JP3034784B2 - 離型剤スプレイ装置 - Google Patents

離型剤スプレイ装置

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JP3034784B2
JP3034784B2 JP7251621A JP25162195A JP3034784B2 JP 3034784 B2 JP3034784 B2 JP 3034784B2 JP 7251621 A JP7251621 A JP 7251621A JP 25162195 A JP25162195 A JP 25162195A JP 3034784 B2 JP3034784 B2 JP 3034784B2
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久志 大竹
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B7/00Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
    • B05B7/02Spray pistols; Apparatus for discharge
    • B05B7/12Spray pistols; Apparatus for discharge designed to control volume of flow, e.g. with adjustable passages
    • B05B7/1254Spray pistols; Apparatus for discharge designed to control volume of flow, e.g. with adjustable passages the controlling means being fluid actuated
    • B05B7/1263Spray pistols; Apparatus for discharge designed to control volume of flow, e.g. with adjustable passages the controlling means being fluid actuated pneumatically actuated
    • B05B7/1272Spray pistols; Apparatus for discharge designed to control volume of flow, e.g. with adjustable passages the controlling means being fluid actuated pneumatically actuated actuated by gas involved in spraying, i.e. exiting the nozzle, e.g. as a spraying or jet shaping gas

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体の離型剤を空気によ
り噴霧化して鋳型内面に吹き付ける離型剤スプレイ装置
に関し、特に、略閉鎖された場所への使用に好適であ
り、離型剤を連続して噴霧することができると共に、作
業性が向上した離型剤スプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、鋳塊の鍛造又は鋳造時等にお
いて、鍛造後又は鋳造後の製品と鋳型とを容易に分離さ
せるために、鋳型には離型剤が塗布されている。この鋳
型への離型剤の塗布が不均一であると、製品の取り出し
時に毟れ等が発生し、製品に欠陥が生じることがある。
従って、離型剤を鋳型に均一に塗布する必要があるが、
これはスプレイを使用することにより容易に解決でき
る。普通、離型剤は比較的高い粘度のものが使用される
ため、液体と気体を混合させて露状に吹き付けるタイプ
のスプレイが使用されており、特に、シリンダとピスト
ンとを主構造とするものが一般的である。
【0003】図2は従来の離型剤スプレイ装置の構造を
示す模式的断面図である。図2に示すように、スプレイ
装置1は噴霧部材2及びホルダ3を有しており、ホルダ
3は噴霧部材2の下部に接して配置されている。ホルダ
