート
開口部から最も離れた複数の端末部に予め個別に臨ませ
たガスノズルと、前記射出成形金型の樹脂通路のうちゲ
ート開口部の上流側直近位置に臨むように配置された圧
力センサと、前記樹脂通路のうち圧力センサよりも上流
側に設けられて、樹脂材料の射出時にはその樹脂通路を
開く一方で前記圧力センサによって検知される圧力が設
定圧力に達した時にはその樹脂通路を遮断する開閉バル
ブとを備えている。
成形金型のゲート部を通してキャビティに樹脂材料を射
出して、前記ゲート部に連続する厚肉部を有する成形品
を成形するとともに、前記キャビティ内の樹脂材料が未
凝固の状態のもとで厚肉部に相当する部分にガスを導入
して該厚肉部の内部にその長手方向に沿って中空部を形
成するようにした中空射出成形装置であって、前記キャ
ビティの厚肉部に相当する部分のうちゲート部のゲート
開口部から最も離れた複数の端末部に予め個別に臨ませ
たガスノズルと、前記射出成形金型の樹脂通路のうちゲ
ート開口部の上流側直近位置に臨むように配置された圧
力センサと、前記樹脂通路のうち圧力センサよりも上流
側に設けられて、樹脂材料の射出時にはその樹脂通路を
開く一方で前記圧力センサによって検知される圧力が設
定圧力に達した時にはその樹脂通路を遮断する開閉バル
ブとを備えている。
【００１０】また、請求項２の発明によると、前記射出
成形金型の樹脂通路のうちゲート開口部の上流側直近位
置に局部的に厚肉のチャンバー部が設けられ、このチャ
ンバー部に臨むように該チャンバー部の圧力を検知する
圧力センサが設けられている。
成形金型の樹脂通路のうちゲート開口部の上流側直近位
置に局部的に厚肉のチャンバー部が設けられ、このチャ
ンバー部に臨むように該チャンバー部の圧力を検知する
圧力センサが設けられている。
【００１１】
【作用】請求項１の発明によると、ガスノズルから導入
されたガスが厚肉部に沿って流動し、そのガス圧によっ
て押された樹脂材料がガスとともにゲート部からその上
流側に逆流すると、ゲート部の上流側に設けた圧力セン
サが該ゲート部の上流側へのガスの到達を検知する。
されたガスが厚肉部に沿って流動し、そのガス圧によっ
て押された樹脂材料がガスとともにゲート部からその上
流側に逆流すると、ゲート部の上流側に設けた圧力セン
サが該ゲート部の上流側へのガスの到達を検知する。
【００１２】そして、その検知圧力が設定値に達すると
圧力センサの上流側に設けた開閉バルブが閉作動して、
樹脂通路を遮断する。これにより、射出ノズル側のガス
の逆流が阻止される。
圧力センサの上流側に設けた開閉バルブが閉作動して、
樹脂通路を遮断する。これにより、射出ノズル側のガス
の逆流が阻止される。
【００１３】また、請求項２の発明によると、ゲート部
の上流側直近位置に局部的に厚肉のチャンバー部が形成
されているために、ゲート部からその上流側に逆流した
ガスはチャンバー部に一旦滞留する。そして、このチャ
ンバー部の圧力上昇を圧力センサが検知すると、上記と
同様に開閉バルブが作動して、樹脂通路を遮断する。
の上流側直近位置に局部的に厚肉のチャンバー部が形成
されているために、ゲート部からその上流側に逆流した
ガスはチャンバー部に一旦滞留する。そして、このチャ
ンバー部の圧力上昇を圧力センサが検知すると、上記と
同様に開閉バルブが作動して、樹脂通路を遮断する。
【００１４】
【実施例】図１〜５は本発明の一実施例を示す図で、有
底ボックス状の成形品であって且つその開口縁部に不完
全なループ状の厚肉部２を有する成形品１を成形するた
めの中空射出成形装置の例を示している。
底ボックス状の成形品であって且つその開口縁部に不完
全なループ状の厚肉部２を有する成形品１を成形するた
めの中空射出成形装置の例を示している。
【００１５】成形品１は、図２，３に示すように、その
開口縁部に断面矩形状の厚肉部２が形成されるものであ
るが、その厚肉部２は一辺の中央部を残して残る三辺を
取り囲むように不完全なループ状のものとして形成され
る。そして、前記厚肉部２の全長の中間部分にファンゲ
ート３が設定されているとともに、厚肉部２のうちファ
ンゲート３の位置から最も離れた部分すなわち厚肉部２
の両端末部にガス注入口４が設定されていて、このガス
注入口４から後述するガスノズルにより窒素ガス等の不
活性ガスが導入されることで、厚肉部２内にはその全長
に沿って中空部５が形成される。
開口縁部に断面矩形状の厚肉部２が形成されるものであ
るが、その厚肉部２は一辺の中央部を残して残る三辺を
