JP3033754B1 - 三重化情報処理システム - Google Patents

三重化情報処理システム

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JP3033754B1
JP3033754B1 JP10358249A JP35824998A JP3033754B1 JP 3033754 B1 JP3033754 B1 JP 3033754B1 JP 10358249 A JP10358249 A JP 10358249A JP 35824998 A JP35824998 A JP 35824998A JP 3033754 B1 JP3033754 B1 JP 3033754B1
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孝司 大谷
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Abstract

【要約】 【課題】 情報処理部が非同期であっても、多数決論理
にもとづいて正常な出力の選択および系の異常通知を行
う。 【解決手段】 同一命令に対し情報処理装置101,1
02,103の全てから非同期にて出力される処理結果
を受け付けるまで、先行して受け付けた1系または2系
の前記情報処理装置からの比較結果をバッファリングす
る出力データバッファ部220を設け、多数決手段23
0に、2系以上の処理結果を多数決論理にもとづいて比
較させ、2系の処理結果が一致した系の出力を正常な処
理結果として選択させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、同一命令を受け
て処理を実行する3系の情報処理装置から正常な系の処
理結果を選択する三重化情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の三重化情報処理システムとして、
例えば図6に示すものがある。これは、3系の情報処理
部31,32,33の動作を同期させるために、1つの
クロック20が同一タイミングで各情報処理部31,3
2,33に供給される。このため、これらの3系の情報
処理部31,32,33は同一タイミングで処理を実行
し、処理結果を多数決部40に供給する。そこで多数決
部40は多数決論理に基づき、これらの処理結果の比較
処理を行い、正常な処理結果および異常検出信号を入出
力インタフェース50に供給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の三系の情報処理を同期動作させる三重化情報処理
システムにおいては、情報処理部31,32,33を3
系とも同期させるため、同一のシステム内に構築する必
要があり、それに伴い専用のハードウェアでしかシステ
ムを構築できないという課題があった。また、情報処理
部31,32,33を3系とも同期させるため、いずれ
か1系のビットエラー等で処理結果の同期がずれると、
多数決部にて異常と判断され、障害でない場合でも異常
通知として報告されてしまうという課題があった。
【0004】この発明は前記課題を解決するものであ
り、情報処理部が非同期であっても、多数決論理にもと
づいて正常な出力の選択および系の異常通知を行える高
信頼性の三重化情報処理システムを提供することを目的
とする。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
請求項1 の発明にかかる三重化情報処理システムは、
一命令に対し情報処理装置の全てから非同期にて出力さ
れる処理結果を受け付けるまで、先行して受け付けた1
系または2系の情報処理装置からの比較結果をバッファ
リングする出力データバッファ部を多数決装置に設け、
多数決手段に、前記同一命令に対しバッファリングされ
ている処理結果を含め2系以上の処理結果を受けて、各
系の処理結果を多数決論理にもとづいて比較させ、2系
の処理結果が一致した系の出力を正常な処理結果として
選択させ、一方、前記2系の処理結果が不一致の場合
は、前記2系の処理結果のそれぞれと残りの1系の処理
結果との多数決比較を行わせ、一致する処理結果を正常
な処理結果として選択させ、さらに不一致の1系を障害
情報として外部へ通知させ、前記3系の情報処理装置に
対する命令を、これらに前記多数決装置を介して接続さ
れたネットワーク上の他の情報処理装置または入出力装
置から発行させるようにしたものである。
【0007】また、請求項2の発明にかかる三重化情報
処理システムは、同一命令に対し情報処理装置の全てか
ら非同期にて出力される処理結果を受け付けるまで、先
行して受け付けた1系または2系の情報処理装置からの
