JP3035575B2 - サイドドアにおけるクッション構造 - Google Patents

サイドドアにおけるクッション構造

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JP3035575B2
JP3035575B2 JP6302239A JP30223994A JP3035575B2 JP 3035575 B2 JP3035575 B2 JP 3035575B2 JP 6302239 A JP6302239 A JP 6302239A JP 30223994 A JP30223994 A JP 30223994A JP 3035575 B2 JP3035575 B2 JP 3035575B2
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cushion
door
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side door
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眞次 菅原
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用車等の車両におい
て、特にサイドドアにおけるクッション構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種のサイドドアにおいて、図10に
示されるようにドア本体100は、その前部(矢印F)
の一端側にてヒンジ101を介して、ボディ(図示せ
ず)に対して開閉自在に支持されている。また、ドア本
体100の後部(矢印R)の適所にてクッション手段1
が設けられる。
【0003】クッション手段1は、適宜のゴム材により
形成され、サイドドアを閉じた際、ボディ側の適宜の位
置に当接することにより、クッション荷重を生じさせる
ようになっている。この場合、サイドドアの閉まり易さ
を確保するためには、クッション荷重が小さくなるよう
に設定し、また、サイドドアの強閉時のオーバストロー
クを小さくするためには、クッション荷重が大きくなる
ように設定する。
【0004】このようなクッション荷重特性を得るため
に、従来例えば、図11に示すようなクッションゴム2
で成るクッション手段1を用いていた。即ち、このクッ
ションゴム2は、その基部2aでドア本体100に固定
されると共に、頂部もしくは頭部2bに一定の大きさの
えぐり部2cを有している。このクッションゴム2によ
れば、クッション荷重と撓み変形量との間に図12のよ
うな関係が得られる。そして、通常のドア閉鎖速度範囲
(即ち、クッションゴム2の撓み量が少ない)において
は、クッション荷重を小さくし、またサイドドアを強く
閉じる所謂、強閉時(即ち、クッションゴム2の撓み量
が大きい)には、クッション荷重を大きくすることがで
きる。
【0005】また、図13に示したクッション手段1で
は、そのクッションゴム3の硬度を硬めに設定し、クッ
ション荷重を高めるようにしている。この場合には、ク
ッションゴム3とボディとの隙間Gを拡げる必要がある
が、図14に示したようなクッション荷重及び撓み変形
量の関係(実線部)が得られ、これにより上述のクッシ
ョン荷重特性に対応し得るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クッション手段1によるサイドドアにおけるクッション
構造では、クッションゴム2或いはクッションゴム3が
ドア本体100の定位置に固定されているため、サイド
ドアが閉鎖する際にオーバストロークしないと、即ち、
クッションゴム2,3が撓む位置まで移動しない限り、
所定のクッション荷重が発生しない。このため、そのよ
うなクッション荷重を確保すべく、ドア閉鎖速度を速く
すると(強閉時)、サイドドアのオーバストロークを有
効に抑制することが困難になる場合があった。
【0007】本発明はこのような点に鑑み、常に適正な
クッション荷重を確保し、良好なドア閉まり特性を実現
するサイドドアにおけるクッション構造を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のサイド
ドアにおけるクッション構造は、一端側にて開閉可能に
支持されたドア本体を閉じる際、そのドア本体の他端側
に設けたクッション手段によって、クッション荷重を生
じさせるようになっているが、特に、前記ドア本体の他
端側の適所にて、クッション部材が配置されると共に、
このクッション部材を前後方向に沿って移動可能に構成
し、前記ボディ側にて前記クッション部材と当接すべき
座面が配置されると共に、この座面における前記クッシ
ョン部材に対する高さを前後方向に変化するように形成
したものである。
【0009】また、請求項2に記載のサイドドアにおけ
るクッション構造は、一端側にて開閉可能に支持された
ドア本体を閉じる際、そのドア本体の他端側に設けたク
ッション手段によって、クッション荷重を生じさせるよ
うになっているが、特に、前記ドア本体の他端側適所に
