JP3033264B2 - 真空インタラプタ - Google Patents

真空インタラプタ

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JP3033264B2
JP3033264B2 JP3196711A JP19671191A JP3033264B2 JP 3033264 B2 JP3033264 B2 JP 3033264B2 JP 3196711 A JP3196711 A JP 3196711A JP 19671191 A JP19671191 A JP 19671191A JP 3033264 B2 JP3033264 B2 JP 3033264B2
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movable
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利真 深井
泰司 野田
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Meidensha Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/66Vacuum switches
    • H01H33/662Housings or protective screens
    • H01H33/66207Specific housing details, e.g. sealing, soldering or brazing
    • H01H2033/66215Details relating to the soldering or brazing of vacuum switch housings

Landscapes

  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極がビスマス(以
下、Biと記す)等の低融点金属を含有する真空インタ
ラプタに関する。
【0002】
【従来の技術】真空インタラプタの代表的な構造のもの
の一例を図1に示す。真空容器1は、セラミックス等で
製作される絶縁筒2と、その両端にそれぞれ結合された
銅製の固定側フランジ3と可動側フランジ4とからなっ
ている。固定側フランジ3は、円筒状のリング部3aと
円板状のフランジ部3bとを階段状につないで一体的に
形成してあり、可動側フランジ4は、円筒状のリング部
4aと円板状のフランジ部4bとを階段状につないで一
体的に形成してある。図中、3c,4cが階段状の連結
部である。
【0003】固定側フランジ3のフランジ部3bの中央
部には固定リード棒5が貫通して固定されている。真空
容器1内において固定リード棒5の先端には固定電極6
が取り付けてある。
【0004】一方、可動側フランジ4のフランジ部4b
の中央部には孔7があけてあり、そこより真空容器1内
に可動リード棒8が挿入してあり、その先端には前記固
定電極6と対向する可動電極10が取付けてある。可動
リード棒8と可動側フランジ4のフランジ部4bとの間
はベローズ11で結合してあり、可動リード棒8は軸方
向に移動可能となっている。
【0005】可動リード棒8には図示されていない操作
機構が連結されており、操作機構により可動リード棒8
が軸方向に動かされることにより、電極6,10は開閉
される。
【0006】このような真空インタラプタは、真空炉中
でのろう付けにより製作される。ろう付けによる残留応
力の影響による接合部(絶縁筒2のメタライズ部とリン
グ3a,4aとのろう付け接合部)の強度の低下は、フ
ランジ3、4のリング部3a、4aとフランジ部3b、
4bとが一体となり、かつ階段状の連結部で結合されて
いることにより緩和される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
真空インタラプタにおいては、低截断電流値特性、低サ
ージ電圧特性を得るために、電極にBi,Pb,Zn,
Sn,Sb,Se,Te等の低融点金属を含有させるこ
とがなされている。
【0008】しかしながら、電極がBi等の低融点金属
を含む真空インタラプタをろう付けにより製作すると、
電極中の低融点金属成分がろう付け時に飛散し、それが
銅製のフランジ3、4を貫通してリークが発生するとい
う問題が生じ、真空インタラプタの製造が非常に困難に
なっていた。
【0009】フランジ3,4の材料としては、従来無酸
素銅が採用されており、この無酸素銅製のフランジ3,
4の厚みを1mm,2mm,3mm,4mmとして真空
インタラプタを製作した場合の貫通リークの発生確率を
調べた結果を図2に示す。電極の材料として、Cu−C
r−Bi合金を用い、ろう付け温度は650℃とした。
【0010】図2からわかるように、フランジ3,4の
厚みを増せば貫通リークの発生が少なくなり、4mmの
場合にはほとんどなくなる。
【0011】しかしながら、フランジ3,4の厚さを4
mmとすると、リング部3a,4aとセラミックス製の
絶縁筒2のメタライズ部とのろう付け部の強度が図3に
示すように残留応力の影響で極端に低くなり、実用上使
用不可のものとなってしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、絶縁筒と、この絶縁筒の一端に一端が
取り付けられた円筒状のリング部の他端を階段状に折曲
して円板状のフランジ部の外周と一体的に接続してなる
固定側フランジと、前記絶縁筒の他端に一端が取り付け
られた円筒状のリング部の他端を階段状に折曲して円板
状のフランジ部の外周と一体的に接続してなる可動側フ
ランジと、前記固定側フランジの前記フランジ部を貫通
しかつ前記フランジと結合された固定リード棒と、この
固定リード棒の先端に取り付けられ、低融点金属を含有
する固定電極と、前記可動側フランジの前記フランジ部
