JPH11207537A - 止め輪装着装置 - Google Patents

止め輪装着装置

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JPH11207537A
JPH11207537A JP1283098A JP1283098A JPH11207537A JP H11207537 A JPH11207537 A JP H11207537A JP 1283098 A JP1283098 A JP 1283098A JP 1283098 A JP1283098 A JP 1283098A JP H11207537 A JPH11207537 A JP H11207537A
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shaft
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ring mounting
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Masayuki Sugiura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適用シャフトの形態に制約されず、設備費を
最小限に抑えて自動化が容易な止め輪装着装置を実現す
る。 【解決手段】 装置構造として、導入孔15の孔先端を
横切る案内凹溝16、案内凹溝16の前端側に設定され
た止め輪装着位置16aの上部を開放した開口17、及
び開口17内側の下位置から上部を開放して開口17と
共にシャフト7の出し入れを許容する空間18を形成し
ているベースブロック10と、導入孔15に組み付けら
れたガイド支柱21を介し複数の止め輪1を連続的に供
給可能な供給手段20と、導入孔15に供給された先端
の止め輪1を案内凹溝16に沿って止め輪装着位置16
aに移動可能なプッシャ手段30と、空間18に配置さ
れてシャフト7を支持して止め輪装着位置16aまで下
降する昇降可能な保持手段40とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シャフト(軸)
に歯車等を固定するための止め輪を自動的に装着するに
好適な止め輪装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】E型止め輪やクリセント止め輪を軸の溝
に装着する場合に図7や図8に示すような方法が採用さ
れる。このうち、図7の方法は、同(c)の如く多数の
止め輪1を棒50に無作為にはめ込んだ後、棒50を横
向きにして振動させると、各止め輪1が軽いためその開
口部1aを上向きに位置して整列する。その状態から、
棒50を台51上に倒立固定しておき、同(a)の如く
止め輪ホルダー60を用いて最上部の止め輪1を挟み込
んで取り出す。止め輪ホルダー60は1対の挟持片61
を有し、この両挟持片61が互いに径方向に開くばね体
構造になっており、止め輪1外周を挟持して、例えば、
同(b)のように歯車8が装着されているシャフト7の
溝7aに合わせて、はめ込む構造である。
【0003】別の方法は図8に示すような装置を用いる
ものである。この装置は、段部71及び突起部端面72
を上端側に有する板状の台部材70と、台部材70に嵌
合しばね73で上方へ付勢されている止め板部74付き
の昇降部材75と、段部71側に配置されて図示を省略
してある図の右側に支点があり上側に付勢されて揺動す
る整列棒76と、台部材70の上方に配置され下向きに
開口した溝77付きのプッシャ78からなる。整列棒7
6は止め輪1を整列し、図の左方向へばね等で付勢する
ようになっている。そして、同(b)の如く昇降部材7
5が上にあるときは、止め板部74の側面に末端の止め
輪1が当接し、台部材70の突起部端面72に1個の止
め輪1が乗った状態になる。この状態から、同(a)の
如く止め輪1の上方開口部1aにシャフト7の溝7aを
一致させ、プッシャ78を降下することにより、止め輪
1の内径にシャフト7の溝7aが係合される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の止め輪ホルダ6
0を用いる方法は、図7(b)のように歯車8の端面に
密着した状態にて止め輪1を装着することができる利点
があるが、人手では作業能率が劣る。その点、止め輪ホ
ルダ60をロボットハンドにセットし、止め輪1を棒5
0から取り出す操作と、シャフト7への装着を数値制御
可能な構造にすることも考えられるが、設備費が大きく
なるという欠点がある。後者の装置によれば、簡単な構
造で半自動化することができるが、止め輪1の端面を受
け止める役割をする止め板部74があるため適用可能な
シャフト7の溝7aに制約され、図7(b)の如く歯車
8等の部品がシャフト7に既に配挿されているような対