比較結果をバッファリングする出力データバッファ部を
多数決装置に設け、多数決手段に、前記同一命令に対し
バッファリングされている処理結果を含め2系以上の処
理結果を受けて、各系の処理結果を多数決論理にもとづ
いて比較させ、2系の処理結果が一致した系の出力を正
常な処理結果として選択させ、一方、前記2系の処理結
果が不一致の場合は、前記2系の処理結果のそれぞれと
残りの1系の処理結果との多数決比較を行わせ、一致す
る処理結果を正常な処理結果として選択させ、さらに不
一致の1系を障害情報として外部へ通知させ、前記多数
決装置に、前記ネットワークを介して受けた前記命令に
付加されているトランザクションIDをトランザクショ
ン管理用のユニークなIDに付け替えて前記3系の情報
処理装置に転送し、一方、これらの情報処理装置からの
処理結果を受けて、前記ユニークなIDを元のトランザ
クションIDに変換して処理結果を前記ネットワークへ
所定の順序で出力するように調停するID付替/出力調
停部を設けたものである。
【0008】また、請求項3の発明にかかる三重化情報
処理システムは、同一命令に対し情報処理装置の全てか
ら非同期にて出力される処理結果を受け付けるまで、先
行して受け付けた1系または2系の情報処理装置からの
比較結果をバッファリングする出力データバッファ部を
多数決装置に設け、多数決手段に、前記同一命令に対し
バッファリングされている処理結果を含め2系以上の処
理結果を受けて、各系の処理結果を多数決論理にもとづ
いて比較させ、2系の処理結果が一致した系の出力を正
常な処理結果として選択させ、一方、前記2系の処理結
果が不一致の場合は、前記2系の処理結果のそれぞれと
残りの1系の処理結果との多数決比較を行わせ、一致す
る処理結果を正常な処理結果として選択させ、さらに不
一致の1系を障害情報として外部へ通知させ、前記出力
データバッファ部が、同一命令に対する3系の前記処理
結果を同一タイミングで受け付けたとき、これらの処理
結果の前記バッファリングを行わずに前記多数決手段に
渡すようにしたものである。
【0009】また、請求項4の発明にかかる三重化情報
処理システムは、同一命令に対し情報処理装置の全てか
ら非同期にて出力される処理結果を受け付けるまで、先
行して受け付けた1系または2系の情報処理装置からの
比較結果をバッファリングする出力データバッファ部を
多数決装置に設け、多数決手段に、前記同一命令に対し
バッファリングされている処理結果を含め2系以上の処
理結果を受けて、各系の処理結果を多数決論理にもとづ
いて比較させ、2系の処理結果が一致した系の出力を正
常な処理結果として選択させ、一方、前記2系の処理結
果が不一致の場合は、前記2系の処理結果のそれぞれと
残りの1系の処理結果との多数決比較を行わせ、一致す
る処理結果を正常な処理結果として選択させ、さらに不
一致の1系を障害情報として外部へ通知させ、前記出力
データバッファ部に、3系の情報処理装置から受けた処
理結果のヘッダに含まれるIDを多数決比較するID比
較部を設けたものである。
【0010】また、請求項5の発明にかかる三重化情報
処理システムは、前記調停を、2つの命令に対する処理
結果を同時に受けたとき、前記トランザクションIDと
ユニークなIDとを関連付けたID管理テーブルに登録
された命令受付順に行うようにしたものである。
【0011】また、請求項6の発明にかかる三重化情報
処理システムは、前記出力データバッファ部に、前記I
D比較部からの2系ずつ3組の比較結果から、同一命令
に対して同時に2系から処理結果を受けた場合および同
時に受け付ける処理結果がない場合に応じたフラグを生
成し、出力データバッファに前記各IDをセットアドレ
スとして、出力データとともに登録させるIDフラグ生
成部を設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図について説明する。図1はこの発明の三重化情報処理
システムを示すブロック図であり、同図において、40
1,402…,40nは入出力装置、411は他の情報
処理装置で、これらはネットワーク300を介して非同
期動作する3系の情報処理装置101,102,103
に命令を発行する。これらの非同期な情報処理装置10
1,102,103は多数決装置200から同一の命令
を受け付けて、処理を実行する。200は多数決装置
で、これの入出力インタフェース211〜214は例え
ばネットワークアダプタのような、情報処理装置10
1,102,103とネットワーク300を接続するた
めのインタフェースである。
【0013】これらのうち、入出力インタフェース21
4はネットワーク300を介して、例えば入出力装置4