取り囲むように不完全なループ状のものとして形成され
る。そして、前記厚肉部２の全長の中間部分にファンゲ
ート３が設定されているとともに、厚肉部２のうちファ
ンゲート３の位置から最も離れた部分すなわち厚肉部２
の両端末部にガス注入口４が設定されていて、このガス
注入口４から後述するガスノズルにより窒素ガス等の不
活性ガスが導入されることで、厚肉部２内にはその全長
に沿って中空部５が形成される。
【００１６】図１，４は前記成形品１を成形するための
中空射出成形型の構造を示しており、コアブロック（可
動型）６には、このコアブロック６とキャビティブロッ
ク（固定型）７とで形成されるキャビティ８のうち厚肉
部２の両端末部に相当する部分に臨むようにして一対の
ガスノズル９が設けられている。
中空射出成形型の構造を示しており、コアブロック（可
動型）６には、このコアブロック６とキャビティブロッ
ク（固定型）７とで形成されるキャビティ８のうち厚肉
部２の両端末部に相当する部分に臨むようにして一対の
ガスノズル９が設けられている。
【００１７】一方、ファンゲート３の一部であってラン
ナとしても機能するファン形状部３ａには樹脂溜まり部
として機能するチャンバー部１０が形成されている。こ
のチャンバー部１０は、ファン形状部３ａのうちゲート
開口部３ｂの直近位置を局部的に厚肉化させることによ
り形成されていて、このチャンバー部１０にはコアブロ
ック６に設けた圧力センサ１１を臨ませてある。
ナとしても機能するファン形状部３ａには樹脂溜まり部
として機能するチャンバー部１０が形成されている。こ
のチャンバー部１０は、ファン形状部３ａのうちゲート
開口部３ｂの直近位置を局部的に厚肉化させることによ
り形成されていて、このチャンバー部１０にはコアブロ
ック６に設けた圧力センサ１１を臨ませてある。
【００１８】また、ファンゲート３とスプルー１２との
接続部には回転スプール１４を中心とする開閉バルブ１
３が設けられている。この開閉バルブ１３は、図５にも
示すように、その開状態ではスプルー１２からファンゲ
ート３につながる樹脂通路を開く一方、閉状態ではその
樹脂通路を遮断する機能を有しているものである。
接続部には回転スプール１４を中心とする開閉バルブ１
３が設けられている。この開閉バルブ１３は、図５にも
示すように、その開状態ではスプルー１２からファンゲ
ート３につながる樹脂通路を開く一方、閉状態ではその
樹脂通路を遮断する機能を有しているものである。
【００１９】そして、前記開閉バルブ１３は、アクチュ
エータ１５とコントローラ１６を介してその回転スプー
ル１４の開閉制御が行われるようになっており、通常状
態では開閉バルブ１３が開状態にあるものの、後述する
ように圧力センサ１１によって検知された圧力が設定圧
力に達するとコントローラ１６は直ちにアクチュエータ
１５を駆動させて開閉バルブ１３を閉じるようになって
いる。
エータ１５とコントローラ１６を介してその回転スプー
ル１４の開閉制御が行われるようになっており、通常状
態では開閉バルブ１３が開状態にあるものの、後述する
ように圧力センサ１１によって検知された圧力が設定圧
力に達するとコントローラ１６は直ちにアクチュエータ
１５を駆動させて開閉バルブ１３を閉じるようになって
いる。
【００２０】このように構成された中空射出成形装置に
おいては、図１，４に示すように、コアブロック６とキ
ャビティブロック７とを型締めした上で、図示外の射出
ノズルからスプルー１２およびファンゲート３を通して
キャビティ８に対して樹脂材料を射出する。この時、開
閉バルブ１３は図５の（Ａ）に示すように開状態にあっ
て、スプルー１２からファンゲート３側への樹脂材料の
通流を許容する。
おいては、図１，４に示すように、コアブロック６とキ
ャビティブロック７とを型締めした上で、図示外の射出
ノズルからスプルー１２およびファンゲート３を通して
キャビティ８に対して樹脂材料を射出する。この時、開
閉バルブ１３は図５の（Ａ）に示すように開状態にあっ
て、スプルー１２からファンゲート３側への樹脂材料の
通流を許容する。
【００２１】一方、樹脂材料の射出完了と相前後して、
例えば射出完了直後にガスノズル９から窒素ガス等の不
活性ガスＧをキャビティ８内に導入すると、キャビティ
８内の樹脂材料のうち厚肉部２となるべき部分の両端末
部の注入口４から注入されたガスＧは、その厚肉部２内
をいわゆるガスチャンネルとして通ってファンゲート３
