JPS5810810B2 - 電子管 - Google Patents
電子管Info
- Publication number
- JPS5810810B2 JPS5810810B2 JP9703477A JP9703477A JPS5810810B2 JP S5810810 B2 JPS5810810 B2 JP S5810810B2 JP 9703477 A JP9703477 A JP 9703477A JP 9703477 A JP9703477 A JP 9703477A JP S5810810 B2 JPS5810810 B2 JP S5810810B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- anode
- anode tube
- soldered
- electron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は電子管に係り、とくに陽極筒が真空外囲器の一
部を兼ねる構造の電子管に関する。
部を兼ねる構造の電子管に関する。
高出力用の送信管などは、陽極筒の放熱を効率よくおこ
なうように陽極筒を外気に露出させ、空冷又は液冷しう
るようになっている。
なうように陽極筒を外気に露出させ、空冷又は液冷しう
るようになっている。
従ってこの場合陽極筒としては電気伝導度とともに熱伝
導性のよい鋼が使用される場合が多い。
導性のよい鋼が使用される場合が多い。
一方、陽極筒は真空外囲器の一部を兼ねるものであるた
め、セラミックのような絶縁筒と気密封着する必要があ
る。
め、セラミックのような絶縁筒と気密封着する必要があ
る。
そして銅製の陽極筒は熱膨張率が大きいため、セラミッ
クのような絶縁筒と気密封着する場合、間にコバールと
して広く知られる封着金属筒を介在させ、鑞着する。
クのような絶縁筒と気密封着する場合、間にコバールと
して広く知られる封着金属筒を介在させ、鑞着する。
この構造は概略第1図に示すものである。
即ち有底円筒状の銅製陽極筒11の内側に、陰極12、
グリッド13がステム14によって保持固定され、陽極
筒の開口端部にコバールの封着金属筒15が鑞付けされ
、さらにこれを介してセラミックからなる絶縁筒16が
鑞着されている。
グリッド13がステム14によって保持固定され、陽極
筒の開口端部にコバールの封着金属筒15が鑞付けされ
、さらにこれを介してセラミックからなる絶縁筒16が
鑞着されている。
これらの鑞着には一般に銀−鋼合金鑞が用いられる。
しかしながらこのような構造の電子管においては、コバ
ール製封着金属筒を複雑な形状に加工すると、その加工
歪の残留と、結晶粒界に銀鑞が流入するためにクラック
がしばしば発生する。
ール製封着金属筒を複雑な形状に加工すると、その加工
歪の残留と、結晶粒界に銀鑞が流入するためにクラック
がしばしば発生する。
これを防止するには高度の部品品質及び工程管理が必要
である。
である。
一方、コバールとセラミックとの間の鑞付は部分が高電
界密度になると、とくに高周波高電圧による放電が発生
しやすいため、第1図に示すように陽極筒の一部を延長
してシールド部17を形成して上記鑞着部を保護するよ
うにしなければならない。
界密度になると、とくに高周波高電圧による放電が発生
しやすいため、第1図に示すように陽極筒の一部を延長
してシールド部17を形成して上記鑞着部を保護するよ
うにしなければならない。
またコバールは電気比抵抗が大きいので周波数の高い用
途には好ましくない。
途には好ましくない。
そしてとくに数千ボルト以上の陽極定格電圧をもつ大形
電子管において、以上の事情は重大な障害である。
電子管において、以上の事情は重大な障害である。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたもので、構
造が簡略で、しかも封着部分の気密性の安定性がよく、
高周波動作に有利な構造の電子管を提供するものである
。
造が簡略で、しかも封着部分の気密性の安定性がよく、
高周波動作に有利な構造の電子管を提供するものである
。
以下図面を参照して実施例を説明する。
第2図および第3図に示す電子管は、有底円筒状の陽極
筒21の内側に、陰極22、グリッド23が配置され、
これらの電極はステム24で支持されてなる。
筒21の内側に、陰極22、グリッド23が配置され、
これらの電極はステム24で支持されてなる。
陽極筒21の開口端部にはセラミツクからなる絶縁筒2
5が気密封着され、これらは真空外囲器の一部を構成し
ている。
5が気密封着され、これらは真空外囲器の一部を構成し
ている。
そこで、陽極筒21を鉄(鉄を主成分とする合金も含む
)又はステンレス鋼で形成し、開口端部に薄肉部26を
突出成形しである。
)又はステンレス鋼で形成し、開口端部に薄肉部26を
突出成形しである。
この薄肉部26の厚さtlは例として0.5〜1.0M
陽極筒21の厚さt2は4mm、絶縁筒25の厚さt3
は4mmである。
陽極筒21の厚さt2は4mm、絶縁筒25の厚さt3
は4mmである。
なお薄肉部26の長さlは3〜6Mとする。
そして陽極筒の薄肉部26を絶縁筒25に直接即ち他の
封着自由金属筒を介在させることなく突き合わせ、両者
をAg−Cu合金鑞27で鑞着する。
封着自由金属筒を介在させることなく突き合わせ、両者
をAg−Cu合金鑞27で鑞着する。
勿論、鑞着を十分ならしめるために、陽極筒薄肉部の端
部表面にNiメッキ層28絶縁筒の端面にMoのメタラ
イズ層29、及びNiメッキ層30を被着させる。
部表面にNiメッキ層28絶縁筒の端面にMoのメタラ
イズ層29、及びNiメッキ層30を被着させる。
なお鑞材は、72%Ag、28%Cuの合金鑞が望まし
い。
