JP3035953U - 寸法並びに強度並びに重量可変側溝及びその 清掃用溜桝 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない労力と短い工期で工事を行い、かつ、
溝幅・深さ等の寸法並びに強度並びに重量を自在に変え
られるという優れた側溝及びその清掃用溜桝を提供す
る。 【構成】 略Ｕ字形であって、基体内面部（１）の底部
に補強調整脚部（２）を係設し、一方には接続凹部
（３）、また反対側には接続凸部（４）をそれぞれ凹
設、凸設し、底部には安定底部（５）を設けた基体外面
部（６）を、基体内面部（１）に着設し、基体内面部
（１）及び基体外面部（６）の側面部分寸法を長くし、
溜桝側壁（７）を設け、砂溜部（８）を内装して、溝幅
・深さ等の寸法並びに強度並びに重量が自在に変えられ
ることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、道路、宅地その他地表面に降った雨水を下流の処理施設に排水す る側溝に係わるものであり、詳しくは寸法並びに強度並びに重量可変側溝及びそ の清掃用溜桝に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の側溝としては、鉄筋コンクリート製や、現場打のコンクリー ト側溝が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち前者においては、重量が重いため据え付け時 に多くの労力を要し、基礎地盤が軟弱な場合は、基礎杭、地盤改良等の補助工事 を要していた。

【０００４】 また、後者においては、型枠を組んでコンクリートを流し込む工法であるた め、同じく多くの労力を要し、コンクリートの養生期間等の工期が長く必要であ った。

【０００５】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ り、その目的とするところは、少ない労力と短い工期で工事を行い、かつ、溝幅 ・深さ等の寸法並びに強度並びに重量可変側溝及びその清掃用溜桝を提供しよう とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における寸法並ぴに強度並びに重量可変 側溝は、略Ｕ字形であって、基体内面部の底部に補強調整脚部が係設される。一 方には接続凹部、また反対側には接続凸部をそれぞれ凹設、凸設し、底部には安 定底部を設けた基体外面部を、基体内面部に着設してなるものである。

【０００７】 そして、基体内面部は、たまご形のような楕円形でもよい。

【０００８】 また、補強調整脚部は一定間隔に数個係設するだけでなく、連続させてもよ い。

【０００９】

【考案の実施の形態】

実施例についての図面を参照して説明する。 図１〜図４において、基体内面部１は、曲げ強度１９５ｋｇｆ／ｃｍ^２、圧 縮強度４７０ｋｇｆ／ｃｍ^２、引張強度２９．６ｋｇｆ／ｃｍ^２、付着強度２４ ．７ｋｇｆ／ｃｍ^２という特色をもつ特殊セメント（アスロンＧＲＣ）を用い、 成型機にて製作され厚み１ｃｍ〜３ｃｍ程度に、重量、強度により肉厚を変える 。

【００１０】 また、補強調整脚部２は、指定強度により肉厚を増したり、個数を増加した り、連続させてもよいが、指定強度が低ければ係設しなくてもよい。

【００１１】 基体外面部６は、発泡スチロールを用い、成型機にて成形し、さらに詳しく は、一方には接続凹部３、また反対側には接続凸部４が形成されており、底部に は浮止、沈下防止のために安定底部５が設けられている。

【００１２】 また、基体外面部６は、さらに細かく安定、強度を得るためには、発泡スチ ロールの発泡量を調整すればよい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１４】 請求項１の寸法可変側溝においては、接続凹凸部を設けたことにより目地処 理の必要がなく、成型機にて成形できるので必要寸法の型を用意すれば、どのよ うな寸法にでも対応し、簡単に製作することができ重量が軽いため小労力で、補 助工事を必要とせず短期間で工事が完了する。

【００１５】 請求項２の強度並び重量可変側溝においては、特殊セメント（アスロンＧＲ Ｃ）を使用するので肉厚が薄くてよく、このため重量は軽いが高強度の基体内面 部を製作できる。

【００１６】 請求項３の清掃用溜桝においては、基体内・外面部の側壁部分寸法を長くし 、溜桝側壁を設けるだけで清掃用溜桝ができるので、側溝の寸法により適当な距 離（３０ｍ〜５０ｍ）をおいて接続すれば、側溝の清掃時に桝部分で砂その他の ゴミを排除することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】側溝の斜視図である。

【図２】基体内面部、補強調整脚部の斜視図である。

【図３】側溝の断面図である。

【図４】清掃用溜桝の斜視図である。

【符号の説明】

１．基体内面部 ２．補強調整脚部 ３．接続凹部 ４．接続凸部 ５．安定底部 ６．基体外面部 ７．溜桝側壁 ８．砂溜部

【手続補正書】

【提出日】平成８年６月２６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

【請求項２】 基体内面部（１）及び基体外面部（６）
の側面部分寸法を長くし、溜桝側壁（７）を設け、砂溜
部（８）を内装した清掃溜桝。 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成８年１０月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略Ｕ字形であって、基体内面部（１）の
   底部に補強調整脚部（２）を係設し、一方には接続凹部
   （３）、また反対側には接続凸部（４）をそれぞれ凹
   設、凸設し、底部には安定底部（５）を設けた基体外面
   部（６）を、基体内面部（１）に着設した寸法可変側
   溝。
2. 【請求項２】 基体内面部（１）の底部に補強調整脚部
   （２）を係設してなる請求項１記載の強度並びに重量可
   変側溝。
3. 【請求項３】 基体内面部（１）及び基体外面部（６）
   の側面部分寸法を長くし、溜桝側壁（７）を設け、砂溜
   部（８）を内装した清掃用溜桝。