JP3035768U - メモ保持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の二つ折り状保持片間に単にメモ用紙
を差し込むだけで保持できるメモ保持具を提供する。 【解決手段】 曲げ弾性のあるプラスチックシート２に
て弯曲した折り返し部２ａをもつ二つ折り状保持片１を
複数個設け、該複数個の二つ折り状保持片１を並列させ
基端を重ね、その基端の収束部の末端を止め材をもって
固定し、二つ折り状保持片１の側面同志を弾性的に密に
接触する開花状保持本体４とし、この収束部を底面にマ
グネット８を埋設した基台６に嵌合して一体とし、互に
密に接触する二つ折り状保持片間にメモ用紙等を差し込
むものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は少なくとも２個以上の曲げ弾性のある二つ折り状保持片間にメモ（ 紙片）を単に差し込むだけの簡易のメモ保持具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、職場や家庭内などにあって広く使われている伝言メモ，記述メモ，レ シート等を保持するための所謂メモ保持具としては、所定の壁面等に予め接着剤 などを用いて固定するタイプとか、マグネットを利用して壁面等に取付ける着脱 タイプなどであり、且つ保持部本体の構成は主としてクリップ構造を採るものが 主流となっている。例えば、家庭などで冷蔵庫の扉を利用するなどの汎用品とし ては、普通、マグネット付き台座の片面にクリップを配設した構成のものが多く 知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記の如く単にマグネット付きの台座にクリップ部を取り付けた構成 のものは、メモの装着に当たっていちいちクリップ部の挟み片を内装のバネに抗 して広げなければならず面倒で、特に、バネ圧の強いクリップ構成では容易では なかった。また、この種のメモ保持具で使用上不便を感じる点は、メモ用紙が複 数枚あった場合でも、クリップ挟み部分はあくまで一箇所であるため、複数枚の メモを単に重ねた状態で保持するようになり、どうしても下側（奥側）に位置し たメモを見る機会が薄らぎ、且つ体裁が悪い。

【０００４】 本考案は上記実情に鑑み、曲げ弾性のあるプラスチックシートを二つ折り状に したものを複数個重ね、互に密に接触する二つ折り状保持片間にメモ等を差し込 むようにし、上記課題を解決するメモ保持具を提供することを目的としたもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、所定幅のポリプロピレン等の曲げ弾性のあるプラスチックシートに て弯曲した折り返し部をもつ二つ折り状保持片を複数個設け、該複数個の二つ折 り状保持片を並列させ夫々の基端を重ね、その基端の収束部の末端を止め材をも って固定し、全体として二つ折り状保持片の側面同志が弾性的に密に接触する開 花状保持本体とし、所定厚となる前記収束部を底面にマグネットを埋設した基台 の表面に刻設した溝部に嵌合して一体とし、互に密に接触する二つ折り状保持片 間にメモを差し込み挟持するものである。

【０００６】

【作用】

この様に、ポリプロピレン等の曲げ弾性のあるプラスチックシートを弯曲した 折り返し部をもった二つ折り状保持片を複数個形成し、該二つ折り状保持片の基 部を束ねたものを基台に取付ける構成であり、二つ折り状保持片群はあくまで基 台に対し独立した突出状態となる。従って、メモ等の紙片を挟む場合、互い密に 接触する二つ折り状保持片の頂部が互いに弯曲した円弧状となっているので、差 し込みやすく、二つ折り状保持片の基端まで挿入できる。勿論、この二つ折り状 保持片自体は曲げ弾性のあるプラスチックシート製で適宜の自由度をもつ構造の ため、多少差し込み方向を違えても適宜屈曲して奥まで達する。又、二つ折り状 保持片は曲げ弾性のある、所謂腰のあるプラスチックシートよりなるため、メモ 紙の差し込みで弯曲した折り返し部が変形してもたちまち形状が復元される。即 ち、両二つ折り状保持片間に差し込まれたメモ紙は左右側から圧接されるので、 確実な保持ができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を実施例の図に基づいて説明すれば、次の通りである。 図は金属製プレート面などに取付けるマグネット装着タイプのメモ保持具の実 施例を示す。１は所定幅ａをもつポリプロピレン等の曲げ弾性のあるプラスチッ クシート（厚み０．２ｍｍ）２にてその中央を弯曲した折り返し部２ａとした二 つ折り状保持片で、該二つ折り状保持片１を複数個（図示にあって、１０個）を 形成し、複数個の二つ折り状保持片１を並列させると共に、この夫々の基端１ａ を重ね、そのヒンジとなる収束部１ａ′の末端を、接着剤，ビス等の適宜の止め 材３を用いて固定すれば、全体として二つ折り状保持片１の側面同志が弾性的に 密に接触する開花状保持本体４となり、この所定厚となる前記固定部５を板等よ りなる基台６の表面中央に刻設した溝部７に嵌合すると共に、該基台６の底面に 吸着用マグネット８を埋設しメモ保持具９とする。