可動に貫通して前記絶縁筒内に導かれた可動リード棒
と、この可動リード棒の先端に前記固定電極に対向して
設けられ、低融点金属を含有する可動電極と、前記可動
リード棒と前記可動側フランジとの間を連結するベロー
ズとを備えてなり、前記固定側フランジ及び前記可動側
フランジの階段状に折曲した部分がろう付け時の残留応
力の影響による強度低下を防ぐようにした真空インタラ
プタにおいて、前記固定側フランジ及び可動側フランジ
をリン脱酸銅製としたのである。
【0013】
【作用】固定側フランジ及び可動側フランジをリン脱酸
銅製としたことにより、ろう付け時に飛散する低融点金
属がフランジに浸入したとしても貫通することがなく、
リークは生じない。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を挙げると、その構成部材
は図1に示したものと同様であるが、そのフランジ3,
4は無酸素銅製ではなく、リン脱酸銅製とするのであ
る。
【0015】貫通リークの原因を調べるため、従来の無
酸素銅製のフランジを用いた真空インタラプタのろう付
け工程後のフランジ3,4の断面を分析したところ、そ
の顕微鏡写真を概念的に表わした図4に示すように銅の
結晶粒がろう付け時の熱負荷により増大していることが
わかった。低融点金属であるBiは銅の粒界に沿って浸
入するので、浸入したBiがフランジを貫通し、それに
より生じた空隙がリークの原因になっているものと推定
されるのである。
【0016】そこで、本発明では、前述のように一体型
の固定及び可動側フランジ3,4の材質を無酸素銅から
リン脱酸銅に変えたのである。フランジ3,4の材質を
リン脱酸銅として製作した真空インタラプタのフランジ
3,4の断面の顕微鏡写真を概念的に表したものを図5
に示す。この図に示すようにろう付け時の熱負荷によっ
ても銅の結晶粒は増大しない。これはリン脱酸銅におい
てはリンが微量存在し、このリンが銅の結晶粒の成長を
抑えることによる。
【0017】したがって、低融点金属であるBiがフラ
ンジ3,4中に浸入したとしても、粒界に沿ってフラン
ジ3,4を貫通するには至らず、図2に示した如く、フ
ランジ3,4の厚みを2mmとすれば、貫通リークは発
生しなくなる。また、厚みが2mmであれば、図3に示
すように、適切なろう付け強度を維持できる。なお、図
2,図3に示す結果は、Cu−Cr−Bi製の電極を用
い、650℃でろう付けしたものである。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る真空インタラプタによれ
ば、リング部とフランジ部とを階段状につないで一体的
に形成してあるフランジの材質をリン脱酸銅にしたこと
により、ろう付け時の熱負荷によっても銅の結晶粒が増
大することがなく、低融点金属が浸入したとしても、結
晶粒界の連続性がないことからフランジの貫通は阻止さ
れ、貫通リークは生じなくなる。したがって、低融点金
属を含有している電極を使用した真空インタラプタの製
造が、低融点金属を含有していない電極を使用したもの
と同じようにできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空インタラプタの代表的なものの断面図であ
る。
【図2】フランジの厚みと貫通リーク発生確率との関係
を示すグラフである。
【図3】フランジの厚みとろう付け強度との関係を示す
グラフである。
【図4】無酸素銅製フランジのろう付け後の断面の顕微
鏡写真を概念的に表わした図である。
【図5】リン脱酸銅製フランジのろう付け後の断面の顕
微鏡写真を概念的に表わした図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 絶縁筒 3 固定側フランジ 3a リング部 3b フランジ部 3c 連結部 4 可動側フランジ 4a リング部 4b フランジ部 4c 連結部 5 固定リード棒 6 固定電極 8 可動リード棒 10 可動電極 11 ベローズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−58662(JP,A) 特開 昭63−266841(JP,A) 特開 昭56−156626(JP,A) 実開 昭61−42041(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/66

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁筒と、この絶縁筒の一端に一端が取
    り付けられた円筒状のリング部の他端を階段状に折曲し
    て円板状のフランジ部の外周と一体的に接続してなる固
    定側フランジと、前記絶縁筒の他端に一端が取り付けら
    れた円筒状のリング部の他端を階段状に折曲して円板状
    のフランジ部の外周と一体的に接続してなる可動側フラ
    ンジと、前記固定側フランジの前記フランジ部を貫通
    かつ前記フランジと結合された固定リード棒と、この
    定リード棒の先端に取り付けられ、低融点金属を含有す
    る固定電極と、前記可動側フランジの前記フランジ部を
    可動に貫通して前記絶縁筒内に導かれた可動リード棒
    と、この可動リード棒の先端に前記固定電極に対向して
    設けられ、低融点金属を含有する可動電極と、前記可動
    リード棒と前記可動側フランジとの間を連結するベロー
    ズとを備えてなり、前記固定側フランジ及び前記可動側
    フランジの階段状に折曲した部分がろう付け時の残留応
    力の影響による強度低下を防ぐようにした真空インタラ
    プタにおいて、前記固定側フランジ及び可動側フランジ
    をリン脱酸銅製としたことを特徴とする真空インタラプ
    タ。
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