側に向かって流動する。そして、厚肉部２内を通流中の
ガスＧは樹脂材料に内圧をかけて樹脂材料の流動を助け
る役目をする。
例えば射出完了直後にガスノズル９から窒素ガス等の不
活性ガスＧをキャビティ８内に導入すると、キャビティ
８内の樹脂材料のうち厚肉部２となるべき部分の両端末
部の注入口４から注入されたガスＧは、その厚肉部２内
をいわゆるガスチャンネルとして通ってファンゲート３
側に向かって流動する。そして、厚肉部２内を通流中の
ガスＧは樹脂材料に内圧をかけて樹脂材料の流動を助け
る役目をする。
【００２２】前記厚肉部２の両端末部から導入されたガ
ス圧はともに等しい圧力に設定されていることから、そ
の双方の端末部から導入されたガスＧは図５の（Ｂ）に
示すようにファンゲート３に対応する位置で合流した上
で、そのままファンゲート３のゲート開口部３ｂからそ
の上流側のファン形状部３ａに設けられたチャンバー部
１０側に流入し、該チャンバー部１０が局部的に厚肉に
形成されているためにガスはそのチャンバー部１０に一
時的に滞留する。
ス圧はともに等しい圧力に設定されていることから、そ
の双方の端末部から導入されたガスＧは図５の（Ｂ）に
示すようにファンゲート３に対応する位置で合流した上
で、そのままファンゲート３のゲート開口部３ｂからそ
の上流側のファン形状部３ａに設けられたチャンバー部
１０側に流入し、該チャンバー部１０が局部的に厚肉に
形成されているためにガスはそのチャンバー部１０に一
時的に滞留する。
【００２３】このチャンバー部１０には図１，４に示す
ように予め圧力センサ１１が設けられていることから、
ファンゲート３側にガスＧが逆流してそのガス圧がチャ
ンバー部１０全体に及ぶようになるとその圧力変化を圧
力センサ１１が検知する。
ように予め圧力センサ１１が設けられていることから、
ファンゲート３側にガスＧが逆流してそのガス圧がチャ
ンバー部１０全体に及ぶようになるとその圧力変化を圧
力センサ１１が検知する。
【００２４】そして、圧力センサ１１の出力はコントロ
ーラ１６に取り込まれていることから、その圧力センサ
１１によって検知された圧力が設定圧力に達すると、コ
ントローラ１６は直ちにアクチュエータ１５に閉弁作動
信号を出力し、図５の（Ｃ）に示すように開閉バルブ１
３が閉動作する。これにより、ガスＧがたとえファンゲ
ート３側に逆流したとしてもそのガスＧがさらに上流の
スプルー１２ひいては射出ノズル側に逆流するのが阻止
される。
ーラ１６に取り込まれていることから、その圧力センサ
１１によって検知された圧力が設定圧力に達すると、コ
ントローラ１６は直ちにアクチュエータ１５に閉弁作動
信号を出力し、図５の（Ｃ）に示すように開閉バルブ１
３が閉動作する。これにより、ガスＧがたとえファンゲ
ート３側に逆流したとしてもそのガスＧがさらに上流の
スプルー１２ひいては射出ノズル側に逆流するのが阻止
される。
【００２５】また、不活性ガスＧの通路がそのまま厚肉
部２内に残ることによって該厚肉部２の内部にはその長
手方向に沿って中空部５が形成されることになる。
部２内に残ることによって該厚肉部２の内部にはその長
手方向に沿って中空部５が形成されることになる。
【００２６】ここで、前記チャンバー部１０を形成する
ことなく、ファンゲート３のファン形状部３ａに直接圧
力センサ１１を臨ませるようにしてもよい。ただし、ゲ
ート開口部３ｂからその上流側に逆流するガスの量を最
少限におさえ、ガスの逆流を可及的速やかに且つ確実に
検知するためには、上記のようにチャンバー部１０を形
成した上で、逆流したガスをこのチャンバー部１０に一
時的に滞留させるようにするのが望ましい。
ことなく、ファンゲート３のファン形状部３ａに直接圧
力センサ１１を臨ませるようにしてもよい。ただし、ゲ
ート開口部３ｂからその上流側に逆流するガスの量を最
少限におさえ、ガスの逆流を可及的速やかに且つ確実に
検知するためには、上記のようにチャンバー部１０を形
成した上で、逆流したガスをこのチャンバー部１０に一
時的に滞留させるようにするのが望ましい。
【００２７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ゲート開
口部の上流側直近位置に圧力センサを臨ませる一方、そ
の圧力センサの上流側には開閉バルブを設け、成形品の
厚肉部の複数の端末部から導入されたガス圧がゲート開
口部の上流側まで及んだ時には、それを圧力センサで検
知して開閉バルブを閉じるようにしたことにより、ゲー
