JPH11260209A - 遮断器用構成部材 - Google Patents

遮断器用構成部材

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JPH11260209A
JPH11260209A JP10053460A JP5346098A JPH11260209A JP H11260209 A JPH11260209 A JP H11260209A JP 10053460 A JP10053460 A JP 10053460A JP 5346098 A JP5346098 A JP 5346098A JP H11260209 A JPH11260209 A JP H11260209A
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JP
Japan
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circuit breaker
volume
component
electrodes
electrode
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Application number
JP10053460A
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English (en)
Inventor
Isao Okutomi
功 奥富
Keisei Seki
経世 関
Atsushi Yamamoto
敦史 山本
Takashi Kusano
貴史 草野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Shibafu Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Shibafu Engineering Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/66Vacuum switches
    • H01H33/662Housings or protective screens
    • H01H33/66261Specific screen details, e.g. mounting, materials, multiple screens or specific electrical field considerations
    • H01H2033/66269Details relating to the materials used for screens in vacuum switches

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  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
  • Contacts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高導電率で高強度の通電軸および電極や耐電
圧特性の優れたシールド等の遮断器用構成部材を提供し
ようとするものである。 【解決手段】 溶解法により調製されたCrおよびCu
を主成分とする材料からなることを特徴とする。また、
Cr含有量が5〜50体積%である。また、W、Mo、
TaおよびNbから選ばれる少なくとも1つの元素を3
体積%以下含有する。また、B、C、Al、Ti、S
i、MgおよびZrから選ばれる少なくとも1つの元素
を1体積%以下含有する。また、Crの一部をFe、C
oおよびVから選ばれる少なくとも1つの元素により置
換した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断器用構成部材
に関し、特に、通電軸、電極等の高強度かつ高導電率を
有する部材や、シールド、電極等の遮断性能・耐電圧を
支配する部材の改良に係わる。
【0002】
【従来の技術】例えば遮断器の構成部品である真空バル
ブは、次のような構造を有する。遮断室は、絶縁材料か
らなるほぼ円筒状の絶縁容器と、この絶縁容器の両端に
封止材を介して気密に固定された金属製蓋体とで構成さ
れている。前記遮断室内には、外部から挿入された一対
の通電軸の端部に取付けられた一対の電極が互いに対向
して配設されている。上部の電極は、固定電極として、
下部の電極は可動電極として、それぞれ機能する。前記
通電軸を前記遮断室内に真空気密を保持しながら移動さ
せるベローズと、このベローズをアーク蒸気から保護す
る金属製のベローズ保護用アークシールドが前記遮断室