3の下面には空気の導入口4が設けられ、この導入口4
は圧縮空気の供給源(図示せず)に接続されている。ま
た、ホルダ3内には導入口4から上方に向かう空気通路
5aが延びている。この空気通路5aは噴霧部材2内に
おいて一部が水平方向に分岐し、空気通路5bとなって
いる。この空気通路5bは噴霧部材2内において、更に
上方に屈曲し、空気通路5cとなって、噴霧部材2の上
面に形成された噴出口8に接続されるように形成されて
いる。
【0004】一方、ホルダ3の下面における導入口4よ
りも噴出口8寄りの位置には、離型剤の供給口6が設け
られており、この供給口6は離型剤供給容器(図示せ
ず)に接続されている。また、供給口6は導入口4と同
様に、上方に向かって延びて液体通路7aとなってお
り、空気通路5bよりも上方において水平方向に2方向
に分かれ、一方が液体通路7bとなり、他方がピストン
ロッド支持部9となっている。水平方向に延びた液体通
路7bは空気通路5cに合流している。
【0005】噴霧部材2には、その内部に、ロッド支持
部9及び空気通路5aに連通する空洞状のシリンダ部1
0が形成されており、シリンダ部10の側壁部10aに
はシリンダ部10と外界とを連通する圧力抜き孔13が
形成されている。この圧力抜き孔13によって、シリン
ダ部10の内圧とスプレイ装置1の外部の圧力とが同一
に保たれている。そして、シリンダ部10内には、ピス
トン11がシリンダの軸方向に移動可能に配置されてい
る。このピストン11には、その中心にロッド11aが
ピストン11に垂直に設けられており、このロッド11
aはロッド支持部9内に挿入され、その先端が液体通路
7bの一部に到達している。ピストン11がロッド11
a側のシリンダ側に当接しているときには、ロッド11
aは液体通路7aの上端を塞いでいる。ピストン11が
シリンダ10内を戻されると、ロッド11aは液体通路
7aから液体通路7bに至る通路を開放する。
【0006】また、ピストン11と圧力抜き孔13が設
けられたシリンダ壁との間には、圧縮バネ12が介装さ
れており、この圧縮バネ12により、ピストン11及び
ロッド11aは液体通路7b側に付勢されている。ま
た、側壁部10aの中央にはネジ穴14aが設けられ、
このネジ穴14aにはスプレイ装置1の外側から流量調
節ネジ14が螺合されている。この流量調節ネジは、液
体の離型剤の最大流量を微調整する働きを有している。
【0007】このように構成された離型剤スプレイ装置
1においては、空気の導入口4から加圧空気を空気通路
5aに導入すると、その空気は空気通路5aを通って、
ピストン11に対して、これに取り付けられた圧縮バネ
を圧縮させる方向へ力を印加する。そして、ピストン1
1のロッド11aがシリンダ部10内を押し戻され、圧
力抜き孔の方向に移動することによって、ロッド11a
によって塞がれていた液体通路7aの上端が開き、液体
の離型剤が離型剤容器から液体通路7a及び7bを通っ
て、空気通路5cとの合流点に導かれる。また、空気通
路5aを通った空気はピストン11に力を印加すると共
に、空気通路5b及び5cを通り外部に吹き出されるの
で、液体通路7bと空気通路5cとの合流点において、
液体離型剤は空気と混合され、噴霧状離型剤となって噴
出口8から吹き出される。
【0008】このような従来の離型剤スプレイ装置1
は、開放された空間においては、問題なく使用すること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鍛造又
は鋳造における鋳型内の略閉鎖された空間において、従
来の離型剤スプレイ装置1を使用すると、噴霧された直
後には噴霧状離型剤がスプレイ付近に浮遊しているの
で、空気圧によって圧力抜き孔13の方向に移動されて
いたピストン11が圧縮弾性バネによって定位置に戻る
ときに、浮遊した離型剤が圧力抜き孔13からシリンダ
部10の内部に侵入することがある。また、同様に、流
量調節ネジ14とネジ穴14aとの間の隙間から、離型
剤が侵入することもある。このような状態で繰り返し使
用していると、離型剤がシリンダ部10内に堆積され、
ピストン11の円滑な動作が困難になるという問題点が
ある。従って、ピストン11を前後に移動させるための
所要空気圧が増加し、離型剤の噴霧量の調整が困難とな