象物には適用することができない。
【0005】この発明の目的は、止め輪ホルダと同様に
適用対象物に制約されず、設備費を最小限に抑えて自動
化できると共に、シャフトに対し止め輪を1個に限らず
2個であっても同時に装着することができる装置を実現
することにある。他の目的は、以下に説明する内容の中
で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明は、図1から図8に例示される如く開口部1a
付きの止め輪1を、シャフト7の溝7aに開口部1aか
ら装着する止め輪装着装置において、止め輪1の外径よ
り大きな導入孔15、導入孔15の孔先端を横切る案内
凹溝16、案内凹溝16の前端側に設定された止め輪装
着位置16a、止め輪装着位置16aの上部を開放した
開口17、及び開口17内側の下位置から上部を開放し
て開口17と共にシャフト7の出し入れを許容する空間
18を形成しているベースブロック10と、導入孔15
に組み付けられたガイド支柱21を介し複数の止め輪1
を連続的に供給可能な供給手段20と、案内凹溝16に
摺動可能に配置されて、導入孔15に供給された先端の
止め輪1を案内凹溝16に沿って止め輪装着位置16a
に移動可能なプッシャ手段30と、空間18に対し上向
きに付勢された状態に配置されて、シャフト7を支持し
て止め輪装着位置16aまで下降する昇降可能な保持手
段40とを備え、シャフト7が押圧され保持手段40と
共に下降されると、止め輪装着位置16aに移動してい
た止め輪1がシャフト7の溝7aに係合する構造であ
る。
【0007】この発明装置によれば、先ず、複数の止め
輪1が供給手段20を通じて導入孔15の孔先端まで順
に供給される。導入孔15に供給された先端の止め輪1
は案内凹溝16に位置し、プッシャ手段30を前進駆動
することにより案内凹溝16の止め輪装着位置16aま
で移動される。そして、シャフト7は空間8内の保持手
段40に位置決め支持され、上側から機械的ないしは手
動にて押圧操作されると、シャフト7が保持手段40と
共に空間8と開口17を通じて下降されて、止め輪装着
位置16aに移動していた止め輪1がシャフト1の溝1
aに装着する。
【0008】以上の装置特長は次のような点にある。 、ベースブロック10が主体となり、供給手段20と
プッシャ手段30及び保持手段40としての各駆動機構
が何れも簡易なもので実現可能となる。すなわち、供給
手段20としては、ガイド支柱21の先端を導入孔15
内に一致させ、複数の止め輪1を付勢部材23等により
導入孔15側へ押圧するものであればよい。プッシャ手
段30としては、案内凹溝16に沿って進退駆動される
ものであればよい。保持手段40としては、シャフト1
を下側から受けて支持可能なもので、ばね等の付勢手段
44により上方に付勢しておくだけでよい。 、各機構部が最適状態で組み込み可能となる。すなわ
ち、導入孔15と案内凹溝16とは略T字形となり、供
給手段20とプッシャ手段30とが異なる側に配置され
る。このため、機構部設置スペース等が任意に確保さ
れ、例えば、供給手段20のガイド支柱21を長くして
数百個の止め輪1を1回でセットして連続的に供給する
ことも可能にし、作業効率を向上し易い。止め輪装着位
置16aは略T字形の水平片の一端側(プッシャ手段3
0の前進方向)に位置しているため、シャフト7を移動
する各種の自動移送機の配置も容易になる。また、止め
輪装着位置16aの上部を開放した開口17と、開口1
7より下位置から開放された空間18及び昇降可能な保
持手段40によって、シャフト7が歯車8等を有し、そ
の歯車8等の端面に密着した状態で止め輪1を装着する
場合も適用可能になる。 、止め輪1は案内凹溝16に沿って止め輪装着位置1
6aまで移動され、その位置でシャフト7の溝7aに装
着される。このため、止め輪装着位置16aにて行われ
る止め輪装着時間やシャフト7の交換時間内に、プッシ
ャ手段30を退避して次の止め輪1を移動する等によ
り、タクトを短縮し、効率の良い装着作業が実現され
る。
【0009】以上の止め輪装着装置は次のように具体化
されることがより好ましい。すなわち、ベースブロック
10としては、導入孔15及び案内凹溝16を形成して
いる基板12と、基板12の一部に並設された中子部材
13とを有し、導入孔15に供給された先端の止め輪1
が中子部材13の側面に規制され案内凹溝16に配置さ
れる構造であり、また、ベースブロック10が中子部材
13及び保持手段40を挟んだ両側に、基板12及び供
給手段20とをそれぞれ有している構造である。このよ
うにすると、装置構造としては、案内凹溝16や導入孔
15等を容易に形成可能になり、また、2個の止め輪1
を同時に装着する2連式としても、容易に構成すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明装置の好適な形態を
