JP3033145U - シロッコファンのボス部材 - Google Patents

シロッコファンのボス部材

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JP3033145U
JP3033145U JP1996006301U JP630196U JP3033145U JP 3033145 U JP3033145 U JP 3033145U JP 1996006301 U JP1996006301 U JP 1996006301U JP 630196 U JP630196 U JP 630196U JP 3033145 U JP3033145 U JP 3033145U
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JP
Japan
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boss
sirocco fan
boss member
side plate
caulking material
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1996006301U
Other languages
English (en)
Inventor
桂 高草木
Original Assignee
株式会社北斗
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シロッコファンのボス部材は旋盤加工で作る
ため生産性が低いだけでなく、羽根の側板に取付ける作
業もやや面倒であった。これを一挙に改善する。 【解決手段】 ボス部材を丸棒の断片からプレス加工で
成形し、締付ネジ穴(図略)だけドリルとネジ切りタッ
プによる。すなわち丸棒断片をプレスで、ボス部1、側
板へのかしめ材筒部2、及び両者間の座金3の三者一体
に成形する。軸穴4は打抜きによる。図のように、かし
め材筒部2を羽根側板11のボス取付穴12にさし込
み、既製丸座金17を当て、かしめ材筒部2(鎖線)を
実線のように座金17の上へかぶせるように、かしめ付
ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案はシロッコファンの羽根の側板の中心に取付けられ、モータ軸を連結 するボス部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
シロッコファンは通常、羽根と、モータ軸連結用のボス部材とを別個に作り、 羽根の主たる側板の中心のボス取付穴にボス部材の一端をはめて、かしめ付けて いる。そのボス部材は丸棒を旋盤加工して、ボスの外周と軸穴を作り、その端部 を筒状にして側板のボス取付穴に通し、その先端を折返すようにかしめ付ける。 図5は従来のシロッコファンの断面であって、その10は羽根、11は主たる 側板、12はそのボス取付穴、13は従来の旋盤加工によるボス部材、14はボ ス部材の一端の取付穴への挿入部、15はその挿入部先端に筒状に形成したかし め材、16、17は取付穴12の前後に当てる丸座金、18は軸穴である。かし め材15は当初完全な筒状で、これを外方へ押広げ、座金7を押さえるように( 図の実線)かしめ付ける。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図5でも分るように、ボス部材13は丸棒から旋盤加工で作るのに好適な形で あるため、すべて旋盤で削成されて来た。しかし切削加工で生産性を向上させる には限度がある。またこのボス部材と羽根側板との取付作業でも、座金二枚を取 付穴12の前後に当ててボス部材13を挿入し、ボス部材の締付ネジ穴の位置決 めも同時に行う指先作業は意外と面倒である。 そして、ボス部材のかしめ材15を座金17を介して側板11の穴縁にかしめ 付け、それらの間の摩擦だけで羽根を回転駆動するから、かしめ付け強度が厳し く要求されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この考案はシロッコファンのボス部材製作を旋盤加工でなく、プレス加工に変 えた。そのプレス加工によりボス部材に座金を一枚作り付けた。同時にボス部材 に、羽根側板との間の位置決め及びゆるみ止め用小突起を作り付けた。また軸穴 打抜きの際、軸方向溝を同時成形し、その溝に入込んだ締付ネジ穴先端の不整突 出部を軸穴の手前に止どめるようにした。
【0005】
【考案の実施の形態】
この考案のシロッコファンのボス部材は、シロッコファンの羽根の側板の中心 に取付けられるボス部材において、ボス部と、そのボス部の一端から同軸に伸び 出たかしめ材筒部と、上記ボス部とかしめ材筒部との境界部から外周へ円板状に 伸び広がった座金部とが、プレス成形された一体部品になっていることを特徴と する。
【0006】 上記かしめ材筒部と座金部との隅角部に、羽根側板のボス取付穴のゆるみ止め 溝に圧入される小突起を有するものが奨められる。 またそのボス部には打抜き成形された軸穴があり、その軸穴の締付ネジ穴と交 る位置には、上記締付ネジの直径より大きな幅の軸方向溝が上記打抜きと同時に 形成されているものも奨められる。
【0007】
【実施例】
図1、2はこの考案の一実施例である。アルミニウム合金の丸棒を分断した円 とう体をプレス機にかけて、ボス部1、そのボス部の一端から同軸の筒状に伸び 出たかしめ材筒部2、上記ボス部1とかしめ材筒部2との境界部から外周へ円板 状に伸び広がった座金部3の三者一体の部品に成形している。なお図2は上半分 が図1の左側面、下半分が同じく右側面を示す。 上記プレス成形は、例えば最初はボス部1、かしめ材筒部2、座金部3の外形 を作り、そのかしめ材筒部2を筒状に成形し、それからモータ軸を挿入して固定 する軸穴4を打抜く、といった数工程で仕上げればよい。旋盤による切削加工に くらべ雲泥の違いの生産性向上になる。尚、軸穴4に挿入されたモータ軸を固定 するための締付ネジ用の下穴はボール盤で形成する。
