JP3034320B2 - ピストン自動組付装置 - Google Patents

ピストン自動組付装置

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JP3034320B2
JP3034320B2 JP3058122A JP5812291A JP3034320B2 JP 3034320 B2 JP3034320 B2 JP 3034320B2 JP 3058122 A JP3058122 A JP 3058122A JP 5812291 A JP5812291 A JP 5812291A JP 3034320 B2 JP3034320 B2 JP 3034320B2
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久雄 山口
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Shinmei Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、レシプロエンジン用
のピストン組立体を組立てるための装置に係り、より詳
しくはピストンとコネクティングロッドとをピストンピ
ンにより自動的に組付一体化するためのピストン自動
付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のピストン組立体は、図13に示
すように、凹穴2およびピン孔3を有するピストン1
と、大端部5および小端部6を有するコネクティングロ
ッド(以下、単にコンロッドという)4と、ピストン1
のピン孔3とコンロッド4の小端部6の軸孔(小端孔)
6aとに挿入されて両者を連結するピストンピン7とを
備え、ピストンピン7はピン孔3の口部に装着したスナ
ップリング8により抜けが規制されるようになってい
る。
【0003】 ところで、この種のピストン組立体は、
ピストン1およびコンロッド4とピストンピン7との嵌
め合い精度がきびしく(嵌合代が30数μm程度)、特
にフルフロータイプのピストン組立体にあっては、ピス
トン1とピストンピン7とはしばり嵌め(温度差嵌め)
となっており、そのピストンピンの組付作業を自動化す
ることはきわめて困難となっていた。そこで従来は、図
14に示すように、別途、所定の温度(約70℃)に加
熱したピストン1を治具9上にセットし、このピストン
1にコンロッド4の小端部6を手作業にて挿入してピス
トン1のピン孔3とコンロッド4の小端孔6aとを芯出
しした後、予め油を塗布したピストンピン7を両孔3、
6aに挿入するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように手作業にてピストン組立体を組立てる態様で
は、ピストン1のピン孔3とコンロッド4の小端孔6a
との芯出しに作業者の熟練を要し、作業者によってはピ
ストンピン7の挿入まで時間がかかってピン孔3が収縮
してしまい、ピストンの加熱をやり直さなければならな
いこととなって生産性の大幅な低下を招くという問題が
あった。またピストンピンの挿入に際して、振動、衝撃
などによりピストン1のピン孔3とコンロッド4の小端
孔6aとが芯ずれを起こし易く、無理にピストンピンを
挿入してピストンに傷を付けてしまう虞もあった。さら
に、加熱したピストン1を取り扱うため、作業環境とし
ても好ましくないという問題があった。
【0005】 本発明は、上記従来の問題を解決するこ
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、ピストンピンの高精度自動組付けを可能とし、もっ
て生産性と品質の向上並びに作業環境の完全に寄与する
ピストン自動組付装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記目的を
達成するため、ピストン、コネクティングロッドおよび
ピストンピンを所定位置に載置するパレットの搬送ライ
ン上の一箇所に組付ステーションを設定し、前記組付ス
テーション内に、該組付ステーションに搬入されたパレ
ットを組付位置に位置決めする位置決め手段と、前記組
付位置に位置決めされたパレット上のコネクティングロ
ッドを移動させてその小端部をピストンの凹穴内に挿入
する挿入手段と、ピストンのピン孔および該ピストンに
挿入されたコネクティングロッドの小端部の小端孔に、
伸長、短縮動作可能なガイドピンを挿入して前記ピン孔
と前記小端孔とを芯出しするガイド手段と、該ガイド手
段により芯出しされたピン孔と小端孔とにピストンピン
を押込む押込みピンを有する押込み手段とを配設し、前
記組付ステーションの近傍に、ピストンを加熱する高周