るため、離型剤が鋳型等の周辺に飛散してしまう。
【0010】このような場合においては、鋳造機等を停
止してスプレイ装置を取り替える必要があるため、鋳造
及び鍛造時における生産性が著しく低下していた。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、鋳型等のような略閉鎖された場所への使用
に好適であり、離型剤を連続して噴霧することができる
と共に、作業性が向上した離型剤スプレイ装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に係
発明に係る離型剤スプレイ装置は、離型剤の液体を空
気により噴霧化して鋳型内面に吹き付けるものであり、
噴霧状離型剤の噴出口、液体離型剤の供給口、空気導入
用の第1導入口及び第2導入口、空洞状のシリンダ部、
並びにこのシリンダ部に連通する圧力抜き孔を有する噴
霧器本体と、前記シリンダ部内に配置されたピストン
と、前記圧力抜き孔に前記本体の外側で連通する排気パ
イプと、前記ピストンを前記圧力抜き孔から遠ざかる方
向に付勢する弾性体と、を有している。また、前記本体
部は、前記第1導入口と前記噴出口とを接続する第1空
気通路と、前記液体供給口と前記第1空気通路とを接続
する液体通路と、前記第2導入口と前記シリンダ部にお
ける圧力抜き孔の反対側の部分とを接続する第2空気通
路とを有している。そして、前記ピストンにはピストン
の進出待避移動により前記液体通路の通流断面積を変化
させるロッドが設けられており、前記第2導入口に導入
された空気の圧力により前記ピストンを移動させて前記
液体通路の通流断面積を調整することを特徴とする。
【0013】この出願の請求項2に係る発明に係る離型
剤スプレイ装置は、離型剤の液体を空気により噴霧化し
て鋳型内面に吹き付けるものであり、噴霧状離型剤の噴
出口、液体離型剤の供給口、空気導入用の第1導入口及
び第2導入口、空洞状のシリンダ部、並びにこのシリン
ダ部に連通する圧力抜き孔を有する噴霧器本体と、前記
シリンダ部内に配置されたピストンと、前記圧力抜き孔
に前記本体の外側で連通する排気パイプと、前記ピスト
ンを前記圧力抜き孔に近づく方向に付勢する弾性体と、
を有している。また、前記本体部は、前記第1導入口と
前記噴出口とを接続する第1空気通路と、前記液体供給
口と前記第1空気通路とを接続する液体通路と、前記第
2導入口と前記シリンダ部の圧力抜き孔側の部分とを接
続する第2空気通路とを有している。そして、前記ピス
トンにはピストンの進出待避移動により前記液体通路の
通流断面積を変化させるロッドが設けられており、前記
第2導入口に導入された空気の圧力により前記ピストン
を移動させて前記液体通路の通流断面積を調整すること
を特徴とする。
【0014】更に、前記本体は、前記第2空気通路と前
記第1空気通路とを接続する補助通路とを有していても
よい。
【0015】
【作用】本発明に係る離型剤スプレイ装置においては、
液体を噴霧化することを主目的とする第1空気通路と、
ピストンを移動させることを主目的とする第2空気通路
とが形成されている。従って、各空気通路に流れる空気
の空気圧を独立して設定することができるので、第2空
気通路に付加する空気圧によって液体の離型剤の流量を
微調整することができる。その結果、離型剤の流量を調
節するためのネジが不要となるので、従来の離型剤スプ
レイ装置の欠点であった流量調節ネジとネジ穴との隙間
からの噴霧状離型剤の侵入を防止することができる。
【0016】また、シリンダとピストンとを主構造とす
る離型剤スプレイ装置においては、ピストンの移動によ
ってシリンダ内部の圧力が変化するので、シリンダ部の
内圧と離型剤スプレイ装置の外部の圧力とを一定に保つ
ために、圧力抜き孔を設ける必要がある。本発明におい
ては、この圧力抜き孔に、スプレイ装置の外側に連通す
る排気パイプを接続して、排気パイプの先端部を噴霧状
離型剤が浮遊する範囲外に配置することにより、圧力抜
き孔からの噴霧状離型剤のシリンダ内への侵入を防止す
ることができる。この排気パイプはチューブ又はエルボ
の排気パイプ等を使用することができる。また、排気パ
イプの長さは対象物の大きさ及び噴霧条件により、任意
に設定できる。排気パイプの最小長さは噴霧剤が浮遊す