い。
以上のような本発明電子管は、陽極筒として鉄又はステ
ンレス鋼を用い、端部を薄肉としたうえでこれを直接セ
ラミックからなる絶縁筒に突き合わせて鑞着してあり、
鑞着部はコバールを使用した場合のようなりラックが発
生せず、機械的に強固な気密封着が保たれる。
ンレス鋼を用い、端部を薄肉としたうえでこれを直接セ
ラミックからなる絶縁筒に突き合わせて鑞着してあり、
鑞着部はコバールを使用した場合のようなりラックが発
生せず、機械的に強固な気密封着が保たれる。
しかも封着部分は単純な構造でよいため作業性に富む。
膨張、収縮は薄肉部で緩和されるので、鑞着部に不所望
な歪が残らない。
な歪が残らない。
また鉄又はステンレス鋼は銅よりは電気比抵抗が大きい
とはいえ、コバールなどよりもはるかに小さく、VHF
帯程度までの周波数帯で使用する電子管では十分実用に
なる高周波特性が得られ、上述の鑞着部分の高周波損失
も比較的小さくできる。
とはいえ、コバールなどよりもはるかに小さく、VHF
帯程度までの周波数帯で使用する電子管では十分実用に
なる高周波特性が得られ、上述の鑞着部分の高周波損失
も比較的小さくできる。
また本発明者らの実験によれば、鑞着部分の高周波高電
圧放電も発生しに<<、コバールを使用した第1図示の
従来構造の場合には必要なシールド部分17に相当する
ものを使用しなくとも、実用になることが確認された。
圧放電も発生しに<<、コバールを使用した第1図示の
従来構造の場合には必要なシールド部分17に相当する
ものを使用しなくとも、実用になることが確認された。
陽極筒として鉄又はステンレス鋼を用いる本発明電子管
は、高温排気が可能であり、また管内の放電が起りにく
いので特性上も有利である。
は、高温排気が可能であり、また管内の放電が起りにく
いので特性上も有利である。
なおとくに高電圧、高い周波数帯で使用する用途の電子
管にあっては、第4図に示すように別に用意したシール
ド筒41の外周フランジ42を、陽極筒21と絶縁筒2
5との鑞着部内側にはめ、一体に鑞着すればよい。
管にあっては、第4図に示すように別に用意したシール
ド筒41の外周フランジ42を、陽極筒21と絶縁筒2
5との鑞着部内側にはめ、一体に鑞着すればよい。
この場合でも鑞着部の構造は比較的簡略であり、実用性
がある。
がある。
第5図に示す例は、陽極筒薄肉部26の端部に、絶縁筒
の端面の幅と同等の幅をもつ薄肉フランジ51を設けて
鑞着したものである。
の端面の幅と同等の幅をもつ薄肉フランジ51を設けて
鑞着したものである。
これは陽極筒と絶縁筒との直径にわずかの差がある場合
でも、両者が確実に突き合わされるので、作業性がさら
に改善される。
でも、両者が確実に突き合わされるので、作業性がさら
に改善される。
なお陽極筒の表面全体にNiメッキ等を施してもよく、
そうすれば表面の酸化や腐蝕が防止され、表面の電気比
抵抗が下がり、一層高周波特性が改善される。
そうすれば表面の酸化や腐蝕が防止され、表面の電気比
抵抗が下がり、一層高周波特性が改善される。
第1図は従来構造を示す半断面図、第2図は本発明の一
実施例を示す半断面図、第3図は要部拡大断面図、第4
図、第5図は各々他の実施例を示す要部拡大断面図であ
る。 21……陽極筒、25……絶縁筒、26……薄肉部、2
7……鑞材。
実施例を示す半断面図、第3図は要部拡大断面図、第4
図、第5図は各々他の実施例を示す要部拡大断面図であ
る。 21……陽極筒、25……絶縁筒、26……薄肉部、2
7……鑞材。
Claims (1)
- 1 真空外囲器の一部を兼ねる陽極筒を鉄又はステンレ
ス鋼で形成し、該陽極筒の開口端部に薄肉部を形成して
該薄肉部をセラミック製絶縁筒に直接突き合わせ、該突
き合わせ部を鑞着してなる電子管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9703477A JPS5810810B2 (ja) | 1977-08-15 | 1977-08-15 | 電子管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9703477A JPS5810810B2 (ja) | 1977-08-15 | 1977-08-15 | 電子管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5431268A JPS5431268A (en) | 1979-03-08 |
JPS5810810B2 true JPS5810810B2 (ja) | 1983-02-28 |
Family
ID=14181209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9703477A Expired JPS5810810B2 (ja) | 1977-08-15 | 1977-08-15 | 電子管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5810810B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5624733A (en) * | 1979-08-01 | 1981-03-09 | Hitachi Ltd | Electron tube |
-
1977
- 1977-08-15 JP JP9703477A patent/JPS5810810B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5431268A (en) | 1979-03-08 |
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