ト開口部の上流側へのガスの逆流を容認しつつも、それ
よりさらに上流の射出ノズル側へのガスの逆流を阻止で
きるようになって、次のショットの際に支障をきたすこ
とがなくなる。
口部の上流側直近位置に圧力センサを臨ませる一方、そ
の圧力センサの上流側には開閉バルブを設け、成形品の
厚肉部の複数の端末部から導入されたガス圧がゲート開
口部の上流側まで及んだ時には、それを圧力センサで検
知して開閉バルブを閉じるようにしたことにより、ゲー
ト開口部の上流側へのガスの逆流を容認しつつも、それ
よりさらに上流の射出ノズル側へのガスの逆流を阻止で
きるようになって、次のショットの際に支障をきたすこ
とがなくなる。
【００２８】また、請求項２の発明によれば、ゲート開
口部の上流側に逆流したガスを局部的に厚肉のチャンバ
ー部に一時的に滞留させることにより、逆流するガスの
量を最少限におさえて、そのガスの逆流を一段と速やか
に且つ確実に検知できる利点がある。
口部の上流側に逆流したガスを局部的に厚肉のチャンバ
ー部に一時的に滞留させることにより、逆流するガスの
量を最少限におさえて、そのガスの逆流を一段と速やか
に且つ確実に検知できる利点がある。
【図１】本発明の一実施例を示す図で、図３のｂ−ｂ線
に沿う中空射出成形型の断面図。
に沿う中空射出成形型の断面図。
【図２】図１の型構造のもとで成形される成形品の半分
部分の斜視図。
部分の斜視図。
【図３】図２のａ方向矢視図。
【図４】図１の要部拡大図。
【図５】図３のＡ部の作動説明図。
【図６】従来の中空射出成形型の要部断面図。
【図７】図６の中空射出成形型でのガスの流れを示す説
明図。
明図。
１…成形品 ２…厚肉部 ３…ファンゲート ３ｂ…ゲート開口部 ５…中空部 ６…コアブロック ７…キャビティブロック ８…キャビティ ９…ガスノズル １０…チャンバー部 １１…圧力センサ １３…開閉バルブ Ｇ…不活性ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−200796（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−295714（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−320819（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−154862（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/00 - 45/84
Claims (2)
- 【請求項１】 射出成形金型のゲート部を通してキャビ
ティに樹脂材料を射出して、前記ゲート部に連続する厚
肉部を有する成形品を成形するとともに、前記キャビテ
ィ内の樹脂材料が未凝固の状態のもとで厚肉部に相当す
る部分にガスを導入して該厚肉部の内部にその長手方向
に沿って中空部を形成するようにした中空射出成形装置
であって、 前記キャビティの厚肉部に相当する部分のうちゲート部
のゲート開口部から最も離れた複数の端末部に予め個別
に臨ませたガスノズルと、 前記射出成形金型の樹脂通路のうちゲート開口部の上流
側直近位置に臨むように配置された圧力センサと、 前記樹脂通路のうち圧力センサよりも上流側に設けられ
て、樹脂材料の射出時にはその樹脂通路を開く一方で前
記圧力センサによって検知される圧力が設定圧力に達し
た時にはその樹脂通路を遮断する開閉バルブ、 とを備えたことを特徴とする中空射出成形装置。 - 【請求項２】 前記射出成形金型の樹脂通路のうちゲー
ト開口部の上流側直近位置に局部的に厚肉のチャンバー
部が設けられ、このチャンバー部に臨むように該チャン
バー部の圧力を検知する圧力センサが設けられているこ
とを特徴とする請求項１記載の中空射出成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27999193A JP3036331B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 中空射出成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27999193A JP3036331B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 中空射出成形装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07132531A JPH07132531A (ja) | 1995-05-23 |