て高さが前後方向に変化するように形成した座面が配置
されると共に、この座面を前後方向に沿って移動可能に
構成し、前記ボディ側にて前記座面と当接すべきクッシ
ョン部材が配置されるものである。
【0010】
【作用】請求項1記載のクッション構造によれば、サイ
ドドアを閉じる際、そのドア本体に設けたクッション部
材がボディ側の座面に当接することによって、クッショ
ン荷重を生じさせる。この場合、クッション部材は、ド
ア閉鎖速度に応じて発生した遠心力によってドア本体に
おいて後方へ移動する。一方、クッション部材と当接す
べき座面の高さがドア本体の前後方向に変化しており、
従って、かかる座面に当接することによりクッション部
材が撓み始める位置が、ドア閉鎖速度に応じて変化す
る。これによりドア閉鎖速度に最適なクッション荷重を
発生させることができる。
【0011】また、請求項2記載のクッション構造によ
れば、サイドドアを閉じる際、ドア本体に設けた座面が
ボディ側のクッション部材に当接することによって、ク
ッション荷重を生じさせる。この場合、座面は、ドア閉
鎖速度に応じて発生した遠心力によってドア本体におい
て後方へ移動する。この座面の高さがドア本体の前後方
向に変化しており、従って、かかる座面に当接すること
によりクッション部材が撓み始める位置が、ドア閉鎖速
度に応じて変化する。これによりドア閉鎖速度に最適な
クッション荷重を発生させることができる。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図9に基づき、従来例と実質
的に同一部材には同一符号を用いて本発明によるサイド
ドアにおけるクッション構造の第一実施例を説明する。
【0013】図1は本発明に係るクッション手段10を
示している。このクッション手段10は、ドア本体10
0(図10参照)の他端側である後部の適所に設けられ
る。図において、11はドア本体100に固定されたベ
ースプレート、12はベースプレート11上で前後方向
(矢印F及びR)に配置されたガイドレール、13はガ
イドレール12に沿ってスライド可能に装着された移動
プレート、14は移動プレート13上に支持されたクッ
ション部材(クッションゴム)である。移動プレート1
3は、例えばコイルスプリング15を介してベースプレ
ート11と結合されており、常態では前方側に偏寄して
いる。
【0014】移動プレート13は、図2に示したように
ガイドレール12の一部により構成し得るストッパ12
aによって規制されるように装着される。移動プレート
13はまた、図3に示されるようにベースプレート1
1,ガイドレール12及びそのストッパ12aにより囲
まれるように装着されるが、移動プレート13を囲繞す
るこれらの部材は、該移動プレート13をベースプレー
ト11から浮上させ得るように磁化されている。そし
て、移動プレート13は、その磁力によって矢印Aのよ
うに付勢され、これによりガイドレール12に沿って円
滑にスライドするようになっている。
【0015】ここで、図7を参照すると、ボディ200
側において、クッションゴム14と当接すべき座面16
が配置されている。この座面16の高さは、クッション
ゴム14に対する高さが、前後方向に変化するように形
成されている。この例では、座面16は、後方に向かう
程その高さが次第に高くなるように、つまりクッション
ゴム14との隙間が小さくなるように直線状の斜面とし
て形成される。また、クッションゴム14が後方へ移動
すると、座面16の斜面の途中の位置で当接するように
位置関係が設定されている。
【0016】上記のように構成された本発明のサイドド
アにおけるクッション構造のクッション手段10におい
て、サイドドアを閉じる際、その初期状態では図4に示
したように、移動プレート13は最も前方寄りに位置し
ている。なお、ガイドレール12の両端に設けたストッ
パ17,18により移動プレート13を規制するように
なっている。
【0017】先ず、ドア閉鎖速度が比較的に低速の場
合、特に移動プレート13及びクッションゴム14に作
用する遠心力も小さいため、移動プレート13は殆ど移
動しない(図5の(A))。また、ドア閉鎖速度が高速
になるに従って、移動プレート13及びクッションゴム
14に作用する遠心力が増大し、これに応じて移動プレ
ート13が後方へ移動する(図5の(B))。なお、該
図5の(A)及び(B)の状態は、後述のように図7の
(A)及び(B)と対応している。
【0018】この場合、移動プレート13の移動量と遠
心力もしくはドア閉鎖速度との間には、図6のような関
係が成立する。従って、ドア閉鎖速度が比較的に低速の
場合には、図7の(A)にも示したようにクッションゴ
ム14及びボディ200間に比較的大きな隙間gが設定
され、このときのドア閉鎖時に発生するクッション荷重
も比較的に小さなものとなるか或いは殆ど生じない。一
方、ドア閉鎖速度が高速、或いは比較的に高速の場合に
は、図7の(B)にも示したようにクッションゴム14
は、座面16の斜面に当接する。そして、クッションゴ
ム14は、座面16との当接によって撓み変形し、その