【0008】 図1、2の実施例は、かしめ材筒部2と座金部3との境界の対称位置に2個の 小突起5を同時成形している。この小突起5は図2の下半部に示すように半円形 で、図4に示す側板11のボス取付穴12の左右に設けた半円形の位置決め用を 兼ねるゆるみ止め溝6にはまるものである。 また図1、2の実施例は、打抜き成形された軸穴4に、この軸穴に挿入された モータ軸を固定するための締付ネジ穴7と交る位置に、締付ネジの直径より大き な幅の軸方向溝8が軸穴打抜きと同時に形成されている。この溝8は締付ネジ穴 7の内周に雌ネジをネジ切りタップで加工する際、穴7の先端に生ずる不整突出 部(図略)を軸穴の手前に止どめる働きをする。従来の軸穴にはそのような溝が 無いので締付ネジの下穴を明け、タップでネジ切りを行ったら、必ず軸穴にリー マーを通して、ネジ先端に生じた不整突出部をさらえ取る工程が必要であったが 、この工程が軸方向の溝8により不要になる。
【0009】 図3は図1、2のボス部材を、図4に示すゆるみ止め溝6つきボス取付穴12 にかしめ付けた状態を示す。ボス部材の座金部3が側板11に当たるまで、鎖線 で画いたかしめ材筒部2をボス取付穴12に押込む。その際、座金部3とかしめ 材筒部2との隅角部の2個の小突起5を取付穴12のゆるみ止め溝6に押込む。 これで締付ネジ穴7の位置決めと、ボス、側板間のゆるみ、空転の防止が可能に なる。かしめ材筒部2を実線で示すように外方へ押広げ、既製の座金17の上に かぶさるようにかしめ付けると、座金17、側板11、座金部3の三者は緊密に 重なり、小突起5が破断しない限りボスと羽根との間のゆるみ、空回りは生じな い。 なおこの考案はその要旨を変えることなく、実施条件に応じて変化し得ること 言うまでもない。
【0010】
【考案の効果】
この考案はシロッコファンのボス部材は旋盤加工で作られるものとした従来の 固定観念を破り、プレス成形も可能なこと、プレス成形により生産性を大幅に向 上し得ることを実証した。 またプレス成形の利点を活かし、ボスと一枚の座金とを一体化した事、位置決 め兼ゆるみ止め小突起を作って側板のボス取付穴のゆるみ止め溝にはめ込む事、 締付ネジ穴先端の不整突起を軸穴の手前に止める軸方向溝を軸穴沿いに同時成形 する事により、ボス部材の取付けを容易で正確、しかも強固にし、作業工程を減 じた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案一実施例のボス部材断面図である。
【図2】図1の側面図で、上半分は左側面、下半分は右
側面である。
【図3】図1、2のボス部材を取付けたシロッコファン
の断面図である。
【図4】図3のファンの主たる側板11の側面説明図で
ある。
【図5】従来のシロッコファンの断面図である。
【符号の説明】
1 ボス部材のボス部 2 ボス部材のかしめ材筒部 3 ボス部材の座金部 5 小突起 8 軸方向溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シロッコファンの羽根の側板の中心に取
    付けられるボス部材において、ボス部と、そのボス部の
    一端から同軸に伸び出たかしめ材筒部と、上記ボス部と
    かしめ材筒部との境界部から外周へ円板状に伸び広がっ
    た座金部とが、プレス成形された一体部品になっている
    ことを特徴とするシロッコファンのボス部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシロッコファンのボス
    部材において、そのかしめ材筒部と座金部との隅角部
    に、羽根側板のボス取付穴のゆるみ止め溝に圧入される
    小突起を有することを特徴とするシロッコファンのボス
    部材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシロッコファンのボス
    部材において、そのボス部には打抜き成形された軸穴が
    あり、その軸穴の締付ネジ穴と交る位置には、上記締付
    ネジの直径より大きな幅の軸方向溝が上記打抜きと同時
    に形成されていることを特徴とするシロッコファンのボ
    ス部材。
JP1996006301U 1996-07-03 1996-07-03 シロッコファンのボス部材 Expired - Lifetime JP3033145U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH051699A (ja) * 1991-06-25 1993-01-08 Toshiba Corp 送風機の羽根車
JPH07180695A (ja) * 1993-12-22 1995-07-18 Koji Shirota 金属製ボスの構造、及びその製法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH051699A (ja) * 1991-06-25 1993-01-08 Toshiba Corp 送風機の羽根車
JPH07180695A (ja) * 1993-12-22 1995-07-18 Koji Shirota 金属製ボスの構造、及びその製法

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