JP3033223U - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドを更に大きくして、かつ重心をより低
く、より後ろへ設計することができるゴルフクラブヘッ
ドを提供する。 【解決手段】 本考案のゴルフクラブヘッドの頸部１
１、踵部１２および面部１３は軽合金により一体成形さ
れているので、その頸部１１および踵部１２が占めるヘ
ッドの重さ比率を有効に減らすことができる。また、面
部をチタニウム合金で作ると、厚さを２〜３．５ｍｍと
薄くして、面積を大きくし、ヘッドを大きくすることが
でき、面部の外周には重金属が設けられていて、ヘッド
のスイートスポットも大きくなる。底部の後縁には凸垣
が設けられ、ヘッドの重心は下へ後ろへ設計されて、理
想的なクラブを得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴルフのアイアンクラブのヘッドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

これまでよく知られているゴルフのアイアンクラブのヘッドは、金属製ヘッド の面部（球を打つ部分）に前後貫通する孔を設け、ヘッド主体は頸部、踵部、足 部、頂部および底部だけがあって、面部および裏部がないように形成されている 。かつ踵部、足部、頂部および底部は環枠形に形成されている。そして、軽い材 料から作られたプレートを環枠の中央に固定してヘッドの面部を形成する。この ようなクラブヘッドは重量を面部の周縁に分配することができ、より大きな打球 のスイートスポットを形成し、かつ重心が低くて後側に寄る良いクラブを設計す ることができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前述のクラブは頸部および踵部に大きな重量が占められ、その ためにクラブヘッドの重心をさらに外側（足部方向）の下と後側へ設計するのが 難しくなる。 本考案の主な目的は、ヘッドを更に大きくして、かつ重心をより低く、より後 ろへ設計することができるゴルフクラブヘッドを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１記載のゴルフクラブヘッドは、頸部、踵部、面部、足部、頂 部および底部から構成されている。頸部、踵部および面部は軽合金で一体成形さ れている。頂部、足部および底部は前記軽合金よりも重い重金属から作られてい て面部の外周に巻き付けて面部の周縁を包覆する。底部の後縁は上に所定の高さ に圧延され、そのためにクラブのヘッドの裏面はつきとおるようになっている。 クラブのヘッドの内部は下向きの凹みがある。面部の外側辺は表面から裏面へ外 へ傾斜する斜辺になっていて、それによって頂部、足部および底部に嵌め付けら れる。環状の重金属が軽合金の面部周囲を嵌め付けて固定している。

【０００５】 本考案の請求項２記載のゴルフクラブヘッドは、前記面部の周縁裏面から後ろ へ凸伸して眉部を形成し、眉部は頂部と足部と底部とから構成される重金属の環 枠に嵌め付け包覆されていることを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について詳細に説明する。 本考案実施例のゴルフクラブヘッドは、図１〜３に示すように、軽合金（例え ばチタニウム合金）によって頸部１１、踵部１２および面部１３を一体成形し、 さらに前記軽合金よりも重い重金属（例えばステンレススチールまたは銅）によ ってクラブヘッドの頂部１４、足部１５および底部１６を作る。面部１３の外側 辺は表面１３１から裏面１３２へ外側に傾斜する斜辺になっている。前述の重金 属は環枠形になっていて面部１３の周縁に巻き付いて包覆し、さらに斜辺１３３ を嵌め付け固定する。底部１６の後縁は上に所定の高さに延伸して凸垣１６１が 形成され、ヘッドの裏面１７はつきとおるようになっていて、ヘッドの内部は下 へ凹み１８が形成されている。

【０００７】 本考案の頸部１１、踵部１２および面部１３は軽合金により一体成形されてい るので、その頸部１１および踵部１２が占めるヘッドの重さ比率を有効に減らす ことができる。また、面部をチタニウム合金で作ると、厚さを２〜３．５ｍｍと 薄くして、面積を大きくし、ヘッドを大きくすることができ、面部１３の外周に は重金属が設けられていて、ヘッドのスイートスポットも大きくなる。底部１６ の後縁には凸垣１６１が設けられ、ヘッドの重心は下へ後ろへ設計されて、理想 的なクラブを得ることができる。

【０００８】 また、別の実施例では、図４に示すように、面部２１の周縁裏面から後ろへ凸 伸させて眉部２１１を形成させる。その眉部２１１は頂部、足部および底部から 構成される重金属の環枠２２に嵌め付け包覆される。この眉部２１１は面部２１ 周縁の構造強度を増強して嵌め付け構造をさらに堅固にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の正面図である。

【図２】本考案実施例の背面図である。

【図３】図１の３−３線に沿った断面図である。

【図４】図１の３−３線に沿った別の実施例の断面図で
ある。

【符号の説明】

１１ 頸部 １２ 踵部 １３ 面部 １４ 頂部 １５ 足部 １６ 底部 １７ 裏面 １８ 凹み

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 頸部、踵部、面部、足部、頂部および底
   部から構成されるゴルフのアイアンクラブのヘッドであ
   って、 頸部、踵部および面部は軽合金で一体成形され、 頂部、足部および底部は前記軽合金よりも重い重金属か
   ら作られていて面部の外周に巻き付けて面部の周縁を包
   覆し、 底部の後縁は上に所定の高さに圧延され、そのためにク
   ラブのヘッドの裏面はつきとおるようになっていて、 クラブのヘッドの内部は下向きの凹みがあり、 面部の外側辺は表面から裏面へ外へ傾斜する斜辺になっ
   ていて、それによって頂部、足部および底部に嵌め付け
   られ、 環状の重金属が軽合金の面部周囲を嵌め付けて固定して
   いることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
2. 【請求項２】 前記面部の周縁裏面から後ろへ凸伸して
   眉部を形成し、眉部は頂部と足部と底部とから構成され
   る重金属の環枠に嵌め付け包覆されていることを特徴と
   する請求項１記載のゴルフクラブヘッド。