結果、この変形量に対応するクッション荷重が発生す
る。
【0019】このようにドア閉鎖速度に応じてクッショ
ンゴム14が撓み始める位置が変化するようにし、ドア
閉鎖速度に最適なクッション荷重を発生させる。特にド
ア閉鎖速度が高速の場合において、所定のクッション荷
重を確保した上で、オーバストロークを有効に抑制する
ことができる。図8は、ドア閉鎖速度とオーバストロー
クの関係を示しており、ドア閉鎖速度によってクッショ
ンゴム14が撓み始める位置を変化させることができる
ので、オーバストローク量を効果的に減少することがで
きる。
【0020】次に、図9は本発明の第二実施例を示して
いる。この実施例に係るクッション手段20において、
ドア本体100側に座面21が配置される。即ち、座面
21は、ベースプレート11に配置されたガイドレール
12に沿ってスライド可能に装着されている移動プレー
ト13の一部を利用して、もしくはこれと一体的に形成
することができる。座面21は、高さが前後方向に変化
するように、即ち例えば、直線状の斜面として形成され
てよい。一方、ボディ側にて座面21と当接すべきクッ
ションゴムが定位置に配置される。
【0021】この例では、座面21及びクッションゴム
の配置関係や形状は、上記第一実施例の場合と逆の関係
で設定されるが、ドア閉鎖速度によってクッションゴム
が撓み始める位置を変化させることができるので、オー
バストローク量を効果的に減少することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ド
ア閉鎖速度に応じてクッションゴムが撓み始める位置が
好適に変化するようにし、ドア閉鎖速度に最適なクッシ
ョン荷重を発生させることができ、且つオーバストロー
ク量を効果的に減少することができる。従って、常に適
正なクッション荷重を確保し、良好なドア閉まり特性を
実現することができる等の優れた利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサイドドアにおけるクッション構造の
第一実施例の斜視図である。
【図2】第一実施例に係る移動プレートの支持構造例を
示す斜視図である。
【図3】第一実施例に係る移動プレートの支持構造例を
示す断面図である。
【図4】第一実施例における作動初期状態を示す図であ
る。
【図5】第一実施例における低速及び高速時の作動状態
を示す図である。
【図6】第一実施例におけるクッション部材等の移動量
とこれに作用する遠心力との関係を示す図である。
【図7】第一実施例における低速及び高速時の作動状態
を示す上面図である。
【図8】上記第一実施例におけるドア閉鎖速度とオーバ
ストローク量の関係を示す図である。
【図9】本発明のサイドドアにおけるクッション構造の
第二実施例の斜視図である。
【図10】従来のサイドドアのクッション構造に係るサ
イドドアの概略図である。
【図11】従来のサイドドアのクッション構造における
クッション手段の構成例を示す図である。
【図12】従来のサイドドアのクッション構造における
クッション手段の撓み量とクッション荷重の関係を示す
図である。
【図13】従来のサイドドアのクッション構造における
クッション手段の別の構成例を示す図である。
【図14】従来の別のサイドドアのクッション構造にお
けるクッション手段の撓み量とクッション荷重の関係を
示す図である。
【符号の説明】
10 クッション手段 11 ベースプレート 12 ガイドレール 13 移動プレート 14 クッション部材 15 スプリング 16 座面 100 ドア本体 200 ボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側にて開閉可能に支持されたドア本
    体を閉じる際、そのドア本体の他端側に設けたクッショ
    ン手段によって、クッション荷重を生じさせるようにし
    たサイドドアにおけるクッション構造において、 前記ドア本体の他端側にて、クッション部材が配置され
    ると共に、このクッション部材を前後方向に沿って移動
    可能に構成し、 前記ボディ側にて前記クッション部材と当接すべき座面
    が配置されると共に、この座面における前記クッション
    部材に対する高さを前後方向に変化するように形成した
    ことを特徴とするサイドドアにおけるクッション構造。
  2. 【請求項2】 一端側にて開閉可能に支持されたドア本
    体を閉じる際、そのドア本体の他端側に設けたクッショ
    ン手段によって、クッション荷重を生じさせるようにし
    たサイドドアにおけるクッション構造において、 前記ドア本体の他端側にて高さが前後方向に変化するよ
    うに形成した座面が配置されると共に、この座面を前後
    方向に沿って移動可能に構成し、 前記ボディ側にて前記座面と当接すべきクッション部材
    が配置されることを特徴とするサイドドアにおけるクッ
    ション構造。
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