JP3034423U - マットレス及びマットレス用芯材 - Google Patents

マットレス及びマットレス用芯材

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JP3034423U
JP3034423U JP1996008508U JP850896U JP3034423U JP 3034423 U JP3034423 U JP 3034423U JP 1996008508 U JP1996008508 U JP 1996008508U JP 850896 U JP850896 U JP 850896U JP 3034423 U JP3034423 U JP 3034423U
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義弘 岩元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ギャッチベッドの屈曲に対する追従性を損なう
ことなく、運搬・組立等の作業がしやすいマットレス及
びマットレス用芯材を提供することを目的とする。 【解決手段】略長方形状の表面及び裏面に少なくとも横
方向に多数の溝が形成された芯材と、前記芯材の表面又
は裏面の少なくとも一方の側に配設されたクッション材
と、前記芯材及び前記クッション材とを覆うカバーであ
ってそれらから着脱可能に構成されたものとを有するマ
ットレスにおいて、前記芯材は、長手方向の中央部にお
ける横方向の溝が形成された部分の芯材の厚さが、該中
央部以外の部分における横方向の溝が形成された部分の
芯材の厚さに比べて薄く形成されている。芯材の中央部
は、屈曲しやすくなっているのでギャッチベッドの屈曲
動作に対する追従性を得ることができる。一方、芯材の
中央部以外の部分は、必要以上に屈曲しないのでマット
レスの運搬・組立等の作業効率の向上を図ることができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、マットレス及びマットレス用芯材に関し、さらに詳しくは例えば病 院などで使用される介護用のギャッチベッド(ギャッチ機構を有する床板起伏式 のベッド)に適したマットレス及びマットレス用芯材に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、病院等の医療機関で使用されるマットレスは、芯材やクッション材等 をカバーで被覆して一体に構成されており、半硬質プラスチック等で構成され芯 材となる厚板を有しており、この芯材の表面及び裏面にクッション材としての薄 板が接着剤等で貼着されている。芯材とクッション材とは接着剤で接着されてお り、また、それらの全体がカバーで覆われて縫合されている。
【0003】 このような病院用のマットレスは、図9に示すような介護用のギャッチベッド (ギャッチ機構を有する床板起伏式のベッド)で使用される場合が多い。ギャッ チベッドは、主に病院等の医療機関で使用される介護用のベッドであり、患者が 臥位から座位に移行する動作を介助したり座位姿勢を保持したりするために、背 中の部分が上がる背上げ、膝の部分が上がる膝上げ等のギャッチ機構を有してい る。
【0004】 図9は、ギャッチベッドの一例を示す斜視図である。ギャッチベッド30は、 ボトムフレーム32と、ボトムフレーム32の長手方向の一端に設けられたヘッ ドフレーム34と、ボトムフレーム32の他端に設けられたフットフレーム36 とを有している。ボトムフレーム32には4本の脚部38が設けられており、脚 部38先端にはそれぞれキャスター40が設けられている。また、ボトムフレー ム32の上側には、第1プレート42a(ヘッドフレーム側)、第2プレート4 2b及び第3プレート42c(フットフレーム側)の3枚のプレートからなるボ トムプレート42が設けられており、これらのプレート42a,42b,42c は各プレート間で折れ曲がるように接続されている。
【0005】 上述したギャッチベッド30においては、第1プレート42aと第2プレート 42bとの間の接続部分を軸として、第1プレートのヘッドフレーム34側を持 ち上げて起こすように動作させることによって、背上げの動作が行われる。また 、第3プレート42cのフットフレーム36側の端部をボトムフレーム32の長 手方向に沿って摺動させることによって、第2プレート42bと第3プレート4 2cとの接続部分が持ち上がり、これによって膝上げの動作が行われる。このよ うな背上げや膝上げ等のギャッチ機構によって、患者が臥位から座位に移行する 動作を介助したり座位姿勢を保持したりすることができる。