る範囲によって設定すればよい。
【0017】このように、本発明においては、シリンダ
内に噴霧状離型剤が堆積することがなく、ピストンの円
滑な動作が確保されるので、鋳型等のような略閉鎖され
た構造物の内面に対しても、スプレイ装置を連続使用す
ることができる。
【0018】
【実施例】先ず、この出願の請求項1に係る発明の実施
例について添付の図面を参照して具体的に説明する。
【0019】図1はこの出願の請求項1に係る発明の実
施例に係る離型剤スプレイ装置の構造を示す模式的断面
図である。図1に示すように、本実施例のスプレイ装置
は噴霧部材22及びホルダ23からなる噴霧器本体21
を有し、ホルダ23は噴霧部材22の下部に接して配置
されている。ホルダ23の下面には空気の第1導入口2
4b及び第2導入口24aが設けられ、この第1導入口
24b及び第2導入口24aは、夫々、圧縮空気の供給
源(図示せず)に接続されている。第1導入口24bの
直上の噴霧部材22の上面には、噴霧状の離型剤が噴出
される噴出口28が設けられている。そして、第1導入
口24bと噴出口28とは、鉛直方向に垂直に延びる第
1空気通路25cにより接続されている。
【0020】また、第2導入口24aから第1空気通路
25cと平行に、上方に向かって延びる第2空気通路2
5aがホルダ23及び噴霧部材22に内設されている。
そして、噴霧部材22内には、水平方向に延びる補助通
路25bが設けられており、この補助通路25bは、第
2空気通路25aと第1空気通路25cとを連結し、第
2空気通路25a内の空気を第1空気通路25cに逃が
すようになっている。
【0021】一方、ホルダ23の下面には、液体の供給
口26が設けられており、この供給口26は離型剤供給
容器(図示せず)に接続されている。また、供給口26
は第1空気通路25c及び第2空気通路25aと平行
に、ホルダ23及び噴霧部材22内を上方に向かって延
びており、その上端には補助通路25bよりも上方にお
いて水平方向の2方向に分岐し、液体通路27bとピス
トンロッド支持部29となっている。水平方向に延びた
液体通路27bは、第1空気通路25cの補助通路25
bとの合流点よりも上部において、第1空気通路25c
に合流している。
【0022】ロッド支持部29は、噴霧部材22内に設
けられた空洞状のシリンダ部30に連通している。シリ
ンダ部30の側壁部30aの中央部には、圧力抜き孔3
3が形成されている。第2空気通路25aの上端部は、
ピストンロッド支持部29とシリンダ部30との境界に
てロッド支持部29及びシリンダ部30に接続されてい
る。シリンダ部30内にはピストン31が配置されてお
り、このピストン31に垂直に設けられたロッド31a
はピストン支持部29内に挿入され、その先端は液体通
路27bに到達するようになっている。ピストン31が
シリンダ部30の液体通路27b側の内壁に当接してい
るときは、ロッド31aは液体通路27aの上端を閉塞
し、液体通路27aと液体通路27bとの間を遮断して
いる。また、ピストン31と側壁部30aとの間には圧
縮バネ32が介装されており、この圧縮バネ32により
ピストン31及びロッド31aは液体通路27b側に付
勢されている。
【0023】噴霧器本体21の側壁部30aの外面に
は、側壁部30aに形成された圧力抜き孔33に連通す
るように排気パイプ35がコネクタ34を介して配置さ
れている。この圧力抜き孔33及び排気パイプ35を介
してシリンダ部30の内圧と離型剤スプレイ装置21の
外部の圧力とが一致するように保たれている。
【0024】このように構成された本発明の実施例に係
る離型剤スプレイ装置21においては、空気の第2導入
口24aから加圧空気が導入されると、その空気は第2
空気通路25aを通って、ピストン31に対して、圧縮
バネの弾性力に抗してこれをピストン31を押し戻す方
向に力を印加する。そして、ピストン31のロッド31
aが圧力抜き孔33の方向に移動することによって、ロ
ッド31aによって塞がれていた液体通路27aの上端
が開き、離型剤が離型剤容器から液体通路27a及び2
7bを通って、第1空気通路25cとの合流点に導かれ
る。また、第2空気通路25aを通った空気はピストン
31に力を印加すると共に、補助通路25bを通過す
る。これと同時に、空気の第1導入口24bからも加圧
