JPH05290687A - 真空インタラプタ - Google Patents

真空インタラプタ

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JPH05290687A
JPH05290687A JP9501792A JP9501792A JPH05290687A JP H05290687 A JPH05290687 A JP H05290687A JP 9501792 A JP9501792 A JP 9501792A JP 9501792 A JP9501792 A JP 9501792A JP H05290687 A JPH05290687 A JP H05290687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brazing
electrode
movable
lead rod
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9501792A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Fukai
利真 深井
Junichi Warabi
潤一 蕨
Taiji Noda
泰司 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ろう付けにより組立てる真空インタラプタを
1回のろう付けで組立てられるようにする。 【構成】 仮組立てしたときに上側に来るリード棒10
の先端の立ち上がり部10aを内側にかしめて凸状の電
極31を保持すると共に、立ち上がり部10aと電極3
1との間にろう溜り部23を形成し、ろう付け時にしみ
出したろう材がこのろう溜り部23に溜まって電極31
の表面までは流下しないようにした真空インタラプタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1回のろう付けで製造
できる真空インタラプタに関する。
【0002】
【従来の技術】低截断電流値を有する接点材料としてA
g(銀)−WC(炭化タングステン)の合金が知られて
おり、この接点材料による電極を組み込んだ真空インタ
ラプタが製造されているが、その製造は2回の真空ろう
付け(1回目は真空ろう付でなくても可)で行なわれて
いる。
【0003】1回目のろう付けでは、図4に示すよう
に、セラミックス製の絶縁筒1の両端のメタライズ部に
はFe(鉄)−Ni(ニッケル)−Co(コバルト)系
合金(コバール)製のフランジ2,3を、フランジ3の
内側にはベローズ4の一端を、ベローズ4の他端には可
動リード棒5,シールド6を、フランジ2にはシールド
7,封止リング8をそれぞれろう付けする。つまり、接
点以外の構成部材をろう付けするのである。2回目のろ
う付けでは、図5に示すように電極のろう付けと真空封
止部のろう付け、つまり、可動リード棒5と可動電極
9、固定リード棒10と固定電極11、固定リード棒1
0と封止リング8とのろう付けがなされるのである。こ
の2回目のろう付け終了後、容器内は真空とされ、真空
インタラプタが完成する。
【0004】一方、接点材料としてCu(銅)−Cr
(クロム)合金を使用した真空インタラプタの製造は、
1回の真空ろう付けでなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】接点材料としてAg−
WCを使用した真空インタラプタを製造する場合に2回
のろう付け作業が必要となるのは、接点をろう付けする
ろう材と、構成部材をろう付けするろう材が異なるため
である。
【0006】接点のろう付けは、その成分がAgを含ん
でいることから、Agの融点(960℃)以下で使用可
能なろう材であることが前提となるが、実際には、85
0℃以下でろう付けをする必要がある。その理由はAg
−WC材製の接点を850℃を超える温度におくと、接
点の表面がAgリッチ状態になり、截断電流値を高くす
る、という問題が生じるからである。
【0007】850℃以下における真空中でろう付け可
能なろう材としては、Cu−Ag−In(インジウム)
系、Cu−Ag−Sn(すず)系のものがあるが、図5
に示すように電極11を下向きにしてろう付けする場合
においては、さらに、Cu−Ag−In系またはCu−
Ag−Sn系のろう材で800℃以下のろう付け温度に
する必要があった。これはCu−Ag系ろう材では、ろ
うのぬれ性が良く、電極11の表面側にまでろうが流れ
出し、かつ付着することによって、截断電流値を上げ
てしまう、遮断性能を低下させてしまう、耐電圧特
性を劣化させてしまう等の問題が生じるためである。
【0008】一方、上記Cu−Ag−In系又はCu−
Ag−Sn系のろう材で、セラミックス製絶縁筒1のメ
タライズ部とコバール製のフランジ2,3またはCu製
の封止リング8とフランジ2との真空ろう付けを行う
と、ろう材の成分であるAgがコバールの結晶粒界に浸