添付図面に基づいて説明する。以下に述べる形態例は、
本発明の好適な具体例であるから技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明を制約するものではな
い。
【0012】図1から図5は本発明に係る止め輪装着装
置の形態構造を示し、図1は装置の横断面図、図2は装
置の縦断面であり、このうち、同(a)はA−A線に、
同((b)は図1のB−B線に、同(c)はC−C線に
沿う縦断面図である。図3は装置の要部を示す参考斜視
図、図4は本発明が適用されるシャフトの2例を示す一
部断面図である。図5は装置の作動を要部縦断面で示し
ている。
【0013】なお、この本発明装置に適用される止め輪
1は開口部1aを有し、例えば、シャフト7の軸回りに
配置される部品である歯車8等の抜けや移動を阻止する
ものである。シャフト7は、図4(a)に示す如く歯車
8等に対応して両側の溝7aに止め輪1を装着する構
成、同(b)に示す如く止め部7bが軸回りに設けら
れ、片側の溝7aに止め輪1を装着する構成の何れであ
ってもよい。また、シャフト7が歯車8等の部品を有し
ない場合にも当然可能である。
【0014】図1から図3において、この止め輪装着装
置は、ベースブロック10が主体となり、ベースブロッ
ク10の内部に止め輪1を供給する供給手段20と、供
給された止め輪1を装着位置に移動するプッシャ手段3
0と、装着位置にセットされるシャフト7を昇降可能に
支持する保持手段40とを備え、また、シャフト7に対
し2個の止め輪1を同時に装着可能に構成されている。
ベースブロック10は、底板11上に設けられて、対向
側面を形成するよう間隔を保って設置された2枚の基板
12と、両基板12の間の間隔に対し略中間から後側を
埋めるよう設置された中子部材13と、両基板12の前
側を閉じて中子部材13の前端面との間に空間18を形
成している端板14とから概略的な輪郭を形成してい
る。各基板12には、中子部材13の対応側面に通じる
止め輪1の外径より大きな導入孔15が設けられてい
る。各基板12の内側には導入孔15の先端に対応し、
導入孔15を横切るよう案内凹溝16が設けられてい
る。案内凹溝16は、1個の止め輪1が横滑り移動され
る幅と深さをなし、基板12の後端(図1の上側)に通
じている。案内凹溝16の前端は、端板14に接近した
手前まで延び、最端溝側が行き止まりなっている。この
行き止まり部分が止め輪装着位置16aの規制端とな
る。
【0015】また、各基板12には、止め輪装着位置1
6aの上部を切り欠して開放した開口17が設けられて
いる。この開口17は、シャフト7の外径よりも若干大
きな幅をなし、かつ止め輪装着位置16aに移動された
止め輪1が抜け出さない幅寸方である。そして、止め輪
1は、図2(b),図3に示す如く止め輪装着位置16
aまで移動されたときに、止め輪1の両側部分が対応す
る案内凹溝16の内面と、開口17の対応する縦縁に設
けられた段差17aとに当たって抜け出しが阻止され
る。同時に、開口17の内側に空間18が位置し、その
開口18に配置される保持手段40の対応側面により止
め輪1が空間18内に倒れないようになっている。な
お、以上のようなベースブロック10は中子部材13を
省略することも可能である。この場合は、例えば、一体
のブロック体を用い、そのブロック体に導入孔15、案
内凹溝16、開口17及び空間18をそれぞれ形成す
る。
【0016】供給手段20は、止め輪1の内径に挿入さ
れる太さのガイド支柱21と、貫通孔23aを介してガ
イド支柱21に自在に移動されるよう配置された付勢部
材23と、付勢部材23に付勢圧を与えるコイルスプリ
ング等のばね24とからなる。ガイド支柱21は、先端
に突設した片状の固定部材22を有し、その固定部材2
2を導入孔15内に結合することにより導入孔15と略
同軸線上に取り付けられている。固定部材22はその板
幅が止め輪1の開口部1aよりも小さく、ガイド支柱2
1に挿入される止め輪1の移動が固定部材22によって
阻止されないようになっている。付勢部材23は、常
に、基板12側へ移動されるようばね24の付勢圧を受
けている。したがって、この供給手段20では、複数の
止め輪1がガイド支柱21に挿通された状態から、付勢
部材23をガイド支柱21の突出端に貫通孔23aを介
してセットすると、各止め輪1がばね24の圧に応じて
導入孔15側へ押されて移動されると共に、先端の止め
輪1が移動されてなくなると第二番目の止め輪1を先端
に配置できる。
【0017】プッシャ手段30は、断面コ字形の板部材
31からなり、コ字形の中間片に突設されたロッド32
に駆動機構を連結して全体を前後に移動する構成であ
る。そして、この板部材31は、両案内凹溝16の開放
側(後方)側から、コ字形の両片部31aを嵌合した状
態で、その案内凹溝16に移動可能に組み込まれてい
る。板部材31の移動範囲は、両片部31aの先端が図