された空気が導入されるので、第1空気通路25cと補
助通路25bとの合流点で空気が合流し、これらは上部
に形成された噴出口28に進む。そして、液体通路27
bと第1空気通路25cとの合流点において、離型剤は
空気と混合され、噴出口28から噴霧状離型剤が吹き出
される。
【0025】本実施例に係る離型剤スプレイ装置は、ピ
ストン31を移動させることを主目的とする第2空気通
路25aと、液体を噴霧させることを主目的とする第1
空気通路25cとが個別に形成されている。従って、第
2空気通路25aに流れる空気の空気圧を設定すること
により、ピストン31は進出待避移動し、液体通路27
aの通流断面積を変化させて、液体離型剤の流量を微調
整することができる。その結果、図2に示すように、従
来の離型剤スプレイ装置1における流量調節ネジ14が
不要となるので、従来の離型剤スプレイ装置の欠点であ
った流量調節ネジ14とネジ穴14aとの隙間からの噴
霧状離型剤の侵入を防止することができる。
【0026】また、本実施例においては、圧力抜き孔3
3の外部にコネクタ34を接続し、このコネクタ34と
排気パイプ35とを接続して、排気パイプ35の先端部
を噴霧状離型剤が浮遊する範囲外に配置するので、圧力
抜き孔33からの噴霧状離型剤のシリンダ部30内への
侵入を防止することができる。
【0027】更に、本実施例においては、液体と空気の
合流点の直前において、第1空気通路25b及び第2空
気通路25cからの空気が合流するので、各空気圧を低
く設定することができる。即ち、スプレイの設定圧力の
範囲を広げることができ、不必要な圧力付加による離型
剤の飛散を防止することができる。
【0028】本実施例の噴霧器本体21において、圧縮
弾性体32は、シリンダ部30内に配置されたピストン
31を圧力抜き孔33と反対の方向に付勢しており、第
2空気通路25aからの空気圧によって、ピストン31
を押し戻し、圧力抜き孔33の方向に移動させるもので
ある。しかしながら、圧縮バネ32をピストン31のロ
ッド31a側の面とシリンダの液体通路27b側の壁面
との間に介装し、第2空気通路25aをピストン31よ
りも圧力抜き孔33側のシリンダ部30に接続すること
によっても、ピストンの進出待避移動を微調整すること
ができる。また、図1に示す圧縮バネ32の代わりに、
引張りバネをピストン31のロッド31a側の面と、こ
のシリンダ内壁面との間に取り付けてもよい。このよう
な構成としたものが、この出願の請求項2に係る発明の
実施例である。この実施例によっても、図1に示す実施
例と同様に、ピストン31及びロッド31aを液体通路
27b側に付勢することができる。従って、図1と同様
の効果が得られる。
【0029】次に、本実施例の離型剤スプレイ装置及び
図2に示す従来の離型剤スプレイ装置を高圧鋳造機に適
用し、離型剤を鋳型内に連続噴霧して離型剤スプレイ装
置の作業性を評価した。その結果、従来の離型剤スプレ
イ装置を連続使用すると、ピストンの動作不良によって
噴出口から空気のみが吹き出す空吹又は空気の混入不足
により噴出口から液体の離型剤が流出する垂れ流しが発
生した。これらの作業性不良全体において、空吹及び垂
れ流しが発生する割合は空吹が約80%であり、垂れ流
しが約20%であった。
【0030】これに対して、実施例の離型剤スプレイ装
置については連続使用であっても、ピストンが円滑に移
動し、空吹又は垂れ流しのような作業性不良は全く発生
しなかった。
【0031】また、本実施例の離型剤スプレイ装置及び
図2に示す従来の離型剤スプレイ装置について、スプレ
イの設定圧力の範囲を測定し、比較した。その結果、従
来の離型剤スプレイ装置についてはスプレイ圧力の設定
下限値が2.5kgf/cm2 であることに対して、本
実施例はスプレイ圧力の設定下限値が0.5kgf/c
2 まで低下し、圧力の設定範囲が広がった。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
離型剤スプレイ装置に液体噴霧用の第1空気通路と、ピ
ストン移動用の第2空気通路とを形成することによって
流量調節ネジが不要となると共に、圧力抜き孔を外側の
排気パイプと接続しているので、鋳型等のような閉鎖さ
れた構造物の内面に対しても離型剤を連続して噴霧する
