JP3033420U

JP3033420U - 高さ調節ができる折り畳み作業床

Info

Publication number: JP3033420U
Application number: JP1996007491U
Authority: JP
Inventors: 康之奥田; 泰一郎池田
Original assignee: 大喜商事株式会社
Priority date: 1996-07-10
Filing date: 1996-07-10
Publication date: 1997-01-28
Anticipated expiration: 2002-07-10

Abstract

(57)【要約】【課題】一人の作業員により、床板を昇降させること
ができ、床板の上に安全に乗り移ることができる折り畳
み作業床を開発し、安全性の向上と省力化とコストの低
減を果たす。【解決手段】下部のキャスター付台と上部の床板との
間に、床板を一人で昇降させることができるウインチと
複滑車を利用した手動式伸縮装置を中央に設置し、その
外側に、４本の伸縮脚と、１本のスライド式の伸縮梯子
を設け、上記伸縮梯子の真上の床板に開閉自在の扉を設
け、床板の上側外周に着脱自在の手摺を立設し、床板を
折り畳み可能に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、高所で作業する場合に使用する高さ調節ができる折り畳み作業床に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、高さ調節ができる折り畳み作業床は種々有った。例えば、本出願人他の出願による特願平４−１８８６２９号の作業床を高くできる足場及び作業床を高くできる折り畳み足場等が従来例としてあげられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来のものは、支柱等の数が多く複雑に分布していたため、作業床の下側はスペースがなかった。従って、外側から別体の梯子をかけて作業床の上に上がらねばならず、作業床への乗り移りが危険であるという問題があった。また、足場の構造が複雑なため、作業床を昇降させるにあたっては、多人数で手間をかけて昇降させねばならないという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解決するために、本考案は、下部のキャスター付台と上部の床板との間に、床板を一人で昇降させることができるウインチと複滑車を利用した手動式伸縮装置を中央に設置し、その外側に、４本の伸縮脚と、１本のスライド式の伸縮梯子を設け、上記伸縮梯子の真上の床板に開閉自在の扉を設け、床板の上側外周に着脱自在の手摺を立設することとしている。また、床板を折り畳み可能に構成することとしている。こうして、ウインチを手で操作することにより、一人の作業員により、床板を昇降させることができ、外側から別体の梯子をかけなくても、内側から伸縮梯子を上り下りし、床板の扉から出入りして、床板の上に安全に乗り移ることができ、安全性の向上と省力化とコストの低減を果たすことができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案に係わる高さ調節ができる折り畳み作業床は、下部にキャスター付台を設け、上部に床板を設け、これらの間に上下に同時に伸縮する複数の伸縮部材を設ける高さ調節ができる折り畳み作業床であって、上記伸縮部材のうち、中央に、床板を一人で昇降させることのできるウインチと複滑車を利用した手動式伸縮装置を設け、この手動式伸縮装置の外側に４本の伸縮脚を設け、この伸縮脚の内側にスライド式の伸縮梯子を設ける一方、この伸縮梯子の真上の上記床板には開閉自在の扉を設け、床板の上側外周には着脱自在の手摺を立設してなる。また、床板を折り畳み可能に構成してなる。そして、ウインチを一人で操作して、ワイヤーを巻き上げたり、弛めたりして手動式伸縮装置を伸縮させ、床板を昇降させることができるようにするものである。また、伸縮脚と伸縮梯子は、手動式伸縮装置と同時に同じ長さ伸縮し、伸縮梯子を伝わって上り下りでき、床板の扉から床板の上に出入りすることができるようにするものである。さらに、手摺は着脱自在であり、手動式伸縮装置を縮めて床板を下げ、手摺を外して、床板を折り畳みコンパクトにすることができるようにするものである。さらに、本考案の折り畳み作業床を複数連結して、同時に多人数で高所の作業をするようにできるものである。

【０００６】

【実施例】

以下この考案を例示図面を参照して詳細説明すると、図１は本考案高さ調節ができる折り畳み作業床の高さを最高にして手摺を取り付けた状態を示す正面図、図２は同じく側面図、図３は同じく高さを最低にした状態を示す正面図であり、図４は同じく手摺を取り外し、高さを最低にして床板を折り畳んだ状態を示す正面図、図５は同じく側面図、図６は同じく平面図である。

【０００７】図１、図２に示す如く、下部にキャスター付台（１）が設けられ、上部に床板（２）が設けられ、これらの間に、上下に同時に伸縮する複数の伸縮部材が設けられており、これら伸縮部材のうち、中央に位置するものが手動式伸縮装置（３）であり、手動式伸縮装置（３）の外側に４本の伸縮脚（４）が設けられ、伸縮脚（４）の内側にスライド式の伸縮梯子（５）が設けられている。

【０００８】手動式伸縮装置（３）は、床板を一人で昇降させることのできるウインチ（３１）と複滑車を利用した３段式の柱であり、その簡単な機構を説明する説明機構図が図７である。図７において、（Ａ）の図は最も縮めた状態を示し、（Ｂ）の図は最も伸ばした状態を示す。（３２）は一段目の柱、（３３）は二段目の柱、（３４）は三段目の柱を示し、（３５）は第１滑車、（３６）は第２滑車、（３７）は第３滑車を示し、（３８）は第１ワイヤー、（３９）は第２ワイヤーを示す。