波加熱コイルと、前記パレット上のピストンを把持して
前記高周波加熱コイル内との間で往復移動させる移送手
段とを配設し、前記高周波加熱コイルにより加熱したピ
ストンを前記移送手段によりパレット上に戻すタイミン
グで前記挿入手段を作動させて、加熱されたピストンの
凹穴にコネクティングロッドの小端部を挿入するように
し、かつ、前記ガイド手段のガイドピンを所定のクッシ
ョン圧で保持して、該ガイドピンを前記押込みピンの押
込み動作に追従させるようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】 上記のように構成したピストン自動組付装置
においては、ピストンを加熱する工程と、加熱したピス
トンの凹穴にコンロッドの小端部を挿入する工程と、ピ
ストンピンをピストンのピン孔とコンロッドの小端孔と
に挿入する工程とを連続的にかつ自動的に行って、パレ
ットの搬送ライン上の一箇所に設定した組付ステーショ
ン内で、ピストンとコンロッドとの組付けを完了させる
ことができる。しかして、組付ステーションの近傍にピ
ストンの高周波加熱コイルを設けて移送手段によりこの
高周波加熱コイル内とパレットとの間でピストンを移送
できるようにしているので、ピストンの温度が低下する
前にピストンピンの挿入を終えることができ、しかも高
熱作業から作業者を解放することができる。また、ガイ
ドピンを所定のクッション圧で保持してこれを押込みピ
ンの押込み動作に追従させるようにしているので、ピス
トンピンの打ち込み通じてピストンのピン孔とコンロッ
ドの小端孔とが芯ずれを起こすことはなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。
【0009】 図1〜図3において、11は架台で、架台
11の一側部の高さ方向中間部位にはベース12が一体的に
設けられている。ベース12上には、後述するパレット20
を搬送するための搬送装置13が配設されている。搬送装
置13は、図4に示すように、ベース12上に固定された左
右一対の支持板14と、各支持板14の上部内側に突設され
パレット20の車輪20aを支承するレール15と、各支持板
14の上端に設けられパレット20の両側を案内するガイド
部材16とパレット20を移動させる駆動手段(図示略)と
を備えている。パレット20は、前記駆動手段の作動によ
りレール15上を走行し、ベース12の一端側上方に設定し
た組付ステーションA(図1、図3)に適宜搬入される
ようになっている。
【0010】ベース12上の組付ステーションAに対応す
る部分には、搬送装置13のレール15からパレット20を持
上げて組付位置に位置決めする位置決め装置17が配設さ
れている。この位置決め装置17は、同じく図4に示すよ
うに、ベース12に上下方向へ延ばして固定されたシリン
ダ18と、このシリンダ18の出力軸端に固定された受け台
19とを備えている。受け台19の上面には位置決めピン19
aが突設されており、シリンダ18の作動で受け台19が上
昇する際、この位置決めピン19aがパレット20の位置決
め用孔20bに嵌入し、これによってパレット20は受け台
19上の所定位置に載置されるようになる。
【0011】こゝで、パレット20は、図5および図6に
示すように、平板状の本体21の上面にピストン1を位置
決め載置する複数(こゝでは6個)の第1の載置台22
と、コンロッド4を位置決め載置する複数の第2の載置
台23とピストンピン7を位置決め載置する複数の第3の
載置台24とを搭載している。第2の載置台23は、基台部
25と、この基台部25の一端側に固定された固定部26と、
基台部25に一体に設けたガイド部27に移動可能に装着さ
れた可動部28とを備えている。コンロッド4は、その小
端部6を固定部26に、その大端部5を可動部28にそれぞ
れ着座させて第2の載置台23にセットされ、この時、可
動部28は基台部25の他端に設けたストッパ29に当接する
後退端に位置決めされるようになっている。この可動部
28の後退端において該可動部28と固定部26との間隔は最
大に維持され、したがって、この状態からコンロッド4
の大端部5を可動部28に対して押えかつこれに固定部26
方向への外力を加えれば、可動部28はガイド部27に沿っ
て固定部26側へ移動し、コンロッド4の大端部5はピス
トン1の凹穴2に挿入されるようになる。なお、第2の
載置台23の可動部28にはコンロッド4の大端孔5aに嵌
合可能な嵌合部28aが設けられており、この嵌合により
コンロッド4は確実に可動部28と連動するようになる。
【0012】30は、架台11上の、組付ステーションAに
近接する部分に設置された加熱装置であり、この加熱装
置30はパレット20の搬送方向に所定のピッチで配列して