内に配置されている。また、金属製アークシールドは前
記各電極および前記保護用アークシールドを覆うように
前記遮断室内に配置され、前記絶縁容器がアーク蒸気に
曝されるのを防いでいる。前記各電極は、前記通電軸に
ろう付けにより固定されている。これら電極が対向する
面には、接点がろう付けにより固定されている。
【0003】前述した真空バルブにおいて、電極および
通電軸は通電性および強度を有することが重要である。
しかしながら、一般に使用されている純銅やCr量の少
ないクロム銅を使用した場合には、高温での強度が十分
ではなく、遮断などの複数回の開閉によって変形する問
題があった。
【0004】このようなことから、より高強度のCu−
W合金を用いることが試みられている。しかしながら、
この合金は強度的に満足するが、電路を形成する部分の
抵抗が高くなり、遮断器として満足する結果を得られな
かった。
【0005】また、前述した真空バルブにおいてシール
ドや接点、電極は、遮断性能と耐電圧特性が重要であ
る。接点は、CuCr系が主流であるものの、このCu
Cr系材料は溶浸法や固相焼結等の粉末冶金法により作
られるのが一般的である。しかしながら、この製法で円
筒状の薄板からなるシールド部材を作ることが困難であ
るばかりか、シールドの内面の耐電圧特性が不均一にな
る。その結果、遮断性性能および耐電圧特性を有するシ
ールドを得ることが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、通電
軸や電極等の高強度と高導電率を兼ね備えた材料とし
て、より適切なものはなかった。また、シールド材料に
ついても、焼結法にて製造されたものが主体であり、耐
電圧的に劣るという欠点があった。本発明は、高導電率
で高強度の通電軸および電極や耐電圧特性の優れたシー
ルド等の遮断器用構成部材を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる遮断器用
構成部材は、溶解法により調製されたCrおよびCuを
主成分とする材料からなることを特徴とするものであ
る。本発明に係わる遮断器用構成部材において、Cr含
有量が5〜50体積%であることが好ましい。
【0008】本発明に係わる遮断器用構成部材におい
て、W,Mo,TaおよびNbから選ばれる少なくとも
1つの元素を3体積%以下含有することが好ましい。本
発明に係わる遮断器用構成部材において、B,C,A
l,Ti,Si,MgおよびZrから選ばれる少なくと
も1つの元素を1体積%以下含有することが好ましい。
【0009】本発明に係わる遮断器用構成部材におい
て、Crの一部をFe,CoおよびVから選ばれる少な
くとも1つの元素により置換することを許容する。本発
明に係わる別の遮断器用構成部材は、溶解法により調製
されたFe,CoおよびVから選ばれる少なくとも1つ
の元素とCuとを主成分とする材料からなることを特徴
とする。
【0010】本発明に係わる各遮断器用構成部材におい
て、前記溶解法としては真空中での高周波誘導溶解法、
アーク溶解法または連続鋳造法が採用される。本発明に
係わる各遮断器用構成部材において、溶解後の材料を所
定の部材寸法に至るまでに熱間鍛造、熱問圧延および熱
間押出しから選ばれる少なくとも一つの塑性加工を施す
ことが好ましい。本発明に係わる各遮断器用構成部材に
おいて、溶解後の材料を溶体化処理と時効処理を施すこ
とが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる遮断器用構
成部材を真空バルブを例にして詳細に説明する。図1
は、真空バルブを示す断面図、図2は下部電極付近を示
すの拡大断面図である。遮断室1は、絶縁材料からなる
ほぼ円筒状の絶縁容器2と、この絶縁容器2の両端に封
着材3a,3bを介して気密に固定された金属製蓋体4
a,4bとで構成されている。前記遮断室1内には、一
対の電極5a,5bが配設され、これら電極5a,5b
は両端の前記蓋体4a,4bを貫通して挿入された通電
軸6a,6bの対向する端部に取り付けらている。上部
の電極5aは、固定電極として、下部の電極5bは可動
電極として、それぞれ機能する。
【0012】金属製のベローズ保護用アークシールド7
は、前記遮断室1内に位置する前記可動電極5bの通電
軸6bの上部付近に取付けられている。ベローズ8は、
前記可動電極5bの通電軸6bを包囲するようにその上
端が前記アークシールド7内面に取付けられ、かつ下端
が前記下部蓋体4bに取付けられている。このようなベ
ローズ8により前記通電軸6bを前記遮断室1内に真空
気密を保持しながら移動させることを可能にするととも
に、前記ベローズ保護用アークシールド7により前記ベ
ローズ8がアーク蒸気に曝されるのを防止している。