【０００９】第１滑車（３５）は一段目の柱（３２）の上部に固定された滑車であり、第２滑車（３６）は二段目の柱（３３）の下部に固定された滑車であり、第３滑車（３７）は二段目の柱（３３）の上部に固定された滑車である。第１ワイヤー（３８）は一端をウインチ（３１）に固定し、他端を一段目の柱（３２）の側面に固定してあり、第１滑車（３５）と第２滑車（３６）を巻回している。第２ワイヤー（３９）は一端を一段目の柱（３２）の底面に固定し、他端を三段目の柱（３４）の底面に固定し、第３滑車（３７）を巻回している。

【００１０】ウインチ（３１）と第１ワイヤー（３８）と第１滑車（３５）と第２滑車（３６）の組合せは、第１滑車（３５）を定滑車とし、第２滑車（３６）を動滑車とする複滑車のしくみであり、図７の（Ａ）から（Ｂ）の状態へ、ウインチ（３１）で第１ワイヤー（３８）を巻き取ると、第２滑車（３６）が上昇し、二段目の柱（３３）が上昇する。すると、第３滑車（３７）も上昇するので、第２ワイヤー（３９）に引っ張られて三段目の柱（３４）が上昇するものである。これらの機構は一般的に広く使用されている機構である。

【００１１】伸縮脚（４）は三段になっており、二段目の太い脚から上下にそれぞれ細い脚が伸びる仕組みになっている。伸縮梯子（５）も三段になっており、二段目の梯子から上下に梯子が伸びるようになっている。

【００１２】手動式伸縮装置（３）の伸縮にあわせて、それぞれ、伸縮脚（４）と伸縮梯子（５）は伸縮する。

【００１３】キャスター付台（１）には複数のキャスター（１１）が付いており、移動できるようになっている。キャスター（１１）のなかには折り畳んだり伸ばしたりできる腕（１ａ）の先に付いているものもある。

【００１４】床板（２）は、全体が長方形または正方形であり、上記伸縮梯子（５）の真上にあたる部分には開閉自在の扉（２１）が設けられている。折り畳みすることができるように蝶番で連結された部分が複数設けられており、それぞれ、ステー（２２）で突っ張って広げるようになっている。床板（２）を広げた状態では、上側の外周に手摺（２３）を立設できるように、差し込み用の筒（２４）が複数設けられている。

【００１５】図４、図５、図６に示す如く、手摺を取り外し、折り畳んでコンパクトにできる。この状態から、床板（２）を広げて、ステー（２２）で突っ張り、手摺（２３）を取り付けて図３に示す状態にし、伸縮梯子（５）を上って扉（２１）から床板（２）の上に出て作業できる。また、ウインチ（３１）を一人で操作して、手動式伸縮装置を伸ばし、図１の状態にして、伸縮梯子（５）を上って、扉（２１）を開いて通って床板（２）の上に出て作業できる。図３の状態で、床板の高さ約２ｍ、図１の状態で床板の高さ約４．２ｍである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１７】特別な動力を使用しなくても手動により、一人の作業員の力でウインチを操作することにより、床板を昇降させることができ、コストの低減と省力化を果たすことができる。

【００１８】外側から別体の梯子をかけなくても、内側から伸縮梯子を上り下りし、床板の扉を開閉して出入りして、床板の上に安全に乗り移ることができ、安全性の向上と省力化を果たすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の高さ調節ができる折り畳み作業床の
一実施例の高さを最高にして手摺を取り付けた状態を示
す正面図である。

【図２】同じく側面図である。

【図３】同じく高さを最低にした状態を示す正面図であ
る。

【図４】同じく手摺を取り外し、高さを最低にして床板
を折り畳んだ状態を示す正面図である。

【図５】同じく側面図である。

【図６】同じく平面図である。

【図７】手動式伸縮装置の機構を簡単に説明する説明機
構図であり、（Ａ）は縮めた状態を示し、（Ｂ）は伸ば
した状態を示す。

【符号の説明】

１キャスター付台１ａ腕２床板３手動式伸縮装置４伸縮脚５伸縮梯子１１キャスター２１扉２２ステー２３手摺２４差し込み用の筒３１ウインチ３２一段目の柱３３二段目の柱３４三段目の柱３５第１滑車３６第２滑車３７第３滑車３８第１ワイヤー３９第２ワイヤー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】下部にキャスター付台を設け、上部に床
板を設け、これらの間に上下に同時に伸縮する複数の伸
縮部材を設ける高さ調節ができる折り畳み作業床であっ
て；上記伸縮部材のうち、中央に、床板を一人で昇降さ
せることのできるウインチと複滑車を利用した手動式伸
縮装置を設け、該手動式伸縮装置の外側に４本の伸縮脚
を設け、該伸縮脚の内側にスライド式の伸縮梯子を設け
る一方；該伸縮梯子の真上の上記床板には開閉自在の扉
を設け、該床板の上側外周には着脱自在の手摺を立設し
たことを特徴とする高さ調節ができる折り畳み作業床。
【請求項２】床板が折り畳み可能に構成された請求項
１記載の高さ調節ができる折り畳み作業床。