複数(こゝでは3つ)の高周波加熱コイル31を内蔵して
いる。また架台11上には、各加熱コイル31を挿通してパ
レット20の搬送方向と直交する水平方向に延ばされた複
数のトランスファバー32を有するピストン移送装置33が
配設されている。ピストン移送装置33は、架台11上に摺
動自在に装着された移動本体34を備え、この移動本体34
に各トランスファバー32の基端を固定している。移動本
体34は、こゝではモータ35により回転されるボールネジ
機構(図示略)により駆動されるようになっている。ト
ランスファバー32の先端にはチャック36が取付けられて
おり、前記モータ35の作動で移動本体34が組付ステーシ
ョンA側へ前進することにより、該チャック36に上記組
付位置に位置決めされたパレット20上のピストン1を把
持できるようになっている。そして、この把持完了後、
モータ35を逆回転させて移動本体34すなわちトランスフ
ァバー32を後退させれば、チャック36に把持されたピス
トン1は加熱コイル31に挿入され、その加熱処理が可能
になる。
【0013】40は、上記パレット20の第2の載置台23上
のコンロッド4を移動させてその小端部6をピストン1
の凹穴2内に挿入する挿入装置である。この挿入装置40
は、ベース12に立設した2本の支柱41間に橋架した支持
フレーム42に支持されると共に、パレット20の搬送方向
に所定のピッチで複数(こゝでは3つ)配列されてい
る。各挿入装置40は、図7および図8に示すように、前
記支持フレーム42に固定されたボックス状の本体フレー
ム43と、本体フレーム43にパレット20の搬送方向に直交
する方向に延ばして設けた一対のガイドロッド44と、こ
のガイドロッド44に摺動自在に装着した移動ベース45と
を備えている。また移動ベース45の一端からは上方向に
ブラケット46が延設され、このブラケット46にはコンロ
ッド押え用のシリンダ47が上下方向に取付けられてい
る。シリンダ47の出力軸には、移動ベース45を貫通して
上下方向へ延ばされ下端にコンロッド押え49を有する昇
降ロッド48が連結されている。コンロッド押え49は、コ
ンロッド4の大端部5の端面に当接可能な押え板部49a
とコンロッド4の大端孔5aに嵌合可能な嵌合部49bと
を有している。
【0014】しかして、本体フレーム43には前後シリン
ダ50が固設されており、この前後シリンダ50の出力軸に
は上記移動ベース45が連結部材51を介して連結されてい
る。前後シリンダ50が作動することにより移動ベース45
がガイドロッド44に沿って進退動し、これによりコンロ
ッド押え49は組付位置にあるパレット20上のコンロッド
4の大端部5に対応する位置(原位置)に適宜位置決め
されるようになる。そして、この原位置でコンロッド押
え用シリンダ47の作動で昇降ロッド48を下動させれば、
図11に示すように、コンロッド押え49の嵌合部49bがコ
ンロッド4の大端孔5aに嵌入すると共にその押え板部
49aがコンロッド4の大端部5の端面に当接し、コンロ
ッド4はパレット20上の第2の載置台23の可動部28に対
して強固に押えられるようになる。したがって、この押
え状態のもと、前後シリンダ50の作動で移動ベース45を
前進させれば、前記可動部28も同期して前進し、コンロ
ッド4の小端部6がピストン1の凹穴2内に挿入される
ようになる。
【0015】また、上記挿入装置40には移動ベース45す
なわちコンロッド押え49の前進端を規制する位置決めプ
レート52が付設されている。この位置決めプレート52
は、図9にも示すように、本体フレーム43から延ばされ
たブラケット53に設けた位置決め用シリンダ54の出力軸
に連結部材55を介して取付けられている。プレート52と
連結部材55との結合は、連結部材55に設けたT字スロッ
ト55a内にプレート52の上端に設けたフランジ部52aを
摺動自在に嵌合させた構造となっており、プレート52の
容易交換が可能になっている。移動ベース45の前面には
係合ピン56が突設されており、前後シリンダ50の作動で
移動ベース45が前進した際、この係合ピン56がプレート
52に当接し、該プレートの背面をブラケット53に押し付
ける。したがってコンロッド4の長さに応じて適宜厚さ
のプレート52を選択すれば、コンロッド4の小端孔6a
がピストン1のピン孔3に整合する位置でコンロッド押
え49の前進を停止させることができるようになる。
【0016】 一方、組付ステーションAの下方には、
ピストン1のピン孔3とコンロッド4の小端孔6aとを
高精度に芯出しするためのガイド装置60が配設されてい
る。このガイド装置60は、図11にも示すように、架台11
に上下方向に支持された昇降用シリンダ61と、この昇降