【0013】金属製アークシールド9は、前記各電極5
a,5bおよび前記保護用アークシールド7を覆うよう
に前記遮断室1内に前記絶縁容器2に対して同心円状に
配置され、前記絶縁容器2がアーク蒸気に曝されるのを
防いでいる。
【0014】前記下部電極5bは、図2に示すように前
記通電軸6bにろう材10により固定されている。前記
上部電極5aは、前記通電軸6aに図示しないろう材に
より固定されている。なお、これら電極5a, 5bと通
電軸6a, 6bとの固定はかしめにより行ってもよい。
これら電極5a,5bの対向する面には、接点11a,
11bがろう材12により固定されている。
【0015】前記電極は、図2に示す構造に限らず、図
3の(A), (B)に示すように電路を形成する例えば
3つの円弧状コイル13を等しい周角度で配置した構造
にしてもよい。
【0016】本発明に係わる構成部材は、前述した遮断
器の電極5a, 5b、通電軸6a,6bやアークシール
ド7, 9に適用される。前記構成部材は、溶解法により
調製されたCrおよびCuを主成分とする材料から作ら
れる。この溶解法としては、例えば真空中での高周波誘
導溶解法、アーク溶解法または連続鋳造法が挙げられ
る。
【0017】前記材料中のCr含有量は、強度向上と耐
電圧特性の安定化の観点から5〜50体積%にすること
が好ましい。このようなCr含有量を規定した材料は、
前記構成部材の中で特に通電軸およびアークシールドに
適用することが望ましい。
【0018】前記材料中には、強度と耐電圧特性をより
向上させるためにW,Mo,TaおよびNbから選ばれ
る少なくとも1つの元素を3体積%以下、またはB,
C,Al,Ti,Si,MgおよびZrから選ばれる少
なくとも1つの元素を1体積%以下含有させることが好
ましい。前者の元素の含有量が3体積%を超えると、材
料の加工性が低下する恐れがある。より好ましい前者の
元素の含有量は、2体積%以下である。後者の元素の含
有量が1体積%を超えると、抵抗が高くなる恐れがあ
る。より好ましい後者の元素の含有量は、0.5体積%
以下である。
【0019】前記材料は、耐電圧特性をより向上するた
めにそのCrの一部をFe,CoおよびVから選ばれる
少なくとも1つの元素により置換することを許容する。
この元素の置換量は、25〜80体積%にすることが好
ましい。
【0020】また、前記構成部材は溶解法により調製さ
れたFe,CoおよびVから選ばれる少なくとも1つの
元素とCuを主成分とする材料から作られる。この溶解
法としては、例えば真空中での高周波誘導溶解法、アー
ク溶解法または連続鋳造法が挙げられる。
【0021】前記材料中のFe,CoおよびVから選ば
れる少なくとも1つの元素の含有量は、5〜50体積%
にすることが好ましい。なお、本発明に係わる遮断器用
構成部材において、溶解後の材料を所定の部材寸法に至
るまでに熱間鍛造、熱問圧延および熱間押出しから選ば
れる少なくとも一つの塑性加工を施すことがミクロ組織
の均質化(強度向上)や歩留まりの向上の点から好まし
い。
【0022】本発明に係わる各遮断器用構成部材におい
て、溶解後の材料を溶体化処理と時効処理を施すことが
組織の均質化(強度向上等)の点から好ましい。以上説
明した本発明の遮断器用構成部材は、溶解法により調製
されたCrおよびCuを主成分とする材料、または溶解
法により調製されたFe,CoおよびVから選ばれる少
なくとも1つの元素とCuとを主成分とする材料により
なるため、例えば通電軸および電極では高導電率で高強
度の特性を有し、シールドでは優れた耐電圧特性を有す
る。
【0023】特に、前記シールドと前記通電軸および前
記電極とはそれらの要求特性に見合った成分組成を有す
る材料から作ることがより効果的である。なお、本発明
に係わる構成部材は前述した真空バルブに限らず、気中
遮断器等の一般的な遮断器にも適用される。
【0024】
【実施例】以下、好ましい実施例を詳細に説明する。 (実施例1、2)まず、CrおよびCuをCu−1体積
%Cr,Cu−5体積%Crになるように配合し、これ
ら原料を高周波溶解法により溶解して母材を調製した。
これら母材を熱間押し出しを行った後、加工処理して直
径62mmの一対のコイル付き電極を製作した。つづい
て、溶浸法により調製したCu−50体積%Crを加工
して直径45mmの一対の接点を製作し、これら接点を
前記各電極の対向する面にそれぞれろう付けした。
【0025】また、前記各母材を熱間押し出しを行った
後、加工処理して直径24mmの一対の通電軸を製作し
た後、これら通電軸を前記各電極の接点と反対の面にそ
れぞれろう付けした。
【0026】さらに、前記各母材を熱間押し出しを行っ
た後、加工処理してシールドを製作した。次いで、前記