【0006】 従って、上述したようなギャッチベッドで使用されるマットレスは、背上げや 膝上げといったベッドのボトムプレートの屈曲動作に対する追従性が要求され、 またマットレス用の芯材も屈曲可能であることが要求される。
【0007】 ところで、芯材と、芯材の表面及び裏面に配設されたクッション材と、これら 全体を覆うカバーであって着脱自在に構成されたものとを有するマットレスが本 件出願人により提案されている(平成8年8月2日付けで提出の実用新案登録出 願)。このマットレスは、カバーが着脱自在に構成されているとともに、芯材と クッション材とは、単に重ねてあるだけなので、芯材、クッション材及びカバー を極めて容易に分離することができる。そのため、マットレスが患者の血液など で汚れた場合に洗浄・消毒等をしたり、マットレスの一部が汚れたり破損したり して使用不能になった場合に不良部材のみの交換をしたりするなどのメンテナン スを容易に行うことができるという利点がある。
【0008】 この種のマットレスは、主に病院等の医療機関にレンタルされて使用され、上 述したようなメンテナンスを行うために病院等の医療機関と洗浄・組立等を行う 現場(メンテナンス業者)との間で搬送されることになる。すなわち、使用済み のマットレスは、まず病院から洗浄・組立現場に運搬される。そして、マットレ スは、芯材、クッション材及びカバーに分解されてそれぞれ洗濯や消毒等が行わ れ、また破損して使用不能になった構成部品は新しいものと交換され、再度マッ トレスが組み立てられる。このようにしてメンテナンスが完了したマットレスは 、再び病院に搬送されて納品される。
【0009】 上述したように、この種のマットレスはベッドの屈曲動作に対する追従性が要 求されることから、上記本件出願人によるマットレスにおいても、芯材が屈曲し やすいようにするために、芯材の表面及び裏面に、縦方向及び横方向に一定の深 さの多数の溝が形成されている。この場合、ベッドの屈曲動作に対するマットレ スの追従性を向上させるために、芯材に形成された溝をさらに深くすることが考 えられるが、そのように深い溝を形成して、溝が形成された部分の芯材の厚さを 薄くすると、上述したような運搬・組立等の作業の際に、マットレスが過度に屈 曲して持ち運びが困難になり作業効率が低下するだけでなく、運搬・組立等の作 業中に芯材が折れやすくなるという問題があった。その一方で、作業効率等を考 慮して、マットレスが過度に屈曲しないように芯材の溝を浅くすると、ギャッチ ベッドの屈曲動作に対するマットレスの追従性が得られなくなるという問題があ った。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、以上のような問題点に鑑みなされたものであり、ギャッチベッドの 屈曲に対する追従性を損なうことなく、運搬・組立等の作業がしやすいマットレ ス及びマットレス用芯材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係るマットレスは、略長方形状の表面及 び裏面に少なくとも横方向に多数の溝が形成された芯材と、前記芯材の表面又は 裏面の少なくとも一方の側に配設されたクッション材と、前記芯材及び前記クッ ション材とを覆うカバーであってそれらから着脱可能に構成されたものとを有し ており、前記芯材は、長手方向の中央部における横方向の溝が形成された部分の 芯材の厚さが、該中央部以外の部分における横方向の溝が形成された部分の芯材 の厚さに比べて薄く形成されている。
【0012】 好ましくは、前記マットレスはボトムプレートに屈曲部が設けられたギャッチ ベッドに適用されるものであって、前記横方向の溝が形成された芯材の中央部は 、前記ギャッチベッドのボトムプレートの屈曲部に対応する部分に設けられてい る。
【0013】 また、好ましくは、前記マットレスは背上げ機構及び膝上げ機構を有し、かつ ボトムプレートの少なくとも2箇所に屈曲部が設けられたギャッチベッドに適用 されるものであって、前記横方向の溝が形成された芯材の中央部は、前記ボトム プレートの屈曲部に対応する部分に少なくとも2箇所に分けて設けられている。