5(a)と(b)の各位置にくる範囲であり、前記駆動
機構によりこの二位置を交互に切り換えるよう制御され
る。なお、図5(a)は板部材1が前進して止め輪1を
止め輪装着位置16aに移動したときであり、同(b)
は板部材1が導入孔15を完全に開放した直前まで後退
したときである。
【0018】保持手段40は、昇降部材41及びばね等
の付勢手段44を有し、両基板12の内面と中子部材1
3の前端及び端板14で仕切られた箱形の空間18に配
置されている。昇降部材41は、上部がシャフト1側の
歯車8等(歯車以外の部品やワーク)に対応した円弧状
の保持面42に形成されている。下部側には複数の有底
穴43が設けられ、底板11との間に配置される付勢手
段44の一部を受け入れ可能になっている。そして、こ
の昇降部材41は、通常状態で、付勢手段44により上
方に付勢され、図2(c)の如く中子部材13及び端板
14の内側上部に設けられたストッパ部13a,14a
に規制されるまで上移動している。下向きの押圧力を受
けると、付勢手段44の付勢圧に抗してワーク支持面4
2が案内凹溝16の止め輪装着位置16aよりも下位置
まで移動される。なお、このような昇降部材41は、例
えば、多品種の組立ラインにおいて、歯車8等(歯車以
外の部品やワーク)が形状的に異なる場合に容易に交換
できるようにしたり、端板14等と対応側面とにガイド
用凹凸を設け、その凹凸の嵌合を介して精度よく上下動
されるよう適宜工夫される。
【0019】次に、以上の止め輪装着装置の作動と操作
要領について、図4(a)の形態つまりシャフト7が歯
車8の両端面に近接している二つの溝7aに同時に止め
輪1を装着する例で説明する。なお、この装置では、初
期操作として、供給手段10に多数の止め輪1がセット
される。この作業は、例えば、各止め輪1を適当な太さ
の棒に並列に挿通して、各止め輪1の開口部1aが上向
きになるように整列する。付勢部材23をガイド支柱2
1から外し、整列された止め輪1をガイド支柱21側に
差し込んで移し、再び付勢部材23をガイド支柱21の
突出端に装着する。なお、このような止め輪1は自重に
より開口部1aが上向きなって整列することから、ガイ
ド支柱21に直に挿通するようにしてもよい。
【0020】そして、プッシャ手段30を駆動して、板
部材31が図5(a)の位置から同(b)の位置に後退
されると、ガイド支柱21に挿通している多数の止め輪
1のうち、先端の止め輪1は付勢部材23により後方側
から押圧されているため中子部材13の対向面に当接す
るまで移動され、案内凹溝16内に移行される。続い
て、板部材31が前進される。すると、先端の止め輪1
は案内凹溝16に沿って前方へ移動され、止め輪装着位
置16aに達した時点(止め輪1が開口17の段差17
aに当たる直前)で停止される。止め輪1は図5(a)
の如く止め輪装着位置16aにおいて、開口部1aを上
向きにし、両側部分が案内凹溝16の対応内面と段差1
7aに支持された状態で着座し、また、空間18内の上
向きに付勢された昇降部材41の対応側面により不用意
に倒れないようになっている。
【0021】ガイド支柱21の二番目の止め輪1は、板
部材31の対向面に当接しており、図5(b)の如くプ
ッシャ手段30により板部材31が元の後退位置まで移
動されると、最初の止め輪1と同様に中子部材13の対
向面に当接するまで移動され、案内凹溝16内に移行さ
れる。また、シャフト7は、不図示の移送機構等により
昇降部材41の真上に待機されている。そして、止め輪
1が止め輪装着位置16aに移動された後、シャフト7
は下降され歯車8がワーク支持面42に乗せられる。昇
降部材41は歯車8を押し込み手段45により下方へ押
されると、シャフト7を保持した状態で付勢手段44に
抗して下降される。この下降過程ではシャフト7の溝7
aに止め輪1の開口部1a先端が当たり、更に下降させ
ると、止め輪1のプッシャ手段30側の先端が弾性的に
拡がり、図5(b)の如く止め輪1が溝7aに抱きつく
ように装着される。
【0022】その後、押し込み手段45を上昇させる
と、シャフト7が乗った昇降部材41も付勢手段44の
付勢圧により上昇し、昇降部材40がストッパ部13
a,14aに当接して停止する。シャフト7は止め輪1
付きの状態で移送機構等により取り出される。なお、以
上の押し込み手段45は歯車8ではなく、シャフト7自
体を押す方法にすることができる。また、この押し下げ
荷重は、対象物品が小型ポンプや事務機械用等であれ
ば、数百gから数kg程度であるから、押し込み手段4
5としては人力でも可能であり、作業者の手であっても
よい。更に、このような止め輪装着装置は、プッシャ手
段30の駆動機構とシャフト7を持ち込んだり取り出す
移送機構及び押し込み手段45の駆動機構について、一
連の動作を制御することにより、効率的な自動化が容易
に実現される。