01から発行された命令を受け付け、トランザクション
管理部240のID付替/出力調停部241に前記命令
を出力する。このID付替/出力調停部241はその命
令を受け付けると、ID管理テーブル部242にアクセ
スし、命令に付加されている制御データ(以下「ヘッ
ダ」と称す)の1つであるトランザクションIDをトラ
ンザクション管理用のユニークなIDに付け替えて、入
出力インタフェース211,212,213に同一の命
令として転送する。242はID管理テーブル部で、こ
れは受け付けたトランザクションIDとユニークなID
とを関連付けてID管理テーブルに登録する。なお、情
報処理装置101,102,103はそれぞれ入出力イ
ンタフェース211,212,213からユニークなI
Dを持つ前記命令を受け付けると、それぞれの情報処理
装置101,102,103に独自のクロックタイミン
グで命令を受け付け、それぞれの処理能力に応じて処理
を実行し、処理結果を多数決装置200に出力する。
【0014】また、220は出力データバッファ部で、
これが前記3系からの処理結果をそれぞれの入出力イン
タフェース211〜213を介して受け付け、同一命令
に対する処理結果を異なるタイミングで受け付けた場
合、同一命令に対する3系全てから処理結果を受け付け
るまで、先行して受け付けた1系または2系からの処理
結果をバッファリングする。同一命令に対して3系すべ
てから同じタイミングで処理結果を受け付けた場合は、
処理結果のバッファリングを行わずに直接比較部232
に処理結果を出力する。比較部232は同一命令に対す
る出力を2系以上から受け付けた場合は、2系の出力を
それぞれ比較して一致または不一致の信号を多数決判定
部234に出力する。
【0015】さらに、234は多数決判定部で、これは
同一命令に対して例えば情報処理装置101,102の
2系からの出力を検出し、情報処理装置103の系から
の出力の受付が未だであった場合は、情報処理装置10
1,102の2系の出力結果を先行して比較し、比較一
致を検出すると、少なくともこれらの情報処理装置10
1,102の2つの系は正常と判断し、これらの処理結
果を選択して出力するように、出力データ選択部235
に対しデータ出力選択信号を出力する。このとき、残る
他の系の出力との比較結果が不一致となる場合がある
が、ここでは異常とは検出しない。後のタイミングで前
記命令に対する情報処理装置103からの処理結果を検
出した場合には、前記情報処理装置101,102の出
力結果とを多数決論理にもとづいて比較して、初めて情
報処理装置103が正常か異常かを判断する。
【0016】同一命令に対して、先行して1系からの処
理結果をバッファリングしていて、後続の2系からの処
理結果を同時に検出した場合、または3系からの処理結
果を同一タイミングで検出した場合、多数決判定部23
4は多数決論理にもとづいて正常な系、異常な系を判断
し、出力データ選択部235に対しデータ出力選択信号
を出力する。多数決判定部234の判定結果から1系が
異常であると判断された場合は、障害情報通報部280
を介して該当する系の異常が外部に通報される。同一命
令に対する処理結果が出力データバッファ224から比
較部232,比較部233へ出力されるのと並行して、
出力データ選択部235はそれぞれの系からの処理結果
を受け付ける。出力データ選択部235は多数決判定部
234からデータ出力選択信号を受け付けると、そのデ
ータ出力選択信号の指示に従い、前記受け付けた処理結
果の中なら1つを選択し、ID付替/出力調停部241
へ出力する。
【0017】また、前記ID付替/出力調停部241は
処理結果を受け付けると、ID管理テーブル部242に
アクセスし、処理結果のデータに含まれているトランザ
クションIDを命令要求元から受け付けた元のIDに変
換する。この時2つの命令に対する処理結果を同時に受
け付けた場合は、ID管理テーブル部242からの登録
情報から、受け付けた命令の順序通りの順番で処理結果
を出力するように調停する。さらに、前記ID管理テー
ブル部242は前記ユニークなIDに対する処理結果を
受け付けたと判断し、以降受け付ける命令に対して付加
する許可を与えるために管理していたトランザクション
IDとユニークなIDのテーブルをリセットし解放す
る。処理結果は入出力インタフェース214、ネットワ
ーク300を介して命令要求元の入出力装置401へ出
力される。
【0018】図2は図1に示す出力データバッファ部2
20の詳細な構成を示す。同図において、222はID
比較部で、これは情報処理装置101,102,103
からの処理結果を受け付けると、処理結果のヘッダに含
まれる前記IDを多数決比較し、3つの処理結果が同一