【0014】 また、好ましくは、前記芯材の中央部における横方向の溝が形成された部分の 芯材の厚さは、前記中央部以外の部分における横方向の溝が形成された部分の芯 材の厚さの約2分の1の厚さである。
【0015】 また、好ましくは、前記芯材の中央部における横方向の溝が形成された部分の 芯材の厚さは、当該芯材の厚さの5分の1以下である。
【0016】 また、本考案に係るマットレス用芯材は、略長方形状の表面及び裏面に少なく とも横方向に多数の溝が形成されており、前記多数の横方向の溝は、浅い溝と深 い溝とを含んでおり、前記深い溝が形成された部分における芯材の厚さは、前記 浅い溝が形成された部分における芯材の厚さよりも薄くなっており、前記深い溝 は、当該芯材の長手方向の中央部に形成されており、前記芯材の横方向の深い溝 が形成された部分は、前記芯材の横方向の浅い溝が形成された部分よりも屈曲し やすくなっている。
【0017】 好ましくは、前記マットレス用芯材は、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレ ン又は発泡ポリスチレンなどの材料で構成されている。
【0018】 本考案の他の目的、構成及び効果は、図面に基づいて記載された以下の実施例 の説明からより明らかとなるであろう。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の好適実施例について図面を参照して説明する。 図1は、本考案の第1実施例に係るマットレスのカバーのファスナーを開いて めくった状態を示す斜視図、図2は、さらにクッション材をめくった状態を示す 斜視図、図3は、本実施例のマットレス用芯材を示す平面図である。
【0020】 本考案に係るマットレス10は、図1及び図2に示すように、芯材12と、芯 材12の表側及び裏側に配設されたクッション材14a,14bと、それら全体 を覆うカバー16とで構成されている。
【0021】 図2及び図3に示すように、芯材12はベッドのサイズに合うように略長方形 に形成されている。この芯材12の表面及び裏面には縦方向及び横方向に多数の 溝18,19が形成されており、芯材12は多数の突起状支持部を有している。
【0022】 また、この芯材12の側面には、帯状のクッション材20が巻いてある。この 帯状クッション材20は、例えばマジックテープを用いることにより芯材12に 着脱自在に構成することができる。また、予め帯状クッション材20を芯材12 に接着剤などで接着するようにしてもよい。また、芯材12と帯状クッション材 20とを接着せずに、帯状クッション材20を芯材12の側面に巻き付けるだけ でもよい。
【0023】 この芯材12は、適度な剛性を有する材料で構成される。例えば、発泡ポリエ チレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレンのような発泡体(多孔質体)等 の材料を用いることができるが、それらの中で、耐久性などの点において、特に 発泡ポリエチレンが好ましい。発泡ポリエチレンを用いる場合、発泡率20倍、 独泡100%とするのが好適である。
【0024】 図1に示すように、クッション材14a,14bは、芯材12とほぼ同じ大き さの略長方形に形成され、シート状に構成されている。このクッション材14a ,14bの表面にはプロファイル加工が施されており、その断面形状が波型にな るような凹凸が多数形成されている。なお、クッション材14a,14bの裏面 (芯材と接触する面)は、平坦になっている。このクッション材の凹凸の配列、 形状、大きさ、あるいはクッション材の堅さは、適宜変更することができる。芯 材12の裏面に配設されるクッション材14aと表面に配設されるクッション材 14bとでクッション材に形成される凹凸の配置、形状、大きさ等を変えてもよ い。クッション材14aとクッション材14bとで凹凸の配置、形状、大きさ等 の異なるものを用いた場合には、マットレスを裏返して表裏を変えるだけで、使 用者(患者等)に適した使用感のマットレスを提供することができる。また、ク ッション材14aとクッション材14bのうちいずれか一方の表面に凹凸を形成 するとともに、他方の表面には凹凸を形成せず平坦にしてもよい。
【0025】 クッション材14a,14bの材料としては、例えば、発泡ポリウレタンフォ ームのような発泡体(多孔質体)、織布、不織布、固綿等の弾性を有する材料を 用いることができるが、それらの中で、耐久性、通気性、価格、加工のしやすさ 等の点において、特に発泡ポリウレタンフォームが好ましい。また、発泡ポリウ レタンフォームは、紫外線の影響により変色しやすいので、クッション材14a ,14bは、対光変化の少ない色のものを用いるのが好ましい。