接点付き電極が取着された通電軸およびシールドを円筒
状セラミック容器内に配置し、前記容器の両端開口部に
蓋体を取付けることにより前述した図1に示す2種の真
空バルブを組み立てた。
【0027】(実施例3〜5)まず、CrおよびCuを
Cu−25体積%Cr,Cu−50体積%CrおよびC
u−75体積%Crになるように配合し、これら原料を
アーク溶解法により溶解して母材を調製した。これら母
材を熱間鍛造を行った後、加工処理して前記実施例1,
2と同様なコイル付き電極、通電軸およびシールドをそ
れぞれ製作した。なお、前記電極および通電軸は、実施
例1, 2と同様な方法により接点付き電極取着通電軸と
した。このような接点付き電極取着通電軸およびシール
ドを用いて実施例1, 2と同様に前述した図1に示す3
種の真空バルブを組み立てた。
【0028】(比較例1)無酸素銅を加工処理して前記
実施例1, 2と同様なコイル付き電極、通電軸およびシ
ールドをそれぞれ製作した。なお、前記電極および通電
軸は、実施例1,2と同様な方法により接点付き電極取
着通電軸とした。このような接点付き電極取着通電軸お
よびシールドを用いて実施例1, 2と同様に前述した図
1に示す真空バルブを組み立てた。
【0029】(比較例2)平均粒径70μmのCr粉末
と平均粒径44μmのCu粉末を3:1の割合で混合
し、7トン/cm2 の成形圧力で成形し、水素雰囲気中
で1050°、1時間焼結してCu−25体積%Cr素
材を調製した。この素材を直接加工することにより前記
実施例1, 2と同様なコイル付き電極、通電軸およびシ
ールドをそれぞれ製作した。なお、前記電極および通電
軸は、実施例1, 2と同様な方法により接点付き電極取
着通電軸とした。このような接点付き電極取着通電軸お
よびシールドを用いて実施例1, 2と同様に前述した図
1に示す真空バルブを組み立てた。
【0030】(比較例3)前記比較例2で得た素材を熱
間押し出し後、加工することにより前記実施例1, 2と
同様なコイル付き電極、通電軸およびシールドをそれぞ
れ製作した。なお、前記電極および通電軸は、実施例
1, 2と同様な方法により接点付き電極取着通電軸とし
た。このような接点付き電極取着通電軸およびシールド
を用いて実施例1, 2と同様に前述した図1に示す真空
バルブを組み立てた。
【0031】実施例1〜5および比較例1〜3の真空バ
ルブにおける各構成部材について、次のような評価を行
った。 (1)端子間抵抗 真空バルブに外部から一定の荷重を加え、真空バルブの
両端の端子間抵抗を測定した。その結果を下記表1に示
す。
【0032】(2)電極および通電軸の変形 真空バルブの端子間に40kAの電流を通電しながら1
0回遮断した後の電極および通電軸の変形を目視で観察
した。
【0033】(3)耐電圧特性 電流10A, 回復電圧36kVの条件で進み小電流試験
を500回行った後の再点弧呼発生率を調べることによ
り耐電圧特性を測定した。
【0034】これらの結果を下記表1に示す。なお、端
子間抵抗および耐電圧特性は比較例1を基準とする相対
値で示した。耐電圧特性は、その値が小さいほど、良好
である。
【0035】
【表1】
【0036】前記表1から明らかなように実施例1〜5
の真空バルブは、比較例1の真空バルブに比べて端子間
抵抗が僅かに高くなるものの、比較例1に比べて良好な
再点弧発生率(耐電圧特性)を示すことがわかる。通電
軸を含む電極に関しては、実施例1の真空バルブにおい
て電極の変形が認められたものの、実施例2〜5では電
極の変形が認められなかった。ただし、実施例5の真空
バルブでは全体的に特性向上が認められるものの、その
ばらつきが大きかった。
【0037】これに対し、比較例2, 3の真空バルブ
は、比較例1に比べて素子間抵抗が高くなると共に、耐
電圧特性も劣ることがわかる。また、比較例3のように
粉末冶金法で得た素材を熱間押し出した電極は変形が抑
えられるものの、比較例2のように前記素材そのものを
加工した電極は亀裂が発生した。
【0038】(実施例6,7)CrとCuとFeをCu
−5体積%Cr−20体積%Feの組成になるように配
合し、真空中で高周波溶解法により溶解し、さらに15
0TorrまでArを導入し、低真空Ar雰囲気にした
後、所定量の0.7体積%のMg,0.3体積%のTi
および0.05体積%のBを添加することによりCu−
5体積%Cr−20体積%Fe−0.1体積%Mg−
0.2体積%Tiからなる母材(実施例6)を調製し
た。
【0039】また、CrとCuをCu−5体積%Crの
組成になるように配合し、真空中で高周波溶解法により
溶解し、さらに150TorrまでArを導入し、低真
空Ar雰囲気にした後、0.2体積%のAlおよび0.
