JP3034835B2 - 粉粒物質の殺菌装置 - Google Patents
粉粒物質の殺菌装置Info
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- JP3034835B2 JP3034835B2 JP9331229A JP33122997A JP3034835B2 JP 3034835 B2 JP3034835 B2 JP 3034835B2 JP 9331229 A JP9331229 A JP 9331229A JP 33122997 A JP33122997 A JP 33122997A JP 3034835 B2 JP3034835 B2 JP 3034835B2
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- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- heating chamber
- cooling chamber
- chamber
- cooling
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、薬品、化粧
品、飼料等の粉粒物質を殺菌する装置に関する。
品、飼料等の粉粒物質を殺菌する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品、薬品、化粧品、飼料等の粉粒物質
の蒸気殺菌として、攪拌機構を有する機密な容器内に被
処理材料を入れ、飽和又は過熱水蒸気を供給する前に、
容器内を減圧させて置き、水蒸気を供給して原料を加熱
殺菌した後に再度容器内を減圧しつつ冷却し乾燥させる
発明は、特開平7−274916号公報により知られて
おり、同じ装置で被処理材料の殺菌と冷却乾燥ができる
特徴を有する。
の蒸気殺菌として、攪拌機構を有する機密な容器内に被
処理材料を入れ、飽和又は過熱水蒸気を供給する前に、
容器内を減圧させて置き、水蒸気を供給して原料を加熱
殺菌した後に再度容器内を減圧しつつ冷却し乾燥させる
発明は、特開平7−274916号公報により知られて
おり、同じ装置で被処理材料の殺菌と冷却乾燥ができる
特徴を有する。
【0003】しかしながら、前記殺菌装置は、同じ容器
内で加熱殺菌と冷却乾燥とを交互に行う回分式であるか
ら、操作系が複雑であって、作業の能率が悪く、また、
殺菌と冷却を切換える都度、容器から蒸気と冷気を全部
放出させるため、蒸気及び冷気の消費量が非常に大き
く、しかも、殺菌時に高温になった容器を冷却時は低温
に下げ、一方、冷却時、低温になった容器を殺菌時には
高温に上げるため熱量消費もある点で不経済であり、更
に、容器内の蒸気と冷気の置換を行うためには複雑な排
気設備を必要とするから、殺菌装置が大型で高価なもの
となる問題点を有する。
内で加熱殺菌と冷却乾燥とを交互に行う回分式であるか
ら、操作系が複雑であって、作業の能率が悪く、また、
殺菌と冷却を切換える都度、容器から蒸気と冷気を全部
放出させるため、蒸気及び冷気の消費量が非常に大き
く、しかも、殺菌時に高温になった容器を冷却時は低温
に下げ、一方、冷却時、低温になった容器を殺菌時には
高温に上げるため熱量消費もある点で不経済であり、更
に、容器内の蒸気と冷気の置換を行うためには複雑な排
気設備を必要とするから、殺菌装置が大型で高価なもの
となる問題点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解消し、特に操作系を簡略化して作業性を向上させ、且
つ蒸気及び冷気の消費量が少なくすみ経済性に優れた粉
粒物質の殺菌装置を提案することをその課題とする。
解消し、特に操作系を簡略化して作業性を向上させ、且
つ蒸気及び冷気の消費量が少なくすみ経済性に優れた粉
粒物質の殺菌装置を提案することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る粉粒物質の殺菌装置は、下記の構成を
採用することを特徴とする。 (1)筒状の加熱室の中間に排気部を設けて、この排気
部から一方より供給される過熱蒸気と、他方より供給さ
れる熱風とを排出させて、加熱室内に蒸気殺菌部と熱風
乾燥部とを併存させ、加熱室の内側にはスクリューコン