【0026】 また、図1に示すように、カバー16は、芯材12とクッション材14a,1 4bとを収容する袋状に形成され、このカバー16の上面及び下面を構成する2 枚の略長方形の生地により構成されている。カバー16は、上下面を除く周囲の 4面のうちマットレスの1の長辺に相当する1面において予め上下面の2枚の生 地が縫い合わされ、周囲の4面のうち縫い合わされた1面を除く3面にわたって ファスナー22が縫いつけられており、カバー16の上下面が開閉自在に構成さ れている。ファスナー22は1本の長いファスナーを用いるとともに、2つの引 き手及びすべり金具を取り付けてファスナーの両端から閉じることができるよう に構成されている。なお、ファスナー22の引き手及びすべり金具は1つであっ てもよい。
【0027】 カバー16は、繰り返して洗濯が行われるので、このようなメンテナンスに耐 え得る生地が用いられる。例えば、洗い縮みの少ない生地、色落ちの少ない生地 が適している。また、芯材12とクッション材14a,14bとは単に置き敷き にしてあるので、これらがずれににくくなるようにするためにカバー16は適度 に伸縮性を有する生地が適用される。具体的には、カバー16の生地としてはト リコット生地が好適である。
【0028】 次に、上述した本考案の実施例における芯材12について、図4ないし図7を 参照してさらに詳しく説明する。 図4は、本実施例に係るマットレス用芯材を屈曲させた状態を示す斜視図、図 5は、本実施例に係るマットレス用芯材の縦断面図、図6は、本実施例に係るマ ットレス用芯材の縦断面の部分拡大図、図7は、本実施例に係るマットレスをギ ャッチベッドに載せた使用状態を示す縦断面図である。
【0029】 本実施例においては、芯材12は約60mm〜70mm程度の厚さを有してお り、この芯材12の表面及び裏面には縦方向及び横方向に多数の溝18,19が 形成されている。これらの溝18,19は、本実施例では、断面が略V字状に形 成されており、縦方向(長手方向)の溝18は約60mm間隔、横方向の溝19 は約45mm間隔で設けられている。
【0030】 これらの溝18,19は、開口部の幅が狭いとマットレスを屈曲させる際に開 口部の一方の開口端部が他方の開口端部に当たって芯材12が屈曲しにくくなっ てしまうので、溝18,19の開口部は、芯材12が屈曲可能な程度の幅が必要 である。その一方で、溝18,19の開口部の幅が広すぎると、芯材12が折れ やすくなってしまう。このため、本実施例では、溝18,19の開口部の幅Wが 約20mmになるように形成されている。
【0031】 また、縦方向の溝18の深さは、すべて一定の深さになっており、芯材の中心 の厚さが約20mm程度の厚さになるように形成されている。一方、横方向の溝 19は、ギャッチベッド30のボトムプレート42の屈曲部分においてマットレ スが部分的に屈曲しやすくなるようにするために、部分によって溝の深さを変え てある。すなわち、芯材12に形成された溝が深く、溝が形成された部分の芯材 の厚さが薄いほどマットレスが屈曲しやすく、ギャッチベッドのボトムプレート の屈曲動作に対する追従性がよくなる。従って、ギャッチベッドのボトムプレー トの屈曲部位に対応した部分(芯材の長手方向の中央部)については、横方向の 溝が形成された部分の芯材の厚さT2が、中央部以外の部分における横方向の溝 が形成された部分の芯材の厚さT1に比べて薄くなるように形成されている。換 言すると、横方向の溝19は、浅い溝19aと深い溝19bとを含んでおり、深 い溝19bが形成された部分における芯材の厚さは、浅い溝19aが形成された 部分における芯材の厚さよりも薄くなっている。
【0032】 例えば、図5に示すように、マットレス用芯材12の上側(図5の左側)から 約50cmの部分及び下側(図5の右側)から約50cmの部分を除いた部分( 長手方向における中央部)には、深い溝19bが形成されており、他の部分(中 央部以外の部分)には浅い溝19aが形成されている。好ましくは、深い溝19 bが形成された部分(中央部)における芯材の12の厚さT2は、浅い溝19a が形成された部分における芯材12の厚さT1の約2分の1の厚さとする。また 、好ましくは、深い溝19bが形成された部分(中央部)における芯材の12の 厚さT2は、芯材の12の厚さの5分の1以下とする。