3体積%のSiを添加することによりCu−5体積%C
r−20体積%Fe−0.1体積%Al−0.1体積%
Siからなる母材(実施例7)を調製した。
【0040】前記各母材を熱間加工し、さらに所定の溶
体化処理と時効処理を行った後、加工処理して前記実施
例1, 2と同様なコイル付き電極、通電軸およびシール
ドをそれぞれ製作した。なお、前記電極および通電軸
は、実施例1, 2と同様な方法により接点付き電極取着
通電軸とした。このような接点付き電極取着通電軸およ
びシールドを用いて実施例1, 2と同様に前述した図1
に示す2種の真空バルブを組み立てた。
【0041】(実施例8〜12)Cr,Mo,W,N
b,Fe,Co,VおよびCuをCu−5体積%Cr−
3体積%Mo(実施例8)、Cu−5体積%Cr−1体
積%W−1体積%Nb(実施例9)、Cu−3体積%C
r−2体積%Fe(実施例10)、Cu−3体積%Cr
−2体積%Co(実施例11)およびCu−5体積%V
(実施例12)の組成になるように配合し、真空中で高
周波溶解法により溶解して5種の母材を調製した。
【0042】前記各母材を加工処理して前記実施例1,
2と同様なコイル付き電極、通電軸およびシールドをそ
れぞれ製作した。なお、前記電極および通電軸は、実施
例1, 2と同様な方法により接点付き電極取着通電軸と
した。このような接点付き電極取着通電軸およびシール
ドを用いて実施例1, 2と同様に前述した図1に示す2
種の真空バルブを組み立てた。
【0043】実施例6〜12の真空バルブにおける各構
成部材について、実施例1, 2と同様に端子間抵抗、電
極、通電軸の変形および耐電圧特性を評価した。その結
果を下記表2に示す。なお、表2には前述した比較例1
を併記した。
【0044】
【表2】
【0045】前記表2から明らかなように、実施例6〜
9の真空バルブは、比較例1に比べて端子間抵抗が若干
高くなるものの、電極等の変形がなく、しかも耐電圧特
性がより一層改善されることがわかる。
【0046】また、実施例10〜12の真空バルブは前
述した実施例と同様な優れた特性を有することがわか
る。以上の結果から本発明の構成部材は、従来の導電性
構成部材に比べて、電極コイルの変形を抑制でき、また
は、シールド材料に使用することで耐電圧特性を改良で
きることができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
導電率で高強度の通電軸および電極や耐電圧特性の優れ
たシールド等の遮断器用構成部材を提供することができ
る。第1 図は本発明が適用される真空バルブの断面図、
第2 図は接点部の拡大断面図である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成部材が適用される遮断器の一例で
ある真空バルブを示す断面図。
【図2】図1の真空バルブの要部拡大断面図。
【図3】図1の真空バルブに組込まれる電極の他の形態
を示す図。
【符号の説明】
1…遮断室、 2…絶縁容器、 4a,4b…蓋体、 5a,5b…電極、 6a,6b…通電軸、 7,9…シールド、 11a, 11b…接点、 13…円弧状コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 敦史 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 草野 貴史 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解法により調製されたCrおよびCu
    を主成分とする材料からなることを特徴とする遮断器用
    構成部材。
  2. 【請求項2】 Cr含有量が5〜50体積%であること
    を特徴とする請求項1記載の遮断器用構成部材。
  3. 【請求項3】 W,Mo,TaおよびNbから選ばれる
    少なくとも1つの元素を3体積%以下含有することを特
    徴とする請求項1または2記載の遮断器用構成部材。
  4. 【請求項4】 B,C,Al,Ti,Si,Mgおよび
    Zrから選ばれる少なくとも1つの元素を1体積%以下
    含有することを特徴とする請求項1ないし3いずれか記
    載の遮断器用構成部材。
  5. 【請求項5】 Crの一部をFe,CoおよびVから選
    ばれる少なくとも1つの元素により置換したことを特徴
    とする請求項1ないし4項いずれか記載の遮断器用構成
    部材。
  6. 【請求項6】 溶解法により調製されたFe,Coおよ
    びVから選ばれる少なくとも1つの元素とCuとを主成
    分とする材料からなることを特徴とする遮断器用構成部
    材。
  7. 【請求項7】 前記溶解法は、真空中での高周波誘導溶
    解法、アーク溶解法または連続鋳造法であることを特徴
    とする請求項1ないし6いずれか記載の遮断器用構成部
    材。
  8. 【請求項8】 溶解後の材料を所定の部材寸法に至るま
    でに熱間鍛造、熱問圧延および熱間押出しから選ばれる
    少なくとも一つの塑性加工を施すことを特徴とする請求
    項1ないし7いずれか記載の遮断器用構成部材。
  9. 【請求項9】 溶解後の材料を溶体化処理と時効処理を
    施したことを特徴とする請求項1ないし8いずれか記載
    の遮断器用構成部材。
JP10053460A 1998-03-05 1998-03-05 遮断器用構成部材 Pending JPH11260209A (ja)

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JP10053460A Pending JPH11260209A (ja) 1998-03-05 1998-03-05 遮断器用構成部材

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JP (1) JPH11260209A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005078755A1 (de) * 2004-02-11 2005-08-25 Abb Technology Ag Vakuumschaltkammer mit schirmung

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