透し、さらにろう付け接合で生じる残留応力の作用と相
乗して粒界割れが発生し、真空封止が不可能となる。
【0009】また、フランジ2,3の材質がCuの場合
には、図6に示すように、メタライズ部との接合部形状
を、残留応力を緩和し得る形状としても、Cu−Ag−
In系,Cu−Ag−Sn系のろう材では、メタライズ
部に割れが生じ、真空封止が不可能となる。これはCu
−Ag系ろう材に比べ、ろう付け層が硬く、残留応力が
大になることによる。
【0010】以上のような理由から、フランジにコバー
ルを使用した場合においては、絶縁筒とフランジ等との
ろう付けには、Agの含有しないろう材としてCu−M
n−Ni系等のろう材を使用し、またフランジCuを使
用した場合には、Cu−Mn−Ni系あるいはCu−A
g系のろう材を使用し、接点(Ag−WC)のろう付け
にはCu−Ag−In系あるいはCu−Ag−Sn系の
ろう材を使用するという具合に2回のろう付けが必要で
あった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、絶縁筒と、その両端に結合される固定
側フランジ及び可動側フランジと、固定側フランジと一
体のもしくは一体化される固定リード棒と、固定リード
棒の先端に結合される固定電極と、可動側フランジを通
して絶縁筒内に導かれる可動リード棒と、可動リード棒
の先端に結合される可動電極と、可動リード棒と可動側
フランジとの間を連結するベローズとを備える真空イン
タラプタにおいて、ろう付けの際に下向きとなる電極を
凸形状とすると共に、この電極の周辺部にリード棒先端
周辺の立上り部をかしめて係合させ、かしめられた立上
り部を電極周辺部との間にろう溜りができるようにした
のである。
【0012】
【作用】上記構造の真空インタラプタにおいては、ろう
付けの際に下向きとなるリード棒と電極との間にろう溜
りとなる隙間を形成したので、ろう材が電極の表面に流
れ出すことが防止でき、1回のろう付けでの組立作業が
できる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る真空インタラプタを図面
に示す実施例に基づき詳細に説明する。図1には、一実
施例に係る真空インタラプタのろう付け前の仮組立状態
の縦断面を示してある。
【0014】1がセラミックス製の絶縁筒で、その両端
には、ろう付けに備えてメタライズが施されている。絶
縁筒1の上下両端には、固定側フランジ2,可動側フラ
ンジ3を配する。これらのフランジ2,3はCuもしく
はCu合金で製作される。可動側フランジ3の内側には
ベローズ4を配し、ベローズ4の上端にはCuもしくは
Cu合金製の可動リード棒5,シールド7を配する。一
方、固定側フランジ2の中央部にはCuもしくはCu合
金製の固定リード棒10を挿入し、かつ当接させる。以
上の部材同士の接合部にはそれぞれろう材が配される。
ろう材としては、Cu−Ag系(例えば、28Cu−7
2Ag)のものが使用される。ステンレス製のベローズ
4の他の部材との接合部にはニッケルメッキが施され
る。可動リード棒5の先端は凹状となっており、そこに
Cu−Ag系の板状のろう材21を介して可動電極9を
配する。電極9は、Ag−WC(例えば、30Ag−7
0WC)製である。
【0015】固定リード棒10の下端にはCu−Ag系
の板状のろう材21を介し、かつ可動電極9と当接させ
て固定電極22が配される。固定電極22は、図2
(A)にその断面の拡大を示すように基端の大径部とそ
れに続くやや径の小さい部分22bとからなり、凸状を
なしている。一方、固定リード棒10の先端部は、図2
(A)に示すように周縁部に立ち上がり部10aが形成
されて凹状をなしている。
【0016】したがって、固定電極22を固定リード棒
10の先端にろう材21を介して配した状態では、図2
(A)に示すように立ち上がり部10aが固定電極22
の大径部22aの肩部より突出した状態となる。この
後、図2(B)に示すように立ち上がり部10aを内側
にかしめ、大径部22aの肩部に係合させて電極22を
保持すると共に、立ち上がり部10aの先端と大径部2
2aの表面との間にろう溜り部23としての隙間を作
る。
【0017】以上のように仮組立てした状態の真空イン
タラプタを真空炉内に装入し、所定の真空圧下で850
℃以下に加熱してろう付けを行う。各部材間に配したろ
う材が溶融し各部材間のろう付けがなされる。
【0018】下向きとなっている固定リード棒10と固
定電極22との接合部においては、溶融したろう材が電
極22の大径部22aと立ち上がり部10aとの間から
にじみ出るが、図2(C)に示すようににじみ出たろう
材21aはろう溜り部23に溜まり、さらに下方へ伝わ
って行くことはない。したがって、ろう材21aが電極
22の表面に流れて付着するといった事態は生じない。
【0019】なお、電極9,22としてAg−WCを使
用するが、850℃以下でろう付けを行なうので、電極