ことができる。従って、スプレイ装置を交換するために
作業を中断する必要がなく、作業性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る離型剤スプレイ装置の構
造を示す模式的断面図である。
【図2】従来の離型剤スプレイ装置の構造を示す模式的
断面図である。
【符号の説明】
1;スプレイ装置 2、22;噴霧部材 3、23;ホルダ 4、24a、24b;導入口 5a、5b、5c、25a、25c;空気通路 6、26;供給口 7a、7b、27a、27b;液体通路 8、28;噴出口 9、29;ロッド支持部 10、30;シリンダ部 10a、30a;側壁部 11、31;ピストン 11a、31a;ロッド 12、32;圧縮バネ 13、33;圧力抜き孔 14;流量調節ネジ 14a;ネジ穴 21;噴霧器本体 25b;補助通路 34;コネクタ 35;排気パイプ
フロントページの続き (72)発明者 丹羽 収示 三重県員弁郡大安町大字梅戸字東山1100 番 株式会社神戸製鋼所大安工場内 (56)参考文献 特開 昭63−183816(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 7/12 B22C 23/02 B22D 17/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型剤の液体を空気により噴霧化して鋳
    型内面に吹き付ける離型剤スプレイ装置において、噴霧
    状離型剤の噴出口、液体離型剤の供給口、空気導入用の
    第1導入口及び第2導入口、空洞状のシリンダ部、並び
    にこのシリンダ部に連通する圧力抜き孔を有する噴霧器
    本体と、前記シリンダ部内に配置されたピストンと、前
    記圧力抜き孔に前記本体の外側で連通する排気パイプ
    と、前記ピストンを前記圧力抜き孔から遠ざかる方向に
    付勢する弾性体と、を有し、前記本体部は、前記第1導
    入口と前記噴出口とを接続する第1空気通路と、前記液
    体供給口と前記第1空気通路とを接続する液体通路と、
    前記第2導入口と前記シリンダ部における圧力抜き孔の
    反対側の部分とを接続する第2空気通路とを有し、前記
    ピストンにはピストンの進出待避移動により前記液体通
    路の通流断面積を変化させるロッドが設けられており、
    前記第2導入口に導入された空気の圧力により前記ピス
    トンを移動させて前記液体通路の通流断面積を調整する
    ことを特徴とする離型剤スプレイ装置。
  2. 【請求項2】 離型剤の液体を空気により噴霧化して鋳
    型内面に吹き付ける離型剤スプレイ装置において、噴霧
    状離型剤の噴出口、液体離型剤の供給口、空気導入用の
    第1導入口及び第2導入口、空洞状のシリンダ部、並び
    にこのシリンダ部に連通する圧力抜き孔を有する噴霧器
    本体と、前記シリンダ部内に配置されたピストンと、前
    記圧力抜き孔に前記本体の外側で連通する排気パイプ
    と、前記ピストンを前記圧力抜き孔に近づく方向に付勢
    する弾性体と、を有し、前記本体部は、前記第1導入口
    と前記噴出口とを接続する第1空気通路と、前記液体供
    給口と前記第1空気通路とを接続する液体通路と、前記
    第2導入口と前記シリンダ部の圧力抜き孔側の部分とを
    接続する第2空気通路とを有し、前記ピストンにはピス
    トンの進出待避移動により前記液体通路の通流断面積を
    変化させるロッドが設けられており、前記第2導入口に
    導入された空気の圧力により前記ピストンを移動させて
    前記液体通路の通流断面積を調整することを特徴とする
    離型剤スプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記本体は、前記第2空気通路と前記第
    1空気通路とを接続する補助通路を有することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の離型剤スプレイ装置。
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