【0033】 具体的には、厚さ約64mmの芯材12を用いた場合には、溝19a,19b の深さD1,D2及び溝19a,19bが形成された部分における芯材12の厚さ T1,T2は、例えば、以下のように構成することができる。 浅い溝19aが形成された部分 溝の深さ D1 約22mm 芯材の厚さT1 約20mm 深い溝19bが形成された部分(中心部) 溝の深さ D2 約27mm 芯材の厚さT2 約10mm
【0034】 上述した本実施例に係るマットレス10は、以上のような構成を有することか ら、深い溝19bが形成され、溝19bが形成された部分の芯材12の厚さが薄 くなっている部分は屈曲しやすくなっているため、このようなマットレス10を ギャッチベッドに適用した場合には、背上げや膝上げ等のためのボトムプレート 42の屈曲動作に対するマットレス10の追従性を得ることができる。一方、浅 い溝19aが形成されている部分は深い溝19bが形成されている部分(中央部 )よりも屈曲しにくくなっているので、必要以上に屈曲しすぎず、マットレス1 0の運搬や組立等の作業がしやすくなり、作業効率が向上する。すなわち、本実 施例に係るマットレスによれば、ギャッチベッドのボトムプレートの屈曲動作に 対するマットレスの追従性を損なうことなく、かつマットレスの運搬・組立作業 や芯材の運搬・メンテナンス等の作業の効率の向上を図ることが可能となる。ま た、芯材12は必要以上に屈曲しないので、上述した作業中に芯材12が折れる のを防止することができる。
【0035】 図8は、本考案の第2実施例に係るマットレス用芯材を示しており、前述した 第1実施例と同様に部材については同一の符号が付してある。この第2実施例に 係るマットレス芯材を有するマットレスは、背上げ機構及び膝上げ機構の双方を 有するギャッチベッドに適用されるものであり、背上げのための屈曲部、すなわ ち第1プレート42aと第2プレート42bとの接続部及び膝上げのための屈曲 部、すなわち第2プレート42bと第3プレート42cとの接続部に対応する部 分に、横方向の深い溝19bが形成されている。すなわち、深い溝19bが形成 された中央部は、ギャッチベッドのボトムプレート42の屈曲部に対応する部分 に2箇所に分けて設けられている。そして、ボトムプレート42の屈曲部に対応 する部分以外の部分の芯材12には、浅い溝19aが形成されている。従って、 上記第1実施例の場合と同様、深い溝19bが形成されている部分の芯材12の 厚さT2は、浅い溝19aが形成されている部分の芯材12の厚さT1よりも薄く なっている。この第2実施例によれば、マットレスのギャッチベッドの屈曲部分 に対応する部分のみが屈曲しやすくなっているので、さらにマットレスの運搬や 組立等の作業や芯材の運搬・メンテナンス等の作業の効率の向上を図ることがで きる。
【0036】 なお、芯材の厚さ、溝の間隔、深さ及び開口部の幅、あるいは芯材の中心の厚 さ等の値は、上述した値に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0037】 また、以上の実施例では、背上げ及び膝上げ機構の双方を備えたギャッチベッ ドについて説明したが、背上げ機構を有しているが膝上げ機構を備えていないギ ャッチベッドもあり、上述したマットレスは、背上げ機構だけを有するギャッチ ベッドにも適用することができる。また、3枚のプレートからなるボトムプレー トを有するギャッチベッドについて説明したが、上述のマットレスは、4枚ある いはそれ以上のプレートからなるボトムプレートを有するギャッチベッドについ ても適用することができる。
【0038】 また、芯材12とクッション材14a,14bとカバー16とを別々に分解で きるように構成したマットレスについて説明したが、本考案のマットレス用芯材 12は、芯材とクッション材とを貼着しこれらをカバーで被覆し縫合して一体的 に構成したマットレスについても適用可能である。
【0039】 また、芯材12に縦横に形成された多数の溝によりマットレス10の通気性が よくなる。さらにクッション材14a,14bにもプロファイル加工による多数 の凹凸が形成されているので、マットレス10の通気性がさらに向上する。