命令に対するものであるか否かを判断し、3系のIDの
比較結果が一致した場合は1を、それ以外の比較結果の
場合は0を、それぞれIDフラグ生成部223および比
較データ選択部231に出力するように機能する。この
ため、IDフラグ生成部223には2系ずつ3組の比較
結果が出力される。また、このIDフラグ生成部223
はID比較部からの3組の比較結果から、同一命令に対
して同時に2系から処理結果を受け付けた場合は1を、
同時に受け付けた処理結果がない場合は0を出力する。
【0019】また、224は出力データバッファで、こ
れが3系から受け付けた出力データ221a,221
b,221cのIDを、セットアドレスとして、IDフ
ラグや出力データをそれぞれ索引したり登録したりす
る。231は多数決手段としての多数決比較/障害検出
部230内の比較データ選択部で、これは受け付けた3
系の処理結果および出力データバッファ224から索引
した処理結果を比較部232,比較部233どちらで比
較させるかを選択する。3系からの処理結果のうち、例
えば情報101,102の2系の処理結果が同一命令の
出力に該当する場合、IDフラグ生成部223は同一命
令に対する処理結果を2系から同時に受け付けたことを
示す1を出力する。同時に、同一命令に対する処理結果
の比較および出力データバッファ224の索引を行う。
前記2系の処理結果の比較は比較器232abにより実
行される。
【0020】さらに、同一の命令に対し先行した処理結
果が出力データバッファ224に登録されていないかを
確認するために出力データバッファ224を索引する。
索引した結果、出力データバッファ224に先行した処
理結果が登録されていなかった場合は、残りの系の情報
処理装置103からの処理結果を待つために、出力デー
タバッファ224のセットアドレスが示すエントリN2
24nにIDフラグを立て、2系からの処理結果を登録
する。一方、出力データバッファ224の索引時に同一
の命令に対する系の情報処理装置103の処理結果が登
録されていた場合は、比較データ選択部231は前記各
系の2つの被比較データは受け付けたばかりのデータを
選択し、情報処理装置103の系の被比較データは出力
データバッファ224から索引したデータを選択し、比
較部232にてそれぞれ3組の比較を行う。
【0021】並行して受け付けた処理結果のうち情報処
理装置103の系のものは情報処理装置101,102
の系のものとは異なるID、つまり異なる命令に対する
ものなので、IDフラグ生成部223は同一命令に対す
る処理結果がないことを示す0を出力する。同時に出力
データバッファ224の索引を行う。索引した結果、出
力データバッファ224に先行する処理結果が登録され
ていなかった場合は、残りの系A、系Bからの処理結果
を待つために出力データバッファ224のセットアドレ
スが示すエントリN224nにIDフラグを立て、情報
処理装置103の系からの処理結果を登録する。出力デ
ータバッファ224の索引時に同一命令に対し先行して
1系または2系の処理結果が登録されていた場合、多数
決比較/障害検出部230の比較データ選択部231は
情報処理装置103の系の被比較データは受け付けたば
かりのデータを選択し、情報処理装置101,102の
2系の被比較データは出力データバッファ224から索
引したデータを選択し、比較部233にて比較を行う。
【0022】また、情報処理装置101,102の2系
のうち1系の処理結果のみが登録されていた場合は、索
引したIDフラグが0を示し、2系の処理結果が登録さ
れていた場合は1を示しているので判別できる。1系の
処理結果のみが登録されていた場合は、残りの情報処理
装置101または102からの処理結果を待つために、
再び出力データバッファ224のIDに該当するセット
アドレスのエントリM224mにIDフラグを立て、2
系からの処理結果を登録する。この時IDフラグは1で
登録する。3系からの処理結果全てが同一命令に対する
ものであった場合、比較データ選択部231は3つの処
理結果とも受け付けた3系からのデータを選択し、比較
部232にて2系の比較をそれぞれ3組について行う。
この場合は出力データバッファ224に対する索引およ
び登録は行わない。
【0023】なお、図1の情報処理装置101〜10
3,他の情報処理装置411,入出力装置401〜40
nおよびネットワーク300に関しては、当業者にとっ
てよく知られており、またこの発明とは直接関係しない
ので、その詳細な構成は省略する。また、3系の情報処
理装置101〜103を3系の入出力装置にしてもよい
し、命令を発行する入出力装置401〜40nを情報処
理装置にしてもよい。さらに、ネットワーク300に接