【0023】図6は上記装置の変形例であり、図1と同
様な断面で示している。この止め輪装着装置において、
上記した装置と異なる構成は図1の左側の供給手段20
を除いてある点と、プッシャ手段30が1枚の板部材3
1からなる点である。これは、図4(b)に示したよう
に、シャフト7に歯車8の止め部7bがあり、溝7aが
1個だけの場合に使用されるようにしたものである。
【0024】上記した形態装置において、止め輪1を並
べ蓄えておくための供給手段20は、ガイド支柱21及
びばね24を備えた付勢部材23で構成しているが、こ
れによれば、1バッチ当たり数百程度で止め輪1の詰め
替えをすることになる。長時間にわたって無人運転する
場合には、例えば、止め輪1を振動パーツフイーダ等を
用いて、ガイド支柱21の末端部に供給し、付勢部材2
3をエアシリンダ等による間欠加圧手段にした付勢構造
にすれば比較的容易に達成することができる。また、保
持手段40を構成している昇降部材41は、ワーク支持
面42を備えた一体形状で説明したが、例えば、昇降部
材41を上下に二分割し、上の部材を取り替えるように
すれば、寸法形状の異なるシャフト7、歯車8等の部品
やワークに対して容易に対応することができるようにな
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の止め輪
装着装置によれば、シャフトに設けられる歯車等の端面
に、密接した状態で止め輪を装着する必要がある場合で
も可能で、歯車等の両端面側にも同時に装着することが
できる構造であり、しかもこれらを手動でも、自動化も
容易にできるものであるから、簡単で能率のよい組立作
業を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形態装置を導入孔の高さ位置で水平に
断面した横断面図である。
【図2】図1のA−A線とB−B線及びC−C線に沿う
縦断面図である。
【図3】前記形態装置の要部構成を概略的に示す斜視図
である。
【図4】本発明に適用されるシャフトの2例を示す断面
図である。
【図5】前記形態装置の止め輪移動時と止め輪装着完了
時を示す要部断面図である。
【図6】本発明の他の使用形態を図1と同様な状態で示
す横断面図である。
【図7】第1の従来技術を説明する止め輪装着時の外観
図である。
【図8】第2の従来技術を説明する止め輪装着時の縦断
面図である。
【符号の説明】
1 止め輪 7 シャフト 7a 溝 8 歯車(部品やワーク) 10 ベースブロック 12 基板 13 中子部材 15 導入孔 16 案内凹溝 16a 止め輪装着位置 20 止め輪用供給手段 21 ガイド支柱 23 付勢部材 30 プッシャ手段 31 板部材 40 保持手段 41 昇降部材 42 ワーク支持面 43 付勢手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部付きの止め輪を、シャフトの溝に
    前記開口部から装着する止め輪装着装置において、 前記止め輪の外径より大きな導入孔、該導入孔の孔先端
    を横切る案内凹溝、該案内凹溝の前端側に設定された止
    め輪装着位置、該止め輪装着位置の上部を開放した開
    口、及び該開口内側の下位置から上部を開放して前記開
    口と共に前記シャフトの出し入れを許容する空間を形成
    しているベースブロックと、 前記導入孔に組み付けられたガイド支柱を介し複数の止
    め輪を連続的に供給可能な供給手段と、 前記案内凹溝に摺動可能に配置されて、前記導入孔に供
    給された先端の止め輪を案内凹溝に沿って前記止め輪装
    着位置に移動可能なプッシャ手段と、 前記空間に対し上向きに付勢された状態に配置されて、
    前記シャフトを支持して前記止め輪装着位置まで下降す
    る昇降可能な保持手段とを備え、 前記シャフトが押圧され前記保持手段と共に下降される
    と、前記止め輪装着位置にある止め輪が前記シャフトの
    溝に係合することを特徴とする止め輪装着装置。
  2. 【請求項2】 前記ベースブロックが、前記導入孔及び
    前記案内凹溝を形成している基板と、前記基板の一部に
    並設された中子部材とを有し、前記導入孔に供給された
    先端の止め輪が前記中子部材の側面に規制され前記案内
    凹溝に配置される請求項1に記載の止め輪装着装置。
  3. 【請求項3】 前記ベースブロックが、前記中子部材及
    び前記保持手段を挟んだ両側に、前記基板及び前記供給
    手段とをそれぞれ有している請求項2に記載の止め輪装
    着装置。
JP01283098A 1998-01-26 1998-01-26 止め輪装着装置 Expired - Lifetime JP3385202B2 (ja)

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