【0040】 また、芯材12に形成された溝よって芯材はその表面に多数の突起状支持部を 有しているので、本実施例のマットレス10を使用した場合に指圧代用効果を得 ることができる。さらに、クッション材14a,14bにもプロファイル加工に よる凹凸が形成されているので、これによっても同様に指圧代用効果が得られる 。従って、芯材12に形成された突起状支持部とクッション材14a,14bに 形成された凹凸とが相俟って、マットレス10はさらに指圧代用効果を発揮する 。
【0041】 また、芯材12は、適度な堅さを有する材料で構成されているので、本考案に 係るマットレス10の使用時において、腰部が落ち込まず背筋がまっすぐに伸び る理想的な姿勢を保持することが可能である。また、芯材12を発泡ポリエチレ ンで構成した場合、長期間にわたって使用を継続しても寸法の歪が生じず、耐久 性に優れており、半永久的に使用することが可能である。
【0042】 最後に、本考案の範囲は、以上の実施例に限定されるものではなく、実用新案 登録請求の範囲に記載された考案の範囲において、種々の改良又は改変が可能で あることに留意されたい。
【0043】
【考案の効果】
上述した本考案によれば、ギャッチベッドのボトムプレートの屈曲動作に対す るマットレスの追従性を損なうことなく、かつマットレスの運搬・組立作業やマ ットレス用芯材の運搬・メンテナンス等の作業の効率の向上を図ることが可能と なる。また、マットレス用芯材が上述の作業中に折れるのを防止することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るマットレスのカバーのファスナー
を開いてカバーをめくった状態のマットレスの第1実施
例の斜視図である。
【図2】上記実施例のマットレスのカバーのファスナー
を開いてカバー及びクッション材をめくった状態のマッ
トレスを示す斜視図である。
【図3】上記実施例のマットレス用芯材を示す平面図で
ある。
【図4】上記実施例のマットレス用芯材を屈曲させた状
態を示す斜視図である。
【図5】上記実施例に係るマットレス用芯材の縦断面図
である。
【図6】上記実施例のマットレス用芯材の縦断面の部分
拡大図である。
【図7】上記実施例のマットレスをギャッチベッドに載
せた使用状態を示す縦断面図である。
【図8】本考案の第2実施例に係るマットレス用芯材を
示す縦断面図である。
【図9】本考案に係るマットレスが適用されるギャッチ
ベッドを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 マットレス 12 芯材 14a,14b クッション材 16 カバー 18 縦方向の溝 19 横方向の溝 19a 横方向の浅い溝 19b 横方向の深い溝 20 帯状クッション材 22 ファスナー 30 ギャッチベッド 32 ボトムフレーム 34 ヘッドフレーム 36 フットフレーム 38 脚部 40 キャスター 42 ボトムプレート 42a 第1プレート(ヘッドフレーム側) 42b 第2プレート 42c 第3プレート(フットフレーム側)

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略長方形状の表面及び裏面に少なくとも
    横方向に多数の溝が形成された芯材と、前記芯材の表面
    又は裏面の少なくとも一方の側に配設されたクッション
    材と、前記芯材及び前記クッション材とを覆うカバーで
    あってそれらから着脱可能に構成されたものとを有する
    マットレスにおいて、 前記芯材は、長手方向の中央部における横方向の溝が形
    成された部分の芯材の厚さが、該中央部以外の部分にお
    ける横方向の溝が形成された部分の芯材の厚さに比べて
    薄く形成されていることを特徴とするマットレス。
  2. 【請求項2】 前記マットレスはボトムプレートに屈曲
    部が設けられたギャッチベッドに適用されるものであっ
    て、前記横方向の溝が形成された芯材の中央部は、前記
    ギャッチベッドのボトムプレートの屈曲部に対応する部
    分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    マットレス。
  3. 【請求項3】 前記マットレスは背上げ機構及び膝上げ
    機構を有し、かつボトムプレートの少なくとも2箇所に
    屈曲部が設けられたギャッチベッドに適用されるもので
    あって、前記横方向の溝が形成された芯材の中央部は、