用シリンダ61の出力軸61aにこれと平行に連結されたク
ッション用シリンダ62と、このクッション用シリンダ62
の上端に軸線を同一にして連結されたガイド筒63とガイ
ド筒63に摺動自在に嵌挿され前記クッション用シリンダ
62の出力軸に連結されたガイドピン64とから成ってい
る。クッション用シリンダ62は、図10に示すように、
切替弁65を介してエア源66に接続されており、切替弁65
の切替によりその出力軸62aが伸長側または短縮側に駆
動されるようになる。またシリンダ下室62bと切替弁65
との間には開閉弁67と減圧弁68とが並列に介装されてお
り、開閉弁67をオフすることにより出力軸62aには減圧
弁68で定まるクッション圧が発生するようになる。
【0017】 上記ガイド装置60は、切替弁65の切替え
により常時はクッション用シリンダ62の出力軸62aを短
縮させる共に、昇降用シリンダ61の作動によりクッショ
ン用シリンダ62を下降端に位置決めし、これにより、ガ
イドピン64は搬送装置13にて搬送されるパレット20に干
渉しない位置まで下降することができる。パレット20の
本体21には、ガイド筒63の挿通を許容する貫通孔21aが
開けられており、いまパレット20を組付位置に位置決め
した後、昇降用シリンダ61の出力軸61aを伸長させる
と、ガイド筒63が前記貫通孔21aを挿通して上昇する。
ガイド筒63はパレット20の第1の載置台22にセットされ
たピストン1の下面に当接する位置が上昇端とされてお
り、このガイド筒63の上昇端への位置決めに前後して切
替弁65の切替によりクッション用シリンダ62の出力軸62
aを伸長させれば、ガイドピン64がガイド筒63から伸
長し、ピストン1のピン孔3とコンロッド4の小端孔6
aとに挿入される。すなわち、ピン孔3と小端孔6aと
はガイドピン64により高精度に位置決めされるようにな
る。
【0018】 70は、架台11上にパレット20の搬送方向
と直交する方向(X軸方向)に延ばして設置された一対
の支持フレームで、各支持フレーム70の上部には第1の
支持台71が摺動自在に装着されている。この第1の支持
台71間には連結フレーム72が橋架されており、各支持フ
レーム70上の第1の支持台71は連動可能とされている。
第1の支持台71の一つはモータ73で回転されるボールネ
ジ機構(図示略)により駆動され、これにより連結フレ
ーム72はX軸方向に往復移動するものとなる。また、こ
の連結フレーム72には横腕部74aと縦腕部74bとを有す
るL字形の第2の支持台74が摺動自在に装着されてい
る。この第2の支持台74はモータ75の作動で回転される
ボールネジ機構(図示略)により連結フレーム72に沿う
方向(Y軸方向)に往復移動するようになっている。さ
らに、この第2の支持台74の縦腕部74bには上下方向
(Z軸方向)に摺動自在に第3の支持台76が装着されて
いる。この第3の支持台76は第2の支持台74の横腕部74
aに設けたモータ77の作動で回転されるボールネジ機構
(図示略)によりZ軸方向(図1)に往復移動するよう
になっている。
【0019】 80は、上記第3の支持台76に支持された
押込み装置である。この押込み装置80は、図11にも示す
ように、第3の支持台76に垂下保持された押込み用シリ
ンダ81と、このシリンダ81の下端にコンプライアンス機
構82を介して取付けられたピストンピン用チャック83
と、このチャック83の軸線上を延ばされ前記ピストン81
の出力軸81aに連結された押込みピン84とから成ってい
る。押込み装置80は、その押込みピン84を上記ガイドピ
ン64の軸芯と一致させた位置が原位置とされている。押
込み装置80は各モータ73、75、77の作動で第1、第2お
よび第3の支持台71、74、76がX、Y、Zの3軸方向へ
適宜移動することにより、組付位置に位置決めされたパ
レット20上からそのチャック83にピストンピン7を受取
り、これをピストン1のピン孔3に臨ませる位置に移送
することができる(図11)。そして、この位置で押込
み用シリンダ81の出力軸81aを伸長させれば、押込みピ
ン84が下動してピストンピン7がピストン1のピン孔3
とコンロッド4の小端孔6aとに押込まれるようにな
る。
【0020】なお、前記挿入装置40を支持する支持フレ
ーム42には複数の油タンク85が支持されており(図1、
図3)、前記ピストンピン7の移動に際してこの油タン
ク85内の油にピストンピン7の先端を浸漬することがで
きるようになっている。また架台11には、組付ステーシ
ョンAに搬入されたパレット20をシフトするためのシリ
ンダ86が設けられている(図2、図3)。
【0021】 以下、上記のように構成したピストン自
組付装置の作用を図12も参照して説明する。ピストン