ベヤを設けて、原料の入口へ気流は遮断して原料を送る
バルブにより供給される原料を、蒸気殺菌部と熱風乾燥
部とを経て原料の出口へ送らせ、加熱室の原料の出口と
冷却室の原料の入口とは気流は遮断して原料を通すバル
ブを備える連結部により連結し、冷却室は冷水等により
外側から冷却する構成として、内部には入口から出口へ
原料を送るスクリューコンベヤを設け、原料の出口には
気流は遮断して原料を通すバルブを備える排出筒を連結
する。 (2)前記冷却室へ滅菌空気を圧送して、冷却室内を無
菌で、かつ加熱室よりも内圧が高目の状態に保持させ
る。
め、本発明に係る粉粒物質の殺菌装置は、下記の構成を
採用することを特徴とする。 (1)筒状の加熱室の中間に排気部を設けて、この排気
部から一方より供給される過熱蒸気と、他方より供給さ
れる熱風とを排出させて、加熱室内に蒸気殺菌部と熱風
乾燥部とを併存させ、加熱室の内側にはスクリューコン
ベヤを設けて、原料の入口へ気流は遮断して原料を送る
バルブにより供給される原料を、蒸気殺菌部と熱風乾燥
部とを経て原料の出口へ送らせ、加熱室の原料の出口と
冷却室の原料の入口とは気流は遮断して原料を通すバル
ブを備える連結部により連結し、冷却室は冷水等により
外側から冷却する構成として、内部には入口から出口へ
原料を送るスクリューコンベヤを設け、原料の出口には
気流は遮断して原料を通すバルブを備える排出筒を連結
する。 (2)前記冷却室へ滅菌空気を圧送して、冷却室内を無
菌で、かつ加熱室よりも内圧が高目の状態に保持させ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明に係る
粉粒物質の殺菌装置の実施の形態の一例について説明す
る。
粉粒物質の殺菌装置の実施の形態の一例について説明す
る。
【0007】図1において符号Aは、本発明に係る粉粒
物質の殺菌装置である。この殺菌装置Aは、原料の殺菌
と乾燥とを行う上側の加熱室1と、殺菌乾燥された原料
を冷却する下側の冷却室2と、前記加熱室1と冷却室2
とを連結する連結部3と、加熱室1内及び冷却室2内に
設けて原料を移送させるスクリューコンベヤ4と5によ
り構成される。
物質の殺菌装置である。この殺菌装置Aは、原料の殺菌
と乾燥とを行う上側の加熱室1と、殺菌乾燥された原料
を冷却する下側の冷却室2と、前記加熱室1と冷却室2
とを連結する連結部3と、加熱室1内及び冷却室2内に
設けて原料を移送させるスクリューコンベヤ4と5によ
り構成される。
【0008】粉粒物質の殺菌装置Aの加熱室1は、原料
の希望量を処理するのに適した直径で、必要とする原料
の移送距離が得られる長さの円筒により形成する。そし
て、内部に設けたスクリューコンベヤ4の軸6は中空と
して、この中空部へ加熱室1の端部に設けて過熱蒸気の
発生源7と接続した供給部8から過熱蒸気を供給し、中
空部の周面に図2のように設けた多数の孔9から加熱室
1内へ吹き出させて、加熱室1の約半分に過熱蒸気を存
在させ、加熱室1の反対側の端部には、熱風の供給管1
0を接続してこの供給管10から熱風乾燥部1b内へ熱
風を供給して、加熱室1の残り半分に熱風を存在させ
る。そして、加熱室1の中間部には、減圧弁11を介し
て大気と連通する排気部12を設け、この排気部12か
ら前記過熱蒸気及び熱風を排出させることにより、加熱
室1の内部に蒸気による殺菌部1aと、熱風による乾燥
部1bとを併存させるようにしたものである。従って、
この加熱室1は、蒸気殺菌部1aから熱風乾燥部1bの
一部分にまたがって外側に被覆筒13を設け、この被覆
筒13にヒーターや加熱媒体等の加熱手段14を内蔵さ
せて置くことにより、外気温度が低い季節等に加熱手段
14を利用して加熱室1の保温または加熱を行い、加熱
室1で常に一定した殺菌、乾燥の効果が得られるように
することが好ましい。
の希望量を処理するのに適した直径で、必要とする原料
の移送距離が得られる長さの円筒により形成する。そし
て、内部に設けたスクリューコンベヤ4の軸6は中空と
して、この中空部へ加熱室1の端部に設けて過熱蒸気の
発生源7と接続した供給部8から過熱蒸気を供給し、中
空部の周面に図2のように設けた多数の孔9から加熱室
1内へ吹き出させて、加熱室1の約半分に過熱蒸気を存