    前記ボトムプレートの屈曲部に対応する部分に少なくと
    も2箇所に分けて設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載のマットレス。
  4. 【請求項4】 前記芯材の中央部における横方向の溝が
    形成された部分の芯材の厚さは、前記中央部以外の部分
    における横方向の溝が形成された部分の芯材の厚さの約
    2分の1の厚さであることを特徴とする請求項1に記載
    のマットレス。
  5. 【請求項5】 前記芯材の中央部における横方向の溝が
    形成された部分の芯材の厚さは、当該芯材の厚さの5分
    の1以下であることを特徴とする請求項1に記載のマッ
    トレス。
  6. 【請求項6】 略長方形状の表面及び裏面に少なくとも
    横方向に多数の溝が形成された芯材と、前記芯材の表面
    又は裏面の少なくとも一方の側に配設されたクッション
    材と、前記芯材及び前記クッション材とを覆うカバーで
    あってそれらから着脱可能に構成されたものとを有する
    マットレスにおいて、 前記多数の横方向の溝は、浅い溝と深い溝とを含んでお
    り、 前記深い溝が形成された部分における芯材の厚さは、前
    記浅い溝が形成された部分における芯材の厚さよりも薄
    くなっており、 前記芯材の横方向の深い溝が形成された部分は、前記芯
    材の横方向の浅い溝が形成された部分よりも屈曲しやす
    くなっていることを特徴とするマットレス。
  7. 【請求項7】 前記マットレスはボトムプレートに屈曲
    部が設けられたギャッチベッドに適用されるものであっ
    て、前記芯材の横方向の深い溝が形成された部分は、前
    記ギャッチベッドのボトムプレートの屈曲部に対応する
    部分に設けられていることを特徴とする請求項6に記載
    のマットレス。
  8. 【請求項8】 前記マットレスは背上げ機構及び膝上げ
    機構を有し、かつボトムプレートの少なくとも2箇所に
    屈曲部が設けられたギャッチベッドに適用されるもので
    あって、前記横方向の深い溝が形成された部分は、前記
    少なくとも2箇所の屈曲部に対応する部分に設けられて
    いることを特徴とする請求項6に記載のマットレス。
  9. 【請求項9】 前記横方向の深い溝が形成された部分に
    おける芯材の厚さは、前記横方向の浅い溝が形成された
    部分における芯材の厚さの約2分の1の厚さであること
    を特徴とする請求項6に記載のマットレス。
  10. 【請求項10】 前記横方向の深い溝が形成された部分
    における芯材の厚さは、当該芯材の厚さの5分の1以下
    であることを特徴とする請求項6に記載のマットレス。
  11. 【請求項11】 略長方形状の表面及び裏面に少なくと
    も横方向に多数の溝が形成されたマットレス用芯材にお
    いて、 前記多数の横方向の溝は、浅い溝と深い溝とを含んでお
    り、 前記深い溝が形成された部分における芯材の厚さは、前
    記浅い溝が形成された部分における芯材の厚さよりも薄
    くなっており、 前記深い溝は、当該芯材の長手方向の中央部に形成され
    ており、 前記芯材の横方向の深い溝が形成された部分は、前記芯
    材の横方向の浅い溝が形成された部分よりも屈曲しやす
    くなっていることを特徴とするマットレス用芯材。
  12. 【請求項12】 発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレ
    ン又は発泡ポリスチレンなどの材料で構成されているこ
    とを特徴とする請求項11に記載のマットレス用芯材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004167100A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Teruo Sonobe 褥瘡防止クッション
JP2013230189A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Dreambed Co Ltd 電動ベッド用マットレス

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