ピン組付に際しては、先ずピストン1、コンロッド4お
よびピストンピン7の6組を位置決め載置したパレット
20(図5)を搬送装置13により組付ステーションAに搬
入し、続いてシリンダ18の作動で位置決め装置17の受け
台19を上昇させ、パレット20を組付位置に位置決めす
る。次に、モータ35の作動で加熱装置33のトランスファ
バー32を前進させ、その前進端でトランスファバー32の
先端のチャック36にパレット20の第1の載置台22上のピ
ストン1を把持する。この時、パレット20上に並べられ
た6個のピストン1のうち、1つおきの3個のピストン
がそれぞれ対応するチャック36に把持される。そして、
この把持完了と同時にトランスファバー32が後退し、各
チャック36に把持されたピストン1は加熱装置30内の高
周波加熱コイル31に挿入され、加熱コイル31への電源投
入により所定の温度(約70℃)に加熱される。なお、こ
の加熱時間は10秒程度である。
【0022】 一方、ピストン1が加熱工程に入ってい
る間に、各モータ73、75、77の作動で第1、第2および
第3の支持台71、74、76がX、Y、Zの3軸方向へ所定
距離移動し、パレット20上のピストンピン7が押込み装
置80のチャック83に把持される。そして、このピストン
ピン7の把持完了後、押込み装置80は油タンク85まで移
動し、ピストンピン7の先端を油タンク85内の油に浸漬
させた後、原位置に復帰しそこで待期する。一方、この
間に上記加熱を終えたピストン1は、トランスファバー
32の前進により再びパレット20の第1の載置台22上に戻
される。
【0023】ピストン1がパレット20に戻されると、今
度は挿入装置40のコンロッド押え用のシリンダ47の作動
で昇降ロッド48を下動し、コンロッド押え49がパレット
20上のコンロッド4の大端部5に係合して、該コンロッ
ド4は第2の載置台23の可動部28に強固に押えられる。
次に、前後シリンダ50の作動で移動ベース45が前進し、
これに同期して可動部28も前進し、コンロッド4の小端
部6がピストン1の凹穴2内に挿入される。この時、移
動ベース45に設けられた係合ピン56がプレート52に当接
してコンロッド4の前進端が規制され、これによりピス
トン1のピン孔3とコンロッド4の小端孔6aとはほヾ
同芯に位置決めされる。
【0024】次に、昇降用シリンダ61の作動でガイド筒
63が上昇すると共に、クッション用シリンダ62の作動で
ガイドピン64がガイド筒63から伸長し、ガイドガイドピ
ン64はピストン1のピン孔3とコンロッド4の小端孔6
aとに挿入される(図11)。このガイドピン64の挿入
によりピストン1のピン孔3とコンロッド4の小端孔6
aとは高精度に位置決めされ、その後、第3の支持台76
と共に原位置に待期していた押込み装置80が下降する。
この押込み装置80の下降により、先ず油の付着したピス
トンピン7の下端がピン孔3にわずか挿入される。この
時、コンプライアンス機構82によりピン孔3に対してピ
ストンピン7が調芯され、ピストンピン7は円滑にピン
孔3に入り込む。
【0025】 続いてチャック83が開くと同時に押込み
用シリンダ81が作動し、押込みピン84が下降する。この
時、クッション用シリンダ62に接続する開閉弁67がオフ
され、ガイドピン64には減圧弁68で定まるクッション圧
が作用している。これによって押込みピン84とガイドピ
ン64とは同期して下降し(図12)、したがってピスト
ンピン7の挿入を通じてピストン1のピン孔3とコンロ
ッド4の小端孔6aとが芯ずれを起こすことはなくな
り、ピストンピン7は円滑に挿入される。ピストンピン
7の挿入を終えると、押込み装置80が上昇すると共に位
置決め装置60のガイド筒63が下降し、それぞれ原位置に
復帰し、これにて3組のピストン組立体の組立は完了す
る。その後、位置決め装置17によるパレット20の搬送装
置13への移載、シフト用シリンダ86によるパレット20の
シフト、位置決め装置17によるパレット20の上昇によっ
て別の3組が新たに組付位置に位置決めされ、上記と同
様の作用で新たな3組のピストン組立体の組立が完了
し、組付ステーションAからパレット20が搬出され、こ
れにて一連のピストン組付作業は完了する。
【0026】なお、上記実施例においてピストン1を加
熱する手段として高周波加熱コイル31を用いたが、これ
に代えて、例えば抵抗加熱炉等の他の加熱手段を用いる
ことができる。また、上記実施例においてボールネジ機
構を用いてX、Y、Zの3軸移動を行うようにしたが、
この移動機構も任意であり、例えばシリンダ機構、ラッ
ク・ピニオン機構等を用いることができる。
【0027】
【発明の効果】 以上、詳細に説明したように、本発明