在させ、加熱室1の反対側の端部には、熱風の供給管1
0を接続してこの供給管10から熱風乾燥部1b内へ熱
風を供給して、加熱室1の残り半分に熱風を存在させ
る。そして、加熱室1の中間部には、減圧弁11を介し
て大気と連通する排気部12を設け、この排気部12か
ら前記過熱蒸気及び熱風を排出させることにより、加熱
室1の内部に蒸気による殺菌部1aと、熱風による乾燥
部1bとを併存させるようにしたものである。従って、
この加熱室1は、蒸気殺菌部1aから熱風乾燥部1bの
一部分にまたがって外側に被覆筒13を設け、この被覆
筒13にヒーターや加熱媒体等の加熱手段14を内蔵さ
せて置くことにより、外気温度が低い季節等に加熱手段
14を利用して加熱室1の保温または加熱を行い、加熱
室1で常に一定した殺菌、乾燥の効果が得られるように
することが好ましい。
【0009】また、前記加熱室1は、原料の入口15を
蒸気による殺菌部1aの始端側に設け、原料の出口16
を熱風による乾燥部1bの終端側に設ける。そして、原
料の入口15は、通気は遮断して原料を通すバルブとし
てのロータリーバルブ17の2個を介してホッパー18
と連通させ、原料の出口16は、加熱室1と冷却室2と
の連結部3に設けた2個のロータリーバルブ19を介し
て冷却室2の原料の入口20と連通させるようにし、通
気を遮断した状態での原料の通過を実現させ、加熱室1
の内の圧力を希望値に保持した状態において原料の供給
と冷却室2への移行とが行われるようにする。
蒸気による殺菌部1aの始端側に設け、原料の出口16
を熱風による乾燥部1bの終端側に設ける。そして、原
料の入口15は、通気は遮断して原料を通すバルブとし
てのロータリーバルブ17の2個を介してホッパー18
と連通させ、原料の出口16は、加熱室1と冷却室2と
の連結部3に設けた2個のロータリーバルブ19を介し
て冷却室2の原料の入口20と連通させるようにし、通
気を遮断した状態での原料の通過を実現させ、加熱室1
の内の圧力を希望値に保持した状態において原料の供給
と冷却室2への移行とが行われるようにする。
【0010】冷却室2は、前記加熱室1の下側に設けて
加熱室1と連結部3により連結したもので、加熱室1と
同様、原料の希望量を処理するのに適した直径で、必要
とする原料の移送距離が得られる長さの円筒により形成
する。そして、外側には加熱室1との連結部3側の一部
分を除いて被覆筒21を取付け、この被覆筒21内に入
口21aから冷却水を送り込んで出口21bより排出さ
せることにより、冷却水を流通させて冷却室2を外側か
ら冷却させる。また、連結部3とは反対側の端部には、
冷気の供給部22を設けてこの供給部22から滅菌冷却
装置23において殺菌、冷却された空気を加熱室1の内
圧よりも少し高目の圧力で供給し、冷気を原料と向流し
ながら連結部3の手前に設けた排気筒24まで流動さ
せ、この排気筒24から圧力を調節しながら排出させる
ことにより、冷却室2を加熱室1の乾燥部1bよりも少
し高目の圧力に保持して、乾燥部2から連結部3へ温度
及び湿度が高い熱風等が流入しないようにする。
加熱室1と連結部3により連結したもので、加熱室1と
同様、原料の希望量を処理するのに適した直径で、必要
とする原料の移送距離が得られる長さの円筒により形成
する。そして、外側には加熱室1との連結部3側の一部
分を除いて被覆筒21を取付け、この被覆筒21内に入
口21aから冷却水を送り込んで出口21bより排出さ
せることにより、冷却水を流通させて冷却室2を外側か
ら冷却させる。また、連結部3とは反対側の端部には、
冷気の供給部22を設けてこの供給部22から滅菌冷却
装置23において殺菌、冷却された空気を加熱室1の内
圧よりも少し高目の圧力で供給し、冷気を原料と向流し
ながら連結部3の手前に設けた排気筒24まで流動さ
せ、この排気筒24から圧力を調節しながら排出させる
ことにより、冷却室2を加熱室1の乾燥部1bよりも少
し高目の圧力に保持して、乾燥部2から連結部3へ温度
及び湿度が高い熱風等が流入しないようにする。
【0011】更に、前記冷却室2は、加熱室1との連結
部3に前述した通り原料の入口20を設け、反対の端側
には原料の出口25を設ける。そして、原料の出口25
に連設した排出部26には2個のロータリーバルブ27
を設けて、通気を遮断した状態での原料通過を実現さ