| JP3036331B2 true JP3036331B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=17618786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27999193A Expired - Lifetime JP3036331B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 中空射出成形装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3036331B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3605195B2 (ja) * | 1995-09-18 | 2004-12-22 | 三菱重工業株式会社 | 射出成形方法及びその装置 |
| US7255818B2 (en) * | 2004-11-08 | 2007-08-14 | Lear Corporation | Process control for gas-assisted injection molding applications |
-
1993
- 1993-11-10 JP JP27999193A patent/JP3036331B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07132531A (ja) | 1995-05-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5374178A (en) | Multicavity injection mold having a plurality of hot runner blocks | |
| CA2248412A1 (en) | Injection molding apparatus for molding multi-layered article and method of injection-molding multi-layered article | |
| JP3277961B2 (ja) | 射出成形用金型 | |
| JP3036331B2 (ja) | 中空射出成形装置 | |
| US6824726B2 (en) | Cold runner system for sandwich molding | |
| JP3202170B2 (ja) | 表皮成形射出金型のバルブゲート装置 | |
| JP2000127204A (ja) | 射出成形用金型 | |
| JP3752778B2 (ja) | 中空射出成形装置 | |
| JP3482027B2 (ja) | 中空射出成形方法およびその装置 | |
| JPH06848A (ja) | スタックモールド金型 | |
| JP3418495B2 (ja) | 射出成形方法 | |
| JPH11245011A (ja) | 真空ダイカスト装置 | |
| JP3036309B2 (ja) | 中空射出成形装置 | |
| JPH0324930A (ja) | 射出成形用ノズル装置 | |
| JP3510353B2 (ja) | 合成樹脂成形品の成形方法 | |
| JPH068283A (ja) | ホットランナー金型 | |
| JPH0550454A (ja) | 射出成形方法 | |
| JP2003025392A (ja) | プラスチック製品の射出成形方法 | |
| JP3701597B2 (ja) | 射出成形金型 | |
| JPH05293857A (ja) | 熱可塑性樹脂用金型のホットランナ用ノズル | |
| JPH04286616A (ja) | 射出成形方法及び射出成形型 | |
| JPH0274316A (ja) | プラスチック成形方法 | |
| JPH07100854A (ja) | ガス注入成形法におけるガス流路を塞ぐ方法 | |
| JPH04282215A (ja) | 光学素子成形用金型 | |
| JPH08127040A (ja) | 中空射出成形方法 |