9,22の表面がAgリッチ状態となるのは防止され
る。また、フランジ2,3の材料としてCuまたはCu
合金を使用しているので、コバールの場合に生じるろう
材中のAgの浸透による粒界割れは生じない。さらにC
u−Ag系ろう材を使用するので、絶縁筒1のメタライ
ズ部の割れが防止できる。
【0020】図3には、他の実施例として固定リード棒
と固定側フランジとを一体化したものを示す。31が一
体化固定リード棒で、リード棒部31aとフランジ部3
1bとからなっており、その他の構成は図1に示したも
のと同じである。この場合も、リード棒部31aの先端
の立ち上がり部31cをかしめて、固定電極22を固定
すると共に間にろう溜め部としての隙間を作る。
【0021】上記実施例はいずれも固定リード棒と固定
電極との接合部が上側に来るよう組立てているので、こ
の部分にろう溜り部を形成するようにしているが、可動
リード棒と可動電極との接合部が上側に来る場合には、
当然にその部分に本発明を適用する。つまり、可動電極
と可動リード先端とのかしめ部にろう溜り部を形成する
のである。
【0022】なお、上記実施例であげた各構成部材の材
質、ろう材の材質、ろう付け温度等は例示であり、本発
明はろう付け組立てする真空インタラプタすべてに適用
できる。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る真空インタラプタによれ
ば、上側に位置するリード棒と電極との間に、しみ出す
ろう材を保持するろう溜り部を設けたので、電極表面へ
のろう材のしみ出し、付着といった不具合を生じること
なしに全体を1回のろう付けで組み立てることができ、
大幅な経費の削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る真空インタラプタの仮組立て状
態の縦断面図である。
【図2】ろう溜りの形成手順の説明図である。
【図3】他の実施例の図1と同様の縦断面図である。
【図4】従来の真空インタラプタのろう付け組立の1回
目のろう付け仮組み状態の断面図である。
【図5】2回目の仮組み状態の断面図である。
【図6】フランジと絶縁筒との接合例を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
1 絶縁筒 2 固定側フランジ 3 可動側フランジ 4 ベローズ 5 可動リード棒 9 可動電極 10 固定リード棒 10a 立ち上がり部 21 ろう材 22 固定電極 22a 大径部 23 ろう溜り部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁筒と、その両端に結合される固定側
    フランジ及び可動側フランジと、固定側フランジと一体
    のもしくは一体化される固定リード棒と、固定リード棒
    の先端に結合される固定電極と、可動側フランジを通し
    て絶縁筒内に導かれる可動リード棒と、可動リード棒の
    先端に結合される可動電極と、可動リード棒と可動側フ
    ランジとの間を連結するベローズとを備える真空インタ
    ラプタにおいて、ろう付けの際に下向きとなる電極を凸
    形状とすると共に、この電極の周辺部にリード棒先端周
    辺の立上り部をかしめて係合させ、かしめられた立上り
    部と電極周辺部との間にろう溜りができるようにしたこ
    とを特徴とする真空インタラプタ。
JP9501792A 1992-04-15 1992-04-15 真空インタラプタ Pending JPH05290687A (ja)

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JP9501792A JPH05290687A (ja) 1992-04-15 1992-04-15 真空インタラプタ

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JP (1) JPH05290687A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09274836A (ja) * 1996-04-05 1997-10-21 Mitsubishi Electric Corp 真空バルブ及びその電極製造方法
US5687472A (en) * 1994-05-12 1997-11-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing a vacuum interrupter
JP2005235663A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Japan Ae Power Systems Corp 真空容器

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010821