せ、冷却室2内の圧力を希望値に保持した状態で原料の
供給と排出とが確実に行われるようにしてある。
部3に前述した通り原料の入口20を設け、反対の端側
には原料の出口25を設ける。そして、原料の出口25
に連設した排出部26には2個のロータリーバルブ27
を設けて、通気を遮断した状態での原料通過を実現さ
せ、冷却室2内の圧力を希望値に保持した状態で原料の
供給と排出とが確実に行われるようにしてある。
【0012】加熱室1及び冷却室2の内部に設けたスク
リューコンベヤ4と5は、回転させると羽根の間に原料
を受け入れてねじの作用により確実に定速度移送するも
のであって、加熱室1側のスクリューコンベヤ4は、前
述した通り中空でしかも周面に多数の孔9を設けた軸6
へ取り付けられていて、中空部内に過熱蒸気の温度を計
測する温度計28が設けられている。また、冷却室2側
のスクリューコンベヤ5は、通常の充実軸29へ取り付
けられる。そして、両軸6及び29とも自在に変速でき
る減速機付きの変速モータ30及び31を直結し、原料
の種類や殺菌条件等に応じた適切な回転速度をスクリュ
ーコンベヤ4、5に与えて、これらによる適当な速度で
の原料移送が行われるようにする。なお、加熱室1側の
スクリューコンベヤ4の軸6と、冷却室2側のスクリュ
ーコンベヤ5の軸27とは必ずしもその両方へ減速機付
き変速モータを直結する必要はなく、一方だけに減速機
付き変速モータを直結し、この軸から他方の軸へ歯車等
により回転を伝達させるようにしても、両方のスクリュ
ーコンベヤを連動回転させることができる。
リューコンベヤ4と5は、回転させると羽根の間に原料
を受け入れてねじの作用により確実に定速度移送するも
のであって、加熱室1側のスクリューコンベヤ4は、前
述した通り中空でしかも周面に多数の孔9を設けた軸6
へ取り付けられていて、中空部内に過熱蒸気の温度を計
測する温度計28が設けられている。また、冷却室2側
のスクリューコンベヤ5は、通常の充実軸29へ取り付
けられる。そして、両軸6及び29とも自在に変速でき
る減速機付きの変速モータ30及び31を直結し、原料
の種類や殺菌条件等に応じた適切な回転速度をスクリュ
ーコンベヤ4、5に与えて、これらによる適当な速度で
の原料移送が行われるようにする。なお、加熱室1側の
スクリューコンベヤ4の軸6と、冷却室2側のスクリュ
ーコンベヤ5の軸27とは必ずしもその両方へ減速機付
き変速モータを直結する必要はなく、一方だけに減速機
付き変速モータを直結し、この軸から他方の軸へ歯車等
により回転を伝達させるようにしても、両方のスクリュ
ーコンベヤを連動回転させることができる。
【0013】次に、前記粉粒物質の殺菌装置Aにより香
辛料の黒こしょうを10〜50kg/hで殺菌処理する
場合の仕様を説明すると、加熱室1は、その寸法を内径
80mm、長さは2000mmとして、そのうちの10
50mmを殺菌部1aとし、残りを乾燥部1bとする。
そして、加熱室1の殺菌部1aへはスクリューコンベヤ
4の中空の軸6から温度140〜200℃、供給量5〜
10kg/hで過熱蒸気を供給し、乾燥部1bへは温度
は150〜300℃、供給量約5m3 /hで熱風を供給
する。一方、冷却室2は、内径80mm、長さ2000
mmとして、その外側に設けた被覆筒20へ温度10〜
15℃の冷却水を流通させ、冷却室2内へは冷気供給部
21から温度10〜30℃、供給量8〜10m3 で滅菌
空気を供給する。
辛料の黒こしょうを10〜50kg/hで殺菌処理する
場合の仕様を説明すると、加熱室1は、その寸法を内径
80mm、長さは2000mmとして、そのうちの10
50mmを殺菌部1aとし、残りを乾燥部1bとする。
そして、加熱室1の殺菌部1aへはスクリューコンベヤ
4の中空の軸6から温度140〜200℃、供給量5〜
10kg/hで過熱蒸気を供給し、乾燥部1bへは温度
は150〜300℃、供給量約5m3 /hで熱風を供給
する。一方、冷却室2は、内径80mm、長さ2000
mmとして、その外側に設けた被覆筒20へ温度10〜
15℃の冷却水を流通させ、冷却室2内へは冷気供給部
21から温度10〜30℃、供給量8〜10m3 で滅菌
空気を供給する。
【0014】前記した構成の粉粒物質殺菌装置Aは、加