続された入出力装置401〜40nについては、ネット
ワーク300を介さずに直接多数決装置200の入出力
インタフェース214に接続した構成としてもよい。
【0024】次に、同一命令に対し多数決比較を行っ
て、処理結果を選択する動作を、図3および図4のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。まず、入出力装置
401が命令を発行すると(ステップS1)、この命令
をネットワーク300を介して多数決装置200が受
け、トランザクション管理部240において、前記のよ
うに、トランザクションIDを付け替えを行い(ステッ
プS2)、同一命令を同一タイミングで3系の情報処理
装置101,102,103に供給する(ステップS
3)とともに、ID管理テーブル242にIDを登録す
る(ステップS4)。このため、3系の情報処理装置1
01,102,103は供給された命令をそれぞれクロ
ックタイミングに同期して処理を実行する(ステップS
5,ステップS6,ステップS7)。
【0025】一方、多数決装置200では前記各処理の
実行結果である処理結果を受け付け(ステップS8)、
同一命令に対する出力データの返信数を検出し(ステッ
プS9)、返信数が2つの場合には、出力データバッフ
ァ224を索引し、先行出力データの有無を調べ(ステ
ップS10)、無い場合には、同一命令に対する2系の
出力データを比較し(ステップS11)、不一致の場合
には、先行出力データとして2系の出力をバッファリン
グしておく(ステップS12)。また、ステップS11
で2系の出力データが一致するとされた場合には、トラ
ンザクションIDの変換を行い(ステップS13)、正
常な出力データを選択し、入出力インタフェース214
へ転送して(ステップS14)、これが入出力装置40
1で受信される(ステップS15)。
【0026】また、ステップS9において、同一命令に
対する出力データ返信数が1であると判定された場合に
は、出力データバッファ224を索引し、先行出力デー
タの有無を検出し(ステップS16)、無い場合には、
先行出力データとして1系の出力をバッファリングする
(ステップS17)。一方、先行出力データが有る場合
には、同一命令に対する先行出力データ返信数を検出し
(ステップS18)、その先行出力データ返信数が1の
場合には、同一命令に対する2系出力のデータを比較し
(ステップS19)、不一致の場合には、先行出力デー
タとして2系の出力をバッファリングする(ステップS
20)。
【0027】一方、ステップS9で出力データ返信数が
3と判定された場合、ステップS10で先行出力データ
が有ると判定された場合、およびステップS18で先行
出力データ返信数が2と判定された場合には、続いて同
一命令に対する3系出力データを多数決比較(ステップ
S21)、1系以上が不一致である場合には、3系の状
態通知信号を生成して転送する(ステップS22)。一
方、2系以上が一致した場合には、トランザクションI
Dの変換(ステップS23)に続いて、実行待ちバッフ
ァの該当するトランザクションIDを無効にし(ステッ
プS24)、また、正常な出力データを選択し、入出力
インタフェースへ転送する(ステップS25)。
【0028】かかる命令発行から3系の各情報処理装置
101,102,103の処理結果の出力までの動作
を、図5に示す回路各部の信号のタイミングチャートに
従って説明する。例えば、入出力装置401からの命令
を多数決装置200が受け付けると、この多数決装置2
00は、トランザクションIDを付け替え、同一の命令
を同一タイミングX1で3系の情報処理装置に供給す
る。3系の情報処理装置101,102,103は供給
された命令をそれぞれのクロックタイミングa1,b
1,c1に同期させて処理を実行する。多数決装置20
0は、それぞれの情報処理装置の実行結果である処理結
果を受け付けると、随時、多数決装置200のクロック
に同期させて、3系全ての処理結果を受け付けるまで2
つの処理結果をX2a,X2bとしてバッファリングし
ておく。
【0029】同一命令に対し少なくとも2系からの処理
結果を受け付け、処理結果の比較結果が一致した場合
は、残り1系からの処理結果を待たずに、正常な処理結
果を選択して命令発行元の入出力装置401に出力デー
タX3として出力する。同一命令に対する3系全ての処
理結果が揃った時点で、多数決論理に基づき正常または
異常な系を検出し、異常があった場合は障害情報として
通報する。この時点で命令発行元の入出力装置401に
出力していなかった場合は、正常な処理結果X4を出力
することになる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、同一
