JP3036029U

JP3036029U - 眼鏡拭き兼用眼鏡入れ

Info

Publication number: JP3036029U
Application number: JP1996009985U
Authority: JP
Inventors: 正義植木; 幸子徳野
Original assignee: 株式会社光陽社
Priority date: 1996-09-12
Filing date: 1996-09-12
Publication date: 1997-04-08
Anticipated expiration: 2002-09-12

Abstract

(57)【要約】【課題】眼鏡を収納したまま眼鏡入れの上から指先で
レンズを挟むようにして眼鏡レンズの汚れを拭き取るこ
とができる、ソフトで携帯に便利な眼鏡入れを得る。【構成】ポリエステル又はナイロン１００％もしくは
これらの混合フィラメントからなる太さ０．０５〜０．
３デニールの超極細繊維で構成された織物、編物又は不
織布の布片を縫製し、眼鏡の出し入れ自由な袋状とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、眼鏡レンズやフレームの汚れを拭き取る性能に優れたワイピング
クロスからなる眼鏡入れに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、眼鏡入れには、中の眼鏡を保護するためのハードケースと携帯に便利なソフトケースがある。また、眼鏡拭きクロスは、近年、超極細繊維を使った、汚れを拭き取る性能に優れたものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

特に中高年の人で老眼鏡を常に携帯し、必要に応じて眼鏡をかけたり、外したりする人は多い。従来の技術で述べた眼鏡入れのうち、ハードケースは外からかかる力に対してレンズやフレームを保護するが、ポケットやバッグに入れて携帯するには不便であった。そしてハードケースの中に眼鏡を直接収納するか、方形の眼鏡拭きクロスで眼鏡を包み込むように収納しておくが、レンズの汚れを拭き取るときは、このクロスを取り出すか、又は眼鏡拭きクロスを別途に用意し、携帯していなくてはならない不便さがあった。

【０００４】また、ソフトケースは携帯に便利であるが、これもハードケースと同様に眼鏡拭きクロスを別途に用意し、携帯していなくてはならない不便さがあった。

【０００５】また、従来の方形の眼鏡拭きクロスでは、大変滑りやすく、拭いているときにうっかり眼鏡を落としてしまう心配があった。

【０００６】本考案は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、眼鏡を携帯するのに便利で、しかも眼鏡のレンズやフレームの汚れを眼鏡入れ自体で簡単に拭き取ることができるようにした眼鏡入れを提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における眼鏡入れは、ポリエステル又はナイロン１００％もしくはこれらの混合フィラメントからなる０．０５〜０．３デニールの超極細繊維で構成された織物、編物又は不織布構造の布地を縫製し、眼鏡の出し入れ自由な袋状とし、眼鏡のレンズ部を完全に収納でき、収納したまま眼鏡入れの上から指先で挟むようにしてレンズやフレームの汚れを拭き取ることができるようにしてなるものである。

【０００８】眼鏡レンズやフレームの汚れである油脂性汚れ、水溶性汚れ、微小な塵埃などを拭き取るためには、太さ０．０５〜０．３デニールの超極細合成繊維からなる織物、編物又は不織布構造の布が有効で、現在上市されているこの種の布（ワイピングクロス）としては、東レの「トレシー」、帝人の「ミクロスター」、東洋紡の「シルフローラ」、鐘紡の「クラウゼン」、日本バイリーンの「バイフレッシャー」等がある。

【０００９】本考案の眼鏡入れに用いるワイピングクロスは、上に例示したようなワイピングクロスを用い、用いるワイピングクロスの厚みは、０．２〜１．０mm、好ましくは０．５〜１．０mmとやや厚手のものが、袋状としたときに柔軟性と合わせて腰があり適している。

【００１０】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について、１実施例の図面を参照して説明する。図１において、略正方形の布地１は、超極細繊維からなる厚み０．５〜１．０ mmの織物、編物又は不織布構造の布地で、裁断された端部は糸がほつれないように波形等にカットされている。布地１を略１／３の折り返し部２ａのところで折り返し、図２のように縫製部３で略レンズフレームの形に部分的に縫製され、横長の袋状となる。さらに折り返し部２ｂのところで折り返し、ふた４とする。なお、縫製部は眼鏡を収納できる必要最小限にとどめる。

【００１１】最初に折り返した部分及びふたの部分の形状は、図２に限定されることはなくデザイン面から数多くの形状が考えられ、その他の形状の例を図５に例示する。なお、布地の裁断端部の糸のほつれ防止のためには、波形等にカットするほか、かがり縫いをしてもよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１３】本考案の眼鏡入れに使用する超極細繊維からなる布、いわゆるワイピングクロスは、表面積が大きく、繊維間に微細な空間を多く持ち、柔軟性が大きいため、汚れを取り除き、汚れを収納する性能に優れる。また、繊維の材質のポリエステルは油性汚れを落とす性能に優れ、ナイロンは水性汚れを落とす性能に優れる。

【００１４】本考案の眼鏡入れは、上記性能を具備しているため、眼鏡を取り出すことなく収納したままで眼鏡入れの上から指先で挟むようにしてレンズやフレームの汚れを拭き取ることができるという利点を有する。

【００１５】また、本考案の眼鏡入れは、レンズ部が完全にワイピングクロスにより収納されており、さらにレンズフレームの形状に沿って必要最小限の部分が縫製されているため眼鏡が固定され大変拭きやすいという利点を有する。

【００１６】汚れ取りの性能は、繊維自体が持つ性能であるので、本考案の眼鏡入れが使用に伴ない汚れてきた場合は、洗濯して汚れを落とすことにより何ら性能が変わることなく再使用が可能である。

【００１７】本考案の眼鏡入れは、柔軟性に優れたワイピングクロスからできており、レンズ部を完全に収納し、キズを付けないで保護し、さらにポケットに入れることもでき、携帯に便利である。もちろん、ハードケースにこのまま入れることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】裁断し、縫製する前の布地の斜視図である。

【図２】略１／３のところで折り返し、部分的に縫製し
た状態を示す斜視図である。

【図３】ふた部を折り返し、ふたをした状態を示す本考
案の実施例の斜視図である。

【図４】眼鏡を収納した状態を示す斜視図である。

【図５】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

Ａ眼鏡入れ１布地２折り返し部３縫製部４ふた５眼鏡６かがり縫い部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ポリエステル又はナイロン１００％もし
くはこれらの混合フィラメントからなる太さ０．０５〜
０．３デニールの超極細繊維で構成された織物、編物又
は不織布構造の布片を縫製し、眼鏡の出し入れ自由な袋
状とし、眼鏡のレンズ部を完全に収納でき、収納したま
まレンズやフレームの汚れを拭き取ることができるよう
にしてなる眼鏡拭き兼用眼鏡入れ。