熱室1へ過熱蒸気と熱風を供給し、冷却室2内へ滅菌冷
気を、その被覆筒20へは冷却水を供給して、加熱室1
と冷却室2を殺菌と冷却の温度環境にした後、ホッパー
17へ原料を投入して2個のロータリーバルブ18によ
り通気を遮断して加熱室1の殺菌部1aへ送り込む。す
ると、スクリューコンベヤ4が原料を受けて軸6の多数
の孔8から過熱蒸気が供給される殺菌部1a内を移送し
て原料の蒸気による殺菌を行わせ、殺菌が終わると原料
はスクリューコンベヤ4により熱風が供給される乾燥部
1bを進められて熱風により乾燥される。このように殺
菌と乾燥を終わった原料は、加熱室1と冷却室2との連
結部3に設けた2つのロータリーバルブ18により通気
を遮断されて冷却室2へ移され、この原料はスクリュー
コンベヤ5が受けて外側からの冷却に加えて内部に滅菌
冷気が供給される冷却室2内を移送し、原料を常温に近
い温度まで冷却する。そして、原料が出口23へ達する
ときは排出部24に設けた2個のロータリーバルブ25
が通気を遮断して殺菌済みの原料を送り出し原料の殺菌
処理を連続自動的に行わせる。
熱室1へ過熱蒸気と熱風を供給し、冷却室2内へ滅菌冷
気を、その被覆筒20へは冷却水を供給して、加熱室1
と冷却室2を殺菌と冷却の温度環境にした後、ホッパー
17へ原料を投入して2個のロータリーバルブ18によ
り通気を遮断して加熱室1の殺菌部1aへ送り込む。す
ると、スクリューコンベヤ4が原料を受けて軸6の多数
の孔8から過熱蒸気が供給される殺菌部1a内を移送し
て原料の蒸気による殺菌を行わせ、殺菌が終わると原料
はスクリューコンベヤ4により熱風が供給される乾燥部
1bを進められて熱風により乾燥される。このように殺
菌と乾燥を終わった原料は、加熱室1と冷却室2との連
結部3に設けた2つのロータリーバルブ18により通気
を遮断されて冷却室2へ移され、この原料はスクリュー
コンベヤ5が受けて外側からの冷却に加えて内部に滅菌
冷気が供給される冷却室2内を移送し、原料を常温に近
い温度まで冷却する。そして、原料が出口23へ達する
ときは排出部24に設けた2個のロータリーバルブ25
が通気を遮断して殺菌済みの原料を送り出し原料の殺菌
処理を連続自動的に行わせる。
【0015】
【発明の効果】請求項1の効果 (1)原料を殺菌、乾燥、冷却の各部を順次に移送して
処理する連続式であるため、操作系が簡単であって、作
業の能率が上がる。 (2)スクリューコンベヤにより原料を殺菌、乾燥、冷
却の各部を適切な時間で移送するから、完全で均一な殺
菌が行われ、熱変成を生じやすい香辛料等でも殺菌によ
る香味の低下等を生じない。 (3)筒状の加熱室と冷却室とスクリューコンベヤとで
構成される簡単な構造であるため、安価に製作すること
ができて、しかも、加熱室と冷却室の温度とスクリュー
コンベヤの回転速度とを原料の種類や殺菌条件に応じて
調整すれは、同一装置の殺菌条件を多様的に変化させ
て、多種類の原料の殺菌を行うことができるし、また、
加熱室と冷却室及び内設するスンリューコンベヤの寸法
の変更等を行えば、処理の機能や能力が異なる多種類の
装置を製作することができる。 (4)加熱室へ供給された蒸気や熱風は室内へ保留し
て、余剰分だけを逐次排出するものであるから、蒸気や
熱風の消費量が少い。 (5)通気は遮断して原料を通すバルブにより加熱室へ
の原料供給、加熱室から冷却室への原料移行、冷却室か
らの原料排出を行わせたから、加熱室や冷却室は稼働中
必要な内圧を保持し続けて原料の確実で安定した定量処
理を可能にする。 請求項2の効果 冷却室内へ滅菌冷気を圧送すると、原料が冷却室だけで
なくその中を流れる冷気によっても原料が冷却されるか
ら、冷却が促進されるだけでなく、冷却室内の圧力が加
熱室よりも高くなって加熱室側へ圧力を及ぼす状態にな
るので、連結部へ温度と湿度が高い熱風が流入して原料
の移行を妨げるようなことがない。
処理する連続式であるため、操作系が簡単であって、作
業の能率が上がる。 (2)スクリューコンベヤにより原料を殺菌、乾燥、冷
却の各部を適切な時間で移送するから、完全で均一な殺
菌が行われ、熱変成を生じやすい香辛料等でも殺菌によ
る香味の低下等を生じない。 (3)筒状の加熱室と冷却室とスクリューコンベヤとで
構成される簡単な構造であるため、安価に製作すること