命令に対し情報処理装置の全てから非同期にて出力され
る処理結果を受け付けるまで、先行して受け付けた1系
または2系の情報処理装置からの比較結果をバッファリ
ングする出力データバッファ部を多数決装置に設け、多
数決手段に、前記同一命令に対しバッファリングされて
いる処理結果を含め2系以上の処理結果を受けて、各系
の処理結果を多数決論理にもとづいて比較させ、2系の
処理結果が一致した系の出力を正常な処理結果として選
択させ、一方、前記2系の処理結果が不一致の場合は、
前記2系の処理結果のそれぞれと残りの1系の処理結果
との多数決比較を行わせ、一致する処理結果を正常な処
理結果として選択させ、さらに不一致の1系を障害情報
として外部へ通知させるように構成したので、情報処理
装置が非同期で動作可能であることにより、ハードウェ
アの三重化同期などの機能を組み込んだ専用の三重化情
報処理装置は必要とせず、市販されている情報処理装置
を3つ用意し、多数決装置に接続するだけで高信頼性の
情報処理システムが構築できるほか、3つの情報処理装
置の処理能力や仕様が異なっていても多数決装置と接続
するだけで高信頼性の情報処理システムが容易に構築で
きるという効果が得られる。また、ある系の情報処理装
置がパリティチェック等で処理が遅れても、処理結果さ
え出力されればタイミングの同期は多数決装置には検出
されないため異常とは判断せず、障害でない異常の通知
を削減できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態による三重化情報処
理システムを示すブロック図である。
【図2】 図1における多数決装置の詳細を示すブロッ
ク図である。
【図3】 この発明による多数決装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 図3に続く、この発明による多数決装置の動
作を示すフローチャートである。
【図5】 図1に示すブロック各部における信号を示す
タイミングチャートである。
【図6】 従来の三重化情報処理システムを示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
101,102,103 情報処理装置 200 多数決装置 220 出力データバッファ部 222 ID比較部 223 IDフラグ生成部 230 多数決比較/障害検出部(多数決手段) 241 ID付替/出力調停部 242 ID管理テーブル 300 ネットワーク 401〜40n 入出力装置 411 他の情報処理装置

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一命令を受けて処理を実行する3系の
    情報処理装置と、 これらの情報処理装置の処理結果に対し多数決処理を実
    行する多数決装置とを備えた三重化情報処理システムに
    おいて、 前記多数決装置に設けられて、同一命令に対し前記情報
    処理装置の全てから非同期にて出力される処理結果を受
    け付けるまで、先行して受け付けた1系または2系の情
    報処理装置からの比較結果をバッファリングする出力デ
    ータバッファ部と、 前記同一命令に対しバッファリングされている処理結果
    を含め2系以上の処理結果を受けて、各系の処理結果を
    多数決論理にもとづいて比較し、2系の処理結果が一致
    した系の出力を正常な処理結果として選択し、一方、前
    記2系の処理結果が不一致の場合は、前記2系の処理結
    果のそれぞれと残りの1系の処理結果との多数決比較を
    行って、一致する処理結果を正常な処理結果として選択
    し、不一致の1系を障害情報として外部へ通知する多数
    決手段とを設け、 前記3系の情報処理装置に対する命令が、これらに前記
    多数決装置を介して接続されたネットワーク上の他の情
    報処理装置または入出力装置から発行されることを特徴
    とする三重化情報処理システム。
  2. 【請求項2】 同一命令を受けて処理を実行する3系の
    情報処理装置と、 これらの情報処理装置の処理結果に対し多数決処理を実
    行する多数決装置とを備えた三重化情報処理システムに
    おいて、 前記多数決装置に設けられて、同一命令に対し前記情報
    処理装置の全てから非同期にて出力される処理結果を受
    け付けるまで、先行して受け付けた1系または2系の情
    報処理装置からの比較結果をバッファリングする出力デ
    ータバッファ部と、 前記同一命令に対しバッファリングされている処理結果
    を含め2系以上の処理結果を受けて、各系の処理結果を