【０００８】 次にこの作用を説明すると、例えば、このメモ保持具９は事務所におけるロッ カー，スチール製机とか家庭内にあっては冷蔵庫の扉等の如くマグネット８が吸 着し得るよう適宜壁面に取付けられる。

【０００９】 ここにおいて、メモ用紙Ａをこのメモ保持具９に把握させる場合、単にこのメ モ用紙Ａを縦向き状態としこの端部を複数個の二つ折り状保持片１中、隣り合う 二つの二つ折り状保持片１間に差し込むようにするが、この二つ折り状保持片１ の頂部は弯曲した折り返し部２ａとなるため、、メモ用紙Ａは二つ折り状保持片 １，１の中心軸線上に案内しなくとも、多少傾いた状態とし奥方へ差し込めば弯 曲した折り返し部２ａに添って簡単に二つ折り状保持片１，１間の間隙ｂ中に挿 入される。

【００１０】 ここで、二つ折り状保持片１，１間に差し込まれたメモ用紙Ａは、二つ折り状 保持片１自体がポリプロピレン等の曲げ弾性のあるプラスチックシート２にて形 成され、その中央を弯曲した折り返し部２ａとしたことにより折り返し部２ａは 折り返しの撓ませにより弾性を有するため、この弾性が挾持力として働くので、 挟まれたメモ用紙Ａがずり落ちることなく保持し得る。また、この二つ折り状保 持片１，１間で構成される差し込み用間隙ｂが、二つ折り状保持片総数−１の個 数だけ形成されるので、多数枚にメモ用紙Ａがあっても重なることなく放射状に 差し込み保持できる。

【００１１】

【考案の効果】 上述の様に、本考案のメモ保持具は曲げ弾性のあるプラスチックシートを二つ 折り状に撓ませたものを複数個、並列に配列し基部を束ねたことにより、全体と して二つ折り状保持片の折り返し頂部が弯曲をもつために開花状を呈し、しかも 、二つ折り状保持片自体が曲げ弾性をもっているため、この弾性が挾持力となり 差し込んだメモ用紙を確実に保持でき、且つ、多数の二つ折り状保持片を束ねた 構造のため、二つ折り状保持片間に多数のメモ用紙が差し込み保持できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のメモ保持具の一実施例の使用状態を示
す斜視図である。

【図２】プラスチックシートの平面図である。

【図３】メモ保持具の断面図である。

【図４】同、底面図である。

【符号の説明】

１ 二つ折り状保持片 １ａ 基端 ２ プラスチックシート ２ａ 弯曲した折り返し部 ４ 開花状保持本体 ５ 固定部 ６ 基台 ７ マグネット Ａ メモ用紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 曲げ弾性のある所定幅のプラスチックシ
   ートにて弯曲した折り返し部をもつ二つ折り状保持片を
   複数個設け、該複数個の二つ折り状保持片を並列させ夫
   々の基端を重ね、その基端の収束部の末端を止め材をも
   って固定することにより全体として二つ折り状保持片の
   側面同志が弾性的に密に接触する開花状保持本体に形成
   し、所定厚となる前記収束部を、底面にマグネットを埋
   設した基台の表面に刻設した溝部に嵌合して一体とし、
   互に密に接触する二つ折り状保持片間にメモ用紙等を差
   し込み挟持するメモ保持具。