ができて、しかも、加熱室と冷却室の温度とスクリュー
コンベヤの回転速度とを原料の種類や殺菌条件に応じて
調整すれは、同一装置の殺菌条件を多様的に変化させ
て、多種類の原料の殺菌を行うことができるし、また、
加熱室と冷却室及び内設するスンリューコンベヤの寸法
の変更等を行えば、処理の機能や能力が異なる多種類の
装置を製作することができる。 (4)加熱室へ供給された蒸気や熱風は室内へ保留し
て、余剰分だけを逐次排出するものであるから、蒸気や
熱風の消費量が少い。 (5)通気は遮断して原料を通すバルブにより加熱室へ
の原料供給、加熱室から冷却室への原料移行、冷却室か
らの原料排出を行わせたから、加熱室や冷却室は稼働中
必要な内圧を保持し続けて原料の確実で安定した定量処
理を可能にする。 請求項2の効果 冷却室内へ滅菌冷気を圧送すると、原料が冷却室だけで
なくその中を流れる冷気によっても原料が冷却されるか
ら、冷却が促進されるだけでなく、冷却室内の圧力が加
熱室よりも高くなって加熱室側へ圧力を及ぼす状態にな
るので、連結部へ温度と湿度が高い熱風が流入して原料
の移行を妨げるようなことがない。
【図1】本発明に係る粉粒物質の殺菌装置の縦断正面図
である。
である。
【図2】同上装置における加熱室の一部分を拡大した縦
断正面図である。
断正面図である。
【符号の説明】 A 粉粒物質の殺菌装置 1 加熱室 1a 殺菌部 1b 乾燥部 2 冷却室 3 連結部 4、5 スクリューコンベヤ 15 加熱室の原料入口 16 同上の原料出口 17、19、27 通気は遮断して原料を通すバルブ 20 冷却室の原料入口 21 被覆筒 22 冷気の供給部 25 冷却室の原料出口 26 原料排出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−56589(JP,A) 実開 昭60−85189(JP,U) 実開 昭52−47896(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 2/00 - 2/26 A23L 3/00 - 3/54
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状の加熱室の中間に排気部を設けて、
この排気部から一方より供給される過熱蒸気と、他方よ
り供給される熱風とを排出させて、加熱室内に蒸気殺菌
部と熱風乾燥部とを併存させ、 加熱室の内側にはスクリューコンベヤを設けて、原料の
入口へ気流は遮断して原料を送るバルブにより供給され
る原料を、蒸気殺菌部と熱風乾燥部とを経て原料の出口
へ送らせ、 加熱室の原料の出口と冷却室の原料の入口では気流は遮
断して原料を通すバルブを備える連結部により連結し、 冷却室は冷水等により外側から冷却する構成として、内
部には入口から出口へ原料を送るスクリューコンベヤを
設け、原料の出口には気流は遮断して原料を通すバルブ
を備える排出筒を連結したことを特徴とする粉粒物質の
殺菌装置。 - 【請求項2】 前記冷却室へ滅菌空気を圧送して、冷却
室内を無菌で、かつ加熱室よりも内圧が高目の状態に保
持させることを特徴とする請求項1記載の粉粒物質の殺
菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9331229A JP3034835B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 粉粒物質の殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9331229A JP3034835B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 粉粒物質の殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11137644A JPH11137644A (ja) | 1999-05-25 |
JP3034835B2 true JP3034835B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
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