    多数決論理にもとづいて比較し、2系の処理結果が一致
    した系の出力を正常な処理結果として選択し、一方、前
    記2系の処理結果が不一致の場合は、前記2系の処理結
    果のそれぞれと残りの1系の処理結果との多数決比較を
    行って、一致する処理結果を正常な処理結果として選択
    し、不一 致の1系を障害情報として外部へ通知する多数
    決手段とを設け、 前記多数決装置が、前記ネットワークを介して受けた前
    記命令に付加されているトランザクションIDをトラン
    ザクション管理用のユニークなIDに付け替えて前記3
    系の情報処理装置に転送し、一方、これらの情報処理装
    置からの処理結果を受けて、前記ユニークなIDを元の
    トランザクションIDに変換して処理結果を前記ネット
    ワークへ所定の順序で出力するように調停するID付替
    /出力調停部を有することを特徴とする三重化情報処理
    システム。
  3. 【請求項3】 同一命令を受けて処理を実行する3系の
    情報処理装置と、 これらの情報処理装置の処理結果に対し多数決処理を実
    行する多数決装置とを備えた三重化情報処理システムに
    おいて、 前記多数決装置に設けられて、同一命令に対し前記情報
    処理装置の全てから非同期にて出力される処理結果を受
    け付けるまで、先行して受け付けた1系または2系の情
    報処理装置からの比較結果をバッファリングする出力デ
    ータバッファ部と、 前記同一命令に対しバッファリングされている処理結果
    を含め2系以上の処理結果を受けて、各系の処理結果を
    多数決論理にもとづいて比較し、2系の処理結果が一致
    した系の出力を正常な処理結果として選択し、一方、前
    記2系の処理結果が不一致の場合は、前記2系の処理結
    果のそれぞれと残りの1系の処理結果との多数決比較を
    行って、一致する処理結果を正常な処理結果として選択
    し、不一致の1系を障害情報として外部へ通知する多数
    決手段とを設け、 前記出力データバッファ部は、同一命令に対する3系の
    前記処理結果を同一タイミングで受け付けたとき、これ
    らの処理結果の前記バッファリングを行わずに前記多数
    決手段に渡すことを特徴とする三重化情報処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 同一命令を受けて処理を実行する3系の
    情報処理装置と、 これらの情報処理装置の処理結果に対し多数決処理を実
    行する多数決装置とを備えた三重化情報処理システムに
    おいて、 前記多数決装置に設けられて、同一命令に対し前記情報
    処理装置の全てから非同期にて出力される処理結果を受
    け付けるまで、先行して受け付けた1系または2系の情
    報処理装置からの比較結果をバッファリングする出力デ
    ータバッファ部 と、 前記同一命令に対しバッファリングされている処理結果
    を含め2系以上の処理結果を受けて、各系の処理結果を
    多数決論理にもとづいて比較し、2系の処理結果が一致
    した系の出力を正常な処理結果として選択し、一方、前
    記2系の処理結果が不一致の場合は、前記2系の処理結
    果のそれぞれと残りの1系の処理結果との多数決比較を
    行って、一致する処理結果を正常な処理結果として選択
    し、不一致の1系を障害情報として外部へ通知する多数
    決手段とを設け、 前記出力データバッファ部が、3系の情報処理装置から
    受けた処理結果のヘッダに含まれるIDを多数決比較す
    るID比較部を有することを特徴とする三重化情報処理
    システム。
  5. 【請求項5】 前記調停が、2つの命令に対する処理結
    果を同時に受けたとき、前記トランザクションIDとユ
    ニークなIDとを関連付けたID管理テーブルに登録さ
    れた命令受付順に行われることを特徴とする請求項2
    記載の三重化情報処理システム。
  6. 【請求項6】 前記出力データバッファ部が、前記ID
    比較部からの2系ずつ3組の比較結果から、同一命令に
    対して同時に2系から処理結果を受けた場合および同時
    に受け付ける処理結果がない場合に応じたフラグを生成
    し、出力データバッファに前記各IDをセットアドレス
    として、出力データとともに登録させるIDフラグ生成
    部を有することを特徴とする請求項4に記載の三重化情
    報処理システム。
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