にかゝるピストン自動組付装置によれば、パレットの搬
送ライン上の一箇所に設定した組付ステーション内でピ
ストンとコネクティングロッドとの組付けを完了させる
ことができることはもちろん、組付け直前でピストンを
高周波加熱してピストンの温度低下を抑制しながら、か
つガイドピンによりピストンのピン孔とコネクティング
ロッドの小端孔とを芯出ししながらピストンピンを打ち
込むことができるので、効率よくかつ高精度にピストン
とコネクティングロッドとを組付一体化できて、生産性
は向上する。しかも、移送手段により高周波加熱コイル
内とパレットとの間でピストンを移送するようにしたの
で高熱作業から作業者を解放でき、作業環境は改善され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかゝるピストン自動組付装置の正面
図である。
【図2】 本ピストン自動組付装置の側面図である。
【図3】 本ピストン自動組付装置の平面図である。
【図4】 本ピストン自動組付装置の一部である搬送装
置と位置決め装置を示す正面図である。
【図5】 本ピストン自動組付装置で用いるパレットの
平面図である。
【図6】 本ピストン自動組付装置で用いるパレットの
正面図である。
【図7】 本ピストン自動組付装置の一部である挿入装
置の平面図である。
【図8】 本ピストン自動組付装置の一部である挿入装
置の正面図である。
【図9】 本挿入装置の位置決め装置を示す側面図であ
る。
【図10】 本ピストン自動組付装置の一部であるガイ
ド装置のエア圧回路を示す回路図である。
【図11】 本ピストン自動組付装置の使用態様を示す
正面図である。
【図12】 本ピストン自動組付装置の使用態様を示す
正面図である。
【図13】 本ピストン自動組付装置の対象であるピス
トン組立体を示す断面図である。
【図14】 従来の手作業によるピストン組付態様を示
す斜視図である。
【符号の説明】 1 ピストン 2 ピストンの凹穴 3 ピストンピン孔 4 コネクティングロッド 5 コネクティングロッドの大端部 6 コネクティングロッドの小端部 6a 小端孔 13 搬送装置 17 位置決め装置 20 パレット 30 加熱装置31 高周波加熱コイル 33 ピストン移送装置 40 挿入装置 60 ガイド装置 62 クッション用シリンダ 64 ガイドピン 71 X軸用支持台 74 Y軸用支持台 76 Z軸用支持台 80 押込み装置(押込み手段) 84 押込みピン
フロントページの続き (72)発明者 杉浦 祥司 愛知県豊田市衣ケ原3丁目20番地 新明 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−92537(JP,A) 実開 平2−47132(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/02 B23P 21/00 306

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン、コネクティングロッドおよび
    ピストンピンを所定位置に載置するパレットの搬送ライ
    ン上の一箇所に組付ステーションを設定し、前記組付ス
    テーション内に、該組付ステーションに搬入されたパレ
    ットを組付位置に位置決めする位置決め手段と、前記組
    付位置に位置決めされたパレット上のコネクティングロ
    ッドを移動させてその小端部をピストンの凹穴内に挿入
    する挿入手段と、ピストンのピン孔および該ピストンに
    挿入されたコネクティングロッドの小端部の小端孔に、
    伸長、短縮動作可能なガイドピンを挿入して前記ピン孔
    と前記小端孔とを芯出しするガイド手段と、該ガイド手
    段により芯出しされたピン孔と小端孔とにピストンピン
    を押込む押込みピンを有する押込み手段とを配設し、前
    記組付ステーションの近傍に、ピストンを加熱する高周
    波加熱コイルと、前記パレット上のピストンを把持して
    前記高周波加熱コイル内との間で往復移動させる移送手
    段とを配設し、前記高周波加熱コイルにより加熱したピ
    ストンを前記移送手段によりパレット上に戻すタイミン
    グで前記挿入手段を作動させて、加熱されたピストンの
    凹穴にコネクティングロッドの小端部を挿入するように
    し、かつ、前記ガイド手段のガイドピンを所定のクッシ
    ョン圧で保持して、該ガイドピンを前記押込みピンの押
    込み動作に追従させるようにしたことを特徴とするピス
    トン自動組付装置
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